JPH08267583A - 繊維強化樹脂管の製造方法 - Google Patents

繊維強化樹脂管の製造方法

Info

Publication number
JPH08267583A
JPH08267583A JP7001095A JP7001095A JPH08267583A JP H08267583 A JPH08267583 A JP H08267583A JP 7001095 A JP7001095 A JP 7001095A JP 7001095 A JP7001095 A JP 7001095A JP H08267583 A JPH08267583 A JP H08267583A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
reinforced resin
pipe
core tube
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7001095A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Tsukamoto
昌博 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP7001095A priority Critical patent/JPH08267583A/ja
Publication of JPH08267583A publication Critical patent/JPH08267583A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】接続部に外力が作用したときに破損することが
なく、複雑な製造装置を必要とすることなく製造が容易
な繊維強化樹脂管の製造方法を提供する。 【構成】芯管1の外周面に、切断されていない連続繊維
を巻回する工程と硬化性樹脂をスプレー機5にて吹き付
ける工程とを経て繊維強化樹脂層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として推進工法によ
り地中に埋設する繊維強化樹脂管の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】地中に管を埋設する推進工法とは、立杭
内に推進管を配設し管を横向き地中に押し込み、この管
の後端に次の管の先端を継いで押し込み、これを次々と
繰り返して管路を形成するものである。
【0003】従来は、コンクリート管(ヒューム管)や
鋳鉄管を使用されているが、これらの管は重量が大きい
ことや、内周面の流水抵抗が大きいという欠点があるた
め、プラスチック管が一部使用されはじめたが、その
後、樹脂モルタルからなる中間層の両表面にガラス繊維
に熱硬化性樹脂を含浸して強化した繊維強化樹脂からな
る表面層が形成された繊維強化樹脂管が強度及び経済性
の上で有利とされ、使用される割合が増加してきてい
る。この製管方法は、フィラメントワインディング成形
法といわれ、切断されていない連続ガラス繊維をマンド
レルに巻き付け、その上から熱硬化性樹脂を落として含
浸させている。
【0004】この繊維強化樹脂管を推進工法にて継いで
いくとき、図6に示す如く、繊維強化樹脂管aの両端の
挿口間をソケット式の管継手bにて接続するのが通常の
方法である。この場合に用いられる繊維強化樹脂管a
は、通常、連続的に成形硬化しこものを一定長さに切断
し、その後、挿口に相当する所望の段差分を切削加工す
るので、段差の表面には樹脂モルタル層が露出してい
る。このような接続部を有する管路に外力が作用したと
きに、挿口部分に曲げ応力が集中し、この部分が破損し
易いという問題点がある。
【0005】そこで、接続部の強度を向上させるため、
例えば、実公平4─10319号公報には、図7に図示
する如く、樹脂モルタル層c,dを管軸方向に分割する
少なくとも一層の中間強化プラスチック層eを含み受口
gは外周面側の強化プラスチック層fで庇状に延出して
形成し、嵌入部における受口g内面と差口h外面間に止
水用ゴムiを介装するとともに、受口g奥部段部と差口
h先端面との突き合わせ部に樹脂製の当て板jを介入し
た継手構造が提案されている。ところで、FRP製品を
製造する場合、3〜25mmの短ガラス繊維と熱硬化性
樹脂をスプレー機により吹き付け、ローラーで含浸させ
るスプレーアップ成形法が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな継手構成とするには、使用する繊維強化樹脂管を製
造するのに中間強化プラスチック層eを形成するための
材料供給装置を備えた製造装置を必要とする他、繊維強
化樹脂管の両端に切削加工により受口g及び差口hを設
ける必要があるので加工工程が複雑である上に、樹脂モ
ルタル層が多いので繊維強化樹脂管が重いという問題点
がある。更に、スプレーアップ成形法は、短ガラス繊維
が、スプレー機で吹き付けるため飛散し、作業環境が悪
いという問題点があった。
【0007】本発明は、上記の如き従来の問題点を解消
し、接続部に外力が作用したときに破損することがな
く、複雑な製造装置を必要とすることなく製造が容易な
繊維強化樹脂管の製造方法を提供することを目的として
なされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に記載の
発明(以下、本発明1という)は、芯管の外周面に、切
断されていない連続繊維を巻回する工程と硬化性樹脂を
スプレー機にて吹き付ける工程とを経て繊維強化樹脂層
を形成する繊維強化樹脂管の製造方法である。
【0009】本願の請求項2に記載の発明(以下、本発
明2という)は、繊維強化樹脂からなる芯管を周方向に
回転させながら、その芯管の両管端部以外の外周面に、
切断されていない連続繊維を巻回する工程と硬化性樹脂
をスプレー機にて吹き付ける工程とを経て増肉層を形成
する繊維強化樹脂管の製造方法である。
【0010】本願の請求項3に記載の発明(以下、本発
明3という)は、硬化性樹脂が、粘度10〜30PSの
ものである本発明1又は本発明2に記載の繊維強化樹脂
管の製造方法である。
【0011】本願の請求項4に記載の発明(以下、本発
明4という)は、芯管が樹脂モルタルからなる中間層の
内外面に繊維強化樹脂からなる表面層が形成されたもの
からなる本発明1、本発明2及び本発明3に記載の繊維
強化樹脂管の製造方法である。
【0012】本発明1〜4(以下、併せて本発明とい
う)において、連続繊維の材質は、特に限定されるもの
ではく、ガラス繊維、炭素繊維等の無機繊維、あるいは
アラミド繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維(PE
T繊維)等の有機繊維が挙げられる。連続繊維の形態の
種類としては、ロービング繊維をはじめ、ロービングク
ロステープ、ガラスクロステープ、すだれ状編みテー
プ、チョップドストランドテープ、コンテニュアステー
プ等が挙げられる。連続繊維の太さとしては、2400
TEX以下の番手のロービングが好適に使用される。番
手が大きすぎると、その中へ硬化性樹脂が充分含浸せ
ず、所望の強度の繊維強化樹脂層又は増肉層を有する繊
維強化樹脂管を得ることが難しくなる。
【0013】本発明において、硬化性樹脂としては、例
えば、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬
化性樹脂が好適に用いられ、場合によっては光硬化性樹
脂の使用も可能である。硬化性樹脂には、必要に応じ
て、アエロジル、ガラスバルーン、炭酸カルシウム、タ
ルク等の充填剤が添加されてもよい。
【0014】硬化性樹脂には、一般に硬化剤や硬化促進
剤が添加されるが、従来公知のものが使用されてよく、
熱硬化剤としては、例えば、メチルエチルケトンパーオ
キサイド、ベンゾイルパーオキサイド等が挙げられ、硬
化促進剤としては、例えば、ナフテン酸コバルト、ナフ
テン酸マンガン、ジメチルアニリン等が挙げられる。
【0015】本発明1,2において、繊維強化樹脂層又
は増肉層を形成する硬化性樹脂としては、本発明3に記
載の、粘度が10〜30PSであるものが好適に使用さ
れる。粘度が低すぎると、連続繊維の表面に硬化性樹脂
が定着せずに落下し易く、高すぎると、連続繊維中に均
一に含浸させることが難しくなる。
【0016】本発明1において、芯管としては、プラス
チック管、繊維強化強化樹脂管(樹脂モルタルからなる
中間層の両面に繊維強化樹脂からなる表面層が形成され
たものを含む)、金属性の筒状のマンドレル等が挙げら
れる。
【0017】本発明2において、芯管を形成する繊維強
化樹脂としては、上記と同様の硬化性樹脂と連続繊維か
らなるものが適宜使用される。芯管としては、本発明4
に記載の、樹脂モルタルからなる中間層の内外面に繊維
強化樹脂からなる表面層が形成されたものが好適に使用
される。
【0018】本発明4において、中間層を成形する材料
としては、樹脂モルタルが用いられ、その樹脂モルタル
は、硬化性樹脂と骨材とからなる。樹脂モルタル中の硬
化性樹脂としては、上記の硬化性樹脂が適宜用いられ
る。樹脂モルタル中の骨材としては、川砂、珪砂等が用
いられる。
【0019】本発明において、芯管の外周面に連続繊維
と硬化性樹脂を吹き付ける際に、通常のスプレー法にて
行われる如く短繊維に切断しながら吹き付けるのではな
くて、そのまま切断することなく連続繊維のままで吹き
付ける。
【0020】以下、本発明を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の繊維強化樹脂管の製造方法の一例を説
明する斜視図である。
【0021】図1において、1は芯管であって、樹脂モ
ルタルからなる中間層11の内外面に繊維強化樹脂層1
2,13が設けられている。
【0022】まず、図2に示す如く、芯管1の両端挿口
部分に環状スペーサー2を予め装着する。この芯管1の
両端を、回転可能とされた軸31の両端に配設されたチ
ャック32にて支持する。
【0023】次に、図3に示す如く、芯管1の上方には
その軸方向に沿ってレール4が設けられており、そのレ
ール4上にスプレー機5が往復移動することができるよ
うに配設されている。そして、その移動はシーケンス制
御され、例えば、芯管1が周方向に1回転する間に1往
復移動することができるようにされている。
【0024】この状態にて、芯管1を周方向に回転させ
ながら、芯管1の環状スペーサー2が設けられた部分以
外の外周面に、レール4上をスプレー機5を往復移動さ
せつつ、硬化性樹脂タンク6から供給される硬化性樹脂
を樹脂ノズル51から吹き付けることにより、ガイド5
2を経て連続繊維を吹き付けていって、順次増肉層14
を形成していく。この状態にて、増肉層を適当な硬化手
段、例えば、加熱又は紫外線照射等により硬化させて、
芯管1の外周面に、硬化された増肉層14を形成する。
【0025】然る後に、チャック32を外し、環状スペ
ーサー2を取り外し、端部挿口部分を研磨し、その部分
にシールゴムを装着する。
【0026】これにより、図4に示す如く、樹脂モルタ
ルからなる中間層11の内外面に繊維強化樹脂層12,
13が形成された芯管1の両端挿口部分にシールゴム7
が装着され、それ以外の部分が一定の厚さの増肉層14
が形成された推進用の繊維強化樹脂管Aを得る。
【0027】尚、繊維強化樹脂管の用途によっては、環
状スペーサーを用いることなく、芯管の外周面の全面に
単に繊維強化樹脂層を形成するようにしても何ら構わな
い。
【0028】次に、得られた推進用の繊維強化樹脂管A
の使用態様の一例を図5を参照して説明する。図5に示
す如く、8はソケット型管継手であって、中央部内方に
周方向に突条81が設けられ、両端部に受口部82,8
3が設けられている。図示しない立杭内に繊維強化樹脂
管Aを横向き地中に押し込み、この繊維強化樹脂管Aの
後端の挿口部分と、次に押し込む繊維強化樹脂管A′の
前端の挿口部分とを、それぞれ、ソケット型管継手8の
受口82,83内シールゴム7,7′を介して連結する
如くして、次々と繰り返して管路を形成していく。
【0029】
【作用】本発明1の繊維強化樹脂管の製造方法は、芯管
の外周面に、切断されていない連続繊維を巻回する工程
と硬化性樹脂をスプレー機にて吹き付ける工程とを経て
繊維強化樹脂層を形成することにより、吹き付け時の高
圧のエアーにより、硬化性樹脂をミスト状となすことが
できるとともに、連続繊維を開繊状態となすことができ
るので、連続繊維間に硬化性樹脂を含浸し易く、その繊
維強化樹脂材料を落下させることなく芯型の外周面上に
堆積させて、芯管の外周面の必要箇所に任意の厚さの強
度に優れた繊維強化樹脂層を簡単に形成することができ
る。又、連続繊維を切断することなく用いるので、従来
のスプレーアップ法の如く、短繊維が飛散するようなこ
とがなく、複雑な工程と工数を要する切削加工等の二次
加工を必要とすることもなく、簡単な製造設備を用いて
容易に繊維強化樹脂管を製造することができる。
【0030】本発明2の繊維強化樹脂管の製造方法は、
繊維強化樹脂からなる芯管を周方向に回転させながら、
その芯管の両管端部以外の外周面に、切断されていない
連続繊維を巻回する工程と硬化性樹脂をスプレー機にて
吹き付ける工程とを経て増肉層を形成することにより、
吹き付け時の高圧のエアーにより、硬化性樹脂をミスト
状となすことができるとともに、連続繊維を開繊状態と
なすことができるので、連続繊維間に硬化性樹脂を含浸
し易く、その繊維強化樹脂材料を落下させることなく芯
型の外周面上に堆積させて、芯管の外周面の必要箇所に
任意の厚さだけ増肉した強度に優れた増肉層を簡単に形
成することができる。又、連続繊維を切断することなく
用いるので、従来のスプレーアップ法の如く、短繊維が
飛散するようなことがなく、複雑な工程と工数を要する
切削加工等の二次加工を必要とすることもなく、簡単な
製造設備を用いて容易に推進管として用いられる繊維強
化樹脂管を製造することができる。又、得られる繊維強
化樹脂管は、挿口部分には繊維強化樹脂層が存在するの
で、この接続部に外力が作用した場合に応力が集中して
破損することがない。
【0031】
【実施例】実施例1 ドロストホルム社の成形装置を用いて、内径600m
m、厚さ13mm(中間層厚さ9mm、強化樹脂層厚さ
各々2mm)、長さ2435mmの繊維強化樹脂管1を
成形した。
【0032】次に、繊維強化樹脂からなる芯管1の両端
挿口部分に、各々内径626mm、厚さ9mm、幅10
0mmのゴムリングからなる環状スペーサー2,2を装
着した。この芯管1の両端を、軸31の両端に配設され
たチャック32,32にて支持した。軸31をゆっくり
回転させるようにして、芯管1の露出する外周面をグラ
インダーにて荒らした。
【0033】芯管1を周方向に1回転する間に、スプレ
ー機5がシール4上を1往復移動するようにシーケンス
設定をした。この状態にて、芯管1を周方向に回転させ
ながら、芯管1の環状スペーサー2が設けられた部分以
外の外周面に、レール4上をスプレー機5を往復移動さ
せつつ、樹脂ノズル51から硬化性樹脂を吹き付けるこ
とにより、ガイド52を経て連続繊維を吹き付けていっ
て、順次増肉層14を形成した。
【0034】尚、硬化性樹脂としては、不飽和ポリエス
テル樹脂(武田薬品社製)100重量部に対して、アエ
ロジル(日本アエロジル社製、商品名「アエロジル20
0」)5重量部と、メチルエチルケトンパーオキサイド
1重量部とを添加したものであって、粘度が15PSの
ものを用いた。連続繊維としては、ガラスダイレクトロ
ービング(日東紡績社製、商品名「2200TEX」)
2本を用いた。
【0035】次に、芯管1の外周面に形成された増肉層
の表面に、ガラス織布(200g/m2 )を巻回した。
この状態にて芯管1を回転させつつ、硬化性樹脂に紫外
線を照射して、硬化した増肉層を形成した。
【0036】然る後に、チャック32,32を外し、環
状スペーサー2,2を取り外し、端部挿口部分を研磨
し、その部分にシールゴムを装着した。これにより、図
5に示す如く、樹脂モルタルからなる中間層11の内外
面に繊維強化樹脂層12,13が形成された繊維強化樹
脂管1の両端挿口部分にシールゴム7が装着され、それ
以外の部分が厚さ約9mmの増肉層14が形成された推
進用の繊維強化樹脂管Aを得た。
【0037】成形中、連続繊維の飛散は全くなかった。
成形時間と12分であった。得られた推進用の繊維強化
樹脂管Aについて、300mm幅に切断して管圧壊強度
を測定するとともに、増肉層片を焼却分析して繊維含有
率の測定を行った。その結果、管圧壊強度は40KN/
300mm幅であり、増肉層の繊維含有率は16重量%
であった。
【0038】実施例2 熱硬化性樹脂として、不飽和ポリエステル樹脂(武田薬
品社製)100重量部に対して、アエロジル(日本アエ
ロジル社製、商品名「アエロジル200」)7重量部
と、メチルエチルケトンパーオキサイド1重量部とを添
加したものであって、粘度が20PSのものを用いたこ
と、連続繊維としては、ガラスダイレクトロービング
(日東紡績社製、商品名「150TEX」)2本を用い
たこと以外は、実施例1と同様にして、実施例1と同様
の構成の推進用の繊維強化樹脂管Aを得た。
【0039】成形中、連続繊維の飛散は全くなかった。
成形時間と20分であった。得られた推進用の繊維強化
樹脂管Aについて、管圧壊強度の測定と、増肉層の繊維
含有率の測定を行った。その結果、管圧壊強度は31K
N/300mm幅であり、増肉層の繊維含有率は8重量
%であった。
【0040】
【発明の効果】本発明1の繊維強化樹脂管の製造方法
は、上記の如き構成とされているので、連続繊維間に硬
化性樹脂を含浸し易く、その繊維強化樹脂材料を落下さ
せることなく芯型の外周面上に堆積させて、芯管の外周
面の必要箇所に任意の厚さの強度に優れた繊維強化樹脂
層を簡単に形成することができる。又、従来のスプレー
アップ法の如く、短繊維が飛散するようなことがなく、
複雑な工程と工数を要する切削加工等の二次加工を必要
とすることもなく、簡単な製造設備を用いて容易に繊維
強化樹脂管を製造することができる。
【0041】本発明2の繊維強化樹脂管の製造方法は、
上記の如き構成とされているので、連続繊維間に硬化性
樹脂を含浸し易く、その繊維強化樹脂材料を落下させる
ことなく芯型の外周面上に堆積させて、芯管の外周面の
必要箇所に任意の厚さだけ増肉した強度に優れた増肉層
を簡単に形成することができる。従来のスプレーアップ
法の如く、短繊維が飛散するようなことがなく、複雑な
工程と工数を要する切削加工等の二次加工を必要とする
こともなく、簡単な製造設備を用いて容易に推進管とし
て用いられる繊維強化樹脂管を製造することができる。
又、得られる繊維強化樹脂管は、挿口部分には繊維強化
樹脂層が存在するので、この接続部に外力が作用した場
合に応力が集中して破損することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の繊維強化樹脂管の製造方法の一例にお
ける芯管の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の繊維強化樹脂管の製造方法の一例にお
ける芯管を回転可能とした工程を説明する一部切欠き上
面図である。
【図3】本発明の繊維強化樹脂管の製造方法の一例にお
ける芯管管の外周面に増肉層を形成する工程を説明する
正面図である。
【図4】本発明の実施例により得られた繊維強化樹脂管
の一例を示す一部切欠き上面図である。
【図5】本発明の実施例により得られた繊維強化樹脂管
の使用態様を説明する一部切欠き正面図である。
【図6】従来の繊維強化樹脂管を用いて推進工法にて継
いでいく状態の一例を示す断面図である。
【図7】従来の繊維強化樹脂管を用いて推進工法にて継
いでいく状態の別の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 芯管 11 中間層 12,13 表面層 14 増肉層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯管の外周面に、切断されていない連続
    繊維を巻回する工程と硬化性樹脂をスプレー機にて吹き
    付ける工程とを経て繊維強化樹脂層を形成することを特
    徴とする繊維強化樹脂管の製造方法。
  2. 【請求項2】 繊維強化樹脂からなる芯管を周方向に回
    転させながら、その芯管の両管端部以外の外周面に、切
    断されていない連続繊維を巻回する工程と硬化性樹脂を
    スプレー機にて吹き付ける工程とを経て増肉層を形成す
    ることを特徴とする繊維強化樹脂管の製造方法。
  3. 【請求項3】 硬化性樹脂が、粘度10〜30PSのも
    のであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の繊維強化樹脂管の製造方法。
  4. 【請求項4】 芯管が樹脂モルタルからなる中間層の内
    外面に繊維強化樹脂からなる表面層が形成されたものか
    らなることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項
    3に記載の繊維強化樹脂管の製造方法。
JP7001095A 1995-03-28 1995-03-28 繊維強化樹脂管の製造方法 Pending JPH08267583A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7001095A JPH08267583A (ja) 1995-03-28 1995-03-28 繊維強化樹脂管の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7001095A JPH08267583A (ja) 1995-03-28 1995-03-28 繊維強化樹脂管の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08267583A true JPH08267583A (ja) 1996-10-15

Family

ID=13419213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7001095A Pending JPH08267583A (ja) 1995-03-28 1995-03-28 繊維強化樹脂管の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08267583A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011037242A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Murata Machinery Ltd フィラメントワインディング装置
WO2011030808A1 (ja) * 2009-09-10 2011-03-17 村田機械株式会社 フィラメントワインディング装置
GB2575265A (en) * 2018-07-03 2020-01-08 Riversimple Movement Ltd A process of manufacturing a carbon fibre reinforced polymer element, a process of manufacturing a carbon fibre reinforced polymer laminated preform, a carbon

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011037242A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Murata Machinery Ltd フィラメントワインディング装置
WO2011030808A1 (ja) * 2009-09-10 2011-03-17 村田機械株式会社 フィラメントワインディング装置
JP2011056799A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 Murata Machinery Ltd フィラメントワインディング装置
US8813805B2 (en) 2009-09-10 2014-08-26 Murata Machinery, Ltd. Filament winding apparatus
GB2575265A (en) * 2018-07-03 2020-01-08 Riversimple Movement Ltd A process of manufacturing a carbon fibre reinforced polymer element, a process of manufacturing a carbon fibre reinforced polymer laminated preform, a carbon
GB2575265B (en) * 2018-07-03 2023-04-05 Riversimple Movement Ltd A process of manufacturing a carbon fibre reinforced polymer element

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1291160A3 (en) A cured composite and a process for producing the cured composite
EP1400342A3 (en) Composite pressure container or tubular body and composite intermediate
EP0854029A3 (en) Manufacture of reinforced composite revolution bodies
EP0586552B1 (en) Shadow boundary process for the continuous radiant cure of composites
JPH08267583A (ja) 繊維強化樹脂管の製造方法
KR850001250B1 (ko) 섬유보강 열 경화성 수지의 제조방법
JPH07317972A (ja) 繊維強化樹脂受口付き管
JP3901299B2 (ja) Uボルトの製法
JP2828574B2 (ja) 樹脂含浸繊維複合体製補強筋の製造方法
US3820573A (en) Tubular laminate and a method of making a tubular laminate
JP3276221B2 (ja) 繊維強化樹脂製フランジ付管及びその製造方法
JP3115023B2 (ja) 繊維強化樹脂成形品の製造方法
HU201391B (en) Method for producing plastic tubes and setting into existing depressions particularly tubular ducts respectively tubings
JPH1044254A (ja) 複層構造賦形物およびその製造方法
JP3418459B2 (ja) 繊維強化樹脂製フランジ付管状体の製造方法
JPS5948120A (ja) 耐熱frp管の連続引抜成形方法
JPH09104075A (ja) 複合管の製造方法
JPH09262910A (ja) 繊維強化樹脂管の製造方法
JPS6359861B2 (ja)
JPH08142220A (ja) 推進用強化プラスチック管の製造方法
JPH08174690A (ja) 繊維強化樹脂製フランジ付管状体及びその製造方法
JP3532951B2 (ja) 繊維強化樹脂受口付き管及びその製造方法
JPH08323884A (ja) 繊維強化樹脂製管継手
JP3588501B2 (ja) 繊維強化樹脂製フランジ付き管状体
JPS61195827A (ja) 繊維強化プラスチツクスプリング成形方法