JPH0754983A - 車両用駆動力制御装置 - Google Patents

車両用駆動力制御装置

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JPH0754983A
JPH0754983A JP5205945A JP20594593A JPH0754983A JP H0754983 A JPH0754983 A JP H0754983A JP 5205945 A JP5205945 A JP 5205945A JP 20594593 A JP20594593 A JP 20594593A JP H0754983 A JPH0754983 A JP H0754983A
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shift
load
vehicle
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driving force
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Norihisa Nakagawa
徳久 中川
Hiroki Matsuoka
広樹 松岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両の走行領域全域において走行負荷に拘わ
らず良好な運転性が得られる車両用駆動力制御装置を提
供する。 【構成】 基準負荷曲線設定手段80により、車両の定
常走行における基準走行負荷曲線が設定されると、走行
負荷算出手段82により、スロットル弁開度TAおよび
車速SPDに基づいて表される走行負荷係数KFUKA
SMの大きさが、上記基準走行負荷曲線を基準として逐
次算出される。駆動力制御手段84により、上記逐次算
出された走行負荷係数KFUKASMに基づいて自動変
速機68のギヤ段が制御されて車両の駆動力が調節され
る。したがって、車両の走行領域全域にわたって、実際
の走行負荷の大きさに基づいて前記車両の駆動力が調節
されるので、路面傾度などによる走行負荷の変化に拘わ
らず車両の走行領域全域において良好な運転性が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用駆動力制御装置に
係り、特に、車両の走行領域全体において走行負荷に拘
わらず良好な運転性を得る技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スロットル弁開度の調節や自動変速機の
変速比の調節により車両の駆動力を制御する車両用駆動
力制御装置が知られている。たとえば、変速比が自動的
に変化させられる自動変速機を備えた車両では、予め設
定された変速線図から実際のエンジン負荷量および車速
に基づいて自動変速機の変速比を変化させ、車両の駆動
力を適切な値とする変速制御装置が用いられている。こ
のような変速制御装置の変速線図は通常最も頻度の高い
平坦路での走行において運転性および燃費が両立するよ
うに設定されることから、登坂路走行では、駆動力が不
足して良好な運転性が得られない傾向となる。
【0003】これに対し、特開昭62−180153号
公報に記載されているように、スロットル弁開度が所定
値を超えた領域において車速がシフトダウン線を高速側
から低速側へ横切ったときに登坂走行であると判定し、
シフトアップを禁止して低速段を保持するようにした変
速制御装置が提案されている。これによれば、登坂走行
であると判定された場合には、シフトアップが禁止され
て車両の駆動力が高められるので、登坂走行での運転性
が改善される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の変速制御装置では、スロットル弁開度が所定値以上
の領域において車速がシフトダウン線を高速側から低速
側へ横切ったときにのみ登坂走行が判定されることか
ら、その他の走行領域においては車両の走行負荷の変化
に基づく駆動力の改善が得られず、車両の走行領域全域
にわたって良好な運転性が得られないという欠点があっ
た。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、車両の走行領域全域
において走行負荷に拘わらず良好な運転性が得られる車
両用駆動力制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、エンジンの出力が駆
動輪へ伝達される車両において、その車両の駆動力を制
御する駆動力制御装置であって、(a) 前記車両の定常走
行におけるエンジンの負荷量および車速により表される
基準走行負荷曲線を設定する基準負荷曲線設定手段と、
(b) エンジンの負荷量および車速に基づいて表される走
行負荷の大きさを、前記基準走行負荷曲線を基準として
逐次算出する走行負荷算出手段と、(c) その走行負荷算
出手段により逐次算出された走行負荷に基づいて前記車
両の駆動力を調節する駆動力制御手段とを、含むことに
ある。
【0007】
【作用および発明の効果】このようにすれば、基準負荷
曲線設定手段により、車両の定常走行におけるエンジン
の負荷量および車速により表される基準走行負荷曲線が
設定され、走行負荷算出手段により、エンジンの負荷量
および車速に基づいて表される走行負荷の大きさが、上
記基準走行負荷曲線を基準として逐次算出される。そし
て、駆動力制御手段により、その走行負荷算出手段によ
り逐次算出された走行負荷に基づいて前記車両の駆動力
が調節される。したがって、車両の走行領域全域にわた
って、走行負荷の大きさに基づいて前記車両の駆動力が
調節されるので、路面勾配などによる走行負荷の変化に
拘わらず車両の走行領域全域において良好な運転性が得
られるのである。
【0008】ここで、好適には、前記走行負荷算出手段
は、前記基準走行負荷曲線からエンジンの負荷量に基づ
いて基準走行負荷車速を決定する基準走行負荷車速決定
手段と、車速とその基準走行負荷車速とに基づいて走行
負荷に対応した走行負荷係数KFUKAを逐次算出する
走行負荷係数算出手段とを含み、その走行負荷係数KF
UKAにより走行負荷を表すようにする。上記基準走行
負荷および走行負荷を表すために、エンジン負荷量を表
すスロットル弁開度を用いて基準走行負荷開度とし、実
際のスロットル弁開度とその基準走行負荷開度とから走
行負荷係数を算出することもできるが、このような場合
には、スロットル弁開度は車速よりも変動が多く且つ速
やかであるため、検出される走行負荷開度が加減速操作
の影響を受けて不安定となるが、上記のようにすれば、
車速とその基準走行負荷車速とに基づいて走行負荷係数
を算出する場合には、上記加減速操作の影響が除去され
る利点がある。
【0009】また、上記走行負荷係数算出手段は、車速
が前記基準走行負荷車速よりも低い場合と高い場合とで
は、前記走行負荷係数KFUKAを算出する演算式を変
更するように構成される。
【0010】たとえば、上記走行負荷係数算出手段は、
車速が基準走行負荷車速aよりも低い値bである場合に
は、KFUKA=2−(b/a)式から走行負荷係数K
FUKAを算出するが、高い値cである場合には、KF
UKA=a/c式から走行負荷係数KFUKAを算出す
る。
【0011】また、好適には、前記走行負荷係数算出手
段は、前記逐次算出された走行負荷係数KFUKAにな
まし処理を施して平滑化することによりなまし処理後走
行負荷係数KFUKASMを算出するなまし処理手段を
さらに含み、そのなまし処理後走行負荷係数KFUKA
SMを走行負荷として出力する。
【0012】上記なまし処理手段は、好適には、走行負
荷係数KFUKAになまし処理を施すに際し、車両の走
行条件に従ってなまし量を変更するように構成される。
【0013】また、前記走行負荷係数算出手段は、好適
には、車両の発進期間において、なまし処理後走行負荷
係数KFUKASMを実質的に変更しないように構成さ
れる。
【0014】また、前記走行負荷係数算出手段は、好適
には、なまし処理前の走行負荷係数KFUKAが1以上
の状態から1未満の状態となった時点から所定時間CH
ANTEN内は、なまし処理後走行負荷係数KFUKA
SMを実質的に変更しないように構成される。
【0015】また、前記車両は、好適には、変速比が自
動的に変化させられる自動変速機と、その自動変速機の
変速比を予め設定された変速線からエンジンの負荷量お
よび車速に基づいて制御する変速制御手段とを備えたも
のであり、前記駆動力制御手段は、前記走行負荷に基づ
いて上記変速線を補正する補正手段を含む。このように
すれば、燃費と動力性能とが両立する利点がある。
【0016】上記補正手段は、前記なまし処理後走行負
荷係数KFUKASMに基づいて上記変速線を補正す
る。
【0017】上記補正手段は、前記なまし処理後走行負
荷係数KFUKASMの勾配に対する特性を補正するた
めの補正係数を、なまし処理後走行負荷係数KFUKA
SMに基づいて設定する補正係数設定手段を含み、該補
正係数設定手段により設定された補正係数により前記変
速線を実質的に補正する。
【0018】また、好適には、逐次算出される走行負荷
が第1の判断基準値を超えたとき、前記自動変速機のシ
フトアップを禁止するシフトアップ禁止手段がさらに設
けられる。このようにすれば、ダウンシフトにより駆動
力が高められるのでアクセルペダルを戻し操作して駆動
力を抑えようとするが、そうするとシフトアップが発生
して駆動力が不足するため再びアクセルペダルを踏み込
み操作するのでダウンシフトが発生するというビジーシ
フトが改善される利点がある。
【0019】また、上記シフトアップ禁止手段は、たと
えば、前記なまし処理後走行負荷係数KFUKASMが
前記第1の判断基準値を超えたとき、前記自動変速機の
シフトアップを禁止する。
【0020】また、上記シフトアップ禁止手段は、アク
セルペダルの踏み込み操作によりスロットル弁開度が開
かれたことにより最高速ギヤ段からそれより1段下のギ
ヤ段へのシフトダウンが発生した後において、シフトア
ップを禁止する。
【0021】また、好適には、逐次算出される走行負荷
が第2の判断基準値未満となったとき、前記自動変速機
のシフトアップの禁止を解除するシフトアップ禁止解除
手段がさらに設けられる。この第2の判断基準値は前記
第1の判断基準値よりも小さい値に設定されるので、そ
の第2の判断基準値と第1の判断基準値との間のヒステ
リシスにより、シフトアップ禁止およびその解除が連続
的に行われることが解消される。
【0022】また、上記シフトアップ禁止解除手段は、
好適には、前記シフトアップ禁止手段による自動変速機
のシフトアップの禁止中において、減速から加速への反
転が所定回行われる毎に最高速ギヤ段へのシフトアップ
を実行すべきか否かを判断し、実行すべきであると判断
される場合には該シフトアップの禁止を解除して該最高
速ギヤ段へのシフトアップを実行する。シフトアップ禁
止の解除は高駆動力側から低駆動力側への解除であり、
加速時の要求駆動力で判断する必要がある。このように
すれば、加速への反転毎に高駆動力を維持すべきか否か
を判定するため、要求駆動力に応じてシフトアップが可
能となる利点がある。
【0023】また、好適には、上記シフトアップ禁止解
除手段は、前記第2の判断基準値を、シフトアップの禁
止が開始されたときの走行負荷、またはシフトアップの
禁止中に所定回の減速から加速への反転が検出されたと
きの走行負荷のうち、最新のものよりも所定値小さい値
に設定する第2の判断基準値設定手段をさらに含む。こ
のようにすれば、シフトアップの禁止の解除の遅れが短
縮される利点がある。その走行負荷としては、たとえば
なまし処理後走行負荷係数KFUKASMが用いられ
る。
【0024】また、前記駆動力制御手段は、好適には、
前記走行負荷算出手段により算出された走行負荷が所定
の判断基準値未満且つエンジン負荷量が所定値以下で加
速度が所定値以上であるとき、前記自動変速機をエンジ
ンブレーキが作用するギヤ段へ優先的にシフトダウンさ
せる。このようにすれば、エンジンブレーキ力を向上さ
せることができる。
【0025】また、前記駆動力制御手段は、好適には、
逐次算出されたなまし処理後走行負荷係数KFUKAS
Mが第1の判断基準値未満であり、且つ、スロットル開
度が所定値以下で加速度が所定値以上のとき、エンジン
ブレーキの効く変速段へ強制的にシフトダウンさせるシ
フトダウン手段を含む。
【0026】また、前記駆動力制御手段は、好適には、
逐次算出されたなまし処理前の走行負荷係数KFUKA
が第2の判断基準値以上となると、上記シフトダウン手
段による制御を解除するシフトダウン解除手段を含む。
【0027】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0028】図1において、ガソリンエンジン10の燃
焼室12内には、エアクリーナ14,エアフローメータ
16,吸気通路18,スロットル弁20,バイパス通路
22,サージタンク24,インテークマニホルド26,
および吸気弁28を介して空気が吸入されるとともに、
その空気には、インテークマニホルド26に設けられた
燃料噴射弁30から噴射される燃料ガスが混合されるよ
うになっている。エアフローメータ16は、実際の吸入
空気量Qmを検出するためのもので本実施例では可動ベ
ーン式のものが用いられており、その実際の吸入空気量
Qmを表す吸入空気量信号SQmをエンジン用電子制御
装置32およびトランスミッション用電子制御装置34
に供給する。スロットル弁20は、図示しないアクセル
ペダルに機械的に連結されており、その操作量に対応し
て開閉されることにより吸入空気量を連続的に変化させ
るようになっているとともに、そのスロットル弁20に
はアイドルスイッチ付スロットルセンサ36が設けられ
て、アイドル位置を示す信号およびスロットル弁開度T
Aを表すスロットル弁開度信号STAをエンジン用電子
制御装置32およびトランスミッション用電子制御装置
34に供給するようになっている。バイパス通路22は
スロットル弁20と並列に配設されているとともに、そ
のバイパス通路22にはアイドル回転数制御弁38が設
けられており、エンジン用電子制御装置32によってア
イドル回転数制御弁38の開度が制御されることによ
り、スロットル弁20をバイパスして流れる空気量が調
整されてアイドル時のエンジン回転数が制御される。燃
料噴射弁30も、エンジン用電子制御装置32によって
その噴射タイミングや噴射量が制御される。なお、上記
エアフローメータ16の上流側には吸入空気の温度を測
定する吸気温センサ40が設けられ、その吸気温を表す
信号をエンジン用電子制御装置32に供給するようにな
っている。
【0029】エンジン10は、吸気弁28,排気弁4
2,ピストン44,および点火プラグ46を備えて構成
されており、点火プラグ46は、エンジン用電子制御装
置32によって制御されるイグナイタ48からディスト
リビュータ50を介して供給される高電圧によって点火
火花を発生し、燃焼室12内の混合ガスを爆発させてピ
ストン44を上下動させることによりクランク軸を回転
させる。吸気弁28および排気弁42は、クランク軸の
回転に同期して回転駆動されるカムシャフトにより開閉
されるようになっているとともに、エンジン用電子制御
装置32によって制御される可変バルブタイミング機構
52により、カムシャフトとクランク軸との回転位相が
変更されて開閉タイミングが調整されるようになってい
る。燃焼室12内で燃焼した排気ガスは、排気弁42か
らエキゾーストマニホルド54,排気通路56,触媒装
置58を経て大気に排出される。エンジン10にはエン
ジン冷却水温を測定する水温センサ60が設けられてお
り、そのエンジン冷却水温を表す信号をエンジン用電子
制御装置32に供給するようになっているとともに、エ
キゾーストマニホルド54には排気ガス中の酸素濃度を
検出する酸素センサ62が設けられており、その酸素濃
度を表す信号をエンジン用電子制御装置32に供給する
ようになっている。また、ディストリビュータ50には
クランク軸の回転に同期してパルスを発生する回転角セ
ンサが設けられており、そのパルス信号をエンジン用電
子制御装置32に供給するようになっているとともに、
そのパルス信号はエンジン10の回転速度NEを表すエ
ンジン回転速度信号SNEとしてトランスミッション用
電子制御装置34にも供給されるようになっている。
【0030】上記エンジン用電子制御装置32,トラン
スミッション用電子制御装置34は、何れもCPU,R
AM,ROM,入出力インタフェース回路,A/Dコン
バータ等を備えて構成されており、RAMの一時記憶機
能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従
って信号処理を行うもので、エンジン用電子制御装置3
2には前記各信号の他、エアコンスイッチ64からエア
コンのON,OFFを表す信号等が供給されるととも
に、トランスミッション用電子制御装置34には、運転
席のシフトレバー操作位置、すなわち「P(パーキン
グ)」、「N(ニュートラル)」,「D(ドライ
ブ)」,「1(ファースト)」,「2(セカンド)」,
「R(リバース)」等を表す信号がシフトセレクトセン
サ66から供給される。トランスミッション用電子制御
装置34にはまた、前記エンジン10の回転速度を例え
ば前進4段および後進1段で変速する自動変速機68の
変速段が「1st」,「2nd」,「3rd」,および
「4th」の何れであるかを表す変速段信号SGがシフ
トポジションスイッチ70から供給されるとともに、そ
の自動変速機68の出力軸の回転速度すなわち車速SP
Dを表す車速信号SSPDが車速センサ72から供給さ
れるようになっている。自動変速機68は、遊星歯車装
置や油圧式摩擦係合装置などを備えた良く知られたもの
で、油圧回路が切り換えられて油圧式摩擦係合装置の係
合状態が変更されることにより、上記前進4段および後
進1段が成立させられるように構成されている。なお、
両電子制御装置32と34との間でも必要な情報が通信
インターフェイスを介して授受されるようになってお
り、前記吸入空気量信号SQm,スロットル弁開度信号
STA,およびエンジン回転速度信号SNEは、少なく
とも何れかの制御用電子制御装置32または34に供給
されるようになっていれば良い。また、例えばブレーキ
ペダルのON,OFFやステアリングホイールの操舵
角、路面の勾配、排気温度など、自動車の運転状態を表
す他の種々の信号を取り込んでエンジン制御やトランス
ミッションの変速制御に用いることも可能である。
【0031】そして、上記エンジン用電子制御装置32
は、前記吸入空気量Qmやスロットル弁開度TA,エン
ジン回転速度NE,エンジン10の冷却水温度,吸入空
気温度,排気通路56内の酸素濃度,エアコンのON−
OFFなどに応じて、例えば必要なエンジン出力を確保
しつつ燃費や有害排出ガスを低減するように予め定めら
れたデータマップや演算式などに基づいて、前記燃料噴
射弁30による燃料ガスの噴射量や噴射タイミング、イ
グナイタ48による点火時期、アイドル回転数制御弁3
8によるアイドル回転数、および可変バルブタイミング
機構52による吸排気弁28,42の開閉タイミングな
どを制御する。
【0032】トランスミッション用電子制御装置34
は、吸入空気量Qmやスロットル弁開度TA,エンジン
回転速度NE,車速SPD,自動変速機68の変速段,
シフトレバー操作位置などに応じて、予め定められた変
速条件に従って自動変速機68の変速段を切換制御す
る。以下、シフトレバー操作位置が「D」で、前進4段
で変速が行われる場合の変速制御作動の要部について、
フローチャートを参照しつつ具体的に説明する。
【0033】図2に示すフローチャートは、一定の周期
たとえば32ms毎に繰り返し実行される走行負荷検出ル
ーチンである。図において、ステップSD1乃至SD3
では、スロットル弁開度TA、車速SPD、および自動
変速機68の実際のギヤ段Gが読み込まれる。続いて、
基準負荷曲線設定手段に対応するステップSD4では、
予め記憶された複数の基準負荷曲線から実際のギヤ段G
に対応した基準負荷曲線関係、たとえば図3に示すスロ
ットル弁開度TAと基準走行負荷車速SPDSの関係が
選択される。この基準負荷曲線は平坦路を定常走行する
場合のスロットル弁開度TAと基準走行負荷車速SPD
S の関係である。
【0034】次いで、走行負荷算出手段に対応するステ
ップSD5乃至SD20が実行されることにより実際の
走行負荷を基準走行負荷を基準として表した走行負荷係
数KFUKAおよびそれを平滑化したなまし処理後の走
行負荷係数KFUKASMが算出される。先ず、基準走
行負荷車速決定手段に対応するステップSD5では、ス
テップSD4により設定された図3の関係から実際のス
ロットル弁開度TAに対応した基準走行負荷車速SPD
S が決定される。たとえば、スロットル弁開度TAの値
がsであるとすると図3のA点に対応する車速値aが基
準走行負荷車速として決定される。続くステップSD6
では、ステップSD5にて求められた基準走行負荷車速
SPDS が実際の走行負荷の影響を受けている車速SP
Dよりも大きいか否かが判断される。
【0035】上記ステップSD6の判断が否定された場
合、たとえば実際の車両状態が図3のC点であるとする
と、基準走行負荷車速aが実車速cよりも小さい場合
(a<c)には、ステップSD7において予め設定され
た式KFUKA=a/cから走行負荷係数KFUKAが
算出され、ステップSD8においてフラグXCOAST
の内容が「1」にセットされる。しかし、上記ステップ
SD6の判断が肯定された場合、たとえば実際の車両状
態が図3のB点であるとすると、基準走行負荷車速aが
実車速bより大きい場合(a>b)には、ステップSD
9において予め設定された式KFUKA=2−(b/
a)から走行負荷係数KFUKAが算出され、ステップ
SD10においてフラグXCOASTの内容が「0」に
クリアされる。このフラグXCOASTは、その内容が
「0」であるときになまし処理前の走行負荷係数KFU
KAが高走行負荷領域で決定されたことを示し、「1」
であるときになまし処理前の走行負荷係数KFUKAが
低走行負荷領域で決定されたことを示すものである。図
4に示すように、上記のようにして算出された走行負荷
係数KFUKAは、平坦路定常走行では1に近い値を示
すが、下り坂走行などの低負荷走行では1よりも大きい
値を示し、登坂路走行などの高負荷走行では1より小さ
い値を示す。
【0036】上記走行負荷係数KFUKAの算出に際し
て、高走行負荷時でも低走行負荷時の式KFUKA=a
/cが適用されると、高負荷となる程走行負荷係数KF
UKAが飽和して後述のなまし処理の影響が大きくなる
ので、低走行負荷時とは異なる式KFUKA=2−(b
/a)が用いられる。これにより、走行負荷係数KFU
KAは、実車速SPDに対する変化割合が高負荷走行時
でも低負荷走行と略同様とされるので、走行負荷に関係
なくなまし処理の影響が同等となるのである。
【0037】続くステップSD11では、上記フラグX
COASTの内容が反転したか否か、換言すれば車両の
走行負荷領域が基準走行負荷状態を境にして変化したか
否かが判断される。このステップSD11の判断が肯定
された場合には、ステップSD12において反転タイマ
ーCHANTENの内容が「0」にセットされてその計
時が開始される。しかし、ステップSD11の判断が否
定された場合には、ステップSD13において走行負荷
係数KFUKAがRAM内の所定の記憶場所に記憶され
る。
【0038】続くステップSD14、SD15、SD1
6では、走行負荷係数KFUKA、反転タイマーCHA
NTENの内容、発進タイマーCHASSINの内容が
それぞれ読み込まれる。それら反転タイマーCHANT
ENおよび発進タイマーCHASSINは、図5に示す
発進、加減速状態判定ルーチンにより制御される。この
発進、加減速状態判定ルーチンは、たとえば図2の走行
負荷検出ルーチンよりも長い周期、たとえば128ms程
度の周期により繰り返し実行される。
【0039】図5のステップSH1では車速SPDが読
み込まれた後、ステップSH2では発進タイマーCHA
SSINの内容が読み込まれる。続くステップSH3お
よびSH4では、車両の発進状態を検出するために、車
速SPDがたとえば40km/h程度の判断基準値より低い
か否か、および車速SPDがたとえば10km/h程度の判
断基準値以上であるか否かがそれぞれ判断される。上記
ステップSH3の判断が否定された場合にはステップS
H5において発進タイマーCHASSINがクリアされ
るが、上記ステップSH4の判断が否定された場合には
車両が停止状態であるのでステップSH6において発進
タイマーCHASSINがセットされ、上記ステップS
H4の判断が肯定された場合には発進タイマーCHAS
SINの内容が減算される。すなわち、発進タイマーC
HASSINは、車両が発進した以後の経過時間の計時
を継続するが、40km/h程度の所定の速度に到達すると
クリアされるのである。
【0040】続くステップSH8では発進タイマーCH
ASSINの内容が記憶され、ステップSH9では反転
タイマーCHANTENの内容が読み込まれ、ステップ
SH10では反転タイマーCHANTENの内容が減算
され、ステップSH11では反転タイマーCHANTE
Nの内容が記憶される。前記発進タイマーCHASSI
Nおよび上記反転タイマーCHANTENは、所謂減算
カウンタであり、その内容が零に到達したときにカウン
トの満了と判断される。それら発進タイマーCHASS
INおよび反転タイマーCHANTENは、初期状態で
は所定の時間に対応する値にそれぞれ予め設定されてい
る。たとえば、発進タイマーCHASSINは6.0se
c 程度に設定され、反転タイマーCHANTENは1.
2sec 程度に設定される。それらの設定値は、発進時お
よび反転時になまし処理を一時停止させるための期間に
対応している。
【0041】そして、ステップSH12では前回の制御
サイクルの車速SPDOが読み込まれた後、ステップS
H13では実際の車速SPDと前回の制御サイクルの車
速SPDOとが比較され、前者が高いと判断された場合
はステップSH14においてフラグXKASOKUの内
容が「1」にセットされてからステップSH16におい
てその内容が記憶され、後者が高いと判断された場合は
ステップSH15においてフラグXKASOKUの内容
が「0」にクリアされてからステップSH16において
その内容が記憶されるが、両者が同じ値であると判断さ
れた場合はステップSH16が直接実行される。すなわ
ち、フラグXKASOKUは、その内容が「1」である
ときに車両の加速状態を示し、「0」であるときに車両
の減速状態を示す。
【0042】続くステップSH17では、アイドルスイ
ッチがオフ状態であるか否かが判断される。このステッ
プSH17の判断が否定された場合は、ステップSH2
2においてアイドルオフディレイタイマCIDLOFの
内容がクリアされる。しかし、ステップSH17の判断
が肯定された場合は、ステップSH18においてスロッ
トル弁開度TAが読み込まれ、ステップSH19におい
ては図6に示す予め設定された関係から実際のスロット
ル弁開度TAに基づいて第3速自動シフトダウン解除デ
ィレイ時間KOFFが算出され、ステップSH20では
アイドルオフディレイタイマCIDLOFの内容が読み
込まれ、ステップSH21ではアイドルオフディレイタ
イマCIDLOFの内容が加算され、ステップSH23
ではアイドルオフディレイタイマCIDLOFの内容が
記憶される。すなわち アイドルオフディレイタイマC
IDLOFは、アクセルペダルが踏み込まれてからの経
過時間を示している。また、上記第3速自動シフトダウ
ン解除ディレイ時間KOFFは、後述の第3速への自動
シフトダウンの解除を判定するための判断基準値とな
る。
【0043】図2に戻って、ステップSD17では、上
記反転タイマーCHANTENの内容が「0」であるか
否かが判断され、ステップSD18では、発進タイマー
CHASSINの内容が「0」であるか否かが判断され
る。それらのステップSD17およびSD18の判断の
いずれかが否定された場合には、発進時および反転時の
所定期間はなまし処理を一時停止するためにステップS
D19およびSD20が実行されることなく、ステップ
SD21が直ちに実行される。しかし、それらのステッ
プSD17およびSD18の判断が共に肯定された場合
には、ステップSD19において、予め設定された図7
に示す表から運転条件に従ってなまし量が決定される。
すなわち、前記なまし処理前の走行負荷係数KFUKA
の状態を示すフラグXCOAST、なまし処理後の走行
負荷係数KFUKASMの状態を示すフラグXTOHA
N、スロットル弁開度の全閉を検出するアイドルスイッ
チの作動状態を示す信号YIDL、車両の加速状態を示
すフラグXKASOKUの内容に従って、1/2乃至1
/128のなまし量が選択されるのである。なお、図7
の表において、*印はなまし量の選択対象ではないこと
を示しており、*印を除く条件の成立でなまし量が決定
される。
【0044】そして、ステップSD20において、上記
ステップSD19により選択されたなまし量がステップ
SD7或いはSD8により算出された走行負荷係数KF
UKAに乗算されることによりなまし処理が実行され、
すなわち、KFUKASM=KFUKASM0+n・
(KFUKA−KFUKASM0)なる式によりなまし
処理後の走行負荷係数KFUKASMが算出される。な
お、上式においてKFUKASM0は前回の制御サイク
ルにおいてステップSD20により算出されたなまし処
理後の走行負荷係数KFUKASMを示し、nは上記ス
テップSD19により選択されたなまし量を示してい
る。そして、ステップSD21においてなまし処理後の
走行負荷係数KFUKASMがRAM内の所定の記憶場
所に記憶される。このように算出されたなまし処理後の
走行負荷係数KFUKASMは、図8に示すように、な
まし処理前の走行負荷係数KFUKAに対して大幅に平
滑化されている。
【0045】ここで、図8に示すなまし処理後の走行負
荷係数KFUKASMには、上記ステップSD18によ
るなまし処理一時停止効果も含まれている。すなわち、
車両の発進期間すなわち発進状態判定タイマーCHAS
SINの計時期間は、加速の影響が大きく走行負荷係数
KFUKASMが高負荷側にずれる傾向にあるため、そ
のような期間では、ステップSD19およびSD20を
スキップして走行負荷係数KFUKASMの更新を中止
しその変化を一時停止することにより、上記の高負荷側
へのずれが防止されている。
【0046】また、図8に示すなまし処理後の走行負荷
係数KFUKASMには、さらに前記ステップSD17
によるなまし処理一時停止効果も含まれている。すなわ
ち、なまし量の決定には、加減速状態フラグXKASO
KUが条件の1つとして用いられているが、そのままの
値が用いられると、走行負荷係数KFUKASMにずれ
が発生するので、応答の速いフラグXCOASTの反転
時点からの所定のディレー区間、すなわちなまし処理前
の走行負荷係数KFUKAの反転時からの所定期間CH
ANTENでは、ステップSD19およびSD20をス
キップして走行負荷係数KFUKASMの更新を中止し
その変化を一時停止することにより、上記のずれが防止
されている。これにより、図9に示すように、走行負荷
係数KFUKAの落ち込みに対して、なまし後の走行負
荷係数KFUKASMは好適に平滑化される。因に、走
行負荷係数KFUKASMの更新を中止するディレー区
間が設けられていない場合は、図10に示すように、な
まし後の走行負荷係数KFUKASMも走行負荷係数K
FUKAの落ち込みの影響を大きく受ける。
【0047】そして、上記ステップSD20のなまし処
理により算出される走行負荷係数KFUKASMは、そ
の計算方法に由来して、図11に示すように、車両の走
行負荷に対して上に凸の特性となるので、平坦に近い路
面勾配となるほど走行負荷係数KFUKASMが敏感に
変化させられる。すなわち、平坦に近い路面勾配となる
ほど走行負荷係数KFUKASMの感度が高くなる。
【0048】続くステップSD22では上記なまし処理
後の走行負荷係数KFUKASMが1.00以上の値で
あるか否かが判断される。このステップSD22の判断
が否定された場合にはステップSD23においてフラグ
XTOHANの内容が「0」にクリアされるが、肯定さ
れた場合にはステップSD24においてフラグXTOH
ANの内容が「1」にセットされる。そして、ステップ
SD25において、予め設定された図12に示す関係か
ら、実際のなまし処理後の走行負荷係数KFUKASM
に基づいてシフト点補正係数Ksが算出される。この図
12に示す関係は、走行負荷に対してリニヤ感を保つた
めに、シフト点補正係数Ksがなまし処理後の走行負荷
係数KFUKASMに対して下に凸となるように設定さ
れている。なお、このシフト点補正係数Ksは、変速線
から決定されたシフト点車速に乗算されることにより、
車両の走行負荷に応じてそのシフト点車速をずらすため
のものである。
【0049】次に、降坂路走行においてエンジンブレー
キを有効に作用させるために、第4速ギヤ段から第2速
ギヤ段への自動シフトダウンを示すフラグX2NDDお
よび第4速ギヤ段から第3速ギヤ段への自動シフトダウ
ンを示すフラグX3RDDを制御する自動ダウン制御ル
ーチンを図13を用いて説明する。この自動ダウン制御
ルーチンはメインルーチンと同様のタイミングで実行さ
れる。
【0050】図13のステップSA1では、第4速ギヤ
段から第3速ギヤ段または第2速ギヤ段への自動シフト
ダウンの開始条件のひとつとして、なまし処理後の走行
負荷係数KFUKASMがたとえば0.95程度の所定
の判断基準値以下であるか否かが判断される。この判断
基準値は、車両の降坂路走行を判断するための値であ
る。このステップSA1の判断が否定された場合には、
ステップSA5およびSA6においてフラグX3RDD
およびX2NDDの内容がクリアされた後、本ルーチン
が終了させられる。しかし、上記ステップSA1の判断
が肯定された場合には、ステップSA2において、なま
し処理前の走行負荷係数KFUKAが1.05程度の所
定の判断基準値よりも小さいか否かが判断される。
【0051】このステップSA2の判断が否定された場
合には、自動シフトダウン制御を解除するために上記ス
テップSA5以下が実行される。しかし、ステップSA
2の判断が肯定された場合には、続くステップSA3に
おいて、自動シフトダウンの開始条件のひとつとして、
アイドルスイッチがオフ状態であるか否かが判断され
る。このステップSA3の判断が肯定された場合には、
アクセルペダルが踏み込まれているので、続くステップ
SA4においてアイドルオフディレータイマCIDLO
Fの内容、すなわちアイドルスイッチのオフからの経過
時間が前記ステップSH19にて算出された判断基準値
KOFFより短いか否かが判断される。このステップS
A4の判断が肯定された場合には前記ステップSA6が
実行されてフラグX2NDDがクリアされるが、否定さ
れた場合には前記ステップSA5以下が実行されてフラ
グX3RDDおよびX2NDDがクリアされる。
【0052】上記ステップSA3の判断が否定された場
合、すなわちアクセルペダルが踏み込まれていない場合
は、ステップSA7においてフラグX3RDDの内容が
「0」であるか否かが判断される。当初はステップSA
7の判断が肯定されるので、ステップSA8において、
図14に示す予め設定された関係から実際の車速SPD
に基づいて4→2ダウン判断基準加速度α4-2Dが算出さ
れた後、ステップSA9において実際の加速度αが上記
4→2ダウン判断基準加速度α4-2Dより大きいか否かが
判断される。このステップSA9の判断が肯定された場
合には、ステップSA16においてフラグX2NDDが
「1」にセットされるとともに、ステップSA12にお
いてフラグX3RDDが「1」にセットされた後、本ル
ーチンが終了させられる。
【0053】しかし、上記ステップSA9の判断が否定
された場合には、ステップSA10において、図14に
示す予め設定された関係から実際の車速SPDに基づい
て4→3ダウン判断基準加速度α4-3Dが算出された後、
ステップSA11において実際の加速度αが上記4→3
ダウン判断基準加速度α4-3Dより大きいか否かが判断さ
れる。このステップSA11の判断が肯定された場合に
は、ステップSA12においてフラグX3RDDが
「1」にセットされて本ルーチンが終了させられるが、
否定された場合には直ちに本ルーチンが終了させられ
る。
【0054】上記のようにしてフラグX3RDDが
「1」にセットされると、続く制御サイクルにおけるス
テップSA7の判断が否定されるので、ステップSA1
3においてフラグX2NDDが「0」であるか否かが判
断される。このステップSA13の判断が肯定された場
合には、ステップSA14において、図14に示す予め
設定された関係から実際の車速SPDに基づいて3→2
ダウン判断基準加速度α3- 2Dが算出された後、ステップ
SA15において実際の加速度αが上記3→2ダウン判
断基準加速度α3-2Dより大きいか否かが判断される。こ
のステップSA15の判断が肯定された場合には、ステ
ップSA16およびSA12においてフラグX2NDD
およびX3RDDが「1」にセットされるが、否定され
た場合には直ちに本ルーチンが終了させられる。
【0055】また、上記ステップSA13の判断が否定
された場合には、ステップSA17において、図15に
示す予め設定された関係から実際の車速SPDに基づい
て2→3アップ判断基準加速度α2-3Uが算出された後、
ステップSA18において実際の加速度αが上記2→3
アップ判断基準加速度α2-3Uより小さいか否かが判断さ
れる。このステップSA18の判断が肯定された場合に
は、ステップSA19においてフラグX2NDDがクリ
アされるが、否定された場合には直ちに本ルーチンが終
了させられる。
【0056】要するに、本自動ダウン制御ルーチンで
は、なまし後の走行負荷係数KFUKASMがたとえば
0.95よりも低い降坂路走行においてアクセルペダル
が踏み込まれていないとき、適切なエンジンブレーキ作
用を得るために車両の加速度αに応じて4→2ダウン、
4→3ダウン、3→2ダウンが実行される。また、アイ
ドルスイッチがオフ状態となったとき、或いは車両の加
速度αが2→3アップ判断基準加速度α2-3Uより小さく
なった場合には第2速ギヤ段への自動ダウンが解除され
る。また、なまし処理前の走行負荷係数KFUKAが
1.05以上となったとき、或いは、アイドルオフから
の経過時間CIDLOFが図6の判断基準値KOFFを
越えると、第3速ギヤ段への自動ダウン制御が解除され
る。
【0057】図16は、第4速ギヤ段へのシフトアップ
を禁止する第4速禁止制御ルーチンを示している。この
ルーチンでは、第4速へのシフトアップ禁止の仮解除を
表すフラグX3RDH、第4速ギヤ段へのシフトアップ
禁止を表すフラグX3HOLDの内容が、登坂路走行の
ように走行負荷が大きい状態では「1」にセットされる
が、走行負荷が小さくなると「0」にクリアされて第4
速ギヤ段へのシフトアップ禁止が解除されるようになっ
ている。この第4速禁止制御ルーチンは、メインルーチ
ンと同様のタイミングにて実行される。
【0058】図16において、ステップSE1では、フ
ラグX43DWNの内容が「1」であるか否かが判断さ
れる。このフラグX43DWNはその内容が「1」であ
るときにパワーオンによるシフトダウンの発生を表すも
のである。このステップSE1の判断が否定された場合
には、ステップSE6においてフラグX3RDHの内容
がクリアされ、ステップSE7において加速減速サイク
ルカウンタC3RDHの内容がクリアされてから本ルー
チンが終了させられる。しかし、上記ステップSE1の
判断が肯定された場合には、続くステップSE2におい
て、フラグX3RDHの内容が「1」であるか否かが判
断される。当初はステップSE2の判断が否定されるの
で、ステップSE3において前記なまし処理された走行
負荷係数KFUKASMがたとえば1.2程度の所定の
判断基準値以上であるか否かが判断される。この判断基
準値は、パワーオンによるシフトダウンの発生時の走行
負荷が登坂路走行によるものであるか否かを判定するた
めのものである。
【0059】上記ステップSE3の判断が否定された場
合は、それほどの走行負荷ではないので、ステップSE
4においてフラグX3HOLDの内容がクリアされ、ス
テップSE5においてフラグX43DWNの内容がクリ
アされた後、ステップSE6においてフラグX3RDH
の内容がクリアされ、ステップSE7において加速減速
サイクルカウンタC3RDHの内容がクリアされてから
本ルーチンが終了させられる。
【0060】しかし、上記ステップSE3の判断が肯定
された場合は、第4速ギヤ段による走行では駆動力不足
となってアクセルペダルの踏み込みが予測される状態で
あるので、ステップSE8においてフラグX3RDHの
内容が「1」にセットされ、ステップSE9においてフ
ラグX3HOLDの内容が「1」にセットされ、ステッ
プSE10において第4速ギヤ段へのシフトアップ禁止
の解除の判断基準値K3HOLDが算出される。この解
除の判断基準値K3HOLDは、上記フラグX3RDH
およびフラグX3HOLDのセット時の走行負荷係数K
FUKASMから所定値βが差し引かれることにより求
められる。
【0061】このようにしてフラグX3RDHおよびフ
ラグX3HOLDの内容が「1」にセットされると、次
の制御サイクルでは、ステップSE2の判断が肯定され
るので、ステップSE11において実際の走行負荷係数
KFUKASMが前記解除の判断基準値K3HOLD以
上であるか否かが判断される。このステップSE11の
判断が肯定された場合には、未だ走行負荷が大きい状態
であるので、ステップSE12において加速減速サイク
ルカウンタC3RDHの内容が読み込まれた後、ステッ
プSE13乃至SE18において加速減速サイクルカウ
ンタC3RDHの内容が車両の加減速状態に即して加算
される。
【0062】すなわち、この加速減速サイクルカウンタ
C3RDHは、計数内容が0乃至3を周期的に繰り返す
ものであり、その内容が0、2であるときには車両の減
速状態を示し、1、3であるときには車両の加速状態を
示すものであるので、ステップSE14において加速減
速サイクルカウンタC3RDHの内容が1であると判断
された場合には、ステップSE15において車両の減速
状態であるか否かが判断され、このステップSE15の
判断が肯定された場合にはステップSE18においてそ
の減速状態を表すために加速減速サイクルカウンタC3
RDHの内容が1つだけ加算される。また、ステップS
E13、SE16において加速減速サイクルカウンタC
3RDHの内容が0、2であると判断された場合には、
ステップSE17において車両の加速状態であるか否か
が判断され、このステップSE17の判断が肯定された
場合にはステップSE18においてその加速状態を表す
ために加速減速サイクルカウンタC3RDHの内容が1
つだけ加算される。
【0063】そして、ステップSE19において加速減
速サイクルカウンタC3RDHの内容が3に到達したか
否かが判断される。当初はこのステップSE19の判断
が否定されるので本ルーチンが終了させられるが、加速
減速サイクルカウンタC3RDHの内容が3に到達する
と、ステップSE19の判断が肯定されるので、ステッ
プSE6においてフラグX3RDHの内容がクリアされ
るとともに、ステップSE7において上記加速減速サイ
クルカウンタC3RDHの内容が「0」にクリアされ
る。上記ステップSE13乃至SE19では、シフトア
ップ禁止中において、車速変化による減速から加速への
反転が2回検出されると、ステップSE6によりフラグ
X3RDHをクリアして仮解除を行い、次の制御サイク
ルではステップSE3の判断が否定されることを条件と
して解除を行うようにする。
【0064】以上のステップが繰り返し実行されるう
ち、走行負荷が小さくなると、前記ステップSE11の
判断が否定されるので、シフトアップ禁止解除のため
に、ステップSE4、SE5、SE6、SE7において
フラグX3HOLD、X43DWN、X3RDH、およ
び加速減速サイクルカウンタC3RDHの内容がそれぞ
れクリアされる。
【0065】すなわち、上記図16の第4速禁止制御ル
ーチンにおいては、ステップSE1においてパワーオン
ダウンシフトの発生と判断され、且つステップSE3に
おいてなまし処理後の走行負荷係数KFUKASMが
1.2程度の所定値以上となったと判断されたときに、
ビジーシフトを防止するために第4速ギヤ段へのシフト
アップが禁止される。また、ステップSE11において
そのシフトアップ禁止判断時の走行負荷係数KFUKA
SMより所定値βだけ低い解除判断基準値K3HOLD
を、なまし処理後の走行負荷係数KFUKASMが下ま
わったと判断されたとき、および、ステップSE19に
おいて2回目の減速から加速への反転が判断された後、
ステップSE3においてなまし処理後の走行負荷係数K
FUKASMが1.2程度の所定値を下回ったと判断さ
れたときに、そのシフトアップが解除されるのである。
図17は、上記第4速禁止制御における各フラグの作動
例を示すタイムチャートである。
【0066】図18は、本実施例のメインルーチンであ
る変速制御ルーチンを示すフローチャートであり、前記
走行負荷KFUKASMに基づいて自動変速機68のギ
ヤ段を変更することにより車両の駆動力を制御する駆動
力制御手段に対応している。図において、ステップSS
1では、自動変速機68の現在の変速段を表す変速段G
がたとえばトランスミッション用電子制御装置34から
の変速出力に基づいて読み込まれる。続くステップSS
2では、上記ステップSS1で読み込んだ変速段Gが最
高速ギヤ段の「4th(第4速ギヤ段)」であるか否か
が判断される。このステップSS2の判断が肯定された
場合にはアップシフトの可能性がないためステップSS
15以下のシフトダウン制御が実行される。しかし、ス
テップSS2の判断が否定された場合にはステップSS
3以下のシフトアップ制御が実行される。
【0067】先ず、そのシフトアップ制御作動について
説明する。ステップSS3では、自動変速機68が第3
速ギヤ段であるか否かが判断される。このステップSS
3の判断が否定された場合には、第1速ギヤ段または第
2速ギヤ段であるので、ステップSS7において、図1
9に示されているように車速SPDおよびスロットル弁
開度TAの関数である予め記憶された3種類のアップシ
フト用変速線、すなわち「1st→2nd」,「2nd
→3rd」,および「3rd→4th」に関する変速線
の中から、現在のギヤ段からアップシフトする場合の変
速線が選択される。例えば現在のギヤ段が「2nd(第
2速ギヤ段)」である場合には、(b)の「2nd→3
rd」に関する変速線が選択される。そして、選択され
た変速線から実際のスロットル弁開度TAに基づいてシ
フトアップ用変速点車速(シフトアップの変速点)SP
Duが求められる。
【0068】反対に、上記ステップSS3の判断が肯定
された場合には、続くステップSS4において第2速ギ
ヤ段への自動ダウンを示すフラグX2NDDの内容が
「0」であるか否かが判断される。上記ステップSS4
の判断が否定されたとき、すなわち第2速ギヤ段への自
動ダウンであると判断されたときは、後述のシフトダウ
ン制御ルーチン内のステップSS23においてシフトダ
ウンが実行される。しかし、上記ステップSS4の判断
が肯定されたとき、すなわち第2速ギヤ段への自動ダウ
ンではないと判断されたときは、続くステップSS5に
おいてフラグX3RDHの内容が「0」であるか否かが
判断される。このフラグX3RDHはその内容が「0」
であるときに第4速ギヤ段へのシフトアップ禁止の仮解
除を表すものである。
【0069】上記ステップSS5の判断が否定された場
合、すなわち第4速ギヤ段へのシフトアップ禁止が仮解
除されないときは、後述のシフトダウン制御ルーチン内
のステップSS17以下が実行される。しかし、上記ス
テップSS5の判断が肯定された場合、すなわち第4速
ギヤ段へのシフトアップ禁止が仮解除されたときは、続
くステップSS6においてフラグX3HOLDの内容が
「1」であるか否かが判断される。このフラグX3HO
LDは、その内容が「1」であるときに第3速ギヤ段の
保持すなわち第4速ギヤ段へのシフトアップ禁止を表し
ている。
【0070】上記ステップSS6の判断が否定された場
合、すなわち第4速ギヤ段へのシフトアップ禁止ではな
いときは、前記ステップSS7においてシフトアップ用
変速点車速SPDuが算出される。しかし、上記ステッ
プSS6の判断が肯定された場合、すなわち第4速ギヤ
段へのシフトアップ禁止の仮解除状態であるときは、ス
テップSS8において図20に示すような第3速ギヤ段
ホールド中専用の変速線から実際のスロットル弁開度T
Aに基づいて、第4速ギヤ段へのシフトアップ禁止解除
のシフトアップ用変速点車速SPDuが算出される。
【0071】そして、以上のようにしてシフトアップ用
変速点車速SPDuが算出されると、ステップSS9に
おいて、SPDu←SPDu×Ks式が実行されること
により、シフトアップ用変速点車速SPDuの補正が行
われる。すなわち、前記ステップSD25において求め
られたシフト点補正係数Ksが乗算されることにより補
正される。
【0072】続くステップSS10では、ステップSS
9にて補正されたシフトアップ用変速点車速SPDuを
実際の車速SPDが越えたか否か、換言すればシフトア
ップの変速判断が行われたか否かが判断される。このス
テップSS10の判断が否定された場合には、シフトダ
ウン制御のステップSS17以下が実行されるが、肯定
された場合には、続くステップSS11において第4速
ギヤ段へのシフトアップであるか否かが判断される。こ
のステップSS11の判断が肯定された場合には、ステ
ップSS12においてフラグX3HOLDがクリアさ
れ、ステップSS13においてフラグX43DWNがク
リアされた後、ステップSS14においてシフトアップ
が実行され、それまでのギヤ段を1段だけシフトアップ
させる変速出力が自動変速機68へ供給される。また、
上記ステップSS11の判断が否定された場合にはステ
ップSS14が直接実行される。
【0073】前記ステップSS2の判断が肯定された場
合には、第4速ギヤ段が成立している状態であるから、
ステップSS15において第3速への自動ダウンを示す
フラグX3RDDの内容が「0」であるか否かが判断さ
れる。このステップSS15の判断が否定された場合に
は第3速への自動ダウンであるので、直ちにステップS
S23において第3速へシフトダウンが実行される。し
かし、上記ステップSS15の判断が肯定された場合に
は、第3速への自動ダウンではないので、ステップSS
16において第4速へのシフトアップ禁止仮解除フラグ
X3RDHの内容が「0」であるか否かが判断される。
このステップSS16の判断が否定された場合は、フラ
グX3RDDの内容が「0」であってもシフトアップ禁
止仮解除状態であるので、ステップSS23において第
3速へのシフトダウンが実行される。
【0074】次いでステップSS17では、ステップS
S1で読み込まれた現在の変速段Gが「1st」である
か否かが判断される。このステップSS17の判断が肯
定された場合にはダウンシフトの可能性がないため直ち
に本ルーチンが終了させられ、ステップS1以下の実行
が繰り返される。しかし、ステップSS17の判断が否
定された場合にはステップSS18において、図21に
示されているように車速SPDおよびスロットル弁開度
TAを変速パラメータとして予め記憶された3種類のダ
ウンシフト側変速線、すなわち「2nd→1st」,
「3rd→2nd」,および「4th→3rd」に関す
る変速線の中から、現在のギヤ段からダウンシフトする
場合の変速線が選択される。例えば現在のギヤ段が「3
rd」の場合には、(b)の「3rd→2nd」に関す
る変速線が選択される。
【0075】また、ステップSS18では、上記選択さ
れた変速線と現在のスロットル弁開度TAとからシフト
ダウン変速点車速SPDdが求められ、続くステップS
S19では、SPDd←SPDd×Ks式が実行される
ことにより、シフトダウン用変速点車速SPDdの補正
が行われる。すなわち、前記ステップSD25において
求められたシフト点補正係数Ksが乗算されることによ
り補正される。
【0076】次いで、ステップSS20では、その補正
後の変速点車速SPDdと現在の車速SPDとが比較さ
れ、ダウンシフトの変速判断が行われる。すなわち、S
PD≦SPDdとなればダウンシフトの変速判断が行わ
れ、パワーオンによる4→3シフトダウンの発生を判定
するためのステップSS21およびSS22を経てか
ら、ステップSS23において自動変速機68の変速段
を1段だけシフトダウンさせる変速出力が自動変速機6
8へ供給されるが、SPDd<SPDの場合には本ルー
チンが終了させられて、次の制御サイクルのステップS
S1以下が繰り返される。なお、上記ステップSS21
ではパワーオンにより第3速ギヤ段へのシフトダウンが
発生したか否かが判断され、このステップSS21の判
断が肯定されると、ステップSS22においてパワーオ
ン4→3シフトダウンフラグX43DWNの内容が
「1」にセットされる。
【0077】ここで、上記シフト点補正係数Ksは、
1.0より大きい場合には、シフトアップ用変速点車速
SPDuやシフトダウン用変速点車速SPDdは高車速
側に移動してダウンシフトし易くなって駆動力が高めら
れる一方、1.0より小さい場合には、シフトアップ用
変速点車速SPDuやシフトダウン用変速点車速SPD
dは低車速側に移動してアップシフトし易くなる。
【0078】図22は、上記制御を実行するトランスミ
ッション用電子制御装置34の制御機能の要部を説明す
る機能ブロック線図である。図に示すように、本実施例
によれば、前記ステップSD4に対応する基準負荷曲線
設定手段80により、車両の定常走行におけるスロット
ル弁開度TAおよび車速SPDにより表される基準走行
負荷曲線が設定される。前記ステップSD5乃至SD2
0に対応する走行負荷算出手段82により、スロットル
弁開度TAおよび車速SPDに基づいて表される走行負
荷係数KFUKASMの大きさが、上記基準走行負荷曲
線を基準として逐次算出される。そして、前記図18に
示すステップSS1乃至SS23に対応する駆動力制御
手段84により、上記逐次算出された走行負荷係数KF
UKASMに基づいて自動変速機68のギヤ段すなわち
変速比が制御されて車両の駆動力が調節される。
【0079】したがって、車両の走行領域全域にわたっ
て、実際の走行負荷の大きさに基づいて前記車両の駆動
力が調節されるので、路面傾度などによる走行負荷の変
化に拘わらず車両の走行領域全域において良好な運転性
が得られる。
【0080】また、本実施例によれば、前記走行負荷算
出手段82は、図3の基準走行負荷曲線からスロットル
弁開度TAに基づいて基準走行負荷車速aを決定するス
テップSD5と、実際の車速c或いはbとその基準走行
負荷車速aとに基づいて、走行負荷係数KFUKA(=
a/c或いは2−b/a)を逐次算出するステップSD
7およびSD9とを含み、その走行負荷係数KFUKA
により実際の走行負荷を表すようにしている。上記基準
走行負荷および実際の走行負荷を表すための量としてス
ロットル弁開度を用いて基準走行負荷開度を決定し、実
際の開度とその基準走行負荷開度とから走行負荷係数を
算出することもできるけれども、このような場合には、
スロットル弁開度は車速よりも変動が多く且つ変化が速
やかであるため、検出される走行負荷開度が加減速操作
の影響を受けて不安定となるのに対し、本実施例のよう
に、実際の車速c或いはbとその基準走行負荷車速aと
に基づいて走行負荷係数KFUKAを算出する場合に
は、上記加減速操作の影響が除去される利点がある。上
記ステップSD5は基準走行負荷車速決定手段に対応
し、上記ステップSD7およびSD9は走行負荷係数算
出手段に対応している。
【0081】また、本実施例では、実際の車速が基準走
行負荷車速aよりも低い値bである場合には高走行負荷
領域用のKFUKA=2−(b/a)式から走行負荷係
数KFUKAを算出するステップSD9を選択し、実際
の車速が基準走行負荷車速aよりも高い値cである場合
には低走行負荷領域用のKFUKA=a/c式から走行
負荷係数KFUKAを算出するステップSD7を選択す
るステップSD6が備えられているので、一定のスロッ
トル弁開度では、走行負荷係数KFUKAがその値の少
なくとも「1」付近では車速SPDの変化に伴って直線
的に変化させられるので、なまし処理によるなましの程
度が略均等とされる利点がある。上記ステップSD6
は、走行負荷係数KFUKAを算出するための演算式を
切り換える演算式変更手段として機能するものであり、
前記走行負荷係数算出手段に含まれるものである。
【0082】また、本実施例では、前記逐次算出された
走行負荷係数KFUKAになまし処理を施してなまし処
理後走行負荷係数KFUKASMを算出するステップS
D20が設けられ、そのなまし処理後走行負荷係数KF
UKASMが実際の走行負荷として用いられるので、ア
クセルペダルが小刻みに操作されることに関連して変化
するなまし処理前の走行負荷係数KFUKAを用いるの
に比較して、変速制御が安定化する利点がある。上記ス
テップSD20は、逐次求められる走行負荷係数KFU
KAをなまし処理により平滑化するなまし処理手段とし
て機能するものであり、前記走行負荷係数算出手段に含
まれるものである。
【0083】また、本実施例では、上記ステップSD2
0において走行負荷係数KFUKAになまし処理を施す
に先立って、図7に示すように、走行負荷、加速減速状
態、スロットル弁がアイドル位置であるかなどの車両の
走行条件に従ってなまし量を変更するステップSD19
が設けられているので、一層好適ななまし効果が得られ
る利点がある。このステップSD19は、ステップSD
20と共になまし処理手段として機能している。
【0084】また、本実施例では、なまし処理前の走行
負荷係数KFUKAの反転時からの所定期間、すなわち
なまし処理前の走行負荷係数KFUKAが1以上の状態
と1未満の状態との一方から他方へ変化した時点から所
定時間CHANTEN内は、ステップSD19およびS
D20をスキップすることによりなまし処理を一時的に
停止させてなまし処理後走行負荷係数KFUKASMを
実質的に変更しないようにするステップSD17が設け
られている。なまし量の決定に用いられている加減速フ
ラグXKASOKUの内容は車速から決定されることか
ら、他の条件に比較して遅れがあり、そのまま用いられ
ると負荷係数KFUKASMにずれが生じるが、ステッ
プSD17により上記所定期間内はなまし処理後走行負
荷係数KFUKASMが実質的に変更されないので、そ
のずれが解消される。上記ステップSD17は、なまし
処理一時停止手段として機能し、前記走行負荷係数算出
手段に含まれる。
【0085】また、本実施例では、車両の発進時からの
所定期間CHASSIN内は、ステップSD19および
SD20をスキップすることによりなまし処理を一時的
に中止させてなまし処理後走行負荷係数KFUKASM
を実質的に変更しないようにするステップSD18が設
けられている。車両の発進期間は加速の影響が大きく走
行負荷係数KFUKASMが高負荷側にずれる傾向があ
るが、ステップSD18により上記所定期間内はなまし
処理後走行負荷係数KFUKASMが実質的に変更され
ないので、その高負荷側へのずれが解消される。上記ス
テップSD18も、なまし処理一時停止手段として機能
し、前記走行負荷係数算出手段に含まれる。
【0086】また、前記本実施例では、前記駆動力制御
手段84は、実際の走行負荷、すなわちなまし処理後走
行負荷係数KFUKASMに基づいて変速線を補正する
ステップSS9が設けられており、走行負荷に応じた変
速制御が得られるので、車両の走行領域全体にわたって
燃費と動力性能とが両立できる。このステップSS9
は、変速線を補正するための補正手段として機能してい
る。
【0087】また、本実施例では、上記変速線の補正に
用いられるシフト点補正係数Ksを図12に示す関係か
らなまし処理後走行負荷係数KFUKASMに基づいて
算出するステップSD25が設けられていることから、
なまし処理後走行負荷係数KFUKASMの走行負荷
(路面勾配)に対する特性が補正されるので、リニヤ感
が十分に得られて運転性が改善される。
【0088】また、本実施例では、逐次算出されるなま
し処理後の走行負荷KFUKASMが1.20程度の第
1の判断基準値を超えたとき、前記自動変速機のシフト
アップを禁止するステップSE7乃至SE9が設けられ
ている。このため、高負荷走行領域において、ダウンシ
フトにより駆動力が高められるのでアクセルペダルを戻
し操作して駆動力を抑えようとするが、そうするとシフ
トアップが発生して駆動力が不足するため再びアクセル
ペダルを踏み込み操作するのでダウンシフトが発生する
というビジーシフトが改善される利点がある。上記ステ
ップSE7乃至SE9は、シフトアップ禁止手段として
機能している。
【0089】また、本実施例では、パワーオンダウンシ
フト、すなわちアクセルペダルの踏み込み操作によりス
ロットル弁開度が開かれたことにより最高速の第4速ギ
ヤ段からそれより1段下の第3速ギヤ段へのシフトダウ
ンが発生した直後において、前記ステップSE7乃至S
E9を実行させるステップSE1が設けられているの
で、ビジーシフトが好適に解消される。
【0090】また、本実施例では、なまし後の走行負荷
KFUKASMが第2の判断基準値K3HOLD未満と
なったとき、自動変速機68のシフトアップの禁止を解
除するステップSE11,SE4,SE5が設けられて
おり、その第2の判断基準値K3HOLDは前記第1の
判断基準値よりも小さい値、すなわちステップSE3に
おいて第1の判断基準値を越えたときの走行負荷KFU
KASMから所定値βを差し引いた値に設定されるの
で、その第2の判断基準値K3HOLDと第1の判断基
準値との間のヒステリシスにより、シフトアップ禁止お
よびその解除が連続的に行われることが解消される。上
記ステップSE11,SE4,SE5はシフトアップ禁
止解除手段として機能している。
【0091】また、本実施例では、前記第4速ギヤ段へ
のシフトアップの禁止制御中において、車速変化による
減速から加速への反転が所定回行われる毎に第4速ギヤ
段へのシフトアップを実行すべきか否かを判断し、実行
すべきであると判断される場合には該シフトアップの禁
止を仮解除するステップSE12乃至SE19が設けら
れている。シフトアップの禁止の解除は高駆動力側から
低駆動力側への解除であり、加速時の要求駆動力で判断
する必要がある。減速から加速への反転を応答性の遅い
車速変化により確実に判定して仮解除を行い、この加速
への反転毎に、ステップSE3により高駆動力を維持す
べきか否かを判断している。このため、要求駆動力に応
じてシフトアップさせることが可能となる。上記ステッ
プSE12乃至SE19も、シフトアップ禁止解除手段
として機能している。
【0092】また、本実施例では、前記第2の判断基準
値K3HOLDを、シフトアップの禁止が開始されたと
きの走行負荷KFUKASM、またはシフトアップの禁
止中に所定回の減速から加速への反転が検出されたとき
の走行負荷KFUKASMのうち、最新のものよりも所
定値βだけ小さい値(KFUKASM−β)に設定する
ステップSE10が設けられている。走行負荷KFUK
ASMがたとえば1.15程度の判断基準値以下となっ
たときにシフトアップ禁止を解除する図23の上段に示
す場合には、走行負荷KFUKASMのなまし処理によ
る遅れなどに起因して第4速ギヤ段へのシフトアップの
禁止が解除される時点が遅れる問題があったが、上記本
実施例によれば、図23の下段に示すように、シフトア
ップの禁止の解除の遅れが好適に短縮される利点があ
る。上記ステップSE10は、第2の判断基準値設定手
段として機能している。
【0093】また、本実施例では、車両の惰行走行状
態、すなわちなまし後の走行負荷KFUKASMが0.
95程度の第1の判断基準値未満且つスロットル弁開度
TAが零程度の所定値未満の状態で、車両の加速度αが
所定の判断基準値α4-2D、α4- 3D、或いはα3-2D以上で
あるとき、第4速ギヤ段から第2速ギヤ段へのシフトダ
ウン、第4速ギヤ段から第3速ギヤ段へのシフトダウ
ン、或いは第3速ギヤ段から第2速ギヤ段へのシフトダ
ウンを判断するステップSA1乃至SA4、SA7乃至
SA16が設けられている。このため、車両の降坂路走
行においてエンジンブレーキを適切に作用させることが
できる。上記ステップSA1乃至SA4、SA7乃至S
A16は、シフトダウン手段として機能しており、前記
駆動力制御手段に含まれる。
【0094】また、本実施例では、車両の惰行走行状態
では、ステップSA8、SA10、SA14において車
速SPDに応じて判断基準値α4-2D、α4-3D、α3-2D
求められるので、適切なエンジンブレーキ作用が得られ
る。ステップSA8、SA10、SA14は、判断基準
値決定手段として機能し、上記シフトダウン手段に含ま
れる。
【0095】また、本実施例では、なまし処理前走行負
荷係数KFUKAが1.05程度の第2の判断基準値以
上となると、自動シフトダウン制御を解除するステップ
SA2が設けられている。このため、アクセルペダルの
操作に応答して直ちに自動シフトダウンが解除される利
点がある。上記ステップSA2は、シフトダウン解除手
段として機能している。
【0096】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0097】例えば、前記実施例の変速線を構成する変
数には、エンジン負荷を表す量としてスロットル弁開度
TAが用いられていたが、それに替えて、アクセルペダ
ル踏込量、燃料噴射量などが用いられても差し支えな
い。
【0098】また、前述の実施例では、変速点車速SP
Du、SPDdにシフト点補正係数Ksが乗算されるこ
とにより、走行負荷に基づく補正が施されていたが、シ
フト点補正係数Ksが加算されることにより補正が行わ
れてもよいし、吸入空気量と目標吸入空気量との割合な
どの他の運転状態を考慮した第3,第4,・・の補正値
に基づいて補正が加えられてもよい。
【0099】また、前述の図2の走行負荷検出ルーチン
のステップSD17乃至SD20において、走行負荷係
数KFUKAの反転からの所定期間および車両の発進期
間では、なまし処理が一時停止されることによりなまし
処理後の走行負荷係数KFUKASMの更新が中止され
ていたが、それに替えて、非常に大きななまし量を用い
てなまし処理が行われてもよいのである。
【0100】また、前述の図2のステップSD18で
は、なまし処理後の走行負荷係数KFUKASMの更新
を中止させるために、予め設定された設定値が零に減算
されるまでの期間を計時する発進状態判定タイマCHA
SSINが用いられていたが、それに替えて、10km/h
程度の車速で「0」にクリアされ且つ40km/h程度の車
速で「1」にセットされるフラグXHASSINの内容
が「0」であり且つ車速SPDが10km/h程度の所定値
以上で6秒程度の所定時間の未経過であるときには、な
まし処理が中止されるようにしてもよい。
【0101】また、前述の図16のステップSE13乃
至SE19では、2回の減速から加速への反転が判定さ
れたことを以て第4速ギヤ段へのシフトアップ禁止を仮
解除する判定が行われていたが、3回以上であっても差
し支えない。
【0102】また、前述の図13のステップSA3で
は、アイドルスイッチのオフ状態が判定されているが、
スロットル弁開度TAが所定値以下であるか否かが判定
されてもよい。
【0103】また、図16のステップSE3において
1.2なる判断基準値が用いられ、図13のステップS
A1では0.95なる判断基準値が用いられ、ステップ
SA2では1.05なる判断基準値が用いられている
が、必ずしもその値でなくてもよい。
【0104】また、前述の実施例では、走行負荷係数K
FUKASMに基づき、自動変速機68のギヤ段を切り
換える変速線、具体的には変速点車速SPDu、SPD
dが、走行負荷係数KFUKASMが大きくなるほど、
シフトダウンが容易となる方向に制御されて車両の駆動
力が調節されていたが、たとえばスロットル弁20がス
ロットルアクチュエータにより駆動される形式の車両で
は、駆動力制御手段84が、走行負荷係数KFUKAS
Mが大きくなるほど弁開度を増量補正してもよいのであ
る。
【0105】また、前記実施例ではエンジン制御用電子
制御装置32およびトランスミッション制御用電子制御
装置34が別体に構成されていたが、単一の電子制御装
置にてエンジン10および自動変速機68を制御するこ
ともできる。
【0106】また、前述の実施例では、前進4速の有段
式の自動変速機が用いられていたが、たとえば有効径が
可変な一対の可変プーリに伝動ベルトが巻き掛けられた
ベルト式無段変速機に代表される、変速比が連続的に変
化させられる無段変速機であっても、本発明が適用され
得る。
【0107】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である駆動力制御装置を備え
た自動変速機およびエンジン等の構成を説明する図であ
る。
【図2】図1のトランスミッション用電子制御装置によ
る走行負荷検出作動を説明するフローチャートである。
【図3】図2において、走行負荷KFUKAを算出する
ために、ステップSD4において設定される基準負荷曲
線を示す図である。
【図4】図2において、走行負荷をKFUKAを算出す
るために、低走行負荷領域において用いられる式と高走
行負荷領域において用いられる式との関係を示す図であ
る。
【図5】図1のトランスミッション用電子制御装置によ
る発進、加減速状態判定作動を説明するフローチャート
である。
【図6】図5のステップSH19において第3速自動シ
フトダウン解除ディレイ時間KOFFを算出するために
用いられる関係を示す図である。
【図7】図2のステップSD19において負荷係数KF
UKAに基づいてなまし量を決定するための関係を示す
図である。
【図8】図2のステップSD20のなまし処理によって
得られるなまし処理後の負荷係数KFUKASMをなま
し処理前の負荷係数KFUKAと対比して示す図であ
る。
【図9】図2のステップSD20のなまし処理におい
て、なまし処理前の負荷係数KFUKAが1を境にして
反転してから所定のディレー区間で前記なまし量による
なまし処理を中止する効果を説明する図である。
【図10】ディレー区間で前記なまし量によるなまし処
理を中止しない場合を示す図9に相当する図である。
【図11】図2の走行負荷検出ルーチンが実行された結
果得られる走行負荷KFUKASMの路面勾配に対する
変化特性を説明する図である。
【図12】図2のステップSD25において、シフト点
補正係数Ksをなまし処理後の走行負荷係数KFUKA
SMから求める際に用いられる関係を示す図である。
【図13】図1のトランスミッション用電子制御装置に
よる、適切なエンジンブレーキを作用させるための自動
ダウン制御の作動を説明するフローチャートである。
【図14】図13のステップSA8、10、14におい
て判断基準加速度α4-2D、α4-3D、α3-2Dを求めるため
に用いられる関係を示す図である。
【図15】図13のステップSA17において判断基準
加速度αU を求めるために用いられる関係を示す図であ
る。
【図16】図1のトランスミッション用電子制御装置に
よる、ビジーシフトを防止するための第4速禁止制御の
作動を説明するフローチャートである。
【図17】図16の第4速禁止制御の結果得られる作動
を説明するタイムチャートである。
【図18】図1のトランスミッション用電子制御装置に
よる、自動変速機のギヤ段を制御するための変速制御の
作動を説明するフローチャートである。
【図19】図18の変速制御において用いられるシフト
アップ用変速線を示す図であって、(a) は第1速ギヤ段
から第2速ギヤ段への変速判断に用いられる変速線、
(b)は第2速ギヤ段から第3速ギヤ段への変速判断に用
いられる変速線、(c) は第3速ギヤ段から第4速ギヤ段
への変速判断に用いられる変速線をそれぞれ示してい
る。
【図20】図18のステップSS8において第4速禁止
解除のシフトアップ用変速点を求める際に用いられる変
速線を示す図である。
【図21】図18の変速制御において用いられるシフト
ダウン用変速線を示す図であって、(a) は第2速ギヤ段
から第1速ギヤ段への変速判断に用いられる変速線、
(b)は第3速ギヤ段から第2速ギヤ段への変速判断に用
いられる変速線、(c) は第4速ギヤ段から第3速ギヤ段
への変速判断に用いられる変速線をそれぞれ示してい
る。
【図22】図1のトランスミッション用電子制御装置に
よる車両の駆動力制御の作動の要部を説明する機能ブロ
ック線図である。
【図23】図16の第4速禁止制御において、第4速禁
止解除作動を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
68:自動変速機 80:基準負荷曲線設定手段 82:走行負荷算出手段 84:駆動力制御手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの出力が駆動輪へ伝達される車
    両において、該車両の駆動力を制御する駆動力制御装置
    であって、 前記車両の定常走行におけるエンジンの負荷量および車
    速により表される基準走行負荷曲線を設定する基準負荷
    曲線設定手段と、 エンジンの負荷量および車速に基づいて表される走行負
    荷の大きさを、前記基準走行負荷曲線を基準として逐次
    算出する走行負荷算出手段と、 該走行負荷算出手段により逐次算出された走行負荷に基
    づいて前記車両の駆動力を調節する駆動力制御手段と
    を、含むことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記走行負荷算出手段は、前記基準走行
    負荷曲線からエンジンの負荷量に基づいて基準走行負荷
    車速を決定する基準走行負荷車速決定手段と、車速と該
    基準走行負荷車速とに基づいて走行負荷に対応した走行
    負荷係数を逐次算出する走行負荷係数算出手段とを含
    み、該走行負荷係数を走行負荷として出力するものであ
    る請求項1の車両用駆動力制御装置。
  3. 【請求項3】 前記車両は、変速比が自動的に変化させ
    られる自動変速機と、該自動変速機の変速比を予め設定
    された変速線からエンジンの負荷量および車速に基づい
    て制御する変速制御手段とを備えたものであり、前記駆
    動力制御手段は、前記走行負荷に基づいて該変速線を補
    正するものである請求項1または2の車両用駆動力制御
    装置。
  4. 【請求項4】 前記走行負荷が第1の判断基準値を超え
    たとき、前記自動変速機のシフトアップを禁止するシフ
    トアップ禁止手段をさらに含むものである請求項3の車
    両用駆動力制御装置。
  5. 【請求項5】 前記走行負荷が第2の判断基準値未満と
    なったとき、前記自動変速機のシフトアップの禁止を解
    除するシフトアップ禁止解除手段を含むものである請求
    項4の車両用駆動力制御装置。
  6. 【請求項6】 前記シフトアップ禁止解除手段は、前記
    自動変速機のシフトアップの禁止中において、減速から
    加速への反転が所定回行われる毎に最高速ギヤ段へのシ
    フトアップを実行すべきか否かを判断し、実行すべきで
    あると判断される場合には該シフトアップの禁止を解除
    して該最高速ギヤ段へのシフトアップを実行するもので
    ある請求項5の車両用駆動力制御装置。
  7. 【請求項7】 前記シフトアップ禁止解除手段により用
    いられる前記第2の判断基準値を、シフトアップの禁止
    が開始されたときの走行負荷、またはシフトアップの禁
    止中に所定回の減速から加速への反転が検出されたとき
    の走行負荷のうち、最新のものよりも所定値小さい値に
    設定する第2の判断基準値設定手段を含むものである請
    求項5または6の車両用駆動力制御装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動力制御手段は、前記走行負荷算
    出手段により算出された走行負荷が所定値未満且つエン
    ジン負荷量が所定の判断基準値以下で加速度が所定の判
    断基準値以上であるとき、前記自動変速機をエンジンブ
    レーキが作用するギヤ段へ優先的にシフトダウンさせる
    ものである請求項3の車両用駆動力制御装置。
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