JPH0754404B2 - カラ−画像形成方法 - Google Patents

カラ−画像形成方法

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JPH0754404B2
JPH0754404B2 JP61085857A JP8585786A JPH0754404B2 JP H0754404 B2 JPH0754404 B2 JP H0754404B2 JP 61085857 A JP61085857 A JP 61085857A JP 8585786 A JP8585786 A JP 8585786A JP H0754404 B2 JPH0754404 B2 JP H0754404B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、カラー画像形成法に関し、ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料を用いたカラー画像形成法に関する。詳
しくはベンジルアルコールが存在しない発色現像液にて
高い発色性を示すカラー画像の形成法に関する。またそ
のような発色性を示すハロゲン化銀カラー写真感光材料
および/または発色現像液の提供に関する。
(従来の技術) 一般に、ハロゲン化銀カラー感光材料の標準的な処理工
程は、カラー画像を形成する発色現像、現像銀および未
現像銀を除去する脱銀工銀、および水洗及び/又は画像
安定化工程より成っている。
従来より、処理時間の短縮化が図られてきたが、最近、
仕上り納期の短縮化、ラボ内作業の軽減化あるいはいわ
ゆるニミラボと称される小規模ラボ向けの処理システム
の小型化、簡易操作化などの要望から、処理時間の短縮
化の必要性はさらに高くなってきた。
従来、オイルプロテクト型のカプラーを使用したハロゲ
ン化銀カラー感光材料の発色現像において、発色性を高
め、処理時間を短縮するため、各種の現像主薬浸透剤が
検討された。特にベンジルアルコールを発色現像液に添
加する方法は、発色促進効果が大きく、カラーペーパ
ー、カラー反転ペーパーあるいはディスプレイ用カラー
ポジフィルムなどに広く用いられている。
(本発明が解決しようとする問題点) しかし、ベンジルアルコールは水溶性が低く、溶解し易
くするためにジエチレングリコール、トリエチレングリ
コールあるいはアルカノールアミン等の溶剤を必要とす
る。ベンジルアルコールを含めて、これらの化合物は、
環境汚染負荷を示すBOD(生物学的酸素要求量)、COD
(化学的酸素要求量)が大きく、環境保護の見地からこ
れらの化合物を除去することが好ましい。
更にベンジルアルコールを使用した場合、上記溶剤を使
用しても溶解に時間を要するため、調液作業の軽減の目
的からもベンジルアルコールを使用しない方が良い。
又、ベンジルアルコールが、後浴である漂白浴、もしく
は漂白定着浴中に持ち込まれた場合には、シアン色素の
ロイコ色素の生成の原因になり、発色濃度が低下する原
因となる。更には現像液成分の洗い出し速度を遅らせる
ために、処理済感光材料の画像保存性にも悪影響を及ぼ
す場合がある。従って、上記理由においてもベンジルア
ルコールを使用しない方が好ましい。
発色現像においては、従来3から4分で処理されること
が一般的であったが、最近の仕上り納期の短縮化やラボ
作業の軽減化に伴ない処理時間の短縮化が所望されてい
た。
しかしながら、発色促進剤であるベンジルアルコールを
除去し、かつ、現像時間を短縮化した場合には、著しい
発色濃度の低下をもたらす事は必要である。
この問題を解決するために、各種発色現像促進剤(例え
ば、米国特許2,950,970号,同2,515,147号、同2,496,90
3号、同2,304,925号、同4.038,075号、同4,119,462号、
英国特許1,430,998号、同1,455,413号、特開昭53-15831
号、同55-62450号、同55-62451号、同55-62452号、同55
-62453号、特公昭51-12422号、同55-49728号に記載され
た化合物)を併用しても充分な発色濃度を得るには至ら
なかった。
3−ピラゾリドン類を内蔵する方法(例えば特開昭60-2
6338号、同60-158444号、同60-158446号に記載された方
法)を用いても生経時で感度が低下したり、カブリが発
生するという欠点を有する。
又、発色現像主薬を内蔵する方法(例えば米国特許3,71
9,492号、同3,342,559号、同3,342,597号、特開昭56-62
35号、同56-16133号、同57-97531号、同57-83565号等に
記載された方法)を用いても、発色現像が遅くなった
り、カブリが生成するという欠点があり、適切な方法で
はない。
上記のいずれの方法も、本発明に記載のようなベンジル
アルコールが実質的に含有されていない条件において
は、発色性が不充分であり、かつ継続した処理(以下ラ
ンニングと称す)や、現像時間が短縮されている場合に
おいて安定した写真特性を得られなかった。
〈本発明の目的〉 本発明の目的は、油溶型カプラーを用いたカラー感材を
ベンジルアルコールを実質的に含有しないカラー現像液
において、安定に処理するカラー画像形成法を提供する
ことにあり、更には、かかる発色現像において高い発色
性を与えるカラー画像形成法を提供することにある。本
発明の別の目的は、かかる発色現像液を提供することに
ある。本発明の更に別の目的はかかるハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料を提供することにある。
(問題を解決するための手段) 本発明の目的は以下に述べる方法によって達成された。
芳香族第一級アミン発色現像主薬の酸化体とのカプリン
グ反応により色素画像を形成するカラーカプラーとハロ
ゲン化銀乳剤とを含有する少なくとも一層の感光層を反
射支持体上に有するカラー写真感光材料を、像様の露光
を与えた後に、実質的にベンジルアルコールを含まない
発色現像液にて処理する画像形成方法であって、分子中
に疎水性基として無置換脂肪族基、置換脂肪族基(ただ
し弗素置換脂肪族基を除く)、無置換芳香族基または置
換芳香族基を有し、かつ親水性基として-SO3M、-SO2M、
または-OSO3M(ここでMは水素原子またはカチオンと成
り得る金属原子もしくは原子団を表す)を有する実質上
無色のアニオン性界面活性剤が、発色現像時に前記感光
層中に塗布されている総カラーカプラー量に対し総重量
で0.1倍以上3倍までの範囲で前記感光層中に存在する
条件下で発色現像が行なわれることを特徴とするカラー
画像形成法。
本発明において、好ましい実施態様としては以下のもの
が挙げられる。
(1) 前記カラー現像形成法において、発色現像時に
層中に存在するアニオン性界面活性剤が、総カラーカプ
ラー量に対し総重量で0.15倍以上2.5倍までの範囲であ
るカラー画像形成法。
(2) 前記カラー画像形成法において、発色現像時に
層中に存在するアニオン性界面活性剤が、総カラーカプ
ラー量に対し総重量で0.2倍以上2倍までの範囲である
カラー画像形成法。
(3) 前記カラー画像形成法において、発色現像時に
層中に存在するアニオン性界面活性剤の少なくとも1種
が、下記一般式(I)で示される化合物であるカラー画
像形成法。
一般式(I) R1-(CH2CH2O)m(CH2O)n-(X)l 式中、R1は水素原子または置換もしくは無置換の、アル
キル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、アルキ
ルチオもしくはアリールチオ基を表す(ただし弗素置換
アルキル基および弗素置換アルコキシ基を除く)。Xは
-SO3M、-SO2M、または-OSO3Mを表す(ここでMは水素原
子またはカチオンと成り得る金属原子もしくは原子団を
表す)。mおよびnはそれぞれ独立に0〜30の整数を表
す。lは1または2を表す。
(4) 前記カラー画像形成法において、発色現像時に
層中に存在するアニオン性界面活性剤の少なくとも1種
が、下記一般式(II)で表される化合物であるカラー画
像形成法。
一般式(II) 式中、R2およびR3はそれぞれ独立に水素原子または置換
もしくは無置換の、アルキルもしくはアリール基を表す
(ただし、R2とR3は同時に水素原子となることはない。
またR2が弗素置換アルキル基の場合を除く)。Xは-SO3
M、-SO2M、-OSO3Mまたは-OSO2Mを表す(ここでMは水素原
子またはカチオンと成り得る金属原子もしくは原子団を
表す)。mおよびnはそれぞれ独立に0〜30の整数を表
す。
(5) 前記カラー画像形成法において、発色現像時に
層中に存在するアニオン性界面活性剤の少なくとも1種
が、下記一般式(III)で表される化合物であるカラー
画像形成法。
一般式(III) 式中、R4およびR5はそれぞれ独立に水素原子または置換
もしくは無置換の、アルキル、アリールもしくはアラル
キル基を表す。(ただしR4とR5は同時に水素原子となる
ことはない。またR4および/またはR5が弗素置換アルキ
ル基の場合を除く)。Xは-SO3M、-SO2M、または-OSO3M
を表す(ここでMは水素原子またはカチオンと成り得る
金属原子もしくは原子団を表す)。
(6) 前記カラー画像形成法において、発色現像時に
層中に存在するアニオン性界面活性剤の少なくとも1種
が、下記一般式(IV)で表される化合物であるカラー画
像形成法。
一般式(IV) 式中、R6は置換もしくは無置換の、アルキル基、アルコ
キシ基、芳香族基またはアルキルチオ基を表し、R6を構
成する合計炭素数は6以上である。R7およびR8はそれぞ
れ独立に水素原子または炭素数1〜18のアルキル基を表
す。R9は炭素数1〜4のアルキレン基を表す。pは0ま
たは1の整数を表す。Xは-SO3M、-SO2M、または-OSO3M
を表す(ここでMは水素原子またはカチオンと成り得る
金属原子もしくは原子団を表す)。
以下、一般式(I),(II),(III)および(IV)に
ついて詳細に説明する。
一般式(I) R1-(CH2CH2O)m(CH2O)n-(X)l 式中、R1は水素原子または置換もしくは無置換の、アル
キル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、アルキ
ルチオもしくはアリールチオ基を表す(ただし弗素置換
アルキル基および弗素置換アルコキシ基を除く)。
R1が置換あるいは無置換のアルキル基の場合、直鎖でも
分岐でも或いは環状でもよく、また飽和でも不飽和でも
よい。置換基として例えば水酸基、弗素原子を除くハロ
ゲン原子(例えば塩素原子、臭素原子、沃素原子)、ス
ルホ基、カルボキシル基、アミノ基、アルキルオキシ
基、アルキルチオ基、アリールオキシ基、アリールチオ
基、スルホンアミド基、アルキルアミド基、アルデヒド
基などが挙げられる。
R1が置換あるいは無置換のアリール基の場合、例えばフ
ェニル基、ナフチル基などを表わし、置換基として例え
ばハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、ヒドロキシ基、
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アリル
基、アシル基、アシルアミノ基、アシルオキシ基、カル
バモイル基、カルバモイルアミノ基、カルバモイルオキ
シ基、スルファモイル基、アルコキシ基などが挙げられ
る。これらの置換基は2個以上存在していてもよい。
R1が置換あるいは無置換のアルコキシ基の場合、炭素鎖
は、直鎖でも分岐してもよく、置換基として例えば、ア
ルコキシ基、フェノキシ基、弗素原子を除くハロゲン原
子(例えば、塩素原子、臭素原子、沃素原子など、特に
塩素原子)、アミノ基などが挙げられる。
R1が置換あるいは無置換のアリールオキシ基の場合、例
えばフェニルオキシ基、ナフチルオキシ基などを表し、
置換基としては前記アリール基の場合に挙げた置換基が
適用できる。
R1が置換あるいは無置換のアルキルチオ基の場合、アル
キル基は直鎖でも或いは還状でもよく、置換基としては
前記アルキル基の場合に挙げたものが適用できる。
R1が置換あるいは無置換のアリールチオ基の場合、例え
ばフェニルチオ基、ナフチルチオ基などを表し、置換基
としては前記アリール基の場合に挙げた置換基が適用で
きる。
一般式(I)のR1を構成する合計炭素数は1〜30が好ま
しく、より好ましくは6〜18である。
Xは-SO3M、-SO2M、または-OSO3Mを表す(ここでMは水
素原子またはカチオンと成り得る金属原子もしくは原子
団を表す)。mおよびnはそれぞれ独立に0〜30の整数
を表す。lは1または2を表す。
一般式(II) 式中、R2およびR3はそれぞれ独立に水素原子または置換
もしくは無置換の、アルキルもしくはアリール基を表す
(ただし、R2とR3は同時に水素原子となることはない。
またR2が弗素置換アルキル基の場合を除く)。Xは-SO3
M、-SO2M、または-OSO3Mを表す(ここでMは水素原子ま
たはカチオンと成り得る金属原子もしくは原子団を表
す)。mおよびnはそれぞれ独立に0〜30の整数を表
す。
R2が置換あるいは無置換のアルキル基の場合、直鎖でも
分岐でも或いは環状でもよく、また飽和でも不飽和でも
よい。置換基として例えば水酸基、弗素原子を除くハロ
ゲン原子(例えば塩素原子、臭素原子、沃素原子)、ス
ルホ基、カルボキシル基、アミノ基、アルキルオキシ
基、アルキルチオ基、アリールオキシ基、アリールチオ
基、スルホンアミド基、アルキルアミド基、アルデヒド
基などが挙げられる。
R3が置換あるいは無置換のアルキル基の場合、直鎖でも
分岐でも或いは環状でもよく、置換基として例えば水酸
基、ハロゲン原子、スルホ基、カルボキシル基、アミノ
基、アルキルオキシ基、アルキルチオ基、アリールオキ
シ基、アリールチオ基、スルホンアミド基、アルキルア
ミド基、アルデヒド基などが挙げられる。
R2あるいはR3が置換あるいは無置換のアリール基の場
合、例えばフェニル基、ナフチル基などを表わし、置換
基として例えばハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、ヒ
ドロキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、アリール
基、アリル基、アシル基、アシルアミノ基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、アルコキシ基などが挙げられ
る。これらの置換基は2個以上存在していてもよい。
R2の合計炭素数は好ましくは1〜30であり、より好まし
くは6〜30である。
R3の合計炭素数は好ましくは1〜30であり、より好まし
くは1〜15である。
一般式(III) 式中、R4およびR5はそれぞれ独立に水素原子または置換
もしくは無置換の、アルキル、アリールもしくはアラル
キル基を表す。(ただし、R4とR5は同時に水素原子とな
ることはない。またR4および/またはR5が弗素置換アル
キル基の場合を除く)。より好ましくは、R4およびR5
それぞれ独立に水素原子または置換もしくは無置換の、
アルキルもしくはアリール基を表す(但し、弗素置換ア
ルキル基を除く)。
R4あるいはR5が置換あるいは無置換のアルキル基の場
合、直鎖でも分岐でも或いは環状でもよく、置換基とし
て例えば水酸基、弗素原子を除くハロゲン原子(例えば
塩素原子、臭素原子、沃素原子)、スルホ基、カルボキ
シル基、アミノ基、アルキルオキシ基、アルキルチオ
基、アリールオキシ基、アリールチオ基、スルホンアミ
ド基、アルキルアミド基、アルデヒド基などが挙げられ
る。
R4あるいはR5が置換あるいは無置換のアリール基の場
合、例えばフェニル基、ナフチル基などを表わし、置換
基として例えばハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、ヒ
ドロキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、アリール
基、アリル基、アシル基、アシルアミノ基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、アルコキシ基などが挙げられ
る。これらの置換基は2個以上存在していてもよい。
R4の合計炭素数は好ましくは1〜30であり、より好まし
くは4〜15である。
R5の合計炭素数は好ましくは1〜30であり、より好まし
くは4〜15である。
Xは-SO3M、-SO2M、または-OSO3Mを表す(ここでMは水
素原子またはカチオンと成り得る金属原子もしくは原子
団を表す)。
一般式(IV) 式中、R6は置換もしくは無置換の、アルキル基、アルコ
キシ基、芳香族基またはアルキルチオ基を表し、R6を構
成する合計炭素数は6以上である。R7およびR8はそれぞ
れ独立に水素原子または炭素数1〜18のアルキル基を表
す。R9は炭素数1〜4のアルキレン基を表す。pは0ま
たは1の整数を表す。Xは-SO3M、-SO2M、または-OSO3M
を表す(ここでMは水素原子またはカチオンと成り得る
金属原子もしくは原子団を表す)。
R6が置換あるいは無置換のアルキル基の場合、直鎖でも
分岐でも或いは環状でもよく、置換基として例えば水酸
基、ハロゲン原子、スルホ基、カルボキシル基、アミノ
基、アルキルオキシ基、アルキルチオ基、アリールオキ
シ基、アリールチオ基、スルホンアミド基、アルキルア
ミド基、アルデヒド基などが挙げられる。
R6が置換あるいは無置換のアルコキシ基の場合、炭素鎖
は、直鎖でも分岐してもよく、置換基として例えば、ア
ルコキシ基、フェノキシ基、ハロゲン原子(特にクロ
ル)、アミノ基などが挙げられる。
R6が芳香族基の場合、その具体例としてはフェニル基と
置換フェニル基を含み、この置換基としてアルキル基、
アルコキシ基、ハロゲン原子が挙げられる。
R6が置換あるいは無置換のアルキルチオ基の場合、炭素
鎖は直鎖でも分岐してもよく、置換基としては、例えば
アルコキシ基があげられる。
一般式(IV)のR6を構成する合計炭素数は好ましくは8
〜30であり、より好ましくは、10〜20である。
R7およびR8のアルキル基は置換アルキル基でも無置換ア
ルキル基でもよく、また直鎖でも分岐でも或いは環状で
もよい。置換基として例えば水酸基、ハロゲン原子、ス
ルホ基、カルボキシル基、アミノ基、アルキルオキシ
基、アルキルチオ基、アリールオキシ基、アリールチオ
基、スルホンアミド基、アルキルアミド基、アルデヒド
基などが挙げられる。
本発明において、実質的にベンジルアルコールを含有し
ないことは、カラー現像液中のベンジルアルコール濃度
が2.0ml/l以下、好ましくは0.5ml/l以下を意味する。ベ
ンジルアルコールを全く含まない場合がより好ましい。
また、実質上無色のアニオン性界面活性剤とは、分光増
感剤やイラジエーション防止染料を除く事を意味する。
本発明に用いられる実質上無色のアニオン性界面活性剤
は、水溶性あるいは水混和性溶媒に可溶の場合には、一
般に水あるいは水混和性溶媒に溶解し、感光層塗布用乳
剤中に添加されるか、あるいは発色現像液中に添加され
る。
また、本発明に用いられる実質上無色のアニオン性界面
活性剤が油溶性の場合には、一般に1種または2種以上
の該界面活性剤とカラーカプラーを、必要に応じて、ハ
イドロキノン誘導体、画像安定剤あるいは紫外線吸収剤
と共に、有機酸アミド類、カルバメート類、エステル
類、ケトン類、炭化水素類および尿素誘導体等の高沸点
有機溶媒に、必要に応じて、低沸点有機溶媒に溶解し、
(これらの高沸点有機溶媒および低沸点有機溶媒はそれ
ぞれ単独で用いてもよく、また混合して用いてもよ
い。)水溶液あるいはゼラチン水溶液などの水性媒体中
に、高速回転ミキサー、コロイドミルまたは超音波分散
装置等によって乳化分散する。この際、水性媒体中に水
可溶性の界面活性剤を併用することが好ましい。
本発明に用いられる実質上無色のアニオン性界面活性剤
は単独で用いてもよく、また混合して用いてもよい。ま
た、これらアニオン性界面活性剤が現像時に感光層中に
存在する総量(感光層に塗布された総カプラー量に対す
る総活性剤の割合(重量比))は0.1倍以上3倍までの
範囲であり、好ましくは0.15倍以上2.5倍までの範囲で
あり、更に好ましくは0.2倍以上2倍までの範囲であ
る。また、前記一般式(I)〜(IV)で表わされるアニ
オン性界面活性剤が現像時に感光層中に存在する個々の
量(感光層に塗布された層カプラーに対する個々の活性
剤の割合(重量比))は、好ましくは、一般式(I)の
界面活性剤については0.01倍以上0.4倍までの範囲であ
り、一般式(II)の界面活性剤については0.01倍以上0.
4倍までの範囲であり、一般式(III)の界面活性剤につ
いては0.01倍以上0.4倍までの範囲であり、一般式(I
V)の界面活性剤については0.05倍以上0.20倍までの範
囲である。
また、本発明に用いられる実質上無色のアニオン性界面
活性剤が水溶性の場合には、直接現像液に添加すること
も好ましい。この場合の好ましい添加量は現像液1あ
たり約0.5g〜約125gである。
この場合の添加量は、現像処理する感光材料の感光層中
の油溶性カプラーの塗布量と、処理時の膜の膨潤厚とに
影響され、またそこに用いる界面活性剤の膜中への浸透
の度合にも影響される。実際に油溶性カプラーを含む感
光材料においては、そのカプラーおよびオイル等を乳化
分散するのに界面活性剤を全く使用せずに製造すること
は困難であり、水洗等何らかの方法で界面活性剤を除去
してもそのうちのある部分が残存することは避け難い。
従って発色現像時には、処理液から供給される界面活性
剤と、感光材料から持込まれた界面活性剤とが、定量的
に把握することは困難であるけれども、共存することに
なり、発色現像液に含有される界面活性剤としては、そ
れ自身の量が比較的少ないところから本発明の効果を奏
することになる。上記の添加量範囲はこの点を踏まえれ
ば容易に理解される。
また、感光材料中に含有させる場合においては、特に水
溶性が高い界面活性剤においては、処理時に発色層外へ
の流出が起きているものがあり、そのような場合には特
に多量の添加を要することもある。
いわゆる油溶性カプラーを高沸点溶媒に溶解した上で、
界面活性剤特にアニオン性界面活性剤を用いてゼラチン
液中に乳化分散する方法が知られており、広く用いられ
ている。本発明に用いるアニオン性界面活性剤はこのよ
うな乳化分散剤として感光材料中に含まれてもよいし、
あるいは添布助剤その他の目的で添加されてもよい。そ
してまた感光材料中に含まれずに、発色現像液に添加さ
れていてもよい。界面活性剤は米国特許2,322,027号等
に見られるように乳化分散剤として使用されることによ
り必然的に感光材料中に含有されるが、それが油溶性カ
プラーの発色性に大きな影響を与えるという知見は見当
たらない。本発明は通常の乳化分散に用いる界面活性剤
量、あるいは塗布助剤として用いる界面活性剤量よりも
多量の界面活性剤を発色現像処理時に存在させることに
より、発色性を向上させる技術に関するものであり、油
溶性カプラーがベンジルアルコールを実質的に含まない
発色現像処理において、共存する多量の界面活性剤によ
り大巾に発色性が増大することに関しては全く知られて
いない。特に、多量の界面活性剤の存在下で発色現像を
起こさせることが、ベンジルアルコールを含む発色現像
液においてはほとんど発色性の増大に寄与しないばかり
か、場合によってはかえって発色濃度を低下せしめるこ
と、それにもかかわらず、ベンジルアルコールを実質的
に含有しない発色現像液においては、大巾に発色性を増
大せしめることについては全く知られておらず、油溶性
カプラーに関するこのような技術は従来技術からは予測
し得ない全く新規なものである。
ベンジルアルコールに替えて、このような技術により発
色性の向上がはかれることは、感光材料の製造やその現
像処理、そしてそれにまつわる作業性や環境汚染の問題
から見てもその有用性ははかり知れない。
従来、感光材料につき、そこに用いる界面活性剤の量を
明確に規定したものは少ないが、特に発色性の点で本発
明のように多量の界面活性剤の使用を規定したものは見
られない。
一方、本発明の範囲以上に界面活性剤の使用量を増す
と、感光材料の膜物理性を悪化させたり、色素画像が不
鮮明となり、シャープネスの低下等のへい害を生じるの
で本発明の使用量範囲が規定される。
本発明に用いられる実質上無色のアニオン性界面活性剤
の合成法に関しては、以下の成書等に詳細な記載があ
り、本発明に用いられる該界面活性剤はこれらの合成法
に準じて合成することができる。
○ 小田良平、寺村一広著「界面活性剤の合成と応用」
(槙書店版) ○ A.W.Perry著「サーフェス アクティヴ エージン
ツ(Surface Active Agents)」(Interscience Public
ations Inc.New York) ○ スルフィン酸類の一般的合成法(S.R.Sandler and
W.Karo) ○ オーガニック ファンクショナル グループ プリ
パレーションズ」(Organic Functional Group prepara
tions),p519(Academic Press 1968) 以下に、本発明に用いられる実質上無色のアニオン性界
面活性剤の具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
(1) C12H25SO3Na (2) C8H17OCH2CH2SO3Na (3) C12H25O(CH2)4SO3Na (4) C16H33O(CH2)3SO3Na (5) C11H23CONHCH2CH2SO3Na (6) C17H33CONHCH2CH2SO3Na (7) C17H35CONHCH2CH2SO3Na (8) C17H35CONHCH2CH2SO3H (9) C17H33CONH(CH2)3SO3Na (10) C17H33CONH(CH2)4SO3Na (13) C12H25CONHCH2CH2SO3Na (14) NaO3S5(CH2)3O(C3H6O)n(CH2)3SO3Na n=11.8 (17) C12H25CH=CHSO3Na (80) C8H17OSO3Na (81) C4H9CH(C2H5)CH2OSO3Na (82) C12H25OSO3Na (83) C14H29OSO3Na (84) C16H33OSO3Na (85) C18H37OSO3Na (86) C17H35OSO3Na (93) NaO3S-O(C3H6O)nSO3Na (94) NaO3SO(C3H6O)17・5SO3Na (95) NaO3SO(C3H6O)35SO3Na (96) NaO3SO(C3H6O)13SO3Na (97) NaO3SO(C3H6O)6・9SO3Na (98) NaO3SO(CH2CH2O)nCH2CH2OSO3Na n=8 (99) C17H35CONHCH2CH2OSO3Na (100) C17H33CONHCH2CH2OSO3Na 本発明の化合物は単独で用いても2種類以上併用しても
よいが、好ましくは2種類以上併用するのが良い。
本発明に使用する「反射支持体」とは、反射性を高めて
ハロゲン化銀乳剤層に形成された色素画像を鮮明にする
ものをいい、このような反射支持体には、支持体上に酸
化チタン、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム
等の光反射物質を分散含有する疎水性樹脂を被覆したも
のや光反射性物質を分散含有する疎水性樹脂を支持体と
して用いたものが含まれる。例えば、バライタ紙、ポリ
エチレン被覆紙、ポリプロピレン系合成紙、反射層を併
設した、或いは反射性物質を併用する透明支持体、例え
ばガラス板、ポリエチレンテレフタレート、三酢酸セル
ロースあるいは硝酸セルロースなどのポリエステルフイ
ルム、ポリアミドフイルム、ポリカーボネートフイル
ム、ポリスチレンフイルム等があり、これらの支持体は
使用目的によって適宜選択できる。
次に本発明における処理工程(画像形成工程)について
述べる。
本発明におけるカラー現像処理工程は、処理時間が2分
30秒以下と短い。好ましい処理時間は1分〜2分であ
る。ここにおける処理時間とは感光材料がカラー現像液
に接触してから、次浴に接触するまでの時間であり、浴
間の移動時間を含有するものである。
本発明の現像処理に用いる発色現像液は、好ましくは芳
香族第一級アミン系発色現像主薬を主成分とするアルカ
リ性水溶液である。この発色現像主薬としては、p−フ
エニレンジアミン系化合物が好ましく使用され、その代
表例として3−メチル−4−アミノ−N,N−ジエチルア
ニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β
−ヒドロキシルエチルアニリン、3−メチル−4−アミ
ノ−N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチル
アニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−
β−メトキシエチルアニリンおよびこれらの硫酸塩、塩
酸塩、リン酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩、テ
トラフエニルホウ酸塩、p−(t−オクチル)ベンゼン
スルホン酸塩などが挙げられる。
アミノフエノール系誘導体としては例えば、o−アミノ
フエノール、p−アミノフエノール、4−アミノ−2−
メチルフエノール、2−アミノ−3−メチルフエノー
ル、2−オキシ−3−アミノ−1,4−ジメチルベンゼン
などが含まれる。
この他L.F.A.メソン著「フォトグラフイック・プロセシ
ング・ケミストリー」、フォーカル・プレス社(1966
年)(L.F.A.Mason,“Photographic Processing Chemis
try",Focal Press)の226〜229頁、米国特許2,193,015
号、同2,592,364号、特開昭48-64933号などに記載のも
のを用いてもよい。必要に応じて2種以上の発色現像主
薬を組み合わせて用いることもできる。
本発明におけるカラー現像液の処理温度は、30℃〜50℃
が好ましく、更に好ましくは33℃〜45℃である。
又、現像促進剤としては、ベンジルアルコールを実質的
に含有しない他は、各種化合物を使用しても良い。例え
ば、米国特許2,648,604号、特公昭44-9503号、米国特許
3,171,247号で代表される各種のピリミジウム化合物や
その他のカチオニック化合物、フエノサフラニンのよう
なカチオン性色素、硝酸タリウムや硝酸カリウムの如き
中性塩、特公昭44-9304号、米国特許2,533,990号、同2,
531,832号、同2,950,970号、同2,577,127号記載のポリ
エチレングリコールやその誘導体、ポリチオエーテル類
などのノニオン性化合物、米国特許3,201,242号記載の
チオエーテル系化合物、その他特開昭58-156934,同60-
220344号記載の化合物をあげることができる。
又、本発明におけるような短時間現像処理においては、
現像を促進する手段だけでなく、現像カブリを防止する
技術が重要な課題となる。本発明におけるカブリ防止剤
としては臭化カリウム、臭化ナトリウム、沃化カリウム
の如きアルカリ金属ハロゲン化物及び有機カブリ防止剤
が好ましい。有機カブリ防止剤としては、例えばベンゾ
トリアゾール、6−ニトロベンズイミダゾール、5−ニ
トリロイソインダゾール、5−メチルベンゾトリアゾー
ル、5−ニトリロベンゾトリアゾール、5−クロロ−ベ
ンゾトリアゾール、2−チアゾリル−ベンズイミダゾー
ル、2−チアゾリルメチル−ベンズイミダゾール、ヒド
ロキシアザインドリジンの如き含窒素ヘテロ環化合物及
び1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール、2−メ
ルカプトベンズイミダゾール、2−メルカプトベンゾチ
アゾールの如きメルカプト置換ヘテロ環化合物、更にチ
オサリチル酸の如きメルカプト置換の芳香族化合物を使
用することができる。特に好ましくはハロゲン化物であ
る。これらのカブリ防止剤は、処理中にカラー感光材料
中から溶出し、カラー現像液中に蓄積してもよい。
その他、本発明におけるカラー現像液は、アルカリ金属
の炭酸塩、ホウ酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衝
剤;ヒドロキシルアミン、トリエタノールアミン、***
特許出願(OLS)第2622960号に記載の化合物、亜硫酸塩
または重亜硫酸塩のような保恒剤;ジエチレングリコー
ルのような有機溶剤;色素形成カプラー;競争カプラ
ー;ナトリウムボロンハイドライドのような造核剤;1−
フェニル−3−ピラゾリドンのような補助現像薬;粘性
付与剤;エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、シ
クロヘキサンジアミン四酢酸、イミノ二酢酸、N−ヒド
ロキシメチルエチレンジアミン三酢酸、ジエチレントリ
アミン五酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸および、
特開昭58-195845号記載の化合物などに代表されるアミ
ノポリカルボン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1′
−ジホスホン酸、リサーチ・ディスクロージャー(Rese
arch Disclosure)No.18170(1979年5月)記載の有機
ホスホン酸、アミノトリス(メチレンホスホン酸)、エ
チレンジアミン−N,N,N′,N′−テトラメチレンホスホ
ン酸などのアミノホスホン酸、特開昭52-102726号、同5
3-42730号、同54-121127号、同55-4024号、同55-4025
号、同55-126241号、同55-65955号、同55-65956号、お
よびリサーチ・ディスクロージャー(Research Disclos
ure)No.18170(1979年5月)記載のホスホノカルボン
酸などのキレート剤を含有することができる。
又、カラー現像浴は必要に応じて2分割以上に分割し、
最前浴あるいは最後浴からカラー現像補充液を補充し、
現像時間の短縮化や補充量の低減を実施しても良い。
カラー現像後のハロゲン化銀カラー感光材料は通常漂白
処理される。漂白処理は、定着処理と同時に行なわれて
もよいし(漂白定着)、個別に行なわれてもよい。漂白
剤としては、例えば鉄(III)、コバルト(III)、クロ
ム(IV)、銅(II)などの多価金属の化合物、過酸類、
キノン類、ニトロソ化合物等が用いられる。例えば、フ
ェリシアン化合物、重クロム酸塩、鉄(III)またはコ
バルト(III)の有機錯塩、例えばエチレンジアミン四
酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ニトリロトリ酢
酸、1,3−ジアミノ−2−プロパノール四酢酸などのア
ミノポリカルボン酸類あるいはクエン酸、酒石酸、リン
ゴ酸などの有機酸の錯塩;過硫酸塩、マンガン酸塩;ニ
トロソフェノールなどを用いることができる。これらの
うちフェリシアン化カリ、エチレンジアミン四酢酸鉄
(III)ナトリウム及びエチレンジアミン四酢酸鉄(II
I)アンモニウム、トリエチレンテトラミン五酢酸鉄(I
II)アンモニウム、過硫酸塩は特に有用である。エチレ
ンジアミン四酢酸鉄(III)錯塩は独立の漂白液におい
ても、−浴漂白定着液においても有用である。
又、漂白液や漂白定着液には必要に応じて各種促進剤を
併用しても良い。例えば、臭素イオン、沃素イオンの
他、米国特許3,706,561号、特公昭45-8506、同49-26586
号、特開昭53-32735号、同53-36233号及び同53-37016号
明細書に示されるようなチオ尿素系化合物、あるいは特
開昭53-124424号、同53-95631号、同53-57831号、同53-
32736号、同53-65732号、同54-52534号及び米国特許第
3,893,858号明細書等に示されるようなチオール系化合
物、あるいは特開昭49-59644号、同50-140129号、同53-
28426号、同53-141623号、同53-104232号、同54-35727
号明細書等に記載のヘテロ環化合物、あるいは、特開昭
52-20832号、同55-25064号、及び同55-265069号明細書
等に記載のチオエーテル系化合物、あるいは、特開昭48
-84440号明細書記載の四級アミン類あるいは、特開昭49
-42349号明細書記載のチオカルバモイル類等の化合物を
併用しても良い。
定着剤としては、チオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエ
ーテル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化物等をあげる
事ができるが、チオ硫酸塩の場合が一般に使用されてい
る。漂白定着液や定着液の保恒剤としては、亜硫酸塩や
重亜硫酸塩あるいはカルボニル重亜硫酸付加物が好まし
い。
漂白定着処理や定着処理の後には、通常、水洗処理が行
なわれる。水洗処理工程には、沈澱防止や、節水の目的
で各種の公知化合物を添加しても良い。例えば、沈澱を
防止するための無機リン酸、アミノポリカルボン酸、有
機リン酸等の硬水軟化剤、各種バクテリヤや藻やカビの
発生を防止する殺菌剤や防バイ剤、マグネシウム塩やア
ルミニウム塩に代表される硬膜剤あるいは乾燥負荷やム
ラを防止するための界面活性剤等を必要に応じて添加す
ることができる。あるいはエル・イー・ウェスト(L.E.
West)、フォトグラフィク・サイエンス・アンド・エン
ジニアリング(Phot.Sci.and Eng.)、第9巻、第6
号、(1965)等に記載の化合物を添加しても良い。特
に、キレート剤や防バイ剤の添加が有効である。また、
水洗処理工程に多段(例えば2〜5段)向流方式を取る
ことによって、節水することも可能である。
又、水洗処理工程の後もしくはかわりに、特開昭57-854
3号記載のような多段向流安定化処理工程を実施しても
良い。本工程の場合には、2〜9槽の向流浴が必要であ
る。本安定化浴中に画像を安定化する目的で各種化合物
が添加される。例えば、膜pHを調整するための緩衝剤
(例えば、ホウ酸塩、メタホウ酸塩、ホウ砂、リン酸
塩、炭酸塩、水酸化カリ、水酸化ナトリウム、アンモニ
ア水、モノカルボン酸、ジカルボン酸、ポリカルボン酸
等)やホルマリンをあげる事ができる。その他、必要に
応じて硬水軟化剤(無機リン酸、アミノポリカルボン
酸、有機リン酸、アミノポリホスホン酸、ホスホノカル
ボン酸等)、殺菌剤(プロキセル、イソチアゾロン、4
−チアゾリルベンズイミダゾール、ハロゲン化フェノー
ルベンゾドリアゾール類等)、界面活性剤、螢光増白
剤、硬膜剤等を添加しても良い。
又、処理後の膜pH調整剤として塩化アンモニウム、硝酸
アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウ
ム、亜硫酸アンモニウム、チオ硫酸アンモニウム等の各
種アンモニウム塩を添加することもできる。
感光材料に内蔵するカラーカプラーは、バラスト基を有
するかまたはポリマー化されることにより耐拡散性であ
ることが好ましい。カップリング活性位が水素原子の四
当量カラーカプラーよりも離脱基で置換された二当量カ
ラーカプラーの方が、塗布銀量が低減できる。発色色素
が適度の拡散性を有するようなカプラー、無呈色カプラ
ーまたはカップリング反応に伴って現像抑制剤を放出す
るDIRカプラーもしくは現像促進剤を放出するカプラー
もまた使用できる。
本発明に使用できるイエローカプラーとしては、オイル
プロテクト型のアシルアセトアミド系カプラーが代表例
として挙げられる。その具体例は、米国特許第2,407,21
0号、同第2,875,057号および同第3,265,506号などに記
載されている。本発明には、二当量イエローカプラーの
使用が好ましく、米国特許第3,408,194号、同第3,447,9
28号、同第3,933,501号および同第4,022,620号などに記
載された酸素原子離脱型のイエローカプラーあるいは特
公昭58-10739号、米国特許第4,401,752号、同第4,326,0
24号、RD18053(1979年4月)、英国特許第1,425,020
号、***出願公開第2,219,917号、同第2,261,361号、同
第2,329,587号および同第2,433,812号などに記載された
窒素原子離脱型のイエローカプラーがその代表例として
挙げられる。α−ピバロイルアセトアニリド系カプラー
は発色色素の堅牢性、特に光堅牢性が優れており、一方
α−ベンゾイルアセトアニリド系カプラーは高い発色濃
度が得られる。
本発明に使用できるマゼンタカプラーとしては、オイル
プロテクト型の,インダソロン系もしくはシアノアセチ
ル系、好ましくは5−ピラゾロン系およびピラゾロトリ
アゾール類などピラゾロアゾール系のカプラーが挙げら
れる。5−ピラゾロン系カプラーは3−位がアリールア
ミノ基もしくはアシルアミノ基で置換されたカプラー
が、発色色素の色相や発色濃度の観点で好ましく、その
代表例は、米国特許第2,311,082号、同第2,343,703号、
同第2,600,788号、同第2,908,573号、同第3,062,653
号、同第3,152,896号および同第3,936,015号などに記載
されている。二当量の5−ピラゾロン系カプラーの離脱
基として、米国特許第4,310,619号に記載された窒素原
子離脱基または米国特許第4,351,897号に記載されたア
リールチオ基が好ましい。また欧州特許第73,636号に記
載のバラスト基を有する5−ピラゾロン系カプラーは高
い発色濃度が得られる。
ピラゾロアゾール系カプラーとしては、米国特許第3,36
9,879号記載のピラゾロベンズイミダゾール類、好まし
くは米国特許第3,725,067号に記載されたピラゾロ〔5,1
−c〕〔1,2,4〕トリアゾール類、リサーチ、ディスク
ロージャー24220(1984年6月)に記載のピラゾロテト
ラゾール類およびリサーチ・ディスクロージャー24230
(1984年6月)に記載のピラゾロピラゾール類が挙げら
れる。発色色素のイエロー副吸収の少なさおよび光堅牢
性の点で欧州特許第119,741号に記載のイミダゾ〔1,2−
b〕ピラゾール類は好ましく、欧州特許第119,860号に
記載のピラゾロ〔1,5−b〕〔1,2,4〕トリアゾールは特
に好ましい。
本発明に使用できるシアンカプラーとしては、オイルプ
ロテクト型のナフトール系およびフェノール系のカプラ
ーがあり、米国特許第2,474,293号に記載のナフトール
系カプラー、好ましくは米国特許第4,052,212号、同第
4,146,396号、同第4,228,233号および同第4,296,200号
に記載された酸素原子離脱型の二当量ナフトール系カプ
ラーが代表例として挙げられる。またフェノール系カプ
ラーの具体例は、米国特許第2,369,929号、同第2,801,1
71号、同第2,772,162号、同第2,895,826号などに記載さ
れている。湿度および温度に対し堅牢なシアンカプラー
は、本発明で好ましく使用され、その典型例を挙げる
と、米国特許第3,772,002号に記載されたフェノール核
のメター位にエチル基以上のアルキル基を有するフェノ
ール系シアンカプラー、米国特許第2,772,162号、同第
3,758,308号、同第4,126,396号、同第4,334,011号、同
第4,327,173号、***特許公開第3,329,729号および特願
昭58-42671号(特開昭59-166956号)などに記載された
2,5−ジアシルアミノ置換フェノール系カプラーおよび
米国特許第3,446,622号、同第4,333,999号、同第4,451,
559号および同第4,427,767号などに記載された2−位に
フェニルウレイド基を有しかつ5−位にアシルアミノ基
を有するフェノール系カプラーなどである。
発色色素が適度に拡散性を有するカプラーを併用して粒
状性を改良することができる。このような色素拡散性カ
プラーは、米国特許第4,366,237号および英国特許第2,1
25,570号にマゼンタカプラーの具体例が、また欧州特許
第96,570号および***出願公開第3,234,533号にはイエ
ロー、マゼンタもしくはシアンカプラーの具体例が記載
されている。
色素形成カプラーおよび上記の特殊カプラーは、二量体
以上の重合体を形成してもよい。ポリマー化された色素
形成カプラーの典型例は、米国特許第3,415,820号およ
び同第4,080,211号に記載されている。ポリマー化マゼ
ンタカプラーの具体例は、英国特許第2,102,173号およ
び米国特許第4,367,282号に記載されている。
本発明で使用する各種のカプラーは、感光材料に必要と
される特性を満たすために、感光層の同一層に二種類以
上を併用することもできるし、また同一の化合物を異な
った二層以上に導入することもできる。
カラーカプラーの標準的な使用量は、感光性ハロゲン化
銀の1モルあたり0.001ないし1モルの範囲であり、好
ましくはイエローカプラーでは0.01ないし0.5モル、マ
ゼンタカプラーでは0.003ないし0.3モル、またシアンカ
プラーでは0.002ないし0.3モルである。
本発明を用いて作られる感光材料は、色カブリ防止剤も
しくは混色防止剤として、ハイドロキノン誘導体、アミ
ノフェノール誘導体、アミン類、没食子酸誘導体、カテ
コール誘導体、アスコルビン酸誘導体、無呈色カプラ
ー、スルホンアミドフェノール誘導体などを含有しても
よい。
本発明の感光材料には、公知の退色防止剤を用いること
ができる。有機退色防止剤としてはハイドロキノン類、
6−ヒドロキシクロマン類、5−ヒドロキシクマラン
類、スピロクロマン類、p−アルコキシフェノール類、
ビスフェノール類を中心としたヒンダードフェノール
類、没食子酸誘導体、メチレンジオキシベンゼン類、ア
ミノフェノール類、ヒンダードアミン類およびこれら各
化合物のフェノール性水酸基をシリル化、アルキル化し
たエーテルもしくはエステル誘導体が代表例として挙げ
られる。また、(ビスサリチルアルドキシマト)ニッケ
ル錯体および(ビス−N,N−ジアルキルジチオカルバマ
ト)ニッケル錯体に代表される金属錯体なども使用でき
る。
イエロー色素像の熱、湿度および光に劣化防止に、米国
特許第4,268,593号に記載されたような、ヒンダ−ドア
ミンとヒンダードフェノールの両部分構造を同一分子中
に有する化合物は良い結果を与える。またマゼンタ色素
像の劣化、特に光による劣化を防止するためには、特開
昭56-159644号に記載のスピロインダン類、および特開
昭55-89835号に記載のハイドロキノンジエーテルもしく
はモノエーテルの置換したクロマン類が好ましい結果を
与える。
シアン画像の保存性、特に耐光堅牢性を改良するため
に、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を併用すること
が好ましい。この紫外線吸収剤はシアンカプラーと共乳
化してもよい。
紫外線吸収剤の塗布量はシアン色素画像に光安定性を付
与するに足る量であればよいが、あまりに多量用いると
カラー写真感光材料の未露光部(白地部)に黄変をもた
らすことがあるので、通常好ましくは1×10-4モル/m2
〜2×10-3モル/m2、特に5×10-4モル/m2〜1.5×10
-3モル/m2の範囲に設定される。
通常のカラーペーパーの感材層構成では、シアンカプラ
ー含有赤感性乳剤層に隣接する両側のいずれか一層、好
ましくは両側の層に、紫外線吸収剤を含有せしめる。緑
感層と赤感層の間の中間層に紫外線吸収剤を添加すると
きは、混色防止剤と共乳化してもよい。紫外線吸収剤が
保護層に添加されるときは、最外層としてもう一層別の
保護層が塗設されてもよい。この保護層には、任意の粒
径のマット剤などを含有せしめることができる。
本発明の感光材料において、親水性コロイド層中に紫外
線吸収剤を添加することができる。
本発明の感光材料は、フィルター染料として、またはイ
ラジエーションもしくはハレーション防止その他種々の
目的のために親水性コロイド層中に水溶性染料を含有し
てもよい。
本発明の感光材料の写真乳剤層またはその他の親水性コ
ロイド層に、スチルベン系、トリアジン系、オキサゾー
ル系もしくはクマリン系などの増白剤を含んでもよい。
水溶性のものを使用してもよく、また水不溶性増白剤を
分散物の形で用いてもよい。
本発明は前述のように、支持体上に少なくとも2つの異
なる分光感度を有する多層多色写真材料に適用できる。
多層天然色写真材料は、通常支持体上に赤感性乳剤層、
緑感性乳剤層、および青感性乳剤層を各々少なくとも一
つ有する。これらの層の順序は必要に応じて任意にえら
べる。また前期の各乳剤層は感度の異なる2つ以上の乳
剤層からできていてもよく、また同一感色性をもつ2つ
以上の乳剤層の間に非感光性層が存在していてもよい。
本発明に係る感光材料は、ハロゲン化銀乳剤層の他に、
保護層、中間層、フィルター層、ハレーション防止層、
バック層などの補助層を適宜設けることが好ましい。
本発明の感光材料の乳剤層や中間層に用いることのでき
る結合剤または保護コロイドとしては、ゼラチンを用い
るのが有利であるが、それ以外の親水性コロイドも用い
ることができる。
たとえば、ゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分子との
グラフトポリマー、アルブミン、カゼイン等の蛋白質;
ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、セルローズ硫酸エステル類等の如きセルロース誘
導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体などの糖誘導体;
ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール部分アセ
タール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル
酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニ
ルイミダゾール、ポリビニルピラゾール等の単−あるい
は共重合体の如き多種の合成親水性高分子物質を用いる
ことができる。
ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンのほか、酸処理ゼラ
チンや日本写真科学学会誌(Bull.Soc.Sci.Phot.Japa
n)No.16、30頁(1966)に記載されたような酵素処理ゼ
ラチンを用いてもよく、また、ゼラチンの加水分解物や
酵素分解物も用いることができる。
本発明の感光材料には、前述の添加剤以外に、さらに種
々の安定剤、汚染防止剤、現像薬もしくはその前駆体、
現像促進剤もしくはその前駆体、潤滑剤、媒染剤、マッ
ト剤、帯電防止剤、可塑剤、あるいはその他写真感光材
料に有用な各種添加剤が添加されてもよい。これらの添
加剤の代表例はリサーチ・ディスクロージャー17643(1
978年12月)および同18716(1979年11月)に記載されて
いる。
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、実質的に沃化
銀を含まない臭化銀、塩臭化銀、塩化銀であり、好まし
くは使用されるハロゲン化銀は塩臭化銀である。
実質的に沃化銀を含まないとは沃化銀含有率が2モル%
以下のことであり、好ましくは1モル%以下のことであ
る。最も好ましくは全く含まないことである。
本発明において、発色性が高くてカブリを生じ易い場合
には塩化銀含有率を30モル%以下、更には20モル%以下
とすることが好ましい。
また、発色性の良さを利用して迅速処理を行いたいとき
は塩化銀含有率を80モル%以上、好ましくは90モル%以
上とすることが良好な結果を示すこともある。
本発明に用いられるハロゲン化銀粒子は内部と表層が異
なる相をもっていても、接合構造を有するような多相構
造であってもあるいは粒子全体が均一な相から成ってい
てもよい。またそれらが混在していてもよい。
本発明に使用するハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズ
(球状もしくは球に近い粒子の場合は粒子の場合は粒子
直径を、立方体粒子の場合は、稜長をそれぞれ粒子サイ
ズとして投影面積にもとづく平均であらわす)は、2μ
m以下で0.1μm以上が好ましいが、特に好ましいのは
1μm以下0.15μm以上である。粒子サイズ分布は狭く
ても広くてもいずれでもよいが、ハロゲン化銀乳剤の粒
度分布曲線に於る標準偏差値を平均粒子サイズで割った
値(変動率)が20%以内、特に好ましくは15%以内のい
わゆる単分散ハロゲン化銀乳剤層を本発明に使用するこ
とが好ましい。また感光材料が目標とする階調を満足さ
せるために、実質的に同一の感色性を有する乳剤層にお
いて粒子サイズの異なる2種以上の単分散ハロゲン化銀
乳剤(単分散性としては前記の変動率をもったものが好
ましい)を同一層に混合または別層に重層塗布すること
ができる。さらに2種類以上の多分散ハロゲン化銀乳剤
あるいは単分散乳剤と多分散乳剤との組合わせを混合あ
るいは重層して使用することもできる。
本発明に使用するハロゲン化銀粒子の形は立方体、八面
体、十二面体、十四面体の様な規則的(regular)な結
晶体を有するものでもよく、また球状などのような変速
的(irregular)な結晶形をもつものでもよく、または
これらの結晶形の複合形をもつものでもよい。また平板
状粒子でもよく、特に長さ/厚みの比の値が5以上とく
に8%以上の平板粒子が、粒子の全投影面積の50%以上
を占める乳剤を用いてもよい。これら種々の結晶形の混
合から成る乳剤であってもよい。これら各種の乳剤は潜
像を主として表面に形成する表面潜像形でも、粒子内部
に形成する内部潜像型のいずれでもよい。
本発明に用いられる写真乳剤は、グラフキデ著「写真の
化学と物理」〔P.Glafkides,Chimie et Physique Photo
graphiqeu(Paul Montel社刊、1967年)〕、ダフィン著
「写真乳剤化学」〔G.F.Duffin著 Photographic Emulsi
on Chemistry(Focal Press刊、1966年)〕、ゼリクマ
ンら著「写真乳剤の製造と塗布」〔V.L.Zelikman et al
著Making and Coating Photographic Emulsion(Focal
Press刊、1964年)〕などに記載された方法を用いて調
製することができる。すなわち、酸性法、中性法、アン
モニア法等のいずれもよく、また可溶性銀塩と可溶性ハ
ロゲン塩を反応させる形式としては片側混合法、同時混
合法、それらの組合わせなどのいずれを用いてもよい。
粒子を銀イオン過剰の下において形成させる方法(いわ
ゆる逆混合法)を用いることもできる。同時混合法の一
つの形式としてハロゲン化銀の生成する液相中にpAgを
一定に保つ方法、すなわちいわゆるコントロールド・ダ
ブルジェット法を用いることもできる。この方法による
と、結晶形が規則的で粒子サイズが均一に近いハロゲン
化銀乳剤が得られる。
さらに、ハロゲン化銀粒子形成過程が終了するまでの間
に既に形成されているハロゲン化銀をより溶解度積の小
さなハロゲン化銀に変換する過程を含む所謂コンバージ
ョン法によって調製した乳剤や、ハロゲン化銀粒子形成
過程の終了後に同様のハロゲン交換を施した乳剤もまた
用いることができる。
ハロゲン化銀粒子形成または物理熟成の過程において、
カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム塩、イリジウム
塩またはその錯塩、ロジウム塩またはその錯塩、鉄塩ま
たは鉄錯塩などを共存させてもよい。
ハロゲン化銀乳剤は粒子形成後通常物理熟成、脱塩およ
び化学熟成を行ってから塗布に使用する。
公知のハロゲン化銀溶剤(例えは、アンモニア、ロダン
カリまたは米国特許第3,271,157号、特開昭51-12360
号、特開昭53-82408号、特開昭53-144319号、特開昭54-
100717号もしくは特開昭54-155828号等に記載のチオエ
ーテル類およびチオン化合物)を沈殿、物理熟成、化学
熟成で用いることができる。物理熟成後の乳剤から可溶
性銀塩を除去するためには、ヌーデル水洗、フロキュレ
ーション沈降法まため限外濾過法などに従う。
本発明に使用するハロゲン化銀乳剤は、活性ゼラチンや
銀と反応し得る硫黄を含む化合物(例えばチオ硫酸塩、
チオ尿素類、メルカプト化合物類、ローダニン類)を用
いる硫黄増感法;還元性物質(例えば第一すず塩、アミ
ン類、ヒドラジン誘導体、ホルムアミジンスルフイン
酸、シラン化合物)を用いる還元増感法;金属化合物
(例えば、金錯塩のほか、Pt、Ir、Pd、Rh、Feなどの周
期律表VIII族の金属の錯塩)を用いる貴金属増感法など
を単独でまたは組み合わせて用いることができる。
上記の化学増感のうち、硫黄増感単独がより好ましい。
本発明の青感性、緑感性及び赤感性各乳剤はメチン色素
その他によって各々感色性を有するように分光増感され
たものである。用いられる色素には、シアニン色素、メ
ロシアニン色素、複合シアニン色素、複合メロシアニン
色素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミシアニン色素、
スチリル色素、およびヘミオキソノール色素が包含され
る。特に有用な色素はシアニン色素、メロシアニン色素
および複合メロシアニン色素に属する色素である。これ
らの色素類には塩基性節環核としてシアニン色素類に通
常利用される核のいずれをも適用できる。すなわち、ピ
ロリン核、オキサゾリン核、チアゾリン核、ピロール
核、オキサゾール核、チアゾール核、セレナゾール核、
イミダゾール核、テトラゾール核、ピリジン核など;こ
れらの核に脂環式炭化水素環が融合した核;およびこれ
らの核に芳香族炭化水素環が融合した核、すなわち、イ
ンドレニン核、ベンズインドレニン核、インドール核、
ベンズオキサゾール核、ナフトオキサゾール核、ベンゾ
チアゾール核、ナフトチアゾール核、ベンゾセレナゾー
ル核、ベンズイミダゾール核、キノリン核などが適用で
きる。これらの核は炭素原子上に置換されていてもよ
い。
メロシアニン色素または複合メロシアニン色素にはケト
メチレン構造を有する核として、ピラゾリン−5−オン
核、チオヒダントイン核、2−チオオキサゾリジン−2,
4−ジオン核、チアゾリジン−2,4−ジオン核、ローダニ
ン核、チオバルビツール酸核などの5〜6員異節環核を
適用することができる。
これらの増感色素は単独に用いてもよいが、それらの組
合せを用いてもよく、増感色素の組合せは特に強色増感
の目的でしばしば用いられる。その代表例は米国特許2,
688,545号、同2,977,229号、同3,397,060号、同3,522,0
52号、同3,527,641号、同3,617,293号、同3,628,964
号、同3,666,480号、同3,672,898号、同3,679,428号、
同3,703,377号、同3,769,301号、同3,814,609号、同3,8
37,862号、同4,026,707号、英国特許1,344,281号、同1,
507,803号、特公昭43-4936号、同53-12375号、特開昭52
-110618号、同52-109925号に記載されている。
増感色素とともに、それ自身分光増感作用をもたない色
素あるいは可視光を実質的に吸収しない物質であって、
強色増感を示す物質を乳剤中に含んでもよい。
〈実施例〉 次に本発明を実施例に基づき、さらに詳細に説明する。
以下実施例に用いる化合物のいくつかを示す。
・ゼラチン硬化剤としては下記のものを用いた。
1−オキシ−3,5−ジクロロ−s−トリアジンナトリウ
ム ・各乳剤の分光増感剤としては次のものを用いた。
青感性乳剤層 緑感性乳剤層 赤感性乳剤層 各乳剤層のイラジエーション防止染料としては次の染料
を用いた。
緑感性乳剤層: 赤感性乳剤層: (j) 溶媒 (isoC9H18O3P=O 実施例1 ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体の上に、下
記の層を列挙した順に塗布し、試料(1)(比較用)を
作成した。
試料(1)(比較用) 層(1):臭化銀20モル%塩臭化銀(銀塗布量0.41g/
m2)、ゼラチン(0.99g/m2)、シアンカプラー(k)
(0.32g/m2)、溶媒(c)(0.21g/m2)及び例示化合物
(35)(0.020g/m2)を含有する層。
層(2):ゼラチン1.0g/m2及び前記ゼラチン硬化剤0.0
4g/m2を含有する層。
以下、比較用の試料(2)及び本発明の試料(3)〜
(20)を下記の様に作製した。
試料(2)(比較用) 試料(1)の層(1)において、例示化合物(35)の代
わりに例示化合物(36)を用いた以外は試料(1)と同
一の試料。
試料(3)(本発明) 試料(1)の層(1)において、例示化合物(35)を0.
020g/m2追加した(即ち、全量で0.040g/m2)以外は試料
(1)と同一の試料。
試料(4)(本発明) 試料(2)の層(1)において、例示化合物(36)を更
に0.045g/m2追加した以外は試料(2)と同一の試料。
試料(5)(本発明) 試料(1)の層(1)において、例示化合物(1)を0.
04g/m2追加した以外は試料(1)と同一の試料。
試料(6)(本発明) 試料(2)の層(1)において、例示化合物(2)を0.
06g/m2追加した以外は試料(2)と同一の試料。
試料(7)(本発明) 試料(1)の層(1)において、例示化合物(11)を0.
06g/m2追加した以外は試料(1)と同一の試料。
試料(8)(本発明) 試料(1)の層(1)において、例示化合物(34)を0.
08g/m2追加した以外は試料(1)と同一の試料。
試料(9)(本発明) 試料(1)の層(1)において、例示化合物(43)を0.
07g/m2追加した以外は試料(1)と同一の試料。
試料(10)(本発明) 試料(1)の層(1)において、例示化合物(45)を0.
07g/m2追加した以外は試料(1)と同一の試料。
試料(11)(本発明) 試料(2)の層(1)において、例示化合物(52)を0.
08g/m2追加した以外は試料(2)と同一の試料。
試料(12)(本発明) 試料(1)の層(1)において、例示化合物(55)を0.
07g/m2追加した以外は試料(1)と同一の試料。
試料(13)(本発明) 試料(1)の層(1)において、例示化合物(68)を0.
06g/m2追加した以外は試料(1)と同一の試料。
試料(14)(本発明) 試料(1)の層(1)において、例示化合物(74)を0.
08g/m2追加した以外は試料(1)と同一の試料。
試料(15)(本発明) 試料(1)の層(1)において、例示化合物(82)を0.
10g/m2追加した以外は試料(1)と同一の試料。
試料(16)(本発明) 試料(1)の層(1)において、例示化合物(86)を0.
02g/m2追加した以外は試料(1)と同一の試料。
試料(17)(本発明) 試料(2)の層(1)において、例示化合物(88)を0.
11g/m2追加した以外は試料(2)と同一の試料。
試料(18)(本発明) 試料(2)の層(1)において、例示化合物(91)を0.
05g/m2追加した以外は試料(2)と同一の試料。
試料(19)(本発明) 試料(4)の層(1)において、例示化合物(101)を
0.21g/m2追加した以外は試料(4)と同一の試料。
試料(20)(本発明) 試料(1)の層(1)において、例示化合物(112)を
0.04g/m2追加した以外は試料(1)と同一の試料。
試料(21)(比較用) 試料(1)の層(1)において、例示化合物(35)を0.
98g/m2追加で添加した(即ち全量で1.00g/m2)以外は試
料(1)と同一の試料。
試料(22)(比較用) 試料(1)の層(1)において、例示化合物(11)を0.
98g/m2追加で添加した(即ち全量で1.00g/m2)以外は試
料(1)と同一の試料。
上記試料(1)〜(22)に感光計(富士写真フィルム株
式会社FWH型、光源色温度3,200°K)を用いて、センシ
トメトリー用の階調露光を与えた。
次に、以下に示す発色現像液(A)〔ベンジルアルコー
ルあり〕及び発色現像液(B)〔ベンジルアルコールな
し〕を用いて処理A及び処理Bの実験を行なった。(発
色現像以外の工程は共通である。) 処理は、発色現像、漂白定着、水洗の各工程からなり、
この各工程の処理を行なった後、写真性の評価を行なっ
た。
ここで用いた処理工程の内容及び処理液処方を示す。
(処理工程) (温度)(時間) 発色現像 35℃ 45秒 漂白定着 35℃ 1分 水洗 28-35℃2分 (現像液処方) 発色現像液(A)〔ベンジルアルコールあり〕 ニトリロ三酢酸・3Na 2.0g ベンジルアルコール 15ml ジエチレングリコール 10ml Na2SO3 2.0g KBr 0.15g ヒドロキシルアミン硫酸塩 3.0g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−〔β−(メ
タンスルホンアミド)エチル〕−p−フェニレンジアミ
ン・硫酸塩 5.0g アデニン 0.03g 蛍光増白剤(スチルベン系) 1.0g Na2CO3(1水塩) 20.0g 水を加えて全量で 1000ml (pH10.1) 発色現像液(B)〔ベンジルアルコールなし〕 ニトリロ三酢酸・3Na 2.0g Na2SO3 1.0g KBr 0.4g ヒドロキシルアミン硫酸塩 3.0g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−〔β−(メ
タンスルホンアミド)エチル〕−p−フェニレンジアミ
ン・硫酸塩 4.5g アデニン 0.03g 蛍光増白剤(スチルベン系) 1.0g Na2CO3(1水塩) 40g 水を加えて全量で 1000ml (pH10.1) (漂白定着液処方) チオ硫酸アンモニウム(54wt%) 150ml Na2SO3 15g NH4〔Fe(III)(EDTA)〕 55g EDTA・2Na 4g 水を加えて全量で 1000ml (pH6.9) 上記の処理の後、以下のようにして発色性の評価をし
た。すなわち、各試料の処理Aにおける発色濃度2.0を
与える露光量を求めておき、それと同じ露光量に対する
処理Bでの発色濃度をDとすると、発色性の尺度S値を
下記の様に定義し、各試料で求めたS値を第1表に示
す。
第1表より明らかな様に、本発明の試料(3)〜(20)
は比較用の試料(1),(3)と比較し、ベンジルアル
コールを含有しない発色現像液(B)で処理した場合で
も、ベンジルアルコールを含有する発色現像液(A)で
処理した場合と同等もしくはそれに近い発色性を示すこ
とがわかる。
また、本発明の使用範囲を超えた比較用試料(21),
(22)では、発色性が比較用試料(1),(2)と同等
以下になってしまうことも明白に示されている。また、
比較用試料(21),(22)は膜物理性が悪化しており、
表面にべたつきを生じ、かつ色素像が不鮮明(ぼけてい
る)となっている等のへい害の観察された。
実施例2 比較用感光材料(A)を作製した。その内容を第2表に
示す。(但し、第2表には、ゼラチン硬化剤、界面活性
剤等は省略してある。)なお、感光材料中には、例示化
合物(35)が全層合計で0.122g/m2含有されている。
〔全カップラー量の0.080倍(重量)〕 更に、比較用及び本発明の感光材料(B)〜(Q)を以
下の用に作製した。
感光材料(B)(比較用) 感光材料(A)において、例示化合物(35)を例示化合
物(36)にかえた以外は感光材料(A)と同一処方の感
光材料。
感光材料(C)(本発明) 感光材料(A)の第一層、第三層、第五層に、例示化合
物(35)をそれぞれ0.017g/m2、0.017g/m2、0.019g/m2
相当を更に追加で添加した以外は感光材料(A)と同一
処方の感光材料。
感光材料(D)(本発明) 感光材料(A)の第一層、第三層、第五層に、例示化合
物(35)をそれぞれ0.561g/m2、0.563g/m2、0.564g/m2
相当を更に追加で添加した以外は感光材料(A)と同一
処方の感光材料。
感光材料(E)(本発明) 感光材料(B)の第一層、第三層、第五層に、例示化合
物(2)をそれぞれ0.054g/m2、0.061g/m2、0.047g/m2
相当を更に追加で添加した以外は感光材料(B)と同一
処方の感光材料。
感光材料(F)(本発明) 感光材料(B)の第一層、第三層、第五層に、例示化合
物(11)をそれぞれ0.056g/m2、0.067g/m2、0.052g/m2
相当を更に追加で添加した以外は感光材料(B)と同一
処方の感光材料。
感光材料(G)(本発明) 感光材料(A)の第一層、第三層、第五層に、例示化合
物(34)をそれぞれ0.041g/m2、0.054g/m2、0.052g/m2
相当を更に追加で添加した以外は感光材料(A)と同一
処方の感光材料。
感光材料(H)(本発明) 感光材料(A)の第一層、第三層、第五層に、例示化合
物(46)をそれぞれ0.041g/m2、0.058g/m2、0.062g/m2
相当を更に追加で添加した以外は感光材料(B)と同一
処方の感光材料。
感光材料(I)(本発明) 感光材料(A)の第一層、第三層、第五層に、例示化合
物(56)をそれぞれ0.060g/m2、0.041g/m2、0.071g/m2
相当を更に追加で添加した以外は感光材料(A)と同一
処方の感光材料。
感光材料(J)(本発明) 感光材料(A)の第一層、第三層、第五層に、例示化合
物(75)をそれぞれ0.072g/m2、0.081g/m2、0.092g/m2
相当を更に追加で添加した以外は感光材料(A)と同一
処方の感光材料。
感光材料(K)(本発明) 感光材料(B)の第一層、第三層、第五層に、例示化合
物(86)をそれぞれ0.090g/m2、0.072g/m2、0.068g/m2
相当を更に追加で添加した以外は感光材料(B)と同一
処方の感光材料。
感光材料(L)(本発明) 感光材料(A)の第一層、第三層、第五層に、例示化合
物(91)をそれぞれ0.023g/m2、0.023g/m2、0.024g/m2
相当を更に追加で添加した以外は感光材料(A)と同一
処方の感光材料。
感光材料(M)(本発明) 感光材料(A)の第一層、第三層、第五層に、例示化合
物(101)をそれぞれ0.060g/m2、0.052g/m2、0.062g/m2
相当を更に追加で添加した以外は感光材料(A)と同一
処方の感光材料。
感光材料(N)(本発明) 感光材料(B)の第一層、第三層、第五層に、例示化合
物(112)をそれぞれ0.042g/m2、0.046g/m2、0.032g/m2
相当を更に追加で添加した以外は感光材料(B)と同一
処方の感光材料。
感光材料(O)(本発明) 感光材料(A)の第一層、第三層、第五層に、例示化合
物(113)をそれぞれ0.049g/m2、0.047g/m2、0.037g/m2
相当を更に追加で添加した以外は感光材料(A)と同一
処方の感光材料。
感光材料(P)(比較用) 感光材料(A)の第一層、第三層、第五層に、例示化合
物(36)をそれぞれ1.692g/m2、1.731g/m2、1.655g/m2
相当を更に追加で添加した以外は感光材料(A)と同一
処方の感光材料。
感光材料(Q)(比較用) 感光材料(A)の第一層、第三層、第五層に、例示化合
物(1)をそれぞれ1.621g/m2、1.501g/m2、1.808g/m2
相当を更に追加で添加した以外は感光材料(A)と同一
処方の感光材料。
これらの感光材料に感光計(富士写真フィルム株式会社
製FWH型、光源色温度3,200°K)を用いて、赤、緑、青
のフィルターを通してセンシトメトリー用の階調露光を
与えた。この時の露光は0.5秒の露光時間で250CMSの露
光量になる様にした。
次に、実施例1と同様に、処理A及び処理Bにより処理
し、写真性の評価を下記の様に行なった。
処理後の各々の試料を、青色、緑色および赤色の各単色
光にて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン
(C)の濃度を測定した。発色性の評価は、実施例1と
同様に、各試料の処理Aにおけるイエロー(Y)につい
て発色濃度2.0を与える露光量を求めておき、それと同
じ露光量に対する処理Bでのイエロー(Y)の発色濃度
をDYとすると、イエロー(Y)の発色性の尺度SY値を下
記の(1)式によって定義した。
同様にして、マゼンタ(M)及びシアン(C)について
も、SM値、SC値を求めた。
上記の結果を第3表に示す。
第3表より、本発明の感光材料(C)〜(O)は、比較
用の試料(A),(B),(P)及び(Q)に比較し、
ベンジルアルコールを含有しない発色現像液(B)で処
理した場合でも、ベンジルアルコールを含有する発色現
像液(A)で処理した場合と同等もしくはそれに近い性
能を示すことは、実施例1と同様に明白に示されてい
る。
また、解析の結果、本発明の感光材料はいづれも、比較
用に感光材料に比較して、同じ現像銀量に対応する色素
濃度が増加していることが確認された。この事は、本発
明の化合物を本発明の使用量で用いることにより、感光
材料中でのカプラーの活性が実質上高くなっていること
を示唆している。
本発明による界面活性剤の使用範囲を超えた比較試料
(P),(Q)は、本発明の試料よりも発色性が劣るの
みならず、表面がべたつき、かつ色素像が不鮮明という
問題が生じた。また、試料(P),(Q)の発色性の低
下の一つの原因として、シアン色素がロイコ色素を形成
いていることが確認された。
実施例3 実施例1の試料1の層(1)の例示化合物の代わりに、
表4に記載の例示化合物を、同表に記載の量用いた以外
は実施例1と同様にして比較試料及び本発明の試料を作
製し、実施例1と同様な処理と写真性の評価を行なっ
た。
得られた結果から、例示化合物を本発明の使用範囲で用
いた本発明の試料は比較試料と比較して発色性が優れて
いることが分かる。
また、比較用試料a−10〜a−12においては、膜物理性
が悪化し、表面のべたつきが生じ、かつ色素像が不鮮明
となっていることが観察された。
〈本発明の効果〉 本発明の実施により、ベンジルアルコールを実質的にな
くすことで、公害負荷が軽減し、調液作業が軽減され、
シアン色素がロイコ体でとどまることによる濃度低下を
なす効果を有する。また、本発明による界面活性剤を用
いることにより、ベンジルアルコールをなくしても高い
発色性が得られる効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥打 正治 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−48754(JP,A)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芳香族第一級アミン発色現像主薬の酸化体
    とのカップリング反応により色素画像を形成するカラー
    カプラーとハロゲン化銀乳剤とを含有する少なくとも一
    層の感光層を反射支持体上に有するカラー写真感光材料
    を、像様の露光を与えた後に、実質的にベンジルアルコ
    ールを含まない発色現像液にて処理する画像形成方法で
    あって、分子中に疎水性基として無置換脂肪族基、置換
    脂肪族基(ただし弗素置換脂肪族基を除く)、無置換芳
    香族基または置換芳香族基を有し、かつ親水性基として
    -SO3M、-SO2M、または-OSO3M(ここでMは水素原子また
    はカチオンと成り得る金属原子もしくは原子団を表わ
    す)を有する実質上無色のアニオン性界面活性剤が、発
    色現像時に前記感光層中に塗布されている総カラーカプ
    ラー量に対し総重量で0.1倍以上3倍までの範囲で前記
    感光層中に存在する条件で発色現像が行われることを特
    徴とするカラー画像形成方法。
  2. 【請求項2】発色現像時に層中に存在するアニオン性界
    面活性剤が、総カラーカプラー量に対し総重量で0.15倍
    以上2.5倍までの範囲である特許請求の範囲第(1)項
    記載のカラー画像形成方法。
  3. 【請求項3】発色現像時に層中に存在するアニオン性界
    面活性剤が、総カラーカプラー量に対し総重量で0.2倍
    以上2倍までの範囲である特許請求の範囲第(1)項記
    載のカラー画像形成方法。
  4. 【請求項4】発色現像時に層中に存在するアニオン性界
    面活性剤の少なくとも1種が、下記一般式(I)で表さ
    れる化合物である特許請求の範囲第(1)項ないし第
    (3)項のいずれか1項記載のカラー画像形成方法。 一般式(I) R1-(CH2CH2O)m(CH2)n-(X)l 式中、R1は水素原子または置換もしくは無置換の、アル
    キル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、アルキ
    ルチオもしくはアリールチオ基を表す(ただし弗素置換
    アルキル基および弗素置換アルコキシ基を除く)。Xは
    -SO3M、-SO2M、または-OSO3M(ここでMは水素原子また
    はカチオンと成り得る金属原子もしくは原子団を表
    す)。mおよびnはそれぞれ独立に0〜30の整数を表
    す。lは1または2を表す。
  5. 【請求項5】発色現像時に層中に存在するアニオン性界
    面活性剤の少なくとも1種が、下記一般式(II)で表さ
    れる化合物である特許請求の範囲第(1)項ないし第
    (3)項のいずれか1項記載のカラー画像形成方法。 一般式(II) 式中、R2およびR3はそれぞれ独立に水素原子または置換
    もしくは無置換の、アルキルもしくはアリール基を表す
    (ただし、R2とR3は同時に水素原子となることはない。
    またR2が弗素置換アルキル基の場合を除く)。Xは-SO3
    M、-SO2M、または-OSO3M(ここでMは水素原子またはカ
    チオンと成り得る金属原子もしくは原子団を表す)。m
    およびnはそれぞれ独立に0〜30の整数を表す。
  6. 【請求項6】発色現像時に層中に存在するアニオン性界
    面活性剤の少なくとも1種が、下記一般式(III)で表
    される化合物である特許請求の範囲第(1)項ないし第
    (3)項のいずれか1項記載のカラー画像形成方法。 一般式(III) 式中R4およびR5はそれぞれ独立に水素原子または置換も
    しくは無置換の、アルキル、アリールもしくはアラルキ
    ル基を表す(ただし、R4とR5は同時に水素原子となるこ
    とはない。またR4および/またはR5が弗素置換アルキル
    基の場合を除く)。Xは-SO3M、-SO2M、または-OSO3M
    (ここでMは水素原子またはカチオンと成り得る金属原
    子もしくは原子団を表す)。
  7. 【請求項7】発色現像時に層中に存在するアニオン性界
    面活性剤の少なくとも1種が、下記一般式(IV)で表さ
    れる化合物である特許請求の範囲第(1)項ないし第
    (3)項のいずれか1項記載のカラー画像形成方法。 一般式(IV) 式中、R6は置換もしくは無置換の、アルキル基、アルコ
    キシ基、芳香族基またはアルキルチオ基を表し、R6を構
    成する合計炭素数は6以上である。R7およびR8はそれぞ
    れ独立に水素原子または炭素数1〜18のアルキル基を表
    す。R9は炭素数1〜4のアルキレン基を表す。pは0ま
    たは1の整数を表す。Xは-SO3M、-SO2M、または-OSO3M
    (ここでMは水素原子またはカチオンと成り得る金属原
    子もしくは原子団を表す)。
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