JPH0752397A - インクジェット式印字ヘッド用保守キャップ及びワイパ - Google Patents

インクジェット式印字ヘッド用保守キャップ及びワイパ

Info

Publication number
JPH0752397A
JPH0752397A JP15993194A JP15993194A JPH0752397A JP H0752397 A JPH0752397 A JP H0752397A JP 15993194 A JP15993194 A JP 15993194A JP 15993194 A JP15993194 A JP 15993194A JP H0752397 A JPH0752397 A JP H0752397A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiper
print head
maintenance
ink
printhead
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP15993194A
Other languages
English (en)
Inventor
Richard A Morano
エイ モラノ リチャード
S Darles David
エス ダーレス ディヴィッド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Xerox Corp
Original Assignee
Xerox Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Xerox Corp filed Critical Xerox Corp
Publication of JPH0752397A publication Critical patent/JPH0752397A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印字ヘッドの表面に規定されたノズル開口部
から乾燥したインクの粘性プラグや他の混入物を効率よ
く取り除くことができ、かつチャネルからシステムへの
液体インクの漏れを防止できる保守装置を提供すること
である。 【構成】 表面に規定されたノズル開口部を有している
インクジェット式印字ヘッドに対する保守装置を提供す
る。この保守装置では、ワイパは、印字ヘッドがそれと
噛合ったときにノズル開口部をシールし、かつ保守位置
においてマウントに回転自在に支持されるように構成さ
れる。また、マウントは、印字ヘッドが保守位置に入っ
てときに、印字ヘッドの正面と接触しかつ回転すべくワ
イパを移動可能に支持し、そして印字ヘッドが保守位置
から出たときに、ワイパの回転を防ぐべくワイパを固定
して支持するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット式印字
(ink-jet printing)に関し、より特定的には、アイド
リング・モードでインクジェット式印字ヘッドの生存度
(viability)を保守する結合ワイパ及びキャップに関
する。
【0002】
【従来の技術】既存の感熱インクジェット式印字では、
印字ヘッドは、一般に、一つ以上のインク・エジェクタ
ー(ink ejectors)を備えている。各エジェクターは、
一端で、インク供給チャンバーまたはマニホールドに連
通しているチャネルを含み、対向端でノズルと呼ばれる
開口部を有する。通常、抵抗で構成される熱エネルギー
発生装置は、ノズルから所定の距離で、チャネルのそれ
ぞれに配置される。抵抗は、インク液滴を排出する気泡
を形成するためにチャネル内でインクを瞬間的に気化す
べく電流パルスで個々にアドレスされる。気泡が成長す
ると、インクは、ノズルから急速にふくれて(bulge
s)、メニスカスとしてインクの表面張力によって瞬間
的に包含される。気泡が崩壊しはじめると、ノズルと気
泡の間のチャネルに静止していたインクは、崩壊してい
る気泡に向かって動きはじめ、ノズルでインクの体積収
縮(volumetric contraction)の原因となり、液滴とし
てふくれているインクの分離を結果として生じる。気泡
が成長している間にノズルから出るインクの加速は、一
枚の用紙のような印字シートに向かう実質的に直線的な
方向に液滴の運動量及び速度を供給する。
【0003】インクジェット式印字装置の動作における
よく知られた実用上の問題は、システムが非活性(inac
tive)または「アイドリング」であるような期間におけ
るノズルでのインクの乾燥である。ノズルでのインクの
乾燥は、印字環境への溶剤の損失から生起される。殆ど
の場合、溶剤として水が用いられている。インクのダイ
(染料)、アディティヴ(添加剤)、及び他のヴィーク
ル(展色剤)は、チャネルまたはノズルにとどまりうる
が、しかし、溶剤の十分な蒸発(evaporation)は、未
使用の短い期間でさえも印字ヘッド・ノズルの詰まり
(clogging)の原因となることがしばしば観察される。
インクジェット式印字装置では、プラグされたエジェク
ターが、エジェクターがプラグされなければエジェクタ
ーからのインクが据えられるべき、印字された領域を横
切る空白なストライプを残すので、一つのエジェクター
の故障でさえも、印字上で目立つ結果を残す。それゆえ
に、システムにおける非常に少ないエジェクターの故障
でさえも、要求がきびしいユーザーにとっては、全シス
テムが満足されないことを示す。従って、エジェクター
の適切な保守は、実用的なインクジェット式印字装置に
ついて非常に重要である。
【0004】従来技術のキャッピング・スキームは、印
字ヘッドの領域を空気の限定された体積に閉じ込める
か、または、単にウィック(wick)から蒸発させた多量
の水でありうる溶剤の貯水槽(reservoir )との接触に
より加湿された環境に閉じ込めるものが開発されてい
る。そのような装置でキャッピングする際に、これら従
来技術のスキームは、蒸発を停止させるのに十分な程度
にノズルの内側と外側の相対湿度を均一にすべく実質的
な時限(time periods)をしばしば要求する。更に、そ
のような従来技術のキャップにおける針穴開口部(pinh
ole openings)は、受動的給湿で補うことが難しい、湿
度の総合損失をシステム中にもたらすことが示されてい
る。US−A第4,567,494号は、ノズルを弾性
的吸盤(elastomeric suction cup )に噛合わせて(en
gaging)各印字ラインの後でノズルがプライム(prime
)されかつ洗浄される、インクジェット式印字装置を
開示する。吸盤は、あらゆる残留インク液滴をぬぐい取
るフォーム(foam)の内側カップを含む。カップは、ノ
ズルからインクを抜き取るための真空ポンプに接続され
る。US−A第5,051,758号は、キャリッジ型
インクジェット式印字装置における印字ヘッド・ノズル
の動作経路(motion path )で回転される柔軟なぬぐい
ブレード(flexible wiping blade )を有している円筒
支持部材を含んでいるインクジェット式印字装置用回転
式洗浄装置を開示する。キャリッジ動作の終わりで、回
転自在な部材は、螺旋状に配置されたぬぐいブレードを
印字ヘッドのノズルに対抗して滑らせる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のインクジェット式印字装置に用いられている吸
込みキャップは、チャネルから出る少量の吸込みを生成
するので、乾燥したインクの粘性プラグを生成してしま
い、毛管の作用による漏れを生じるという問題点があっ
た。本発明の目的は、上記従来の技術における問題点に
鑑み、印字ヘッドの表面から乾燥したインクの粘性プラ
グや他の混入物を効率よく取り除くことができ、かつチ
ャネルからシステムへの液体インクの漏れを防止できる
装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は、表
面にノズル開口部を規定しているインクジェット式印字
ヘッド用の保守局における保守装置であって、印字ヘッ
ドの表面におけるノズル開口部をシーリング的にエンゲ
ージするように構成されたワイパと、ワイパを支持する
マウントとを備え、マウントは、保守局に入る印字ヘッ
ドに応じて印字ヘッドの表面と接触してワイパを移動可
能に支持し、かつ保守局を出る印字ヘッドに応じてワイ
パを固定的に支持するラチェット及びつめ機構を含む保
守装置によって達成される。本発明の保守装置は、ワイ
パに対応付けられ、ワイパの表面から物質を取り除くオ
ープンセルフォーム材クリーナーを更に備えていてもよ
い。また、上記本発明の目的は、正面に規定されたノズ
ル開口部を有する印字ヘッドと、保守位置にまたは保守
位置から印字ヘッドを移動する手段と、親水性の外部表
面を有し、印字ヘッドの正面におけるノズル開口部をシ
ーリング的にエンゲージするように構成されたワイパ
と、保守位置に入る印字ヘッドに応じて印字ヘッドの正
面に接触してワイパを移動可能に支持し、かつ保守位置
を出る印字ヘッドに応じてワイパを固定的に支持するマ
ウントとを備えるインクジェット式印字装置によっても
達成される。
【0007】
【作用】本発明の保守装置では、ワイパは、印字ヘッド
がそれと噛合したときにノズル開口部をシール(密封)
するように構成され、保守位置で取付け台(マウント)
上に回転自在に支持される。マウントは、印字ヘッドが
保守位置に入るときに、印字ヘッドの正面と接触しかつ
回転すべくワイパを移動可能に支持し、そして印字ヘッ
ドが保守位置を出るときにワイパの回転を防ぐべくワイ
パを固定して支持する。本発明の保守装置では、オープ
ンセルフォーム材クリーナーは、ワイパの特定の表面が
印字ヘッドの正面に再び現れたときに、その表面それ自
体が混入物なしであるように、ワイパの表面から混入物
及び他の収集されたものを取り除き、かつ部分的にワイ
パの表面に露出し、かつワイパの所与の表面上のあらゆ
る混入物をすばやく吸収する。本発明のインクジェット
式印字装置は、移動手段は、保守位置にまたは保守位置
から正面に規定されたノズル開口部を有する印字ヘッド
を移動し、ワイパは、、親水性の外部表面を有し、印字
ヘッドの正面におけるノズル開口部をシーリング的にエ
ンゲージし、マウントは、保守位置に入る印字ヘッドに
応じて印字ヘッドの正面に接触してワイパを移動可能に
支持し、かつ保守位置を出る印字ヘッドに応じてワイパ
を固定的に支持する。
【0008】
【実施例】以下、添付した図面を参照して、本発明のイ
ンクジェット式印字ヘッド用キャッピング装置の実施例
を詳細に説明する。図4は、シートS上にカラーまたは
モノクロ(単色)のイメージを生成する往復キャリッジ
型感熱インクジェット式印字装置の基本を示す。複数の
インク供給源をその中に有しているインク・カートリッ
ジ10は、キャリッジ12に取り外し可能に取り付けら
れている。このキャリッジ12は、プロセス方向Pに動
いている、シートSを横切る方向Cに前後に動くように
構成されている。シートSは、ステッパ・モーター(st
epper motor )或いは他のインデクシング・モーター
(indexing motor)60によって方向Pに動かされる。
インデクシング・モーター(indexing motor)60は、
ステップのような流儀で方向PにシートSの動きを起こ
させるように構成され、カートリッジ10が方向Cでシ
ートを横切って移動する間にシートSを固定位置に保持
し、そしてキャリッジ12上でカートリッジ10の作用
によって生じた印字のスワース(swaths)間で処理方向
PにシートSをインデキシングする。
【0009】キャリッジ12は、シートSを横切って前
後にカートリッジ10を動かすための種々の可能な手段
の一つを備えている。図1に示すように、キャリッジ1
2上の構成と相互に作用するその上にネジやまを有して
いる回転自在な親ネジ14を備えており、親ネジ14が
モータ(図示省略)によって回転させられるときに、キ
ャリッジ12上の構成と親ネジ14のネジやまの相互作
用は、キャリッジ12とそれに取り付けられたカートリ
ッジ10をシートSを横切って方向Cに移動させる。好
ましくは、本発明で用いるインクジェット式印字装置の
大部分の実施例において、親ネジ14の動き(behavio
r)は、印字動作が両方向で実行されうるようにカート
リッジ10の前後の移動をも実質的に許容すべきであ
る。これは、例えば、親ネジ14を双方向モータへ動作
可能に装着することによって達成されるか、または、親
ネジ14上の親ネジのネジやまの反対に巻かれたセット
を供給して、一度キャリッジ12がシートSの一側面に
移動すると、キャリッジ12上の構成は、親ネジ14が
同じ回転方向に回転される間、反対方向に移動すべく親
ネジ14上の反対に巻かれたネジやまに再び噛合う。更
なる機械的安定性は、例えば、キャリッジ12の開口部
を貫通する安定化ロッド(stabilizing rod )16によ
って、キャリッジ12の移動にのために供給される。
【0010】図4に示すように、カートリッジ10の底
部には、シートSに向かって下向きに指向された印字ヘ
ッド20が配置されている。印字ヘッド20は、感熱イ
ンクジェット・エジェクターの一つ以上の直線的配列
(linear arrays )を備えている。各エジェクターは、
本発明の特定の実施例に依存して、以下に詳細に記載さ
れる方法で、特定のインク供給源に動作するように接続
されている。一般的に、印字ヘット20におけるエジェ
クターの直線的配列は、プロセス方向Pに並行な方向に
伸長するので、カートリッジ10がキャリッジ方向Cに
動くようになるときは、直線的配列は、プリント・スワ
ース(print swath )を生成するためにシートSを横切
って「掃引(sweep )」する。カートリッジがシートS
を横切って動いている間に、直線的配列の種々のエジェ
クターは、イメージとしてのファッションで予め選択さ
れたカラーのインクの制御された量を放出すべくバス
(bus)32により接続された制御装置30によって動
作され、それゆえにシート上に所望のイメージを生成す
る。印字ヘッド20におけるインクジェットエジェクタ
ーの典型的な解像度は、200スポット/インチから8
00スポット/インチである。
【0011】プロセス方向Pに沿って印字ヘッド20の
「下流(downstream)」に、ヒーティングプレート(he
ating plate )24として図4に一般的に示される乾燥
手段が備えられている。乾燥手段の目的は、シートS上
にちょうど置かれたインクに熱を提供して、インクがよ
り早く乾燥することである。図1にヒーティングプレー
ト24が示されているけれども、乾燥手段は、シートS
上に置かれたインクに熱または他のエネルギーを伝達す
るための任意の数の装置を含みうる。例えば、一つの特
定な乾燥手段は、シート上のインクにマイクロウェーブ
エネルギーを伝達する装置であり、その装置により、シ
ステム中に広がる熱の程度を限定する間に、シートを脱
水する。それは、全体として印字装置の動作に悪影響を
与えうる。効率的な方法でインクを乾燥する他の技法
は、ライトフラッシュ(light flash )、放射または対
流熱を供給すること、或いはシートに隣接した導伝部材
内に誘導熱を生成することも企図されうる。印字ヘッド
20と動作可能に対応付けられたものは、印字ヘッド2
0へバスで接続された概略ボックス30によって示され
たデータ入力装置、または制御装置(コントローラ)で
ある。コントローラ30の目的は、キャリッジ方向Cの
カートリッジ10の移動で、そしてシートSの処理方向
Pで印字ヘッド20の種々のエジェクターの「発火(fi
ring)」を調整するためであり、それによりデジタルデ
ータによる所望のイメージ(画像)がシートS上のイン
クで示される。デジタル形式のイメージデータは、コン
トローラ30に入力され、そしてコントローラ30は、
インクジェット式印字の当業者に一般によく知られてい
る方法で、必要により種々のエジェクターを活性化すべ
く、シートSに関して印字ヘッド20の位置を調整す
る。コントローラ30は、60のような種々のモータに
も動作可能に対応付けられて、処理方向Pを介してシー
トSの位置と、図示されていない手段を介してキャリッ
ジ12の移動をも制御する。
【0012】図1は、図の上方部分に、カートリッジ1
0に取り付けられた印字ヘッド20のインクジェット・
エジェクターの直線的配列における多数のうちの単一の
エジェクター22の簡素化された断面、立面図を示す。
(直線的配列は、この図において、紙面(ページ)の中
に伸長する。)印字ヘッドは、図示された「サイド・シ
ューター(side-shooter)」設計によれば、二つの重要
な部分、「チャネル・プレート」40と「ヒーター・プ
レート」42を備えている。好ましくは、これらのプレ
ート40及び42のそれぞれは、全体の印字ヘッド20
について単一のシリコン材で作られている。チャネル・
プレート40とヒーター・プレート42は、それらの間
にエジェクターの直線的配列を形成すべく互いに境を接
する(abutted together)。チャネル・プレート40
は、ヒーター・プレート42に面しているチャネル・プ
レートの面上で、そのうちの一つが参照番号44で示さ
れる複数のチャネルをその中に規定する。従って、印字
ヘッド20の正面(front face)21で、チャネル44
の開口部である複数のノズル開口部が規定される。チャ
ネル・プレート40の各チャネル44に隣接するのは、
加熱エレメント(heating element )46である。各加
熱エレメント46は、特定のエジェクターを「発火(fi
re)」することが望まれるときに、加熱エレメントに電
力を供給する、参照番号30で示される制御装置に回路
手段(図示省略)によって動作するように接続される。
各加熱エレメント46は、加熱エレメント46に電気が
印加されたときに熱くなる有効伝熱面(effective surf
ace )を含み、そしてこの有効伝熱面は、隣接するチャ
ネル44によって形成された空隙(void)に露出され
る。典型的な好ましい設計において、加熱エレメント4
6は、印字ヘッドの一般的な性能を改善するために、図
示するように、チャネル44に隣接する微抗(slight p
it)にそれ自体が配置される。各チャネル44は、イン
ク供給マニホールド48に連通する。好ましくは、連続
サブセットの複数のチャネル44は、それに接続された
エジェクターの全てについて共通インク供給源として機
能する、一つのインク供給マニホールド48に、動作す
るように接続される。チャネル44とインク供給マニホ
ールド48は、既知のエッチング技法によって単一のシ
リコン・チャネル・プレート40内に空隙として生成さ
れる。インク供給マニホールド48は、次に、参照番号
49で示すような管(tube)または当業者にとって自明
なあらゆる他の手段を介してインクのより大きな供給源
へアクセスされる。図示された実施例において、管49
は、チャネル・プレート40に隣接する更なる部材に空
隙として形成される;一般的に言えば、しかしながら、
インク供給マニホールド48への管49の精度は、チャ
ネル44の形成におけるように大きい必要はなく、従っ
て、管49は、プラスチックのような値段の割に品質が
よい材料で規定されうる。
【0013】簡単に説明すると、サイド・シューター印
字ヘッドは、図1に示されているように、次のように作
動する。予め選択された形式のインクは、管49を介し
てマニホールド48に導入され、次に複数のチャネル4
4に伝導される。書類(document)を印字するコースに
おいて、特定のチャネル44に対応する画素は、それに
より印字されるべく、信号は、対応する加熱エレメント
46へ制御手段によって送信され、そして信号のエネル
ギーは、熱をチャネル44で発生させる。熱は、チャネ
ル44におけるインクの蒸発の原因となり、そしてチャ
ネル44における液体インクは、シートに向かって液滴
の形で押し出される。ひとたび多量の液体インクがチャ
ネル44から放出されると、チャネル44は、インク供
給マニホールド48から補給される。図4に戻って説明
すると、キャリッジ方向Cでキャリッジ12の経路に沿
って配置され、プロセス方向Pを通ってシートSの経路
の一つの側から離れて配置された保守局(maintenance
station )100が示されている。この保守局100
は、印字作業間または装置が使用されていないかさもな
くばアイドリングのときに、キャリッジ12とカートリ
ッジ10に対する「静止」位置(”rest”location)と
してサーブすべくシートSの経路から間隔を空けられて
いる。印字作業の終りで、制御装置30は、カートリッ
ジ10上の印字ヘッド20が保守局100と位置合わせ
される(aligned with)ように親ねじ14を回転させ
る。
【0014】図1の下方部分は、カートリッジ10及び
キャリッジ12が保守位置にあるときに、保守局100
がどのように印字ヘッド20と相互に作用するかを示
す。保守局100は、マウント(取付け台)104上に
回転自在に取り付けられた結合ワイパ−キャップ(以
下、単に「ワイパ」と称する)102を備えている。ワ
イパ102は、図1で先端をこちら向きに示すように、
一般的に円筒形状であり、ハブ106の回りで回転自在
である。ワイパ102に動作可能に対応付けられたもの
は、ハブ106の回りに歯と、ラチェット(つめ車)1
08の歯と相互作用する(歯止めの)つめ110を有し
ているラチェット108である。ラチェット108及び
つめ110は、円筒形ワイパ102を、図1の視点で反
時計方向として示されるただ一つの方向に、マウント1
04上のハブ106の回りで回転させるべく作用する。
ただ一つの方向にワイパ102の回転を許容するための
他の簡単な機械的手段が供給されうることは、当業者に
とって明らかであろう。ワイパ102は、カートリッジ
10の印字ヘッド20が保守局100の領域内に(右か
ら、キャリッジ方向Cに)移動してかつワイパ102に
噛合う(engage:エンゲージする)ときに、印字ヘッド
20の正面21と一直線上である線分121よりも上に
示された、その表明の部分が、変形されるような位置で
保守局100に設置されている。ワイパ102は、特に
チャネル44のノズル開口部の回りで、印字ヘッド20
の正面21に対抗してシールを形成するように、ゴムま
たはプラスチックのような弾性材料で作られることが好
ましい。
【0015】図2は、印字ヘッド20がワイパ102に
噛合うときの弾性的ワイパ102の相互作用を示してい
る詳細図である。図3は、実質的に長さに関する直線的
配列と相互作用し、チャネル44の一組のノズル開口部
をシーリングしているワイパを示す。(両方の図におい
て、装置の他の部分に相対するチャネル44の大きさ
は、非常に誇張されている)。図2に示すように、ワイ
パ102は、変形され、そして、部分102aとして示
されたその部分は、チャネル44のノズル開口部へ多少
内方向に***すべくワイパ102の弾性によって生起さ
れる。この方法で、ワイパ102は、チャネル44のノ
ズル開口部の端でシーリングするキャップとしても作用
する。ワイパ102の多少の***102aは、チャネル
44に小さな正圧力を生成すべく作用し、チャネル44
内の液状インクのメニスカスのいずれかの側面上の相対
的湿度調整(relative humidity equalization)に対す
る必要性を縮小すべく示され、次いで 印字ヘッドが一
定の時期アイドルであるときにチャネル44の部分的に
乾燥したインクの「粘性プラグ」の生成の見込みをプロ
デュース(produce )すべく示されている。それゆえ
に、印字装置がその作業を終えて一時的にアイドリング
モードであるときに、カートリッジ10は、保守位置に
移動されえて、その上の印字ヘッド20は、噛合いかつ
シールを生成すべくワイパ102に対抗して付勢され
る。
【0016】図1に戻って、カートリッジ10上の印字
ヘッド20が保守局100に向かってキャリッジ方向C
に移動するときに、図1に示すように右からやってきた
印字ヘッド20は、ワイパ102に噛合い、そしてそれ
に対抗して移動し、印字ヘッド20が図2に示すワイパ
102に関する位置にくるまで、ワイパ102を反時計
方向に回転させる。それゆえに、印字ヘッド20が作業
の終わりで保守位置に移動するときに、ワイパ102
は、印字ヘッドの移動で回転される。しかしながら、ラ
チェット108及びつめ110或いは同等な装置のため
に、ワイパ102は、反対方向に回転されない。この理
由のために、後続する印字作業の開始で、印字ヘッド2
0が保守局100から取り除かれたときに、印字ヘッド
は、ワイパ102の右はずれ(right off )に移動す
る。印字ヘッドの動きがこの方向であるときに、見られ
うるように、ワイパ102の回転は、つめ110によっ
て制限されてワイパ102は、固定に維持され、従っ
て、印字ヘッド20の動いている正面21を、対抗して
回転するのとは反対に、ワイパ102の表面に対抗して
擦らせる。この擦りは、印字ヘッド20の正面21から
種々の混入物(contaminants)を一掃すべく小さな量の
摩擦を供給する。この方法で、擦りは、印字ヘッド20
の面を効果的に清浄する。それゆえに、ワイパ102
は、印字ヘッドが保守局100に移動しているときにシ
ールとして作用し、印字ヘッド20が保守局100から
移動しているときにワイパとしても作用する。
【0017】図1において見ることができるのは、ワイ
パ102の回転方向の下流に設置される、ワイパ清浄器
(クリーナー)124である。このワイパクリーナー1
24は、ワイパ102の特定の表面が印字ヘッド20の
正面21に再び現れたときに、その表面それ自体が混入
物なしであるように、ワイパ102の表面から混入物及
び他の収集されたもの(印字ヘッド20の正面21から
最近取り除かれたもの)を取り除くように構成されてい
る。ワイパクリーナー124内に設置されたものは、例
えば、部分的にワイパ102の表面に露出し、かつワイ
パ102の所与の表面上のあらゆる混入物をすばやく吸
収するように構成された、若干のオープンセルフォーム
(open-cell foam)126である。水やよく希釈された
洗浄剤のような溶剤の使用は、フォーム126で使用す
るようにも企図されうるが、しかし、そのような溶剤の
使用は、多量の有害な洗浄剤や他の混和剤が印字ヘッド
20の正面21に分与されないように十分に思慮すべき
である。ワイパ102の外側表面用の好ましい材料は、
弾性の必要な範囲を供給し、かつ適度に親水性でもあ
る、ポリウレタンである。これらの特性は、印字ヘッド
20の正面21からの混入物の効果的な除去装置(effe
ctive remover )を提供するのに有用である。印字ヘッ
ド20の正面21のシリコン部分の典型的な効果的な幅
は、典型的に2−4mmの範囲であり、円筒形ワイパ1
02の好ましい直径は、おおよそ1−2cmである。
【0018】上述したように、本発明によれば、その表
面に規定されたノズル開口部を有しているインクジェッ
ト式印字ヘッドに対する保守装置を提供する。この保守
装置によれば、ワイパは、印字ヘッドがそれと噛合った
ときにノズル開口部をシールし、かつ保守位置において
マウントに回転自在に支持されるように構成されてい
る。また、マウントは、印字ヘッドが保守位置に入って
ときに、印字ヘッドの正面と接触しかつ回転すべくワイ
パを移動可能に支持し、そして印字ヘッドが保守位置か
ら出たときに、ワイパの回転を防ぐべくワイパを固定し
て支持するように構成されている。本発明は、種々の実
施例に関して記載されたが、多くの代替、変更及び変化
が当業者にとって当然であることは、明らかである。従
って、そのような代替、変更及び変化の全てを添付した
特許請求の範囲の精神及び広い範囲内に包含することが
意図される。
【0019】
【発明の効果】本発明の保守装置は、印字ヘッドの表面
におけるノズル開口部をシーリング的にエンゲージする
ように構成されたワイパと、ワイパを支持するマウント
とを備え、マウントは、保守局に入る印字ヘッドに応じ
て印字ヘッドの表面と接触してワイパを移動可能に支持
し、かつ保守局を出る印字ヘッドに応じてワイパを固定
的に支持するラチェット及びつめ機構を含むので、印字
ヘッドの表面に規定されたノズル開口部から乾燥したイ
ンクの粘性プラグや他の混入物を効率よく取り除くこと
ができ、かつチャネルからシステムへの液体インクの漏
れを防止することができる。本発明の保守装置は、ワイ
パに対応付けられ、ワイパの表面から物質を取り除くオ
ープンセルフォーム材クリーナーを更に備えているの
で、ワイパの特定の表面が印字ヘッドの正面に再び現れ
たときに、その表面それ自体が混入物なしであるよう
に、ワイパの表面から混入物及び他の収集されたものを
取り除くことができ、かつ部分的にワイパの表面に露出
し、かつワイパの所与の表面上のあらゆる混入物をすば
やく吸収することができる。
【0020】本発明のインクジェット式印字装置は、正
面に規定されたノズル開口部を有する印字ヘッドと、保
守位置にまたは保守位置から印字ヘッドを移動する手段
と、親水性の外部表面を有し、印字ヘッドの正面におけ
るノズル開口部をシーリング的にエンゲージするように
構成されたワイパと、保守位置に入る印字ヘッドに応じ
て印字ヘッドの正面に接触してワイパを移動可能に支持
し、かつ保守位置を出る印字ヘッドに応じてワイパを固
定的に支持するマウントとを備えるので、印字ヘッドの
正面に規定されたノズル開口部から乾燥したインクの粘
性プラグや他の混入物を効率よく取り除くことができ、
かつチャネルからシステムへの液体インクの漏れを防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット式印字装置の印字ヘッド、及び
それが印字ヘッドと相互作用するように本発明を組み込
んだ保守局の断面、立面図である。
【図2】感熱インクジェットエジェクターのチャネルと
相互作用する本発明による回転自在なワイパの相互作用
を示す拡大、立面図である。
【図3】感熱インクジェット式印字装置の印字ヘッドに
おけるノズル開口部の直線的配列と、離れて、相互作用
する実質的に長さに関するワイパを示す概略斜視図であ
る。
【図4】往復キャリッジ型感熱インクジェット印字装置
の基本要素を示す斜視図である。
【符号の説明】
20 印字ヘッド 21 正面 22 エジェクター 40 チャネル・プレート 42 ヒーター・プレート 44 チャネル 46 加熱エレメント 48 インク供給マニホールド 49 管 100 保守局 102 結合ワイパ−キャップ 104 マウント(取付け台) 106 ハブ 108 ラチェット 110 つめ 121 線 124 ワイパクリーナー 126 オープンセルフォーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディヴィッド エス ダーレス アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14580 ウェブスター ヒルズ ポンド ロード 630

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にノズル開口部を規定しているイン
    クジェット式印字ヘッド用の保守局における保守装置で
    あって、前記印字ヘッドの前記表面における前記ノズル
    開口部をシーリング的にエンゲージするように構成され
    たワイパと、前記ワイパを支持するマウントとを備え、
    前記マウントは、前記保守局に入る前記印字ヘッドに応
    じて前記印字ヘッドの前記表面と接触して前記ワイパを
    移動可能に支持し、かつ前記保守局を出る前記印字ヘッ
    ドに応じて前記ワイパを固定的に支持するラチェット及
    びつめ機構を含むことを特徴とする保守装置。
  2. 【請求項2】 前記ワイパに対応付けられ、当該ワイパ
    の前記表面から物質を取り除くオープンセルフォーム材
    クリーナーを更に備えていることを特徴とする請求項1
    に記載の保守装置。
  3. 【請求項3】 正面に規定されたノズル開口部を有する
    印字ヘッドと、保守位置にまたは当該保守位置から前記
    印字ヘッドを移動する手段と、親水性の外部表面を有
    し、前記印字ヘッドの前記正面における前記ノズル開口
    部をシーリング的にエンゲージするように構成されたワ
    イパと、前記保守位置に入る前記印字ヘッドに応じて前
    記印字ヘッドの前記正面に接触して前記ワイパを移動可
    能に支持し、かつ前記保守位置を出る前記印字ヘッドに
    応じて前記ワイパを固定的に支持するマウントとを備え
    ることを特徴とするインクジェット式印字装置。
JP15993194A 1993-07-22 1994-07-12 インクジェット式印字ヘッド用保守キャップ及びワイパ Withdrawn JPH0752397A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US9524293A 1993-07-22 1993-07-22
US08/095242 1993-07-22

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0752397A true JPH0752397A (ja) 1995-02-28

Family

ID=22250882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15993194A Withdrawn JPH0752397A (ja) 1993-07-22 1994-07-12 インクジェット式印字ヘッド用保守キャップ及びワイパ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0752397A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001277526A (ja) * 2000-03-31 2001-10-09 Canon Inc 記録装置
US6787955B1 (en) 1999-07-14 2004-09-07 Koyo Seiko Co., Ltd. Controllable magnetic bearing apparatus and method for determining a machine type of a magnetic bearing

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6787955B1 (en) 1999-07-14 2004-09-07 Koyo Seiko Co., Ltd. Controllable magnetic bearing apparatus and method for determining a machine type of a magnetic bearing
JP2001277526A (ja) * 2000-03-31 2001-10-09 Canon Inc 記録装置
JP4562150B2 (ja) * 2000-03-31 2010-10-13 キヤノン株式会社 記録装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5424768A (en) Zero-volume maintenance cap for an ink jet printhead
US5432539A (en) Printhead maintenance device for a full-width ink-jet printer including a wiper rotated by a lead screw
US5793390A (en) Wet-wipe maintenance device for a full-width ink-jet printer
US5790146A (en) Fluid applicator for maintenance of liquid ink printers
JPH0373354A (ja) インクジェット記録装置の回復方法
JP2001121712A (ja) プリントヘッド用サービスステーション、インクジェット印刷機構およびプリントヘッドの保守方法
JPH02198859A (ja) インク清掃部材を備えたインクジェット記録装置
JPH04284256A (ja) インクジェット印刷装置及びプリントヘッド面洗浄方法
JPH05162320A (ja) インクジェット記録装置および該インクジェット記録装置における記録ヘッドおよびキャップ部材のクリーニング方法
JP2004042537A (ja) インクジェット記録装置及び該記録装置の回復機構部
US6543876B2 (en) Ejection recovery system and ejection recovery method
US20030210294A1 (en) Apparatus and method for placing fluid droplets onto an object
JPH11334092A (ja) インクジェット記録装置
JPH11138830A (ja) インクジェットプリント装置
US6517187B1 (en) Method and apparatus for cleaning residual ink from printhead nozzle faces
JPH11342621A (ja) インクジェット記録装置
US20100141705A1 (en) Compact waste ink absorber facilitating fluid evaporation
JPH1058705A (ja) インクジェット方式の画像形成装置
JPH0752397A (ja) インクジェット式印字ヘッド用保守キャップ及びワイパ
EP0913262A1 (en) Narrow and wide wiper blade cleaning system for ink jet printheads
JPH11277722A (ja) インクジェットプリンタ
JP2000177113A (ja) インクジェット記録装置
JP3113123B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3155838B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH11170566A (ja) 画像形成方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011002