JPH0752336A - 複合フィルム - Google Patents

複合フィルム

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JPH0752336A
JPH0752336A JP17818793A JP17818793A JPH0752336A JP H0752336 A JPH0752336 A JP H0752336A JP 17818793 A JP17818793 A JP 17818793A JP 17818793 A JP17818793 A JP 17818793A JP H0752336 A JPH0752336 A JP H0752336A
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film
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resin layer
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JP17818793A
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English (en)
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Shigemi Seki
重己 関
Tomoaki Ueda
智昭 上田
Midori Yamaoka
緑 山岡
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Toray Advanced Film Co Ltd
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Toray Plastic Films Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 層間の密着性と熱ラミネート性に優れ、しか
も、帯電防止性、紫外線カット性、着色隠蔽性を有する
複合フィルムを提供する。 【構成】 樹脂層Aの少なくとも片面に、樹脂層Bが積
層されてなる複合フィルムにおいて、樹脂層A,Bが共
にエチレン−4フッ化エチレン共重合体を主成分とした
組成物で、かつ、樹脂層Aを構成する樹脂の融点(Tm
)と樹脂層Bを構成する樹脂の融点(Tm)とがT
>Tmなる関係にあることを特徴とする複合フィ
ルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合フィルムに関する
ものである。詳しくは、熱ラミネート性等に優れたフッ
素樹脂フィルムからなる複合フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】エチレン−4フッ化エチレン共重合体
(以下、ETFEと略称する)フィルムは、フッ素樹脂
特有の優れた性質、耐熱性、耐薬品性、耐候性、電気絶
縁性等を有しているのみならず、フッ素樹脂の中でも、
特に製膜性や加工性等に優れていることから多様な用途
に用いられ、中でも、各種基材の保護被覆材として好適
である。保護被覆材として適用する場合には、各種基材
と容易に、しかも強固に接着し、その耐久性に優れてい
ることが要求される。
【0003】この様な機能をETFEフィルムに付与さ
せたものとしては、フィルム表面上にエチレン−エチル
アクリレート樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂等
の熱接着性を有する樹脂層(ホットメルト層)を共押出
しや押出しラミネート法等で積層した複合フィルムが知
られている。また、ETFEフィルム単体を溶融させ、
他基材と加圧接着させる手法等も一般的に実施されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
複合フィルムにおいては、ETFEフィルムと樹脂層
(ホットメルト層)との親和性から、層間の密着耐久性
に劣り、実用的に適応可能な組合せが殆どない。また、
ETFEフィルム単体での溶着は、高温下で行なわれる
ことから耐熱性の不足する基材にあっては損傷を被り易
く、更に溶着時の加工適性に劣る等の欠点もある。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解決し、
層間密着力に優れ、しかも優れた熱ラミネート性と帯電
防止性、着色性、紫外線カット性等も有する複合フィル
ムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
複合フィルムは、樹脂層Aの少なくとも片面に、樹脂層
Bが積層されてなる複合フィルムにおいて、樹脂層A,
Bが共にエチレン−4フッ化エチレン共重合体を主成分
とした組成物で、かつ、樹脂層Aを構成する樹脂の融点
(Tm)と樹脂層Bを構成する樹脂の融点(Tm
とがTm>Tmなる関係にあるものからなる。
【0007】本発明において、ETFEとは、すでに製
法等が開示されている公知の樹脂であり、具体的には旭
硝子(株)製の“アフロン”COPやダイキン工業
(株)製の“ネオフロン”ETFE等が有効に使用でき
る。
【0008】また、ETFEの低融点樹脂は、主成分で
ある4フッ化エチレン及びエチレンの共重合比率や分子
量の変更、更には第3成分として添加されるフッ素化ビ
ニルモノマー、例えばフッ素化αモノオレフィン、フッ
素化ビニルエーテル、ハイドロフルオロカーボンフッ素
化ビニルエーテル、炭化水素フッ素化ビニルエーテル等
の種類、添加量及びこれらの組み合せ等により得られる
が、中では機械的特性、透明性等に優れたものの適用が
望ましい。
【0009】本発明でいう主成分とは、そのものが組成
物中50%以上、好ましくは70%以上のものを指し、
適宜、他の物質を含有してもよい。添加される他の樹脂
は特に限定されないが、例えばポリオレフィン樹脂、ア
クリル系樹脂等を挙げることが可能である。更に必要に
応じて、本発明の効果を損わない量で公知の添加剤、例
えば耐熱安定剤、耐熱酸化剤、染料、カップリング剤、
分散剤、充填剤等が配合されていてもよい。 本発明に
おいては、前記樹脂よりなる樹脂層Aの少なくとも片面
上に樹脂層Bを設けるにあたり、樹脂層A及び樹脂層B
には、樹脂層Aを構成する樹脂の融点(Tm)と樹脂
層Bを構成する樹脂の融点(Tm)とがTm>Tm
なる関係にある樹脂をそれぞれ用いる必要がある。特
に本発明ではTmとTmとの差が15℃以上、好ま
しくは30℃以上のものがラミネート加工性、密着性等
の点で好ましい。
【0010】層Bの積層厚みは、特に限定されず、目的
に応じて所望の値とすることが可能であるが、1〜20
0μmが好ましく、10〜100μmの範囲にあるもの
が層の均一形成性や密着性等の点で特に好ましい。
【0011】更に、本発明の複合フィルムは未配向、一
軸配向、二軸配向のいずれでも用い得るが、機械的強度
が要求される場合には配向フィルムが望ましい。
【0012】また、複合フィルムの厚みは、特に限定さ
れず、目的に応じて所望の値とすることが可能である
が、通常5〜500μm程度の範囲にあるものが好まし
い。
【0013】また、複合フィルムの表面粗さや光学的特
性等についても、特に限定されず、種々用途での要求特
性を勘案して、適切に所望の値に設定できる。
【0014】本発明では、層A、層Bの少なくとも1層
に紫外線吸収剤、着色顔料、帯電防止剤の中から選ばれ
た少なくとも1種以上を含有せしめ、機能性を付与させ
たものが実用上、特に好ましい。その場合の各成分の含
有量は、特に限定されず、目的に応じて所望の値とすれ
ばよい。
【0015】本発明で使用される紫外線吸収剤は、耐熱
性に優れ、樹脂との相溶性がよく均一分散できるととも
に、着色が少なく、しかも、樹脂に悪影響を及ぼさない
ものの選択が望ましい。紫外線吸収剤としては、例えば
ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダード
アミン系、オキザリックアッシド系等の公知の各種の適
用が可能であり、具体的には、ビス(5−ベンゾイル−
4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メタン、2,
2' −4,4' −テトラハイドロキシ−ベンゾフェノ
ン、2,2' −ジハイドロキシ−4,4' −ジメトキシ
−ベンゾフェノン、2,4−ジ−t−ブチルフェニル−
3' ,5' −ジ−t−ブチル−4' −ハイドロキシベン
ゾエート、2−(3' ,5' −ジタ−シャリアミル−
2' −ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2
(2' −ヒドロキシ−3' −t−ブチル−5' −メチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2(2'
−ハイドロキシ−3' ,5' −ジ−t−ブチルフェニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2(2' −ハイ
ドロキシ−3' ,5' −ジ−t−ブチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−エトキシ−2' −エチルオキザッ
クアシッドビスアニリド、2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニル−3' ,5' −ジ−t−ブチル−4' −ハイドロキ
シベンゾエート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)セバケート、コハク酸ジメチル・1
−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物等を挙げ
ることができる。
【0016】紫外線吸収剤は、特に限定されるものでは
なく、通常、溶融押出し時に添加され、単独、場合によ
っては2種以上の併用であってもよい。層中における紫
外線吸収剤の含有量は、樹脂当り0.01〜5.0重量
%が好ましく、0.5〜3.0重量%の範囲にあるもの
がより好ましい。含有量が上記範囲より低いと充分な紫
外線カット性が得にくく、上記範囲を越えるものは、均
一分散性が低下し易い。
【0017】本発明でいう着色顔料とは、樹脂層を着色
せしめる無機または有機顔料であって相溶性、耐熱性、
耐候性等に優れたものの適用が望ましい。無機顔料とし
ては、例えば炭酸カルシウム、酸化チタン、シリカ、フ
ッ化リチウム、フッ化カルシウム、天然或いは合成マイ
カ、酸化亜鉛、硫酸バリウム、アルミナ、ジルコニヤ、
リン酸カルシウム等や2種以上の金属酸化物の焼成によ
り得られる複合酸化物系無機顔料として、TiO2 ・S
2 3 ・BaO・NiO・Cr2 3 を主成分とする
チタンイエロー系顔料、ZnO・Fe2 3 ・Cr2
3 を主成分としたブラウン系顔料、TiO2 ・CoO・
NiO・ZnOを主成分としたグリーン系顔料、CoO
・Al2 3 ・Cr2 3 を主成分としたコバルトブル
ー系顔料、CuO・Cr2 3 やCuO・Fe2 3
MnO3 を主成分としたブラック系顔料、CoOやMn
2 3 からなるバイオレット顔料等、焼成カドミウム系
顔料等が挙げられる。
【0018】有機顔料としては、例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、スチレン−ジビニベンゼン共重合体、
メラミン樹脂、フェノール樹脂、ポリメタクリレート、
ポリメチルスチレン、ポリメチルメタクリレート、エポ
キシ樹脂等が挙げられる。これらの中から選ばれた少な
くとも1種以上が適用されるが、特に限定されるもので
はない。また顔料は中空多孔質或いは非中空多孔質形態
であってもよく、さらに、樹脂に対する分散性を良化せ
しめるため表面処理が施されていてもよい。層中におけ
る着色顔料の含有量は、特に限定されず、複合フィルム
への要求特性等を鑑み、所望の値とすることができる
が、通常、樹脂当り0.05〜30重量%の範囲にある
ものが製膜性、着色隠蔽性等の点で望ましい。
【0019】本発明における帯電防止剤は、公知である
種々の帯電防止能を有する界面活性剤等の適応が可能で
あるが、樹脂との相溶性、帯電防止性能等からフッ素系
界面活性剤の適用が好ましく、中でも、熱減量開始温度
が250℃以上、好ましくは300℃以上のものが耐熱
性の点で好適である。この様な化合物としては、具体的
には例えば(株)ネオス製の“フタージェント”FT−
100,FT−110等が有効に使用できる。
【0020】帯電防止剤の層中での含有量は、樹脂当り
0.05〜30重量%が好ましく、0.1〜20重量%
の範囲にあるものがより好ましい。含有量が上記範囲よ
り低いと充分な帯電防止性が得られにくく、一方、上記
範囲を越えるものは溶融粘度の変動が大きく、製膜性が
悪化し易い。
【0021】本発明の複合フィルムにおいては、他基材
の保護フィルム等として接着剤や熱ラミ等で積層する場
合、フィルムにより一層の易接着性を付与し加工適性を
良化せしめるために、フィルムの少なくとも片面に表面
処理を施こしてもよい。表面処理は公知の方法、例えば
コロナ放電処理(空気中、窒素中、炭酸ガス中など)や
プラズマ処理(高圧、低圧)等が好適に用い得る。処理
強度は、特に限定されず、用途に応じて適切に所望の値
とすればよい。
【0022】次に本発明フィルムの製造方法について説
明するが、かかる例に限定されるものではない。
【0023】低融点ETFEペレットからなる原料を押
出機Bに供給する。一方、高融点ETFEペレットから
なる原料を押出機Aに供給し、共にペレットが溶融する
温度以上、樹脂が分解する温度以下で溶融せしめ、各溶
融体を同一のTダイ2層口金やTダイ3層口金内で合流
させ、A/B、B/A/Bなる積層構成にラミネート
後、口金スリットからシート状に溶融押出し、冷却固化
せしめて未延伸フィルムを作る。更に、未延伸フィルム
は必要に応じて公知の同時二軸又は逐次延伸法で一軸又
は二軸延伸してもよいし、種々の雰囲気中でのコロナ放
電処理など公知の放電処理を施してもよい。
【0024】
【測定および評価方法】本発明の特性値は、次の測定方
法、評価基準による。
【0025】(1)表面電気抵抗 (株)アドバンテスト製デジタル超高抵抗/微小電流計
(タイプR8340)を用いて、20℃、65%RHで
測定した。
【0026】(2)紫外線カット性 日立340型広帯域自記分光々度計((株)日立製作所
製)を用いて、波長300〜400nm域の吸収スペク
トルを測定した。
【0027】(3)層間密着性 樹脂層Aと樹脂層Bの層間密着性は、180゜に折り曲
げを20回くり返し、端面部において折り目近傍の両面
に“セロテープ”CT−24(ニチバン(株)製)を圧
着させた後、強制剥離し層間の剥離度合を観察し、以下
の如く判定した。
【0028】○:良好(剥離なし) △:やや劣る(若干、剥離発生) ×:不良(容易に剥離) (4)ラミネート性 複合フィルムの樹脂層B面と化学的にエッジング処理し
た厚さ0.1mmの清浄なアルミ箔とを重ね合せ、ラミネ
ータ機により温度230℃、線圧20kgで熱ラミネート
した後、ショッパー試験機で剥離速度200mm/分、剥
離角180゜にて幅10mm当りの密着力を求めた。
【0029】(5)樹脂融点 示差走差熱量計(PERKIN−ELMER社製DSC
−2型)を用いて測定した。
【0030】(6)着色隠蔽性 JIS−A−6921に準拠して測定し、以下の如く判
定した。
【0031】1級 下地が明瞭に顕出する 2級 下地がやや顕出する 3級 下地がごくわずかに顕出する 4級 下地が顕出しない
【0032】
【実施例】本発明を、実施例、比較例を用いて以下に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0033】実施例1,実施例2 融点265℃のETFEペレット“アフロン”COP−
C55AX(旭硝子(株)製)を押出機Aに供給し、常
法により295℃で溶融して、Tダイ2層複合口金の片
表層に導入した。一方、融点225℃のETFEペレッ
ト“アフロン”LM−720A(旭硝子(株)製)を押
出機Bに供給し、常法により260℃で溶融してTダイ
2層複合口金の片表層にラミネートし、該溶融体シート
を表面温度100℃に保たれた冷却ドラム上に静電印荷
法で密着冷却固化させ、2層積層構造を有する厚さ10
0μmの未延伸複合フィルムを得た。各フィルムの厚さ
はA層50μm、B層50μmの構成であった(実施例
1)。次に該フィルムのB層面を空気中で処理強度80
W・ min/m2 でコロナ放電処理を施こした(実施例
2)。かくして得られたフィルムの特性は表1に示した
通りで、優れた特性を有していることが判る。
【0034】実施例3 実施例1に基づき、実施例1の押出機Aに供給する原料
を実施例1と同一樹脂とし、それに樹脂当り0.8重量
%のベンゾフェノン系紫外線吸収剤“アデカスタブ”L
A−51(旭電化工業(株)製)を添加し混合体とした
ものを用いたほかは、実施例1と同様にして複合フィル
ムを得た。該フィルムの特性を表1に示した。該フィル
ムは波長300〜360nm域の光線透過率が1%以下
であり、良好な紫外線カット性を有しつつ、各特性に優
れるものであった。
【0035】実施例4 実施例1に基づき、押出機Bに供給する原料を、実施例
1で用いた樹脂に更に樹脂当り6.0重量%の焼成顔料
“青”(大日精化工業(株)製カラーマスタ)を添加し
混合体としたものを用いたほかは、実施例1と同様にし
て複合フィルムを得た。該フィルムの特性は表1に示し
た通りであり、鮮明な青色で隠蔽性がレベル4級と優れ
た値を有してい、しかも各特性に優れていた。
【0036】実施例5 実施例1に基づき、押出機Aに供給する原料を、実施例
1で用いた樹脂に更に樹脂当り1.0重量%のフッ素系
界面活性剤“フタージェント”FT−110(株)ネオ
ス製)を添加し混合体としたものを用いたほかは、実施
例1と同様にして複合フィルムを作製した。該フィルム
の特性を表1に示した。A層表面が6.5×1012Ω/
□の表面抵抗を示し、良好な帯電防止性を有しつつ、各
特性に優れていた。
【0037】実施例6 実施例1で用いた、融点260℃のETFEペレットに
樹脂当り0.8重量%のベンゾトリアゾール系紫外線吸
収剤“アデカスタブ”LA−36(旭電化工業(株)
製)及び樹脂当り4.0重量%の弁柄顔料“茶”(大日
精化工業(株)製カラーマスタ)とを混合した原料を押
出機Aに供給し、常法により295℃で溶融してTダイ
3層複合口金の中央層に導入した。一方、実施例1で用
いた、融点225℃のETFEペレットを押出機Bに供
給し、常法により260℃で溶融してTダイ3層複合口
金の両表層にラミネートして、以下、実施例1と同一手
法で厚さ125μmの3層積層構造を有する未延伸複合
フィルムを得た。各フィルムの厚さは両表層40μm、
中央層45μmの構成であった。得られたフィルムの特
性を表1に示す。該フィルムは波長300〜360nm
域の光線透過率が1%以下の良好な紫外線カット性、更
には明茶色着色でレベル4級の良好な隠蔽性を保持して
い、各特性も優れたものであった。
【0038】比較例1 実施例1に基づき、実施例1で用いた、融点260℃の
ETFEペレットのみを押出機A、押出機Bに供給し、
以下、実施例1と同様にして未延伸フィルムを得た。得
られたフィルムの特性は表1に示した通りであり、満足
する特性の得られないことが判る。
【0039】比較例2 実施例1に基づき、押出機Bに供給する原料をエチレン
−アクリル酸共重合樹脂ペレット“プリマコール”34
40(ダウ・ケミカル日本(株)製)を用いたほかは、
実施例1と同様にして複合フィルムを作製した。該フィ
ルムの特性を表1に示した。層間の密着性に劣るもので
あった。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明の複合フィルムにおいては、該フ
ィルムをETFEを主成分とした組成物で、しかも融点
の高い樹脂層の少なくとも片面に、融点の低い樹脂層を
形成せしめたので、次の様な優れた効果を得ることがで
きた。
【0042】まず、本発明の複合フィルムは、層間の密
着性に優れているので剥離現象等を生じることなく、加
工時の取り扱い性に優れている。
【0043】また、本発明の複合フィルムは、優れた熱
ラミネート性を有しているのでラミ加工時の増速化が達
成できる。
【0044】更に、本発明の複合フィルムは、紫外線吸
収剤、着色顔料、帯電防止剤を含有せしめた場合、帯電
防止性、紫外線カット性、着色隠蔽性も保持することと
なり、後加工での各機能の付与工程が不要となる。
【0045】本発明の複合フィルムは、上記のような優
れた特性を有するので、各種基材(プラスチック、ガラ
ス、金属、布、紙、木材、無機材料等)のオーバレイ用
やポスター、看板等の印刷物のオーバレイ用などに適用
できる。
フロントページの続き (72)発明者 山岡 緑 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂層Aの少なくとも片面に、樹脂層B
    が積層されてなる複合フィルムにおいて、樹脂層A,B
    が共にエチレン−4フッ化エチレン共重合体を主成分と
    した組成物で、かつ、樹脂層Aを構成する樹脂の融点
    (Tm)と樹脂層Bを構成する樹脂の融点(Tm
    とがTm>Tmなる関係にあることを特徴とする複
    合フィルム。
  2. 【請求項2】 前記フィルムの少なくとも1層が紫外線
    吸収剤、着色顔料、帯電防止剤の中から選ばれた少なく
    とも1種以上を有することを特徴とする請求項1に記載
    の複合フィルム。
  3. 【請求項3】 前記フィルムの少なくとも片面が表面処
    理されてなることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の複合フィルム。
JP17818793A 1993-07-19 1993-07-19 複合フィルム Pending JPH0752336A (ja)

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