JPH075225Y2 - 消音器 - Google Patents

消音器

Info

Publication number
JPH075225Y2
JPH075225Y2 JP15147789U JP15147789U JPH075225Y2 JP H075225 Y2 JPH075225 Y2 JP H075225Y2 JP 15147789 U JP15147789 U JP 15147789U JP 15147789 U JP15147789 U JP 15147789U JP H075225 Y2 JPH075225 Y2 JP H075225Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
outer pipe
plate
lid
flange plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP15147789U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0387920U (ja
Inventor
純一郎 森田
Original Assignee
純一郎 森田
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 純一郎 森田 filed Critical 純一郎 森田
Priority to JP15147789U priority Critical patent/JPH075225Y2/ja
Publication of JPH0387920U publication Critical patent/JPH0387920U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH075225Y2 publication Critical patent/JPH075225Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、二輪車等に用いられる消音器に関する。
〔従来の技術〕
第3図は消音器の従来構造を示したものである。この消
音器は、両端部が蓋21、22により密閉された外パイプ20
の内部に、多数の小孔24を備える内パイプ23を、その両
端を蓋21、22に挿通させて取付け、その内パイプ23と外
パイプ20の間にグラスウール等の吸音材25を介在させて
構成されている。
上記消音器の組立ては、先ず、テールパイプ26を固着し
た蓋22を外パイプ20の一端に溶接により固定し、次に他
方の蓋21に固着した内パイプ23後端のねじ山23aを蓋22
の内面にねじ込んで、上記蓋21を外パイプ20に嵌合さ
せ、この蓋と外パイプを溶接により固着して行なう。こ
の場合、ガス漏れを防止するために、両蓋21、22と外パ
イプ20の間にシール材27を介在して両者を嵌合させる。
組立てた消音器は、排気管28の取付フランジと蓋21とを
ボルト29で連結して装着される。
この消音器においては、内パイプ23に送り込まれた排気
ガスは、小孔24から吸音材25内部に入り込み、吸音材25
で消音された後テールパイプ26から排出される。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、排気ガスには、水分や油、炭素などが多量に
含まれているため、上記のように吸音材を用いた消音器
を長期間使用すると、排気ガスの水分や油等で吸音材が
目詰りして吸音性能が低下する。このように目詰りした
吸音材に高速の排気ガスが流れ込むと、排気ガスの流れ
に消音器が共振して異音を発することがある。このた
め、吸音材を備える消音器は、所要期間使用すると、吸
音材を新しく交換する必要がある。
ところが、第3図に示す従来構造の消音器は、各部分が
溶接により一体に固着されているため、吸音材を簡単に
取外すことができず、このため、吸音材が目詰りした場
合は、消音器自体をそれごと交換する必要があり、コス
ト的に不経済であるという問題があった。
また、上記構造の消音器では、組立ての際シール材27を
介在して蓋21、22と外パイプ20を嵌合させる必要がある
ため、組立て作業に手間がかかり、かつ組立ての際にシ
ール材27が外パイプ20の端部などで切断されて装着され
ることが多く、密閉性にバラツキが生じ易い欠点があ
る。
さらに、消音器は、軽量化や良好な製作性を得るため、
外パイプ20や内パイプ23、蓋21、22が同じ材質のアルミ
ニウム合金で作られているが、排気ガスが導入して高温
度に加熱される内パイプ23と、外気と接触して冷却され
る外パイプ20とは、熱膨張による膨張量に大きな差異が
生じる。
しかし、従来構造の消音器では、外パイプ20と内パイプ
23の両端が蓋板21、22で一体に固定されているため、両
者の膨張差は両パイプ間でせり合いを発生させて、パイ
プにひずみを生じさせることになり、時にはパイプの表
面に亀裂を発生させる欠点があった。
そこで、この考案は、組立てが容易で吸音材の交換が簡
単にでき、しかもパイプの熱膨張差によるひずみを生じ
させない消音器を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するため、この考案は、外パイプを、
一端が開放し他端に端板を備える円筒材で形成し、内パ
イプの一端に外周が外パイプの内径に嵌合するフランジ
板を、他端に外パイプの開放端部に嵌合する有底円筒状
の蓋をそれぞれ取付け、内パイプの端部を上記フランジ
板より所定量突出させると共に、そのフランジ板にねじ
孔を形成し、上記外パイプの端板に、内パイプの突出端
部が嵌合する嵌合孔と上記ねじ孔に対応するボルト挿通
孔を設け、かつ、上記蓋の嵌合円筒部の内周面を機械加
工による仕上面とすると共に、フランジ板を外パイプの
端板内面に当接させた状態で、外パイプの開放端部と蓋
の底板内面との間にすき間ができるように設定した構造
としたものである。
〔作用〕
上記構造の消音器は、フランジ板を外パイプの内部に嵌
め込んでその端板に当接させると、内パイプの突出端部
と端板の嵌合孔との嵌合、及び外パイプの開放端部とそ
れに被さる蓋との嵌合により、内パイプが外パイプ内部
の定位置に支持される。
上記の状態で、排気管からフランジ板のねじ孔にボルト
をねじ込んで締め付けると、外パイプの端板がフランジ
板に圧着されるため、外パイプと内パイプが固定され
る。
この消音器では、ボルトを取外すことにより外パイプと
内パイプを分離することができるので、吸音材を簡単に
交換することができる。
また、外パイプの一端を端板で一体に塞ぎ、他端に蓋の
嵌合円筒部を嵌合させて密閉するので、シール材が必要
であり、組立てが簡単に行なえる。この場合、蓋の嵌合
円筒部を、機械加工により外パイプの外径面とほぼすき
間なく嵌合する形状に仕上げることにより、嵌合部から
のガス漏れを防止することができる。
さらに、熱膨張により外パイプと内パイプの間に膨張量
の差が生じた場合、その膨張差は外パイプの開放端部と
蓋との間のすき間で吸引される。このため、両パイプ間
にせり合いが発生せず、ひずみが生じない。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を第1図及び第2図に基づいて
説明する。
図に示すように、外パイプ1は、一端が開放し、他端に
端板2を設けた円筒材で形成され、端板2は、中央部に
後記の内パイプ5が嵌合する嵌合孔3が取付けられ、そ
の嵌合孔3の両側に2個のボルト挿通孔4が形成されて
いる。
内パイプ5は、中空パイプの周面に多数の小孔6を設け
たもので、先端に円板状のフランジ板7が、後端に有底
円筒状の蓋8がそれぞれ溶接により一体に固定されてい
る。上記内パイプ5の先端部は、フランジ板7の端面か
らわずかに突出して突出端部5aとなっており、内パイプ
5の後端は、蓋8を貫通した後若干屈曲して、テールパ
イプを形成している。
上記フランジ板7は、外径が外パイプ1の内径面に嵌ま
り込む大きさに形成され、端面には、外パイプ1のボル
ト挿通孔4に対応して2個のねじ孔9,9が形成されてい
る。
蓋板8は、第1図のごとく、フランジ板7を外パイプ1
の端板2の内面に当接した状態で、底板8a内面と外パイ
プ1の開放端部の間ですき間10ができる位置に位置決め
されており、その嵌合円筒部8bの内面は、旋削等の機械
加工によって外パイプ1の外径面にほぼすき間なく嵌合
する寸法に仕上げられている。
また、内パイプ5と外パイプ1の間には、吸音材11が取
付けられる。この吸音材11には、グラスウールやアスベ
スト等の高温に十分耐えうる多孔質材料が使用される。
上記の構造で成る消音器の組立ては、先ず、内パイプ5
の外周に吸音材11を巻き付けた状態でフランジ板7を外
パイプ1に挿入し、内パイプ5の突出端部5aを外パイプ
1の嵌合孔3に嵌合させて、外パイプ1の端板2内面と
フランジ板7を当接させる。この状態で、外パイプ1の
開口端部に蓋8が嵌まり込むため、外パイプ1は蓋8と
端板2により密閉される。
ついで、排気管12のフランジから挿入したボルト13を、
端板2を挿通してフランジ板7のねじ孔9にねじ込む
と、端板2とフランジ板7が圧着されるため、外パイプ
1と内パイプ5が一体に固定される。
吸音材11を交換する場合は、ボルト13を取外してフラン
ジ板7と端板2を分離し、外パイプ1から内パイプ5を
取外す。これにより、吸音材11を外側に引き出すことが
できる。
また、上記の構造では、端板2とフランジ板7との圧
着、及び外パイプ1外径と蓋8の嵌合により外パイプ1
を密閉して、導入される排気ガスの漏れを防止してい
る。この構造では、排気管12から外パイプ1内に排気ガ
スが導入されると、パイプ内に充満した排気ガスは、流
路抵抗の小さい方向へ流れる流体の特性により、すき間
がなくて流路抵抗の大きい圧着部や嵌合部へは流れず、
流路抵抗の小さい内パイプ5へ流れて、外へ排出され
る。このように機械的な圧着や嵌合であっても、圧着や
嵌合のすき間を極めて小さくすることにより、ガス漏れ
をほとんどなくすことができ、また、漏れるガスにより
生じる騒音も小さくすることができる。
また、外パイプ1と内パイプ5は、すき間10により一方
の端部が連結されていないので、両パイプ1、5は独立
して自由に伸縮することができる。したがって、両パイ
プ1、5間に熱膨張量に差が生じた場合でも、その差は
すき間10で吸収され、両パイプ間で、従来構造のように
せり合い状態が生じない。このため、各パイプ1、5に
はひずみが生じず、亀裂等の発生が防止される。
なお、第3図の従来構造の内パイプ23は、蓋板22にねじ
込んで固着され、アルミダイキャストにより一体に成形
されているが、ダイキャストによるアルミニウム合金は
強度的に弱く、熱膨張や機械的な衝撃により、ねじ部23
a等から破損しやすい欠点がある。これに対して、上記
の実施例のように、内パイプ5を蓋8に挿通させてテー
ルパイプまで一体に形成し、52S等の引抜き用アルミニ
ウム合金のパイプで機械加工により形成するようにすれ
ば、ねじ部からの亀裂発生が無くなると共に、強度が向
上し、破損事故を効果的に解消できる効果がある。
〔考案の効果〕
この考案は、以上のように構成し、外パイプと内パイプ
をボルトにより分離出来るようにしたので、吸音材の交
換を簡単に行なうことができ、消音器の安定した使用が
出来る効果がある。
また、外パイプと蓋との密閉を、シール材で行なわず、
機械的な圧着及び嵌合構造としたので、組立てが容易
で、部品点数も少なくでき、コストを低減できる利点が
ある。
さらに、外パイプと内パイプを、一方の端部にすき間を
設けて一体に連結しない構造としたので、両パイプ間に
熱膨張量の差が生じてもパイプにひずみが発生せず、亀
裂の発生を防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例を示す縦断側面図、第2図はその分解斜
視図、第3図は従来例を示す一部縦断側面図である。 1……外パイプ、2……端板、3……嵌合孔、4……ボ
ルト挿通孔、5……内パイプ、6……小孔、7……フラ
ンジ板、8……蓋、9……ねじ孔、10……すき間、11…
…吸音材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端が密閉される外パイプの内部に、吸音
    材を介して表面に多数の小孔を備える内パイプを挿通さ
    せた消音器において、上記外パイプを、一端が開放し他
    端に端板を備える円筒材で形成し、上記内パイプの一端
    に外周が外パイプの内径に嵌合するフランジ板を、他端
    に外パイプの開放端部に嵌合する有底円筒状の蓋をそれ
    ぞれ取付け、内パイプの端部を上記フランジ板より所定
    量突出させると共に、そのフランジ板にねじ孔を形成
    し、上記外パイプの端板に、上記内パイプの突出端部が
    嵌合する嵌合孔と上記ねじ孔に対応するボルト挿通孔を
    設け、かつ、上記蓋の嵌合円筒部の内周面を機械加工に
    よる仕上面とすると共に、フランジ板を外パイプの端板
    内面に当接させた状態で、外パイプの開放端部と蓋の底
    板内面との間にすき間ができるように設定したことを特
    徴とする消音器。
JP15147789U 1989-12-27 1989-12-27 消音器 Expired - Lifetime JPH075225Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15147789U JPH075225Y2 (ja) 1989-12-27 1989-12-27 消音器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15147789U JPH075225Y2 (ja) 1989-12-27 1989-12-27 消音器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0387920U JPH0387920U (ja) 1991-09-09
JPH075225Y2 true JPH075225Y2 (ja) 1995-02-08

Family

ID=31697775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15147789U Expired - Lifetime JPH075225Y2 (ja) 1989-12-27 1989-12-27 消音器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH075225Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5567954B2 (ja) * 2010-09-14 2014-08-06 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0387920U (ja) 1991-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4854417A (en) Exhaust muffler for an internal combustion engine
JP5137817B2 (ja) ダブルシェル式マニホルド
JPH075225Y2 (ja) 消音器
JP4198841B2 (ja) エンジンにおける排気管の接続部構造およびエンジンへの排気管の接続方法
JP5973678B2 (ja) 水冷式内燃機関のシリンダヘッドおよびこのシリンダヘッドを備える水冷式内燃機関
JPH0221534Y2 (ja)
JP2962438B2 (ja) 排気マニホールド
JPS645044Y2 (ja)
JPH09296725A (ja) 分割型排気マニホルド
JPS6225667Y2 (ja)
US4060982A (en) Exhaust gas purifier for an internal combustion engine
JPH0113523Y2 (ja)
JPS6339370Y2 (ja)
JPS636418Y2 (ja)
JPH0330573Y2 (ja)
JPH0435665Y2 (ja)
JPS6327193Y2 (ja)
JPS6344704Y2 (ja)
JPH0398395U (ja)
JPH0740860Y2 (ja) シェルチューブ型熱交換器
JPH053707Y2 (ja)
JPH0326249Y2 (ja)
JP2562096Y2 (ja) 排気管継手
JPS6287795A (ja) シエルアンドチユ−ブ型熱交換器
JPS5819330Y2 (ja) 内燃機関のシリンダヘッド密封装置