JPH0750232Y2 - 筆記具のキャップ装着構造 - Google Patents

筆記具のキャップ装着構造

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JPH0750232Y2
JPH0750232Y2 JP5203889U JP5203889U JPH0750232Y2 JP H0750232 Y2 JPH0750232 Y2 JP H0750232Y2 JP 5203889 U JP5203889 U JP 5203889U JP 5203889 U JP5203889 U JP 5203889U JP H0750232 Y2 JPH0750232 Y2 JP H0750232Y2
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cap
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annular
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barrel
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JP5203889U
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JPH02144487U (ja
Inventor
鎮雄 山中
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蔵合 正博
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、ペン先を備えた軸筒の先端部にキャップを装
着してキャップ内部を気密に保つための筆記具のキャッ
プ装着構造に関する。
〈従来の技術〉 筆記具のキャップは、本来的にはペン先を保護するため
のものであるが、今日的にはペン先におけるインキの乾
燥を防ぐ重要な役目を持っている。ペン先のインキの乾
燥を防ぐためには、ペン先をキャップにより外気から遮
断してキャップ内部を気密に保てばよい。
従来のキャップ内部を気密に保つためのキャップ装着構
造としては、例えば第5図に示すように、ペン先1を備
えた軸筒2の先端部外周面に先端側が先細のテーパ状の
環状突起3を設けるとともに、キャップ4の内周面にこ
の突起3の内径よりも若干小径の環状突起5を設けたも
のが知られている。キャップ4を軸筒2の先端部に装着
すると、キャップ4の環状突起5が軸筒2のテーパ状の
環状突起3を乗り越えて環状凹部6に嵌まり込むことに
より、キャップ4を軸筒2に密着係合させるとともに、
キャップ4内部を気密に保つようになっている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、このようなキャップ装着構造において
は、キャップ4を軸筒2に装着するときに、キャップ4
の環状突起5が密着状態を保ちながら軸筒2のテーパ状
環状突起3を摺動するので、キャップ4内部の空気が圧
縮され、キャップ4の装着が行ないにくい問題点があ
る。同様に、キャップ4を軸筒2から離脱するときに
も、気密状態を保持したまま突起5を突起3上を摺動さ
せて引き抜かなければならないので、離脱が行ないにく
い問題点がある。このとき特に問題となるのは、キャッ
プ4の引き抜きによってキャップ4内部が急激に減圧さ
れるので、ペン先1からインキが飛び出し、キャップ4
内部が汚染されることである。
このようなインキの飛び出しを防止するために、キャッ
プ4の突起5の一部を切り欠いてキャップ4の着脱時に
突起5によってキャップ4内部が気密にならないように
するとともに、キャップ4を軸筒2に完全に装着したと
きに、キャップ4の後端面7を軸筒2の外周段部8に衝
合させて、キャップ4内部を気密に保つ構造を採用して
いるものもある。しかしながら、このような構造におい
ては、キャップ4および軸筒2が共に金属または硬質の
樹脂材料で形成されているため、互いの衝合面に傷がつ
いたり、ごみが付着して、高度の気密が保たれなくなる
問題点がある。
そこで本考案の目的は、キャップの離脱が容易で、イン
キの飛び出しがなく、高度の気密が得られる筆記具のキ
ャップ装着構造を提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 本考案による筆記具のキャップ装着構造は、軸筒の先端
部近傍の外周面に環状に設けられた溝または突起と、こ
の溝または突起に係合する環状の突起または溝を内周面
に有して軸筒の先端部外周面に装着されるとともにキャ
ップを軸筒に装着したときに先端面がキャップの後端面
に圧接する弾性を有する軟質樹脂製の装飾リングと、こ
の装飾リングの先端面および/またはキャップの後端面
に設けられた環状の突起とを備えている。
〈作用〉 先端部近傍に装飾リングを嵌められた軸筒の先端部にキ
ャップを装着すると、装飾リングの先端面に環状突起が
設けられている場合には、この環状突起がキャップの後
端面によって圧し潰されて、キャップ内部の気密を保
つ。キャップの後端面に環状突起が設けられている場合
には、この突起が装飾リングの先端面に食い込んで、キ
ャップ内部の気密を保つ。装飾リングの先端面とキャッ
プの後端面の両方に環状突起が設けられている場合に
は、キャップ後端面の環状突起が装飾リングの環状突起
を圧し潰しながら食い込んで密着する。
〈実施例〉 第1図には、本考案の一実施例が示されている。軸筒11
の先端部には、ペン先12を備えたペン芯13がマウスピー
ス14を介して取り付けられている。軸筒11の先端部近傍
外周面には、環状の溝15が形成されるとともに、軸筒11
本体部との間に段部16が形成されている。この軸筒11の
先端部近傍の外周面には、ポリエチレン、ポリウレタ
ン、ポリプロピレン等の弾性を有する軟質樹脂材により
形成された装飾リング17が、その内周面に形成された環
状の突起18を軸筒11の溝15に係合させ、かつその後端面
を段部16に衝合させて嵌め込まれている。この装飾リン
グ17は、その外周面に滑り止め用の複数の溝が形成さ
れ、先端面には環状の突起19が形成されている。
軸筒11の先端部外周面は、先端側が先細のテーパ状に形
成され、このテーパ面20に連続して環状凹部21を形成す
ることにより、テーパ面20が環状突起になっている。そ
してキャップ22の内周面には、キャップ22を軸筒11の先
端部に装着して、その後端面23を装飾リング17の先端面
の突起19に圧接したときに、軸筒11の環状凹部21に係合
する環状突起24が形成されている。この環状突起24は、
テーパ状環状突起20の最大外径寸法よりも若干小さい内
径寸法を有し、第2図に示すように、円周方向90度間隔
で軸方向に4箇所の切り欠き25が形成されて、環状突起
24の両側が通気可能になっている。
次に、このキャップ装着構造の作用について説明する。
キャップ22を軸筒11の先端部に装着すると、キャップ22
内周面の環状突起24がテーパ状環状突起20を滑りながら
移動する。このときキャップ22内部の空気は、固定用の
環状突起24の切り欠き25を通じて外部に排出されるので
圧縮されることがなく、装着が容易に行なわれる。そし
て、環状突起24がテーパ状環状突起20を滑り終ると、環
状凹部21に嵌まり込んでキャップ22が軸筒11に係合する
とともに、キャップ22の後端面23が装飾リング17先端面
の環状突起19を圧し潰してキャップ22内部を気密に保
つ。これにより、キャップ22内部は高度の気密状態に保
たれ、ペン先12におけるインキの乾燥を防止する。そし
て、キャップ22を軸筒11から離脱させるときは、キャッ
プ22を軸筒11から引き抜くことにより、キャップ22の環
状突起24が軸筒11のテーパ状環状突起20を乗り越えると
ともに、キャップ22の後端面23が装飾リング17先端面の
環状突起19から離れるので、キャップ22内部が環状突起
24の切り欠き25を通じてすぐに外気と連通して、キャッ
プ22の離脱を容易にするとともに、ペン先12からのイン
キの飛び出しを防止する。
上記実施例においては、装飾リング17の先端面に環状突
起19が形成され、これに圧接するキャップ22の後端面23
が平坦面になっているが、これを第3図に示すように、
キャップ22の後端面に環状突起26を形成し、装飾リング
17の先端面27を平坦面にしてもよい。このようにする
と、キャップ22を軸筒11に装着したときに、キャップ22
の環状突起26が装飾リング17の先端面27に食い込んで、
同様にキャップ22内部を高度の気密状態に保つ。さらに
は装飾リング17の先端面とキャップ22の後端面の両方に
環状突起を設けてもよい。この場合には、キャップ22の
環状突起が装飾リングの環状突起を圧し潰しながら食い
込んで密着する。
また上記実施例においては、装飾リング17を軸筒11に装
着するために、装飾リング17に環状突起18を設け、軸筒
11にこれに係合する環状溝15を設けてあるが、これを第
4図に示すように、装飾リング17に環状溝28を設け、軸
筒11にこれに係合する環状突起29を設けてもよい。
本考案は、万年筆のような筆記具のみならず、製図用の
ペンや筆ペン等にも適用できるものであり、ペン先とは
これらペンの筆記部分を意味するものである。
〈考案の効果〉 以上のように、本考案による筆記具のキャップ装着構造
は、軸筒の先端部近傍の外周面に環状に設けられた溝ま
たは突起と、この溝または突起に係合する環状の突起ま
たは溝を内周面に有して軸筒の先端部外周面に装着され
るとともにキャップを軸筒に装着したときに先端面がキ
ャップの後端面に圧接する弾性を有する軟質樹脂製の装
飾リングと、この装飾リングの先端面および/またはキ
ャップの後端面に設けられた環状の突起とを備えている
ので、キャップの離脱が容易で、ペン先からのインキの
飛び出しがなく、キャップの内部を高度に気密に保てる
のでペン先におけるインキの乾燥を確実に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す筆記具先端部の断面
図、第2図は、第1図のII−II線断面図、第3図および
第4図は、本考案の他の実施例を示す部分拡大断面図、
第5図は、従来の筆記具先端部の一例を示す部分断面図
である。 11……軸筒、12……ペン先、15……環状溝、17……装飾
リング、18……環状突起、19……環状突起、22……キャ
ップ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ペン先を備えた軸筒の先端部にキャップを
    装着してキャップ内部を気密に保つ筆記具のキャップ装
    着構造であって、前記軸筒の先端部近傍の外周面に環状
    に設けられた溝または突起と、前記溝または突起に係合
    する環状の突起または溝を内周面に有して前記軸筒の先
    端部外周面に装着されるとともに前記キャップを前記軸
    筒に装着したときに先端面が前記キャップの後端面に圧
    接する弾性を有する軟質樹脂製の装飾リングと、前記装
    飾リングの先端面および/または前記キャップの後端面
    に設けられた環状の突起とを備えた筆記具のキャップ装
    着構造。
JP5203889U 1989-05-02 1989-05-02 筆記具のキャップ装着構造 Expired - Lifetime JPH0750232Y2 (ja)

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JPH02144487U JPH02144487U (ja) 1990-12-07
JPH0750232Y2 true JPH0750232Y2 (ja) 1995-11-15

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