JP3946340B2 - 筆記具のキャップの嵌合構造 - Google Patents

筆記具のキャップの嵌合構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は筆記具のキャップ嵌合構造に関する。さらに詳細には、キャップ内面に二つの嵌合部を互いに前後に離した位置に設けた筆記具のキャップ嵌合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のキャップ嵌合構造において、例えば、(a)実公平5−24558号公報には、キャップの内孔に環状圧接部4bと、凹凸嵌合部4cとを、前後に離隔する位置に配在させてなる筆記具のキャップ嵌合構造が開示され、また、その実施例において、キャップ内孔又はキャップ開口端に、嵌合位置決定用の係止壁4dを設ける構成が開示されている。
しかし、前記公報(a)のものは、軸筒とキャップとの軸方向の当接箇所が係止壁4dの一箇所である。そのため、万が一、キャップを強い勢いで軸筒のペン先側に装着させた場合、前記当接箇所が変形または破壊され、軸筒をキャップ内の所定位置よりも深く差し入れて、ペン先をキャップの閉鎖壁に衝突させ破損させたり、キャップ開口端近傍内面の嵌合部を軸筒の肩部により押し広げたり、あるいは弾性体からなるペン先シール部材が配置されるタイプの筆記具では、ペン先の突き刺しによりペン先シール部材を破損させるおそれがある。
【0003】
また、(b)実開平4−71288号公報には、キャップ内壁に、環状突起と振れ止め突起が適宜間隔をおいて配設された嵌合構造が開示され、その実施例において、軸筒の前方移動を停止させるストッパとして、軸筒肩部と当接するリブをキャップ内壁に設けた構成が開示されている。
ところが、前記公報(b)のものは、キャップを軸筒ペン先側に装着した際、キャップ開口端と軸筒段部とは非接触状態にあり、キャップ開口端と軸筒段部との間に軸方向の比較的大きな隙間が存在する。そのため、前記公報(a)の構成と同様、勢い良くキャップ装着がなされた場合、軸筒とキャップの当接箇所が破壊され、軸筒の前側嵌合部をキャップ段部により損傷させるおそれがある。その上、前記公報(b)の構成は、キャップ開口端と軸筒段部との間の比較的大きな隙間により、あたかもキャップ装着が不完全(いわゆるキャップ浮きの状態)のような印象をユーザーに与えることになり、筆記具全体の外観が損なわれる。
【0004】
また、キャップ装着時、二つの軸方向の位置決めストッパを互いに軸方向に離した位置に設け、軸筒段部とキャップ開口端を当接させると同時に、軸筒肩部とキャップ内面の段部とを当接させる構成も考えられる。しかし、前記二つの位置決めストッパに同時に当接させるには、軸筒の段部から肩部までの長手寸法(本願の寸法Mに相当)と、キャップの段部から開口端までの長手寸法(本願の寸法Lに相当)とを完全に一致させる必要があり、そのためには、キャップ及び軸筒の高い寸法精度が要求され、製造上困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、キャップを軸筒のペン先側に強い勢いで装着しても、軸筒がキャップ内の所定位置よりも深く差し込まれることを防止し、キャップ内面の嵌合部等の損傷を確実に回避でき、さらに、キャップ開口端と軸筒段部との間に大きな隙間を生じさせず、良好な外観を維持でき、しかも、高い精度を要さず製造が容易となる筆記具のキャップ嵌合構造を提供しようとするものである。
尚、本発明において「前方」とは、キャップ閉塞側及び軸筒ペン先側を指し、「後方」とはキャップ開口側及び軸筒尾端側を指す。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、ペン先3後方の軸筒1前部外面に肩部12を設け、前記肩部12後方の軸筒1外面に前記肩部12より大径の段部11を設け、一方、キャップ2の開口端21近傍内面に、前記軸筒段部11近傍外面と嵌合する後側嵌合部23を設け、前記後側嵌合部23前方のキャップ2内面に、前記軸筒肩部12近傍外面と嵌合する前側嵌合部24を設けた筆記具のキャップ嵌合構造であって、前記キャップ2内面の前側嵌合部24前方に段部22を設け、キャップ2を軸筒1のペン先3側に装着させた際、前記キャップ開口端21と前記軸筒段部11とを軸方向に当接させ、さらに、前記キャップ段部22と前記軸筒肩部12とを軸方向に非接触状態で対向させると共に、前記キャップ段部22と前記軸筒肩部12との軸方向の間隙寸法Cを1mm以下に設定してなること(請求項1)を要件とする(図1〜図6参照)。
【0007】
(作用)
図1〜図3に示すように、キャップ2を軸筒1のペン先3側に通常に装着させると、キャップ2の開口端21と軸筒1の段部11が軸方向に当接し、キャップ装着は完了する。このとき、キャップ2内面に設けた段部22と、軸筒1の肩部12が軸方向に非接触状態で対面すると共に、前記キャップ段部22と軸筒肩部12との軸方向の間隙寸法Cが1mm以下に設定されている。
【0008】
そのため、万が一、キャップ2が通常より極めて強い装着力で強い勢いで軸筒1のペン先3側に装着され、キャップ開口端21が軸筒段部11を乗り越えようとしても、キャップ段部22と軸筒肩部12が当接するので、キャップ2の深差しが防止され、ペン先3やキャップ2の後側嵌合部23の損傷が回避できる。
【0009】
前記間隙寸法Cが1mm以下である構成のため、強い勢いのキャップ装着の際、キャップ開口端21が軸筒段部11を乗り越えようとしても、キャップ2の後側嵌合部23を軸筒段部11が押し広げてしまう前に、キャップ段部22と軸筒肩部12が軸方向に確実に当接し、前記後側嵌合部23の変形又は損傷が防止され、後側嵌合部23の内径寸法及び形状が維持できる。仮に、前記間隙寸法Cが1mmより大きい場合、軸方向の寸法ばらつきは十分に吸収できるとしても、強い勢いでキャップ装着がなされた場合、キャップ段部22と軸筒肩部12が当接する前に、キャップ開口端21が軸筒段部11を乗り越え、キャップ開口端21近傍内面の後側嵌合部23を軸筒1の段部11が押し広げてしまうおそれがある。前記間隙寸法Cは、0.5mm以下(即ち、0<C≦0.5mm)が、より一層キャップの深差し防止がなされる点で好ましい。
【0010】
その上、キャップ装着完了時、キャップ開口端21と軸筒1の段部11が軸方向に当接しているため、キャップ開口端21と軸筒段部11との間に隙間が生じず、あたかもキャップ装着が不完全のような印象をユーザーに与えることがなく、商品としての筆記具の良好な外観を維持できる。さらに、キャップ装着完了時、軸筒段部11とキャップ開口端21とが衝止するため、前記衝止時に発生する嵌合音(いわゆるパッチン音)が、キャップ開口端21から発生するため、クリアな嵌合音となり、気持ちのよい嵌合感を味わうことができる。逆に、キャップ2と軸筒1との軸方向の当接箇所がキャップ内奥である場合、発生する嵌合音は籠もった鈍い音となりがちである。
【0011】
また、キャップ装着の際、キャップ開口端21と軸筒段部11とを当接させると同時に、キャップ段部22と軸筒肩部12とを軸方向に非接触状態で対向させた構成、即ち、キャップ2の開口端21から段部22までの長手寸法(図4の寸法L)が、軸筒1の段部11から肩部12までの長手寸法(図6の寸法M)より僅かに大きく設定した構成(即ち、L>M)により、キャップ2及び軸筒1の長手寸法(即ち、寸法M、寸法L)が多少ばらついたとしても、前記構成L>Mの関係を維持することは容易である。即ち、前記構成L>Mの関係により、長手寸法のばらつきを吸収することができ、その結果、キャップ2及び軸筒1の製造において高い寸法精度が不要となり、製造が極めて容易となり、安価な筆記具に最適となる。
【0012】
特に、キャップ2内面の前後に離した位置に、二つの嵌合部(即ち、後側嵌合部23、及び前側嵌合部24)を設ける本願のタイプのキャップ嵌合構造の場合、キャップ2全体は比較的長い形状のものとなって、長手方向の寸法ばらつきがより一層大きくなりがちであり、精度よく製造するには不利である。しかし、前記構成(即ち、長手寸法の関係L>Mを満たす構成)は、キャップ2及び軸筒1の長手方向の寸法ばらつきを吸収するため、本願タイプのキャップ嵌合構造に採用する場合、製造が容易になる点でたいへん有効である。
【0013】
また、前記軸筒段部11と前記キャップ開口端21の材質がどちらか一方が合成樹脂の場合、及び前記軸筒肩部12と前記キャップ段部22の材質がどちらか一方が合成樹脂の場合、当接時の強度に不安があるが、請求項1乃至2の構成にすることにより、当接時の強度不足の不安を解消できる。
【0014】
接触長さD
前記筆記具のキャップ嵌合構造(請求項1)において、キャップ2を軸筒1のペン先3側に装着させた際、キャップ開口端21と軸筒段部11との径方向の接触長さDを1mm以下に設定すること(請求項2)が好ましい(図3参照)。
【0015】
(作用)
前記キャップ開口端21と前記段部11との径方向の接触長さDが1mm以下の場合、比較的小さい軸筒段部11となり外観性が維持でき且つ使用時に指が引っ掛かる不快を解消できるとしても、径方向の当接量が比較的小さく、キャップ2が強い勢いで装着されると、キャップ開口端21が軸筒段部11を乗り越えてしまうおそれがあり、軸方向の当接機能にとって不利である。しかし、前記接触長さDが1mm以下の場合において、前記請求項1の構成のキャップ深差し防止効果が特に有効に作用する。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
・構成要素の説明(図1〜図参照)
(軸筒)
軸筒1は、前端にペン先3を有する。前記ペン先3は、軸筒1前部外面へのキャップ2の被着により、保護される。また、ペン先3からインキを吐出させるタイプの場合、キャップ2の装着によりペン先3が密封され、インキの蒸発が抑制される。
【0027】
前記ペン先3は、筆記機能を有するペン先であればいずれでもよく、例えば、ボールペンチップ、合成樹脂の押出成形によりなるペン体、繊維束の樹脂加工ペン体、パイプ状ペン体、先端にスリットを有する板状ペン体、毛筆ペン体、多孔質ペン体、及び鉛芯等を挙げることができる。
【0028】
(肩部)
軸筒肩部12は、ペン先3後方の軸筒1前部外面に、一体又は別部材の取り付けにより設けられる。前記軸筒肩部12前面は、キャップ段部22と当接可能に、軸方向に対向している。前記軸筒肩部12の縦断面形状は、直角形状、R曲面形状、テーパ形状等適宜であるが、キャップ段部22との当接面は、軸線に対して垂直面であることが、十分な当接衝止力を有する点で好ましい。また、前記軸筒肩部12のキャップ段部22との対向面に、溝や突起等を設けることもできる。
【0029】
(段部)
軸筒段部11は、前記軸筒肩部12後方の軸筒1外面に、一体または別部材の取り付けにより設けられる。前記軸筒段部11は、その前方の軸筒肩部12よりも大径であるため、キャップ2の装着の際、キャップ開口端21が軸筒肩部12に引っ掛かることを防止し、キャップ装着を円滑にする。前記軸筒段部11の形状は、直角形状、R曲面形状、テーパ形状等適宜であるが、キャップ2の開口端21との当接面は、軸線に対して垂直面であることが、十分な当接衝止力を有する点で好ましい。また、前記軸筒段部11のキャップ2の開口端21との当接面に、溝や突起等を設けることもできる。
【0030】
(後側嵌合部、前側嵌合部)
キャップ2内面に形成される後側嵌合部23、及び前側嵌合部24としては、例えば、気密嵌合用の環状突起、あるいは周状に分散配置される複数の点状突起等が挙げられる。また、前記キャップ2の後側嵌合部23、及び前側嵌合部24の軸筒1外面(即ち、後側嵌合部13、及び前側嵌合部14)との嵌合構造は、乗り越え嵌合又は摺接嵌合(圧入嵌合ともいう)のいずれの嵌合構造でもよい。また、後側嵌合部23の内径は、前側嵌合部24の内径より大きく設定され、それにより、キャップ装着の過程で、キャップ開口端21内面の後側嵌合部23を軸筒肩部12に引っかけて円滑なキャップ2の装着を阻害することが防止される。また、前記後側嵌合部23、及び前側嵌合部24が嵌合する軸筒1外面には、面状の摺接嵌合部や突起状の乗り越え嵌合部が形成される。
【0031】
(段部)
キャップ2内面に形成される段部22は、軸筒肩部12前面が当接可能であればいずれの形状でもよく、例えば、キャップ2内周面に設けた一般的な段形状の他、突起形状のものでもよい。前記キャップ段部22の軸筒肩部12との当接面は、軸方向に対して垂直面であることが十分な当接衝止力を有する点で好ましい。
【0032】
前記キャップ段部22が、前記キャップ2内周面より突出する軸方向に延びる複数本のリブの中間部又は後端部に設けた段形状である場合、前記キャップ段部22の前方位置で、ペン先密封部(例えば、弾性体よりなるペン先シール部材、繊維や多孔質体等よりなる吸液部材、合成樹脂製有底筒体よりなるインナーキャップ等)を、キャップ2内に支持することもできる。前記ペン先密封部を支持する前記リブが段部22を兼ねる構成により、簡易な構造となって製造が容易となる。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面に従って説明する。発明の実施例を図1〜図6に示す
【0034】
軸筒)
図6に示すように、軸筒1は、円筒状の合成樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂)の射出成形体であり、その前端には、直接またはホルダー部材等を介して間接的にペン先3(ここではボールペンチップ)が取り付けられている。前記ペン先3の後方の軸筒1前部外周面には、複数の環状突起よりなる滑り止め機能を有する凹凸状の把持部15が一体に形成されている。
【0035】
さらに、前記軸筒1外面の把持部15の前方且つペン先3後方(即ち把持部15とペン先3の間)には、テーパ状に面取りされた肩部12が一体に形成されている。また、軸筒1外面の前記把持部15の後方には、前記肩部12より大きい外径の段部11が形成される。前記段部11は、軸筒1外面に取り付けた別部材(例えば、ポリプロピレン樹脂製)の前端面により構成されている。
【0036】
また、軸筒1外面の前記肩部12後方且つ把持部15前方(即ち肩部12と把持部15の間)には、キャップ2の前側嵌合部24と摺接嵌合可能な環状平滑部よりなる前側嵌合部14が一体に形成され、前記把持部15後方且つ段部11前方(即ち把持部15と段部11の間)には、キャップ2の後側嵌合部23と乗り越え嵌合可能な環状凸部よりなる後側嵌合部13が一体に形成されている。尚、前記軸筒1の肩部12から段部11までの軸方向の長さMは、ここでは28.0mmに設定されている。
【0037】
(キャップ)
図4及び図5に示すように、キャップ2は、有底円筒状の透明性合成樹脂(例えば、ポリカーボネート樹脂)の射出成形体である。
【0038】
キャップ2の開口端21近傍内面には、周状に分散配置された複数(ここでは4個)の点状突起よりなる後側嵌合部23が一体に形成される。そして、前記キャップの後側嵌合部23は、キャップ装着時、前記軸筒段部11近傍の環状凸部よりなる後側嵌合部13と乗り越え嵌合する。
【0039】
また、前記後側嵌合部23前方のキャップ2の内面には、後側嵌合部23同様、周状に分散配置された複数(ここでは4個)の点状突起よりなる前側嵌合部24が一体に形成されている。そして、前記前側嵌合部24は、キャップ装着時、前記軸筒肩部12近傍の環状平滑部よりなる前側嵌合部14と摺接嵌合する。
【0040】
前記前側嵌合部24の前方のキャップ2内面には、軸方向に延設された複数本(ここでは6本)のリブが一体に形成され、その後端部が、軸方向に対して垂直な段形状の段部22が形成されている。キャップ2の開口端21から段部22までの軸方向の長さLは、ここでは28.2mmに設定されている(図4参照)。
【0041】
また、前記キャップ段部22前方のリブの内面では、合成ゴムよりなる円筒状外面を有するペン先シール部材4が圧入保持される。また、前記ペン先シール部材4は、インキ色に着色されており、透明性キャップ2であることと相まって、外部よりインキ色を視認することができる。
【0042】
(キャップ装着状態)
図1〜図3に示すように、キャップ装着後、前記キャップ開口端21は、軸筒段部11と軸方向に当接していると同時に、前記キャップ段部22は、軸筒肩部12と軸方向に非接触状態で対峙している。前記キャップ段部22と前記軸筒肩部12との軸方向の間隙寸法Cは、前記長手寸法LとMの差であり、ここでは0.2mmに設定されている(図2参照)。一方、キャップ2の開口端21と軸筒1の段部11との径方向の接触長さDは、ここでは0.3mmに設定されている(図3参照)。
【0043】
また、本実施例において、キャップ段部22と軸筒肩部12との当接面は、両者ともに軸方向に対して垂直面となっており、キャップ開口端21と軸筒段部11の当接面も、両者ともに軸方向に対して垂直面となっている。
【0044】
また、本実施例では、軸筒1のペン先3側にキャップ2を装着させた際、軸筒1前部外面の把持部15が、キャップ2により覆われている。前記把持部15をキャップ2が覆うことにより、前記滑り止め把持部15への埃の付着等の汚れを避けることができる。また、キャップ2が把持部15を覆う場合、キャップ2の長手寸法は比較的長くなるため、軸方向の寸法ばらつきは大きくなり、製造上不利であるが、キャップ装着時、段部22と軸筒1の肩部12とを軸方向に非接触状態で対向させると同時、キャップ2開口端21を軸筒1の段部11に軸方向に当接させる構成により、軸方向の寸法ばらつきが十分吸収でき、製造が容易となる。
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【発明の効果】
本発明筆記具のキャップ嵌合構造は、請求項1の構成により、キャップを軸筒のペン先側に強い勢いで装着しても、軸筒がキャップ内の所定位置よりも深く差し込まれることを防止し、キャップ内面の嵌合部等の損傷を確実に回避できると共に、キャップ開口端と軸筒段部との間に隙間を生じさせず良好な外観を維持でき、しかも、高い精度を要さず製造が容易となる。また、キャップの後側嵌合部を軸筒段部が押し広げてしまう前に、キャップ段部と軸筒肩部が当接するため、前記後側嵌合部の変形又は損傷が抑止され、後側嵌合部の内径寸法及び形状が維持できる。
【0057】
また、請求項2の構成は、前記請求項1の構成と相まって、キャップ深差し防止効果が有効に発揮される。
【0058】
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施例のキャップ装着状態を示す縦断面図である。
【図2】図1のP部拡大図である。
【図3】図1のQ部拡大図である。
【図4】図1のキャップの縦断面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】図1の軸筒の縦断面図である。
【符号の説明】
1 軸筒
11 段部
12 肩部
13 後側嵌合部(環状凸部)
14 前側嵌合部(環状平滑部)
15 把持部
2 キャップ
21 開口端
22 段部
23 後側嵌合部(点状突起)
24 前側嵌合部(点状突起)
3 ペン先
4 ペン先シール部材
C 間隙寸法
D 当接長さ
L キャップの段部から開口端までの長手寸法
M 軸筒の段部から肩部までの長手寸法

Claims (2)

  1. ペン先(3)後方の軸筒(1)前部外面に肩部(12)を設け、前記肩部(12)後方の軸筒(1)外面に前記肩部(12)より大径の段部(11)を設け、一方、キャップ(2)の開口端(21)近傍内面に、前記軸筒段部(11)近傍外面と嵌合する後側嵌合部(23)を設け、前記後側嵌合部(23)前方のキャップ(2)内面に、前記軸筒肩部(12)近傍外面と嵌合する前側嵌合部(24)を設けた筆記具のキャップ嵌合構造であって、前記キャップ(2)内面の前側嵌合部(24)前方に段部(22)を設け、キャップ(2)を軸筒(1)のペン先(3)側に装着させた際、前記キャップ開口端(21)と前記軸筒段部(11)とを軸方向に当接させ、さらに、前記キャップ段部(22)と前記軸筒肩部(12)とを軸方向に非接触状態で対向させると共に、前記キャップ段部(22)と前記軸筒肩部(12)との軸方向の間隙寸法(C)を1mm以下に設定してなることを特徴とする筆記具のキャップ嵌合構造。
  2. キャップ(2)を軸筒(1)のペン先(3)側に装着させた際、前記キャップ開口端(21)と前記軸筒段部(11)との径方向の接触長さ(D)を1mm以下に設定した請求項1記載の筆記具のキャップ嵌合構造。
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