JPH0748250A - 眠気防止用テープ - Google Patents
眠気防止用テープInfo
- Publication number
- JPH0748250A JPH0748250A JP6121123A JP12112394A JPH0748250A JP H0748250 A JPH0748250 A JP H0748250A JP 6121123 A JP6121123 A JP 6121123A JP 12112394 A JP12112394 A JP 12112394A JP H0748250 A JPH0748250 A JP H0748250A
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- Japan
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- styrene
- menthol
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- preventing
- tape
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Abstract
(57)【要約】
【目的】スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重
合体を主成分とする粘着剤層に、眠気を防止するのに十
分な量のl−メントールを含有させながらも、粘着性を
損ねることなく、眠気防止効果を長時間にわたって持続
可能な眠気防止用テープを提供する。 【構成】支持体上に薬剤を含有する粘着剤層が形成され
た眠気防止用テープであって、上記粘着剤層は、スチレ
ン含有量が12〜20重量%であるスチレン−イソプレ
ン−スチレンブロック共重合体、流動パラフィン及び脂
環族系炭化水素樹脂からなる粘着剤組成物と、l−メン
トールよりなる。
合体を主成分とする粘着剤層に、眠気を防止するのに十
分な量のl−メントールを含有させながらも、粘着性を
損ねることなく、眠気防止効果を長時間にわたって持続
可能な眠気防止用テープを提供する。 【構成】支持体上に薬剤を含有する粘着剤層が形成され
た眠気防止用テープであって、上記粘着剤層は、スチレ
ン含有量が12〜20重量%であるスチレン−イソプレ
ン−スチレンブロック共重合体、流動パラフィン及び脂
環族系炭化水素樹脂からなる粘着剤組成物と、l−メン
トールよりなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眠気防止用テープに関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】眠気を防止するために種々の方法が試み
られており、例えばl−メントール入りのチューイング
ガムを噛んだり、l−メントール等の香料を放出させる
方法等が挙げられる。上記l−メントールは、その匂い
だけでなく皮膚に対して冷涼感を与えることから、多く
の消炎鎮痛用の外用貼付剤に用いられている。
られており、例えばl−メントール入りのチューイング
ガムを噛んだり、l−メントール等の香料を放出させる
方法等が挙げられる。上記l−メントールは、その匂い
だけでなく皮膚に対して冷涼感を与えることから、多く
の消炎鎮痛用の外用貼付剤に用いられている。
【0003】しかしながら、l−メントールは揮発性が
あり、常温で結晶状態であることから、貼付剤に大量に
配合すると包材中で気化し、結晶が析出することがあ
る。特にゴム系粘着剤がスチレン−イソプレン−スチレ
ンブロック共重合体を主成分とする場合は、l−メント
ール自体が可塑剤として働き、l−メントールがスチレ
ン層を膨潤させて粘着剤層の凝集力を低下させ、凝集破
壊を起こす原因となっていた。従って、l−メントール
をゴム系粘着剤に添加する場合、一定水準の粘着性を維
持しながら大量に配合することが難しいという問題点が
あった。
あり、常温で結晶状態であることから、貼付剤に大量に
配合すると包材中で気化し、結晶が析出することがあ
る。特にゴム系粘着剤がスチレン−イソプレン−スチレ
ンブロック共重合体を主成分とする場合は、l−メント
ール自体が可塑剤として働き、l−メントールがスチレ
ン層を膨潤させて粘着剤層の凝集力を低下させ、凝集破
壊を起こす原因となっていた。従って、l−メントール
をゴム系粘着剤に添加する場合、一定水準の粘着性を維
持しながら大量に配合することが難しいという問題点が
あった。
【0004】この対策として、A−B−A型熱可塑性エ
ラストマーに、メタケイ酸マグネシウムを配合すること
により、メタケイ酸マグネシウムにサリチル酸メチル等
の薬効成分を吸収させ、粘着剤層の可塑化や軟化を防止
する方法が開示されている(特公平3−17404号公
報)。
ラストマーに、メタケイ酸マグネシウムを配合すること
により、メタケイ酸マグネシウムにサリチル酸メチル等
の薬効成分を吸収させ、粘着剤層の可塑化や軟化を防止
する方法が開示されている(特公平3−17404号公
報)。
【0005】また、A−B−A型ブロック共重合体、脂
環族系石油樹脂、軟化剤及び吸水性高分子からなる粘着
剤組成物に、l−メントール等の薬剤を配合する方法が
開示されている(特公平1−297069号公報)。さ
らに、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合
体、流動パラフィン、粘着付与樹脂及び充填剤からなる
粘着剤組成物に、l−メントール等の薬剤を配合する方
法が開示されている(特公昭56−20516号公
報)。
環族系石油樹脂、軟化剤及び吸水性高分子からなる粘着
剤組成物に、l−メントール等の薬剤を配合する方法が
開示されている(特公平1−297069号公報)。さ
らに、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合
体、流動パラフィン、粘着付与樹脂及び充填剤からなる
粘着剤組成物に、l−メントール等の薬剤を配合する方
法が開示されている(特公昭56−20516号公
報)。
【0006】しかしながら、上記のいずれの方法も眠気
を防止するのに十分な比較的大量のl−メントールを配
合する場合には、粘着剤層の凝集力が低下し、糸引き、
糊残り等が生じるという問題点があった。
を防止するのに十分な比較的大量のl−メントールを配
合する場合には、粘着剤層の凝集力が低下し、糸引き、
糊残り等が生じるという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、スチレン−
イソプレン−スチレンブロック共重合体を主成分とする
粘着剤層に、眠気を防止するのに十分な量のl−メント
ールを含有させながらも、粘着性を阻害することなく、
長時間にわたって眠気防止効果が持続可能な眠気防止用
テープを提供することにある。
に鑑みてなされたものであり、その目的は、スチレン−
イソプレン−スチレンブロック共重合体を主成分とする
粘着剤層に、眠気を防止するのに十分な量のl−メント
ールを含有させながらも、粘着性を阻害することなく、
長時間にわたって眠気防止効果が持続可能な眠気防止用
テープを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の眠気防止用テー
プは、支持体上にl−メントールを含有する粘着剤層が
形成されたものである。
プは、支持体上にl−メントールを含有する粘着剤層が
形成されたものである。
【0009】本発明で用いられる支持体としては、貼付
剤に通常用いられているような支持体を用いることがで
き、柔軟なものが好ましく、例えば、樹脂フィルム、織
布、不織布等が好適に用いられる。
剤に通常用いられているような支持体を用いることがで
き、柔軟なものが好ましく、例えば、樹脂フィルム、織
布、不織布等が好適に用いられる。
【0010】上記樹脂フィルムとしては、例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ナイロン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリビニル
アルコール、ポリブタジエン、ポリブテン、ポリイソプ
レン、シリコン樹脂、可塑化ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン、ポリウレタン系可塑化ポリ塩化ビニル、可
塑化酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチ
レン−メタクリル酸メチル共重合体、(メタ)アクリル
酸アルキルエステル、スチレン−イソプレン−スチレン
ブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブ
ロック共重合体、スチレン−ブタジエンゴム、酢酸セル
ロース、エチルセルロース等をベースポリマーとして用
いるものが挙げられ、これらは単独で使用されてもよ
く、2種以上が併用されてもよい。
エチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ナイロン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリビニル
アルコール、ポリブタジエン、ポリブテン、ポリイソプ
レン、シリコン樹脂、可塑化ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン、ポリウレタン系可塑化ポリ塩化ビニル、可
塑化酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチ
レン−メタクリル酸メチル共重合体、(メタ)アクリル
酸アルキルエステル、スチレン−イソプレン−スチレン
ブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブ
ロック共重合体、スチレン−ブタジエンゴム、酢酸セル
ロース、エチルセルロース等をベースポリマーとして用
いるものが挙げられ、これらは単独で使用されてもよ
く、2種以上が併用されてもよい。
【0011】上記織布及び不織布としては、例えば、
綿、麻、絹等の天然繊維;上記樹脂フィルムに用いられ
るベースポリマーの合成繊維を基材とするものが挙げら
れる。
綿、麻、絹等の天然繊維;上記樹脂フィルムに用いられ
るベースポリマーの合成繊維を基材とするものが挙げら
れる。
【0012】上記支持体として、織布、不織布又は通気
性のある樹脂フィルムを用いると、l−メントールの経
皮吸収以外に、支持体を通して揮散するl−メントール
の爽快な匂いにより、眠気防止効果が一層向上する。
性のある樹脂フィルムを用いると、l−メントールの経
皮吸収以外に、支持体を通して揮散するl−メントール
の爽快な匂いにより、眠気防止効果が一層向上する。
【0013】本発明の眠気防止用テープの粘着剤層は、
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、流
動パラフィン及び脂環族系炭化水素樹脂を含有する粘着
剤組成物からなる。
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、流
動パラフィン及び脂環族系炭化水素樹脂を含有する粘着
剤組成物からなる。
【0014】上記スチレン−イソプレン−スチレンブロ
ック共重合体のスチレン含有量は、少なくなるとl−メ
ントールを高濃度で含有させた時に粘着剤層の凝集力が
低下して、貼付時に凝集破壊が起こり、多くなると後述
の脂環族系炭化水素樹脂が溶解しにくくなり、粘着力が
低下するので、12〜20重量%に限定される。
ック共重合体のスチレン含有量は、少なくなるとl−メ
ントールを高濃度で含有させた時に粘着剤層の凝集力が
低下して、貼付時に凝集破壊が起こり、多くなると後述
の脂環族系炭化水素樹脂が溶解しにくくなり、粘着力が
低下するので、12〜20重量%に限定される。
【0015】また、上記スチレン−イソプレン−スチレ
ンブロック共重合体の平均分子量は80,000〜18
0,000が好ましい。
ンブロック共重合体の平均分子量は80,000〜18
0,000が好ましい。
【0016】上記流動パラフィンは、粘着力を調整する
ための軟化剤として用いられ、沸点300℃以上、比重
d20 20:0.860〜0.890、粘度37センチスト
ークス(37.8℃)以上のものが好ましい。
ための軟化剤として用いられ、沸点300℃以上、比重
d20 20:0.860〜0.890、粘度37センチスト
ークス(37.8℃)以上のものが好ましい。
【0017】上記流動パラフィンは、粘着剤層と皮膚と
の間に油性の膜を形成して、剥離時の粘着力を調節する
効果も有し、その量は、少なくなると粘着力が強くなっ
て皮膚から剥離する際に角質層を剥離する恐れがあり、
多くなると粘着力が低下するので、スチレン−イソプレ
ン−スチレンブロック共重合体100重量部に対して8
0〜200重量部に限定される。
の間に油性の膜を形成して、剥離時の粘着力を調節する
効果も有し、その量は、少なくなると粘着力が強くなっ
て皮膚から剥離する際に角質層を剥離する恐れがあり、
多くなると粘着力が低下するので、スチレン−イソプレ
ン−スチレンブロック共重合体100重量部に対して8
0〜200重量部に限定される。
【0018】上記脂環族系炭化水素樹脂は、粘着付与剤
として用いられ、平均分子量600〜800、軟化点8
0〜120℃のものが好ましい。上記脂環族系炭化水素
樹脂の量は、少なくなると十分な粘着付与効果がなく、
多くなると粘着力が強くなり角質層を剥離して皮膚刺激
を起こす恐れがあり、さらに粘着剤層の凝集力が低下し
て凝集破壊や糊残りが起こるので、スチレン−イソプレ
ン−スチレンブロック共重合体100重量部に対して6
0〜180重量部に限定される。
として用いられ、平均分子量600〜800、軟化点8
0〜120℃のものが好ましい。上記脂環族系炭化水素
樹脂の量は、少なくなると十分な粘着付与効果がなく、
多くなると粘着力が強くなり角質層を剥離して皮膚刺激
を起こす恐れがあり、さらに粘着剤層の凝集力が低下し
て凝集破壊や糊残りが起こるので、スチレン−イソプレ
ン−スチレンブロック共重合体100重量部に対して6
0〜180重量部に限定される。
【0019】上記粘着剤組成物には、さらにポリブテン
を添加してもよい。上記ポリブテンは、粘着付与剤及び
軟化剤として粘着力を調節する働きがあり、平均分子量
は900〜3,000のものが好ましい。上記ポリブテ
ンの量は、少なくなると粘着力が低下し、多くなると粘
着力が強くなりすぎるので、スチレン−イソプレン−ス
チレンブロック共重合体100重量部に対して3〜20
重量部が好ましい。上記粘着剤組成物には、必要に応じ
て他の粘着付与樹脂、軟化剤、液状ゴム、さらにジブチ
ルヒドロキシトルエン等の老化防止剤等が添加されても
よい。
を添加してもよい。上記ポリブテンは、粘着付与剤及び
軟化剤として粘着力を調節する働きがあり、平均分子量
は900〜3,000のものが好ましい。上記ポリブテ
ンの量は、少なくなると粘着力が低下し、多くなると粘
着力が強くなりすぎるので、スチレン−イソプレン−ス
チレンブロック共重合体100重量部に対して3〜20
重量部が好ましい。上記粘着剤組成物には、必要に応じ
て他の粘着付与樹脂、軟化剤、液状ゴム、さらにジブチ
ルヒドロキシトルエン等の老化防止剤等が添加されても
よい。
【0020】上記粘着付与樹脂としては、例えば、ロジ
ン及び水添、不均化、重合あるいはエステル化されたロ
ジン誘導体等のロジン系樹脂;α−ピネン、β−ピネン
等のフェノール樹脂;テルペンフェノール樹脂;脂肪族
系、芳香族系、脂環族系あるいは共重合系等の石油樹
脂;アルキル−フェノール樹脂;キシレン樹脂等が挙げ
られる。
ン及び水添、不均化、重合あるいはエステル化されたロ
ジン誘導体等のロジン系樹脂;α−ピネン、β−ピネン
等のフェノール樹脂;テルペンフェノール樹脂;脂肪族
系、芳香族系、脂環族系あるいは共重合系等の石油樹
脂;アルキル−フェノール樹脂;キシレン樹脂等が挙げ
られる。
【0021】上記軟化剤としては、例えば、プロセスオ
イル、液状イソブチレン、液状ポリアクリレート、ひま
し油、綿実油、パーム油、椰子油、ミツロウ、カルナバ
ロウ、ラノリン等が挙げられ、上記液状ゴムとしてはポ
リイソブチレン、液状ポリイソプレン等が挙げられる。
イル、液状イソブチレン、液状ポリアクリレート、ひま
し油、綿実油、パーム油、椰子油、ミツロウ、カルナバ
ロウ、ラノリン等が挙げられ、上記液状ゴムとしてはポ
リイソブチレン、液状ポリイソプレン等が挙げられる。
【0022】本発明の眠気防止用テープにおいて、上記
l−メントールの量は、少なくなると十分な眠気防止効
果が得られず、多くなると発赤等の皮膚刺激を引き起こ
すので、上記粘着剤組成物100重量部に対して9〜3
0重量部に限定される。
l−メントールの量は、少なくなると十分な眠気防止効
果が得られず、多くなると発赤等の皮膚刺激を引き起こ
すので、上記粘着剤組成物100重量部に対して9〜3
0重量部に限定される。
【0023】本発明の眠気防止用テープを調製する方法
としては、従来公知の粘着テープの調製方法が採用可能
であり、例えば、ホットメルト塗工法、溶剤塗工法、カ
レンダー塗工法、エマルジョン塗工法等が挙げられる。
上記溶剤塗工法としては、粘着剤組成物及びl−メント
ールからなる薬剤含有粘着剤組成物を適当な溶剤に溶解
し、これを支持体上に塗工、乾燥する方法が挙げられ
る。
としては、従来公知の粘着テープの調製方法が採用可能
であり、例えば、ホットメルト塗工法、溶剤塗工法、カ
レンダー塗工法、エマルジョン塗工法等が挙げられる。
上記溶剤塗工法としては、粘着剤組成物及びl−メント
ールからなる薬剤含有粘着剤組成物を適当な溶剤に溶解
し、これを支持体上に塗工、乾燥する方法が挙げられ
る。
【0024】上記ホットメルト塗工法としては、粘着剤
組成物及びl−メントールからなる薬剤含有粘着剤組成
物を加熱溶融し、これを支持体上に展延、塗工する方法
が挙げられる。またホットメルト塗工法では、薬剤含有
粘着剤組成物を加熱溶融して剥離紙上に塗工した後、支
持体に密着、転写する方法も使用可能である。ホットメ
ルト塗工法で得られた眠気防止用テープは、l−メント
ールの揮散が抑えられるので好ましい。
組成物及びl−メントールからなる薬剤含有粘着剤組成
物を加熱溶融し、これを支持体上に展延、塗工する方法
が挙げられる。またホットメルト塗工法では、薬剤含有
粘着剤組成物を加熱溶融して剥離紙上に塗工した後、支
持体に密着、転写する方法も使用可能である。ホットメ
ルト塗工法で得られた眠気防止用テープは、l−メント
ールの揮散が抑えられるので好ましい。
【0025】上記剥離紙は粘着剤層の保護を目的として
用いられ、例えば、ポリエチレンコート上質紙、ポリオ
レフィンコートグラシン紙、ポリエチレンテレフタレー
ト(以下PETという)フィルム、ポリプロピレンフィ
ルム等の片面あるいは両面をシリコン処理したものが使
用可能である。
用いられ、例えば、ポリエチレンコート上質紙、ポリオ
レフィンコートグラシン紙、ポリエチレンテレフタレー
ト(以下PETという)フィルム、ポリプロピレンフィ
ルム等の片面あるいは両面をシリコン処理したものが使
用可能である。
【0026】本発明の眠気防止用テープの形状は、シー
ト状、帯状、円形、楕円形、三日月形、菱形等自由に選
択できる。
ト状、帯状、円形、楕円形、三日月形、菱形等自由に選
択できる。
【0027】上記眠気防止用テープを、額や眼の周囲、
こめかみ等に貼付することにより、粘着剤層中のl−メ
ントールが経皮吸収されるとともに、支持体や粘着剤層
の縁から徐々に揮散したl−メントールが、眼、鼻腔、
皮膚等を適度に刺激して眠気を防止する。
こめかみ等に貼付することにより、粘着剤層中のl−メ
ントールが経皮吸収されるとともに、支持体や粘着剤層
の縁から徐々に揮散したl−メントールが、眼、鼻腔、
皮膚等を適度に刺激して眠気を防止する。
【0028】
(実施例1〜5及び比較例1〜7)表1に示した量のス
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、流動
パラフィン、脂環族系炭化水素樹脂、ポリブテン及びジ
ブチルヒドロキシトルエン(老化防止剤)を加えて、1
10〜130℃で5時間加熱溶融して粘着剤組成物を調
製した後、さらに表1に示した量のl−メントールを加
えて均一に混合し、薬剤含有粘着剤組成物を得た。上記
薬剤含有粘着剤組成物をシリコン離型処理したPETフ
ィルム(厚さ50μm)上に、厚さ70μmとなるよう
に展延、塗工し、室温に冷却した後、厚さ100μmの
可塑化塩化ビニルフィルム上に転写し眠気防止用テープ
を得た。
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、流動
パラフィン、脂環族系炭化水素樹脂、ポリブテン及びジ
ブチルヒドロキシトルエン(老化防止剤)を加えて、1
10〜130℃で5時間加熱溶融して粘着剤組成物を調
製した後、さらに表1に示した量のl−メントールを加
えて均一に混合し、薬剤含有粘着剤組成物を得た。上記
薬剤含有粘着剤組成物をシリコン離型処理したPETフ
ィルム(厚さ50μm)上に、厚さ70μmとなるよう
に展延、塗工し、室温に冷却した後、厚さ100μmの
可塑化塩化ビニルフィルム上に転写し眠気防止用テープ
を得た。
【0029】
【表1】
【0030】なお、表1で使用した各成分は次の通りで
ある。 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(表
中、SISで示した) A:「カリフレクッスTR1107」(シェル化学社
製) スチレン含有量14重量%、平均分子量125,000 B:「カリフレクッスTR1111」(シェル化学社
製) スチレン含有量21重量%、平均分子量125,000 流動パラフィン 「局方 流動パラフィン」(日興製薬社製) 脂環族系炭化水素樹脂(表中、炭化水素樹脂で示した) 「アルコンP90」(荒川化学社製) 平均分子量630、軟化点90℃ ポリブテン 「ポリブテン HV300」(日本石油化学社製) 老化防止剤 「ジブチルヒドロキシトルエン」(オリエント化学社
製) l−メントール 「食添 l−メントール」(小城製薬社製)
ある。 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(表
中、SISで示した) A:「カリフレクッスTR1107」(シェル化学社
製) スチレン含有量14重量%、平均分子量125,000 B:「カリフレクッスTR1111」(シェル化学社
製) スチレン含有量21重量%、平均分子量125,000 流動パラフィン 「局方 流動パラフィン」(日興製薬社製) 脂環族系炭化水素樹脂(表中、炭化水素樹脂で示した) 「アルコンP90」(荒川化学社製) 平均分子量630、軟化点90℃ ポリブテン 「ポリブテン HV300」(日本石油化学社製) 老化防止剤 「ジブチルヒドロキシトルエン」(オリエント化学社
製) l−メントール 「食添 l−メントール」(小城製薬社製)
【0031】〔眠気防止用テープの評価〕上記実施例1
〜5及び比較例1〜7で得られた眠気防止用テープにつ
き下記の評価を行い、その結果を表2に示した。 (1)180度剥離強度 JIS Z0237に準拠して測定した。 (2)官能試験 半径1cmの円形に打ち抜いた眠気防止用テープを成人
5名の評価者の額またはこめかみに貼付し、貼付後0.
5時間、1時間、1.5時間、2時間、2.5時間及び
3時間に、次の評価基準に従って眠気防止効果を判定し
た。 〈評価基準〉 +:メントール臭及び皮膚に対する適度な刺激感があ
り、眠気を防止する。 ±:メントール臭はほとんどないが、皮膚に対する適度
な刺激感がある。 −:メントール臭及び皮膚に対する刺激感がない。 また官能試験終了後、眠気防止用テープを剥離する際の
糸引き及び皮膚への糊残りの有無、角質剥離の有無を次
の評価基準に従って判定した。 〈評価基準〉 (糸引き及び皮膚への糊残りの有無) ○:糸引き及び皮膚への糊残りなし ×:糸引き又は皮膚への糊残りあり (角質剥離の有無) ○:角質剥離ほとんどなし ×:角質剥離多い
〜5及び比較例1〜7で得られた眠気防止用テープにつ
き下記の評価を行い、その結果を表2に示した。 (1)180度剥離強度 JIS Z0237に準拠して測定した。 (2)官能試験 半径1cmの円形に打ち抜いた眠気防止用テープを成人
5名の評価者の額またはこめかみに貼付し、貼付後0.
5時間、1時間、1.5時間、2時間、2.5時間及び
3時間に、次の評価基準に従って眠気防止効果を判定し
た。 〈評価基準〉 +:メントール臭及び皮膚に対する適度な刺激感があ
り、眠気を防止する。 ±:メントール臭はほとんどないが、皮膚に対する適度
な刺激感がある。 −:メントール臭及び皮膚に対する刺激感がない。 また官能試験終了後、眠気防止用テープを剥離する際の
糸引き及び皮膚への糊残りの有無、角質剥離の有無を次
の評価基準に従って判定した。 〈評価基準〉 (糸引き及び皮膚への糊残りの有無) ○:糸引き及び皮膚への糊残りなし ×:糸引き又は皮膚への糊残りあり (角質剥離の有無) ○:角質剥離ほとんどなし ×:角質剥離多い
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】本発明の眠気防止用テープは上述の通り
であり、粘着性を損ねることなく眠気を防止するのに十
分な量のl−メントールを含有させることができるの
で、長時間にわたって眠気防止効果を持続できる。
であり、粘着性を損ねることなく眠気を防止するのに十
分な量のl−メントールを含有させることができるの
で、長時間にわたって眠気防止効果を持続できる。
Claims (1)
- 【請求項1】支持体上に薬剤を含有する粘着剤層が形成
された眠気防止用テープで、上記粘着剤層は、スチレン
含有量が12〜20重量%であるスチレン−イソプレン
−スチレンブロック共重合体100重量部、流動パラフ
ィン80〜200重量部及び脂環族系炭化水素樹脂60
〜180重量部からなる粘着剤組成物100重量部と、
薬剤としてl−メントール9〜30重量部よりなること
を特徴とする眠気防止用テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6121123A JPH0748250A (ja) | 1993-06-04 | 1994-06-02 | 眠気防止用テープ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 1994-06-02 JP JP6121123A patent/JPH0748250A/ja active Pending
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040616 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041013 |