JPH0747008B2 - 小型携帯用掃除機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は小型携帯用掃除機に関する。

（ロ）従来の技術 例えば、特開昭58−160555号公報に示されるコードレス
式の小型携帯用電気掃除機は、本体前方に取り付けた収
塵箱内に専用のフィルター装置を配設したもので、ゴミ
捨て毎にフィルター装置を掃除しなければならず、取り
扱いが面倒であると共に専用のフィルター装置が必要で
あるから使用者が入手するのが難しいという欠点があ
る。そこで、本出願人は、低廉に、簡単に入手の出来る
テイッシュペーパー等の紙フィルターを使用した小型携
帯用掃除機（実願昭59−168191号参照）を既に提案して
いる。このものは第６図に示す如く収塵凹所（30）と収
塵蓋（31）との間に紙フィルター（32）を配設している
ものであるから、例えば小石のような重いゴミの吸い込
みによって紙フィルター（32）が破損する危惧がある。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 本発明の小型携帯用掃除機は、使用者が低廉に且つ容易
に入手可能な紙フィルターを使用すると共に例えば小石
のような重いゴミを吸い込んでも紙フィルターが破損し
ないようにし、さらに使用途上に収塵能力が低下しない
ようにしたものである。

（ニ）問題点を解決するための手段 本発明の小型携帯用掃除機は、前部に上方開口の収塵凹
所を有し、後部にファンモータを内蔵した本体と、前記
収塵凹所に装備され、上方と前方を開口すると共にフィ
ルター面を有する収塵ケースと、前記収塵凹所を開閉自
在に閉塞する収塵蓋と、シート状の紙フィルターを前記
収塵ケース内に押し込むフィルター押えとからなること
を特徴とする。

（ホ）作用 本発明は以上の構成ゆえ、フィルター押えが、シート状
の紙フィルターを収塵ケース内に押し込むので、フィル
ター面積を広くとれる。

また、紙フィルターはその紙表面全体を収塵ケースで保
形され、収塵ケースのフィルター面の全面に、紙フィル
ターが装着される。

（ヘ）実施例 （１）は小型携帯用掃除機の本体で、前方に吸気筒
（２）を備えた前方壁（３）を有すると共に後方に把手
（４）を形成した機器収納部（５）と、この収納部
（５）の下底部分を前方に延長して設けた前方下底
（６）の周囲から左右二分割の側面板（7a）（7b）と前
方板（８）とからなる側壁を上方に延設することにより
上方開口の筐体状に構成した収塵凹所（９）とからな
り、前記機器収納部（５）内の把手（４）下方個所には
充電式電池（10）を内蔵すると共に前記吸気筒（２）後
方には仕切板（11）に取り付けられたファンモータ（1
2）がファン（12a）を前記吸気筒（２）に対向させる如
く配置して内蔵してある。さらに（13）は前記機器収納
部（５）内に配設されたブッシュ式の電源スイッチであ
る。（14）は前記本体（１）の収塵凹所（９）の上方開
口を覆う収塵蓋で、前記本体（１）の前方壁上方に蝶番
機構（15）を介して開閉自在に取り付けられているもの
で、しかも左右の垂下片（16a）（16b）を左右両端部分
に、前記前面板（８）の上側に位置して該前面板（８）
を覆う吸込口（17）を前端部分に、夫々有している。さ
らに（18）（18）は前記収塵蓋（14）の裏側に設けた一
対のフィルター押え用突条である。

（19）は前記収塵凹所（９）に着脱自在に装備される上
方開口の収塵ケースで、該収塵ケース（19）は前記収塵
凹所（９）に収納したときに該凹所（９）の上方開口縁
より下方で前記下底（６）及び側面板（7a）（7b）から
所定の間隙を有した状態に位置する底面フィルター部
（20）及び側面フィルター部（21）と、前記前方壁
（３）に所定の間隙を有して対向する後面フィルター部
（22）とを有すると共に、前記側面フィルター部（21）
の上方から前記後面フィルター部（22）の両側まで一対
の立壁（23）（23）を設けている。さらに（24）は該収
塵ケース（19）の前記側面フィルター部（21）上方個所
に周設された水平鍔、（25）は前記後面フィルター部
（22）周縁個所に前記水平鍔（24）と連続して周設され
た縦鍔で、これら水平鍔（24）及び縦鍔（25）の周端に
はシール用パッキング（26）を配設している。そしてこ
の収塵ケース（19）はその水平鍔（24）及び縦鍔（25）
を前記収塵凹所（９）の上方開口縁及び前方壁（３）
に、シール用パッキング（26）を介して装着されること
によって底面フィルター部（20）、側面フィルター部
（21）、後面フィルター部（22）が夫々前方下底
（９）、側面板（7a）（7b）、前方壁（３）と所定の間
隙を有した状態で収塵凹所（９）に嵌め込み装備され
る。（27）は市販のティッシュペーパー又はキッチンペ
ーパーをそのまま利用してなる紙フィルターで、該紙フ
ィルター（27）の周端部（28）を前記収塵ケース（19）
の上方開口端周縁に配置して収塵蓋（14）を閉塞するこ
とにより、前記フィルター押え突条（18）が該紙フィル
ター（27）の紙表面中央部分を収塵ケース（19）底面フ
ィルター部（20）方向に押圧して広い塵埃収納個所を形
成すると共に、該紙フィルター（19）の周端部（28）が
前記収塵ケース（19）の一対の立壁（23）（23）と収塵
蓋（14）の垂下片（16a）（16b）との間及び前記水平鍔
（24）の前方部と吸込口（17）との間に位置決めされる
ことによって前記周端部（28）が収塵ケース（19）の立
壁（23）上端と前記収塵蓋（14）との間に挾持装着され
るもので、従って紙フィルター（27）の周端部（28）が
収塵蓋（14）内に完全に収納され、収塵蓋（14）からは
み出すことがないと共に、紙フィルター（27）の中央部
分は前記底面フィルター部（20）、側面フィルター部
（21）、後面フィルター部（22）に対峙して収納され
る。

而して、把手（４）を手指で握持して電源スイッチ（1
3）をオンすれば、充電式電池（10）電源でファンモー
タ（12）が駆動され、従って塵埃は吸込口（17）から吸
い込まれて紙フィルター（27）で捕集されるもので、こ
のとき紙フィルター（27）はフィルター押え突条（18）
によって広い塵埃収納個所を確保し、さらに紙表面が前
記収塵ケース（19）の内側に密着することによって該収
塵ケース（19）で保形され且つ補強されると共に収塵ケ
ース（19）と収塵凹所（９）との間に間隙が存在するこ
とによって広いフィルター面積を有し、効率良く塵埃を
捕集できる。

そしてゴミ捨て時には収塵蓋（14）を収塵凹所（９）か
ら回動させて開き、前記一対の立壁（23）（23）上にあ
る紙フィルター（27）の周端部（28）を握持して紙フィ
ルター（27）ごと廃棄すればよい。

さらにこの紙フィルター（27）は市販のティッシュペー
パーあるいはキッチンペーパーであるからきわめて容易
に且つ安価に入手できる。

（ト）発明の効果 本発明によれば、フィルター押えが、シート状の紙フィ
ルターを収塵ケース内に押し込むので、フィルター面積
を広くとれ、効率よく大容量の塵埃を捕集できる。

また、紙フィルターはその紙表面全体を収塵ケースで保
形されるから小石等の重いゴミを吸い込んでも破損する
ことがなく、塵埃を確実に捕集することができる。そし
て、収塵ケースのフィルター面の全面に、紙フィルター
が装着されることより、フィルター面積が大きく、強い
吸引力を得ることができると共に、使用途中での収塵能
力の低下が小さい。

更に、ゴミ捨て時には、ゴミをシート状の紙フィルター
に包み込むようにして捨てればよいので、ごみ捨て作業
が簡単に、清潔におこなえ、取扱が非常に簡単になる。
そして、シート状の紙フィルターはきわめて容易に且つ
安価に入手できるので、メンテナンス費用が安くなる。

【図面の簡単な説明】

図面は何れも小型携帯用電気掃除機に関し、第１図は本
発明実施例の断面側面図、第２図は同全体斜視図、第３
図は同収塵蓋を開いた状態の全体斜視図で（イ）は収塵
ケースの装着状態の図、（ロ）は同取り外し状態の図、
（ハ）はゴミ捨て状態の図、第４図はゴミ捨て状態の要
部図、第５図は第２図のＡ−Ａ′断面図で、さらに第６
図は従来例の断面側面図である。 （９）…収塵凹所、（12）…ファンモータ、（１）…本
体、（20）…底面フィルター部、（21）…側面フィルタ
ー部、（19）…収塵ケース、（14）…収塵蓋、（27）…
紙フィルター。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】前部に上方開口の収塵凹所を有し、後部に
   ファンモータを内蔵した本体と、前記収塵凹所に装備さ
   れ、上方と前方を開口すると共にフィルター面を有する
   収塵ケースと、前記収塵凹所を開閉自在に閉塞する収塵
   蓋と、シート状の紙フィルターを前記収塵ケース内に押
   し込むフィルター押えとからなる小型携帯用掃除機。