JPH09135155A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH09135155A
JPH09135155A JP7288359A JP28835995A JPH09135155A JP H09135155 A JPH09135155 A JP H09135155A JP 7288359 A JP7288359 A JP 7288359A JP 28835995 A JP28835995 A JP 28835995A JP H09135155 A JPH09135155 A JP H09135155A
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circuit boards
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JP7288359A
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Koichi Inoue
広一 井上
Kiyoshi Nakada
仲田  清
Hideo Kobayashi
秀男 小林
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スイッチング素子の温度上昇を小さく抑えつ
つ、スイッチング素子,フリーホイールダイオード及び
スナバ回路を搭載した電力用半導体装置を提供するこ
と。 【解決手段】スイッチング素子及びスイッチング素子と
逆並列につながれたフリーホイールダイオードからなる
主回路基板,スナバダイオードのみ或いはスナバダイオ
ードと並列につながれたスナバ抵抗からなる副回路基
板,副回路基板から眺めた隣接基板がすべて主回路基板
である基板の配置。 【効果】発熱の小さい副回路基板の搭載領域を発熱の大
きい主回路基板の熱拡散領域として利用することで、主
回路基板の温度上昇を抑え半導体装置の信頼性を向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイオードのみ、
あるいは抵抗とダイオードが並列に接続された、同じ複
数の副回路基板に隣接する回路基板が、複数のスイッチ
ング素子及びスイッチング素子と逆並列に接続されたダ
イオードを搭載した、同じ主回路基板のみであることを
特徴とする半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電動機のような誘導負荷を駆動する電力
用スイッチング回路では、スイッチング素子を補助する
二種類の付加回路が必須である。一つがスイッチング素
子と逆並列に接続され、負荷から流入する逆方向電流を
バイパスするフリーホイールダイオードである。もう一
つがダイオード,コンデンサ及び抵抗で構成され、スイ
ッチング時に発生する過渡的な大電力によるスイッチン
グ素子の破壊を防止するスナバ回路である。
【0003】スナバ回路に使用されるダイオード(スナ
バダイオード)と前記フリーホイールダイオードはスイ
ッチング素子との連携動作が不可欠であるので、できる
だけスイッチング素子の近くに配置して、お互いの間に
存在する誘導成分が最小になるようにすることが肝要で
ある。したがって、スイッチング素子,フリーホイール
ダイオード、及びスナバダイオード(場合によっては、
さらにスナバ抵抗)が一つのモジュールに搭載される構
造が望ましい。
【0004】ところで、フリーホイールダイオードに
は、スイッチング素子と同じ程度の電流時間積が付加さ
れるので、スイッチング素子と同程度の発熱を生じる。
これに対して、スナバダイオードの動作はスイッチング
の瞬間のみであり、電流は大きいが時間が短いので、ス
イッチング素子に比べると一桁程度発熱が小さい。従っ
てこのような発熱量の相違を考慮した実装形態を採るこ
とが望ましい。
【0005】特開昭59−68958 号公報では、フリーホイ
ールダイオードをモジュール内の別基板に搭載する構造
について開示している。しかし、スナバ回路についての
開示はない。特開昭57−15453 号公報では、フリーホイ
ールダイオード,ダイオード及び抵抗を搭載した、同一
の回路基板を二つ搭載してモジュールを構成することが
開示されている。しかし、スナバ回路の記載や、発熱量
が異なる回路基板の適正配置についての開示はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来技術には、スイッチング素子、及びそれを補助する付
加回路、すなわち、フリーホイールダイオード並びにス
ナバ回路のうち少なくともスナバダイオードを搭載した
半導体装置におけるフリーホイールダイオードと、スナ
バダイオードの発熱量の相違を考慮した内部搭載基板の
最適配置に関して、開示がみられない。
【0007】発熱量の異なる基板が混在すると熱歪の発
生により半導体装置の信頼性の低下を生じ問題となるた
めに内部搭載基板の配置の最適化が課題である。
【0008】本発明の目的は、上記半導体装置の内部に
搭載される発熱量の異なる回路基板が最適配置された半
導体装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】交流電動機を駆動するイ
ンバータ回路の一例を図2に示す。図2は、直流入力か
ら三相交流出力を得るインバータ回路の1相分を示して
いる。この回路は、直流電源201から供給される直流
を交流に変換し、交流出力202に導くものである。ま
た、図2に示す回路は、スイッチング素子が2段直列に
つながった2レベルインバータである。この回路は働き
によって大きく二つに分けることができる。すなわち、
スイッチング回路203とスナバ回路208である。ス
イッチング回路203は、上側アームスイッチング素子
204と上側アームフリーホイールダイオード206と
が逆並列に接続されたものと、下側アームスイッチング
素子205と下側アームフリーホイールダイオード20
7が逆並列に接続されたものが、直列に接続されてい
る。また、スナバ回路208は、上側アームスナバダイ
オード209,上側アームスナバ抵抗211,下側アー
ムスナバダイオード210,下側アームスナバ抵抗21
2、及びコンデンサ3個からなっている。以上のスイッ
チング回路とスナバ回路を構成する素子のうち、スナバ
回路に使われているコンデンサを除く素子をモジュール
に取り込む形態が、本発明による半導体装置である。と
くに、前記上側アームと下側アームを別個のモジュール
とし、これら二つのモジュールを直列に接続する形態が
実用的である。ただし、上側アームスナバ抵抗211及
び下側アームスナバ抵抗212については、モジュール
で一体化するメリットが上側アームスナバダイオード2
09及び下側アームスナバダイオード210ほど顕著で
はないので、モジュールに含めない場合もある。ここ
で、熱的な特徴について述べる。スイッチング回路20
3は、スイッチング素子が導通或いは遮断している間、
電流が流れるので、電流が流れている時間が長く、トー
タルの発熱量が大きい。これに対して、スナバ回路20
8は、スイッチングの瞬間のみ電流が流れる回路であ
り、瞬間の発熱量はスイッチング回路に匹敵するが、ト
ータルの発熱量ではスイッチング回路203より一桁程
度小さい。半導体装置内を複数の回路基板に分けて実装
する場合、回路動作上からも、発熱量からも、スイッチ
ング回路とスナバ回路とを別の回路基板に分けることが
合理的である。
【0010】一つの半導体装置の中に発熱量の大きい回
路基板と発熱量の小さい回路基板が混在している場合の
回路基板の配置方法について述べる。なお、高い発熱量
の回路基板どうし、低い発熱量の回路基板どうしは大き
さ及び発熱量が略等しいとする。図3に示すように回路
基板を一列に配置する場合について述べる。図3は、半
導体装置の底面を形成する熱拡散用ベース基板303上
に3枚の高発熱量回路基板301と2枚の低発熱量回路
基板302を配置した平面図である。ここで、熱拡散用
ベース基板303は、例えば銅のように熱伝導率の良い
材料で構成された比較的厚い一枚の板である。また、高
発熱量回路基板301及び低発熱量回路基板302は、
絶縁性の基板上に導電回路パターンを形成したものであ
り、絶縁性基板の材質は熱伝導性の観点からセラミック
スが好ましい。また、導電回路パターンは、セラミック
スの表面に接着された銅箔等であることが好ましい。さ
らに、図3には、熱拡散用ベース基板303の左右方向
に延びる中心線上における温度分布を示す温度グラフ3
04が重ねて表示されている。温度グラフ304の上下
方向は熱拡散用ベース基板303の底面(高発熱量回路
基板301及び低発熱量回路基板302の搭載面でない
側)の表面温度を示し、左右方向は熱拡散用ベース基板
303上の位置を示す。
【0011】図3(a)の配置は、高発熱量回路基板3
01に低発熱量回路基板302が挟まれる配置である。
高発熱量回路基板301は、低発熱量回路基板302よ
り一桁ほど発熱量が大きい。高発熱量回路基板301の
直下がもっとも高温になる。また、低発熱量回路基板3
02の直下も、低発熱量回路基板302で発生した熱が
到達するので、わずかではあるが温度が上昇している。
ここで注目したいのは、低発熱量回路基板302の下の
部分にまで高発熱量回路基板301の温度上昇の裾野が
到達していることである。熱は、高発熱量回路基板30
1から熱拡散用ベース基板303へ板厚方向に(図3で
は紙面の表側から裏側へ)流れるのみならず、板厚に平
行な方向へ(図3では紙面に平行な上下左右方向へ)も
流れる。これが、熱の広がりである。とくに、熱拡散用
ベース基板303として熱伝導率の良い銅の金属材料を
使用し、しかも、熱拡散用基板303を厚くすると、熱
の広がりが大きくなる。このような条件では、高発熱量
回路基板301で発生した熱が低発熱量回路基板302
の直下にまで到達する。すなわち図3(a)に示す配置
では、高発熱量回路基板301から発生した熱を広げる
ための領域として低発熱量回路基板302の搭載領域を
利用している。したがって、高発熱量回路基板301直
下の最高温度が、3枚の高発熱量回路基板301のいず
れにおいても略等しく、しかも、図3(b)や(c)の
回路基板配置より最高温度が低く抑えられる。最高温度
を低く抑えることは、半導体装置の信頼性の向上に直接
寄与する。また、最高温度レベルが、各高発熱量回路基
板301でほぼ等しいということは、各高発熱量回路基
板301の信頼性レベルが揃うことになり、回路基板間
の信頼性のバランスが採れていて、望ましい状態であ
る。
【0012】図3(b)は、高発熱量回路基板301を
熱拡散用ベース基板303の中心に集中して並べ、熱拡
散用基板303の周辺に低発熱量回路基板302を並べ
る配置である。この配置では、左或いは右の高発熱量回
路基板301で発生した熱の一部は、低発熱量回路基板
302の下部にまで広がるが、左右の高発熱量回路基板
301の中心側(中央の高発熱量回路基板301側)で
発生した熱は、中央の高発熱量回路基板301によって
熱の広がりが阻害される。したがって、左右の高発熱量
回路基板301の温度は、図3(a)の配置より上昇す
る。さらに、中央の高発熱量回路基板301では、熱の
広がりが左右の高発熱量回路基板301により阻害され
るため、左右の高発熱量回路基板301よりさらに温度
が上昇する。
【0013】図3(c)は、高発熱量回路基板301を
一個所にまとめるという点では図3(b)と同じ配置で
ある。しかし、低発熱量回路基板302を一個所にまと
めたために、外側(図3(c)左側)の低発熱量回路基
板302の下部にまで高発熱量回路基板301の熱が到
達せず、高発熱量回路基板301の熱拡散領域として低
発熱量回路基板302の下部を利用することができない
ので、図3(a)或いは(b)より、冷却効率が悪い。
その結果、高発熱量回路基板301の温度は、図3
(b)よりさらに高くなる。また、中央の高発熱量回路
基板301(右から2番目)の温度上昇が左右の高発熱
量回路基板301より大きいことは図3(b)と同じであ
る。さらに、低発熱量回路基板302の下部を熱拡散領
域として利用できない右側の高発熱量回路基板301の
温度が左側の高発熱量回路基板301の温度より大きく
なる。図3(c)の配置は、温度の絶対値が図3(a)
或いは(b)より高くなるのみならず、高発熱量回路基
板301の温度のばらつきが図3(b)より大きくなる
という欠点も有している。
【0014】以上述べたように、図3(a)の配置は、
図3(b)或いは図3(c)より優れている。また、以
上の3種類配置の他に、高発熱量回路基板301と低発
熱量回路基板302の並べ方に数種類あるが、いずれも
図3(a)より、温度上昇が大きい。すなわち、放熱の
観点から眺めると、図3(a)の配置が最適である。回
路基板を平面状(二次元)に配置する場合の望ましい配
置の一例を図4に示す。一列に配列する場合の望ましい
配置を二次元に拡大すればよい。すなわち、前後方向,
左右方向とも、高発熱量回路基板401によって低発熱
量回路基板402が挟まれる配置にすることが望まし
い。このように配置すれば高発熱量回路基板401の熱
広がり領域として低発熱量回路基板402下部を利用す
ることができる。
【0015】本発明の半導体装置は、スイッチング素子
及びスイッチング素子と逆並列に接続されたフリーホイ
ールダイオードを備えた、複数の主回路基板、及び、そ
れらを並列接続するための電気的手段、さらに、スナバ
用のダイオードのみ、あるいはスナバ用の抵抗とスナバ
用のダイオードが並列に接続された、少なくとも1つの
副回路基板である。主回路基板は、通電時に発熱するの
で発熱時間が長く、トータルの発熱量、或いは単位時間
あたりの発熱量(すなわち、平均発熱量)が大きい。こ
れに対して、スナバ回路の部品を搭載した副回路基板
は、スイッチング時のみ発熱するので発熱時間が短く、
トータルの発熱量、或いは平均発熱量が小さい。したが
って、同一モジュール内に高い平均発熱量の回路基板と
低い平均発熱量の回路基板が混在する構成である。
【0016】一方、本発明は大電力を扱う半導体装置を
対象としているので、電気的な特性を満足させるための
構造上の制約が加わる。すなわち、高電圧を扱うための
制約及び大電流を扱うための制約である。高電圧を扱う
ために、絶縁距離を大きくしなければならない。また、
大電流を扱うために、電流経路の誘導成分のバランスを
取らなければならないことである。大電流になると、電
流経路の誘導成分が重要になる。これは、電流の変化に
伴う起電力が、単位時間あたりの電流の変化量と誘導成
分の積に比例することに起因する問題である。大電流を
扱えば、単位時間あたりの電流の変化量が大きくなり、
その結果、同じ誘導成分の量でも起電力が大きくなる。
また、大電力を扱うためには、必然的に半導体装置内で
並列回路を構成することになるので、並列の各ユニット
の誘導成分のバランス,ユニット間を並列に接続するた
めの配線部分の誘導成分のバランスが重要になる。この
理由は、誘導成分に起因する起電力が並列部分で異なる
と、並列部分ごとのスイッチング動作が異なり、どちら
かに電流が集中するという不都合が生じるのである。こ
のことから、各ユニットで扱う電流量を等しくするのみ
ならず、各ユニットは寸法形状が略同じであることが大
電力を扱う半導体装置の構成上必要となる。上記した誘
導成分のバランスに関連して、二つのユニットを並列接
続する場合を例に取り、説明する。二つのユニットを並
列接続する場合の構成を単純化して図5に示す。ユニッ
ト501には、コレクタ内部端子502及びエミッタ内
部端子503が一つずつある。ここで、ユニット内の配
線及びユニットを構成する半導体素子の表示は省略し
た。また、内部端子と命名したのは、半導体装置外部の
外部端子と区別するためである。コレクタ内部端子50
2にはコレクタ取り出し線504が、また、エミッタ内
部端子503にはエミッタ取り出し線505が、それぞ
れ接続されている。誘導成分は、配線の長さ及び断面形
状に直接左右されるので、コレクタ取り出し線504ど
うし、及びエミッタ取り出し線505どうしは、誘導成
分を等しくするため同じ形状で同じ長さであることが望
ましい。つぎに、コレクタ並列線506及びエミッタ並
列線507で、両ユニットの電流が合流する。コレクタ
合流線508及びエミッタ合流線509のコレクタ並列
線506及びエミッタ並列線507への接続部は、コレ
クタ並列線506及びエミッタ並列線507のちょうど
中央であることが望ましい。左右の誘導成分を揃えるた
めである。
【0017】以上述べたように、大電流を扱う回路で
は、配線のバランスが重要である。本発明の基本的な構
成要件であるスイッチング素子及びフリーホイールダイ
オードを搭載した主回路基板は、大電流を扱うので、以
上の構成が必要不可欠である。また、スナバ用のダイオ
ードのみ、あるいはスナバ用の抵抗とスナバ用のダイオ
ードが並列に接続された副回路基板においては、平均電
流は小さいが、瞬時に流れる電流は大きいので、電流の
変化率は主回路基板と同等である。従って副回路基板に
おいても主回路基板と同等の配線のバランスに関する配
慮が必要であることに、変わりはない。
【0018】図6を用いて、誘導バランスに配慮した、
しかも熱的にバランスの取れた回路基板の配置につい
て、説明する。図6は、平均発熱量の大きい主回路基板
601が2枚、平均発熱量の小さい副回路基板602が
1枚の場合の最適配置である。主回路基板601には、
コレクタ内部端子603及びエミッタ内部端子604が
一つずつある。また、副回路基板602には、アノード
内部端子605及びカソード内部端子606が一つずつ
ある。図5と同様に、各回路基板内の配線及び半導体素
子の表示は省略した。
【0019】まず、熱的なバランスについて述べる。図
6の各回路基板の配置は、平均発熱量の小さい副回路基
板602を平均発熱量の大きい主回路基板601が挟む
配置である。これは図3(a)と同様であり、平均発熱
量の小さい副回路基板602の搭載されている領域を平
均発熱量の大きい主回路基板601の熱拡散領域として
利用する最適配置になっていて、主回路基板601の温
度上昇が抑えられている。
【0020】つぎに、電気特性から見た配置の良否につ
いて述べる。副回路基板602は、スナバ回路であり、
スイッチング回路とは異なった働きをする回路である。
電気的に見ても、この配置は好ましい。それは、主にス
イッチング回路を形成し、並列に接続される両端の主回
路基板601から半導体装置外部の端子に至る経路に関
係する。とくに、主電流が流れるコレクタ内部端子60
3及びエミッタ内部端子604から半導体装置外への経
路は、並列接続された左右の経路の誘導成分が揃ってい
る必要があり、その要求にこの配置は合致しているので
ある。コレクタ内部端子603どうし、エミッタ内部端
子604どうしを、誘導成分を等しく保ちながら一つに
まとめると、コレクタ並列線607及びエミッタ並列線
608に○で示すように、副回路基板602の中心線上
になる。図に示すように、コレクタ並列線607とエミ
ッタ並列線608を近づける配線にすれば、アノード内
部端子605及びカソード内部端子606の配線のじゃ
まにはならない。しかも、コレクタ並列線607とエミ
ッタ並列線608を近接すれば、相互誘導の作用で、配
線の誘導成分が小さくなる副次的な効果もある。左右の
主回路基板を左右対称にしているのは、コレクタ合流線
及びエミッタ合流線(図示せず、図5参照)を半導体装
置の略中心に配置するためである。半導体装置を組み合
わせてシステムを構成する際に、コレクタ及びエミッタ
の外部端子が半導体装置の中心線上だと都合が良い。左
右の主回路基板を線対称に配置しなければ、すなわち、
コレクタ内部端子603どうし及びエミッタ内部端子6
04どうしを左右対称に配置しなければ、配線距離を等
しくしなければならないから、図5に示すように、コレ
クタ合流線508とエミッタ合流線509は、左右にず
れるので、外部端子も左右にずれる。これを回避するに
は、相互誘導を利用して左右の誘導成分を調整する必要
があり、構造が複雑になる。
【0021】図6は、もっとも理想に近い配置である
が、半導体装置が横長の形状になる。用途によっては、
横長の形状が好ましくない場合もある。そのような用途
では、半導体装置の主回路基板,副回路基板の配置を図
6と同じにして、外部端子の配置を半導体装置全体で9
0度回転させる構成もある。また、主回路基板が2枚の
場合に限れば、次善の配置として、図7に示すように副
回路基板702を2枚の主回路基板701の中心を結ぶ
線分の垂直二等分線上に配置する構成でも良い。この場
合、図7(b)に示すように、副回路基板702を2枚
にして、上下に配置すると、熱的なバランスが、さらに
良くなる。
【0022】本発明によれば、スイッチング素子とフリ
ーホイールダイオードを搭載した高発熱量回路基板、す
なわち、主回路基板に、スナバダイオードのみ或いはス
ナバダイオードとスナバ抵抗を並列接続した低発熱量回
路基板、すなわち、副回路基板が挟まれる配置、或い
は、主回路基板が2枚の場合に限れば、副回路基板の中
心が二つの主回路基板から等距離になる配置とすること
によって、半導体装置内の熱的なバランスと電気的バラ
ンスも満足させることができる。
【0023】本発明の基本的な構成は、スイッチング素
子及びフリーホイールダイオードを備えた複数の主回路
基板、及び、それらを並列接続するための電気的手段、
さらに、スナバ用のダイオードのみ、あるいはスナバ用
の抵抗とスナバ用のダイオードが並列に接続された、複
数の副回路基板が内部に搭載された半導体装置におい
て、副回路基板に隣接して配置される回路基板が主回路
基板であるように配置する、内部基板の配置である。こ
の配置は、大電力、とくに、大電流を扱うスイッチング
モジュールにおいて、発熱量が異なる複数の回路基板が
混在する場合に有効である。
【0024】図8に、本発明による半導体装置の典型的
な形状を示す。本来は、有機樹脂でできたケースで覆
い、ケースの外に外部端子を取り付けるが、その部分は
表示を省略した。すなわち、図8は半導体装置内部の形
状を示す。基本部分は、熱伝導の良い金属製のベース基
板823上に、3枚のセラミックス配線基板、すなわ
ち、図8の左から左側主回路基板801,副回路基板8
03、そして右側主回路基板802の順に配置し、それ
らをはんだで固定したものである。この配置は、図3
(a)と同じである。さらに、左側主回路基板801及び
右側主回路基板802のコレクタどうし,エミッタどう
し,ゲートどうしを結び、外部端子に導くための、コレ
クタ配線818,エミッタ配線819、及びゲート配線
820が、各配線基板表面のコレクタ配線パターン80
4,エミッタ配線パターン805、及びゲート配線パタ
ーン806にはんだ付けされている。各配線パターン上
の各配線とのはんだ付け点が、上記した各内部端子に相
当する。スイッチング素子809,フリーホイールダイ
オード810,スナバダイオード811のみならず、ス
ナバ抵抗812もシリコンチップである。これらの片方
の内部端子、すなわち、コレクタ,カソード、及び抵抗
の内部端子は、チップの裏面に形成された電極から、は
んだ付けによってコレクタ配線パターン804、及びカ
ソード配線パターン807を経由して導かれている。ま
た、エミッタ配線パターン805,ゲート配線パターン
806、及びアノード配線パターン808には、各チッ
プからエミッタワイヤ813,ゲートワイヤ814,ア
ノードワイヤ815,アノードワイヤ816、及び抵抗
接続ワイヤ817で接続されている。
【0025】まず、熱の問題について説明する。主回路
基板801及び802の発熱量は、1枚あたり100W
程度である。副回路基板803の発熱量は、スナバ回路
の発熱の大半を生ずるスナバ抵抗812を入れているの
で少し大きいが、それでも10W程度である。図8の温
度分布は図3(a)に示したようになっている。すなわ
ち、副回路基板803を搭載している部分にまで主回路
基板801及び802で発生した熱が廻り込んでいる。図
8の副回路基板803直下の部分と、副回路基板803
での、ベース板823が露出している部分を、主回路基
板801及び802で発生した熱を拡散させる領域とし
て利用していることになる。したがって、主回路基板8
01及び802の温度上昇を小さく抑え込んでいる。ま
た、図3(a)と同じく、左側主回路基板801から眺
めた熱的状況、すなわち、左側主回路基板801の周り
のベース基板823の広がり及び副回路基板803の発
熱部位と、右側主回路基板802から眺めた熱的状況
は、スナバダイオード811の発熱量とスナバ抵抗812
の発熱量の相違のみの違いであり、これらの発熱量は絶
対値が小さいので影響が小さいため、両主回路基板の温
度上昇はほぼ等しい。すなわち、信頼性のレベルが揃っ
ている。
【0026】以上述べたように、図8に示す構成により
熱的にバランスの取れた配置になっている。つぎに、電
気的なバランスについて述べる。まず、左右の主回路基
板801及び802の回路パターンである。左側主回路
基板801の回路パターンと右側主回路基板802の回
路パターンを左右逆にしている。その結果、左側主回路
基板801と右側主回路基板802は、ベース板802
上で、回路パターンまで含めて線対称になっている。コ
レクタ配線818とエミッタ配線819が、半導体装置
中心に対して左右線対称になり、半導体装置の中心線上
で電流が合流する。誘導成分のバランスを最も取らなけ
ればならないコレクタ配線818とエミッタ配線819
がバランスを保つ構造である。しかも、半導体装置の中
心は、副回路基板803上であり、比較的空いている空
間がある。その空間を利用して外部への接続を実現して
いる。
【0027】主回路基板のパターンの左右反転は部品点
数の増大につながるので、できれば避けたいが、図8に
示す構造では、モジュール外部の主端子、すなわち、コ
レクタ外部端子とエミッタ外部端子(どちらも図示せ
ず)をモジュールの中心線上に並べる構造を例として取
り上げたため、左右対称とした。左右反転のパターンを
使用しない場合には、厳密にバランスを取ると、図5に
示したように、主電流が流れるコレクタ配線とエミッタ
配線が左右にずれる。ゲートに関しては、電流が少ない
ので、左右の配線長さを合わせる必要はない。したがっ
て、ゲート配線820の合流点は、モジュールの中心線
上でなく、例えば外部回路との兼ね合いで右に偏ってい
ても良い。また、副回路基板803、すなわち、スナバ
回路の外部端子も同様に外部回路との兼ね合いで左に寄
せても良い。
【0028】図8は、ワイヤボンディングの形態を取っ
たが、もちろん、ワイヤボンディングに限定される必要
はない。はんだ付け,圧接等、公知のチップの実装方法
であれば何でもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、実施例によりさ
らに具体的に説明する。なお、本発明はこれら実施例に
限定されない。
【0030】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例による半導体装置を斜めから眺めたところである。同
図は、内部が見えるように、一部を切り抜いてある。
【0031】本発明の半導体装置はニッケルめっきを施
した銅ベース基板101上に樹脂ケース102及び樹脂
蓋103が載った構造になっている。図9は、第1の実
施例による半導体装置を使用したモーター制御用三相交
流インバータ回路の1相分の回路図である。直流電源9
01のプラス側に、(プラス側)モジュール903のコ
レクタ外部端子112及びアノード外部端子116を接
続し、直流電源901のマイナス側にもう1台の(マイ
ナス側)モジュール903のエミッタ外部端子113及
びカソード外部端子117を接続する。また、プラス側
モジュール903のエミッタ外部端子113とマイナス側
モジュール903のコレクタ外部端子112を接続す
る。このポイントが1相分の交流出力902になる。こ
の回路図から明らかなように、本インバータは2レベル
インバータである。3つのコンデンサで構成されたスナ
バコンデンサ904を、交流出力902,プラス側モジ
ュール903のカソード外部端子117及びマイナス側
モジュール903のアノード外部端子116に接続す
る。図9の回路を3組用意し、直流側を並列に接続して
三相交流の出力を得る。実装形態としては、3相分を一
つのブロックとしてまとめる。一枚のアルミニウム製の
固定板(図示せず)に各相2個ずつで合計6個のモジュ
ール903を取り付ける。この固定板はヒートシンクを
兼ねている。固定板への取り付けのために、モジュール
の銅ベース101の四隅には取り付け穴118が開けて
ある。樹脂蓋103の中心線上に、コレクタ外部端子1
12及びエミッタ外部端子113が取り付けられてい
る。これらは、メインの電流、すなわち、主電流が流れ
る主端子である。これら主端子の右側には、補助エミッ
タ外部端子114及びゲート外部端子115が、また、
左側には、スナバ回路のアノード外部端子116及びカ
ソード外部端子117が取り付けられている。
【0032】半導体装置内部には、図1に示すように2
枚のスイッチング回路基板104が対向する形、すなわ
ち、左右対称に搭載されている。また、2枚のスイッチ
ング回路基板104に挟まれる位置(中央部)にスナバ
回路基板105が搭載されている。スイッチング回路基
板104の詳細を図10に、また、スナバ回路基板10
5の詳細を図11に示す。コレクタ配線パターン100
1上のコレクタ内部端子1009どうしを接続し、コレ
クタ外部端子112に導くコレクタ配線106及びエミッ
タ内部端子1010どうしを結んでエミッタ外部端子1
13に導くエミッタ配線107が、左右のスイッチング
回路基板104に接続されている。これらの配線は、本
発明によるモジュール903の主電流を担う。2個所の
コレクタ内部端子1009からコレクタ外部端子112
に至る経路における誘導成分は、左右両経路間で、でき
るだけ差がないことが要求される。また、エミッタ内部
端子1010からエミッタ外部端子113に至る経路に
おいても同様である。その点、2枚のスイッチング回路
基板104が左右対称に配置されていて、しかも、両外
部端子がモジュールの中心線上に位置している本実施例
では、ほぼ厳密に同じ値である。なお、各内部端子は、
各配線パターン上の各配線との接続点(はんだ付け点)
につけた説明上の名称であり、特別な構造があるわけで
はない。その他、スイッチング回路基板104の補助エ
ミッタ内部端子を結び補助エミッタ外部端子114に導
く、補助エミッタ配線108及びゲート内部端子101
2どうしを結びゲート外部端子117に導く、ゲート配
線109が、スイッチング回路基板104に接続されて
いる。これらの配線は、電流がほとんど流れないため誘
導成分の調整が不要であり、とくに配線経路の長さの調
整をせずに、モジュールの中心線から離れた両外部端子
に接続されている。ただし、ゲート回路は、後述するよ
うに、インピーダンスの高いMOS(Metal Oxide Semic
onductor)である場合には、主電流による撹乱を受けや
すく、補助エミッタ配線108とゲート配線109の経
路にはノイズに対する注意が必要である。補助エミッタ
配線108とゲート配線109を撚り合わせると、撹乱防
止に効果がある。
【0033】本実施例では、スイッチング素子としてI
GCT(Insulated Gate ControlledThyristor)を使っ
ている。この素子は、IGBT(Insulated Gate Bipol
ar Transistor)に近い特性を持っているスイッチング
素子である。すなわち、MOSで駆動する、電圧駆動型の
スイッチング素子である。さらに、IGBTでは、主電
流の流れる部分をトランジスタで構成しているのに対し
てIGCTではサイリスタを使用しているため、同一耐
圧,同一電流密度では、IGBTより直流電圧降下が小
さい特性を有している。高耐圧素子では、その構造上、
必然的に直流電圧降下が大きくなるので、IGCTは高
耐圧用途に設計すると、長所が生きる素子である。
【0034】スイッチング回路基板104には、IGCT10
04が4個,フリーホイールダイオード1005が2個搭
載されている。チップの寸法は、どちらも一辺13mmの
正方形である。スナバ回路基板105には、スナバダイ
オード1103が1個,スナバ抵抗1104が2個搭載
されている。スナバダイオード1103は、フリーホイ
ールダイオードと同じものである。したがって、極性
は、チップ底面側、すなわちはんだ付け部側がカソー
ド,チップ表面側がアノードである。また、スナバ抵抗
1104は、2個搭載されている。これは、シリコンの
拡散層の抵抗分を利用している。寸法は、スナバダイオ
ードと同じである。
【0035】IGCT1004は、耐圧4000V,電流容量4
1Aである。したがって、半導体装置903の定格は、
耐圧4000V,電流容量328Aである。また、半導
体装置903の外形寸法は、横148mm,縦90mmであ
る。
【0036】スイッチング回路基板104は、コレクタ
配線パターン1001,エミッタ配線パターン1002
及びゲート配線パターン1003のいずれもが上下に線
対称である。したがって、1種類のスイッチング回路基
板104を180度回転させるだけで、左右のスイッチ
ング回路基板104を線対称に配置することができ、基
板を右側用と左側用の2種類用意しなくてよい。
【0037】モーター負荷でピーク電流が328Aであ
る場合には、IGCT1004は1チップあたり約90W、フリ
ーホイールダイオード1005は1チップ当り約100
W発熱する。スイッチング回路基板1041枚当りで
は、約560Wの発熱となる。これに対して、スナバ回
路基板105での発熱は、約50Wである。スナバ回路
基板105の直下の銅ベース101の部分を熱の広がり
領域として利用しているため、半導体装置1つ当りトー
タル1170Wの発熱でも、IGCT1004の温度上昇を、半
導体装置底面より約20℃に抑えることができた。これ
に対して、スナバ回路基板105を搭載しない半導体装
置では、スナバ回路からの発熱がないにもかかわらず放
熱のための半導体装置底面積が小さくなるので、発熱量
が1120Wと小さいにもかかわらず、約26℃も温度
上昇した。
【0038】スナバダイオードは、以下に示すような要
求があるため、半導体装置内に搭載する必然性がある。
【0039】(1)電気的要求 スイッチングの速度にスナバダイオードが追従するため
には、スイッチング素子とスナバダイオードの間に存在
する誘導成分を極力小さくする必要がある。
【0040】(2)熱的要求 半導体装置外で上記(1)を満たすには、空中にダイオ
ードを保持しなければならないので、放熱が困難であ
る。
【0041】スナバ抵抗は必ずしも半導体装置内に搭載
する必要がない。まず、電気的には、スナバ抵抗の動作
は遅くてもよい。したがって、スイッチング回路との間
の誘導成分が大きくても構わない。また、熱的には、ス
ナバ回路の中でかなりの比率の熱をスナバ抵抗が出すの
で、半導体装置の発熱量を押し上げることになる。半導
体装置の発熱が増すと、ヒートシンクの能力を増さねば
ならず、システムの大型化を招く。
【0042】ところが、本実施例ではシステムの小型
化,簡素化するためにスナバ抵抗をモジュール内に搭載
した。理由を列挙する。
【0043】(1)スナバ回路中では最大でも、スイッ
チング回路に比べるとスナバ抵抗の発熱量(絶対値)は
小さい。
【0044】(2)スナバ抵抗を外付けにすることによ
る半導体装置の小型化の効果が小さい。
【0045】たとえば、図11でスナバ抵抗1104を
省いても、上下方向に基板が小さくなるだけで、半導体
装置全体の寸法を小さくする効果が小さい。
【0046】(3)外部の付加回路が小さくなる スナバ抵抗を外付けにすると、空冷になるのでかなり大
きくなる。したがって、スナバ抵抗を半導体装置に搭載
する方がシステムとして小型化を図れる。さらに、外付
け回路がシンプルになるというメリットもある。
【0047】本実施例の半導体装置の製造方法を図13
に従って説明する。図は、左半分が製造工程、右半分が
各工程終了後(つぎの工程開始前)の状態を断面で示し
ている。
【0048】(0)前工程(図示せず) スイッチング回路基板104にIGCT1004及びフリーホイ
ールダイオード1005をはんだ付けし、その後ワイヤボン
ディングを施す。同時に、スナバ回路基板にスナバダイ
オード1103及びスナバ抵抗1104をはんだ付け
し、その後ワイヤボンディングを施す。
【0049】(1)回路基板接着 IGCT1004及びフリーホイールダイオード1005(図示
せず)を搭載したスイッチング回路基板104、並びに
スナバダイオード1103及びスナバ抵抗1104(図示せ
ず)を搭載したスナバ回路基板105を銅ベース101
にはんだ付けする。
【0050】(2)内部端子はんだ付け 各配線(コレクタ配線106のみ図示)をあらかじめ固
定した樹脂蓋103をスイッチング回路基板104及び
スナバ回路基板105上に載置する。各配線の先端と各
配線パターンとの接触部にペースト状のはんだを置き、
はんだ付けする。この位置が内部端子である。図では、
コレクタ内部端子1009のみ表示した。
【0051】(3)樹脂ケース接着 樹脂ケース102を銅ベース101と樹脂蓋103に接
着剤で接着する。
【0052】本実施例では、スイッチング回路基板10
4のパターンを上下対称にしたので、1種類の回路基板
で左右のスイッチング回路基板104を左右対称に配置
することができた。回路によっては、上下対称のパター
ンを取れない場合もあり得る。そのときは、次の3つの
対応策を取ることができる。
【0053】(a)2種類のスイッチング回路基板を用
意して、左右対称を実現する。
【0054】(b)コレクタ外部端子及びエミッタ外部
端子の位置が半導体装置の中心線上でなく左右にずれる
ことを許容して、左右のスイッチング回路基板に至るコ
レクタ配線及びエミッタ配線の長さを合わせる。
【0055】(c)半導体装置内で、相互誘導による誘
導成分の相殺作用を利用して、コレクタ配線及びエミッ
タ配線の長さを合わせなくても、左右のスイッチング回
路基板に至る誘導成分を合わせる。この方法によれば、
コレクタ外部端子及びエミッタ外部端子の位置を半導体
装置の中心線上に配置することができる。
【0056】いずれの対策も、スイッチング回路基板が
スナバ回路基板を挟む配置である。 (実施例2)本実施例1の半導体装置を使用したインバ
ータを図12に示す。全体の機能としては、直流入力端
子プラス側1201及び直流入力端子マイナス側120
2に供給される直流を交流出力端子U相1203,交流
出力端子V相1204及び交流出力端子W相1205に
三相交流として出力する。本発明のモジュール903
は、各相に2個ずつ、合計6個使われている。プラス側
では、直流電源にプラス側のモジュール903のコレク
タ外部端子112及びアノード外部端子116を接続す
る。また、マイナス側では、直流電源にマイナス側のモ
ジュール903のエミッタ外部端子113及びカソード
外部端子117を接続する。出力側では、プラス側モジ
ュール903のエミッタ外部端子113と、マイナス側
モジュール903のコレクタ外部端子112を接続し、
交流出力端子U相1203,交流出力端子V相1204
及び交流出力端子W相1205につなぐ。外付けのスナ
バ回路は、スナバコンデンサ904のみである。図9に
示すように、内部に3個のコンデンサを実装したもので
ある。外観上は、3つの端子が一列に並んでいるもので
ある。上側の端子をプラス側モジュール903のカソー
ド外部端子117に、下側の端子をマイナス側モジュー
ル903のアノード外部端子116に、それぞれつな
ぎ、中央のコンデンサ中央端子1206を中央短絡板1
207、すなわち、プラス側モジュール903のエミッ
タ外部端子113と、マイナス側モジュール903のコ
レクタ外部端子112を接続したポイントに接続する。
図12から明らかなように、スナバ回路を含めて実装形
態が簡素で、コンパクトにまとまっている。モジュール
903の外部端子の配列が、インバータ全体の形態に大
きく影響を与えているわけである。とくに重要なのは、
中央に主端子(できれば、左右にずれないこと),右側
にゲート等の制御端子,左側にスナバ端子を配置してい
ることである。もちろん、左右を逆にした端子配置も同
様の効果を示す。たとえば、図5に示したように、左右
のユニット501のコレクタ内部端子502及びエミッ
タ内部端子503の位置が左右対称でない場合には、コ
レクタ外部端子とエミッタ外部端子の位置が左右にずれ
る。そのときは、ずれの分だけ中央短絡板1207の寸
法が左右に大きくなる。半導体装置の外部端子の間隔
は、耐圧を持たせるために一定距離以上離さなければな
らないので、中央短絡板1207が大きくなると、半導
体装置全体の大きさに影響を与える。したがって、でき
るだけコレクタ外部端子112及びエミッタ外部端子1
13は、左右にずれない配置が望ましい。
【0057】(実施例3)本発明の別の実施例につい
て、図14乃至図17を参照して説明する。
【0058】図14は、本実施例による半導体装置の内
部を斜めから眺めたところである。本実施例は、実施例
1に比べて出力電流が1.5 倍であり、半導体装置の外
形寸法が大きい。しかし、外観上は構成部材,構成材料
及び外部端子の配置が実施例1と同じである。したがっ
て、図では半導体装置の外部構造を省略して配線基板及
び配線基板から半導体装置の外部端子に至る各端子の配
線のみを表示した。図面が複雑になるのを避けるため、
さらに、ゲート周りの配線、すなわち、ゲート配線及び
補助エミッタ配線を省略した。
【0059】半導体装置の外形寸法は、縦130mm×横
165mmである。中には、図14に示すように、同じ方
向を向いた3枚のスイッチング回路基板1401が並
び、スイッチング回路基板1401に挟まれる位置に、
同じ方向を向いた2枚のスナバ回路基板1402が配置
されている。スイッチング回路基板1401には、4個
のIGCT1409と2個のフリーホイールダイオード1410
を一列に並べた。さらに、コレクタ内部端子1416及
びエミッタ内部端子1417をスイッチング回路基板1
401の上下、すなわち、長手方向に配置して、細長い
形にした。このようにスイッチング回路基板1401を
細長くしたことで、3枚並べても半導体装置の横寸法を
抑えることができた。また、ゲート配線パターンを二つ
に分離し、上側ゲート配線パターン1404及び下側ゲ
ート配線パターン1406とした。二つのゲート配線パ
ターンの間にできた凹みを利用して、スナバ回路基板14
02を配置し、スナバ回路基板1402を挿入することに
よる寸法増加を抑えた。ゲート配線パターンを分離した
ことによって、素子の並ぶ順序を、実施例1とは異な
り、中央に2個のフリーホイールダイオード1410、
その上下にIGCT1409が2個ずつとした。
【0060】つぎに、スナバ回路基板1402には、ス
ナバダイオード1411を1個搭載した。実施例1で述
べたように、電気的な要求として、スナバ抵抗はスイッ
チング回路の近くに配置する必要がない。本実施例で
は、できるだけ半導体装置を小さくまとめることに主眼
を置き、スナバ抵抗を内蔵せず、半導体装置の外にディ
スクリート素子として接続することにした。スナバ抵抗
を内蔵しないため、スナバ回路基板1402の寸法が小
さく、スイッチング回路基板1401の凹みに挿入する
ことができた。さらに、スナバダイオード1411を縦
長にして、半導体装置の横方向の寸法増加を抑えた。
【0061】すでに述べたように、スイッチング回路基
板1401で発生する大量の熱を、発熱の小さいスナバ
回路基板1402を搭載した領域で拡散する、本実施例
の基板配置は、熱的に理想に近いものである。とくに、
本実施例では、スナバ回路基板1402搭載部の、図面
で上下にあるスイッチング回路基板1401の部分が、
上側ゲート配線パターン1405及び下側ゲート配線パ
ターン1406で、ほとんど発熱しない部分であるの
で、一列に並んだスイッチング回路基板1401上のど
のチップに対しても、放熱条件がほぼ同じになった。さ
らに、スイッチング回路基板1401の間にスナバ回路
基板1402が1個ずつ挟まった配置であるので、3個
のどのスイッチング回路基板1401も、発生した熱を
逃がすための熱広がり条件がほぼ同じである。したがっ
て、12個のIGCT1409の温度上昇及び6個のフリーホイ
ールダイオード1410の温度上昇をほぼ揃っている。
IGCT1409は1チップあたり約90W、フリーホイールダ
イオード1410は1チップあたり約100W発熱す
る。スイッチング回路基板1401あたりでは、約56
0Wとなる。これは、実施例1と同じである。これに対
して、スナバ回路基板1402では、1基板につき約1
0Wしか発熱しない。スナバ抵抗を外付けにし、しか
も、スナバ回路基板1402を2枚に分割したため、実
施例1に比べて1基板あたりの発熱量が小さいのであ
る。本実施例のように、スナバ抵抗を外付けにし、しか
も、スナバ回路基板1402を2枚にする構成では、ス
ナバ回路基板1402の発熱が小さくなると共に、スナ
バ回路基板1402の搭載部が分散されるので、スイッ
チング回路基板1401の発熱を拡散する領域として、
実施例1よりさらに有効に利用できる。半導体装置1つ
当りトータル1700W発熱しても、IGCT1409の温度上
昇を、実施例1より低い、半導体装置底面より約18℃
アップに抑えることができた。発熱量は実施例1より約
1.5 倍であるが、半導体装置の底面積が約1.6 倍で
あり、単位底面積あたりの発熱量が小さいことと、スナ
バ回路基板1402の分割という熱的な底面の有効利用
がなされているためである。
【0062】電気的な面では、本実施例は実施例1には
ない問題がある。すなわち、スイッチング回路基板14
01が3個の並列接続,スナバ回路基板1402が2個
の並列接続だという点である。いずれの回路も大電流の
断続があるため、配線の誘導成分を揃えなければならな
い。
【0063】まず、スナバ回路基板1402の並列接続
について述べる。図15は、図14からカソード配線1
426のみを抜き出した図である。アノード配線142
5についても、同じであるので、省略した。2つの回路
の並列接続は、実施例1のスイッチング回路基板104
におけるコレクタ配線106及びエミッタ配線107と
同じである。すなわち、2個所のカソード内部端子14
22からカソード合流点1501までの距離を等しくす
ることが必要である。したがって、カソード合流点15
01は、半導体装置の中心線上に位置することになる。
合流してからの配線は、実施例1では、図5のコレクタ
合流線508及びエミッタ合流線509のように、半導
体装置外部に垂直に取り出されている。ところが、本実
施例では、アノード外部端子及びカソード外部端子(い
ずれも図示せず)が、実施例1と同じく、いずれも半導
体装置左側に位置するため、合流後のアノード配線14
25及びカソード配線1426の位置を、左にずらされ
なければならない。ずらすことによる配線の相互誘導を
完全に避けることはできないが、できるだけ影響を少な
くするため、左側アーム1502と合流後水平部150
3の距離を20mmとした。その結果、左側のカソード内
部端子1422から左側アーム1502,カソード合流
点1501,合流後水平部1503を経由してカソード
外部端子位置1505に至る経路と、右側のカソード内
部端子1422から右側アーム1504,カソード合流点1
501,合流後水平部1503を経由してカソード外部
端子位置1505に至る経路とでは、誘導成分の差が約
5nH(ナノヘンリー)で、実用上差し支えない値であ
った。
【0064】つぎに、スイッチング回路基板1401の
並列接続について説明する。スイッチング回路基板14
01は、3個とも同じ方向を向いている。この配置は、
3個の並列接続では有利である。すなわち、各回路基板
を同一方向に配置することで、3個所のコレクタ内部端
子1416の間隔及び3個所のエミッタ内部端子1417の
間隔が等しくなるのである。このことは、中央の内部端
子から眺めて、左右の内部端子が同じ距離に配置されて
いることになる。誘導成分は、配線長に直接影響され
る。そのため、3端子の並列接続では誘導成分の整合を
取ることが難しい。しかし、この配置では、少なくとも
左右の両端の内部端子に至る誘導成分については最初か
ら整合が取れている。そのため、中心の内部端子と両端
の内部端子の誘導成分の整合を考慮するだけでよい。こ
れが、本配置の大きなメリットである。中心の内部端子
から外部端子に至る経路における誘導成分と左右の内部
端子から外部端子に至る経路における誘導成分との整合
を、エミッタ配線1424について、図16を使用して
説明する。なお、図16は、図14からエミッタ配線1
424のみを抜き出した図である。
【0065】エミッタ内部端子1417は、3個所が同
じ間隔で一直線上に並んでいる。3個所のエミッタ内部
端子1417に電流が流れ込む状況を想定する。電流
は、エミッタ外部端子位置1601からエミッタ合流点
1602までは、一つの流れである。エミッタ合流点1
602で、左右に半分ずつの電流に分かれる。左側誘導
成分調整アーム1603に流れた電流は、左側一部合流
点1605でさらに2つに分かれる。電流の3分の2は
左側のエミッタ内部端子1417に流れ込む。残りの3
分の1は左側アーム1608に流れる。一方、エミッタ
合流点1602で右側誘導成分調整アーム1604に流
れた残り半分の電流は、右側一部合流点1606でさら
に2つに分かれる。電流の3分の2は右側のエミッタ内
部端子1417に流れ込む。残りの3分の1は右側アー
ム1609に流れる。最後に、左側アーム1608と右
側アーム1609の電流がエミッタ中央分離点1607
で合流し、中央のエミッタ内部端子1417に流れ込
む。
【0066】ここで、電流の向きについて説明する。左
側誘導成分調整アーム1603を流れる電流の方向は、
今の場合、右から左である。これに対して、左側アーム
1608を流れる電流は、左から右である。右側半分につい
ても同様に、上下の平行しているアームでは、電流が逆
方向に流れる。近接して逆方向に電流が流れると、相互
誘導により、誘導成分の相殺作用が働く。別の見方をす
ると、次のように考えることができる。すなわち、両ア
ームの間隔が充分大きいと、中央のエミッタ内部端子1
417への経路の方が、両端のエミッタ内部端子141
7への経路より長いので、中央のエミッタ内部端子14
17への誘導成分が両端のエミッタ内部端子1417へ
の誘導成分より大きくなる。ところが、両アームの間隔
がゼロになると、距離関係が逆転し、中央のエミッタ内
部端子1417への誘導成分の方が小さくなる。この間
隔を適当な値にすると、中央のエミッタ内部端子141
7に至る誘導成分と両端のエミッタ内部端子1417に
至る誘導成分と等しくすることができる。半導体装置の
形状によるが、この間隔は10mm以下に最適値がある。
本実施例では、8mmにした時、エミッタ外部端子位置1
601から3個のエミッタ内部端子1417までの誘導
成分が、すべて同じになった。
【0067】電流の流れ方、すなわち、誘導成分の観点
からは、本実施例のスイッチング回路基板1401の配
置は有利である。しかし、半導体装置寸法の観点から
は、右端のスイッチング回路基板1401を左右反転パ
ターンで構成した方が、無駄な面積がさらに減って、都
合がよい。
【0068】(実施例4)実施例3の半導体装置を使用
したインバータを図17に示す。半導体装置の寸法が大
きくなっただけで、基本的には実施例2と変わらないの
で、インバータの形状も図12と似ている。実施例2と
異なり、本実施例ではスナバ抵抗1701を外付けにし
た点が異なっている。図に示すように、スナバ抵抗17
01としてはディスクリート素子を用い、空中に浮かせ
る実装形態とした。一つには、スナバ抵抗の動作が高速
性を要求されないので、離れた位置に配置しても構わな
いこと、もう一つには、スナバ抵抗から発生する熱を、
半導体装置の放熱用フィン1707に伝えないためであ
る。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、スイッチング素子、及
びそれを補助する付加回路、すなわち、フリーホイール
ダイオード並びに少なくともスナバダイオードを搭載し
た半導体装置、内部に搭載される回路基板の最適配置を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す一部断面斜視図。
【図2】本発明の第1の実施例に対応する回路図。
【図3】高発熱量回路基板と低発熱量回路基板の配置と
温度分布を示す説明図。
【図4】高発熱量回路基板と低発熱量回路基板の配置を
示す説明図。
【図5】本発明のユニット間の誘導成分のバランスを示
す説明図。
【図6】本発明のユニット間の誘導成分のバランスと発
熱のバランスとを説明するための説明図。
【図7】本発明の半導体装置の発熱量の異なる基板の配
置を示す平面図。
【図8】本発明の半導体装置を示す斜視図。
【図9】本発明の第1の実施例に対応する回路図。
【図10】本発明の第1の実施例のスイッチング回路基
板を示す平面図。
【図11】本発明の第1の実施例のスナバ回路を示す平
面図。
【図12】本発明の第2の実施例のインバータ装置を示
す図。
【図13】本発明の第1の実施例の半導体装置の製造工
程を説明する図。
【図14】本発明の第3の実施例の半導体装置を示す斜
視図。
【図15】本発明の第3の実施例のカソード配線を示す
斜視図。
【図16】本発明の第3の実施例のエミッタ配線を示す
斜視図。
【図17】本発明の第4の実施例のインバータ装置を示
す平面図。
【符号の説明】
101…銅ベース基板、102…樹脂ケース、103…
樹脂蓋、104,1401…スイッチング回路基板、10
5,1402…スナバ回路基板、106,818,14
23…コレクタ配線、107,819,1424…エミ
ッタ配線、108…補助エミッタ配線、109,820
…ゲート配線、110,822,1426…カソード配
線、111,821,1425…アノード配線、112
…コレクタ外部端子、113…エミッタ外部端子、11
4…補助エミッタ外部端子、115…ゲート外部端子、
116…アノード外部端子、117…カソード外部端
子、118…取り付け穴、201,901…直流電源、
202,902…交流出力、203…スイッチング回
路、204…上側アームスイッチング素子、205…下
側アームスイッチング素子、206…上側アームフリー
ホイールダイオード、207…下側アームフリーホイー
ルダイオード、208…スナバ回路、209…上側アー
ムスナバダイオード、210…下側アームスナバダイオ
ード、211…上側アームスナバ抵抗、212…下側ア
ームスナバ抵抗、301,401…高発熱量回路基板、
302,402…低発熱量回路基板、303,403…
熱拡散用ベース基板、304…温度グラフ、501…ユ
ニット、502,603,703,1009,1416
…コレクタ内部端子、503,604,704,101
0,1417…エミッタ内部端子、504…コレクタ取
り出し線、505…エミッタ取り出し線、506,60
7…コレクタ並列線、507,608…エミッタ並列
線、508…コレクタ合流線、509…エミッタ合流
線、601,701…主回路基板、602,702,8
03…副回路基板、605,705,1108,142
1…アノード内部端子、606,706,1107,1
422…カソード内部端子、801…左側主回路基板、
802…右側主回路基板、804,1001,1403…コ
レクタ配線パターン、805,1002,1404…エ
ミッタ配線パターン、806,1003…ゲート配線パ
ターン、807,1101,1408…カソード配線パター
ン、808,1102,1407…アノード配線パター
ン、809…スイッチング素子、810,1005,1
410…フリーホイールダイオード、811,110
3,1411…スナバダイオード、812,1104,
1701…スナバ抵抗、813,1006,1412…
エミッタワイヤ、814,1007,1413…ゲート
ワイヤ、815,816,1008,1105,141
4,1415…アノードワイヤ、817,1106…抵
抗接続ワイヤ、823…ベース基板、903…モジュー
ル、904…スナバコンデンサ、1004,1409…IG
CT、1011,1418…補助エミッタ内部端子、1
012…ゲート内部端子、1201,1702…直流入
力端子プラス側、1202,1703…直流入力端子マイナ
ス側、1203,1704…交流出力端子U相、120
4,1705…交流出力端子V相、1205,1706
…交流出力端子W相、1206…コンデンサ中央端子、
1207…中央短絡板、1405…上側ゲート配線パタ
ーン、1406…下側ゲート配線パターン、1419…
上側ゲート内部端子、1420…下側ゲート内部端子、
1501…カソード合流点、1502,1608…左側
アーム、1503…合流後水平部、1504,1609
…右側アーム、1505…カソード外部端子位置、1601
…エミッタ外部端子位置、1602…エミッタ合流点、
1603…左側誘導成分調整アーム、1604…右側誘
導成分調整アーム、1605…左側一部合流点、160
6…右側一部合流点、1607…エミッタ中央分離点、
1707…放熱用フィン。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベース基板上に複数のスイッチング素子及
    び該スイッチング素子と逆並列に接続されたダイオード
    を備えた、複数の主回路基板と、該主回路基板を並列接
    続する電気的手段と、ダイオードあるいは電気部品とダ
    イオードとが並列に接続された少なくとも1つの副回路
    基板とを備えた半導体装置において、該副回路基板に隣
    接して配置される回路基板が該主回路基板であることを
    特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】ベース基板上に複数のスイッチング素子及
    び該スイッチング素子と逆並列に接続されたダイオード
    を備えた、二つの主回路基板と、該主回路基板を並列接
    続する電気的手段と、ダイオードあるいは電気部品とダ
    イオードとが並列に接続された一つの副回路基板とを備
    えた半導体装置において、該副回路基板の中心点が二つ
    の該主回路基板中心点から略等距離にあることを特徴と
    する半導体装置。
  3. 【請求項3】該主回路基板がベース基板上で左右対称に
    配置されることを特徴とする、請求項2項記載の半導体
    装置。
  4. 【請求項4】該副回路基板が、該主回路基板に挟まれる
    配置であることを特徴とする、請求項2項記載の半導体
    装置。
  5. 【請求項5】該副回路基板が、該主回路基板で囲まれる
    配置であることを特徴とする、請求項2項に記載の半導
    体装置。
  6. 【請求項6】該主回路基板が隣接する配置であることを
    特徴とする、請求項2項に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】該主回路基板は、該副回路基板より発熱量
    が大きいことを特徴とする、請求項1項或いは2項のい
    ずれかに記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の半導体装置において、前
    記発熱量が大きい主回路基板と発熱量が小さな副回路基
    板とを前記ベース基板上に交互に配置したことを特徴と
    する半導体装置。
  9. 【請求項9】ベース基板上にスイッチング素子及び該ス
    イッチング素子と逆並列に接続されたダイオードを備え
    た複数の主回路基板と、該主回路基板を並列接続する電
    気的手段とダイオードあるいは電気部品とダイオードと
    が並列に接続された少なくとも1つの副回路基板とを備
    えた半導体装置において、主電流の取り出し線が略同一
    形状であり、該取り出し線の誘導成分が略等しくなるよ
    うに前記主回路基板と副回路基板とを配置したことを特
    徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】ベース基板上に複数のスイッチング素子
    と該スイッチング素子と逆並列に接続されたダイオード
    を備えた複数の主回路基板と、該主回路基板を並列接続
    する電気的手段と、ダイオードあるいは電気部品とダイ
    オードとが並列に接続された少なくとも1つの副回路基
    板とを備えた半導体装置において、前記主回路基板の動
    作時の最高温度が前記いずれの主回路基板においても略
    等しいことを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】ベース基板上に複数のスイッチング素子
    及び該スイッチング素子と逆並列に接続されたダイオー
    ドを備えた複数の主回路基板と、該主回路基板を並列接
    続する電気的手段と、ダイオードあるいは電気部品とダ
    イオードとが並列に接続された少なくとも1つの副回路
    基板とを備えた半導体装置において、該半導体装置の主
    端子間の耐圧が3000V以上で、かつ該半導体装置の
    ピーク電流出力が300A以上で、かつ、該半導体装置
    内の最も高温のスイッチング素子の温度と該素子の直下
    の該半導体装置の外部底面の温度との差が25℃以下で
    あることを特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】直流から三相交流に変換するインバータ
    において、ベース基板上に複数のスイッチング素子及び
    該スイッチング素子と逆並列に接続されたダイオードを
    備えた複数の主回路基板と、該主回路基板を並列接続す
    る電気的手段と、ダイオードあるいは電気部品とダイオ
    ードとが並列に接続された少なくとも1つの副回路基板
    とを備えた半導体装置であり、該副回路基板に隣接して
    配置される回路基板が該主回路基板である半導体装置を
    単独或いは複数個並列接続した半導体装置ユニットを2
    段に直列接続し、両端を直流電源に接続し、両半導体装
    置ユニット同士の直列接続点を交流出力端子とするグル
    ープを1相分とし、該グループ3個を直流電源に並列接
    続することによって、三相交流出力を得ることを特徴と
    するインバータ。
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