JPH0745823Y2 - 見本体展示用ステージ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動販売機等に使用されて、その取扱商品の
見本体を展示するために有用な展示用ステージに関す
る。

〔従来の技術〕 従来、自動販売機等で取扱われる商品の見本品として
は、内容物のはいっていない金属製又はプラスチックス
製等の実物缶・びん又はほうろう印刷等が施された磁製
見本缶・びん或いは低変色性の表示シートを缶・びん等
の外周壁に貼着したもの等を展示するか、又は、本出願
の考案者がかねてから提唱している半硬質プラスチック
フイルム等で形成されていて、丸めた状態でその両周端
部を直接結合するか又は両周端部を取付部材に嵌め込み
実物同様に円筒状に形成し、該円筒内部に照明光を導く
方式の所謂ボンボリ型の見本缶・びん等があった。しか
し、これらのうち実物缶等は、短期間にその表面の印刷
又は貼着印刷物が変褪色し商品のイメージを著しく害す
るため適当でなくまた、磁製の見本品は、取扱商品の種
別が比較的頻繁に変化する自動販売機等用としては高価
であるため実用性に乏しく、さらに、表示シートは、新
規シートの貼着と旧シートの剥離のためにかなりの煩瑣
な作業が伴い、しかも、この作業が設置現場では困難で
あるため別の作業場に運搬してなさねばならず、その手
間とコストとを考えるとかなりの不利益を免れず、さら
に、最後の円筒状ボンボリ型の見本体は、上記各種の見
本品に比較し、その取扱が格段に容易で、かつ、顕示性
も大であることから、近時急速に普及しているものでは
あるが、シート状表示品の結合整形のためになおかなり
の手間がかかり、この結果、より効率よく使用でき、し
かも、短時間に新規商品の見本品と交換でき、また、変
褪色したものを入れ替え等が迅速に可能で、さらに顕示
効果が、これまでの見本品に比較して一段と優れた新規
な見本体の出現が強く要望されていたものである。

〔考案が解決しようとする問題点〕

本考案は、かかる実状に鑑みてなされたもので、まず、
見本体のディスプレイ効果が従来のいずれのものにも劣
らず、しかも、各見本体と取付及び設置に要する手間及
びコストが遥かに少なくてすむ等従来品に比較して格段
に優れた長所を有する新規の見本体を提供することをそ
の目的としてなされたものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、 a.概ね垂直な平板で形成されるステージ本体Ａと、 b.該本体の背面１側に位置して該本体壁部に所定の間隔
で穿設される複数個の窓孔２から該本体の前面側に投光
する光源Ｂと、 c.断面蒲鉾型の長筒からなり前記各窓孔を覆って前記本
体の前面1a側の壁面に係止3,4されその上部５が開口さ
れているとともに下部６が閉底部を形成していて、透明
な前壁部７の内側に透光性表示シート８を挿入してなる
見本体ｃとを、 d.備えて構成される見本体展示用ステージ。

以上を要旨として成立するものである。

〔実施例〕

以下図面を参照し、実施例に基づいて本考案を説明す
る。

第１図は、本考案に係る見本体展示用ステージを示す側
面的断面図、第２図はステージに一部の見本体を取付け
た状態を示す斜視的説明図、第３図は見本体の裏側を示
す斜視的説明図である。

概ね垂直な平板で形成されるステージ本体Ａの背面１側
には、光源Ｂが、また、前面1a側には、見本体Ｃが配設
される。

プラスチック又は金属板等からなるステージ本体Ａに
は、第２図でも示す窓孔２が所定の間隔で穿設される。
各窓孔２は、前面1a側で係止3,4される各見本体Ｃに光
源Ｂの照明光を投光するために設けられている。

各見本体Ｃは、各窓孔２を覆って位置し係止せしめられ
る。見本体Ｃのステージ本体に対する係止は、本例で
は、係止手段４が見本体下底部６から突出する係止片4a
をステージ本体Ａの係止孔4bに差し入れて行なわれ、続
いて、係止３手段が、見本体本体の係止孔3aにステージ
本体Ａの係止片3bを差し入れて行なわれる。係止は例示
以外の手段であってもよい。

各見本体Ｃは、第３図にも示す如く後部は平板状の後壁
部11に、また、前部は断面蒲鉾型で円筒の60〜70％に相
当する前壁部７を有する長筒からなり、上部５は開口に
形成されるとともに、下部６は閉底部に形成されてい
る。また、その前壁部７は透明であって、筒内に透光性
の表示シート８が挿入されて前壁部８の内壁に添着せし
められると、前壁部８の外側から該シートを透視できる
ようになっている。見本体は通常ポリエチレン，塩化ビ
ニル等のプラスチック成型品でできている。

本考案のステージは、その本体が第２図における一点鎖
線9,10で示す部分で分割可能にカセット化されていても
よい。この結果短幅にその一部を使用することも、ま
た、幅長に増設することもでき陳列場所に応じて所望長
のステージを形成することができる。

上記の光源Ｂには、通常竿状の蛍光灯が好ましく使用さ
れる。さらに、ステージ本体の透光窓は長方形状又は円
形状等に穿設され光源の輝きを軽減させて見本体を見易
くするべく、透光性のよい淡色フイルム等で該窓を覆う
こともできる。

見本体Ｃの後壁部には第３図に示す長方形状の窓12が穿
設される。この窓も光源の輝きを減少させるべく透光性
の淡色フイルム等で覆うことができる。窓12は円形状で
あってもよい。

表示シートは、通常実物缶又はびん等における表示と同
一の文字・図形及び模様が施されている。このシートの
表示が前壁部を介して昼間は無燈火で夜間は照明光によ
り展示ステージを観る顧客の目に映ずる。また、表示シ
ートの挿入後図示しないが上部を覆って適宜蓋部を被せ
ることができる。

〔考案の効果〕

本考案は以上の構成に基づくものであって、ステージ本
体と、該本体の背面側に位置し該本体に穿設される複数
個の窓孔から本体前面側に投光する光源と、断面蒲鉾型
に形成されてステージ本体の前面側に係止される前壁部
透明でその内部に透光性の表示シートを挿入される見本
体とをもって構成されるもので、特に見本体がステージ
本体の定位置にセットされ、光源から照明光がどの窓孔
からも一定光度をもって投光され、ステージの左右いず
れの位置にある見本体も等しい表示効果が得られ、ま
た、商品の品種の変動に伴い、表示シートの出し入れだ
けで迅速な交換が可能であり、従来の見本体のいずれと
も異って極めて設置効率がよく、さらに、全体の価格も
大幅に低廉化されるので、特に自動販売機の商品見本陳
列棚等に適用して極めて有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る見本体展示用ステージの側面的
断面図、第２図は同ステージに見本体を取付けた状態の
斜視的説明図、第３図は見本体の裏側を示す斜視的説明
図である。 Ａ…ステージ本体、Ｂ…光源、Ｃ…見本体、２…（ステ
ージ本体の）窓孔、3,4…（見本体の）係止手段、５…
（見本体の）上部、６…（見本体の）下部、７…（見本
体の）前壁部、８…（見本体に挿設される）表示シー
ト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】概ね垂直な平板で形成されるステージ本体
   と、該本体の背面側に位置して該本体壁部に所定の間隔
   で穿設される複数個の窓孔から該本体の前面側に投光す
   る光源と、断面蒲鉾型の長筒からなり前記各窓孔を覆っ
   て前記本体の前面側壁面に係止3,4されその上部が開口
   されているとともに下部が閉底部を形成していて透明な
   前壁部の内側に透光性表示シート８を挿入してなる見本
   体とを、備えて構成される見本体展示用ステージ。