JPH0739013Y2 - 自動販売機などにおけるダミー体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動販売機などのダミー体展示部に設けられ
る、外観形状が販売物品と類似したダミー体に関する。

〔従来の技術〕 近時、自動販売機が街角や店先などにおいて数多く設置
させるようになってきているが、この自動販売機におい
ては、そのダミー体展示部に、販売物品と外観形状が類
似していてしかも内容物が入っていないいわゆるダミー
体を展示してあり、購入者の選択の便宜が図られてい
る。

そして、近時、このようなダミー体の一つに、その内部
に光源を設け、ダミー体を内部から照明するようにした
ものがある。すなわち、ダミー体を、その本体の前面部
に透光部を形成した中空体で形成して、その内部に光源
を設け、本体の前面部には商品名や図柄などを表示した
ラベルを貼着し、前記前面部に対応する後面部には前記
光源からの光を前面部側に反射する反射シートを設けた
ものであって、このようなダミー体によれば、特に、夜
間において前記光源によってダミー体を照射したとき、
ダミー体をより鮮明に浮き上がらせることができるの
で、ダミー体の外部からダミー体を照射するタイプのダ
ミー体に比べて、より大きい展示効果または宣伝効果が
得られる。

〔考案が解決しようとする問題点〕

ところで、従来においては、商品名などを表示したラベ
ルと反射シートとは互いに別々に製作され、従って、ダ
ミー体に対する貼着も別々に行っていた。このため、ダ
ミー体の製作に手間がかかると共に、コストもそれだけ
嵩んでいた。

本考案は、上述の事柄に留意してなされたもので、その
目的とするところは、製作が容易でしかも安価な、自動
販売機などにおけるダミー体を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上述の目的を達成するため、本考案に係る自動販売機な
どにおけるダミー体は、本体前面部の透光部に対応する
本体の後面部にも透光部を形成すると共に、この後面部
の透光部の外面に、前記ラベルの裏面側の一部に形成し
た反射面が位置するようにしてある。

〔作用〕

上記構成のように、ラベルには商品名などと共に反射面
が形成してあるので、ラベルを所定の状態で本体に貼着
するだけで、反射面が本体の後面部側に形成されること
になり、従って、製作の手間が少なくなると共に、コス
トも低減される。

〔実施例〕

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は例えば飲料水の自動販売機の一例を示し、この
図において、１は自動販売機本体で、その前面のほぼ中
央には、コイン投入口、コイン返却口、操作ボタンなど
を備えてなり、例えばコーヒーやジュースなどの販売物
品を点検あるいは補充するための開閉自在な扉２が設け
られ、この扉２の上方には外観形状が販売物品と類似し
た複数のダミー体Ａを展示するためのダミー体展示部３
が形成されると共に、前記扉２の下方には販売物品取り
出し口４が形成してある。なお、詳細に図示してない
が、前記ダミー体展示部３も、例えばその前部が開閉で
きるようにしてある。また、５はダミー体展示部３に適
宜の手段により形成される反射面である。

前記ダミー体Ａは、第２図〜第４図に示すように、全体
として透光性でしかも中空の円筒形に形成してあり、そ
の本体６の底部７には前記ダミー体展示部３のベース部
分８に突設された係止部９を挿入しこれと係合するため
の係合孔10が開設されると共に、前記ベース部分８にお
いて上方に突設された光源11を挿通させるための挿通孔
12が開設してある。このようなダミー体Ａは例えば透光
性に富むポリプロピレンなどの樹脂を用いて成形され
る。なお、前記光源11としては、いわゆる電灯や発光ダ
イオードなどを用いることができる。そして、光源11の
点灯制御を人為的に行わせてもよいが、自動販売機設置
場所のまわりが暗くなったことの検出に基づいて自動的
に点灯させるようにしてもよい。

13はダミー体Ａの本体６の表面に巻き付けられるように
して設けられるラベルで、商品名や図柄などが印刷など
適宜の手段によって透光可能な状態で表示してあり、本
体６の前面部に対応する部分（本実施例では、この部分
のみ透光可能にしてある）には、「コーヒー」なる文字
からなる表示14が形成してあると共に、本体６の後面部
に対応する部分には、反射面15が形成してある。この反
射面15は、前記ラベル13の所定箇所にアルミニウムや銀
などを蒸着あるいはメッキしたり、あるいは、銀印刷す
るなどして形成される。

而して、上記構成において、ラベル13には商品名などと
共に反射面15が形成してあるので、ラベル13を所定の状
態でダミー体本体６に貼着するだけで、反射面15が本体
６の後面部側に形成されることになり、従って、製作の
手間が少なくなると共に、コストも低減される。

このようにしてラベル13が貼着されたダミー体Ａにおい
ては、本体６内に設けられた光源11からの光がラベル13
に形成された反射面15によってダミー体Ａの前面部側方
向に反射されるため、ダミー体展示部３においてより鮮
やかにその姿が浮かび上がり、大きな展示効果または宣
伝効果が期待できる。

なお、上記実施例においては、ダミー体本体６の全周面
を透光部に形成してあるが、必ずしもこのようにする必
要がなく、少なくとも前面部および後面部が透光部に形
成してあればよい。また、この場合、ダミー体本体６は
金属など樹脂以外の材料より構成し、前記前面部および
後面部にガラスその他の透光部材を設けるようにしても
よい。

また、本考案は、自動販売機以外の他の商品展示ケース
や、有人の販売形態をとる場合のダミー体展示部に設け
られるダミー体にも適用することができる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案においては、ラベルには商
品名などと共に反射面が形成してあるので、ラベルを所
定の状態でダミー本体に貼着するだけで、反射面が本体
の後面部側に形成されることになり、従って、製作の手
間が少なくなると共に、コストも低減される。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本考案の一実施例を示し、第１図は飲
料水の自動販売機を示す斜視図、第２図はダミー体とこ
れに巻き付けられるラベルを示す斜視図、第３図はラベ
ルを巻いた状態を示す斜視図、第４図はダミー体展示部
におけるダミー体の設置状態を示す縦断面図である。 Ａ……ダミー体、６……ダミー体本体、11……光源、13
……ラベル、15……反射面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】外観形状が販売物品と類似のダミー体の本
   体を、少なくとも前面部に透光部を有する中空体に形成
   すると共に、前記本体内に光源を設け、さらに、本体表
   面にラベルを貼着してなる自動販売機などにおけるダミ
   ー体において、前記透光部に対応する本体の後面部にも
   透光部を形成すると共に、この後面部の透光部の外面
   に、前記ラベルの裏面側の一部に形成した反射面が位置
   するようにしたことを特徴とする自動販売機などにおけ
   るダミー体。