JPH0745570B2 - アミド系樹脂成形品およびその製造方法 - Google Patents

アミド系樹脂成形品およびその製造方法

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JPH0745570B2
JPH0745570B2 JP27479386A JP27479386A JPH0745570B2 JP H0745570 B2 JPH0745570 B2 JP H0745570B2 JP 27479386 A JP27479386 A JP 27479386A JP 27479386 A JP27479386 A JP 27479386A JP H0745570 B2 JPH0745570 B2 JP H0745570B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、アミド系樹脂成形品およびその製造方法に関
するものである。更に詳しくは、アミド系樹脂の反応射
出成形品およびその製造方法に関するものであり、常温
および低温での機械的物性に優れ、吸水による剛性低下
および寸法変化が少なく、表面外観の優れた成形品と、
その製造方法に関するものである。
「従来の技術」 近年高反応性の液状原料を、成形金型内に射出または注
入し、金型に注入したあと液状原料の重合反応を行なわ
せて成形品を得る方法として、いわゆる反応射出成形
(Reaction Injection Molding、以下単に「RIM」とい
う。)技術が提案され、注目されている。
上記RIM技術は、従来はポリウレタンから成形品を製造
する分野で実用化され、大きな発展をなしたが、最近で
はアミド系樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂等の素材にも適用されるようになった。中でも、アミ
ド系樹脂は強靭性、耐熱性、電気的性質、耐摩擦、摩耗
特性等に優れており、さらに、原料組成物の流動性が良
好であることから、低射出圧力で成形可能である。薄肉
から肉厚の成形品まで随意に成形可能である、金型面の
転写性がよい、重合時の発熱が少ないので重合反応を容
易に遂行できる等の長所があるので、RIM用素材として
注目されている。
アミド系樹脂は、しかしながら、低温時における耐衝撃
性が不十分であり、また、高い吸水性をもっているため
に成形品の剛性低下、寸法変化が著しい、さらには焼付
塗装を行なう場合に耐熱性が不足しているという欠点を
もっている。このような欠点を改良する方法として、ア
ミド系樹脂にある種のブロック共重合体を添加する手法
が提案されている(特公昭54−40120号公報参照)。し
かし、この手法によるときは、低温時における耐衝撃性
は改良されるが、剛性低下が著しく、好ましくない。上
記欠点を改良する他の方法として、アミド系樹脂にフィ
ラーを添加する手法があるが、この手法によるときは吸
水による成形品の剛性低下、寸法変化および耐熱性は改
良できるが、低温時の耐衝撃性は改良されない。
「発明が解決しようとした問題点」 本発明は、ω−ラクタムを原料としRIM技術によって得
られる成形品であって、上記諸欠点を排除したアミド系
樹脂成形品およびその製造法を提供することを目的とす
る。すなわち、本発明は (1) 常温および低温での機械的物性に優れ、 (2) 吸水による剛性低下および寸法変化が少なく、 (3) 焼付塗装時にも十分に耐える耐熱性を有し、 (4) 表面外観の優れた アミド系樹脂成形品と、その製造方法を提供することを
目的とする。
「問題点を解決するための手段」 しかして本発明の第1発明の要旨とするところは、ω−
ラクタム、重合触媒、重合助触媒、変性ポリオレフィン
および溶融状態にあるω−ラクタムに可溶な芳香族系ポ
リアミドを含む混合物をω−ラクタムの融点以上の温度
で成形金型内に射出または注入して成形されたものであ
ることを特徴とするアミド系樹脂成形品に存する。
そして本発明の第2発明の要旨とするところは、重合触
媒を含むω−ラクタム溶融状物(以下「成分系(A)と
いう。)、重合助触媒を含むω−ラクタム溶融状物(以
下「成分系(B)という。)の少なくとも一方に、あら
かじめ変性ポリオレフィンを配合し分散させた溶融状態
にあるω−ラクタムに可溶な芳香族系ポリアミドを配合
し、前記(A)成分および(B)成分とを混合し、成形
金型内に射出または注入して成形品とすることを特徴と
するアミド系樹脂成形品の製造方法に存する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の対称であるアミド系樹脂成形品は、変性ポリオ
レフィンおよび溶融状態にあるω−ラクタムに可溶な芳
香族系ポリアミドとの混合物を含み、ω−ラクタム、重
合触媒、重合助触媒の反応物よりなる。
本発明で使用されるω−ラクタムの具体例としては、γ
−ブチロラクタム、δ−バレロラクタム、ε−カプロラ
クタム、ω−エナントラクタム、ω−カプリルラクタ
ム、ω−ウンデカノラクタム、ω−ラウリンラクタムな
どがあげられる。これらのω−ラクタムは単独で使用し
てもよく、2種類以上を併用してもよい。
本発明で使用される重合触媒は、公知のω−ラクタムの
アニオン重合において使用されているものから選ばれた
如何なる化合物であってもよい。その具体例としては、
アルカリ金属、アルカリ土類金属、これらの水素化物、
酸化物、水酸化物、炭酸塩、アルキル化合物、アリール
化合物、アルコキシド、グリニヤール化合物、更には上
記金属または金属化合物とω−ラクタムとの反応生成
物、例えばω−ラクタムのナトリウム塩、カリウム塩、
マグネシウムハライド塩などがあげられる。重合触媒の
使用量は、全ω−ラクタムに対し、0.01ないし20モル
%、もしくはそれ以上の範囲である。
本発明で使用される重合助触媒も公知のω−ラクタムの
アニオン重合において使用されるものから選ばれた如何
なる化合物であってもよい。その具体例としては、例え
ば、トルエンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート、カ
ルボジイミドで変性されたジイソシアネート等のイソシ
アネート類、ヘキサメチレン−1,6−ビスカルバミド、
カプロラクタム、N,N′−ジフェニル−p−フェニレン
ビスカルバミッドカプロラクタム、N,N′−ジフェニル
−P−フェニレンビスカルバミド、ピロリドン等のカル
バミドラクタム類、テレフタロイルクロリド、アジピン
酸クロリド、セバシン酸クロリドなどの酸ハライド類、
アジポイルビスカプロラクタム、アジポイルビスピロリ
ドン、テレフタロイルビスカプロラクタム、テレフタロ
イルビスピロリドン、イソフタロイルビスカプロラクタ
ム、イソフタロイルビスピロリドンなどのポリアシルラ
クタム類、または式 [式中、Aはハロゲンであるか、または (ここでYはC3〜C11のアルキレンである)であり、a
は1,2または3の整数であり、bは1またはそれ以上の
整数であり、R1はアルキル基、アルアルキル基、アルキ
ルオキシ基、アリールオキシ基、ハロゲン基またはアル
アルキルオキシ基であり、R2は炭化水素基およびエーテ
ル結合を有する炭化水素から選択される二価以上の基で
あり、そしてZは多価の水酸基、アミノ基、メルカプト
基またはエポキシ基を持つ化合物に由来する構造をもつ
ものからなる群より選択される酸ハライド官能性物質、
またはラクタム官能性物質である。]などがあげられ
る。
多価の水酸基を有する化合物の例としては、アルキレン
グリコール例えばジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、テトラエチレングリコール、テトラメチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレング
リコール、ヘキシレングリコール、1,3−プロパンジオ
ール、1,3−ヘキサンジオール、ブチレングリコール、
1,4−ブタンジオール、ジシクロペンタジエングリコー
ル、ヘプタエチレングリコールおよびイソプロピリデン
ビス(P−フェニレンオキシプロパノール−2)、アル
キレングリコール以外のポリオール例えばグリセロー
ル、ペンタエリスリトール、1,2,6−ヘキサントリオー
ルおよび1−トリメチロールプロパン、重合体状ポリオ
ール例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリオキシプロピレンジオール、およびトリ
オール、ポリテトラメチレングリコール、ひまし油、ポ
リブタジエングリコール、ポリエステルグリコール、ポ
リ(ε−カプロラクトン)ジオール、およびヒドロキシ
基以外の置換基を含有する多数の化合物例えば2,4−ジ
クロロブチレングリコールなどがあげられる。
多価のメルカプト基を有する化合物としてはヒドロキシ
エチルチオグリコレート、エチレングリコールビス(チ
オーグリコレート)、ペンタエリスリトールテトラキス
ー(チオグリコレート)およびチオグリコールなどがあ
げられ、多価のアミノ基を有する化合物としては、ヘキ
サメチレンジアミン、トリレンジアミン、2,4−ジエチ
ルトリレンジアミン、ポリオキシエチレンジアミン、ポ
リオキシプロピレンジアミンおよびトリアミン、ポリオ
キシプロピレンジアミン、末端基がアミノ基の共重合ポ
リアミドなどがあげられ、多価のエポキシ基を有する化
合物としては、レゾルシノールジグレシジルエーテル、
ビスフェノールAのジグリシジルエーテル、ビニルシク
ロヘキサンジオキシド、ブタンジオールグリシジルエー
テル、ポリカルボン酸のポリグリシジルエステル、エポ
キシ化ポリオレフィンおよびグリシジルエーテル樹脂、
エポキシノボラック樹脂などがある。
更に、本発明においては、実質的に重合反応を阻害しな
い化合物、例えば可塑剤、発泡剤、染顔料、酸化防止
剤、内部離型剤等を配合することもできる。
本発明において、変性ポリオレフィンは後述する溶融状
態にあるω−ラクタムに可溶な芳香族系ポリアミドとと
もに、成形品に低温時における耐衝撃性を付与し、成形
品の吸水性を低減し、吸水による剛性低下、寸法変化を
改良する機能を果すものである。
変性ポリオレフィンとしては、エチレン、プロピレン、
ブテン−1、イソプレン、イソブチレン等のα−オレフ
ィン、場合によってはブタジエン、ヘキサジエン、ノル
ボルナジエン等のジエンを含んでいてもよい共重合体で
あり、0.01〜1.0重量%の無水マレイン酸がグラフトさ
れているものがあげられる。更に、エチレンとアクリル
酸、メタクリル酸等のα,β−不飽和カルボン酸との共
重合体であって、共重合体に含まれるカルボン酸の0〜
100モル%がナトリウム、リチウム、カリウム、カルシ
ュウムまたは亜鉛等の金属イオンによって中和されてい
るものもあげられる。これらは1種でも、2種以上を組
み合せてもよい。
溶融状態にあるω−ラクタムに可溶な芳香族系ポリアミ
ドとしては、ジカルボン酸類とジアミン類との重縮合物
であって、ジカルボン酸類またはジアミンのうちの少な
くとも一方に、芳香族基を含むものよりなる重縮合物が
あげられる。このような化合物を組み合せた縮合物は、
溶融状態にあるω−ラクタムに可溶であり、アミド系樹
脂成形品の低温時における機械的性質を向上させ、吸水
による物性の低下を防ぎ、耐熱性を向上させる機能を果
す。
ジカルボン酸類としては、テレフタル酸、イソフタル
酸、メチルテレフタル酸、メチルイソフタル酸、ジメチ
ルテレフタル酸、ジメチルイソフタル酸、ナフタレンジ
カルボン酸、ビフェニルジカルボン酸、ビス(カルボキ
シフェニル)プロパン、ジフェニルエーテルジカルボン
酸等があげられる。これらの中では、テレフタル酸、イ
ソフタル酸が好適である。
ジアミン類としては、エチレンジアミン、テトラメチレ
ンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレン
ジアミン、デカメチレンジアミン、メタキシレンジアミ
ン、パラキシレンジアミン、ビス−(3−メチル−4−
アミノシクロヘキシル)メタン、4,4′−ジアミノジシ
クロヘキシルメタン、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミ
ノジシクロヘキシルメタン等があげられる。これらの中
では、ヘキサメチレンジアミン、4,4′−ジアミノジシ
クロヘキシルメタン、ビス−(3−メチル−4−アミノ
シクロヘキシル)メタンが好適である。
前記芳香族系ポリアミドは、ジカルボン酸類とジアミン
類との重縮合物であるが、ジカルボン酸類またはジアミ
ン類の少なくとも一方に、芳香族基を含むものであるこ
とが好ましい。このような芳香族系ポリアミドは、上記
ジカルボン酸と、上記ジアミン類とを組み合せ選択し、
従来公知の方法によって製造することができる。本発明
に係るアミド系樹脂成形品を製造するには、前記変性ポ
リオレフィンをあらかじめ上記芳香族系ポリアミドに配
合し分散させておく。芳香族系ポリアミドに配合する変
性ポリオレフィンの量は、両者の合計量を100重量%と
するとき1〜50重量%の範囲で選ぶことができる。変性
ポリオレフィンの量が50重量%以上であると、芳香族ポ
リアミドが溶融状態にあるω−ラクタムに溶けなくなる
ので好ましくない。変性ポリオレフィンの量は、上の範
囲内では、15〜40重量%の範囲で選ぶのが好適である。
変性ポリオレフィンを芳香族系ポリアミドに分散させる
には、両者を所定量あて計量し、ドライブレンドして混
合物とし、ついでこの混合物に高剪断力を付し、溶融状
態として混練すればよい。この目的のためには、例えば
二軸押出機を用いるのがよい。本発明の目的を効果的に
達成するためには、発明者らの実験によれば、芳香族系
ポリアミドに分散させた変性ポリオレフィンは、粒径を
0.1〜3μmの範囲とするのがよいことが分った。
次に、本発明に係るアミド系樹脂成形品を製造する方法
を説明する。まず、ω−ラクタムに重合触媒を加え、ω
−ラクタムの融点以上(例えば、ω−ラクタムがε−カ
プロラムタムの場合には70℃以上)に加温し、重合触媒
を含むω−ラクタムの溶融状物(成分系(A)とい
う。)を調製する。同様にω−ラクタムに重合助触媒を
加え、ω−ラクタムの融点以上に加温し、重合助触媒を
含むω−ラクタムの溶融状物(成分系(B)という。)
を調製する。
ついで、成分系(A)、成分系(B)の少なくとも一方
に、変性ポリオレフィンを配合し、分散させた溶融状態
にあるω−ラクタムに可溶な芳香族系ポリアミドを配合
する。変性ポリオレフィンを分散させた芳香族系ポリア
ミドの配合量は、成分系(A)、成分系(B)および変
性ポリオレフィンを分散させた芳香族系ポリアミドの合
計量100重量%とするとき、1〜50重量%の範囲で選ぶ
ことができる。中でも、15〜40重量%の範囲で選ぶのが
好適である。成分系(A)または成分系(B)には、必
要に応じ他の添加剤、例えば架橋剤、変性剤、可塑剤、
着色剤、酸化防止剤等を配合し、成形用組成物とする。
なお、上記変性ポリオレフィンを分散させた芳香族系ポ
リアミドを成分系(A)および成分系(B)の双方に配
合する場合の分配比率は、ω−ラクタムの種類、成分系
(A)および成分系(B)の粘度等によって、都度決定
される。
続いて、溶融状態にある成分系(A)と成分系(B)と
を、一定の比率で混合し、得られた成形用組成物の混合
物を、成形金型内に射出または注入する。この場合の成
分系(A)と成分系(B)との混合比は、成形品の用
途、具備させる性質に応じて、成分系(A)/成分系
(B)の容積比5/1〜1/5の範囲で選ぶのがよい。二成分
系を混合するには、ミキシングヘットと呼ばれる衝突混
合装置、スタティックミキサーまたはダイナミックミキ
サー等の流体混合装置を使用することができる。
成形品を製造する際の金型の温度は、100〜200℃、好ま
しくは120〜160℃の範囲に保持するのがよい。成形金型
の温度を上記範囲に保持するときには、金型内での重合
反応が迅速に進行し、成形用組成物の混合物を金型に注
入した後、短時間(通常は2〜4分以内)で注入物が硬
化または凝固し、重合反応を終了する。重合反応終了
後、金型を冷却し、金型から取り出したものは、目的と
するアミド系樹脂成形品である。
成分系(A)および成分系(B)は、不活性ガスでシー
ルしつつ加温、混合、注入等の操作を行なうのがよい。
シールに使用される不活性ガスは一部溶融状物に含ま
れ、成形品にも含まれ、成形品のひけを防止し、成形品
の外観を向上させるのに役立つ。
本発明に係るアミド系樹脂成形品としては、自動車、ス
ノーモービルの外板、ステアリングホイール、ダッシュ
パネル、インストルメンタルパネル、カウルパネル、カ
ウルグリル、アームレスト、バンパー等の車輛の部品;
コンピューター、ワードプロセッサー、タイプライター
等のOA機器のハウジング、持ち運び用ケース;テレビジ
ョン、音響機器等家庭電気製品の部品、ハウジング;そ
の他各種電気機器の絶縁材、家具の部品、農業用機械の
部品、プラスチックパレット、プラスチックシート等が
あげられる。これら例示は、本発明を限定するものでは
ない。
「発明の効果」 本発明は、以上説明したとおりであり、次のように特別
に顕著な効果を奏し、その産業上の利用価値は極めて大
である。
(1) 本発明方法によるときは、成分系(A)、成分
系(B)の少なくとも一方に、あらかじめ変性ポリオレ
フィンを分散した溶融状態にあるω−ラクタムに可溶な
芳香族系ポリアミドを配合するが、これを配合されたω
−ラクタム溶融状物は流動性がよく、安定性に優れてい
るので取扱いが容易であり、しかも成形時の金型への注
入が容易である。
(2) 本発明に係るアミド系樹脂成形品は、変性ポリ
オレフィンおよび溶融状態にあるω−ラクタムに可溶な
芳香族系ポリアミドを含んでいるので、常温時における
機械的物性に優れ、低温時における耐衝撃性にも優れて
いる。
(3) 本発明に係るアミド系樹脂成形品は、変性ポリ
オレフィンおよび溶融状態にあるω−ラクタムに可溶な
芳香族系ポリアミドを含んでいるので、吸水性が低下
し、従って、吸収による剛性低下と吸水による寸法変化
が少ない。
(4) 本発明に係るアミド系樹脂成形品は、溶融状態
にあるω−ラクタムに可溶な芳香族系ポリアミドを含ん
でいるので、焼付塗装する際の耐熱性に優れている。
(5) 本発明に係るアミド系樹脂成形品は、成形品表
面にピンホール、ボイド、気泡の凝集等が生じにくく、
これらに起因する成形品の凹凸が生ぜず、外観が優れた
ものとなる。
「実施例」 次に、本発明を実施例および比較例にもとづいて説明す
るが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の例に限
定されるものではない。
なお、以下の例において使用したあらかじめ変性ポリオ
レフィンを分散した溶融状態にあるω−ラクタムに可溶
な芳香族系ポリアミド(以下単に「芳香族系ナイロン−
APO」という。)は、次のとおりである。
・芳香族 ナイロン−APO I: エチレン、プロピレンおよび1,4−ブタジエンが重量比
で91:15:4のエチレン、プロピレンおよび1,4−ブタジエ
ンの共重合体(結晶化度が20%、メルトインデックス
(MI)が5g/10分(190℃)のもの)に、無水マレイン酸
が0.4重量%グラフトされた変性ポリオレフィンのペレ
ットと、テレフタル酸、イソフタル酸およびヘキサメチ
レンジアミンとを、重量比で33:17:50の割合で重縮合し
たもので、m−クレゾール/クロロホルムの1対4(重
量比)混合液を溶媒として、GPC法によって測定した数
平均分子量が約1万の芳香族系ポリアミドのペレットと
を、重量比で30対70の割合で秤量し、ブレンダーで混合
した。
得られた混合物を50mm2軸押出機(東芝機械(株)製、T
EM−50)によって、シリンダー温度をホッパー側からダ
イ側に190℃、200℃、210℃、220℃に設定し、スクリュ
ー回転数を220rpmなる条件下に混練しペレット化したも
ので、芳香族ポリアミドに分散された変性ポリオレフィ
ンの平均粒子径は0.3μmである。
・芳香族ナイロン−APO II: エチンレ、ブテン−1および1,4−ブタジエンが重量比
で81:14:5のエチレン、ブテン−1および1,4−ブタジエ
ンよりなる共重合体(結晶化度20%、MIが4g/10分(190
℃)のもの)に、無水マレイン酸が0.4重量%グラフト
された変性ポリオレフィンのペレットと、テレフタル
酸、イソフタル酸および4,4′−ジアミノジシクロヘキ
シルメタンとを、重量比で33:17:50の割合で重縮合した
もので、前のものと同様に測定した数平均分子量が約1.
5万の芳香族系ポリアミドのペレットとを、重量比で30
対70の割合で秤量し、ブレンダーで混合した。
得られた混合物を、芳香族ナイロン−APO Iの場合と同
様に50mm2軸押出機を使用し、同様の条件で混練しペレ
ットとした。芳香族ポリアミドに分散された変性ポリオ
レフィンの平均粒子径は0.3μmである。
・芳香族ナイロン−APO III: 芳香族ナイロン−APO Iの組み合せにおいて、変性ポリ
オレフィン/芳香族ナイロンを重量比で40/60と代えた
ほかは、同組み合せ調製の場合と同様にして芳香族ナイ
ロン−APO IIIを調製した。
芳香族ポリアミドに分散された変性ポリオレフィンの平
均粒子径は0.5μmである。
・芳香族ナイロン−APO IV: エチレン、プロピレンおよび1,4−ブタジエンが重量比
で91:15:4のエチレン、プロピレンおよび1,4−ブタジエ
ンの共重合体(結晶化度が20%、メルトインデックス
(MI)が5g/10分(190℃)のもの)に、無水マレイン酸
が0.4重量%グラフトされた変性ポリオレフィンのペレ
ットとテレフタル酸、イソフタル酸およびビス−(3−
メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタンとを、重量
比で33:17:50の割合で重縮合したもので、m−クレゾー
ル/クロロホルムの1対4(重量比)混合液を溶媒とし
て、GPC法によって測定した数平均分子量が約1万の芳
香族系ポリアミドのペレットとを、重量比で30対70の割
合で秤量し、ブレンダーで混合した。
得られた混合物を50mm2軸押出機(東芝機械(株)製、T
EM−50)によって、シリンダー温度をホッパー側からダ
イ側に210℃、250℃、270℃、270℃に設定し、スクリュ
ー回転数を220rpmなる条件下に混練しペレット化したも
ので、芳香族ポリアミドに分散された変性ポリオレフィ
ンの平均粒子径は0.3μmである。
・芳香族ナイロン−APO V: エチレン、ブテン−1および1,4−ブタジエンが重量比
で81:14:5のエチレン、ブテン−1および1,4−ブタジエ
ンよりなる共重合体(結晶化度20%、MIが4g/10分(190
℃)のもの)に、無水マレイン酸が0.4重量%グラフト
された変性ポリオレフィンのペレットと、テレフタル
酸、イソフタルおよびビス−(3−メチル−4−アミノ
シクロヘキシル)メタン、ヘキサメチレンジアミンと
を、重量比で33:17:25:25の割合で重縮合したもので、
前のものと同様に測定した数平均分子量が約1.5万の芳
香族系ポリアミドのペレットとを、重量比で30対70の割
合で秤量し、ブレンダーで混合した。
得られた混合物を、芳香族ナイロン−APO Iの場合と同
様に50mm2軸押出機を使用し、同様の条件で混練しペレ
ットとした。芳香族ポリアミドに分散された変性ポリオ
レフィンの平均粒子径は0.3μmである。
また、以下の例において、得られた成形品についての低
温耐衝撃性(デュポン衝撃値)、曲げ剛性(曲げモジュ
ラス)、吸水膨張率、耐熱性(ヒートサグ)、空孔率、
外観等を、次のようにして評価した。
◎低温耐衝撃性(デュポン衝撃値) 実施例または比較例によって得られた平板状の成形品か
ら試験片を切り出し、この試験片を23℃、50%相対湿度
の雰囲気下で、水分を飽和量まで吸湿させたのち、−30
℃の低温室に6時間放置後、デュポン衝撃試験機を用
い、JIS K−5400に準拠して衝撃値を測定した。この際
使用したダートの直径は12.7mm、試験片の受け穴の直径
は12.7mmとした。
◎曲げ剛性(曲げモジュラス) 平板状の成形品から、成形用組成物を成形金型へ注入す
る際に、成形用組成物が流れた方向に平行な方向と、流
れた方向に直角な方向とに、2種類の試験片を切り取っ
た。これら試験片を、23℃、50%相対湿度の雰囲気下
で、水分を飽和量まで吸湿させたのち、ASTM D−790に
準拠して測定した。
◎吸水膨張率 絶乾状態の平板状の成形品から長さ15cm、幅2cmの試験
片を切り出し、長さ(L)を正確に測定した。この試験
片を、50℃、95%の相対湿度の雰囲気下に48時間放置
し、取り出した直後長さ(l)を測定し、次式によって
算出した。
◎耐熱性(ヒートサグ) 絶乾状態の平板状の成形品から、長さ125mm、幅20mmの
試験片を切り出し、試験片の一端を25mmだけ固定治具で
固定し、残り10cmは突出し状とし、温度160℃の条件下
に試験片自由端のたれ下がり度(mm)を、ASTM D 3769
−81に準拠して測定した。
◎空孔率 絶乾状態の平板状の成形品から試験片を切り出し、JIS
K−6911に準拠して比重を測定し、次式によって算出し
た。
◎表面外観 成形品表面を主として肉眼で観察したが、補助的に表面
粗さ計(小坂研究所(株)製、モデルSE−3A)を用いて
評価した。
評価結果は、次の4段階で表示した。
◎:優、○:良、△:可、×:不可 実施例1 次の組成よりなる成分系(A)、成分系(B)を、それ
ぞれ各成分系保持タンクに調製し、成分系(A)を90
℃、成分系(B)を130℃に保持しつつ、それぞれを攪
拌下に1kg/cm2の窒素ガスでシールした。
成分系(A) ε−カプロラクタム 27.3重量% ピロリドンナトリウム 0.7 〃 芳香族ナイロン−APO I 8 〃 成分系(B) ε−カプロラクタム 37.5重量% テレフタロイルビスカプロラクタム 1.5 〃 芳香族ナイロン−APO I 25 〃 次に、成分系(A)および成分系(B)を、反応射出成
形機を用い、電気ヒーターによって140℃の温度に制御
された縦300mm、横300mm、深さ3mmのキャビティを有
し、縦部分の中央にあるゲートから成形用組成物を注入
し、2分間保持した。
ついで金型を冷却し、型を開き、成形品を取り出し、目
的のアミド系樹脂成形品を得た。
得られた成形品についての物性測定結果を、第1表に示
す。
比較例1 実施例1に記載の例において、成分系(A)および成分
系(B)をそれぞれ次のものに代えたほかは、同例にお
けると同様の手順で成形品を得た。
成分系(A) ε−カプロラクタム 35.3重量% ピロリドンナトリウム 0.3 〃 成分系(B) ε−カプロラクタム 52.5重量% テレフタロイルビスカプロラクタム 1.5 〃 ポリプロピレングリコール 10 〃 (分子量2,000) 得られた成形品についての物性測定結果を、第1表に示
す。
実施例2 実施例1に記載の例において、成分系(A)および成分
系(B)をそれぞれ次のものに代えたほかは、同例にお
けると同様の手順で成形品を得た。
成分系(A) ε−カプロラクタム 25重量% ブロモマグネシウムカプロラクタム 3 〃 芳香族ナイロン−APO I 8 〃 成分系(B) ε−カプロラクタム 37.5重量% イソフタロイルビスカプロラクタム 1.5 〃 芳香族ナイロン−APO I 25 〃 得られた成形品についての物性測定結果を、第1表に示
す。
実施例3 実施例1に記載の例において、成分系(A)および成分
系(B)をそれぞれ次のものに代えたほかは、同列にお
けると同様の手順で成形品を得た。
成分系(A) ε−カプロラクタム 28重量% ブロモマグネシウムカプロラクタム 3 〃 芳香族ナイロン−APO I 5重量% 成分系(B) ε−カプロラクタム 47.5重量% イソフタロイルビスカプロラクタム 1.5 〃 芳香族ナイロン−APO I 15 〃 得られた成形品についての物性測定結果を、第1表に示
す。
実施例4 実施例1に記載の例において、成分系(A)および成分
系(B)をそれぞれ次のものに代えたほかは、同例にお
けると同様の手順で成形品を得た。
成分系(A) ε−カプロラクタム 23重量% ブロモマグネシウムカプロラクタム 3 〃 芳香族ナイロン−APO I 10 〃 成分系(B) ε−カプロラクタム 32.5重量% イソフタロイルビスカプロラクタム 1.5 〃 芳香族ナイロン−APO I 30 重量% 得られた成形品についての物性測定結果を、第1表に示
す。
実施例5 実施例2に記載の例において、芳香族ナイロン−APO I
に代えて芳香族ナイロン−APO IIを使用したほかは、同
例におけると同様の手順で成形品を得た。
得られた成形品についての物性測定結果を、第1表に示
す。
実施例6 実施例1に記載の例において、成分系(A)および成分
系(B)をそれぞれ次のものに代えたほかは、同例にお
けると同様の手順で成形品を得た。
成分系(A) ε−カプロラクタム 25重量% ブロモマグネシウムカプロラクタム 3 〃 芳香族ナイロン−APO III 8 〃 成分系(B) ε−カプロラクタム 37.5重量% イソフタロイルビスカプロラクタム 1.5重量% 芳香族ナイロン−APO III 25 〃 得られた成形品についての物性測定結果を、第1表に示
す。
比較例2 実施例1に記載の例において、成分系(A)および成分
系(B)をそれぞれ次のものに代えたほかは、同例にお
けると同様の手順で成形品を得た。
成分系(A) ε−カプロラクタム 47重量% ブロモマグネシウムカプロラクタム 3 〃 成分系(B) ε−カプロラクタム 27.7重量% 重合助触媒(X) 22.3 〃 ここで、重合助触媒(X)は、下記式で表わされる化合
物である。
[ただし、Zは、分子量約6,000のポリエーテルであ
り、nは2以上の整数であり、その加重平均が2.3であ
る。] 得られた成形品についての物性測定結果を、第1表に示
す。
比較例3 実施例1に記載の例において、成分系(A)および成分
系(B)をそれぞれ次のものに代えたほかは、同例にお
けると同様の手順で成形品を得た。
成分系(A) ε−カプロラクタム 38重量% ブロモマグネシウムカプロラクタム 2 〃 成分系(B) ε−カプロラクタム 14.4重量% 重合助触媒(X) 15.6 〃 ミルドファイバー 30 〃 ここでミルドファイバーは、繊維径が11μm、平均繊維
長が150μmで、表面がγ−アミノプロピルトリエトキ
シシランで表面処理されたものである。
得られた成形品についての物性測定結果を、第1表に示
す。
比較例4 実施例2に記載の例において、芳香族ナイロン−APO I
に代えて変性ポリオレフィンを分散させない芳香族ナイ
ロン(テレフタル酸、イソフタル酸およびヘキサメチレ
ンジアミンの三成分を重量比で33:17:50の割合で重縮合
したもの)を使用したほかは、同例におけると同様の手
順で成形品を得た。
得られた成形品についての物性測定結果を、第1表に示
す。
比較例5 実施例2に記載の例において、芳香族ナイロン−APO I
に代えて、ε−カプロラクタムを使用したほかは、同例
におけると同様の手順で成形品を得た。
得られた成形品についての物性測定結果を、第1表に示
す。
第1表より、次のことが明らかである。
(1) 本発明に係るアミド系樹脂成形品は、低温時に
おける耐衝撃値が優れている(実施例1〜5、比較例
1、3、4参照)。
(2) 本発明に係るアミド系樹脂成形品は、吸水した
状態での剛性が優れている(実施例1〜5、比較例1、
2、3、5参照)。
(3) 本発明に係るアミド系樹脂成形品は、吸収膨張
率が低く、寸法安定性が優れている(実施例1〜5、比
較例1、2、3、5参照)。
(4) 本発明に係るアミド系樹脂成形品は、耐熱性に
すぐれている。
(5) 本発明に係るアミド系樹脂成形品は、表面外観
に優れている(実施例1〜5、比較例3参照)。
(6) 本発明に係るアミド系樹脂成形品は、上記諸性
質の全てに優れており、比較例のものは上記諸性質の全
てにおいて優れたものはない。
実施例7 実施例1に記載の例において、芳香族ナイロン−APO I
に代えて芳香族ナイロン−APO IVを使用したほかは、同
例におけると同様の手順で成形品を得た。
得られた成形品についての物性測定結果を、第2表に示
す。
実施例8 実施例2に記載の例において、芳香族ナイロン−APO I
に代えて芳香族ナイロン−APO IVを使用したほかは、同
例におけると同様の手順で成形品を得た。
得られた成形品についての物性測定結果を、第2表に示
す。
実施例9 実施例2に記載の例において、芳香族ナイロン−APO I
に代えて芳香族ナイロン−APO Vを使用したほかは、同
例におけると同様の手順で成形品を得た。
得られた成形品についての物性測定結果を、第2表に示
す。
比較例6 実施例8に記載の例において、芳香族ナイロン−APO IV
に代えて変性ポリオレフィンを分散させない芳香族ナイ
ロン(テレフタル酸、イソフタル酸およびビス−(3−
メチル−4アミノシクロヘキシル)メタンの三成分を重
量比で33:17:50の割合で重縮合したもの)を使用したほ
かは、同例におけると同様の手順で成形品を得た。
得られた成形品についての物性測定結果を、第2表に示
す。
第2表より、本発明に係るアミド系樹脂成形品は、耐衝
撃性、剛性、耐熱性等に優れ、吸水時の膨張率が低く、
寸法安定性に優れていることが明らかである。比較例の
ものは、耐衝撃性において著しく劣っている。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ω−ラクタム、重合触媒、重合助触媒、変
    性ポリオレフィンおよび溶融状態にあるω−ラクタムに
    可溶な芳香族系ポリアミドを含む混合物を、ω−ラクタ
    ムの融点以上の温度で、成形金型内に射出または注入し
    て成形されたものであることを特徴とするアミド系樹脂
    成形品。
  2. 【請求項2】アミド系樹脂成形品に含まれる変性ポリオ
    レフィンは、アミド系樹脂成形品に対して0.5〜25重量
    %であり、かつ、その平均粒子径が0.1〜3μmの範囲
    であることを特徴とする、特許請求の範囲第(1)項記
    載のアミド系樹脂成形品。
  3. 【請求項3】芳香族系アミドが、ジカルボン酸類とジア
    ミン類との重縮合物であって、ジカルボン酸類またはジ
    アミン類のうち少なくとも一方に芳香族基を含むもので
    あることを特徴とする、特許請求の範囲第(1)項ない
    し第(2)項いずれか1項に記載のアミド系樹脂成形
    品。
  4. 【請求項4】ジカルボン酸類がイソフタル酸および/ま
    たはテレフタル酸であり、ジアミン類がビス−(3−メ
    チル−4−アミノシクロヘキシル)メタンおよび/また
    はヘキサメチレンジアミンであることを特徴とする、特
    許請求の範囲第(3)項記載のアミド系樹脂成形品。
  5. 【請求項5】アミド系樹脂成形品に含まれる芳香族系ポ
    リアミドは、アミド系樹脂成形品に対して1〜50重量%
    であることを特徴とする、特許請求の範囲第(1)項な
    いし第(3)項いずれか1項に記載のアミド系樹脂成形
    品。
  6. 【請求項6】重合触媒を含むω−ラクタム溶融状物(以
    下「成分系(A)」という。)、重合助触媒を含むω−
    ラクタム溶融状物(以下「成分系(B)」という。)の
    少なくとも一方に、あらかじめ変性ポリオレフィンを配
    合し分散させた溶融状態にあるω−ラクタムに可溶な芳
    香族系ポリアミドを配合し、前記成分系(A)と成分系
    (B)とを混合し、成形金型内に射出または注入して成
    形品とすることを特徴とするアミド系樹脂成形品の製造
    方法。
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