JPH0745517A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH0745517A
JPH0745517A JP15880493A JP15880493A JPH0745517A JP H0745517 A JPH0745517 A JP H0745517A JP 15880493 A JP15880493 A JP 15880493A JP 15880493 A JP15880493 A JP 15880493A JP H0745517 A JPH0745517 A JP H0745517A
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JP
Japan
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type
region
conductivity type
transistor
semiconductor region
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JP15880493A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Mano
敏彦 真野
Tetsuo Tateishi
哲夫 立石
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一基板上にアナログ的な動作をさせるバイ
ポーラ系のトランジスタとロジック回路とを形成した半
導体装置の面積を縮小し、さらにその半導体装置の製造
工程数を少なくする。 【構成】 p- 型半導体基板1上に、nSIT2、E型
nMOSトランジスタ5、およびD型nMOSトランジ
スタ6を形成する。この半導体装置の製造工程において
は、nSIT2のp- 型チャネル層14AとMOSトラ
ンジスタ5,6のp- 型ウェル領域14E,14Dを同
時に形成し、nSIT2のp+ 型ゲート領域15AとM
OSトランジスタ5,6のp+ 型チャネルストッパ15
Fを同時に形成し、nSIT2のソースポリシリコン電
極18AとMOSトランジスタ5,6のゲート電極18
E,18Dを同時に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バイポーラ系トランジ
スタとMOSトランジスタとを同一基板上に形成した半
導体装置およびその製造方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】エレクトロニクス産業を支える半導体技
術の発展はめざましく、あらゆる分野に利用されてい
る。そして、大電力化、高速化などの用途に応じて、さ
まざまな開発が行われている。また、各種電子機器の小
型化の要望を満たすために、半導体装置の集積化も進め
られている。
【0003】図6に、比較的大きな電力を扱い、かつ高
速スイッチングが可能なバイポーラ系静電誘導トランジ
スタと、その静電誘導トランジスタの駆動制御などを行
うロジック回路とを同一基板上に形成した半導体装置を
示す。
【0004】同図は、p- 型半導体基板1の表面部に、
バイポーラ系n型静電誘導トランジスタ2(以下、単に
nSIT2と呼ぶ)と、キャパシタ3と、ロジック回路
として2つのラテラル型pnpトランジスタ4が形成さ
れている半導体装置の断面を示している。
【0005】各素子間、すなわち、nSIT2、キャパ
シタ3、pnpトランジスタ4どうしの間は、それぞれ
+ 型分離拡散領域11A,11B,11Cによって電
気的に分離されている。
【0006】nSIT2は、p- 型半導体基板1の表面
部に形成されているn- 型エピタキシャル層13Aの底
部にn+ 型埋込み層12Aを有する。そして、n- 型エ
ピタキシャル層13Aの表面部には、p- 型チャネル層
14、そのp- 型チャネル層14を取り囲むようにして
+ 型ゲート領域15、p- 型チャネル層14の表面部
に選択的にn+ 型ソース領域16、およびn- 型エピタ
キシャル層13Aの表面部でp+ 型ゲート領域15から
所定間隔を隔てた位置にn+ 型ドレイン領域17が形成
されている。
【0007】さらに、n+ 型ソース領域16に接続して
ソースポリシリコン電極18、n+型ドレイン領域17
に接続してドレインポリシリコン電極19が形成されて
いる。また、ソースポリシリコン電極18、ドレインポ
リシリコン電極19、およびp+ 型ゲート領域15に接
続して、それぞれ、ソース電極20、ドレイン電極2
1、およびゲート電極22が形成されている。なお、各
電極どうしの間は、フィールド酸化膜23および層間絶
縁膜24によって絶縁されている。
【0008】キャパシタ3は、p- 型半導体基板1の表
面部に形成されているn- 型エピタキシャル層13Bの
底部にn+ 型埋込み層12Bを有する。そして、n-
エピタキシャル層13Bの表面部には、p+ 型半導体領
域31が形成されている。また、p+ 型半導体領域31
表面の端部近傍に接続して電極32が形成され、p+
半導体領域31の上面でフィールド酸化膜23よりも薄
いキャパシタ用酸化膜33の上部に電極34が形成され
ている。
【0009】pnpトランジスタ4は、p- 型半導体基
板1の表面部に形成されているn-型エピタキシャル層
13Cの底部にn+ 型埋込み層12Cを有する。また、
-型エピタキシャル層13Cの表面部には、p+ 型エ
ミッタ領域41、p+ 型エミッタ領域41を取り囲むよ
うにしてp+ 型エミッタ領域41から所定間隔を隔てて
+ 型コレクタ領域42、およびp+ 型コレクタ領域4
2の外側のやや離れた位置にn+ 型ベース領域43が形
成されている。そして、n+ 型ベース領域43に接続し
てベースポリシリコン電極44が形成されており、さら
に、p+ 型エミッタ領域41、p+ 型コレクタ領域4
2、およびベースポリシリコン電極44に接続して、そ
れぞれ、エミッタ電極45、コレクタ電極46、および
ベース電極47が形成されている。
【0010】このように、従来は、アナログ的な動作を
行う回路と、ディジタル制御を行うロジック回路とを同
一基板上に形成する場合、一般に、ロジック回路はバイ
ポーラ系トランジスタで構成していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、同一基板上
に複数のバイポーラトランジスタを形成する場合、各バ
イポーラトランジスタの動作が、隣接するバイポーラト
ランジスタからの影響を受けないようにするためには、
各バイポーラトランジスタ間を逆バイアス状態のpn接
合によって分離することが一般的になっている。図6に
示す例おいては、pnpトランジスタ4,4間に形成さ
れているp+ 型分離拡散領域11Cの電位をn- 型エピ
タキシャル層13Cの電位よりも低く設定することによ
って、上記pnpトランジスタ4,4間の分離を行って
いる。
【0012】図6では、ロジック回路を構成するラテラ
ル型のバイポーラトランジスタとして、pnpトランジ
スタ4を2個のみを描いているが、実際は多数形成され
ている。したがって、それら多数のバイポーラトランジ
スタを分離するためには、多数のp+ 型分離拡散領域1
1Cを形成しなければならない。
【0013】ところが、このp+ 型分離拡散領域11C
は、n- 型エピタキシャル層13Cの表面からp- 型半
導体基板1に達するように深く拡散されるので、必然的
に横方向にも拡散されてしまう。このため、各バイポー
ラトランジスタ間を分離するために形成した領域の面積
が半導体装置全体に対して大きくなり、実際の素子を形
成できる面積が相対的に小さくなってしまうので、半導
体装置の面積効率が悪いという問題が生じていた。
【0014】本発明は上記問題を解決するものであり、
同一基板上にアナログ的な動作をさせるバイポーラ系の
トランジスタとロジック回路とを形成した半導体装置の
面積を縮小し、さらに少ない工程数でその半導体装置を
製造する方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の半導体装置は、第1導電型の低不純物濃度半導体領域
とその第1導電型の低不純物濃度半導体領域を取り囲む
ようにして形成した第1導電型の高不純物濃度半導体領
域と上記第1導電型の低不純物濃度半導体領域内の表面
部に形成した第2導電型の半導体領域とその第2導電型
の半導体領域の表面に接続する第2導電型のポリシリコ
ン電極とを有するトランジスタと、MOSトランジスタ
とを同一半導体基板上に形成した構成を前提とする。
【0016】上記半導体基板上にMOSトランジスタと
共に形成する上記トランジスタは、たとえば静電誘導ト
ランジスタ(SIT)である。この場合、上記第1導電
型の低不純物濃度半導体領域、第1導電型の高不純物濃
度半導体領域、第2導電型の半導体領域、および第2導
電型のポリシリコン電極は、それぞれSITのチャネル
層、ゲート領域、ソース領域、およびソースポリシリコ
ン電極に対応する。
【0017】そして、上記第1導電型の低不純物濃度半
導体領域と上記MOSトランジスタのウェル領域とを同
一工程で形成し、上記第1導電型の高不純物濃度半導体
領域と上記MOSトランジスタのチャネルストッパとを
同一工程で形成し、上記ポリシリコン電極と上記MOS
トランジスタのゲート電極とを同一工程で形成する。
【0018】請求項2に記載の半導体装置は、請求項1
に記載の半導体装置を前提とし、上記第2導電型の半導
体領域と、上記MOSトランジスタのソース領域および
ドレイン領域とを同一工程で形成する。
【0019】請求項3に記載の半導体装置は、請求項1
に記載の半導体装置を前提とし、上記MOSトランジス
タのウェル領域が上記半導体基板の上面に形成された第
2導電型のエピタキシャル層の表面部に形成され、その
ウェル領域の下方に第2導電型の埋込み層を形成する。
【0020】請求項4に記載の半導体装置は、請求項
1,2,または3に記載の半導体装置を前提とし、上記
MOSトランジスタが複数形成され、その複数のMOS
トランジスタがエンハンスメント型MOSトランジスタ
およびデプレッション型MOSトランジスタの双方を含
む。
【0021】本発明の請求項5に記載の半導体装置の製
造方法は、第1導電型の低不純物濃度半導体領域とその
第1導電型の低不純物濃度半導体領域を取り囲むように
して形成した第1導電型の高不純物濃度半導体領域と上
記第1導電型の低不純物濃度半導体領域内の表面部に形
成した第2導電型の半導体領域とその第2導電型の半導
体領域に接続する第2導電型のポリシリコン電極とを有
するトランジスタと、MOSトランジスタとを同一半導
体基板上に形成した半導体装置の製造方法を前提とす
る。また、請求項1に記載の半導体装置と同様に、上記
トランジスタは、たとえば静電誘導トランジスタ(SI
T)である。
【0022】そして、上記半導体基板の上面に第2導電
型のエピタキシャル層を形成してそのエピタキシャル層
の所定位置に分離拡散領域を形成する第1の工程と、上
記第1導電型の低不純物濃度半導体領域と上記MOSト
ランジスタのウェル領域とを同時に形成する第2の工程
と、上記第1導電型の高不純物濃度半導体領域と上記M
OSトランジスタのチャネルストッパとを同時に形成す
る第3の工程と、上記MOSトランジスタのゲート酸化
膜を形成する第4の工程と、上記ポリシリコン電極と上
記MOSトランジスタのゲート電極とを同時に形成する
第5の工程と、上記第2導電型の半導体領域と上記MO
Sトランジスタのソース領域およびドレイン領域とを形
成する第6の工程とから成る。
【0023】請求項6に記載の半導体装置の製造方法
は、請求項5に記載の半導体装置の製造方法を前提と
し、上記MOSトランジスタとしてデプレッション型M
OSトランジスタを形成する場合には、上記MOSトラ
ンジスタのゲート酸化膜の下方の上記ウェル領域表面部
にチャネルドープを行う第7の工程を、上記第4の工程
の次に行う。
【0024】
【作用】本発明の半導体装置においては、静電誘導トラ
ンジスタなどのアナログ的動作をさせるトランジスタ
(以下、便宜上SITとして説明する)と共に上記半導
体基板上に形成されるロジック回路部を、MOSトラン
ジスタで構成する。このとき、各MOSトランジスタど
うしを互いに電気的に分離するための領域が不要にな
り、ロジック回路部を小さな面積で形成することができ
る。したがって、半導体装置のチップ面積が縮小され
る。
【0025】また、その製造方法においては、SITの
チャネル層とMOSトランジスタのウェル領域とを同時
に形成し、SITのゲート領域とMOSトランジスタの
チャネルストッパとを同時に形成し、SITのソースポ
リシリコン電極とMOSトランジスタのゲート電極とを
同時に形成し、SITのソース領域とMOSトランジス
タのソース領域およびドレイン領域とを同時に形成する
ので、少ない工程数で上記半導体装置を製造できる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。なお、従来技術を示した図6中の符号と同じ
符号を付けた領域は、同じ領域を表す。
【0027】本実施例においては、p- 型半導体基板1
上に、n型静電誘導トランジスタ2(以下、nSIT2
という)と、キャパシタ3と、エンハンスメント型nチ
ャネルMOSトランジスタ5(以下、E型nMOSトラ
ンジスタ5という)と、デプレッション型nチャネルM
OSトランジスタ6(以下、D型nMOSトランジスタ
6という)とを形成した半導体装置について説明する。
ただし、図1〜図4の製造工程図においては、図面を見
やすくするために、nSIT2の要部、E型nMOSト
ランジスタ5、およびD型nMOSトランジスタ6のみ
を示す。
【0028】まず最初に、図1(a)に示すように、p
- 型半導体基板1の表面にn+ 型埋込み層12A,12
Fを形成するためのn型不純物を選択的に導入し、その
上面に、5×1014〜1×1015程度の不純物濃度でn
- 型エピタキシャル層13A,13Fを成長させる。
(n- 型エピタキシャル層13A,13Fは同一エピタ
キシャル層であるが、後述するp+ 型分離拡散領域11
Aによって2領域に分離されるので、あらかじめ分離し
て記載した) この後、n- 型エピタキシャル層13A,13Fの表面
に一様にシリコン酸化膜71を形成する。そして、シリ
コン酸化膜71を選択的に除去し、そのシリコン酸化膜
71をマスクとして、p型不純物をn- 型エピタキシャ
ル層13A,13Fの表面に導入する。このp型不純物
をp- 型半導体基板1に達するようにドライブインさせ
てp+ 型分離拡散領域11Aを形成する。このとき同時
に、p-型半導体基板1の表面に導入されたn型不純物
も拡散されて、n+ 型埋込み層12A,12Fが形成さ
れる。(第1の工程) 次に、図1(b)に示すように、シリコン酸化膜71を
いったん除去した後に、シリコン酸化膜72を一様に形
成する。そして、シリコン酸化膜72を、n-型エピタ
キシャル層13A,13Fの上部でそれぞれ選択的に除
去する。このシリコン酸化膜72をマスクとし、一般的
な手法を用いて、n- 型エピタキシャル層13A内の表
面部にp- 型チャネル層14Aを形成し、n- 型エピタ
キシャル層13F内の表面部にp- 型ウェル領域14D
および14Eを形成する。p- 型チャネル層14Aおよ
びp- 型ウェル領域14D,14Eは、2〜3μm程度
の深さに形成する。(第2の工程) 続いて、図1(c)に示すように、シリコン酸化膜73
を一様に形成し、n-型エピタキシャル層13Aの上部
でp- 型チャネル層14Aの端部に重なるような位置、
およびn- 型エピタキシャル層13Fの上部でp- 型ウ
ェル領域14D,14Eの端部近傍に重なるような位置
でそのフィールド酸化膜73を選択的に除去する。そし
て、そのフィールド酸化膜73をマスクとしてp型不純
物を拡散させて、p+ 型ゲート領域15Aおよびp+
チャネルストッパ15Fを、2〜3μm程度の深さで形
成する。この深さはp- 型チャネル層14Aまたはp-
型ウェル領域14D,14Eの深さよりも深い。p+
ゲート領域15Aは、n-型エピタキシャル層13Aの
表面部において、p- 型チャネル層14A取り囲むよう
に形成される。(第3の工程) なお、上記実施例においては、第2,第3の工程を分離
しているが、n- 型エピタキシャル層13Aおよび13
Fの表面の所定位置に、適当な濃度でp型不純物を導入
しておき、次の工程でフィールド酸化膜23を形成する
ときに同時に、p- 型チャネル層14Aとp+ 型ゲート
領域15A、およびp- 型ウェル領域14D,Eとp+
型チャネルストッパ15Fを形成するようにしてもよ
い。
【0029】次に、図2(a)に示すように、上記領域
が形成されているn- 型エピタキシャル層13A,13
Fの表面にシリコン酸化膜(フィールド酸化膜)23を
一様に形成する。そして、p- 型ウェル領域14Eおよ
びp- 型ウェル領域14Dの上部において、選択的にフ
ィールド酸化膜23を除去する。この後、フィールド酸
化膜23を除去したp- 型ウェル領域14Eおよびp-
型ウェル領域14Dの表面に、それぞれゲート酸化膜5
1および61を形成する。(第4の工程) 続いて、図2(b)に示すように、フィールド酸化膜2
3およびゲート酸化膜51,61の上面に一様にレジス
ト74を形成し、そのレジスト74を用いて一般的なエ
ッチング法によって、p- 型チャネル層14A上部でフ
ィールド酸化膜23を選択的に除去する。
【0030】そして、図2(c)に示すように、再びレ
ジスト75を一様に形成し、p- 型ウェル領域14Dの
上部において、そのレジスト75を除去する。この後、
レジスト75をマスクとしてn型不純物のイオン打込み
(チャネルドープ)を行い、p- 型ウェル領域14Dの
表面部にnチャネル60を形成する。ここで、イオン打
込みの加速エネルギーはゲート酸化膜61を通過できる
ような大きさであり、注入するn型不純物量はD型nM
OSトランジスタ6の特性によって決定される。(第7
の工程) なお、ディプレッション型のMOSトランジスタを形成
しない場合は、上記第7の工程は不要である。
【0031】次に、図3(a)に示すように、フィール
ド酸化膜23およびゲート酸化膜51,61の上面に、
ポリシリコン18’を一様に堆積させる。このポリシリ
コン18’の堆積法は、たとえばCVD法である。ここ
で、フィールド酸化膜23はp- 型チャネル層14Aの
上部で選択的に除去されているので、ポリシリコン1
8’はp- 型チャネル層14Aの表面の一部に直接接続
する。続いて、図3(b)に示すように、ポリシリコン
18’をエッチングによって選択的に除去する。このエ
ッチングによってp- 型チャネル層14Aに接続してい
るソースポリシリコン電極18A、ゲート酸化膜51の
表面においてp- 型ウェル領域14Eの中央近傍の上部
に位置するゲート電極18E、およびゲート酸化膜61
の表面においてp- 型ウェル領域14Dの中央近傍の上
部に位置するゲート電極18Dが形成される。(第5の
工程) さらに、図3(b)において、上記第5の工程の後に、
n型不純物を全面にイオン打込みする。このときのイオ
ン打込み加速エネルギーは、上記n型不純物がゲート酸
化膜51を通過できるが、フィールド酸化膜23は通過
できない大きさである。また、その加速エネルギーは、
ゲート電極18Eを通過した後のn型不純物がゲート酸
化膜51を通過出来ない程度の大きさである。このよう
な加速エネルギーでn型不純物をイオン打込みすると、
ソースポリシリコン電極18Aを通過したn型不純物
が、p- 型チャネル層14Aの表面部に注入される。ま
た、ゲート酸化膜51を通過したn型不純物が、ゲート
電極18Eがその表面に形成されていないp- 型ウェル
領域14Eの表面部に注入され、ゲート酸化膜61を通
過したn型不純物が、ゲート電極18Dがその表面に形
成されていないp- 型ウェル領域14Dの表面部に注入
される。そして、これら各領域の表面部に注入されたn
型不純物を熱拡散させることによって、p- 型チャネル
層14Aの表面部にn+ 型ソース領域16A、p- 型ウ
ェル領域14Eの表面部にn+ 型ソース領域16Eおよ
びn+ 型ドレイン領域16E’、p- 型ウェル領域14
Dの表面部にn+ 型ソース領域16Dおよびn+ 型ドレ
イン領域16D’が形成される。
【0032】p- 型チャネル層14Aの表面部のn+
ソース領域16Aは、p- 型チャネル層14Aを取り囲
むようにして形成されているp+ 型ゲート領域15Aか
ら、1〜2μmを隔てて形成される。このことは、図2
(b)において、p- 型チャネル層14Aの上部のフィ
ールド酸化膜23を選択的に除去するためのマスク形状
を適当に設計することによって実現できる。(第6の工
程) なお、上記イオン打込みによって、ソースポリシリコン
電極18A、ゲート電極18E、およびゲート電極18
Dには多量のn型不純物が注入されるので、それぞれ電
極として適当な抵抗値を有するようになる。
【0033】また、図4に示すように、n+ 型ソース領
域16Aの形成をn+ 型ソース領域16E,16Dおよ
びn+ 型ドレイン領域16E’,16D’の形成と別工
程で行ってもよい。同図の例では、n+ 型ソース領域1
6Aを先に形成し、そのn+型ソース領域16Aを形成
したSIT側をレジスト76で保護した後に、MOS側
においてn+ 型ソース領域16E,16Dおよびn+
ドレイン領域16E’,16D’を形成するためのイオ
ン打込みを行っている。なお、この形成順序は逆であっ
てもよい。
【0034】このように、上記イオン打込みを2工程に
分けて行う製造工程は、SIT側とMOS側とで異なる
イオン打込み加速エネルギーで行う必要がある場合など
に実施される。
【0035】図3(b)または図4の工程の後に、図3
(c)に示すように、PSGなどの層間絶縁膜24を一
様に形成する。そして、ソースポリシリコン電極18A
の上部で層間絶縁膜24を選択的に除去し、p+ 型ゲー
ト領域15A、n+ 型ソース領域16E,16D、およ
びn+ 型ドレイン領域16E’,16D’の上部で層間
絶縁膜24およびゲート酸化膜51,61を選択的に除
去する。
【0036】この後、図5に示すように、対応する各領
域に接続して、それぞれアルミニウムまたはアルミニウ
ム・シリコンからなる電極が形成される。すなわち、ソ
ースポリシリコン電極18Aに接続してソース電極20
が形成される。また、n+ 型ソース領域16Eおよびn
+ 型ドレイン領域16E’に接続して、それぞれE型n
MOSトランジスタ5のソース電極52およびドレイン
電極53が形成され、n+ 型ソース領域16Dおよびn
+ 型ドレイン領域16D’に接続して、それぞれD型n
MOSトランジスタ6のソース電極62およびドレイン
電極63が形成される。
【0037】次に、図1〜図4の製造工程図で説明を省
略した部分の説明をする。nSIT2のn+ ドレイン領
域17は、上記第6の工程において、n+ 型ソース領域
16Aと同時に形成する。また、n+ ドレイン領域17
に接続するドレインポリシリコン電極19は、上記第5
の工程において、ソースポリシリコン電極18Aと同時
に形成する。そして、ドレインポリシリコン電極19に
接続してドレイン電極21を形成する。
【0038】キャパシタ3のp+ 型半導体領域31は、
上記第3の工程において、nSIT2のp+ 型ゲート領
域15Aと同時に形成する。また、キャパシタ用酸化膜
33は、上記第4の工程において、E型nMOSトラン
ジスタ5のゲート酸化膜51と同時に形成する。さら
に、そのキャパシタ用酸化膜33上のポリシリコン電極
35は、上記第5の工程において、nSIT2のソース
ポリシリコン電極18Aと同時に形成する。そして、ポ
リシリコン電極35に接続して電極36を形成し、p+
型半導体領域31の表面に接続して電極32を形成す
る。
【0039】上述のようにして形成されたnSIT2
は、一例として示したn- 型エピタキシャル層13Aの
不純物濃度に対応して、p+ 型ゲート領域15Aの深さ
やp+型ゲート領域15Aとn+ 型ソース領域16Aと
の間の距離が設計される。そして、上記実施例に示した
構造で形成することによって、バイポーラ動作をしなが
ら、SITの特性が得られる。すなわち、p- 型チャネ
ル層14Aの不純物濃度を、通常のバイポーラトランジ
スタのベース領域の不純物濃度よりも低く形成すること
によって増幅率が向上する。一般的には、このようにp
- 型チャネル層14Aの不純物濃度を低くすると、ソー
ス・ドレイン間でパンチスルーが起こりやすくなり、耐
圧が低下してしまう。しかしながら、上記構造のnSI
T2では、p- 型チャネル層14Aを取り囲むようにし
て、かつそのp- 型チャネル層14Aよりも深く形成さ
れている(図5の断面図では、p- 型チャネル層14A
の左右に形成されている)p+ 型ゲート領域15Aから
広がる空乏層が互いに到達しあうことによって、上記耐
圧を確保している。
【0040】本実施例に示した半導体装置においては、
上記特性を有するnSIT2の形成と、E型nMOSト
ランジスタ5およびD型nMOSトランジスタ6の形成
とを可能な限り共通工程で行っているので、少ない工程
数での製造が可能になる。
【0041】また、E型nMOSトランジスタ5および
D型nMOSトランジスタ6が形成されているn- 型エ
ピタキシャル層13Fの下部に接続してn+ 型埋込み層
12Fが形成されているが、このn+ 型埋込み層12F
は、p- 型ウェル領域14Eまたは14Dから広がる空
乏層がp- 型半導体基板1に到達してパンチスルーする
ことを防ぐとともに、p- 型半導体基板1、n- 型エピ
タキシャル層13F、およびp- 型ウェル領域14Eま
たは14Dからなる寄生pnpトランジスタがオン状態
となることを防いでいる。
【0042】以上、上記実施例においては、n型SIT
とnチャネルのMOSトランジスタを同一半導体基板上
に形成しているが、本発明はこれに限ることはなく、同
一半導体基板上にp型SITとpチャネルのMOSトラ
ンジスタを形成する場合にも適用可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、同一半導体基板基板上
にアナログ的な動作をさせるトランジスタとロジック回
路とを形成する場合、ロジック回路を構成するトランジ
スタをMOSトランジスタで構成したので、チップ面積
が縮小する。
【0044】また、上記アナログ的な動作をさせるトラ
ンジスタの形成とMOSトランジスタの形成とを多くの
工程において共通化したので、製造工程数が減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の一実施例を説明する製造
工程図(その1)である。
【図2】本発明の半導体装置の一実施例を説明する製造
工程図(その2)である。
【図3】本発明の半導体装置の一実施例を説明する製造
工程図(その3)である。
【図4】図3において、イオン打込み工程を2工程に分
けて行う場合の工程を説明する製造工程図である。
【図5】図1〜図3に示す製造工程によって形成され
た、本発明の半導体装置の一実施例の断面図である。
【図6】従来の半導体装置の一例であり、静電誘導トラ
ンジスタとラテラル型pnpトランジスタとを同一半導
体基板上に形成した半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
1 p- 型半導体基板 2 n型静電誘導トランジスタ(nSIT) 3 キャパシタ 5 エンハンスメント型nチャネルMOSトランジスタ
(E型nMOSトランジスタ) 6 デプレッション型nチャネルMOSトランジスタ
(D型nMOSトランジスタ) 11A,B p+ 型分離拡散領域 12A,F n+ 型埋込み層 13A,F n- 型エピタキシャル層 14A p- 型チャネル層 14E,D p- 型ウェル領域 15A p+ 型ゲート領域 15F p+ 型チャネルストッパ 16A n+ 型ソース領域 16E,D n+ 型ソース領域 16E’,D’n+ 型ドレイン領域 18A ソースポリシリコン電極 18E,D ゲート電極 51,61 ゲート酸化膜 60 nチャネル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の低不純物濃度半導体領域と
    該第1導電型の低不純物濃度半導体領域を取り囲むよう
    にして形成した第1導電型の高不純物濃度半導体領域と
    前記第1導電型の低不純物濃度半導体領域内の表面部に
    形成した第2導電型の半導体領域と該第2導電型の半導
    体領域の表面に接続する第2導電型のポリシリコン電極
    とを有するトランジスタと、MOSトランジスタとを同
    一半導体基板上に形成した半導体装置において、 前記第1導電型の低不純物濃度半導体領域と、前記MO
    Sトランジスタのウェル領域とを同一工程で形成し、 前記第1導電型の高不純物濃度半導体領域と、前記MO
    Sトランジスタのチャネルストッパとを同一工程で形成
    し、 前記ポリシリコン電極と、前記MOSトランジスタのゲ
    ート電極とを同一工程で形成することを特徴とする半導
    体装置。
  2. 【請求項2】 前記第2導電型の半導体領域と、前記M
    OSトランジスタのソース領域およびドレイン領域とを
    同一工程で形成することを特徴とする請求項1記載の半
    導体装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体基板の上面に形成された第2
    導電型のエピタキシャル層の表面部に前記MOSトラン
    ジスタのウェル領域を形成し、該ウェル領域の下方に第
    2導電型の埋込み層を形成することを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記MOSトランジスタが複数形成さ
    れ、該複数のMOSトランジスタがエンハンスメント型
    MOSトランジスタおよびデプレッション型MOSトラ
    ンジスタの双方を含むことを特徴とする請求項1,2,
    または3記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 第1導電型の低不純物濃度半導体領域と
    該第1導電型の低不純物濃度半導体領域を取り囲むよう
    にして形成した第1導電型の高不純物濃度半導体領域と
    前記第1導電型の低不純物濃度半導体領域内の表面部に
    形成した第2導電型の半導体領域と該第2導電型の半導
    体領域に接続する第2導電型のポリシリコン電極とを有
    するトランジスタと、MOSトランジスタとを同一半導
    体基板上に形成した半導体装置の製造方法において、 前記半導体基板の上面に第2導電型のエピタキシャル層
    を形成し、該エピタキシャル層の所定位置に分離拡散領
    域を形成する第1の工程と、 前記第1導電型の低不純物濃度半導体領域と前記MOS
    トランジスタのウェル領域とを同時に形成する第2の工
    程と、 前記第1導電型の高不純物濃度半導体領域と前記MOS
    トランジスタのチャネルストッパとを同時に形成する第
    3の工程と、 前記MOSトランジスタのゲート酸化膜を形成する第4
    の工程と、 前記ポリシリコン電極と前記MOSトランジスタのゲー
    ト電極とを同時に形成する第5の工程と、 前記第2導電型の半導体領域と前記MOSトランジスタ
    のソース領域およびドレイン領域とを形成する第6の工
    程と、 から成ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記MOSトランジスタとしてデプレッ
    ション型MOSトランジスタを形成する場合には、前記
    MOSトランジスタのゲート酸化膜の下方の前記ウェル
    領域表面部にチャネルドープを行う第7の工程を、前記
    第4の工程の次に行うことを特徴とする請求項5記載の
    半導体装置の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111463258A (zh) * 2019-01-18 2020-07-28 新唐科技股份有限公司 晶体管元件

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CN111463258A (zh) * 2019-01-18 2020-07-28 新唐科技股份有限公司 晶体管元件

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