JPH0740085Y2 - スローリタン機能を付加したパイロットチェック弁 - Google Patents
スローリタン機能を付加したパイロットチェック弁Info
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- JPH0740085Y2 JPH0740085Y2 JP1988073894U JP7389488U JPH0740085Y2 JP H0740085 Y2 JPH0740085 Y2 JP H0740085Y2 JP 1988073894 U JP1988073894 U JP 1988073894U JP 7389488 U JP7389488 U JP 7389488U JP H0740085 Y2 JPH0740085 Y2 JP H0740085Y2
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F15—FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
- F15B—SYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F15B11/00—Servomotor systems without provision for follow-up action; Circuits therefor
- F15B11/02—Systems essentially incorporating special features for controlling the speed or actuating force of an output member
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16K—VALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
- F16K17/00—Safety valves; Equalising valves, e.g. pressure relief valves
- F16K17/02—Safety valves; Equalising valves, e.g. pressure relief valves opening on surplus pressure on one side; closing on insufficient pressure on one side
- F16K17/04—Safety valves; Equalising valves, e.g. pressure relief valves opening on surplus pressure on one side; closing on insufficient pressure on one side spring-loaded
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、建設機械（特に油圧ショベル）において、油
圧アクチュエータで駆動されるブーム等の自然降下を防
止するスローリタン弁機構に関する。
圧アクチュエータで駆動されるブーム等の自然降下を防
止するスローリタン弁機構に関する。
一般に、油圧ショベルにおいては、作業の安全性並びに
車体の安定性の面から、ブームやアームの自然降下を防
止する必要があり、このため前記ブームやアーム用のア
クチュエータにはその戻り油量を規制するためのスロー
リタン弁機構が設けられている。そして、このスローリ
タン弁機構は、アクチュエータを駆動する制御弁のスプ
ール内に設ける絞りで構成するか、あるいはアクチュエ
ータと前記絞りの間に設けるスローリタンチェック弁お
よびパイロットチェック弁で構成している。
車体の安定性の面から、ブームやアームの自然降下を防
止する必要があり、このため前記ブームやアーム用のア
クチュエータにはその戻り油量を規制するためのスロー
リタン弁機構が設けられている。そして、このスローリ
タン弁機構は、アクチュエータを駆動する制御弁のスプ
ール内に設ける絞りで構成するか、あるいはアクチュエ
ータと前記絞りの間に設けるスローリタンチェック弁お
よびパイロットチェック弁で構成している。
ところで、前者の構成からなる弁機構においては、弁本
体とスプールとの間に摺動隙間が介在するので、最低限
のリークが避けられず、アクチュエータからの戻り油の
遮断が確実に達成できないという不都合が発生する。こ
のため、近来、特に油圧回路の圧力が高圧化されるに従
い、アクチュエータからの戻り油が確実に達成される後
者の構成からなる弁機構（以下、チェック弁方式と称す
る）が推賞されるに至っている。
体とスプールとの間に摺動隙間が介在するので、最低限
のリークが避けられず、アクチュエータからの戻り油の
遮断が確実に達成できないという不都合が発生する。こ
のため、近来、特に油圧回路の圧力が高圧化されるに従
い、アクチュエータからの戻り油が確実に達成される後
者の構成からなる弁機構（以下、チェック弁方式と称す
る）が推賞されるに至っている。
しかるに、前記チェック弁方式は、前述したようにスロ
ーリタンチェック弁とパイロットチェック弁との２つの
チェック弁により複合構成されることから、構造が複雑
となる基本的難点を有する。すなわち、前記両チェック
弁を弁体内に設ける場合には、スローリタン弁機構を必
要としない制御弁部分を含めて、複合制御弁全体が極め
て長大化する。一方、両チェック弁を弁体外に設ける場
合には、両チェック弁の他にアクチュエータ用リリーフ
弁並びに新たなタンク通路も弁体外に設ける必要があ
り、製造コストが大幅に上昇する。
ーリタンチェック弁とパイロットチェック弁との２つの
チェック弁により複合構成されることから、構造が複雑
となる基本的難点を有する。すなわち、前記両チェック
弁を弁体内に設ける場合には、スローリタン弁機構を必
要としない制御弁部分を含めて、複合制御弁全体が極め
て長大化する。一方、両チェック弁を弁体外に設ける場
合には、両チェック弁の他にアクチュエータ用リリーフ
弁並びに新たなタンク通路も弁体外に設ける必要があ
り、製造コストが大幅に上昇する。
このため、本出願人は、前述したような難点を解決する
ために、スローリタン弁機構のみを、必要な箇所にのみ
弁体外に簡単に設置することができる油圧回路を開発
し、特許出願を行った（特願昭63−123338号）。以下、
前記特許出願に係る油圧回路について簡単に説明する。
ために、スローリタン弁機構のみを、必要な箇所にのみ
弁体外に簡単に設置することができる油圧回路を開発
し、特許出願を行った（特願昭63−123338号）。以下、
前記特許出願に係る油圧回路について簡単に説明する。
前記特許出願に係る油圧回路は、第２図に示すように、
２つのポンプ10a,10bからの吐出油が供給される、２つ
の複合制御弁12a、12b内の各制御弁14a、16a、18a、20
a、22a、24aによって、それぞれアーム用シリンダ14、
旋回用モータ16、左走行用モータ18、右走行用モータ2
0、ブーム用シリンダ22、バケット用シリンダ24が駆動
される油圧回路において、アーム用シリンダ14とその制
御弁14aの間およびブーム用シリンダ22とその制御弁22a
の間に、それぞれパイロットチェック弁14b、22b並びに
スローリタンチェック弁14c、22cを設け、各制御弁14
a、22a、24aにそれぞれセレクタ弁14c、22c、24cを設
け、前記スローリタンチェック弁14c、22cに信号ライン
26を介してパイロットポンプ28の弁開閉信号を供給する
ように構成されている。
２つのポンプ10a,10bからの吐出油が供給される、２つ
の複合制御弁12a、12b内の各制御弁14a、16a、18a、20
a、22a、24aによって、それぞれアーム用シリンダ14、
旋回用モータ16、左走行用モータ18、右走行用モータ2
0、ブーム用シリンダ22、バケット用シリンダ24が駆動
される油圧回路において、アーム用シリンダ14とその制
御弁14aの間およびブーム用シリンダ22とその制御弁22a
の間に、それぞれパイロットチェック弁14b、22b並びに
スローリタンチェック弁14c、22cを設け、各制御弁14
a、22a、24aにそれぞれセレクタ弁14c、22c、24cを設
け、前記スローリタンチェック弁14c、22cに信号ライン
26を介してパイロットポンプ28の弁開閉信号を供給する
ように構成されている。
そして、このような構成において、各制御弁14a、22a、
24aが中立状態であれば、各パイロットチェック弁14b、
22bはセレクタ弁14d、22d、24dを介して閉じられるの
で、アーム用シリンダ14、ブーム用シリンダ22、バケッ
ト用シリンダ24からの戻り油が確実に遮断される。
24aが中立状態であれば、各パイロットチェック弁14b、
22bはセレクタ弁14d、22d、24dを介して閉じられるの
で、アーム用シリンダ14、ブーム用シリンダ22、バケッ
ト用シリンダ24からの戻り油が確実に遮断される。
一方、各パイロットチェック弁14b、22bは、各制御弁14
a、22a、24aが操作されると所定のタイミングで開放さ
れるので、アクチュエータの急停止等により、油圧回路
内に異常高圧が発生した際に、オーバーロードリリーフ
弁14e、22e、24eの作動を妨げることがない。
a、22a、24aが操作されると所定のタイミングで開放さ
れるので、アクチュエータの急停止等により、油圧回路
内に異常高圧が発生した際に、オーバーロードリリーフ
弁14e、22e、24eの作動を妨げることがない。
このように、先願の油圧回路によれば、所要のアクチュ
エータからの戻り油を確実に遮断することがきるスロー
リタン弁機構を、必要な個所にのみ弁体外において、簡
便に設置することができるものである。
エータからの戻り油を確実に遮断することがきるスロー
リタン弁機構を、必要な個所にのみ弁体外において、簡
便に設置することができるものである。
しかしながら、前述した先願の油圧回路は、必要な個所
のみに設けることもできるが、スローリタン弁機構が別
体の両チェック弁から構成されている点において、なお
改善されるべき余地を有していた。
のみに設けることもできるが、スローリタン弁機構が別
体の両チェック弁から構成されている点において、なお
改善されるべき余地を有していた。
そこで、本考案の目的は、油圧ショベル等の負荷を保持
するアクチュエータからの戻り油量を規制する弁体外に
設置の複合チェック弁型スローリタン弁機構において、
一方のスローリタンチェック弁を他方のパイロットチェ
ック弁内に組込む構成とすることにより、前記スローリ
タン弁機構をさらに簡単かつ低コストに製造し得るスロ
ーリタン機能を付加したパイロットチェック弁を提供す
ることにある。
するアクチュエータからの戻り油量を規制する弁体外に
設置の複合チェック弁型スローリタン弁機構において、
一方のスローリタンチェック弁を他方のパイロットチェ
ック弁内に組込む構成とすることにより、前記スローリ
タン弁機構をさらに簡単かつ低コストに製造し得るスロ
ーリタン機能を付加したパイロットチェック弁を提供す
ることにある。
先の目的を達成するために、本考案に係るスローリタン
機能を付加したパイロットチェック弁は、解除信号（2
6）により作動するパイロット弁（32）とこのパイロッ
ト弁（32）の作動によりチェック弁機能が解除されるメ
インチェック弁（34）とを有するパイロットチェック弁
（30）からなり、 前記メインチェック弁（34）は、これを弁座に対し弾力
的に押圧着座させるスプリング（35）付き油圧室（36）
を有すると共に、前記油圧室（36）内において前記スプ
リング（35）の一端を保持してなり、一方前記スプリン
グ（35）の他端を保持して前記メインチェック弁（34）
に対する背室（51）を画成する軸方向に調整可能な円筒
部材（48）を設け、これら背室（51）と油圧室（36）と
をチェック弁の二次側に対してそれぞれ油路（49,44）
で連通するように構成し、 前記パイロット弁（32）は、前記メインチェック弁（3
4）の所定のストローク量により開閉される通路（46,3
8）を介して前記油圧室（36）に連通すると共に、その
内部圧力を低圧となるチェック弁の一次側へ開放するバ
イパス通路（56）を有し、 前記メインチェック弁（34）の一次側が高圧となる時に
は、前記背室（51）および油圧室（36）内の圧油をチェ
ック弁の二次側に流し、前記チェック弁の後端が前記ス
プリング（35）の弾力に抗して前記背室（51）の端面に
当接するまでの最大ストロークを移動し得るように設定
して一次側圧油の二次側への自由流れを達成し、 制御弁（14a）の切換えにより前記メインチェック弁（3
4）の二次側が高圧となる圧油の戻り油の流れ時には、
前記解除信号（26）によりパイロット弁（32）を開放し
て前記油圧室（36）内の圧油をチェック弁の一次側に流
し、チェック弁をリフトしてこれを前記通路（46,38）
が閉止される設定位置で停止させ、チェック弁の突起部
（42）の開度を規制することにより前記戻り油量を規制
するように構成することを特徴とする。
機能を付加したパイロットチェック弁は、解除信号（2
6）により作動するパイロット弁（32）とこのパイロッ
ト弁（32）の作動によりチェック弁機能が解除されるメ
インチェック弁（34）とを有するパイロットチェック弁
（30）からなり、 前記メインチェック弁（34）は、これを弁座に対し弾力
的に押圧着座させるスプリング（35）付き油圧室（36）
を有すると共に、前記油圧室（36）内において前記スプ
リング（35）の一端を保持してなり、一方前記スプリン
グ（35）の他端を保持して前記メインチェック弁（34）
に対する背室（51）を画成する軸方向に調整可能な円筒
部材（48）を設け、これら背室（51）と油圧室（36）と
をチェック弁の二次側に対してそれぞれ油路（49,44）
で連通するように構成し、 前記パイロット弁（32）は、前記メインチェック弁（3
4）の所定のストローク量により開閉される通路（46,3
8）を介して前記油圧室（36）に連通すると共に、その
内部圧力を低圧となるチェック弁の一次側へ開放するバ
イパス通路（56）を有し、 前記メインチェック弁（34）の一次側が高圧となる時に
は、前記背室（51）および油圧室（36）内の圧油をチェ
ック弁の二次側に流し、前記チェック弁の後端が前記ス
プリング（35）の弾力に抗して前記背室（51）の端面に
当接するまでの最大ストロークを移動し得るように設定
して一次側圧油の二次側への自由流れを達成し、 制御弁（14a）の切換えにより前記メインチェック弁（3
4）の二次側が高圧となる圧油の戻り油の流れ時には、
前記解除信号（26）によりパイロット弁（32）を開放し
て前記油圧室（36）内の圧油をチェック弁の一次側に流
し、チェック弁をリフトしてこれを前記通路（46,38）
が閉止される設定位置で停止させ、チェック弁の突起部
（42）の開度を規制することにより前記戻り油量を規制
するように構成することを特徴とする。
この場合、メインチェック弁（34）の所定のストローク
量により通路（46,38）を開閉する手段として、前記ス
トローク量を調節する手段（50）を設けることができ
る。
量により通路（46,38）を開閉する手段として、前記ス
トローク量を調節する手段（50）を設けることができ
る。
本考案に係るスローリタン機能を付加したパイロットチ
ェック弁によれば、メインチェック弁の一次側が高圧で
あり、二次側が低圧の場合、二次側と背室および油圧室
とは同圧となり、相互に連通しているため、前記チェッ
ク弁の後端はスプリングの弾力に抗して前記背室の端面
に当接するまでの最大ストロークを移動し得るように設
定されて、圧油の一次側から二次側への自由流れを達成
する。
ェック弁によれば、メインチェック弁の一次側が高圧で
あり、二次側が低圧の場合、二次側と背室および油圧室
とは同圧となり、相互に連通しているため、前記チェッ
ク弁の後端はスプリングの弾力に抗して前記背室の端面
に当接するまでの最大ストロークを移動し得るように設
定されて、圧油の一次側から二次側への自由流れを達成
する。
次いで、制御弁の切換えによりメインチェック弁の二次
側が高圧となる圧油の戻り油の流れ時には、解除信号に
よりパイロット弁を開放して前記油圧室内の圧油がチェ
ック弁の一次側に流れ、チェック弁をリフトしてこれを
前記通路が閉止される設定位置で停止する。これによ
り、チェック弁の突起部の開度が規制され、従って前記
戻り油量が規制されて、スローリタン機能が発揮され
る。
側が高圧となる圧油の戻り油の流れ時には、解除信号に
よりパイロット弁を開放して前記油圧室内の圧油がチェ
ック弁の一次側に流れ、チェック弁をリフトしてこれを
前記通路が閉止される設定位置で停止する。これによ
り、チェック弁の突起部の開度が規制され、従って前記
戻り油量が規制されて、スローリタン機能が発揮され
る。
次に、本考案に係るスローリタン機能を付加したパイロ
ットチェック弁（以下、スローリタンパイットチェック
弁と略称する）の一実施例につき、添付図面を参照しな
がら以下詳細に説明する。
ットチェック弁（以下、スローリタンパイットチェック
弁と略称する）の一実施例につき、添付図面を参照しな
がら以下詳細に説明する。
まず、初めに、本考案のスローリタンパイロットチェッ
ク弁30は、第２図に示すように、シリンダ（アクチュエ
ータ）14、22（二次側）と制御弁14a、22a（一次側）と
の間に設けられる。そして、このスローリタンパイロッ
トチェック弁30は、第１図に拡大して示すように、信号
ライン26からの解除信号により作動するパイロット弁
（パイロットポペット弁）32と、このパイロットポペッ
ト弁32の作動によりチェック弁機能が解除されるメイン
チェック弁34とを有し、メインチェック弁34のスプリン
グ35を備えた油圧室36からパイロットポペット弁32へ通
じる油路38をメインチェック弁34のリフト（第１図に矢
印で示す方向）、すなわち所定のストローク量の移動に
より閉止するように構成する。
ク弁30は、第２図に示すように、シリンダ（アクチュエ
ータ）14、22（二次側）と制御弁14a、22a（一次側）と
の間に設けられる。そして、このスローリタンパイロッ
トチェック弁30は、第１図に拡大して示すように、信号
ライン26からの解除信号により作動するパイロット弁
（パイロットポペット弁）32と、このパイロットポペッ
ト弁32の作動によりチェック弁機能が解除されるメイン
チェック弁34とを有し、メインチェック弁34のスプリン
グ35を備えた油圧室36からパイロットポペット弁32へ通
じる油路38をメインチェック弁34のリフト（第１図に矢
印で示す方向）、すなわち所定のストローク量の移動に
より閉止するように構成する。
なお、第１図において、参照符号40はパイロットポペッ
ト弁32を駆動するピストンを示す。また、参照符号42は
メインチェック弁34の突起部、44は油路、46は油圧取出
し穴、48は円筒部材、49は油路、51はメインチェック弁
34の背室をそれぞれ示す。さらに、参照符号50は円筒部
材48を進退自在に位置調整する調整ねじ、56はパイロッ
トポペット弁32と制御弁14aのシリンダポート側室54
（一次側）とを連通するバイパス通路、そして52は前記
通路56に設けられるチェック弁をそれぞれ示す。
ト弁32を駆動するピストンを示す。また、参照符号42は
メインチェック弁34の突起部、44は油路、46は油圧取出
し穴、48は円筒部材、49は油路、51はメインチェック弁
34の背室をそれぞれ示す。さらに、参照符号50は円筒部
材48を進退自在に位置調整する調整ねじ、56はパイロッ
トポペット弁32と制御弁14aのシリンダポート側室54
（一次側）とを連通するバイパス通路、そして52は前記
通路56に設けられるチェック弁をそれぞれ示す。
なお、前記スプリング35は、その一端が油圧室36を形成
するメインチェック弁34により保持され、その他端は前
記メインチェック弁34に対する背室51を画成する軸方向
に調整可能な円筒部材48により保持される。そして、通
常は、前記メインチェック弁34の制御弁14aのシリンダ
ポート側室54（一次側）が高圧となる時には、前記背室
51および油圧室36内の圧力をメインチェック弁34のアク
チュエータ14（二次側）に対して開放し、このメインチ
ェック弁34の後端が前記スプリング35の弾力に抗して前
記背室51の端面に当接するまでの最大ストロークを移動
し得るように設定して、前記一次側圧油の二次側への自
由流れを達成することができる。
するメインチェック弁34により保持され、その他端は前
記メインチェック弁34に対する背室51を画成する軸方向
に調整可能な円筒部材48により保持される。そして、通
常は、前記メインチェック弁34の制御弁14aのシリンダ
ポート側室54（一次側）が高圧となる時には、前記背室
51および油圧室36内の圧力をメインチェック弁34のアク
チュエータ14（二次側）に対して開放し、このメインチ
ェック弁34の後端が前記スプリング35の弾力に抗して前
記背室51の端面に当接するまでの最大ストロークを移動
し得るように設定して、前記一次側圧油の二次側への自
由流れを達成することができる。
このように構成される本考案のスローリタンパイロット
チェック弁30は、解除信号の圧力が高められると（リリ
ーフ設定圧30〜40kgf/cm2）、ピストン40を押圧してこ
れを右行させ、次いでこれと当接するパイロットポペッ
ト弁32を押圧してこれを右行させる。この場合、ピスト
ン断面積をパイロットポペットシート受圧面積の約10倍
（直径で約３倍）に設定しておけば、シリンダ負荷圧30
0〜400kgf/cm2（ほぼ使用最高回路圧力）でも解除操作
することができる。パイロットポペット弁32が解除され
ると、メインチェック弁34の油圧室36の圧油が、油圧取
出し穴46、油路38、通路56、チェック弁52を経てシリン
ダポート側室54に開放されて、メインチェック弁34はリ
フト可能となる。
チェック弁30は、解除信号の圧力が高められると（リリ
ーフ設定圧30〜40kgf/cm2）、ピストン40を押圧してこ
れを右行させ、次いでこれと当接するパイロットポペッ
ト弁32を押圧してこれを右行させる。この場合、ピスト
ン断面積をパイロットポペットシート受圧面積の約10倍
（直径で約３倍）に設定しておけば、シリンダ負荷圧30
0〜400kgf/cm2（ほぼ使用最高回路圧力）でも解除操作
することができる。パイロットポペット弁32が解除され
ると、メインチェック弁34の油圧室36の圧油が、油圧取
出し穴46、油路38、通路56、チェック弁52を経てシリン
ダポート側室54に開放されて、メインチェック弁34はリ
フト可能となる。
この場合、パイロットポペット弁32からの排出油は、制
御弁14aのシリンダポート側室54に排出され、この時に
制御弁14aのシリンダポートからタンクへの通路は閉止
状態であり、アクチュエータ14の瞬間降下は生じない。
但し、メインチェック弁34に設けられた油路44は、制御
弁14aのシリンダポート側室54（一次側）からアクチュ
エータ14（二次側）へ流れるメインチェック弁34におけ
る自由流れ時に、応答遅れを生じることなく、またパイ
ロットポペット弁32の開口時には油圧室36の圧力が充分
に低下するように設定する必要がある。さらに、メイン
チェック弁34における自由流れ時に、前記シリンダポー
ト側室54の圧力がメインチェック弁34の油圧室36内のス
プリング35に作用して、メインチェック弁34がリフト
（開放）しなくなることがないように、パイロットポペ
ット弁32へのバイパス通路56にチェック弁52が設けられ
ている。このようにして、パイロットチェック弁として
の作動が達成される。
御弁14aのシリンダポート側室54に排出され、この時に
制御弁14aのシリンダポートからタンクへの通路は閉止
状態であり、アクチュエータ14の瞬間降下は生じない。
但し、メインチェック弁34に設けられた油路44は、制御
弁14aのシリンダポート側室54（一次側）からアクチュ
エータ14（二次側）へ流れるメインチェック弁34におけ
る自由流れ時に、応答遅れを生じることなく、またパイ
ロットポペット弁32の開口時には油圧室36の圧力が充分
に低下するように設定する必要がある。さらに、メイン
チェック弁34における自由流れ時に、前記シリンダポー
ト側室54の圧力がメインチェック弁34の油圧室36内のス
プリング35に作用して、メインチェック弁34がリフト
（開放）しなくなることがないように、パイロットポペ
ット弁32へのバイパス通路56にチェック弁52が設けられ
ている。このようにして、パイロットチェック弁として
の作動が達成される。
次に、スローリタン機能について説明する。第１図にお
いて、メインチェック弁34の油圧室36とパイロットポペ
ット弁32とを結ぶ油路38は、メインチェック弁34の外周
方向に指向し、このメインチェック弁34の外周部に設け
た油圧取出し穴46は、メインチェック弁34がリフトする
（第１図に矢印で示す方向）と、内部に設けられた摺動
可能な円筒部材48により閉止されるように構成される。
そして、前記円筒部材48の位置は、調整ねじ50によって
位置決めされる。また、メインチェック弁34の先端に突
起部42が設けられ、設定された位置でメインチェック弁
34が止まった時の流量規制が行い易く構成されている。
いて、メインチェック弁34の油圧室36とパイロットポペ
ット弁32とを結ぶ油路38は、メインチェック弁34の外周
方向に指向し、このメインチェック弁34の外周部に設け
た油圧取出し穴46は、メインチェック弁34がリフトする
（第１図に矢印で示す方向）と、内部に設けられた摺動
可能な円筒部材48により閉止されるように構成される。
そして、前記円筒部材48の位置は、調整ねじ50によって
位置決めされる。また、メインチェック弁34の先端に突
起部42が設けられ、設定された位置でメインチェック弁
34が止まった時の流量規制が行い易く構成されている。
そこで、例えば制御弁14aの切換えにより、アクチュエ
ータ14側（二次側）から戻り油すなわち逆流れとなる時
には、解除信号によりパイロットポペット弁32が開放さ
れて、油圧室36内の圧油が制御弁14aのシリンダポート
側室54に流れる。これにより、メインチェック弁34がリ
フトするが、このメインチェック弁34が油圧取出し穴46
が閉止されてしまう位置までリフトすると、メインチェ
ック弁34の油圧室36とパイロットポペット弁32とを結ぶ
油路38は閉止されてしまうので、油圧室36の圧力は低下
し続けることができず、メインチェック弁34のリフトは
その位置で止まる。この時、メインチェック弁34の先端
は、突起部42により開口面積が規制されているので、流
量規制が達成される。
ータ14側（二次側）から戻り油すなわち逆流れとなる時
には、解除信号によりパイロットポペット弁32が開放さ
れて、油圧室36内の圧油が制御弁14aのシリンダポート
側室54に流れる。これにより、メインチェック弁34がリ
フトするが、このメインチェック弁34が油圧取出し穴46
が閉止されてしまう位置までリフトすると、メインチェ
ック弁34の油圧室36とパイロットポペット弁32とを結ぶ
油路38は閉止されてしまうので、油圧室36の圧力は低下
し続けることができず、メインチェック弁34のリフトは
その位置で止まる。この時、メインチェック弁34の先端
は、突起部42により開口面積が規制されているので、流
量規制が達成される。
また、円筒部材48は、調整ねじ50によって自由に位置設
定ができるようになっており、メインチェック弁34のス
トローク量を規制する位置設定の調整を行い、任意の規
制流量を得ることができる。
定ができるようになっており、メインチェック弁34のス
トローク量を規制する位置設定の調整を行い、任意の規
制流量を得ることができる。
なお、本実施例においては、メインチェック弁34の油圧
室36とパイロットポペット弁32とを結ぶ油路38に連通す
るように設けた油圧取出し穴46を閉止する円筒部材48に
対し、メインチェック弁34の内径部が摺動するように構
成した場合を示したが、代案として、メインチェック弁
34の外周部が摺動するように構成してもよい。また、調
整ねじ50に代えて、シムによって円筒部材48の位置設定
の調整を行う構成とすることもできる。
室36とパイロットポペット弁32とを結ぶ油路38に連通す
るように設けた油圧取出し穴46を閉止する円筒部材48に
対し、メインチェック弁34の内径部が摺動するように構
成した場合を示したが、代案として、メインチェック弁
34の外周部が摺動するように構成してもよい。また、調
整ねじ50に代えて、シムによって円筒部材48の位置設定
の調整を行う構成とすることもできる。
前述した実施例から明らかなように、本考案によれば、
ブーム等のアクチュエータ負荷を保持するアクチュエー
タ制御弁の中立時（アクチュエータの停止時）におけ
る、アクチュエータの自然降下防止のために設けられる
スローリタン弁機構において、必要個所に設けられるパ
イロットチェック弁に対して、僅かな追加部品をパイロ
ットチェック弁内に組込むことにより、パイロットチェ
ック弁とほぼ等しいコストで、このパイロットチェック
弁にスローリタン機能を容易に付加することができる。
ブーム等のアクチュエータ負荷を保持するアクチュエー
タ制御弁の中立時（アクチュエータの停止時）におけ
る、アクチュエータの自然降下防止のために設けられる
スローリタン弁機構において、必要個所に設けられるパ
イロットチェック弁に対して、僅かな追加部品をパイロ
ットチェック弁内に組込むことにより、パイロットチェ
ック弁とほぼ等しいコストで、このパイロットチェック
弁にスローリタン機能を容易に付加することができる。
第１図は本考案に係るスローリタン機能を付加したパイ
ロットチェック弁の一実施例を示す断面図、第２図は従
来のスローリタン弁機構を応用した油圧回路の構成例を
示す系統図である。 14、22…シリンダ、14a、22a…制御弁 26…信号ライン 30…スローリタンパイロットチェック弁 32…パイロットポペット弁 34…メインチェック弁、35…スプリング 36…油圧室、38…油路 40…ピストン、42…突起部 44…油路、46…油圧取出し穴 48…円筒部材、49…油路 50…調整ねじ、51…背室 52…チェック弁 54…制御弁シリンダポート側室 56…通路
ロットチェック弁の一実施例を示す断面図、第２図は従
来のスローリタン弁機構を応用した油圧回路の構成例を
示す系統図である。 14、22…シリンダ、14a、22a…制御弁 26…信号ライン 30…スローリタンパイロットチェック弁 32…パイロットポペット弁 34…メインチェック弁、35…スプリング 36…油圧室、38…油路 40…ピストン、42…突起部 44…油路、46…油圧取出し穴 48…円筒部材、49…油路 50…調整ねじ、51…背室 52…チェック弁 54…制御弁シリンダポート側室 56…通路
Claims (2)
- 【請求項１】解除信号（26）により作動するパイロット
弁（32）とこのパイロット弁（32）の作動によりチェッ
ク弁機能が解除されるメインチェック弁（34）とを有す
るパイロットチェック弁（30）からなり、 前記メインチェック弁（34）は、これを弁座に対し弾力
的に押圧着座させるスプリング（35）付き油圧室（36）
を有すると共に、前記油圧室（36）内において前記スプ
リング（35）の一端を保持してなり、一方前記スプリン
グ（35）の他端を保持して前記メインチェック弁（34）
に対する背室（51）を画成する軸方向に調整可能な円筒
部材（48）を設け、これら背室（51）と油圧室（36）と
をチェック弁の二次側に対してそれぞれ油路（49,44）
で連通するように構成し、 前記パイロット弁（32）は、前記メインチェック弁（3
4）の所定のストローク量により開閉される通路（46,3
8）を介して前記油圧室（36）に連通すると共に、その
内部圧力を低圧となるチェック弁の一次側へ開放するバ
イパス通路（56）を有し、 前記メインチェック弁（34）の一次側が高圧となる時に
は、前記背室（51）および油圧室（36）内の圧油をチェ
ック弁の二次側に流し、前記チェック弁の後端が前記ス
プリング（35）の弾力に抗して前記背室（51）の端面に
当接するまでの最大ストロークを移動し得るように設定
して一次側圧油の二次側への自由流れを達成し、 制御弁（14a）の切換えにより前記メインチェック弁（3
4）の二次側が高圧となる圧油の戻り油の流れ時には、
前記解除信号（26）によりパイロット弁（32）を開放し
て前記油圧室（36）内の圧油をチェック弁の一次側に流
し、チェック弁をリフトしてこれを前記通路（46,38）
が閉止される設定位置で停止させ、チェック弁の突起部
（42）の開度を規制することにより前記戻り油量を規制
するように構成することを特徴とするスローリタン機能
を付加したパイロットチェック弁。 - 【請求項２】メインチェック弁（34）の所定のストロー
ク量により通路（46,38）を開閉する手段は、前記スト
ローク量を調節する手段（50）を設けてなる請求項１記
載のスローリタン機能を付加したパイロットチェック
弁。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988073894U JPH0740085Y2 (ja) | 1988-06-03 | 1988-06-03 | スローリタン機能を付加したパイロットチェック弁 |
| KR1019890007641A KR960006359B1 (ko) | 1988-06-03 | 1989-06-03 | 저속복귀 기능을 부가한 파일럿 첵밸브 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988073894U JPH0740085Y2 (ja) | 1988-06-03 | 1988-06-03 | スローリタン機能を付加したパイロットチェック弁 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01176202U JPH01176202U (ja) | 1989-12-15 |
| JPH0740085Y2 true JPH0740085Y2 (ja) | 1995-09-13 |
Family
ID=13531367
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988073894U Expired - Lifetime JPH0740085Y2 (ja) | 1988-06-03 | 1988-06-03 | スローリタン機能を付加したパイロットチェック弁 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0740085Y2 (ja) |
| KR (1) | KR960006359B1 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05126279A (ja) * | 1991-10-30 | 1993-05-21 | Kayaba Ind Co Ltd | 制御弁装置 |
| JP2000074237A (ja) * | 1998-08-28 | 2000-03-14 | Toyota Autom Loom Works Ltd | ロジック弁及び産業車両の油圧制御装置 |
-
1988
- 1988-06-03 JP JP1988073894U patent/JPH0740085Y2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1989
- 1989-06-03 KR KR1019890007641A patent/KR960006359B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR900000604A (ko) | 1990-01-30 |
| JPH01176202U (ja) | 1989-12-15 |
| KR960006359B1 (ko) | 1996-05-15 |
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