JPH0739523U - 耳用装飾品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、ヘッドホンコードが耳元からはず
れてしまう事を最小限にするため新規な耳用装飾品と一
体化させる実用性と多様に変化できる装飾品のベースと
して、又、はさみ込むだけなのに装飾品自体の消失に効
果をもたらす内容としてイヤリングと違う位置に取り付
けられ、その違う取り付け位置に対応しつつ、経年変化
に強く開閉機能を有し考案自体を長期利用可能とした相
乗効果をもたらしている。 【構成】 図６を参考に符号３のヘッドホンコードを符
号１の本考案に一体化させて図６のとおり利用するのが
一つ、ヘッドホンコードの代わりにアクセサリーなどを
一体化させる日替わり装飾品としても使用可能で開閉機
能と強度があり、長期利用が可能となった。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、耳に付ける装飾品に、イヤホンやヘッドホンのコード部分を半固定 化し、それらイヤホンやヘッドホンの脱落防止を行うと共に、装飾品自体がコー ド部分から簡単にはずれないため、強い衝撃で耳からコードごとはずれても、装 飾品の損失を防ぐ効果がある。そのような耳用装飾品に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より耳用装飾品は、耳たぶに穴を開け、その穴に貫通させ固定化している ピアスと、単にはさみ込むだけの構造であるイヤリングがある。そして、耳のふ ちの肉をはさみ込むシンプルな構造のイヤカフスが存在する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これは次のような欠点があった。 （イ） ピアスにおいては耳たぶに人工的に開けられた穴に貫通する構造上、消 失防止に効果的だが、いざピアスが何かに強く引っぱられる場合は耳たぶが傷づ つく事もありうる。 （ロ） イヤリングとイヤカフスにおいては、単にはさみ込むだけなので、激し い運動の際、消失がよく発生している。本考案は、耳を傷つけずに装飾品の消失 を計ると同時に実用的な機能を一つ取り入れるためになされた物である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

課題を解決するためには、図１に示す構造による耳用装飾品（１）を図２に示 す通り、イヤホンコード（３）をイヤホンコードをはめ込む隙間（４）に、はめ 込み一体化させた後、耳（２）に耳用装飾品（１）ごと取り付ける事により、耳 用装飾品にイヤホンコードを耳の近くに留める実用性が得られと同時にそのイヤ ホンコード（３）に耳用装飾品（１）が半固定化されるため、耳用装飾品（１） 自体が消失しにくくなる訳である。つまりアルファベット文字のＳ字形の断面構 造を持つ長方体の耳用装飾品は、２ケ所以上のはさみ込む構造部分を有している 耳用装飾品を上記の様に利用する構成となる耳用装飾品である。

【０００５】

【作用】

イヤホンやヘッドホンを聞く際、有線コード部分が耳元にある訳であり、従来 のアルファベット文字のＣの断面を持つイヤカフスと呼ばれている耳用装飾品を Ｓ字形の断面構造とし、２つのはさみ込む部分を設ける事により、一方のふちを はさみ込みもう一方でイヤホンのコード等をはさめる事になる。本考案が実際に 重宝する場面は、イヤホンやヘッドホンからラジオや音楽を聞きながら電車通勤 している最中、車内アナウンスで次に停車する駅名を放送した場合、イヤホンや ヘッドホンを急に耳からはずし、その車内アナウンスをしっかり聞いて自分の降 りる駅か確認する場合がある。そのような時に本考案を図２のとうりに装着して いれば、耳の穴から音の出る部分を、取りはずしても音の出る部分が床に落ちる 事もなく、耳の近くにキープされたままであり、ふたたび音の出る部分を耳の穴 に入れる際にもさがし回る必要もなく、尚且、従来と違いその間の手の先はそれ らの行為に拘束されずに済み、揺れる電車内でつり皮を、その分はつかめる事に なるため安全性を高める効果がある。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例について説明する。 （イ） イヤホンコード（３）を、イヤホンコードをはさ込む隙間（４）にはめ 込み、半固定化させる。 （ロ） そのイヤホンコードが半固定化されている本考案の耳用装飾品（１）を 、図２のごとく耳のふちに取り付けて、イヤホンの音が出る所を耳の穴に入れる と耳用装飾品の消失防止とイヤホンコードの仮止めが可能となる。イヤホンコー ドでなくとも切手の大きさのアクセサリーを差し込んで日替わりデザインの装飾 品として利用も可能である。又、本考案により、耳用装飾品が消失しにくくなる 事から、貴金属製の材料を使った高級品の登場も考えられる。現実にはコードを 引っぱると本考案は耳からはずれてしまうが、その時も耳は傷つけず、はなれて しかも、コードと本考案の耳用装飾品は一体化されたままであるため、コードを たぐりよせれば、その先に耳用装飾品が付いている事になる。イヤホンコードを はめ込む隙間（４）は、入口がきつく、やっとコードを入れる事ができ、一端入 れてしまうと少し広く又、奥に行くほど狭くなっている。よってコードは、外れ にくく、太さが違うコードにも幅広く対応し本考案の耳用装飾品は確実にコード と一体化される事になる。

【０００７】 図２の使用例の場合、イヤホンコード（３）と耳用装飾品（１）の一体化する 部分であるイヤホンコードをはめ込む隙間（４）が耳の前面にあるが、耳の後ろ 側にその位置をもって来て使用すると、外見上スッキリとする事になる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案の耳用装飾品は、断面として見るとＳ字形をしており、一枚の四角い金 属板をシンプルに曲線を付ける事で完成するためコストを極力押えて、製造工程 も単純にできるため、短時間に大量生産も可能である。

【提出日】平成６年６月２０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】 【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、耳に付ける装飾品にイヤホンやヘッドホンのコード部分を半固定化 し、それらイヤホンやヘッドホンの脱落防止を行うと共に、装飾品自体がコード 部分から簡単にはずれないため、強い衝撃で耳からコードごとはずれても装飾品 の損失を防ぐ相乗効果がある。そのような耳用装飾品に関するものである。

【０００２】 本考案は、２つの新規市場開拓を念頭に置いている。それは新規の利便性とフ ァッション性のある耳用装飾品を、学生等の低年齢層による市場形成をせしめる とともに、今まで耳用装飾品をあまり利用していなかった男性層の新規需要をも 獲得するように、それぞれの人々の気持ちと現実に装着した時の自然な外観・装 着感・安全性に配慮しながら、コストを抑え製造工程と部品点数を少なくし、特 別な製造技術を必要とはしない様にした。又、実用機能とオリジナルの装飾性と を合わせ持ち、取り付け場所の特殊性から限定すれば元来その位置に取り付けて いた類の耳用装飾品の採用していなかった構造機能を有し、売り込みと普及努力 が適切で類似品への法的追求も効果的に行なえば、ピアスやイヤリングと同様の 市場規模の創設も不可能ではないと考えられる。

【０００３】

【従来の技術】

従来より耳用装飾品は、耳たぶに穴を開け、その穴に貫通させ固定化している ピヤスと、単にはさみ込むだけの構造であるイヤリングがある。そして、耳のふ ちの肉をはさみ込むシンプルな構造のイヤカフスが存在する。

【０００４】 又、イヤホン及びヘッドホン等の音の出る部分が、耳の穴から弾みで脱落する のを防ぐ方法として、ヘッドホンの有線コードの一部分をバンソウコウ等の肌色 シールをコードごと貼りつけて、本考案の一機能と同じ効果を得ている方法が一 部の移動無線利用者により実施されている。

【０００５】 本考案は、実用的機能の面と同時に新規性のある日替わり装飾品としても提案 している。その内容が正当性があるかどうかは、一つの判断材料として過去に装 飾具やアクセサリーの実用新案広報の中にあるすぐれた実用新案出願広告番号平 ５−１５７６９及び平３−２１６０３を、参考にしつつ本考案と比べてみた。前 者はイヤリングにおいて、装飾部が上下に移動しつつ回転できる変化性のある考 案であり、後者はペンダントにおいて体温に反応しその時に中の顔写真等を浮か び上がらせる心づかいのこもった考案である。本考案も通常の開閉機能を今まで 使われてなかった部分に対応させた点に新規性があり、請求項１の示す所となっ ており、又、変化性のある装飾品と言う面でもヘッドホンコードの替わりにはが き大のデザインカードを、一体化させるのを始め他の小物を安全性のある範囲で 一体化させる事により多様な日替わりデザインの装飾品のベースとして画期的な 存在としてハンドメイド熱の高まっている現在に受け入れられると考えられる。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

これは次のような欠点があった。 （イ） ピアスにおいては耳たぶに人工的に開けられた穴に貫通する構造上、消 失防止に効果的だが、いざピアスが何かに強く引っぱられる場合は耳たぶが傷つ く事もありうる。 （ロ） イヤリングとイヤカフスにおいては、単にはさみ込むだけなので激しい 運動の際、消失がよく発生している。本考案は、耳を傷つけずに装飾品の消失を 計ると同時に実用的な機能を一つ取り入れるためになされた物である。 （ハ） 又、イヤカフスは通常、柔らかめの素材で作成され指でつまむ事により 透き間を小さくし、その小さくなった透き間に耳のふちの肉を当てがい、はさみ 込む事により耳たぶに半固定化していたが素材が柔らかいため、商品安定性に欠 け永続的利用の面で劣っているためイヤリング及びピアス程度の長期利用の可能 性を、導びけるように工夫するためになされたのが本考案である。 （ニ） そしてイヤホンやヘッドホンを利用している人々が、ふとした弾みでそ の音の出る部分を脱落させてしまい、場合によっては床に落としたあげく踏みつ ぶす事もたまに発生している。そのためバンソウコウで張りつける方法は効果的 だが張りつけた所の肌が荒れてしまう事がよくある。そのような事態を防ぐため になされたのが本考案である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

まず、課題（イ）と課題（ロ）及び課題（ニ）の解決法として、本考案（１） を図６・図７・図８の様に使う事で解決となる。課題（ハ）についは、取り付け る位置が同様である本考案（１）はこれまでのイヤカフスと違い、開閉部分があ りよって強度のある素材で作成できるため解決となる。又、本考案（１）にヘッ ドホンコードの替わりにハガキ程（２０ミリ×２０ミリ）のカードや、他のアク セサリーを安全の範囲で取り替える事により、日替わりのデザインを得られる耳 用装飾品としての機能も持ち合わせている。

【０００８】

【作用】

イヤホンやヘッドホンを利用する際、有線コード部分が耳元にある訳であり、 耳用装飾品にその有線コード部分と一体化する部分を、設けたのが本考案（１） と言える。本考案が実際に重宝する場面は、イヤホンやヘッドホンからラジオや 音楽を聞きながら電車通勤している途中、車内アナウンスで次に停車する駅名を 放送した場合、イヤホンやヘッドホンを急に耳からはずし、その車内アナウンス をしっかり聞いて自分の降りる駅か確認する場合がある。そのような時に本考案 を図７や図８のとうりに装着していれば、耳の穴から音の出る部分を取りはずし ても音の出る部分が床に落ちる事もなく、耳の近くにキープされたままであり、 ふたたび音の出る部分を耳の穴に入れる際にもさがし回る必要もなく、尚且、従 来と違いその間の手の先はそれらの行為に拘束されずに済み、揺れる電車内でつ り革をその分はつかめる事になるため安全性を高める効果がある。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の実施例について説明する。 まず図３を参照にすると、図のとおりにヘッドホンコード（３）を本考案（１） に通し、そのヘッドホンコードを折り曲げた右側部分のみコードの一部分を通す 穴（４）より右側に移動させて、ヘッドホンコード（３）を下側に引き寄せると 図４のとおりのヘッドホンコード（３）の位置になり、図４から見えるコードの 一部分を通す穴（４）の所でコードを少しだけ弛ませる事により、コードの一部 分を通す穴（４）の構造上、コードを１８０度曲げられると同時にコードと本考 案（１）が一体化しやすくなる。この基本構造による耳用装飾品（１）は、コー ドと一体化しているつながり部分に変な結び目もなく、よって見苦しくもなく結 んだようなやり方と違い、コード自体によけいな負荷をかける事もなくヘッドホ ンコードのホルダーとして利用できる新規の耳用装飾品であり、試作品で利用し てみたが良好な使用感が得られた。

【００１０】

【考案の効果】

本考案が、実用性のある耳用装飾品であるのは明らかでである。又、はさみ込 む方法はイヤリング等と同様であり製造的な問題もない。ただし、構造上イヤリ ングと違う所は取り付ける場所と、それによる耳の肉と接する面の形状である。 通常イヤリング及びピアスを取り付ける位置（１２）の耳の肉の形状は、数ミリ 厚の平面的状態であり、それより上の方向である耳たぶの周縁部である本考案（ １）が取り付けてある部分の耳たぶの肉形状は断面的にみて丸い形状に近くなり 、両者をそれぞれ転用するのは違和感があり、本考案（１）を取り付ける位置の 特殊性から本考案自体新規性のある新ジャンルの耳用装飾品と考えられ、よって 請求項１に示す内容は正当性があると言える。又、イヤリングと違う位置である 事が新規市場である男性層の獲得を得やすくしている事は明らかであり、商品定 着の上で有利な面と言える。

【００１１】 本考案（１）は、図１の（１ａ）と図２の（１ｂ）を組み合わせると図５の形 になり、手で開くと図３の様に開きこの状態で固定化される。ただし、少し閉じ ると符号５の板バネ部分の力で閉じる様になり、その状態の力を利用して耳の肉 に留まる工夫がされている。又、符号１１の０．５ミリ程の段差部分がある事に より、図２の符号５の板バネ部分が強度を保つ事になり、商品安定性の面で優れ た面となっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の使用状態を示す図である。

【符号の説明】

１ 耳用装飾品 ２ 耳 ３ イヤホンコード ４ イヤホンコードをはめ込む隙間

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【手続補正書】

【提出日】平成６年６月２０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】

【書類名】 明細書

【考案の名称】 耳用装飾品

【実用新案登録請求の範囲】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のコード側部品の図

【図２】本考案の板バネ側部品の図

【図３】本考案を開いてコードをセットしょうとした時
の図

【図４】本考案にコードをセットアップした様子の図

【図５】本考案を閉じた図

【図６】本考案とコードを耳たぶに装着した図

【図７】本考案を人物が利用している全身図

【図８】本考案の単品利用時の図

【符号の説明】 １ａ 本考案のコード側部品 １ｂ 本考案の板バネ部品 １ 本考案 ２ 耳たぶ ３ ヘッドホンコード ４ コードの一部分を通す穴 ５ 板バネ部分 ６ ０．５ミリの段差部分 ７ 人物 ８ 携帯用音響装置 ９ 突起部分 １０ 突起部分を通す穴 １１ ０．５ミリ程の段差 １２ 従来のイヤリング取り付け位置

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

【図７】

【図８】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 アルファベット文字のＳ字形の断面構造
   を持つ長方体で、２つのはさみ込む部分を有する耳用装
   飾品。