JPH07320340A - テープカセットと記録再生装置 - Google Patents

テープカセットと記録再生装置

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JPH07320340A
JPH07320340A JP6133971A JP13397194A JPH07320340A JP H07320340 A JPH07320340 A JP H07320340A JP 6133971 A JP6133971 A JP 6133971A JP 13397194 A JP13397194 A JP 13397194A JP H07320340 A JPH07320340 A JP H07320340A
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JP
Japan
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cassette
pair
tape
tape cassette
right positioning
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Application number
JP6133971A
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English (en)
Inventor
Seishi Takao
征志 高尾
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープカセットの既存の構造をそのまま利用
して、新たに、テープカセットの種類の検出を行えるよ
うにすること。 【構成】 カセット筐体5の底面5cの前面側と後面側
とにそれぞれ左右一対の位置決め穴14、15を形成し
てあるテープカセット1において、前面側の左右一対の
位置決め穴14を詰物30等で閉塞することによって、
このテープカセット1を前面側の左右一対の位置決め穴
14内に挿入される左右一対の位置決めピン23を有す
るビデオテープレコーダ20にはローディングできない
ようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープを収納した
テープカセットをビデオテープレコーダやデータレコー
ダ等の記録再生装置に共用しようとする際のテープカセ
ットの種類を簡単に判別するためのテープカセットと記
録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、8mmビデオテープレコーダやコ
ンピュータ用の8mmデータレコーダに共用可能なテー
プカセットとして、通常8mmビデオテープカセットと
称される図17及び図18に示すテープカセット1があ
る。
【0003】即ち、このテープカセット1は、合成樹脂
で成形された上下ハーフ2、3を複数の止ネジ4によっ
て一体に締結して扁平で箱形のカセット筐体5を構成し
ている。そして、テープ幅が8mmの磁気テープ6を左
右一対のテープリール7に巻装してカセット筐体5内に
収納している。なお、複数の止ネジ4は上下ハーフ2、
3に一体成形された複数のネジ止め用ボス2a、3aを
下方から一体に締結している。
【0004】そして、カセット筐体5の前面5a側に
は、横長の開口8が形成され、その開口8の左右両側に
形成された左右一対のテープガイド9で磁気テープ6を
案内して、その磁気テープ6を開口8に沿ってパスして
いる。そして、カセット筐体5の前面5a側に取り付け
られて、上下方向である矢印a、a′方向に開閉自在に
構成された開閉蓋である前蓋10と内蓋11とによって
開口8部分を開閉するように構成されている。そして、
閉蓋状態では、これら前蓋10と内蓋11とによって磁
気テープ6を前後両側から完全に包み込むことができる
ように構成している。
【0005】そして、図18に示すように、カセット筐
体5の底面5cには、左右一対のテープリール7のハブ
7aの下端が遊嵌された左右一対のリール台挿入穴12
がカセットセンターPに対して左右対称状に形成されて
いる。
【0006】そして、図18に示すように、カセット筐
体5の底面5cには前面5a側と後面5b側とにそれぞ
れ左右一対、合計4つの位置決め穴14、15がカセッ
トセンターPに対して左右対称状に形成されている。な
お、これらの位置決め穴14、15のうち、図18の
(A)で左側が丸穴に形成され、図18の(A)で右側
が長穴に形成されている。そして、上下ハーフ2、3を
締結する複数の止ネジ4の内の4本の止ネジ4がこれら
4つの位置決め穴14、15内に配置されていて、4つ
の位置決め穴14、15は下ハーフ3の4つのボス3a
内に垂直に形成されている。
【0007】また、図18に示すように、カセット筐体
5の底面5cで、カセットセンターP上の前後にはテー
プエンドセンサー挿入用穴16と、リールロック解除用
穴17とが形成されている。また、この底面5cで、後
面5b側における左右両側のほぼ三角形状の一対のコー
ナ部分に、それぞれ3つ、合計6つの蓋付の種類検出用
穴18が左右対称状に形成されている。そして、これら
の蓋付の種類検出用穴18の蓋を選択的に除去等するこ
とによって、誤消去防止、磁気テープ6の材質や記録時
間等の種類、その他の各種のカセット種類を識別できる
ように構成されている。
【0008】そして、このテープカセット1は、図19
に示す8mmビデオテープレコーダ20と図20に示す
8mmデータレコーダ21とに共用可能となっている。
但し、8mmビデオテープレコーダ20では、テープカ
セット1がローディングされるシャーシ22上に、カセ
ット筐体5の前面5a側に配置されている左右一対の位
置決め穴14に挿入される左右一対の位置決めピン22
が配置されていて、8mmデータレコーダ21では、テ
ープカセット1がローディングされるシャーシ22上
に、カセット筐体5の後面側に配置されている左右一対
の位置決め穴15に挿入される左右一対の位置決めピン
23が配置されている。なお、これらのシャーシ22上
にカセット筐体5の底面5cが水平に載置される複数の
高さ基準ピン25が配置されている。
【0009】そして、図19及び図20に示すように、
8mmビデオテープレコーダ20及びコンピュータ用の
8mmデータレコーダ21の何れも、テープカセット1
のローディング時には、テープカセット1がカセットホ
ルダー26によってシャーシ22上に矢印b方向からロ
ーディングされて、カセット筐体5の各左右一対の位置
決め穴14、15がそれぞれの左右一対の位置決めピン
23、24に矢印b方向から挿入されて位置決めされる
と共に、カセット筐体5の底面5cが複数の高さ基準ピ
ン25上に水平に載置されてローディング完了となる。
そして、この時、カセットホルダー26の位置をカセッ
トインスイッチ27が検出して、テープカセット1のロ
ーディング完了が検出されるように構成されている。
【0010】なお、このテープカセット1のローディン
グ完了時に、シャーシ22上に取り付けられているカセ
ット種類検出用のプッシュスイッチ(図示せず)によっ
てテープカセット1の種類の種類検出用穴18を選択的
に検出して、誤消去防止、磁気テープ6の材質や記録時
間等の各種の種類のカセット種類を検出するように構成
されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、8mmビデ
オテープレコーダのテープカセットに使用されている磁
気テープの厚さは13〜10μmが標準であるが、8m
mデータレコーダのテープカセットでは、厚さが7.7
μm程度の超薄物の磁気テープの導入が進められてい
る。
【0012】そして、超薄物の磁気テープが収納された
データレコーダ用のテープカセットを8mmビデオテー
プレコーダに誤ってローディングされてしまえば、テー
プパス等の違いによってその超薄物の磁気テープが容易
に損傷され易いばかりか、データレコーダで記録された
超薄物の磁気テープはフォーマットの違いによりビデオ
テープレコーダでは再生することができない等の不都合
を生じる。
【0013】従って、超薄物の磁気テープが収納された
データレコーダ用のテープカセットについては、ビデオ
テープレコーダへのローディングを禁止する等の方法を
講じる必要がある。
【0014】それと、また、超薄物の磁気テープの導入
等により、テープカセットの種類等は近時増える傾向に
ある。
【0015】しかし、従来は、図18の(A)に示した
ように、カセット筐体5の底面5cの後面5b側におけ
る左右両側のほぼ三角形状の一対のコーナ部分に、それ
ぞれ3つ、合計6つのカセット種類識別用蓋付穴18を
形成しているに過ぎず、テープカセットの種類の増加に
対応し切れない。
【0016】そして、カセット種類識別用蓋付穴18を
7つ以上に増加しようとしても、カセット筐体5の底面
5cのスペース上の制約があって、実際上困難である。
【0017】本発明はこのような実情に鑑みなされたも
のであって、テープカセットの既存の構造をそのまま利
用して、新たに、テープカセットの種類の検出を行える
ようにしたテープカセットと記録再生装置を提供するこ
とを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のテープカセットは、磁気テープが収納され
たカセット筐体の底面で、そのカセット筐体の前面側と
後面側とにそれぞれ左右一対の位置決め穴を形成してあ
るテープカセットにおいて、上記カセット筐体の底面の
前面側の左右一対の位置決め穴の深さを後面側の左右一
対の位置決め穴の深さと異にすることによってテープカ
セットの種類の識別を行うように構成したものである。
また、本発明の記録再生装置は、磁気テープが収納され
たカセット筐体の底面で、そのカセット筐体の前面側又
は後面側の何れか一方に左右一対の位置決め穴を形成し
てあるテープカセットを用い、ローディングされた上記
テープカセットの左右一対の位置決め穴が挿入される左
右一対の位置決めピンを有する記録再生装置において、
上記左右一対の位置決めピンと対応する上記左右一対の
位置決め穴が形成されている標準のテープカセットとは
異なる異種のテープカセットに対しては、その異種のテ
ープカセットを上記左右一対の位置決めピン上に乗り上
げさせてローディングを禁止するように構成したもので
ある。
【0019】
【作用】上記のように構成された本発明のテープカセッ
トは、カセット筐体の底面に形成されている前面側及び
後面側のそれぞれ左右一対の位置決め穴の深さの差によ
ってテープカセットの種類を識別することができる。ま
た、本発明の記録再生装置は、異種のテープカセットが
ローディングされた時に、その異種のテープカセットを
左右一対の位置決めピン上に乗り上げさせてローディン
グを禁止するようにして、テープカセットの種類を検出
することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を適用したテープカセットの記
録再生装置の実施例を図1〜図16を参照して説明す
る。なお、図17〜図20と同一構造部には同一の符号
を付して説明の重複を省く。
【0021】[テープカセットの説明]まず、図3及び
図4によって、8mmビデオテープカセットに適用した
テープカセット1について説明する。
【0022】このテープカセット1は、厚さが7.7μ
m程度の超薄物の磁気テープ6を導入しており、コンピ
ュータ用の8mmデータレコーダ専用に開発されたもの
である。
【0023】そして、このテープカセット1は、カセッ
ト筐体5の底面5cにおける前面5a側及び後面5b側
に形成されているそれぞれ左右一対の位置決め穴14、
15を利用して、超薄物の磁気テープ6を識別するよう
に構成されている。
【0024】即ち、図3の(A)(B)及び図4の
(A)(B)に示すように、カセット筐体5の底面5c
における前面5a側の左右一対の位置決め穴14の深さ
を、後面5b側の左右一対の位置決め穴15の深さと異
にするために、これら前面5a側の左右一対の位置決め
穴14を閉塞して底面5cとほぼ面一形成したものであ
る。
【0025】この際、図3の(A)は、前面5a側の左
右一対の位置決め穴14内に合成樹脂や金属等で形成さ
れた円柱状の詰物30を軽圧入等にて着脱自在に充填し
たものである。
【0026】また、図3の(B)は、その詰物30の外
周にネジ山31を切り、左右一対の位置決め穴14の内
周に切ったネジ溝32に螺合させるようにして着脱可能
に充填したものである。なお、この際、詰物30の下端
面にはドライバー係合溝33が形成されていて、ドライ
バーを用いて左右一対の位置決め穴14内に螺合させる
ことができる。
【0027】また、図4の(A)は、下端面にドライバ
ー係合溝34が形成された長い円柱状頭部35を有する
止ネジ36を左右一対の位置決め穴14内に挿入して上
下ハーフ2、3を締結したものである。
【0028】また、図4の(B)は、下ハーフ3の成形
時に左右一対の位置決め穴14部分を閉塞するようにし
て、これら左右一対の位置決め穴14を作らないように
したものである。
【0029】そして、図3の(A)(B)及び図4の
(A)の構造によれば、超薄物の磁気テープ6を導入し
たテープカセット1についてのみ、既存のテープカセッ
トに後付け方式で、前面5a側の左右一対の位置決め穴
14内に詰物30や止ネジ36を取り付けることがで
き、普通の厚さの磁気テープ6を導入したテープカセッ
ト1については、左右一対の位置決め穴14を図18の
(B)に示したように開放させておけば良い。
【0030】従って、テープカセット1の磁気テープ6
の厚さの識別を、既存の構造である左右一対の位置決め
穴14を利用した後付け方式によって極めて簡単に行え
るので、複雑な構造を用いる必要がなく、構造が簡単
で、非常に低コストである。
【0031】[テープカセットの種類検出方法の説明]
次に、図1及び図2によって、ビデオテープレコーダと
データレコーダによるテープカセット1の種類検出方法
を説明する。
【0032】まず、図2に示すように、超薄物の磁気テ
ープ6を導入したテープカセット1をデータレコーダ2
1にローディング下時には、カセットホルダー26によ
ってシャーシ22上に矢印b方向からローディングされ
たテープカセット1のカセット筐体5の底面5cが複数
の高さ基準ピン25上に水平に載置された時、左右一対
の位置決めピン24にカセット筐体5の後面5b側の左
右一対の位置決め穴15が矢印b方向から挿入されて、
テープカセット1がシャーシ22上に正しく水平に位置
決めされる。
【0033】従って、カセット筐体5の前面5aの左右
一対の位置決め穴14が閉塞されていても、テープカセ
ット1をシャーシ22上に正しくローディングして、カ
セットインスイッチ27によってテープカセット1のロ
ーディング完了を正しく検出することができる。
【0034】一方、図1に示すように、超薄物の磁気テ
ープ6を導入したテープカセット1をビデオテープレコ
ーダ20にローディングした時には、カセットホルダー
26によってシャーシ22上に矢印b方向からローディ
ングされたテープカセット1のカセット筐体5の底面5
cが左右一対の位置決めピン23上に乗り上げて、斜め
のローディング形態となり、そのテープカセット1のロ
ーディングが機械的に禁止される。
【0035】即ち、この超薄物の磁気テープ6が導入さ
れているテープカセット1は、カセット筐体5の前面5
a側の左右一対の位置決め穴14が予め閉塞されている
ので、これら左右一対の位置決め穴14を左右一対の位
置決めピン23に矢印b方向から挿入することができな
い。
【0036】従って、ローディングされたテープカセッ
ト1のカセット筐体5の底面5cが左右一対の位置決め
ピン23上に乗り上げて、そのローディングが禁止され
ると共に、カセットホルダー26がカセットインスイッ
チ27をオンすることができないことから、このテープ
カセット1はビデオテープレコーダ20用の標準のテー
プカセットとは異なる異種のテープカセットであること
が判断される。
【0037】そして、カセットホルダー26の駆動系の
シーケンスによって、一定時間経過後に、カセットホル
ダー26がエジェクトモードに自動的に切り換えられ
て、テープカセット1がカセットホルダー26によって
矢印b′方向に自動的にエジェクトされる。
【0038】[データレコーダのテープカセットローデ
ィング装置の説明]次に、図5〜図16によって、記録
再生装置であるコンピュータ用の8mmデータレコーダ
21におけるテープカセットローディング装置を説明す
る。
【0039】まず、図7に示すように、カセットホルダ
ー26は、左右一対の垂直な側板40と、その左右一対
の側板40の下部の内側に水平に配置された左右一対の
底板41と、その左右一対の側板40の上部間に水平に
架設された天板42とによって構成されている。そし
て、左右一対の底板41に対して天板42が左右一対の
圧着ばね43によって下方に移動付勢されている。な
お、一方の底板41の矢印c方向側の端部にはカセット
ストッパー44が形成されている。
【0040】そして、テープカセット1がカセットホル
ダー26の左右一対の側板40と、左右一対の底板41
と、天板42との間に矢印c方向から水平に挿入され
て、カセットストッパー44で位置決めされるが、この
際、テープカセット1が左右一対の底板41と天板42
との間で左右一対の圧着ばね43によって上下から挟持
されて保持されるように構成されている。
【0041】そして、このカセットホルダー26には、
左右一対の側板40の左右両側位置には、側板40、底
板41及び天板42にそれぞれ取り付けられた合計5つ
のガイドピン45a、45b、45c、45d、45e
が水平に突設されている。
【0042】次に、図5〜図12に示すように、水平な
シャーシ22の左右両側に垂直な左右一対のホルダー支
持板47が配置されていて、これらのホルダー支持板4
7の矢印c′方向側の端部に取り付けられたフロントパ
ネル48にはカセット挿入口49が形成されている。
【0043】そして、カセットホルダー26が左右一対
のホルダー支持板47間に水平に配置されていて、左右
それぞれ5つのガイドピン45a〜45eが左右一対の
ホルダー支持板47にそれぞれ形成された左右それぞれ
5つのほぼL形のガイド溝50a、50b、50c、5
0dに摺動自在に遊嵌されている。
【0044】そして、左右一対のホルダー支持板47の
左右両側には、支軸51を中心に矢印d、d′方向に正
逆回転駆動される左右一対の駆動アーム52と、その駆
動アーム52のカム機構57によって矢印e、e′方向
にスライド制御される左右一対の制御板53とが取り付
けられている。
【0045】そして、左右一対の駆動アーム52に形成
された長穴54内にカセットホルダー26の左右一対の
ガイドピン45aが摺動自在に遊嵌されていて、これら
のガイドピン45aが左右一対の駆動アーム52に取り
付けられた左右一対のリミッターばね55を介して駆動
されるように構成されている。
【0046】また、左右一対の制御板53に形成された
カム56によってカセットホルダー26の左右一対のガ
イドピン54bが制御されるように構成されている。
【0047】そして、一方のホルダー支持板47に取り
付けられたローディングモータ58によってギアトレイ
ン59を介して一方の駆動アーム52が矢印d、d′方
向に正逆回転駆動され、左右一対のホルダー支持板47
の下端部間に水平に架設された連動軸60を介して他方
の駆動アーム52が一方の駆動アーム52と一体に矢印
d、d′方向に回転駆動されるように構成されている。
なお、他方のホルダー支持板47には他方の駆動アーム
52のロックアーム61が取り付けられている。
【0048】そして、水平なシャーシ22上には、図2
に示した左右一対の位置決めピン24及び複数の高さ基
準ピン25と、左右一対のリール台62、回転ヘッドド
ラム63、左右一対の傾斜ガイド64と垂直ガイド65
とを有する左右一対のローディングガイド66、左右一
対の引出しガイド67、ピンチローラ68、キャプスタ
ン69、消去ヘッド70、インピーダンスローラ71等
が取り付けられている。
【0049】[テープカセットのローディング動作の説
明]次に、テープカセット1のローディング動作を説明
する。
【0050】まず、エジェクト状態では、左右一対の駆
動アーム52及び制御板53が図8及び図9に実線で示
す位置へ移動されていて、カセットホルダー26が図
5、図10及び図13に示すエジェクト位置へ移動され
ている。
【0051】そこで、図5、図10及び図13に示すよ
うに、フロントパネル48のカセット挿入口49からテ
ープカセット1をカセットホルダー26内に矢印c方向
から水平に挿入してカセットストッパー44に当接させ
る。なお、この時、カセットホルダー26のロック解除
突起46によってテープカセット1の前蓋10のロック
機構(図示せず)がロック解除される。
【0052】すると、カセット挿入検出スイッチ(図示
せず)によって、テープカセット1のカセットホルダー
26内への挿入完了が検出されて、ローディングモータ
58が正回転駆動され、ギアトレイン59及び連動軸6
0を介して左右一対の駆動アーム52が図8及び図9に
実線で示す位置から矢印d方向に同時に回転駆動され
る。
【0053】そして、これら左右一対の駆動アーム52
によってカセットホルダー26の左右一対のガイドピン
45aが駆動されて、カセットホルダー26がテープカ
セット1を保持した状態で図5、図10及び図13のエ
ジェクト位置から矢印c方向に引き込まれて行く。
【0054】そして、カセットホルダー26の左右両側
の5つのガイドピン45a〜45eを案内する左右一対
のホルダー支持板47の5つのガイド溝50a〜50e
と、左右一対の駆動アーム52によって、カセットホル
ダー26がテープカセット1を図14に示すようにカセ
ット挿入口49からフロントパネル48の内側までほぼ
水平に矢印c方向に引き込んだ後、図11に示すよう
に、カセットホルダー26が矢印c方向に移動しつつテ
ープカセット1をそのカセット筐体5の後面5b側から
シャーシ22上に矢印f方向から斜めに下降させる。
【0055】そして、この後に、左右一対の駆動アーム
52が図8及び図9に1点鎖線で示す位置まで引き続い
て矢印d方向に回転駆動される際に、その左右一対の駆
動アーム52のカム機構(図示せず)によって左右一対
の制御板53が図8及び図9に実線で示す位置から1点
鎖線で示す位置まで矢印e方向に移動される。
【0056】すると、カセットホルダー26の左右両側
の5つのガイドピン45a〜45eを案内する左右一対
のホルダー支持板47の5つのガイド溝50a〜50e
と、左右一対の駆動アーム52と、左右一対の制御板5
3のカム56とによって、図15に示すように、カセッ
トホルダー26がテープカセット1をそのカセット筐体
5の後面5b側からシャーシ22上に矢印f方向から斜
めにローディングした斜めローディング形態を経た後
に、図6、図12及び図16に示すように、カセットホ
ルダー26がテープカセット1をそのカセット筐体5の
底面5cが水平となるようにシャーシ22上に矢印b方
向から水平にローディング完了する。
【0057】そして、図15に示す斜めローディング形
態となった時に、図2に1点鎖線で示すように、テープ
カセット1のカセット筐体5の後面5b側に配置されて
いる左右一対の位置決め穴15がシャーシ22上の左右
一対の位置決めピン24に矢印f方向から浅く挿入され
る。
【0058】そして、図6、図12及び図16に示すロ
ーディング完了状態となった時に、図2に実線で示すよ
うに、テープカセット1のカセット筐体5の底面5cが
シャーシ22上の複数の高さ基準ピン25上に矢印b方
向から水平に載置されると共に、左右一対の位置決め穴
15が左右一対の位置決めピン24に矢印b方向から深
く挿入されて、テープカセット1がシャーシ22上に正
しく水平に位置決めされる。
【0059】そして、このテープカセット1のローディ
ング完了時点では、図9に示したロックアーム61によ
って駆動アーム52が1点鎖線の位置にて自動的にロッ
クされ、図7に示したカセットホルダー26の左右一対
の圧着ばね43によって、図2に示すように、そのカセ
ットホルダー26の天板42がテープカセット1のカセ
ット筐体5をシャーシ22上の複数の高さ基準ピン25
上に矢印b方向から弾性的に圧着し、カセットホルダー
26によってカセットインスイッチ27がオンされて、
テープカセット1のローディング完了が検出され、ロー
ディングモータ58が停止される。
【0060】また、カセットホルダー26によってテー
プカセット1が図14に示す位置から図16に示す位置
まで矢印f、b方向に移動される間に、カセット蓋開閉
機構(図示せず)によって、テープカセット1の前蓋1
0と内蓋11とが図2に示すように矢印a方向に開蓋さ
れる。
【0061】そして、図6に示すように、テープカセッ
ト1のローディング完了により、テープカセット1の左
右一対のテープリール7がシャーシ22上の左右一対の
リール台62上に係合される。
【0062】そして、カセットインスイッチ27による
テープカセット1のローディング完了の検出に基づい
て、図6に示すように、左右各一対のローディングガイ
ド66、引出しガイド67及びピンチローラ68がそれ
ぞれ矢印g、h、i方向に移動されて、これらによって
テープカセット1内の磁気テープ6がカセット筐体5の
前方である矢印c方向に引き出されて、磁気テープ6が
回転ヘッドドラム63の外周にほぼM型にローディング
されると共に、キャプスタン69、消去ヘッド70及び
インピーダンスローラ71等にパスされる。
【0063】そして、この後に、コンピュータからの記
録、再生の指令に基づいて、ピンチローラ68によって
磁気テープ6がキャプスタン69に圧着されて、磁気テ
ープ6がローディング経路に沿って走行されて、回転ヘ
ッドドラム63によって磁気テープ6にデータの記録、
再生が行われる。
【0064】なお、テープカセット1のエジェクトは、
上述したローディング動作の逆動作で行われる。
【0065】以上、本発明の実施例に付き述べたが、本
発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の技
術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
【0066】
【発明の効果】上記のように構成された本発明のテープ
カセットと記録再生装置は次のような効果を奏する。
【0067】請求項1のテープカセットは、カセット筐
体の底面に形成されている前面側及び後面側のそれぞれ
左右一対の位置決め穴の深さの差によってテープカセッ
トの種類を識別することができるようにしたので、テー
プカセットの既存の構造をそのまま利用して、新たにテ
ープカセットの種類の検出を行うことができ、テープカ
セットに新たに種類検出用穴を設ける必要が全くなく
て、非常に低コストであり、超薄物の磁気テープの導入
等を容易に行える。
【0068】請求項2、請求項3及び請求項4のテープ
カセットは、上記カセット筐体の底面の前面側の左右一
対の位置決め穴内に詰物を充填したり、上記詰物を上記
位置決め穴内に螺合させたり、上記カセット筐体の底面
の前面側の左右一対の位置決め穴内に挿入されて、その
カセット筐体の上下ハーフを締結する止ネジによってそ
の前面側の左右一対の位置決め穴を閉塞したので、構造
が簡単で、製造が容易である上に、既存のテープカセッ
トに後付け方式で、前面側の左右一対の位置決め穴を閉
塞することができて、超薄物の磁気テープの導入等を容
易に行える。
【0069】請求項5のテープカセットは、上記カセッ
ト筐体の下ハーフの成形時に上記底面の前面側の左右一
対の位置決め穴を閉塞したので、製造が容易である。
【0070】請求項6の記録再生装置は、異種のテープ
カセットがローディングされた時に、その異種のテープ
カセットを左右一対の位置決めピン上に乗り上げさせて
ローディングを禁止するようにして、テープカセットの
種類を検出することができるようにしたので、テープカ
セットのローディング完了を検出するカセットインスイ
ッチをそのまま利用して、テープカセットの種類を検出
することができて、複雑な検出機構が一切不要である上
に、テープカセットに新たに設けた種類検出用穴を検出
するために新たに検出スイッチを設ける必要もなくなる
等、構造の簡素化を維持しつつ、テープカセットの新た
な種類検出を行える。
【0071】請求項7の記録再生装置は、請求項1又は
請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5記載の
テープカセットのカセット筐体の底面における後面側の
左右一対の位置決め穴が挿入される左右一対の位置決め
ピンと、そのカセット筐体の底面が載置される高さ基準
ピンとを備えたものであり、8mmビデオテープカセッ
トを共用できる8mmデータレコーダに最適なものが得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した8mmデータレコーダ用のテ
ープカセットを8mmビデオテープレコーダにローディ
ングした時のローディング禁止を説明するための一部切
欠き側面図である。
【図2】本発明を適用した8mmデータレコーダ用のテ
ープカセットを8mmデータレコーダにローディングし
た時の正しいローディング状態を示す一部切欠き側面図
である。
【図3】本発明を適用した8mmデータレコーダ用のテ
ープカセットの位置決め穴の閉塞構造を示す一部切欠き
側面図である。
【図4】本発明を適用した8mmデータレコーダ用のテ
ープカセットの位置決め穴の閉塞構造の他の例を示す一
部切欠き側面図である。
【図5】8mmデータレコーダへのテープカセットのロ
ーディング開始を説明する概略平面図である。
【図6】図5のテープカセットのローディング完了を説
明する概略平面図である。
【図7】同上の8mmデータレコーダのカセットホルダ
ーの概要を説明する斜視図である。
【図8】図5のA−A矢視での一部切欠き側面図であ
る。
【図9】図5のB−B矢視での一部切欠き側面図であ
る。
【図10】同上のデータレコーダにおけるカセットホル
ダーのエジェクト位置を説明する一部切欠き側面図であ
る。
【図11】図10のカセットホルダーのローディング途
中を示す一部切欠き側面図である。
【図12】同上のデータレコーダにおけるカセットホル
ダーのローディング完了位置を説明する一部切欠き側面
図である。
【図13】同上のデータレコーダにおけるテープカセッ
トのローディング開始を説明する一部切欠き側面図であ
る。
【図14】同上のデータレコーダにおけるテープカセッ
トのフロントパネル内への水平引き込み完了を説明する
一部切欠き側面図である。
【図15】同上のデータレコーダにおけるテープカセッ
トの斜めローディング形態を説明する一部切欠き側面図
である。
【図16】同上のデータレコーダにおけるテープカセッ
トのローディング完了を説明する一部切欠き側面図であ
る。
【図17】8mmビデオテープレコーダ及び8mmデー
タレコーダに共用可能なテープカセットの平面図及び側
面図である。
【図18】図18の(A)は図17の(A)の底面図で
あり、図18の(B)は図18の(A)のC−C矢視で
の拡大断面側面図である。
【図19】従来の8mmビデオテープレコーダに従来の
8mmビデオテープカセットをローディングした状態を
説明する一部切欠き側面図である。
【図20】従来の8mmデータレコーダに従来の8mm
ビデオテープカセットをローディングした状態を説明す
る一部切欠き側面図である。
【符号の説明】
1 テープカセット 2 上ハーフ 2a 上ハーフのネジ止め用ボス 3 下ハーフ 3a 下ハーフのネジ止め用ボス 5 カセット筐体 5a カセット筐体の前面 5b カセット筐体の後面 5c カセット筐体の底面 6 磁気テープ 14 カセット筐体の前面側の位置決め穴 15 カセット筐体の後面側の位置決め穴 20 8mmビデオテープレコーダ(記録再生装置) 21 8mmデータレコーダ(記録再生装置) 22 シャーシ 23 カセット筐体の前面側の位置決め穴に挿入され
る位置決めピン 24 カセット筐体の後面側の位置決め穴に挿入され
る位置決めピン 25 高さ基準ピン 26 カセットホルダー 27 カセットインスイッチ 30 詰物 31 ネジ山 32 ネジ溝 35 円柱状頭部 36 円柱状頭部を有する止ネジ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープが収納されたカセット筐体の底
    面で、そのカセット筐体の前面側と後面側とにそれぞれ
    左右一対の位置決め穴を形成してあるテープカセットに
    おいて、 上記カセット筐体の底面の前面側の左右一対の位置決め
    穴の深さを後面側の左右一対の位置決め穴の深さと異に
    することによってテープカセットの種類の識別を行うよ
    うに構成したことを特徴とするテープカセット。
  2. 【請求項2】上記カセット筐体の底面の前面側の左右一
    対の位置決め穴内に詰物を充填したことを特徴とする請
    求項1記載のテープカセット。
  3. 【請求項3】上記詰物を上記位置決め穴内に螺合させた
    ことを特徴とする請求項2記載のテープカセットと記録
    再生装置。
  4. 【請求項4】上記カセット筐体の底面の前面側の左右一
    対の位置決め穴内に挿入されて、そのカセット筐体の上
    下ハーフを締結する止ネジによってその前面側の左右一
    対の位置決め穴を閉塞したことを特徴とする請求項1記
    載のテープカセット。
  5. 【請求項5】上記カセット筐体の下ハーフの成形時に上
    記底面の前面側の左右一対の位置決め穴を閉塞したこと
    を特徴とする請求項1記載のテープカセット。
  6. 【請求項6】磁気テープが収納されたカセット筐体の底
    面で、そのカセット筐体の前面側又は後面側の何れか一
    方に左右一対の位置決め穴を形成してあるテープカセッ
    トを用い、 ローディングされた上記テープカセットの左右一対の位
    置決め穴が挿入される左右一対の位置決めピンを有する
    記録再生装置において、 上記左右一対の位置決めピンと対応する上記左右一対の
    位置決め穴が形成されている標準のテープカセットとは
    異なる異種のテープカセットに対しては、その異種のテ
    ープカセットを上記左右一対の位置決めピン上に乗り上
    げさせてローディングを禁止するように構成したことを
    特徴とする記録再生装置。
  7. 【請求項7】請求項1又は請求項2又は請求項3又は請
    求項4又は請求項5記載のテープカセットのカセット筐
    体の底面における後面側の左右一対の位置決め穴が挿入
    される左右一対の位置決めピンと、そのカセット筐体の
    底面が載置される高さ基準ピンとを備えた請求項6記載
    の記録再生装置。
JP6133971A 1994-05-25 1994-05-25 テープカセットと記録再生装置 Pending JPH07320340A (ja)

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Effective date: 20030826