JPH07319143A - 写真現像方法及び写真現像装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 写真現像処理を能率化・容易化することがで
きる写真現像手段を提供する。 【構成】 カートリッジ内のフィルム巻き取りリールの
回転に対応してカートリッジ内部からカートリッジ外部
へフィルムを押し出すことができるようになっている形
式のフィルムカートリッジを取り扱う写真現像装置１０
は、カートリッジを受け入れるとともに、カートリッジ
内のフィルムに処理を施す作業ステーション３５に該カ
ートリッジを輸送するためのタレット２０を含んでい
る。かくして、写真現像処理が能率化・容易化される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、写真現像(写真仕上げ)
を行うための方法及び装置に関するものであって、より
詳しくは写真現像工程(写真仕上げ工程)の一部又は全部
にわたって、写真フィルムがカートリッジとともにその
内部に滞留する形式のフィルムカートリッジ用の装置に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】写真フィルムの取り扱い方法は、９１年
７月３１日にタカハシらによって出願されたヨーロッパ
特許出願０４６９５９４Ａ２号にかかる刊行物にも開示
されているが、このものにおいては帯状写真フィルム
が、フィルム処理及びプリント(焼き付け)を含む写真現
像工程時にはカートリッジに付着している。フィルムカ
ートリッジは、該カートリッジ内のフィルム巻き取りリ
ールが反巻き方向に回転させられると、フィルムの先頭
部分(リーダー)がカートリッジの外へ進められ、さらに
処理及びプリントを行うためにカートリッジから引き出
されるように設計されている。写真現像工程の各段階の
間に、フィルムは取り扱いのためにカートリッジ内に巻
き戻される。写真現像の後、写真フィルムは顧客のため
にカートリッジ内に戻され、これによりフィルムがほこ
り及び損傷から保護されるようになっている。コダック
３５クラス、ＡＧＦＡ ＭＳＰマルチスキャンプリンタ
シリーズ、グレタグ ３１４１、及びコダック３５１
０、２６１０のような従来の大容量写真プリンタは、カ
ートリッジから取り外された帯状フィルムがいっしょに
重ね継ぎされた大きなリールを処理する。３５mm、サイ
ズ１１０及びサイズ１２６のような異なる形式のフィル
ムに対しては、プリンタのフィルムゲートデッキを取り
替え、異なるレンズをプリント位置に移動させ、そして
ペーパーマスクのサイズを自動的に移すことによって、
単純に適応させられるようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】既存のプリンタは、カ
ートリッジに付着している帯状フィルムをプリントする
のには適していないので、帯状フィルムがカートリッジ
から取り外されていない新しいフィルムの取り扱い方法
について問題が生じる。写真現像者は、既存のプリント
装置に大きな投資をし、そして新しい写真フィルムの取
り扱い方法のための別の独立したプリンタを購入するこ
とにはちゅうちょするであろう。さらに、カートリッジ
に付着している個々の帯状フィルムを取り扱う装置は、
連続したフィルムロールを処理する装置に比べて、少な
くとも処理能力に関してはその効率が非常に低くなる。

【０００４】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたものであって、写真現像処理を能率化・容
易化することができる写真現像方法及び写真現像装置を
提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
問題は、カートリッジ内のフィルム巻き取りリールの回
転に対応してカートリッジ内部からカートリッジ外部へ
フィルムを押し出すことができる形式のフィルムカート
リッジを受け入れるためのカートリッジ受入部を備えた
タレットを有する写真現像装置を提供することによって
解決される。複数の作業ステーションがタレットまわり
に配置される。作業ステーションに配置されたカートリ
ッジのフィルム巻き取りリールと係合してこれを回転さ
せるための駆動機構が設けられ、そして該作業ステーシ
ョンでカートリッジから排出されたフィルムに処理を施
すための装置もまた設けられる。タレットは、カートリ
ッジ受入部を、連続的な処理がカートリッジ内又はカー
トリッジ受入部内のフィルムに施される連続するステー
ションに移動させるために回転する。これは、プリンタ
がいくつかの異なる機能を同時に発揮し、該装置の効率
を高めることを許容する。本発明の好ましい実施態様に
おいては、交換可能なデッキを受け入れるための手段を
有する装置が採用されていて、ここには従来のリール・
リール式の写真フィルムを取り扱うことができる第１の
デッキ又は個々のカートリッジフィルムを取り扱うこと
ができる第２のデッキが配置されることができる。

【０００６】具体的には、上記の目的を達するためにな
された本発明の第１の態様は、(a)カートリッジ内のフ
ィルム巻き取りリールの回転に対応してカートリッジ内
部からカートリッジ外部へフィルムを押し出すことがで
きるようになっている形式のフィルムカートリッジを受
け入れるためのカートリッジ受入部を少なくとも１つ有
している回転可能なタレットと、(b) 該タレットのまわ
りに配置された複数の作業ステーションであって、各作
業ステーションに配置されたカートリッジのフィルム巻
き取りリールと係合してこれを回転させるための駆動機
構と、該作業ステーションにおいてカートリッジから押
し出されたフィルムに処理を施すための装置とが設けら
れているものとが設けられていて、上記タレットが回転
可能とされ、これにより上記カートリッジ受入部を、上
記作業ステーションで連続的な処理を施すための連続す
る作業ステーションの少なくとも１つに移動させるよう
になっている写真現像装置を提供する。

【０００７】本発明の第２の態様は、(a) 写真プリンタ
のプリントゲート部の高さに保持されたデッキ部と、
(b) カートリッジ内のフィルム巻き取りリールの回転に
対応してカートリッジ内部からカートリッジ外部へフィ
ルムを押し出すことができるようになっている形式のフ
ィルムカートリッジを受け入れるための複数のカートリ
ッジ受入部を有し、上記デッキ部に回転可能に取り付け
られたタレットと、(c)該タレットのまわりのデッキ部
上に配置された複数の作業ステーションであって、各作
業ステーションが、該作業ステーションに配置されたカ
ートリッジのフィルム巻き取りリールと係合してこれを
回転させるための駆動機構と、該作業ステーションにお
いてカートリッジから排出されたフィルムに処理を施す
ための装置とを含んでいるものとが設けられている写真
プリンタ用の写真現像装置を提供する。

【０００８】本発明の第３の態様は、フィルム走査ステ
ーションと、プリントステーションと、重ね継ぎされた
フィルムロール及び帯状フィルムのカートリッジの両方
をフィルム走査ステーション及びプリントステーション
へ輸送するためのフィルム供給・輸送機構であって、カ
ートリッジを供給・輸送するための手段が、フィルム走
査ステーションとプリントステーションとの間に配置さ
れたタレットを備えたものとが設けられている写真プリ
ンタを提供する。

【０００９】本発明の第４の態様は、カートリッジ内の
フィルム巻き取りリールの回転に対応してカートリッジ
内部からカートリッジ外部へフィルムを押し出すことが
できるようになっている形式のフィルムカートリッジ
を、各々が該カートリッジを受け入れるように設計され
た複数のカートリッジ受入部を有しているタレットに供
給する工程と、タレットを回転させることによって、フ
ィルムカートリッジを、タレットまわりに配置された複
数の作業ステーションに輸送する工程とを含んでいる写
真現像方法を提供する。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
図１は、本発明にかかる写真装置１０の１つの例を示し
ている。この例においては、装置１０は、イーストマン
・コダック社のクラス３５プリンタのような、従来のリ
ール・リール式フィルム又はカートリッジに保持された
フィルムを取り扱うための高速写真プリンタである。タ
レット２０は、基台１６上で回転できるようにして装置
１０に取り付けられている。該タレット２０は、複数の
アーム２２と、各アーム２２の端部上に配置されたフィ
ルムカートリッジを保持するためのカートリッジ受入部
２４とを含んでいる。タレット２０は、アーム２２を、
該タレット２０の周縁部まわりに配置された連続するス
テーション２６に配置するために回転する。各ステーシ
ョン２６は、カートリッジ受入部２４内のカートリッジ
又はフィルムに処理を施せるよう調整されている。少な
くとも１つのステーション２６、そして好ましくは２つ
のステーション２６がカートリッジ給排ステーションと
され、ここでフィルムカートリッジは、マガジン２８か
らカートリッジ受入部２４内に供給され、又はカートリ
ッジ受入部２４からマガジン２８内に排出されることが
できる。図２及び図６に示されたマガジン２８は、カー
トリッジを保持するための複数の穴部３０を有する円板
形マガジンである。これに代えて、従来技術として知ら
れているような、複数のカートリッジが一端から他端へ
縦方向に又は一方から他方へ横方向に積層される筒状の
マガジンが用いられてもよい。

【００１１】写真装置１０の基部１２は、タレット２０
を動作させるためのモータ(図示せず)と、ステーション
２６及びタレット２０の動作を同期させるための電子制
御装置(図示せず)とを含んでいる。

【００１２】ステーション２６のいずれか１つ又は全部
において、タレット２０上のフィルムカートリッジ又は
カートリッジ受入部２４はタレット２０から完全に取り
外されて、カートリッジ及び／又は該カートリッジ内の
フィルムに処理を施すためのステーションに移動させら
れることができる。写真プリンタ１０には、カートリッ
ジ受入部２４及び／又はカートリッジを受け入れられる
よう調整され、カートリッジ内に保持されたフィルムを
プリントするようになっているプリントステーション３
５に特別のプリントゲート部３４が設けられている。

【００１３】図３は、装置１０のタレット２０付近の区
画の上面図である。アーム２２、カートリッジ受入部２
４及びステーション２６は、添字a〜fによって別々に示
されている。カートリッジ受入部２４a〜２４fは、夫
々、アーム２２a〜２２f上の摺動部材３６a〜３６fの上
に取り付けられている。各作業ステーション２６では、
アクチュエータ３８a〜３８fが該ステーションに配置さ
れたカートリッジ受入部２４a〜２４fと係合して、摺動
部材３６a〜３６f上のカートリッジ受入部２４a〜２４f
を仮想線で示された位置に移動させることができる。ア
クチュエータ３８a〜３８fとしては、例えば、エアシリ
ンダあるいは電気式ソレノイドが用いられる。

【００１４】前記のとおり、２つのステーション２６
c、２６dは、フィルムカートリッジ３９(図４参照)がマ
ガジン２８からカートリッジ受入部２４内に供給される
ことができるフィルムカートリッジ給排ステーションで
ある。給排ステーション２６c、２６dにおいては、フィ
ルム巻き取りリール４０の回転に対応して、フィルム４
１(仮想線で示されている)をカートリッジ内から押し出
すことができ、あるいはカートリッジ内にフィルムを巻
き戻すことができる形式のカートリッジ３９が、カート
リッジ受入部２４内に挿入され又は又はこれから排出さ
れるようになっている。カートリッジ受入部２４は、該
カートリッジ受入部２４の本体部にちょうつがい連結さ
れ、そして図４中に示されているように持ち上げられて
カートリッジ３９がカートリッジ受入部内に挿入される
のを許容することができるカートリッジクランプ４２を
含んでいる。押し出し式のカートリッジの例は、米国特
許５,２２２,７７７号、５,０３１,８５２号及び５,２
１５,２７３号に開示されている。１対のフィルム駆動
ローラ４４、４６が、カートリッジ受入部２４の側部に
回転できるようにして支持され、これらはそしてカート
リッジがカートリッジ受入部２４内に存在するときに
は、該カートリッジ３９から排出される帯状フィルム４
１の端部を受け入れるように配置されている。

【００１５】図示されている実施例においては、タレッ
トアーム２２上の摺動部材３６の底部にノッチ４８(切
欠部)が設けられている。カートリッジ受入部２４には
穴部５０が形成されていて、排出ピン５２がカートリッ
ジをカートリッジ受入部から排出するために、ステーシ
ョンで該穴部に挿通されることができるようになってい
る。しかしながら、カートリッジを保持するための又は
フィルムをカートリッジから押し出しそしてカートリッ
ジ内に巻き戻すための他の何らかの手段がカートリッジ
受入部２４に設けられてもよいということが理解される
べきである。図３を参照すれば、図示されている実施例
においては、ステーション２６で、アクチュエータ３８
aがカートリッジ受入部２４aを基台からプリントゲート
部の上まで、プリントゲート部３４を横切って移動させ
るということが注目に値するであろう。

【００１６】各ステーション２６においては、給排ステ
ーション２６c、２６dを除けば、フィルム４１が、駆動
モータ６２の駆動軸６３によってフィルム巻き取りリー
ル４０を適当な方向に回転させることにより、処理区画
５４を通して、図５に示されているようにカートリッジ
３９から押し出される。フィルムは、第１の１対のロー
ラ４４、４６を通り抜け、区画５４を通り抜け、そして
さらに第２の１対のはさみローラ５６、５８を通り抜け
て懸垂式箱部材６０内に入り、フィルム４１はカートリ
ッジ３９内に巻き戻されるまでここに保持される。駆動
モータ６２は、カートリッジ受入部がステーション２６
に移動させられるときに、カートリッジ３９のフィルム
巻き取りリール４０と係合するように調整されている。
駆動モータ６２には、いくつのフィルムがカートリッジ
から押し出されたのかの決定を助けるエンコーダ６４が
設けられている。モータ６２は、フィルム４１がローラ
４４、４６のはさみ部に導入されるまで、フィルム巻き
取りリール４０を反巻き取り方向に駆動する。第２の駆
動モータ６６及びこれと関連するエンコーダ６８は、ロ
ーラ５８を駆動するためにローラ５８とローラ４６とを
係合させるドライブトレーン７０(一点鎖線で示されて
いる)を有している。カートリッジ受入部２４がステー
ション２６まで移動させられたときに、モータ６７は、
フィルム４１の駆動を引き継ぐためにローラ４６と係合
する。モータ６６は、フィルム４１がローラ５６、５８
のはさみ部に入った後、モータ６７からフィルムの駆動
を引き継ぐ。第２の駆動モータ６６は、一定のフィルム
速度が望まれるスキャナ(走査手段)のようなステーショ
ンで採用される。反面、一定の速度での駆動が必要とは
されないプリントステーションのような、フィルムがフ
レーム毎に進められるステーションでは、第２の駆動モ
ータ６６は必要とはされないであろう。

【００１７】処理区画５４は、例えば、フィルム走査ス
テーション、プリントステーション、フィルム上の磁気
層(フィルムの端部に沿った磁気帯、あるいはフィルム
上の透明な磁気被膜)に記録された磁気コードを読み込
むためのステーション、あるいはフィルム上の磁気層に
情報を書き込むためのステーションを含むことができ
る。本発明のここにおける好ましい実施例では、処理区
画５４は、ステーション２６aにおいては写真プリント
ゲート部であり、ステーション２６bにおいてはフィル
ムに関連づけられた磁気帯の書き込み用の磁気レコーダ
であり、ステーション２６eにおいてはフィルム上の磁
気帯の読み込み用の磁気リーダーであり、そしてステー
ション２６fにおいてはフィルム走査手段である。

【００１８】ステーション２６eにおける磁気フィルム
リーダーは、これに書き込まれた情報を読み取ることが
でき、該情報は種々の情報、例えば、原露光時間、フラ
ッシュ又は発光体の形式についての情報などといったカ
メラについての情報、疑似パノラマ及びズームなどとい
った型、追加又は変更のためのＩＸ情報、色又は露光の
補正情報、原ＲＧＢプリント露光、並びにフレームの指
定及び各フレームに対するプリント枚数に関連してい
る。

【００１９】ステーション２６fにおけるフィルム走査
手段(フィルムスキャナ)は、プリンタのための露光制御
値をつくるためにフィルムを走査し、そしてまたインデ
ックスプリント(見本プリント)を提供するためにインデ
ックスプリンタを駆動するためのディジタル画像信号を
つくるために用いられることができる。

【００２０】ステーション２６bにおけるフィルムレコ
ーダ上の磁性体は、プリンタで用いられるＲＧＢ濃度値
のようなデータを記録することができる。写真現像者、
顧客又はその他の人に役立つであろうその他のどのよう
な情報でもすべてフィルム上に記録されることができる
ということはもちろん理解される。

【００２１】図６には、給排ステーション２６c、２６d
におけるフィルムカートリッジマガジン２８がより詳細
に示されている。マガジン２８は、フィルムカートリッ
ジ３９を保持するための複数の整列された穴部３０を有
している。外側でリング状に並んでいる該穴部にカート
リッジが供給され及び排出された後、マガジン２８は矢
印Ｃ方向に番号付けられ、そして内側でリング状に並ん
でいる該穴部内に対してカートリッジが供給及び排出さ
れる。同様の適当なマガジンについての記述が、これと
同日に出願された、アラン Ｇ．レディグ、トーマス
Ｃ．マーレ、ジェラルド Ｆ．シャーマン及びアルフォ
ンソ イアニによる、カートリッジマガジンと題された
共同特許出願(Ｓerial Ｎo．は不明であるが、代理人
事件番号は６８,５５７である)中になされている。マガ
ジン２８からカートリッジ受入部２４へのカートリッジ
の供給においては、アクチュエータピン７２が、カート
リッジ受入部２４と一列に並んでいる穴部３０内に挿入
され、そしてカートリッジ３９がマガジン２８からカー
トリッジ受入部２４に押し進められる。

【００２２】カートリッジ受入部２４からマガジン２８
へカートリッジ３９を排出するために、排出ピン５２が
カートリッジ受入部２４の後部に挿入されて、カートリ
ッジがカートリッジ受入部からマガジン中の関連する穴
部３０内に押し進められる。

【００２３】２つの給排ステーション２６c、２６dが設
けられ、これによりオペレータは、他方の給排ステーシ
ョンでフィルムの処理を行いつつ、一方の給排ステーシ
ョンでマガジンを取り替えることができる。マガジンに
よって保持されるカートリッジの数は、すべてのカート
リッジが一方のマガジン中でプリントされる前に、適当
な時間、例えば１０分間が経過するように設定され、こ
れによって他方のマガジンを取り替えるための時間が十
分に確保される。

【００２４】図示された実施例においては、フィルム
は、プリントステーション以外のすべてのステーション
において、カートリッジ受入部中のカートリッジから押
し出される。しかしながら、本発明はこのようなものに
限定されるものではない。例えば、カートリッジ受入部
の外側のステーションでカートリッジを保持するため
の、そしてフィルムをカートリッジから押し出し及びカ
ートリッジ内に巻き戻すための適当な機構が設けられる
ことができる。

【００２５】図７には、上記に代わる本発明のもう１つ
の実施例が示されている。可変式の写真プリンタ１００
は、従来の重ね継がれたフィルムの供給部１０２及び取
出部１０４、用紙の供給部１０６及び取出部１０８、ラ
ンプ室１１０、プリントステーション１１２、プリント
レンズ１１４、用紙露光ゲート部１１６、走査ステーシ
ョン１１８、及びプリントに先立って帯状フィルムに対
して実施される全範囲での走査を可能にするための環状
たるみ部１２０とを含んでいる。走査ステーション１１
８、環状たるみ部１２０及びプリントステーション１１
２は、取り外し可能なモジュール／デッキ１２２に取り
付けられている。図７に示されているとおり、従来の重
ね継がれたフィルムロールをプリントするために、プリ
ンタ１００が設けられている。カートリッジ内のフィル
ムをプリントするために、取り外し可能なデッキ１２２
が取り外されて、図８に示されているような、プリンタ
内のステーション間のカートリッジ受入部１２６を移動
させることができるタレット機構１２４を含むデッキ１
２２'と交換されることができる。該ステーションは、
前記の形式の円板形マガジンを受け入れるためのデッキ
１２２'内のくぼみ部１２８からなる給排ステーション
と、前記の形式の走査ステーション１３０と、プリント
ステーション１４０とを含む。図９に示されているよう
に、給排ステーションでカートリッジ受入部１２６を回
転させるための機構が設けられ、これによりカートリッ
ジが先の実施例に関連して記述されたカートリッジ受入
部の端部内に供給されることができるようになってい
る。

【００２６】図示された実施例においては、タレットは
写真現像装置の一部として示されている。しかしなが
ら、タレット組立体は、写真現像装置に回転可能に装着
されあるいは取り付けられることが可能な別体の装置で
あってもよい。この場合は、該装置を適切に連結するた
めの適当な連結手段が設けられるべきである。

【００２７】かくして、本発明は、複数の作業ステーシ
ョンにおいて写真現像装置内の個々のフィルムカートリ
ッジを自動的に取り扱うことができ、これにより該作業
ステーションでの同時処理を許容する方法及び装置を提
供するものである。本発明においてはまた、取り替え可
能なデッキが採用され、これによりプリンタがリール・
リール式フィルム又は個々のフィルムカートリッジを受
け入れることができるようになっている。

【００２８】本発明は、写真フィルムのプリンタに関し
て説明されてきたが、上記タレット機構は、フィルムカ
ートリッジが用いられるあらゆる写真現像装置、例え
ば、フィルム上の画像をディジタル画像に変換するため
のフィルムプロセッサ又はフィルムスキャナに対しても
適用されることができるということが理解されるであろ
う。

【００２９】

【発明の効果】本発明の第１〜第４の態様によれば、い
ずれにおいても前記の従来の問題点が解決され、写真現
像処理が能率化ないしは容易化される。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明にかかる写真現像装置の斜視図であ
る。

【図２】 図１に示された写真現像装置の一部の拡大さ
れた斜視図である。

【図３】 図２に示された装置のタレット機構の上面図
である。

【図４】 図１に示された装置に用いられるカートリッ
ジ受入部の斜視図である。

【図５】 図１及び図２に示された装置における典型的
な作業ステーションのの模式的な側面図である。

【図６】 図１に示された装置に用いられることができ
る、押し出されたフィルムカートリッジを含んでいるカ
ートリッジマガジンの斜視図である。

【図７】 帯状フィルム及びフィルムが装填されたカー
トリッジの両方を取り扱うための取り替え可能なデッキ
を受け入れることができる写真現像用プリンタの模式的
な斜視図である。

【図８】 本発明にかかるタレットを含んでいるカート
リッジが装填されたフィルムデッキを有するプリンタを
示している、図７に示されたプリンタの模式的な斜視図
である。

【図９】 図８に示されたプリンタのタレット機構の模
式図である。

【符号の説明】

１０…写真現像装置 １２…基部 １６…基台 ２０…タレット ２２(a〜f)…アーム ２４(a〜f)…カートリッジ受入部 ２６(a〜f)…ステーション ２８…マガジン ３０…穴部 ３４…プリントゲート部 ３５…プリントステーション ３６(a〜f)…摺動部材 ３８(a〜f)…アクチュエータ ３９…カートリッジ ４０…フィルム巻き取りリール ４１…帯状フィルム ４２…クランプ部材 ４４、４６…駆動ローラ ４８…ノッチ ５０…穴部 ５２…排出ピン ５４…処理区画 ５６、５８…はさみローラ ６０…懸垂式箱部材 ６２…駆動モータ ６３…駆動軸 ６４…エンコーダ ６６…駆動モータ ６７…モータ ６８…エンコーダ ７０…ドライブトレーン ７２…アクチュエータピン １００…プリンタ １０２…フィルム供給部 １０４…取出部 １０６…用紙供給部 １０８…取出部 １１０…ランプ室 １１２…プリントステーション １１４…プリントレンズ １１６…用紙露光ゲート部 １１８…走査ステーション １２０…環状たるみ部 １２２…取り外し可能なモジュール／デッキ １２２'…デッキ １２４…タレット機構 １２６…カートリッジ受入部 １２８…くぼみ部 １３０…走査ステーション １４０…プリントステーション

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 a) カートリッジ内のフィルム巻き取り
   リールの回転に対応してカートリッジ内部からカートリ
   ッジ外部へフィルムを押し出すことができるようになっ
   ている形式のフィルムカートリッジを受け入れるための
   カートリッジ受入部を少なくとも１つ有している回転可
   能なタレットと、 b) 該タレットのまわりに配置された複数の作業ステー
   ションであって、各作業ステーションに配置されたカー
   トリッジのフィルム巻き取りリールと係合してこれを回
   転させるための駆動機構と、該作業ステーションにおい
   てカートリッジから押し出されたフィルムに処理を施す
   ための装置とが設けられているものとが設けられてい
   て、 上記タレットが回転可能とされ、これにより上記カート
   リッジ受入部を、上記作業ステーションで連続的な処理
   を施すための連続する作業ステーションの少なくとも１
   つに移動させるようになっている写真現像装置。
2. 【請求項２】 a) 写真プリンタのプリントゲート部の
   高さに保持されたデッキ部と、 b) カートリッジ内のフィルム巻き取りリールの回転に
   対応してカートリッジ内部からカートリッジ外部へフィ
   ルムを押し出すことができるようになっている形式のフ
   ィルムカートリッジを受け入れるための複数のカートリ
   ッジ受入部を有し、上記デッキ部に回転可能に取り付け
   られたタレットと、 c) 該タレットのまわりのデッキ部上に配置された複数
   の作業ステーションであって、各作業ステーションが、
   該作業ステーションに配置されたカートリッジのフィル
   ム巻き取りリールと係合してこれを回転させるための駆
   動機構と、該作業ステーションにおいてカートリッジか
   ら排出されたフィルムに処理を施すための装置とを含ん
   でいるものとが設けられている写真プリンタ用の写真現
   像装置。
3. 【請求項３】 フィルム走査ステーションと、 プリントステーションと、 重ね継ぎされたフィルムロール及び帯状フィルムのカー
   トリッジの両方をフィルム走査ステーション及びプリン
   トステーションへ輸送するためのフィルム供給・輸送機
   構であって、カートリッジを供給・輸送するための手段
   が、フィルム走査ステーションとプリントステーション
   との間に配置されたタレットを備えたものとが設けられ
   ている写真プリンタ。
4. 【請求項４】 カートリッジ内のフィルム巻き取りリー
   ルの回転に対応してカートリッジ内部からカートリッジ
   外部へフィルムを押し出すことができるようになってい
   る形式のフィルムカートリッジを、各々が該カートリッ
   ジを受け入れるように設計された複数のカートリッジ受
   入部を有しているタレットに供給する工程と、 タレットを回転させることによって、フィルムカートリ
   ッジを、タレットまわりに配置された複数の作業ステー
   ションに輸送する工程とを含んでいる写真現像方法。