JPH07314503A - 射出成形用金型装置 - Google Patents

射出成形用金型装置

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JPH07314503A
JPH07314503A JP13129394A JP13129394A JPH07314503A JP H07314503 A JPH07314503 A JP H07314503A JP 13129394 A JP13129394 A JP 13129394A JP 13129394 A JP13129394 A JP 13129394A JP H07314503 A JPH07314503 A JP H07314503A
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勝男 田中
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淳二 北村
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祐司 村岡
Hiroto Fujii
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 交換自在な金型が装着されるホルダー側にて
金型種別を識別し得るようにして、装置各部の駆動制御
を容易に行えるようにした射出成形用金型装置を提供す
る。 【構成】 金型2,3はホルダー7,8に対してそれら
のホルダー溝14,15と突出部16,17との係合に
より装着され、その際に、ホルダー溝14,15の入口
部に配置されたリミットスイッチ36,37,38は、
金型種類によって異なる突出部16,17の寸法形状に
よって、出力状態が異なる。これにより、金型種類を識
別することができ、この識別結果に基づいて装置各部を
制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数種類のカセット式
の金型を交換自在とした成形品を得る射出成形用金型装
置に係り、特に、金型種別を識別するための構成の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の金型装置において、交換自在な
カセット式金型はこれを保持する部材であるホルダーに
装着自在とされており、複数種類の金型には、成形品に
アンダーカットがある場合、そのアンダーカットを外す
ために金型のパーティング面を開く方向と直交する方向
に移動可能な割型(スライドコア)を有したものや、成
形品の取り出しのために面突きが行えるように各々の金
型が開く3枚プレートでなるもの等がある。ところが、
従来では、装置側で装着される金型種別を判別して、判
別結果に応じて装置各部を制御するといった必要性がそ
れ程なかったために、装着された金型種別を装置側で自
動的に判別できるようにはなっていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ス
ライドコアを有する金型において、多種の金型交換を容
易とするために、該スライドコアを移動させるための駆
動機構をホルダー側に設けた場合には、金型の種別によ
ってパーティング面位置が異なることが多いことから、
金型を交換した時に、そのパーティング面位置に応じて
該駆動機構を移動させる必要がある。また、交換される
金型毎に、金型を冷却するための冷却水を供給する水管
接続をやり直す手間を省くために、水管が接続されたブ
ロックをホルダーに対して移動可能に設け、このブロッ
ク上に金型を載置するだけで水管接続がなされるように
することが考えられるが、その場合、この水管ブロック
を金型種別に応じて移動させる必要が生じる。また、成
形品を取り出すためのエジェクト機構と前記スライドコ
ア側との駆動制御に関連を持たせなければ、エジェクト
機構のエジェクト作動がスライドコアに損傷を与えるよ
うなことがある。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するもの
で、交換自在な金型の形状に工夫を施すと共に金型が装
着されるホルダー側にて金型種別を識別し得るようにし
たことで、装置各部の駆動制御を容易に行えるようにし
た射出成形用金型装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、複数種類のカセット式の金型と、
この金型が着脱自在に装着されるホルダーとからなり、
前記金型と前記ホルダーとはそれぞれに設けた互いの係
合溝と突出部とを係合させることにより装着される射出
成形用金型装置において、前記ホルダーの係合溝の入口
部にセンサを配置し、前記金型の突出部の寸法形状を金
型種類によって異ならせており、前記ホルダーに前記金
型を装着したときの前記センサ信号の状態より金型種類
を識別する識別手段を備え、この識別結果に基づいて装
置各部の動作を制御するようにしたものである。請求項
2の発明は、請求項1記載の射出成形用金型装置におい
て、ホルダーに、金型が載置され該金型に冷却用水を供
給するための移動自在な水管接続ブロックと、この水管
接続ブロックを移動させる移動手段とが設けられ、前記
識別結果による金型種類に応じて前記水管接続ブロック
を所定位置へ移動させるようにしたものである。請求項
3の発明は、請求項1記載の射出成形用金型装置におい
て、アンダーカットがある成形品の取り出しのために金
型のパーティング面を開閉するためのホルダーの移動方
向とは異なる方向に移動可能に該金型に設けられたスラ
イドコアと、このスライドコアと連結され該スライドコ
アを移動させる駆動機構と、この駆動機構を前記ホルダ
ーの移動方向に移動させる移動機構とを備え、前記移動
機構は前記識別結果による金型種類に応じて前記駆動機
構を所定位置へ移動させるようにしたものである。
【0006】
【作用】請求項1の発明に係る射出成形用金型装置によ
れば、金型はホルダーに対してそれらの係合溝と突出部
との係合により装着され、その際に、ホルダーの係合溝
の入口部に配置されたセンサは、金型種類によって異な
る突出部の寸法形状によって、センサ信号状態が異な
る。これにより、金型種類を識別することができ、この
識別結果に基づいて装置各部が適宜に制御される。請求
項2の発明によれば、装着載置された金型に冷却用水を
供給するための水管接続ブロックを、識別された金型種
類に応じて、所定位置へ移動させることができる。請求
項3の発明によれば、アンダーカットのある成形品の取
り出しのためのスライドコアに連結され同コアを移動さ
せる駆動機構を、識別された金型種類に応じて、ホルダ
ーの移動方向に移動機構でもって移動させることがで
き、スライドコアの位置が異なる金型種類に拘らず、駆
動機構はスライドコアと連結可能な状態となる。また、
スライドコアの駆動動作を、成形品を取り出すエジェク
タ動作とインターロックをかけて制御することもでき
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例による射出成形用金
型装置を図面とともに説明する。図1は同装置の要部構
成であるカセット式金型ユニットとそのホルダーを概念
的に示す図である。カセット式金型ユニット1は、固定
側の金型2と移動側の金型3とからなり、対向するパー
ティング面には樹脂等の成形材料が射出されて成形品を
成形するためのキャビティ4が設けられている。また、
移動側の金型3には、パーティング面を開いて成形品を
取り出す時に作動するエジェクタ板5(5a,5b)が
設けられている。金型ユニット1の金型2,3には、多
数の種類のものがあり、その詳細は後述するが、金型の
キャビティ4によって成形される成形品にアンダーカッ
トがある場合には、この成形品の取り出しのために金型
2,3のパーティング面を開く方向とは異なる方向に移
動可能なスライドコアが設けられている。また、成形品
をキャビティ4から取り出すための面突き出し用のスト
リッパープレートを含んだ3プレートタイプ等のものも
ある。
【0008】ホルダー6は、金型ユニット1を保持する
部材であり、ベースブロックを基体とした固定側ホルダ
ー7と移動側ホルダー8からなり、固定側のホルダー7
には取付板9とロックブロック10等が固定され、移動
側のホルダー8には取付板11とスペーサブロック12
とロックブロック13等が固定されている。これらロッ
クブロック10,13により夫々ホルダー溝14,15
が形成され、このホルダー溝14,15に上記金型2,
3の受け板2d,3dの突出部16,17が上方からス
ライド挿入されることで、金型ユニット1がホルダー6
に着脱自在に装着される。また、これらの固定側及び移
動側のホルダー7,8は不図示の成形機のダイプレート
に取り付けられ、成形機の作用により金型が開閉され、
成形品の取り出し等が行える。また、固定側のホルダー
7の図示手前側に射出装置が位置し、移動側のホルダー
8の図示奥側に成形品を取り出す時に作動してエジェク
タ板5の背面を突くロットが位置する。
【0009】図2は金型ユニット1を保持するホルダー
6(7,8)の平面図である。本実施例では、アンダー
カットを外すためのスライドコアの駆動機構を備えたも
のを示している。ホルダー6は固定側と移動側のベース
ブロックを基本とし、その全体が不図示の成形機に固定
され、移動側のホルダー8が金型の開閉のために移動さ
れるようになっている。図3は図2のA矢視の側面図で
あり、固定側のホルダー7を示す。図4は図2のB矢視
の側面図であり、移動側のホルダー8を示す。図5は固
定側の金型2と移動側の金型3及びスライドコアの駆動
機構を示した平面図、図6はホルダー6に金型2,3を
装着した状態での要部平面図、図7及び図8はそれぞれ
金型2及び金型3の各パーティング面を見た斜視図であ
る。
【0010】これらの図において、固定側ホルダー7
は、取付板9とロックブロック10等を有し、移動側ホ
ルダー8は、取付板11とスペーサブロック12とロッ
クブロック13等を有する。これらホルダー7,8に
は、金型2,3が装着されたときに該金型が載置される
水管ブロック21,22が連結され、この水管ブロック
21,22は金型2,3のパーティング面を開くときの
ホルダー8の移動方向と同じ方向に移動可能にロッド2
3,24により支持され、エアシリンダ25,26によ
り駆動可能とされている。水管ブロック21,22の各
々には、金型2,3へ冷却水を循環供給するための吐出
及び吸入用の接続口27,28が設けられ、かつ、冷却
水循環用の水管が連結されている。接続口27,28に
は水漏れ防止用のパッキング部材29が嵌め込まれてい
る。また、水管ブロック21,22の各々には、金型
2,3が載置されたときに、金型2,3を磁気吸引して
固定するための電磁マグネット30,31と位置決め用
のピン32が設けられている。なお、スペーサブロック
12の前面の穴12aは、3プレートタイプの金型が装
着された場合のピンを逃がすための穴である。
【0011】さらに、ホルダー7,8には、金型2,3
の突出部16,17が挿入されるホルダー溝14,15
の上部開口近傍(本実施例では3箇所)に、装着された
金型の種別を識別するためのリミットスイッチ36,3
7,38が配置されている。突出部16,17の突出方
向寸法が金型の種類に応じて変えられており、金型がホ
ルダー7,8に装着された時のリミットスイッチ36,
37,38による検出信号で金型種別が識別できるよう
になっている(詳細は後述)。なお、ホルダー溝14,
15を形成するロックブロック10,13の上端部付近
には、図3、図4に示されるように、金型を挿入し易い
ようにテーパー40が切られている。また、固定側のホ
ルダー7の取付板9には射出装置のノズルが臨む開口9
aと成形機への取付用孔9bが設けられ、移動側のホル
ダー8の取付板11には成形品を突き出すためのエジェ
クタロッドが臨む開口11aと成形機への取付用孔11
bが設けられている。取付板9,11の外面には断熱板
9c,11cが貼られている(図6)。
【0012】移動側のホルダー8の左右両側には、金型
のスライドコアを駆動するための機構(駆動手段)とし
て、第1及び第2シリンダ41,42が配設されてい
る。第1シリンダ41はスライドコア駆動用であって、
その駆動レバー41aの先端にスライドコアとの連結部
43が設けられている。第2シリンダ42は第1シリン
ダ41を含めてこの駆動機構全体を、金型の種別に応じ
て適正な位置に移動させるためのものである。すなわ
ち、図2、図4、図5から分かるように、第1シリンダ
41はシリンダ取付板45に取付けられ、このシリンダ
取付板45はリニアブッシュ46によりホルダー8側に
固定されたロッド47にガイドされ、所定範囲内で移動
可能とされている。第2シリンダ42はホルダー8側に
固定された取付板48に取付けられ、前記第1シリンダ
41が取付けられたシリンダ取付板45を移動させるも
のである。
【0013】次に、金型2及び金型3の構成について、
図5〜図8を参照して説明する。金型2は、固定側型板
2aと型本体2bと型本体ベース2cと受け板2dから
構成され、金型3は、同様に移動側型板3aと型本体3
bと型本体ベース3cと受け板3dから構成され、各部
はボルト等にて一体に固定されている。金型2,3のそ
れぞれの型本体2b,3bの対向するパーティング面P
Lに成形品が成形されるキャビティ4が設けられ、金型
2の型本体2bには、キャビティ4に射出装置のノズル
から成形材料を射出するためのランナー52が設けら
れ、金型2,3の型板2a,3aには水管53が設けら
れている。また、金型3には、成形品のアンダーカット
を外すための割型であるスライドコア55(55a,5
5b)が設けられ、このスライドコア55には、レバー
55cが連結され、レバー55cの先端部は、第1シリ
ンダ41の駆動レバー41aと係合する連結部43とさ
れている。このスライドコア駆動機構は、左右両側に位
置してホルダー8に設けられる。
【0014】上記連結部43は、その駆動方向において
互いに係合し合うように、上面視で略L字状とされてい
る。金型2,3はホルダー7,8に対して上方より挿入
することで装着され、ワンタッチで連結部43が係合し
得る状態になる。ここに、金型2,3のパーティング面
を開く方向とスライドコア55の移動方向とは直交して
いる。また、金型の種類によってパーティング面の位置
は異なり、そのためにスライドコア55の位置も異なる
が、第1シリンダ41の駆動レバー41aは、個々の金
型種別に対応するように第2シリンダ42により移動さ
せられる。また、金型3には、成形品突き出し用のエジ
ェクタ板上下5a,5bがガイド5cに案内されて設け
られ、戻し方向に付勢するスプリング5dの嵌められた
リターンピン5eが設けられている(図5では図示を省
略)。エジェクタ板上下5a,5bが不図示のロットで
突かれることで、成形品は不図示の突出しピンで突き出
されるようになっている。
【0015】金型2と金型3は、パーティング面を閉じ
るとき、金型3に固定したガイドピン57の先端部が金
型2のガイドブッシュ58の孔に嵌まり込むことで、位
置決めがなされる。また、金型種別に応じて金型2,3
の受け板2d,3dの突出部16,17のセンターから
の長さが、図6に示すように、x,x+αというように
変えられており、金型2,3をホルダー7,8に装着し
たとき、上述したリミットスイッチ36,37,38の
検出信号より金型種別が識別できるようになっている。
また、図7、図8に示すように、金型2,3の上面に
は、水管53同士を繋いで循環水を折り返すためのパイ
プ59と装着作業用の把手60が取り付けられ、底面に
は、水管ブロック21,22の接続口27,28及び位
置決めピン32の各々に対応した水管開口と位置決め用
の穴が設けられている。また、金型2,3のパーティン
グ面は、互いの凹凸が干渉し合わないような形状とさ
れ、しかも、成形時にスライドコア55が射出圧により
外方へ移動することを防止するためのロック用の凸部6
1が金型2に設けられている。
【0016】次に、図9、図10、図11を参照して、
いくつかの種類の金型を説明し、併せて、上述したリミ
ットスイッチ36,37,38(図2参照)により金型
種別を識別できるようにした点につき説明する。図9は
スライドコアを有した2プレートタイプの金型、図10
はスライドコアを有していない2プレートタイプの金
型、図11はスライドコアを有していない3プレートタ
イプの金型であり、各図において(a)は成形品をエジ
ェクタピンで突き出す方式、(b)は成形品をストリッ
パープレート3fで面突き出す方式のものを示す。そし
て、金型のタイプに応じて、受け板2dの中心側から両
端までの寸法が、図示のごとく、xとx+α、xとx、
x+αとx、というように異ならせており、この違いに
よりリミットスイッチ36,37,38(これらをLS
1,LS2,LS3とする)のオン・オフの状態が異な
り、これでもって、金型の識別が可能となる。また、金
型の全体長さはいずれも同じであるが、タイプに応じて
受け板2dからパーティング面PLまでの長さy1,y
2,y3がそれぞれ異なる。なお、図示の他に、スライ
ドコアを有した3プレートタイプの金型等もある。本実
施例では、次のような設定をしている。
【0017】
【表1】
【0018】このように金型種類を識別した信号を用い
て成形装置として次のような各種の制御を行うことがで
きる。(1)スライドコア55の連結部43を金型に応
じた所定の位置に移動させるように、シリンダ41,4
2を駆動制御することができる。(2)水管ブロック2
1,22を所定の位置に移動させるように、シリンダ2
5,26を駆動制御することができる。(3)スライド
コア55とエジェクタ動作時の突き出し用ピンとの接触
を防ぐためのインターロック制御等を行うことができ
る。なお、金型種類識別のセンサとしては、リミットス
イッチに限られず、マイクロスイッチ、近接スイッチそ
の他のセンサを使用可能である。
【0019】また、図11に示した3プレート金型にお
いては、ランナー部分の成形材料を取り除けるように固
定側の金型2の一部の型2gが可動とされており、成形
品の取り出しのために金型を開く時には、可動側の金型
3と一緒に型2gが移動し、最初にランナー部分のパー
ティングを開き、次いで、型2gと移動側の金型3との
間のパーティング面を開くようにしている。
【0020】また、図9の(a)に示すような面突き出
しのストリッパープレートを有した金型に、本実施例の
スライドコア駆動機構が適用可能であり、この場合の動
作を図12に示している。成形品62を取り出す時の金
型の開閉動作は、金型を開、つまりストリッパープレ
ート3fと型板2aとの間を開き、スライドコア55
をシリンダー41の作動により連結部43を介して抜き
(後退)、エジェクタ板5a,5bを押す。これによ
り、ピン63が成形品62から抜け、成形品は自重によ
り落下する。その後、エジェクタ板5a,5bを戻
し、スライドコア55を前進させ、金型を閉じれば
よい。連結部43が上面視L字形であるので、上記の動
作をする上で何等の支障にならない。
【0021】射出成形用金型は、その開閉動作によって
4類型に分けられる。これを図13〜図16に示す。図
13は2プレートタイプ(サイドゲート)、図14は3
プレートタイプ(ピンゲート)、図15はストリッパー
プレートタイプ(サイドゲート、面突き出し)、図16
は4プレートタイプ(ピンゲート・面突き出し)であ
り、いずれも(a)は金型が閉じた状態、(b)は成形
品とランナーを取り出すために金型が開いた状態を示
し、各図において、左方が移動側(エジェクタ側)、右
方が固定側(射出装置側)であり、PLはパーティング
面を示す。なお、金型が開いた時に見えるピンは金型内
の異なる位置に嵌まり合う関係にある。
【0022】上述したように、固定側及び移動側のホル
ダー7,8に水管ブロック21,22がパーティング面
の開方向に移動自在に設けられているが、この構造を図
17、図18を参照して説明する(図には水管ブロック
22を示す)。水管ブロック22にはロッド24が前記
方向に平行に固定され、このロッド24をホルダー8に
設けたリニアブッシュ64に差し込むことで、水管ブロ
ック22を移動自在としている。水管ブロック22に
は、上述したように、金型への冷却水循環用のホース
(水管)65がカプラーにて連結され、金型との接続口
27,28には、図19に示すようなリング状で断面が
高さ方向に大きく形成された耐熱性シリコンゴム等でな
る水漏れ防止用のパッキング部材29が嵌め込まれてい
る。また、水管ブロック22には、載置された金型3を
磁気吸引する電磁マグネット31などが設けられてい
る。
【0023】このような水管ブロック21,22の構成
を採用することで、上記各種金型の全てのタイプについ
て、金型をホルダー6(7,8)に挿入するだけで、容
易に水管接続が可能となり、しかも水漏れが生じること
がない。図20(a)(b)は上記図16に示したタイ
プの金型の場合の水管ブロック21,22の周辺の接続
構成例を示している。
【0024】次に、エジェクタロットによる成形品の突
き出し構成とその動作について、図21(a)(b)を
用いて説明する。カセット式の金型ユニット1が固定側
及び移動側のホルダー7,8にセットした場合、セット
クリアランスの存在のために、ユニット全体がその重量
により僅かながら傾いた状態になる。本実施例では、成
形機のダイプレート66から突設され、エジェクタ板の
背面側を突くエジェクタロット67の先端部を曲率(R
5以上)を持った面形状にしている。そして、同ロット
67の先端部はエジェクタ板5bの背面側の中心部近傍
を突くようにし、その突き出し時にエジェクタ板5bの
移動に伴い先端部がエジェクタ板5bの背面上を滑りな
がら移動する。これにより、従来では、図22に示すよ
うに、エジェクタ板5bの摺動方向とエジェクタロット
68の突き出し方向とが異なることから、エジェクタ板
5bとエジェクタロット68との接点に無理な力が掛か
っていたが、本実施例ではそのようなことがなくなる。
【0025】次に、本装置における金型交換のためのエ
アパージ構成について図23を参照して説明する。上記
のように金型には冷却用の水が循環されるようになって
いるが、本装置は、この冷却水を温度調整するための温
度調整器71を備えており、この温度調整器71と金型
ユニット1とは水回路72にて連通され、この水回路7
2の途中には回路を開閉する電磁弁ユニット73が配さ
れている。電磁弁ユニット73は、水回路72の往復路
中に設けた第1及び第2の電磁弁V1,V2と、金型交
換に際して金型を外す前に、金型側の水管内の水を抜く
ためにエアを供給するエアコンプレッサ74と、エアの
供給を制御する第3の電磁弁V3と、金型側の水回路を
大気に開放するための第4の電磁弁V4とからなる。
【0026】そして、その水抜き動作は、成形中は第1
及び第2の電磁弁V1,V2のみを開き、金型交換に際
してはタイマ等に設定された所定時間、第3の電磁弁V
3を開いて金型側の水管内にエアコンプレッサ74より
エアを供給して金型側の水管内の水を温度調整器7側に
押し出し、エアパージを行う。その後、第1、第2及び
第3の電磁弁V1,V2,V3を閉じ、第4の電磁弁V
4のみを開いて大気開放し、この状態で金型交換を行
う。以降は成形時の状態とすればよい。この動作は、成
形動作を終えてから温度調整器71の電源をオフからオ
ンに切換えることで、自動的に行われるようにしてい
る。このような構成を採用することで、図24に示すよ
うに電磁弁ユニットを備えていない構成の場合に、金型
交換時に金型をホルダーから外した時に水が溢れ出て、
周辺を水浸しにすることがあったが、そのようなことが
防止され、しかも、大気圧に開放することにより、水気
を含んだ圧縮空気が噴出することもなくなり、金型交換
が簡単に行えるようになる。なお、本発明は上記実施例
構成に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範
囲において種々の変形が可能である。
【0027】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
金型種類によってホルダーの係合溝に係合される突出部
の寸法形状を異ならせているので、金型がホルダーに装
着される際に、ホルダーに配置されたセンサによって金
型種類を自動的に識別することができ、この識別結果に
基づいて装置各部を適宜に制御でき、金型交換作業時の
装置の駆動制御が容易となる。請求項2の発明によれ
ば、上記の効果に加えて、識別された金型種類に応じ
て、金型に冷却用水を供給するための水管接続ブロック
を所定位置へ自動的に移動させることができ、金型交換
毎に水管接続をやり直す手間がかからず、金型交換作業
が容易となる。請求項3の発明によれば、上記の効果に
加えて、アンダーカットのある成形品の取り出しのため
にスライドコアに連結され同コアを移動させる駆動機構
を、識別された金型種類に応じて移動機構でもって自動
的に所定位置へ移動させることができ、従って、金型種
類によってスライドコア位置が異なっても、それに対応
して常に駆動機構をスライドコアと連結可能な状態とす
ることができる。また、スライドコアの駆動動作と成形
品を取り出すエジェクタ動作とをインターロックをかけ
て制御することが可能で、スライドコア等を壊すことが
なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の要部構成であるカセット式金型ユ
ニットとそのホルダーを概念的に示す図である。
【図2】本実施例による金型ユニットを保持するホルダ
ーの平面図である。
【図3】図2のA矢視の側面図である。
【図4】図2のB矢視の側面図である。
【図5】固定側及び移動側の金型とスライドコアの駆動
機構を示した平面図である。
【図6】ホルダーに金型を装着した状態での要部平面図
である。
【図7】金型2のパーティング面を見た斜視図である。
【図8】金型3のパーティング面を見た斜視図である。
【図9】各種タイプの金型の一例を示す図である。
【図10】各種タイプの金型の一例を示す図である。
【図11】各種タイプの金型の一例を示す図である。
【図12】ストリッパープレートを有した金型にスライ
ドコア駆動機構を適用した例を示す図である。
【図13】射出成形用金型の類型の一例を示す図であ
る。
【図14】射出成形用金型の類型の一例を示す図であ
る。
【図15】射出成形用金型の類型の一例を示す図であ
る。
【図16】射出成形用金型の類型の一例を示す図であ
る。
【図17】移動側のホルダーに水管ブロックが設けられ
た構造を示す側面図である。
【図18】水管ブロックの斜視図である。
【図19】水漏れ防止用のパッキング部材を示す斜視図
及び断面図である。
【図20】図16のタイプの金型の水管ブロック周辺の
接続構成例を示す図である。
【図21】本実施例のエジェクタロットによる成形品の
突き出し構成を示す図である。
【図22】従来のエジェクタロットによる成形品の突き
出し構成を示す図である。
【図23】本実施例による金型交換のためのエアパージ
構成を示す図である。
【図24】従来の金型交換のためのエアパージ構成を示
す図である。
【符号の説明】
1 カセット式の金型ユニット 2 固定側の金型 3 移動側の金型 6 ホルダー 7 固定側のホルダー 8 移動側のホルダー 14,15 ホルダー溝 16,17 突出部 21,22 水管ブロック 25,26 エアシリンダー(移動手段) 36,37,38 リミットスイッチ(センサ) 41 第1シリンダ(駆動機構) 42 第2シリンダ(移動機構) 43 連結部 55 スライドコア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村岡 祐司 大阪市東淀川区上新庄3丁目20番16号 株 式会社小松ライト製作所内 (72)発明者 藤井 裕人 大阪市東淀川区上新庄3丁目20番16号 株 式会社小松ライト製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類のカセット式の金型と、この金
    型が着脱自在に装着されるホルダーとからなり、前記金
    型と前記ホルダーとはそれぞれに設けた互いの係合溝と
    突出部とを係合させることにより装着される射出成形用
    金型装置において、 前記ホルダーの係合溝の入口部にセンサを配置し、前記
    金型の突出部の寸法形状を金型種類によって異ならせて
    おり、前記ホルダーに前記金型を装着したときの前記セ
    ンサ信号の状態より金型種類を識別する識別手段を備
    え、この識別結果に基づいて装置各部の動作を制御する
    ようにしたことを特徴とする射出成形用金型装置。
  2. 【請求項2】 前記ホルダーには、金型が載置され該金
    型に冷却用水を供給するための移動自在な水管接続ブロ
    ックと、この水管接続ブロックを移動させる移動手段と
    が設けられ、前記識別結果による金型種類に応じて前記
    水管接続ブロックを所定位置へ移動させるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の射出成形用金型装置。
  3. 【請求項3】 アンダーカットがある成形品の取り出し
    のために金型のパーティング面を開閉するためのホルダ
    ーの移動方向とは異なる方向に移動可能に該金型に設け
    られたスライドコアと、このスライドコアと連結され該
    スライドコアを移動させる駆動機構と、この駆動機構を
    前記ホルダーの移動方向に移動させる移動機構とを備
    え、前記移動機構は前記識別結果による金型種類に応じ
    て前記駆動機構を所定位置へ移動させるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の射出成形用金型装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014233976A (ja) * 2013-06-03 2014-12-15 プクァン テクノロジー カンパニー リミテッド 射出金型のアンダーカット取出し装置
JP2015086938A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 株式会社キッツ 樹脂管用継手及び樹脂管用継手の識別方法
JP2016138786A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 双葉電子工業株式会社 計測装置
CN109016268A (zh) * 2018-09-17 2018-12-18 常州星宇车灯股份有限公司 一种用于三板模具的安全限位控制结构

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