JPH07311308A - カラーフィルタの製造法及びカラーフィルタ - Google Patents

カラーフィルタの製造法及びカラーフィルタ

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JPH07311308A
JPH07311308A JP10373994A JP10373994A JPH07311308A JP H07311308 A JPH07311308 A JP H07311308A JP 10373994 A JP10373994 A JP 10373994A JP 10373994 A JP10373994 A JP 10373994A JP H07311308 A JPH07311308 A JP H07311308A
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color filter
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film
photosensitive resin
resin layer
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Manabu Saito
学 斎藤
Hiroshi Yamazaki
宏 山崎
Hajime Kakumaru
肇 角丸
Kazutaka Masaoka
和隆 正岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光性フィルムを用いて基板上に作業性、密
着性等がよく高精度で多色の微細パターンを有するカラ
ーフィルタを製造しうるカラーフィルタの製造法を提供
する。 【構成】 透明基板上に、ベースフィルムと乾燥された
厚さ0.5μm〜5.0μmの着色感光性樹脂層とを有
する感光性フィルムを、着色感光性樹脂層が前記基板に
面するように貼合わせる工程、所定のパターンに露光す
る工程及び露光後ベースフィルムを剥して現像する工程
を繰り返すことによって多色パターンを形成するカラー
フィルターの製造法において、着色感光性樹脂層にバイ
ンダーポリマーとしてメタクリル酸又はアクリル酸を1
7重量%〜30重量%共重合し、重量平均分子量が5
0,000〜150,000のアクリルコポリマーを4
5重量部〜70重量部含み且つ現像工程時に用いる現像
液としてほう酸ナトリウム塩の水溶液を用いることを特
徴とするカラーフィルタの製造法並びにこの製造法によ
り製造されたカラーフィルタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーフィルタの製造
法及びカラーフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルタは、スパッタクロムなど
でブラックマトリックス部を形成したガラスなど光学的
に透明な基板上に赤(R)、緑(G)及び青(B)から
なる色相の極めて微細なカラー画素をストライプ状また
モザイク状のパターンとして一定の間隔で並べたもので
ある。これらのパターンは色相を所定の順序に所定の間
隔をおいて整然と配置し、しかも厚さムラの少ない均一
な層とする必要があり、種々カラーフィルタの製造法が
提案されている。例えばスクリーン印刷法では、低コス
トのカラーフィルタの製造が可能である。また、フォト
リソグラフィ技術を用いる方法、即ちカラーフィルタ用
基板上に形成された透明膜に、所定のネガマスクを通し
て紫外線照射し、未露光部を除去した後、防染層を形成
しながら染色する方法がある。
【0003】前記の方法の改良法として基板上に着色し
た溶液状感光性樹脂組成物を塗布し、乾燥したのち、露
光、現像して一色のパターンを形成させ、この工程を他
の色についても同様に繰り返し行いカラーフィルタを形
成する方法がある。また、現在プリント配線板製造時の
レジストとして一般的に使用されている、ベースフィル
ム及び感光性樹脂層とからなる感光性フィルムを使用し
た、多色の微細なストライプ状またはモザイク状のパタ
ーンを簡単に高精度で形成できるカラーフィルタの製造
法が知られている。透明基板上にベースフィルムと一色
に着色された感光性樹脂層が基板に面するように貼合わ
せる工程、露光して所定のパターンを形成させる工程お
よび前記ベースフィルムを剥して現像する工程を繰り返
して多色のパターンを形成させてカラーフィルタが製造
される。例えば、一つの色相着色剤を含む感光性樹脂の
層を支持体に塗布乾燥した感光性フィルムの感光性樹脂
の層を透明な基板に転写して、所定のパターンのマスク
を介して露光、現像してパターンを形成させる方法(特
開昭61−99102号公報)がある。また、このフィ
ルムに所定のパターンのマスクを介して露光、現像して
パターンを形成した後に、透明な基板上に転写してカラ
ーフィルタのパターンを形成する方法(特開昭61−9
9103公報)およびこのフィルムを加熱圧着して、所
定のパターンのマスクを介して露光して、ベースフィル
ムを剥離し現像して透明着色の画像パターンを形成する
方法(特開昭63−187203合公報)。さらに着色
感光性樹脂の上にポリ酢酸ビニル共重合体の接着剤を構
成した感光性フィルムを用いて特開昭63−18720
3号広報と同様の方法でカラーフィルタのパターンを形
成する方法(特開平2−24624号公報)が知られて
いる。
【0004】
【発明が解決使用とする課題】感光性樹脂を用いたカラ
ーフィルタの製造法で、現像する工程に於て現像液とし
ては、作業環境、自然環境などの面からアルカリ現像液
が好ましく、そのためにアルカリ現像液で現像できるい
わゆるアルカリ現像型感光性樹脂を用いるのが好まし
い。しかし、カラーフィルター用の感光性樹脂層の膜厚
は5μm以下と極めて薄く、またパターンが微細なた
め、従来よりアルカリ現像型感光性樹脂の現像液として
用いられている炭酸ナトリウム水溶液では現像時にパタ
ーンが剥離するという問題があった。本発明は、前記し
た従来の問題を解消し作業性、密着性等がよく、高精度
で多色な微細パターンを有するカラーフィルタの製造法
及びカラーフィルタを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手法】本発明は、透明基板上
に、ベースフィルムと乾燥された厚さ0.5μm〜5.
0μmの着色感光性樹脂層とを有する感光性フィルム
を、着色感光性樹脂層が前記基板に面するように貼合わ
せる工程、所定のパターンに露光する工程及び露光後ベ
ースフィルムを剥して現像する工程を繰り返すことによ
って多色パターンを形成するカラーフィルターの製造法
において、着色感光性樹脂層にバインダーポリマーとし
てメタクリル酸又はアクリル酸を17重量%〜30重量
%共重合し、重量平均分子量が50,000〜150,
000のアクリルコポリマーを45重量部〜70重量部
含み且つ現像工程時に用いる現像液としてほう酸ナトリ
ウム塩の水溶液を用いることを特徴とするカラーフィル
タの製造法及びこの製造法により製造されたカラーフィ
ルタに関する。
【0006】本発明において、露光後、現像する工程に
おいて現像液としてほう酸ナトリウム塩の水溶液を用い
ることによってカラーフィルタに要求される微細パター
ンを形成することができる。このとき現像液であるほう
酸ナトリウム塩の水溶液の濃度は0.05重量%〜0.
3重量%とすることが好ましく、0.1重量%〜0.2
重量%とすることがより好ましい。現像液の濃度が0.
05重量%未満では現像性が不十分となる傾向があり、
0.3重量%以上では微細パターン部が欠落し易くなる
傾向がある。なお、ほう酸ナトリウム塩としては、ほう
酸ナトリウム10水和物(Na247・10H2O)を
用いることが好ましい。
【0007】本発明に用いられる感光性フィルムは、透
明なベースフィルム、例えば、ポリエチレンテレフタレ
ートン等のフィルム上に、赤、緑及び青にそれぞれ着色
した感光性樹脂組成物を塗布し、乾燥させて各色に着色
した着色感光性樹脂層を形成したものであり、着色感光
性樹脂層は未硬化であり、柔軟で、粘着性を有するた
め、この上に更にポリエチレンフィルムなどの保護フィ
ルムを貼合わせて外部からの損傷、異物の付着などを防
止することが望ましい。感光性フィルムに形成された着
色感光性樹脂層は、保護フィルムを剥しながら透明基板
上に貼合わされる。透明基板は、貼合せ前に予備加熱
(80〜200℃で1〜30分間)することが密着性の
点から好ましい。
【0008】着色感光性樹脂層は、メタクリル酸又はア
クリル酸[以下(メタ)アクリル酸という]を17重量
%〜30重量%共重合し重量平均分子量が50,000
〜150,000のアクリルコポリマーを40〜60重
量%含むバインダーポリマー(a)、エチレン性不飽和
化合物(b)、光重合開始剤(c)を含有し、この着色
感光性樹脂層の厚さは0.5μm〜5.0μmとされ、
1.0μm〜2.5μmとすることが好ましい。現像液
の温度は、20℃〜40℃とすることが好ましく、25
℃〜35℃とすることがより好ましい。20℃未満では
現像性が不十分となる傾向があり、40℃より高い温度
では微細パターンが欠落し易くなる傾向がある。現像方
法は、浸漬、スプレー等公知の方法が可能であり特に制
限はない。時間、スプレー圧などは装置条件により適宜
選択される。
【0009】アクリルコポリマー((a)の成分)とし
ては、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと(メタ)
アクリル酸との共重合体、(メタ)アクリル酸アルキル
エステルと(メタ)アクリル酸とこれらと共重合し得る
ビニルモノマーとの共重合体等が挙げられる。(メタ)
アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エ
チルヘキシル等が挙げられる。また、(メタ)アクリル
酸アルキルエステルや(メタ)アクリル酸とこれらと共
重合し得るビニルモノマーとしては、(メタ)アクリル
酸ジメチルエチル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフ
ルフリル、(メタ)アクリル酸ジエチル、2,2,2−
トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2,2,
3,3−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレー
ト、アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、スチ
レン、ビニルトルエン等が挙げられる。さらに(メタ)
アクリル酸を共重合成分として含むテレフタル酸、イソ
フタル酸、セバシン酸等のポリエステル、ブタジエンと
アクリロニトリルとの共重合体、セルロースアセテー
ト、セルロースアセテートブチレート、メチルセルロー
ス、エチルセルロース等も用いることが出来る。(メ
タ)アクリル酸の共重合の割合は17重量%〜30重量
%であり、20重量%〜27重量%であることが好まし
い。(メタ)アクリル酸の共重合の割合が17重量%未
満では現像性に乏しく、30重量%を超えると微細パタ
ーン部の欠落が発生する。
【0010】(a)成分の使用によって、塗膜性や硬化
物の膜特性が向上し、その配合量は(a)成分と(b)
成分の総量を100重量部として45重量部〜70重量
部であることが好ましく、50重量部〜65重量部であ
ることがより好ましい。配合量が45重量部未満では、
フィルム形成性が不足する傾向があり、70重量部を超
えると、光硬化物が脆くなり基板の密着性が低下する傾
向がある。また、(a)成分の重量平均分子量は、前記
塗膜性や膜強度の点から50,000〜150,000
とされる。重量平均分子量が50,000未満では現像
時に微細パターン部が欠落し、150,000を超える
分子量では現像性が低下する。
【0011】エチレン性不飽和化合物の((b)成分)
としては、例えば、多価アルコールにα、β−不飽和カ
ルボン酸を付加して得られる化合物(トリメチロールプ
ロパンジ(メタ)アクリレート(メタアクリレートまた
はアクリレートを意味する、以下同じ)、トリメチロー
ルプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロー
ルメタントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリ
トールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリ
トールヘキサ(メタ)アクリレート等)、グリシジル基
含有化合物にα,β−不飽和カルボン酸を付加して得ら
れる化合物(トリメチロールプロパントリグリシジルエ
ーテルトリアクリレート、ビスフェノールAジグリシジ
ルエーテルジ(メタ)アクリレート等)、多価カルボン
酸(無水フタル酸等)と水酸基及びエチレン性不飽和基
を有する化合物(β−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート等)とのエステル化物、(メタ)アクリル酸(メ
タアクリル酸またはアクリル酸を意味する、以下同じ)
のアルキルエステル((メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、
(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等)、トリメチ
ルヘキサメチレンジイソシアナートと2価アルコールと
2価の(メタ)アクリル酸モノエステルとを反応させて
得られるウレタンジアクリレート化合物などが挙げられ
る。これらの化合物は2種以上用いても良い。(b)成
分の配合量は(a)成分と(b)成分の総量を100重
量部として30重量部〜55重量部とすることが好まし
く、35重量部〜50重量部とすることがより好まし
い。
【0012】前記の光重合開始剤((c)成分)として
は、例えば、ベンゾフェノン、N,N′−テトラメチル
−4,4′−ジアミノベンゾフェノン(ミヒラーケト
ン)、N,N′−テトラメチル−4,4′−ジアミノベ
ンゾフェノン、4−メトキシ−4′−ジメチルアミノベ
ンゾフェノン、4,4′−ジエチルアミノベンゾフェノ
ン、2−エチルアントラキノン、フェナントレンキノン
等の芳香族ケトン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾ
インエチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル等の
ベンゾインエーテル、メチルベンゾイン、エチルベンゾ
イン等のベンゾイン、2−(o−クロロフェニル)−
4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−ク
ロロフェニル)−4,5−ジ(m−メトキシフェニル)
−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−
フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール
二量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,5−ジフ
ェニルイミダゾール二量体、2−(p−メトキシフェニ
ル)−4,5−ジフエニルイミダゾール二量体、2,4
−ジ(p−メトキシフェニル)−5−フェニルイミダゾ
ール二量体、2−(2,4−ジメトキシフェニル)−
4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メ
チルメルカプトフェニル)−4,5−ジフェニルイミダ
ゾール二量体等の2,4,5−トリアリールイミダゾー
ル二量体などが用いられる。
【0013】(c)成分の配合量は(a)成分と(b)
成分の総量100重量部に対して0.1重量部〜10重
量部とすることが好ましい。この配合量が0.1重量部
未満では光感度が不十分となる傾向があり、10重量部
を超えると露光の際に組成物の表面での光吸収が増大
し、内部の光硬化が不十分となる傾向がある。
【0014】前記顔料又は染料((d)成分)として
は、一般に知られている着色剤が使用でき、感光性樹脂
層、特にエチレン性不飽和化合物またはカルボキシル基
含有フイルム性付与ポリマーに対する相溶性、目標とす
る色相、光透過性等を考慮して選択される。(d)成分
の配合量は、(a)成分と(b)成分の総量100重量
部に対して0.1重量部〜40重量部とすることが好ま
しい。この配合量が0.1重量部未満では着色が不十分
となる傾向があり、40重量部を超えると光透過率が低
下する傾向がある。
【0015】着色感光性樹脂層には、加熱硬化性を高め
るためにカルボキシル基含有フィルム性付与ポリマーの
カルボキシル基と熱反応するメラミン樹脂及び/又はエ
ポキシ樹脂を、(a)成分と(b)成分の総量100重
量部に対して1重量部〜20重量部添加含有させること
が好ましい。これらを添加した系では、130℃〜20
0℃で30分〜60分加熱することによって着色層の架
橋密度が向上し、耐熱性が著しく向上する。
【0016】透明基板(カラーフィルタ用の下地基板)
がガラス板の場合は、着色感光性樹脂層とガラス板との
密着性を向上させるため、あらかじめシランカップリン
グ剤で処理したガラス板を用いることが好ましい。ま
た、前記着色感光性樹脂層にシランカップリング剤を含
有させ、感光性樹脂層とガラス板との密着性を向上させ
ることもできる。この場合のシランカップリング剤の添
加量は、(a)成分と(b)成分の総量100重量部に
対して1重量部〜30重量部であることが好ましい。
【0017】本発明において感光性フィルムを用いたカ
ラーフィルタは、次のようにして製造される。まず、透
明基板上に形成された着色感光性樹脂層を貼合わせ、着
色感光性樹脂層表面のベースフィルム上に所定パターン
のネガマスクをのせて露光した後、ベースフィルムを除
去し、所定の現像液で現像し着色パターンを形成する。
この着色パターン形成工程を、色の異なる感光性フィル
ムを用いて所定回数繰り返し行い、多色のパターンを形
成させてカラーフィルタが得られる。なお、ここで得ら
れるカラーフィルタのパターンはストライプ状、モザイ
ク状等既存のカラーフィルタ用パターンの全てに適用可
能であが、各色のパターン間の間隔は25μm以上であ
ることが好ましい。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。 実施例1 表1に示した実施例1の配合の均一に溶解した溶液
(A)(206重量部)に表2の赤色の顔料を20重量
部を溶解し赤ワニスを得た。これと同様に塗液(A)
(206重量部)に緑顔料、青顔料を20重量部溶解さ
せ緑ワニス、青ワニスを得た。得られたワニスをフィル
ムコーターを用いて厚さ6μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルム(テイジン社製テトロンフィルムM5
R)上に均一な厚さに塗布し、100℃の乾燥機で約2
分間加熱乾燥後、保護フィルムとして厚さ30μmのポ
リエチレンフィルムを貼合わせて着色感光性樹脂層の膜
厚が2μmの感光性フィルムを得た。次に、カラーフィ
ルタ用の下地基板を150℃で10分間加熱後、着色感
光性フィルムの保護フィルムを剥しながら、着色感光性
樹脂層をロール温度を110℃、ロール圧力を4kgf/cm
2、速度を1.0m/minとしてラミネートした。次いで所
定のパターンのネガマスクを通して露光機HMW−20
1B(3kW、超高圧水銀灯、オーク製作所製)を用い6
0mJ/cm2で露光した。露光後、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムを除去し、0.2重量%ほう酸ナトリウム
水溶液で現像し所定のパターンを形成した。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】比較例1 実施例1と同様のワニスを用いて感光性フィルムを得
た。得られた感光性フィルムは、実施例2と同様に所定
のパターンを形成するためにラミネート、露光、現像の
工程を行った。この際、現像工程に於て現像液として
0.2重量%炭酸ナトリウム水溶液を用いた。その結
果、透明基板上の着色樹脂層は現像されずに透明基板上
から剥離してまった。
【0022】比較例2 表1に示した比較例2の配合の塗液(B)に実施例1と
同様に顔料を含有させ感光性フィルムを作成した。得ら
れた感光性フィルムは、実施例1と同様に所定のパター
ンを形成するためにラミネート、露光、現像の工程を行
った。しかし、現像を行うために感光性樹脂層上のポリ
エチレンテレフタレートを剥離しようとした結果、感光
性樹脂層はポリエチレンテレフタレートと一緒に剥離さ
れてしてしまった。
【0023】比較例3 表1に示した比較例3の配合の塗液(C)に実施例1と
同様に顔料を含有させ感光性フィルムを作成した。得ら
れた感光性フィルムは、実施例1と同様に所定のパター
ンを形成するためにラミネート、露光、現像の工程を行
った。この際、現像工程に於て現像液として0.2重量
%ほう酸ナトリウム水溶液を用いた。結果、透明基板上
の着色樹脂層は現像後、すぐに透明基板上から剥離して
まった。
【0024】比較例4 表1に示した比較例4の配合の塗液(D)に実施例1と
同様に顔料を含有させ感光性フィルムを作成した。得ら
れた感光性フィルムは、実施例1と同様に所定のパター
ンを形成するためにラミネート、露光、現像の工程を行
った。この際、現像工程に於て現像液として0.2重量
%ほう酸ナトリウム水溶液を用いた。結果、透明基板上
の着色樹脂層は現像後、すぐに透明基板上から剥離して
まった。
【0025】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、感光性フィル
ムを用いて基板上に作業性、密着性等がよく、高精度で
な多色の微細パターンのカラーフィルタを製造すること
ができる。
フロントページの続き (72)発明者 正岡 和隆 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社山崎工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に、ベースフィルムと乾燥さ
    れた厚さ0.5μm〜5.0μmの着色感光性樹脂層と
    を有する感光性フィルムを、着色感光性樹脂層が前記基
    板に面するように貼合わせる工程、所定のパターンに露
    光する工程及び露光後ベースフィルムを剥して現像する
    工程を繰り返すことによって多色パターンを形成するカ
    ラーフィルターの製造法において、着色感光性樹脂層に
    バインダーポリマーとしてメタクリル酸又はアクリル酸
    を17重量%〜30重量%共重合し、重量平均分子量が
    50,000〜150,000のアクリルコポリマーを
    45重量部〜70重量部含み且つ現像工程時に用いる現
    像液としてほう酸ナトリウム塩の水溶液を用いることを
    特徴とするカラーフィルタの製造法。
  2. 【請求項2】 現像液が濃度0.05重量%〜0.3重
    量%のほう酸ナトリウム塩の水溶液である請求項1記載
    のカラーフィルタの製造法。
  3. 【請求項3】 ほう酸ナトリウム塩がほう酸ナトリウム
    10水和物(Na247・10H2O)である請求項2
    記載のカラーフィルターの製造法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の製造法により
    製造されたカラーフィルタ。
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