JPH07308748A - 鋳造金型装置 - Google Patents

鋳造金型装置

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JPH07308748A
JPH07308748A JP12839594A JP12839594A JPH07308748A JP H07308748 A JPH07308748 A JP H07308748A JP 12839594 A JP12839594 A JP 12839594A JP 12839594 A JP12839594 A JP 12839594A JP H07308748 A JPH07308748 A JP H07308748A
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Hidemi Kubo
秀巳 久保
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政義 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャビティ内充填物加圧手段を備えても、押
出しピンを長くする必要がなく、またその設置場所の自
由度を維持することが可能な鋳造金型装置の提供。 【構成】 押出しピン10を固定するピン板8はC板連
結棒14、C板連結板13を介してC板7に離間して固
定される。ピン板8とC板連結板13間の空間に可動金
型1から延びた支柱17に支持された支持板16が位置
し、支持板に加圧シリンダ15が固定される。加圧シリ
ンダ15は可動金型キャビティ2’に出没可能な加圧ピ
ン18を駆動する。 【効果】 加圧シリンダも該空間内に位置するので、ピ
ン板は可動金型に対向配置でき、押出しピンと加圧シリ
ンダとの機械的干渉を考慮せずに済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋳造金型装置関し、特に
金型キャビティ内の充填物を部分的に加圧する部分加圧
手段又は該充填物を部分的に押出す部分押出手段を備え
た鋳造金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示される従来の鋳造金型装置は、
キャビティ2’が形成された可動ダイス2と該可動ダイ
ス2を固定する可動ダイスホルダ3とにより可動金型1
が構成されている。そして可動金型1はスペーサ4を介
して可動プラテン6上のダイペース5に固定されてい
る。可動プラテン6の移動により、可動金型1は図示せ
ぬ固定金型に対して離接し、金型開閉動作が行われる。
【0003】キャビティ2’内の固化溶湯を可動金型1
から取り外す為に、可動金型1に貫通して一端がキャビ
ティ2’に対して出没可能な押出しピン10、10が設
けられている。押出しピン10、10の他端はピン板8
に固定されており、ピン板8は鋳造機のC板7に段付き
ピン11にて固定されている。そしてC板7の四隅には
エジェクタロッド12が固定され、該エジェクタロッド
12の作動により押出しピン10、10は往復動作が可
能となる。ピン板8やC板7は、可動金型1とダイベー
ス5間の空間に移動可能に位置している。
【0004】キャビティ2’内に充填された溶湯が半凝
固状態にあるとき該充填物を部分的に加圧するために部
分加圧手段が設けられている。部分加圧手段は、加圧ピ
ン18と加圧シリンダ15を有し、加圧ピン18の一端
は該キャビティ2’に対して出没可能に設けられてい
る。加圧ピン18の他端は加圧シリンダ15のピストン
15aに連結されている。加圧シリンダ15は可動金型
1に固定された支柱17、17に支持された支持板16
に固定されている。この構成によりエジェクタロッド1
2の動作とは無関係に、加圧シリンダ15の作動によ
り、加圧ピン18を半凝固状態の溶湯内に押し込んで溶
湯を部分加圧することができる。
【0005】図5は他の従来の鋳造金型装置を示してお
り、図4と同一の番号は同一の部材を意味する。この従
来装置では、可動ダイス2に鋳抜きピン9を着脱可能に
設けており、そのことによって鋳造品にネジ孔やボルト
孔を形成することができる。可動ダイス2自体に突部を
設けるように機械加工しても、鋳造品に同様な孔を形成
することができるが、突部に焼き付きやかじりが生じた
ときは可動ダイス2自体を交換しなければならず極めて
不経済である。よって、別体として鋳抜きピン9を設け
ることで、ダイス加工の煩雑さを避けると共に、焼き付
き等が生じても鋳抜きピンのみの交換で済むようにした
のである。
【0006】溶湯が固化した後、鋳抜きピン9周囲の固
化溶湯を鋳抜きピン9から離反させ易くするために、い
ずれかの押出しピン10は鋳抜きピン9の近傍に出没可
能に設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで図4に示される
従来の鋳造金型装置では、加圧シリンダ15が可動ホル
ダ3とピン板8との間の空間に設置されているために、
押出しピン10の設置場所に制約を受けることとなる。
即ち、押出しピン10はピン板8から延びているため、
加圧シリンダ15と干渉する場所には設けることがで
ず、押出しピン10設置の自由度が小さくなる、という
欠点がある。
【0008】またピン板8と可動ホルダ3との間の空間
に加圧用シリンダ15を配設するため、ピン板8と可動
ホルダ3との距離を大きくとる必要があり、必然的に押
出しピン10が長くなる。そのために押出しピン10の
曲がりや折れの可能性が高まる。このような欠点は、加
圧シリンダ15を可動ホルダ3に直接固定した場合も同
様である。
【0009】また図5に示される従来の鋳造金型装置で
は、製品形状により鋳抜きピン9への抱きつき(溶湯が
鋳抜きピンを包むように固化する)がある場合や、押出
しピン10の押出し力が不十分な場合には、鋳造品を鋳
抜きピン9から分離するのが困難となる。特に鋳抜きピ
ン9周囲の固化溶湯と、押出しピン10との位置関係よ
りして、押出しピン10は鋳抜きピン9の軸方向に平行
に固化溶湯を押し出すことは不可能である。
【0010】図4に示されるような部分加圧手段の加圧
ピンを、鋳抜きピン9の周囲に配設すれば、鋳抜きピン
9周囲の固化溶湯の押出しの問題は改善されるが、加圧
シリンダの設置場所に起因する上述した問題が新たに生
じる。
【0011】そこで本発明は、押出しピンを長くする必
要がなく、押出しピンの設置場所に関する制約を減らす
ことが可能な、部分加圧手段又は部分押出手段を備えた
鋳造金型装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本願に係わる第1発明は、可動金型と、スペーサを介
して該可動金型と連結されるダイベースと、該可動金型
と該ダイベース間の空間に移動可能に設けられたC板
と、該C板を往復動作させるために該C板に接続された
エジェクターロッドと、該可動金型と該ダイベース間の
空間において該C板に接続されたピン板と、該可動金型
内を貫通して設けられ、該ピン板に固定され該エジェク
タロッドの往復動作により該可動金型キャビティ内の充
填物に対して出没可能な押出しピンを有する鋳造金型装
置において、該C板と該ピン板とは離間して互いに固定
され、該C板と該ピン板の間の空間には該可動金型に固
定された支持板が移動不能に位置し、該支持板には、該
金型キャビティ内の充填物を部分的に加圧する部分加圧
手段が設けられている鋳造金型装置を提供している。
【0013】ここで該部分加圧手段は、該支持板の一方
の面に取り付けられた加圧用シリンダと、該支持板の他
方の面側に位置し該可動金型を貫通して該加圧用シリン
ダの作動により該キャビティ内の充填物を部分加圧する
部分加圧ピンとにより構成される。該C板にはC板連結
板が直接固定され、該C板連結板はC板連結棒を介して
ピン板に対して離間して固定され、該支持板は該ピン板
と該C板連結板との間の空間に位置しているのが好まし
い。または該ピン板は段突きピンを介してC板に直接固
定されており、該ピン板にはC板の面と当接可能な後退
限ストッパが設けられているのが好ましい。
【0014】本願に係わる第2発明は、可動金型と、ス
ペーサを介して該可動金型と連結されるダイベースと、
該可動金型と該ダイベース間の空間に移動可能に設けら
れたC板と、該C板を往復動作させるために該C板に接
続されたエジェクターロッドと、該可動金型と該ダイベ
ース間の空間において該C板に接続されたピン板と、該
可動金型内を貫通して設けられ、該ピン板に固定され該
エジェクタロッドの往復動作により該可動金型キャビテ
ィ内の充填物に対して出没可能な押出しピンを有する鋳
造金型装置において、該C板と該ピン板とは離間して互
いに固定され、該C板と該ピン板の間の空間には該可動
金型に固定された支持板が移動不能に位置し、該支持板
には、該キャビティ内に突出する鋳抜きピンが該ピン板
を貫通して固定され、該キャビティ内の該鋳抜きピン周
囲の充填物を押出すために、該ピン板には、該鋳抜きピ
ンの外周側に位置し該ピン板の移動により該キャビティ
内に出没可能な部分押出手段が固定されている鋳造金型
装置を提供している。
【0015】
【作用】上記構成を有する第1発明による鋳造金型装置
では、ダイペースの移動により可動金型が図示せぬ固定
金型方向に移動して型締めがなされ、キャビティ内に溶
湯が充填される。溶湯が半凝固状態にあるうちに部分加
圧手段が作動して、部分加圧を行う。溶湯が固化した後
に、型開きが行われ、C板を前進させると、それに固定
されたピン板も同時に前進し、押出しピンにより鋳造品
が押出される。部分加圧手段を支持する支持板がピン板
とC板との間の空間に位置しているので、部分加圧手段
を設けても押出しピンを長くする必要がなくなるととも
に押出しピンの設置の自由度が維持できる。
【0016】部分加圧手段が、支持板の一方の面に取り
付けられた加圧用シリンダと、支持板の他方の面側に位
置し該可動金型を貫通して該加圧用シリンダの作動によ
り該キャビティ内の充填物を部分加圧する部分加圧ピン
とにより構成される場合には、加圧用シリンダはピン板
とC板との間に位置するので、押出しピンを長くする必
要がなくなるとともに押出しピンの設置の自由度が維持
できる。
【0017】またC板にC板連結板が直接固定され、C
板連結板はC板連結棒を介してピン板に対して離間して
固定され、該支持板は該ピン板と該C板連結板との間の
空間に位置している構成とした場合には、加圧用シリン
ダはC板連結板とピン板との間の空間に位置することと
なり、上述したのと同様の効果が得られる。またC板連
結板を設けると、C板自体の損傷を防止することができ
る。
【0018】ピン板を段突きピンを介してC板に直接固
定すると、C板連結板が不要となりピン板とC板との間
が狭い場合でもスベースが確保できる。つまりC板連結
板の厚さ分だけスペースを広くとることができる。また
後退限ストッパを設けるとC板を保護することができ
る。
【0019】更に上記構成を有する第2発明による鋳造
金型装置では、鋳抜きピン周囲の溶湯は鋳抜きピンの外
形どおりに凹形状に固化し、型開き後C板を前進させる
ことにより、それに固定されたピン板も同時に前進し、
押出しピンと部分押出手段とにより鋳造品が押出され
る。鋳抜きピンを設けることにより製品形状により鋳抜
きピンへの固化溶湯の抱きつきが生じるが、部分押出手
段を設けたことにより鋳造品を確実に押出すことができ
る。また鋳抜きピンを支持する支持板はピン板とC板と
の間の空間に位置しており、第1発明と同様に、押出し
ピンの長さを長くする必要がなく、その設置場所の自由
度を維持することができる。
【0020】
【実施例】本発明の第1実施例による鋳造金型装置につ
いて図1に基づき説明する。該鋳造金型装置は、キャビ
ティ2’が形成された可動ダイス2と該可動ダイス2を
固定する可動ダイスホルダ3とにより可動金型1が構成
されている。可動ダイス2と可動ホルダー3は、図示せ
ぬソケットスクリューで固定されている。そして可動金
型1はスペーサ4を介して可動プラテン6上のダイペー
ス5に固定されている。可動プラテン6の移動により、
可動金型1は図示せぬ固定金型に対して離接し、金型開
閉動作が行われる。
【0021】キャビティ2’内で固化した鋳造品を任意
の場所に押出すために、可動金型1を貫通し一端がキャ
ビティ2’に対して出没可能な押出しピン10、10が
設けられている。押出しピン10、10の他端はピン板
8に固定されており、ピン板8は図示せぬソケットスク
リューを用い複数のC板連結棒14を介してC板連結板
13に固定されている。そしてC板連結板13はC板7
に固定されている。具体的には、C板連結板13より連
結用の段を有した段付きピン11が4カ所に配置され、
段付きピン11をC板7のボス嵌合穴7aに入れてC板
連結板13がC板7にセットされる。C板7の四隅には
エジェクタロッド12が固定され、該エジェクタロッド
12の作動により押出しピン10、10の往復動作が可
能となる。従って可動ホルダ3とダイベース5との間の
空間には、まずピン板8が可動ホルダ3に面して位置
し、次にピン板8に離間してC板連結板13が位置し、
次にC板7がダイベース5に面して位置する。
【0022】なおC板連結板13は、ピン板8とC板7
とを接続するために設けられている。即ちC板7はもと
もと鋳造機本体装置の一部であり、C板7のサイズは予
め設定されているために、変えることができない。そこ
で、C板連結板13を介在させて、C板7とピン板8と
の離隔的接続を可能としたのである。仮にピン板8をC
板7に連結棒を用いて離隔的に直接接続すると、C板を
損傷する可能性もあり、C板の損傷は鋳造機全体のメン
テを損なう。よって、C板連結板13を介在させてそれ
をスペア的に用いることで、コストの削減を図ってい
る。
【0023】キャビティ2’内に充填された溶湯が半凝
固状態にあるとき該充填物を部分的に加圧するために部
分加圧手段が設けられている。部分加圧手段は、加圧ピ
ン18と加圧シリンダ15を有し、加圧ピン18の一端
は該キャビティ2’に対して出没可能に設けられてい
る。加圧ピン18の他端は雄ネジが形成されて加圧シリ
ンダ15のピストン15aに形成された雌ネジと螺合し
て連結されている。加圧シリンダ15は可動金型1に図
示せぬソケットスクリューにより固定された支柱17、
17に支持された支持板16に固定されている。支柱1
7、17はピン板8を貫通して延び、支持板16をピン
板8とC板連結板13との間の空間に位置させている。
【0024】第1実施例による鋳造金型装置の動作につ
いて説明する。可動プラテン6の移動により可動金型1
が図示せぬ固定金型方向に移動して型締めがなされ、キ
ャビティ2’内に溶湯が充填される。溶湯が半凝固状態
にあるうちに加圧用シリンダ15が作動して、加圧ピン
18をキャビティ2’内に前進させ部分加圧を行う。一
定時間経過後、加圧用シリンダ15を再び作動させ、加
圧ピン8を後退させる。
【0025】溶湯が固化した後に、型開きが行われ、鋳
造品の押出しが行われる。即ちエジェクタロッド12を
作動してC板7を前進させると、それに固定されたピン
板8も同時に前進し、押出しピン10により鋳造品が押
出される。鋳造品の取出し後、C板7が引戻され、金型
の清掃や離型剤塗布が行われて型締めされ、次回の鋳造
が行われる。
【0026】第1実施例の構成によると、ピン板8と可
動ホルダ3との間に加圧シリンダ15を設けなくてもよ
いので、押出しピン10を長くする必要がなくなる。ま
た加圧用シリンダ取付用の支柱17以外の場所であれ
ば、押出しピン10の設置が自由にでき、加圧シリンダ
15との機械的干渉を考慮する必要がなくなる。よっ
て、押出しピン設置の自由度を高めることができる。
【0027】次に本発明の第2実施例による鋳造金型装
置について図2に基づき説明する。第2実施例は第1実
施例におけるC板連結板13やC板連結棒14を省略し
ている。即ち段付きピン11を延長させて、段付きピン
11によりピン板8とC板とを離隔的に接続している。
第1実施例で述べたようにC板7の所定の箇所にはボス
嵌合穴7aが形成されており、4本の(図4は1本のみ
示される)段付きピン11はC板7にボスにて取付けら
れる。そしてピン板8とC板7間の空間に、加圧用シリ
ンダ15が固定されている。
【0028】後退限ストッパ21がピン板8に固定され
ており、C板7の面に当接可能に設けられている。後退
限ストッパ21はエジェクターロッド12からの押出し
圧をC板7に均等に伝達するために設けられている。ま
たエジェクタロッド12の後退によりピン板8が後退す
るが、エジェクタロッド12の後退が停止したときに慣
性力によってピン板8が依然後退し段付きピン11を介
してC板に伝達され、ボス嵌合穴7aの段部が損傷する
可能性があるが、後退限ストッパ21がC板7の面に当
接することによりこのような損傷を防ぐことができる。
なお後退限ストッパ21は複数本設けられ、C板7損傷
の可能性を低減している。
【0029】第2実施例による鋳造金型装置は第1実施
例と同様の効果が得られる。即ちピン板8と可動ホルダ
3との間に加圧シリンダ15を設けなくてもよいので、
押出しピン10を長くする必要がなく、また加圧用シリ
ンダ取付用の支柱17以外の場所であれば、押出しピン
10の設置が自由にでき、加圧シリンダ15との機械的
干渉を考慮する必要がなくなる。よって、押出しピン設
置の自由度を高めることができる。更に段付ピン11が
ピン板8に直接固定されるのでC板連結板が不要とな
り、ピン板8とC板7との離間距離を大きく設定できな
い場合でも、C板連結板の厚さ分だけスペースを広く確
保できるという利点がある。なお第2実施例では、C板
7に予め形成されているボス嵌合穴7aの軸線方向上に
はピン板8のみが存在し、何等他の機械部品が存在して
いない場合に有効である。例えば段付きピン11の軸線
上に第1実施例の支持板16や加圧シリンダ15が存在
していない場合である。
【0030】本発明の第3実施例による鋳造金型装置に
ついて図3に基づき説明する。第3実施例は第1実施例
と略同様であるが、第1実施例の加圧ピン18に代えて
鋳抜きピン19を用いている。即ちC板連結板13とピ
ン板8とは離間して互いにC板連結棒14により固定さ
れ、C板連結板13とピン板8の間の空間には可動金型
1に図示せぬソケットスクリューにて固定された支持板
16が移動不能に位置している。支持板16には、ピン
板8を貫通してキャビティ2’内に突出する鋳抜きピン
19が図示せぬソケットスクリューにて固定されてい
る。またキャビティ2’内の鋳抜きピン19周囲の充填
物を押出すために、ピン板8には部分押出手段たるスリ
ーブ状押出しピン20が設けられている。スリーブ状押
出しピン20は、鋳抜きピンの外周側に同心に位置して
おり、スリーブ状押出しピン20の後部には段形部20
aを設け、それと同形状の穴を加工したピン板8に嵌め
こみ固定されている。ピン板8の移動によりスリーブ状
押出しピン20はキャビティ2’に出没可能となり、鋳
抜きピン19に対してその周囲を移動可能に設けられ
る。
【0031】第3実施例の動作について説明すると、第
1実施例と同様に型締め、溶湯射出がなされる。よって
鋳抜きピン周囲の溶湯は鋳抜きピン19の外形どおりに
凹形状に固化する。次に型開きが行われ、鋳造品が押出
される。C板7を前進させることにより、それに固定さ
れたピン板8も同時に前進し、押出しピン10とスリー
ブ状押出しピン20とにより鋳造品が押出される。鋳造
品取出し後、C板7の引戻し、清掃、離型剤塗布、型締
めが行われる。
【0032】第3実施例でも、支持板16はピン板8と
C板連結板13の間の空間に位置しているので、ピン板
8を可動ホルダ3に近く位置させることができ、押出し
ピン10の長さを長くする必要がない。また押出しピン
10の設置位置の制約も少ない。更に、鋳抜きピン19
を支持板16に固定して設け、その周囲にスリーブ状押
出しピン20を移動可能に設けているので、溶湯の抱き
つきがあったとしても鋳造品を鋳抜きピン19から容易
に分離することができる。
【0033】本発明は上述した実施例に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の改
良変更が可能である。例えば、第2実施例において、C
板に作用する面圧が低い場合には後退限ストッパ21を
設けなくてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明した本発明の鋳造金型装置によ
れば、加圧シリンダや鋳抜きピンを支持する支持板がピ
ン板とC板との間の空間に位置しているので、ピン板は
可動金型に直接対向する位置にあり、部分加圧手段を設
けても押出しピンの長さを長くする必要がなく押出しピ
ンの設置場所の自由度が維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による鋳造金型装置を示す
概略図。
【図2】本発明の第2実施例による鋳造金型装置を示す
概略図。
【図3】本発明の第3実施例による鋳造金型装置を示す
概略図。
【図4】従来の鋳造金型装置を示す概略図。
【図5】従来の他の鋳造金型装置を示す概略図。
【符号の説明】
1 可動金型 2’キャビティ 5 ダイベース 7 C板 8 ピン板 10 押出しピン 11 段付きピン 13 C板連結板 14 C板連結棒 15 部分加圧手段たる加圧シリンダ 18 部分加圧手段たる加圧ピン 19 鋳抜きピン 20 部分押出手段たるスリーブ状押出しピン 21 後退限ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29C 45/26 7415−4F 45/40 7639−4F

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動金型と、 スペーサを介して該可動金型と連結されるダイベース
    と、 該可動金型と該ダイベース間の空間に移動可能に設けら
    れたC板と、 該C板を往復動作させるために該C板に接続されたエジ
    ェクターロッドと、 該可動金型と該ダイベース間の空間において該C板に接
    続されたピン板と、 該可動金型内を貫通して設けられ、該ピン板に固定され
    該エジェクタロッドの往復動作により該可動金型キャビ
    ティ内の充填物に対して出没可能な押出しピンを有する
    鋳造金型装置において、 該C板と該ピン板とは離間して互いに固定され、 該C板と該ピン板の間の空間には該可動金型に固定され
    た支持板が移動不能に位置し、 該支持板には、該金型キャビティ内の充填物を部分的に
    加圧する部分加圧手段が設けられていることを特徴とす
    る鋳造金型装置。
  2. 【請求項2】 該部分加圧手段は、該支持板の一方の面
    に取り付けられた加圧用シリンダと、 該支持板の他方の面側に位置し該可動金型を貫通して該
    加圧用シリンダの作動により該キャビティ内の充填物を
    部分加圧する部分加圧ピンとにより構成されることを特
    徴とする請求項1記載の鋳造金型装置。
  3. 【請求項3】 該C板にはC板連結板が直接固定され、
    該C板連結板はC板連結棒を介してピン板に対して離間
    して固定され、該支持板は該ピン板と該C板連結板との
    間の空間に位置していることを特徴とする請求項2記載
    の鋳造金型装置。
  4. 【請求項4】 該ピン板は段突きピンを介してC板に直
    接固定されており、該ピン板にはC板の面と当接可能な
    後退限ストッパが設けられていることを特徴とする請求
    項2記載の鋳造金型装置。
  5. 【請求項5】 可動金型と、 スペーサを介して該可動金型と連結されるダイベース
    と、 該可動金型と該ダイベース間の空間に移動可能に設けら
    れたC板と、 該C板を往復動作させるために該C板に接続されたエジ
    ェクターロッドと、 該可動金型と該ダイベース間の空間において該C板に接
    続されたピン板と、 該可動金型内を貫通して設けられ、該ピン板に固定され
    該エジェクタロッドの往復動作により該可動金型キャビ
    ティ内の充填物に対して出没可能な押出しピンを有する
    鋳造金型装置において、 該C板と該ピン板とは離間して互いに固定され、 該C板と該ピン板の間の空間には該可動金型に固定され
    た支持板が移動不能に位置し、 該支持板には、該キャビティ内に突出する鋳抜きピンが
    該ピン板を貫通して固定され、 該キャビティ内の該鋳抜きピン周囲の充填物を押出すた
    めに、該ピン板には、該鋳抜きピンの外周側に位置し該
    ピン板の移動により該キャビティ内に出没可能な部分押
    出手段が固定されていることを特徴とする鋳造金型装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100736690B1 (ko) * 2006-06-20 2007-07-06 현대자동차주식회사 다이캐스팅 금형 이젝팅 장치
CN103752795A (zh) * 2013-12-26 2014-04-30 苏州三基铸造装备股份有限公司 一种快换模具顶杆装置
CN111515363A (zh) * 2019-02-01 2020-08-11 苏州汉扬精密电子有限公司 压铸模具的顶出结构

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