JP2812663B2 - 鋳込金具の保持装置 - Google Patents

鋳込金具の保持装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金型内に形成されるキ
ャビテイに対して鋳込金具を位置決め保持するための鋳
込金具の保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳造製品、例えば、発電機等に使用され
るアルミニウム製汎用エンジンケースには、一般的にシ
リンダスリーブ(鋳込金具)が一体的に鋳込まれてい
る。
【0003】この種の鋳込金具は、可動型または固定型
に設けられた油圧シリンダの作用下に進退する摺動部材
のピン部に嵌合保持された状態でキャビテイに配置さ
れ、このキャビテイに溶湯が注入されることにより、前
記鋳込金具が一体的に鋳込まれた鋳造製品が得られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、摺動部材の
後退位置でピン部に鋳込金具が取り付けられるため、こ
の鋳込金具をキャビテイに配置させるべく前記摺動部材
が前進する際の振動や、型閉じ時に発生する振動等によ
り、前記鋳込金具が移動あるいは脱落して製品不良や金
型の破損が生じるという問題が指摘されている。
【0005】そこで、本出願人は、ばねの付勢作用下に
押圧ピンで鋳込金具を押圧するとともに、キャビテイ内
の溶湯圧により該押圧ピンを該ばねに抗して後退させる
圧力応動手段を備えた保持装置(実公平4−15408
号公報参照)や、金型にシリンダを介して移動可能に設
けた中子に進退自在に支持される鋳込金具保持ピンと、
金型の型閉じに伴って鋳込金具保持ピンを中子に対して
後退させる鋳込金具保持ピン退没手段と、金型の型開き
後の中子の後退に伴って鋳込金具保持ピンを該中子に対
して前進させる鋳込金具保持ピン突出手段とを備えた保
持装置(実開平6−41959号公報参照)を提案して
いる。
【0006】本発明は、この種の保持装置に関してなさ
れたものであり、特に簡単な構成かつ動作で鋳込金具を
キャビテイの所望の位置に確実に保持することができ、
製品不良や金型の破損を阻止することが可能な鋳込金具
の保持装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明は、可動の金型と固定の金型とで形成され
るキャビテイに、鋳込金具を位置決め保持するための鋳
込金具の保持装置であって、一方の金型に配設され、鋳
造後に前記キャビテイから鋳造品を押し出すエゼクタ機
構の作用下に該キャビテイ側に移動可能なる移動部材
と、前記移動部材に設けられ、該移動部材が前記キャビ
テイ側に移動した位置で該キャビテイに配置される前記
鋳込金具を保持する保持ピンと、前記移動部材に設けら
れ、前記それぞれの金型が型閉じされる際に他方の金型
に当接して前記保持ピンを前記鋳込金具から離脱させる
戻しピンと、を備えることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明に係る鋳込金具の保持装置では、鋳込金
具を保持する保持ピンが、エゼクタ機構の作用下に前進
する一方、金型の型閉じ動作に連動して後退する。この
ため、保持装置全体の構成が簡素化するとともに、簡単
な動作で鋳込金具を確実に保持することができる。
【0009】
【実施例】本発明に係る鋳込金具の保持装置について実
施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明
する。
【0010】図1において、参照符号10は、本実施例
に係る保持装置を組み込む鋳造機を示す。鋳造機10
は、可動金型12と固定金型14とを備え、この可動金
型12とこの固定金型14との間に汎用エンジンに対応
するキャビテイ16が形成される。
【0011】可動金型12には、油圧シリンダ18が装
着されており、この油圧シリンダ18から延びるロッド
20に固着された摺動部材22は、前記可動金型12に
キャビテイ16に連通して形成された凹部24に嵌合す
るとともに、その端面にピン部26が設けられる。可動
金型12の内部には、開口部27が形成され、この開口
部27に、エゼクタ機構28を構成する油圧シリンダ3
0が配設される。
【0012】油圧シリンダ30から矢印X方向に延びる
ロッド32の先端に押出板34が固着される。この押出
板34には、所定の位置に逃げ用孔部36が形成される
とともに、複数の押出ピン38の一端が固定される。各
押出ピン38は、可動金型12に形成されたそれぞれの
孔部40に挿入されており、押出板34の後退位置(矢
印Y方向)でこの可動金型12の壁面に一致する一方、
前記押出板34の前進位置(矢印X方向)でキャビテイ
16内に臨入する。
【0013】可動金型12に、本実施例に係る保持装置
42が配設される。この保持装置42は、エゼクタ機構
28を構成する油圧シリンダ30が駆動されて押出板3
4が矢印X方向に移動する際、この押出板34に押圧さ
れて矢印X方向に移動可能な第1および第2プレート
(移動部材)44a、44bを備える。
【0014】第1および第2プレート44a、44b
は、キャビテイ16に配置される鋳込金具(シリンダス
リーブ)46を保持する保持ピン48と、可動金型12
と固定金型14が型閉じされる際にこの固定金型14に
当接して前記保持ピン48を前記鋳込金具46から離脱
させる戻しピン50とを挟持する。保持ピン48は、可
動金型12に形成された孔部52に嵌合してキャビテイ
16内に臨入可能であり、戻しピン50は、この可動金
型12に形成された孔部54に嵌合して固定金型14側
に臨入可能である。
【0015】第1および第2プレート44a、44b
は、ストッパ手段56により矢印XおよびY方向の移動
量が規制される。このストッパ手段56は、可動金型1
2の開口部27の壁面にねじ込まれた係止ボルト58を
備え、この係止ボルト58の頭部が、第1プレート44
aの大径孔部60と第2プレート44bの小径孔部62
の段差部に当接する一方、押出板34の孔部36に進入
自在である。係止ボルト58には、可動金型12の壁面
と第2プレート44bの間の距離を設定すべくスペーサ
64が配設される。
【0016】次に、このように構成される保持装置42
の動作について、鋳造機10との関係で説明する。ま
ず、図1に示すように、可動金型12が固定金型14か
ら離間した状態で、油圧シリンダ18の作用下にロッド
20を介して摺動部材22が後退位置(矢印Z方向)に
配置される。そして、摺動部材22のピン部26に、図
示しないロボットによって鋳込金具46が取り付けられ
る。
【0017】そこで、油圧シリンダ18が駆動され、ロ
ッド20と一体的に摺動部材22がキャビテイ16側に
移動すると、ピン部26に取り付けられた鋳込金具46
が、このキャビテイ16側に向かって移動し、保持ピン
48に当接する。これにより、鋳込金具46は、保持ピ
ン48に保持されて所望の位置に正確に配置される。
【0018】次いで、可動金型12が、図1中、矢印X
方向に移動すると、この可動金型12が固定金型14に
近接して前記固定金型14の壁面により鋳込金具46が
保持される。さらに、可動金型12と固定金型14が型
閉じされる直前に、保持装置42を構成する戻しピン5
0が前記固定金型14の壁面に当接するため、この戻し
ピン50は、可動金型12に対して矢印Y方向に移動す
る。従って、戻しピン50を挟持した第1および第2プ
レート44a、44bが、保持ピン48と一体的に矢印
Y方向に移動する(図2参照)。
【0019】その際、第1および第2プレート44a、
44bは、係止ボルト58の頭部が大径孔部60と小径
孔部62の段差部に当接する位置で停止する。これによ
り、保持ピン48および戻しピン50の端面は、可動金
型12の壁面に一致する。
【0020】可動金型12と固定金型14が型締めされ
た状態で、キャビテイ16にアルミニウムの溶湯が射出
され、鋳込金具46を一体的に有する鋳造製品70が得
られる。そして、図3に示すように、油圧シリンダ18
の作用下に摺動部材22がピン部26と一体的に矢印Z
方向に移動するとともに、可動金型12が矢印Y方向に
移動し、型開きが行われる。
【0021】次に、エゼクタ機構28を構成する油圧シ
リンダ30が駆動され、ロッド32が矢印X方向に延び
ると、押出板34を介して押出ピン38がキャビテイ1
6側に突出する。このため、キャビテイ16内の鋳造製
品70が可動金型12から取り出される。
【0022】ここで、押出板34が矢印X方向に移動す
ると、保持装置42を構成する第1および第2プレート
44a、44bが矢印X方向に押圧され、保持ピン48
がキャビテイ16内に突出する一方、戻しピン50が可
動金型12の壁面から外部に突出する。その際、第1お
よび第2プレート44a、44bがストッパ手段56を
構成するスペーサ64に当接し、保持ピン48および戻
しピン50の突出長さが規制される。さらに、油圧シリ
ンダ30が駆動されて押出板34と押出ピン38が一体
的に矢印Y方向に移動し、図1に示すように、新たな鋳
造作業が開始可能となる。
【0023】この場合、本実施例では、可動金型12が
固定金型14側に移動することにより、鋳込金具46を
保持する保持ピン48が、戻しピン50を介して矢印Y
方向に後退する。一方、エゼクタ機構28を介して鋳造
製品70の取り出しが行われる際には、このエゼクタ機
構28を構成する押出板34の押圧作用下に、保持ピン
48が鋳込金具46を保持する位置に配置される。
【0024】従って、保持ピン48は、可動金型12の
開閉動作を行うだけで、矢印XおよびY方向に移動する
ことができ、この保持ピン48を移動させるために専用
の駆動源が不要になる。これにより、極めて簡単かつ安
価な構成で、鋳込金具46を確実に保持することが可能
になり、製品不良や金型破損の発生を有効に阻止するこ
とができるという効果が得られる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明に係る鋳込金具の保
持装置によれば、以下の効果が得られる。
【0026】鋳込金具を保持する保持ピンが、エゼクタ
機構の作用下に前進する一方、金型の型閉じ動作に連動
して後退する。このため、可動金型の開閉動作を行うだ
けでよく、保持装置全体の構成が一挙に簡素化するとと
もに、簡単な動作で鋳込金具を確実に保持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る保持装置を組み込む鋳造機の型開
き時を示す要部縦断説明図である。
【図2】前記鋳造機の型閉じ時を示す要部縦断説明図で
ある。
【図3】前記鋳造機の鋳造製品の取り出し時を示す要部
縦断説明図である。
【符号の説明】
10…鋳造機 12…可動金型 14…固定金型 16…キャビテ
イ 22…摺動部材 26…ピン部 28…エゼクタ機構 34…押出板 38…押出ピン 42…保持装置 44a、44b…プレート 46…鋳込金具 48…保持ピン 50…戻しピン 56…ストッパ手段 70…鋳造製品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−344111(JP,A) 特開 平5−245614(JP,A) 特開 昭62−64466(JP,A) 実開 平4−17349(JP,U) 実開 昭62−3257(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 19/00 B22D 17/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可動の金型と固定の金型とで形成されるキ
    ャビテイに、鋳込金具を位置決め保持するための鋳込金
    具の保持装置であって、 一方の金型に配設され、鋳造後に前記キャビテイから鋳
    造品を押し出すエゼクタ機構の作用下に該キャビテイ側
    に移動可能な移動部材と、 前記移動部材に設けられ、該移動部材が前記キャビテイ
    側に移動した位置で該キャビテイに配置される前記鋳込
    金具を保持する保持ピンと、 前記移動部材に設けられ、前記それぞれの金型が型閉じ
    される際に他方の金型に当接して前記保持ピンを前記鋳
    込金具から離脱させる戻しピンと、 を備えることを特徴とする鋳込金具の保持装置。
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