JPH07304141A - 包装体 - Google Patents

包装体

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JPH07304141A
JPH07304141A JP10027194A JP10027194A JPH07304141A JP H07304141 A JPH07304141 A JP H07304141A JP 10027194 A JP10027194 A JP 10027194A JP 10027194 A JP10027194 A JP 10027194A JP H07304141 A JPH07304141 A JP H07304141A
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JP
Japan
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polyolefin
layer
polypropylene
syndiotactic structure
site catalyst
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Application number
JP10027194A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Fujii
均 藤井
Kazuhiro Hidaka
和弘 日高
Katsunobu Ito
克伸 伊藤
Masanori Takahashi
正憲 高橋
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強度、透明性、柔軟性、薬品に対する安定性
等の諸特性に優れた種々の包装体を提供する。 【構成】 シングルサイト触媒を用いた重合反応により
得られるシンジオタクチック構造のポリオレフィンから
なるポリオレフィンフィルムを単独で又は他の層と積層
して所望の形状に賦形して包装体とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は包装体に関し、さらに詳
しくは、分子量分布が狭く、溶媒に抽出され易いアタク
チック成分の含有割合が極めて低くて、透明性、保香
性、柔軟性、低温シール性、シール強度、加工性および
充填機械適性等に優れ、また放射線劣化が少ない等の種
々の特性に優れた特定のポリオレフィンを用いた包装体
に関する。
【0002】
【従来の技術】包装の形態が内容物を入れることによっ
て形づくられる包装、すなわちフレキシブル包装(柔軟
包装)は、包装容器としての丈夫さを主として包装材料
の変形(のび)の大きさに依存している。したがって、
包装材料には柔軟性のあるシート状あるいはフィルム状
のプラスチックが広く使用されている。
【0003】一方、食品、飲料、医薬品等の包装におい
て、包装材料に要求される性能は複雑多岐にわたり、単
一の材料ではその要求を満足することができないため、
さまざまな特性をもった材料を複合化してなる積層フィ
ルムが用途・目的に応じて用いられている。
【0004】具体的には、例えば食品、飲料、医薬品
等、特に加圧加熱殺菌を施す内容物の包装材料には、ヒ
ートシール性および高バリヤー性を有することが要求さ
れる。従来、そのような包装材料としては、例えば外層
→内層の順に、ポリエチレンテレフタレート(PET)
/延伸ナイロン(ON)/アルミニウム(Al)/未延
伸ポリプロピレン(CPP)/、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)/アルミニウム(Al)/未延伸ポリ
プロピレン(CPP)、ポリエチレンテレフタレート
(PET)/延伸ナイロン(ON)/未延伸ポリプロピ
レン(CPP)等の層構成の積層フィルムが用いられて
いる。
【0005】また、チューブ容器の分野においては、柔
軟性、各層間の接着強度等が要求され、例えばポリエチ
レン等からなるヒートシール層とアルミ(Al)箔等の
バリヤー層との積層フィルムが用いられている。
【0006】また、紙カップ等の紙容器の分野において
は、紙容器用の積層フィルムが具備する熱溶着能によっ
て容器の封緘部が形成されるため、熱溶着能の高いポリ
オレフィン系樹脂からなるヒートシール層を有する積層
フィルムが用いられている。
【0007】また、例えば輸液バッグ等の袋状の医療用
包装材料の分野においては、軟質塩化ビニル樹脂やポリ
オレフィン系樹脂が用いられている。また、例えば消炎
鎮痛剤等の薬剤層が設けられる医療用貼付剤用の基材に
おいては、薬剤に対する安定性および柔軟性が要求され
るため、薬剤に対する安定性が高いポリ塩化ビニル(P
VC)層と柔軟性に優れたウレタン樹脂層とを有する積
層フィルムが用いられている。
【0008】また、例えば畜肉加工品、野菜加工品、生
野菜等の食品の包装に用いられる透明フィルムであって
食品表面や食品内部の水分が水滴となって付着すること
により生じる曇りの発生が防止されている防曇フィルム
としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、高圧法低密
度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピ
レンなどの樹脂に界面活性剤を練り混んでフィルム状に
成形したものが用いられている。
【0009】そして、例えば上記のように従来より種々
の包装体の形成材料に用いられている例えばポリプロピ
レン等のポリオレフィンは、いずれも活性点が不均一な
マルチサイト触媒を用いて重合されたものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
上記のマルチサイト触媒を用いた重合反応を利用して製
造されたポリプロピレンを用いた従来のレトルト用包材
においては、分子量が均一であるため、ポリプロピレン
中に低分子成分(モノマー及び低分子量ポリプロピレ
ン)及びアタクチック構造のアタクチック成分が多く含
有されており、溶媒に抽出される成分の含有割合が高
く、マルチサイト触媒を用いて重合したポリプロピレン
を最内層とする従来のレトルト用包材を食品の包装に用
いた場合には、そのようなポリプロピレンに起因する内
容物への移臭の問題が生じる。
【0011】また、マルチサイト触媒を用いて重合した
ポリプロピレンを用いる場合、単体では物性強度の点で
充分ではないため、エチレンとのランダム共重合体やブ
ロック共重合体とすることも多いが、その場合には、エ
チレン成分による内容物への移臭の問題が生じる。
【0012】さらに、マルチサイト触媒を用いて重合し
たポリプロピレンを用いたレトルトパウチの使用に際し
ては、特に油成分を多く含む食品に利用した場合、ポリ
プロピレンの結晶サイズが大きいため及びエチレン共重
合体の存在のため、耐油性の異なる部分が存在し、レト
ルト処理後表面に微細な凹凸(いわゆる柚肌)が生じ、
美観を損ねるだけでなく、パウチに与えるダメージも大
きいといった問題がある。
【0013】また、従来のチューブ容器においては、例
えばポリエチレンにより形成されているヒートシール層
のヒートシール性に未だ改善の余地がある。一方、従来
の紙カップ等の紙容器においては、その形成材料である
積層フィルムを構成するポリオレフィンがマルチサイト
触媒を用いた重合により得られたものであるため、レト
ルト用包材の場合と同様にそのようなポリオレフィンに
起因する内容物への移臭の問題があり、また低温シール
性も充分ではない。
【0014】また、例えば輸液バッグ等の従来の医療用
包装材料においては、次のような問題がある。すなわ
ち、軟質塩化ビニル樹脂製の医療用バッグには可塑剤や
安定剤等が樹脂中に含有されているため、リンゲル液や
ブドウ糖液等の液状薬剤の保管時に、これらの添加剤が
液状薬剤中に溶出することがあるとともに、使用後のバ
ッグを焼却廃棄する際に有毒ガスが発生するという問題
がある。一方、マルチサイト触媒を用いて重合したポリ
オレフィン系樹脂製の医療用バッグにおいては、充分な
取り扱い強度を得るために厚さを大きくしなければなら
ず、バッグ自体が硬くなり、柔軟性に劣ることから、例
えば点滴の際に液状薬剤が出にくくなることがあるとい
う問題がある。また透明性が低く、バッグ内の液状薬剤
の状態を透視し難いという問題もある。
【0015】さらに、例えばポリ塩化ビニル(PVC)
層とウレタン樹脂層とを有する積層フィルムからなる従
来の医療用貼付剤用基材においては、薬剤に対する安定
性および柔軟性が必ずしも充分ではないという問題があ
る。
【0016】さらにまた、例えばエチレン−酢酸ビニル
共重合体、高圧法低密度ポリエチレン、線状低密度ポリ
エチレン、ポリプロピレンなどの樹脂に界面活性剤を練
り混んでフィルム状に成形してなる従来の防曇フィルム
においては、低温シール性、ホットタック性、シール強
度などの充填機械適性が必ずしも充分ではないという問
題がある。
【0017】そこで、かかる問題を解決すべく、本発明
者が鋭意検討を重ねた結果、シングルサイト触媒を用い
た重合反応により得られるシンジオタクチック構造のポ
リオレフィンを用いると、強度、透明性、柔軟性、薬品
に対する安定性、加工性、低温シール性、ホットタック
性等の充填機械適性等の諸特性に優れた種々の包装体と
することができることを見出して本発明に至った。
【0018】本発明はかかる事情に基づいてなされたも
のであり、本発明の目的は、強度、透明性、柔軟性、薬
品に対する安定性、加工性、充填機械適性等の諸特性に
優れた種々の包装体を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の包装体は、シングルサイト触媒を用いた重
合反応により得られるシンジオタクチック構造のポリオ
レフィンからなるポリオレフィンフィルムを単独で又は
他の層と積層して所望の形状に賦形してなる構成とし、
さらに必要に応じて、前記ポリオレフィンがポリプロピ
レンである構成とし、また、シングルサイト触媒を用い
た重合反応により得られるシンジオタクチック構造のポ
リオレフィンからなるポリオレフィン層を有する積層材
料を最内層が前記ポリオレフィン層である食品包装用パ
ウチに成形してなる構成とし、さらに必要に応じて、前
記ポリオレフィンがポリプロピレンである構成とし、ま
た、シングルサイト触媒を用いた重合反応により得られ
るシンジオタクチック構造のポリオレフィンからなるポ
リオレフィン層を有する積層材料をチューブ容器に成形
してなる構成とし、さらに必要に応じて、前記ポリオレ
フィンがポリプロピレンである構成とし、また、シング
ルサイト触媒を用いた重合反応により得られるシンジオ
タクチック構造のポリオレフィンからなるポリオレフィ
ン層を有する積層材料を最内層が前記ポリオレフィン層
である紙容器に成形してなる構成とし、さらに必要に応
じて、前記ポリオレフィンがポリプロピレンである構成
とし、また、シングルサイト触媒を用いた重合反応によ
り得られるシンジオタクチック構造のポリオレフィンか
らなるポリオレフィン層を有する積層材料からなるとと
もに胴部のみを構成する1枚のブランク板を成形金型内
に納め、これにシングルサイト触媒を用いた重合反応に
より得られるシンジオタクチック構造のポリオレフィン
を射出することによりブランク板の両端部の接合間隙
部、底部および開口部を前記ポリオレフィンで埋めて最
内層が前記ポリオレフィン層である複合容器に一体成形
した構成とし、さらに必要に応じて、前記ポリオレフィ
ンがポリプロピレンである構成とし、また、シングルサ
イト触媒を用いた重合反応により得られるシンジオタク
チック構造のポリオレフィンを単独で医療用包装材料に
成形した構成とし、また、シングルサイト触媒を用いた
重合反応により得られるシンジオタクチック構造のポリ
オレフィンからなるポリオレフィン層を有する積層材料
を最内層が前記ポリオレフィン層である医療用包装材料
に成形した構成とし、また、シングルサイト触媒を用い
た重合反応により得られるシンジオタクチック構造のポ
リオレフィンを医療用貼付剤用基材に成形してなる構成
とした。
【0020】また、シングルサイト触媒を用いた重合反
応により得られるシンジオタクチック構造のポリオレフ
ィンに一種以上の界面活性剤を添加してなる防曇フィル
ム組成物を防曇フィルムに成形してなる構成とし、さら
に必要に応じて、前記ポリオレフィン100重量%に対
する前記界面活性剤の添加率が0.05〜5重量%であ
る構成とし、さらに要すれば前記の防曇フィルムを基材
フィルムに積層してなる構成とし、また、シングルサイ
ト触媒を用いた重合反応により得られるシンジオタクチ
ック構造のポリオレフィンに一種以上の界面活性剤を添
加してなる防曇フィルム層と基材フィルム層とを押出し
ラミネートにより防曇フィルムに成形してなる構成と
し、さらに必要に応じて、前記ポリオレフィン100重
量%に対する前記界面活性剤の添加率が0.05〜5重
量%である構成とし、さらに要すれば、前記ポリオレフ
ィン100重量%に対する前記界面活性剤の添加率が
0.05〜5重量%である構成とし、あるいはさらに前
記ポリオレフィンがポリプロピレンである構成とした。
【0021】
【作用】本発明の包装体は、シングルサイト触媒を用い
た重合反応により得られるシンジオタクチック構造のポ
リオレフィンからなるポリオレフィンフィルムを単独で
又は他の層と積層して所望の形状に賦形してなるもので
ある。このシングルサイト触媒を用いた重合反応により
得られるシンジオタクチック構造のポリオレフィン、特
にポリプロピレンは、分子量分布が狭く、溶媒に抽出さ
れ易いアタクチック成分の含有割合が極めて低く、球晶
サイズが小さく、放射線劣化が少なく、低温シール性、
ホットタック性、シール強度、柔軟性、透明性、表面光
沢および耐寒衝撃性等に優れているという特性を備えて
いる。したがって、このようなポリオレフィン、特にポ
リプロピレンを他の層と積層してなる積層複合材料を食
品包装用パウチに成形してなる包装体においては、内容
物への移臭がなく、レトルト処理を行っても表面に微細
な凹凸(いわゆる柚肌)が生じることはない。また、こ
のようなポリオレフィン、特にポリプロピレンを他の層
と積層してなる積層複合材料をチューブ容器に成形して
なる包装体は、スクイズ性が良好で内容物を絞り出し易
く、しかも内容物への移臭がなく、透明性、表面光沢お
よび耐寒衝撃性にも優れている。また、このようなポリ
オレフィン、特にポリプロピレンを他の層と積層してな
る積層複合材料を最内層が前記ポリオレフィン層である
紙容器に成形してなる包装体は、シール強度が優れ、ま
た保香性に優れていて内容物への移臭がない。また、シ
ングルサイト触媒を用いた重合反応により得られるシン
ジオタクチック構造のポリオレフィンからなるポリオレ
フィン層を有する積層材料からなるとともに胴部のみを
構成する1枚のブランク板を成形金型内に納め、これに
シンジオタクチック構造のポリオレフィンを射出するこ
とによりブランク板の両端部の接合間隙部、底部および
開口部を前記ポリオレフィンで埋めて最内層が前記ポリ
オレフィン層である複合容器に一体成形してなる包装体
は、強度が優れ、しかも保香性が優れていて内容物への
移臭がない。また、シングルサイト触媒を用いた重合反
応により得られるシンジオタクチック構造のポリオレフ
ィンを単独で医療用包装材料に成形した包装体は、透明
性に優れていて内容物の透視が容易であるとともに柔軟
性に優れていて例えば点滴の際に内容物である液状薬剤
が出にくいという問題がなく、さらに放射線照射による
殺菌処理を行っても強度の劣化がない。また、シングル
サイト触媒を用いた重合反応により得られるシンジオタ
クチック構造のポリオレフィンからなるポリオレフィン
層を有する積層材料を最内層が前記ポリオレフィン層で
ある医療用包装材料に成形した包装体は、薬剤に対する
安定性に優れ、放射線照射による殺菌処理を行っても強
度の劣化がない。また、シングルサイト触媒を用いた重
合反応により得られるシンジオタクチック構造のポリオ
レフィンを医療用貼付剤用積層シートに成形してなる包
装体は、薬剤に対する安定性に優れ、かつ柔軟である。
さらにまた、シングルサイト触媒を用いた重合反応によ
り得られるシンジオタクチック構造のポリオレフィン、
特にポリプロピレンを用いて防曇フィルムに成形してな
る包装体は、透明性に優れ、低分子量物の含有量が非常
に少なく、結晶度の高いポリオレフィン鎖の含有量が少
ないことから防曇性に優れているとともに、従来のチー
グラー・ナッタ触媒を用いた重合反応により得られるア
イソタクチック構造のポリオレフィンに比べて低温シー
ル性、ホットタック性、シール強度に優れている。した
がって、シングルサイト触媒を用いた重合反応により得
られるシンジオタクチック構造のポリオレフィンを用い
て防曇フィルムに成形してなる包装体は、優れた防曇性
および良好な充填機械適性を兼ね備えている。
【0022】ここで、シングルサイト触媒(メタロセン
触媒、いわゆるカミンスキー触媒を含む)は、活性点が
均一(シングルサイト)であるという特徴を有してい
る。このシングルサイト触媒は、メタロセン系遷移金属
化合物と有機アルミニウム化合物とからなる触媒であ
り、無機物に担持されて使用されることもある。
【0023】ここで、メタロセン系遷移金属化合物とし
ては、例えば、IVB族から選ばれる遷移金属、すなわち
チタニウム(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウ
ム(Hf)に、シクロペンタジエニル基、置換シクロペ
ンタジエニル基、インデニル基、置換インデニル基、テ
トラヒドロインデニル基、置換テトラヒドロインデニル
基、フルオニル基または置換フルオニル基が1乃至2結
合しているか、あるいは、これらのうちの二つの基が共
有結合で架橋したものが結合しており、他に水素原子、
酸素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、
アリール基、アセチルアセトナート基、カルボニル基、
窒素分子、酸素分子、ルイス塩基、ケイ素原子を含む置
換基、不飽和炭化水素などの配位子を有するものが挙げ
られる。
【0024】また、有機アルミニウム化合物としては、
アルキルアルミニウム、または鎖状あるいは環状アルミ
ノキサンなどが挙げられる。ここで、アルキルアルミニ
ウムとしては、トリエチルアルミニウム、トリイソブチ
ルアルミニウム、ジメチルアルミニウムクロリド、ジエ
チルアルミニウムクロリド、メチルアルミニウムジクロ
リド、エチルアルミニウムジクロリド、ジメチルアルミ
ニウフルオリド、ジイソブチルアルミニウムハイドライ
ド、ジエチルアルミニウムハイドライド、エチルアルミ
ニウムセスキクロリドなどが挙げられる。
【0025】また、鎖状あるいは環状アルミノキサン
は、アルキルアルミニウムと水とを接触させて生成され
る。例えば、重合時にアルキルアルミニウムを加えてお
き、後に水を添加するか、あるいは、錯塩の結晶水また
は有機・無機化合物の吸着水とアルキルアルミニウムと
を反応させることで得られる。
【0026】このシングルサイト触媒を担持させる無機
物としては、シリカゲル、ゼオライト、珪藻土などが挙
げられる。重合方法としては、たとえば塊状重合、溶液
重合、懸濁重合、気相重合等が挙げられる。また、これ
らの重合はバッチ式および連続式のいずれでもよい。
【0027】重合条件は、次の通りである。すなわち、
重合温度は、通常、−100℃〜250℃程度であり、
重合時間は、通常、5分間〜10時間程度であり、反応
圧力は、通常、常圧〜300kg/cm2 程度である。
【0028】このようなシングルサイト触媒を用いた重
合に用いられるモノマーとしては、例えば、プロピレ
ン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル
−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、デセン
等のα−オレフィンが挙げられる。これらのα−オレフ
ィンは一種を単独で使用してもよいし、二種以上を組み
合わせて使用してもよい。これらのなかでも特に好まし
いのはプロピレンである。
【0029】なお、シングルサイト触媒を用いた重合反
応により得られるポリオレフィンには、例えば、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、アンチブロッキング
剤、難燃化剤、無機および有機充填剤、染料、顔料など
を必要に応じて適宜に添加することができる。
【0030】以上のようにしてシングルサイト触媒を用
いて重合して得られるポリオレフィンは、立体化学構造
がシンジオタクチック構造をとる。ここで、シンジオタ
クチック構造とは、主鎖に対して側鎖であるアルキル基
や置換アルキル基が交互に半体方向に位置する構造をい
う。
【0031】このシンジオタクチック構造のポリオレフ
ィンのシンジオタクティシティーは、触媒による自由度
が高いため一様に決定することは困難であるが、好まし
くは70%以上である。
【0032】そして、このようなポリオレフィンのなか
でも、特に好ましいのはポリプロピレンであり、その物
性は、例えば分子量分布Mw/Mn=1.5〜3、密
度:0.88(g/cm3 )、メルトインデックス[M
I]:1.5〜20である。
【0033】
【実施例】次に本発明の実施例を示し、本発明の包装体
についてさらに具体的に説明する。第1実施例 シングルサイト触媒を用いた重合反応により得られたポ
リオレフィンからなるポリオレフィン層を有する積層材
料を用いて食品包装用パウチとした場合の実験例を以下
に示す。 −実験例1− 最外層から最内層の順に、ポリエチレンテレフタレート
(PET)層[厚さ12μm]/延伸ナイロン(ON)
層[厚さ15μm]/アルミニウム(Al)層[厚さ7
μm]/シングルサイト触媒を用いて重合したシンジオ
タクチック構造のポリプロプレン層[厚さ70μm]
(シンジオタクティシティー:0.81)の各層をウレ
タン系接着剤を用いて積層することによりレトルト用包
材を作成し、150mm×180mmに三方製袋してパ
ウチとした。なお、シングルサイト触媒には、二塩化ジ
ルコノセンとメチルアルモキサンとを、モル比で1:1
250の割合で組み合わせた触媒を使用した。
【0034】このパウチに水を充填し、温度120℃、
30分間の加圧加熱(レトルト)殺菌を行い、内容物で
ある水の匂いを官能評価した。結果を表1に示す。
【0035】
【表1】 また、レトルト後、1週間以上3℃の温度下に保存した
パウチ10袋について、120cmの高さから最後にヒ
ートシールした面を下にして30回を限度に落下テスト
を行い、下記計算式より平均破袋率を算出した。結果を
表2に示す。
【0036】平均破袋率=(破袋したサンプル数)/
[破袋までに要した回数(30回までに破袋しなかった
場合は30回)]
【0037】
【表2】 次に、このパウチに市販品のカレーを充填し、温度12
0℃、30分間の加圧加熱殺菌を行い、パウチ表面を観
察した。結果を表3に示す。
【0038】
【表3】 −比較例1− 前記実験例1において、最内層をマルチサイト触媒を用
いて重合したポリプロピレンからなるホモポリプロピレ
ン層としたほかは、前記実験例1と同様にしてパウチを
作成した。以後、前記実験例1と同様にして水の匂いの
官能評価を行い、また落下テストにおける平均破袋率を
算出し、さらにカレーを充填した状態で加圧加熱殺菌を
行った後のパウチ表面を観察した。それぞれの結果を表
1〜表3に示す。 −比較例2− 前記実験例1において、最内層をマルチサイト触媒を用
いて重合したプロピレンとエチレンとのランダム共重合
体層としたほかは、前記実験例1と同様にしてパウチを
作成した。以後、前記実験例1と同様にして水の匂いの
官能評価を行い、また落下テストにおける平均破袋率を
算出し、さらにカレーを充填した状態で加圧加熱殺菌を
行った後のパウチ表面を観察した。それぞれの結果を表
1〜表3に示す。 −比較例3− 前記実験例1において、最内層をマルチサイト触媒を用
いて重合したプロピレンとエチレンとのブロック共重合
体層としたほかは、前記実験例1と同様にしてパウチを
作成した。以後、前記実験例1と同様にして水の匂いの
官能評価を行い、また落下テストにおける平均破袋率を
算出し、さらにカレーを充填した状態で加圧加熱殺菌を
行った後のパウチ表面を観察した。それぞれの結果を表
1〜表3に示す。 −結果の検討− 表1から明らかなように、比較例1〜比較例3のパウチ
(従来品)では内容物である水からポリ臭がしたのに対
し、シングルサイト触媒を用いて重合したシンジオタク
チック構造のポリプロピレンを最内層とする実験例1の
パウチでは内容物である水からポリ臭はしなかった。
【0039】また、表2から明らかなように、シングル
サイト触媒を用いて重合したシンジオタクチック構造の
ポリプロピレンを最内層とする実験例1のパウチは、比
較例1〜比較例3のパウチ(従来品)に比較して平均破
袋率が同等以上であることが確認された。
【0040】さらに、シングルサイト触媒を用いて重合
したシンジオタクチック構造のポリプロピレンを最内層
とする実験例1のパウチにおいては、油成分の多い食品
をレトルト処理した後においても、表面が平滑であり、
比較例2、比較例3のような柚肌の発生はみられなかっ
た。
【0041】以上の結果から、本実施例の食品包装用パ
ウチは、内容物への移臭がなく、充分な強度を有し、柚
肌の発生もないことがわかる。第2実施例 シングルサイト触媒を用いた重合反応により得られるシ
ンジオタクチック構造のポリオレフィンからなるポリオ
レフィン層を有する積層材料を用いてチューブ容器とし
た場合の実験例を以下に示す。 −実験例2− 最外層から最内層の順に、シングルサイト触媒を用いて
重合したシンジオタクチック構造のポリプロプレン層
(タルク0.05重量%含有、シンジオタクティシティ
ー:0.81、メルトインデックス[MI]:3.2、
密度0.88g/cm3 )/接着層(無水マレイン酸変
性ポリプロピレン)/酸素バリヤー性樹脂層[エチレン
−ビニルアルコール共重合樹脂層(エチレン含有率30
モル%、ビニルアルコール含有率69.7モル%、酢酸
ビニル含有率0.3モル%)]/接着層(無水マレイン
酸変性ポリプロピレン)/シングルサイト触媒を用いて
重合したシンジオタクチック構造のポリプロプレン層
(タルク0.05重量%含有、シンジオタクティシティ
ー:0.81、メルトインデックス[MI]:3.2、
密度0.88g/cm3 )からなり、(最外層):(接
着層):(酸素バリヤー性樹脂層):(接着層):(最
内層)の厚さの比が3.3:0.6:1:0.6:3.
3で厚さ0.25mm(胴部平均厚み)となるよう3種
5層構成の積層によるチューブを押し出し成型して図1
に示すチューブ容器1を作成した。このチューブ容器1
について、ヘイズ、表面光沢および押出特性のそれぞれ
を評価した。結果を表4に示す。
【0042】
【表4】 なお、各項目の評価方法は次の通りである。 ヘイズ;肩部のヘイズを測定し、百分率(%)にて評価
した。
【0043】表面光沢;肩部の表面光沢をθ=60°に
て測定し、百分率(%)にて評価した。 押出特性;練歯磨を充填したチューブ容器を、キャップ
を外した状態で水平に置き、チューブ底部側からネック
部に向けて偏平板を押し当てて練歯磨を押し出し、全充
填量に対する押し出し量を百分率(%)にて評価した。
【0044】次に、上記と同様のチューブ容器の口部を
外層から内層の順にポリエチレンテレフタレート(PE
T)[厚さ12μm]/アルミ箔(厚さ35μm)/変
性ポリプロピレン(易剥離層)[厚さ50μm]からな
る3層構成の積層フィルムをヒートシールし、純水を充
填した後、尾部を脱気密封シールし、120℃×30分
間のレトルト殺菌処理を行い、処理後のチューブ内の水
について官能テストを行った。結果を表5に示す。
【0045】
【表5】 −比較例4− 前記実験例2において、シンジオタクチック構造のポリ
プロプレン層/接着層/酸素バリヤー性樹脂層/接着層
/シンジオタクチック構造のポリプロプレン層からなる
3種5層構成の積層材料に代えて、マルチサイト触媒を
用いて重合したアイソタクチック構造のポリプロピレン
ホモポリマー層/接着層/酸素バリヤー性樹脂層/接着
層/マルチサイト触媒を用いて重合したアイソタクチッ
ク構造のポリプロピレンホモポリマー層からなる3種5
層構成の積層材料を用いたほかは、前記実験例2と同様
にしてチューブ容器を作成し、このチューブ容器につい
て前記実験例2と同様にしてヘイズ、表面光沢および押
出特性のそれぞれを評価するとともに、このチューブ容
器に充填された水についてレトルト殺菌処理後の官能テ
ストを行った。それぞれの結果を表4、表5に示す。 −比較例5− 前記実験例2において、シンジオタクチック構造のポリ
プロプレン層/接着層/酸素バリヤー性樹脂層/接着層
/シンジオタクチック構造のポリプロプレン層からなる
3種5層構成の積層材料に代えて、マルチサイト触媒を
用いて重合したアイソタクチック構造のポリプロピレン
とエチレンとのランダムコポリマー層/接着層/酸素バ
リヤー性樹脂層/接着層/マルチサイト触媒を用いて重
合したアイソタクチック構造のポリプロピレンとエチレ
ンとのランダムコポリマー層からなる3種5層構成の積
層材料を用いたほかは、前記実験例2と同様にしてチュ
ーブ容器を作成し、このチューブ容器について前記実験
例2と同様にしてヘイズ、表面光沢および押出特性のそ
れぞれを評価するとともに、このチューブ容器に充填さ
れた水についてレトルト殺菌処理後の官能テストを行っ
た。それぞれの結果を表4、表5に示す。 −比較例6− 前記実験例2において、シンジオタクチック構造のポリ
プロプレン層/接着層/酸素バリヤー性樹脂層/接着層
/シンジオタクチック構造のポリプロプレン層からなる
3種5層構成の積層材料に代えて、マルチサイト触媒を
用いて重合したアイソタクチック構造のポリプロピレン
とエチレンとのブロックポリマー層/接着層/酸素バリ
ヤー性樹脂層/接着層/マルチサイト触媒を用いて重合
したアイソタクチック構造のポリプロピレンとエチレン
とのブロックポリマー層からなる3種5層構成の積層材
料を用いたほかは、前記実験例2と同様にしてチューブ
容器を作成し、このチューブ容器について前記実験例2
と同様にしてヘイズ、表面光沢および押出特性のそれぞ
れを評価するとともに、このチューブ容器に充填された
水についてレトルト殺菌処理後の官能テストを行った。
それぞれの結果を表4、表5に示す。 −実験例3− 最外層から最内層の順に、シングルサイト触媒を用いて
重合したシンジオタクチック構造のポリプロプレンから
なるポリプロピレンフィルム(シンジオタクティシティ
ー:0.81、メルトインデックス[MI]:3.2、
密度0.88g/cm3 )[厚さ100μm]、ポリエ
チレンテレフタレートフィルム[厚さ12μm]、延伸
ナイロンフィルム[厚さ25μm]およびシングルサイ
ト触媒を用いて重合したシンジオタクチック構造のポリ
プロプレンフィルム(シンジオタクティシティー:0.
81、メルトインデックス[MI]:3.2、密度0.
88g/cm3 )[厚さ100μm]をウレタン系接着
剤によりドライラミネートしてなる積層材料を用い、こ
れを高周波シールにより筒状とし、さらに上記の最外層
および最内層と同様のシンジオタクチック構造のポリプ
ロピレンフィルムを用いたインジェクション加工により
肩部を一体成型することにより図2に示すチューブ容器
1′を作成し、このチューブ容器について前記実験例2
と同様にしてヘイズおよび表面光沢のそれぞれを評価す
るとともに、このチューブ容器に充填された水について
レトルト殺菌処理後の官能テストを行った。それぞれの
結果を表4、表5に示す。 −比較例7− 前記実験例3において、シングルサイト触媒を用いて重
合したシンジオタクチック構造のポリプロプレンからな
るポリプロピレンフィルムに代えて、マルチサイト触媒
を用いて重合したアイソタクチック構造のポリプロピレ
ンホモポリマーからなるポリプロピレンフィルムを用い
たほかは、前記実験例3と同様にして積層材料を作成す
るとともにチューブ容器を作成し、このチューブ容器に
ついて前記実験例3と同様にしてヘイズおよび表面光沢
のそれぞれを評価するとともに、このチューブ容器に充
填された水についてレトルト殺菌処理後の官能テストを
行った。それぞれの結果を表4、表5に示す。 −比較例8− 前記実験例3において、シングルサイト触媒を用いて重
合したシンジオタクチック構造のポリプロプレンからな
るポリプロピレンフィルムに代えて、マルチサイト触媒
を用いて重合したアイソタクチック構造のポリプロピレ
ンとエチレンとのランダムコポリマーフィルムを用いた
ほかは、前記実験例3と同様にして積層材料を作成する
とともにチューブ容器を作成し、このチユーブ容器につ
いて前記実験例3と同様にしてヘイズおよび表面光沢の
それぞれを評価するとともに、このチューブ容器に充填
された水についてレトルト殺菌処理後の官能テストを行
った。それぞれの結果を表4、表5に示す。 −比較例9− 前記実験例3において、シングルサイト触媒を用いて重
合したシンジオタクチック構造のポリプロプレンからな
るポリプロピレンフィルムに代えて、マルチサイト触媒
を用いて重合したアイソタクチック構造のポリプロピレ
ンとエチレンとのブロックコポリマーフィルムを用いた
ほかは、前記実験例3と同様にして積層材料を作成する
とともにチューブ容器を作成し、このチューブ容器につ
いて前記実験例3と同様にしてヘイズおよび表面光沢の
それぞれを評価するとともに、このチューブ容器に充填
された水についてレトルト殺菌処理後の官能テストを行
った。それぞれの結果を表4、表5に示す。 −結果の検討− 表4から実験例2,3のチューブ容器(本発明品)は比
較例4〜9のチューブ容器(従来品)に比較していずれ
もヘイズおよび表面光沢が優れ、また実験例2のチュー
ブ容器(本発明品)は比較例4〜6のチューブ容器(従
来品)に比較して押出特性が優れていることがわかる。
さらに、表5から実験例2,3のチューブ容器(本発明
品)はいずれも内容物への移臭がなく、比較例4〜9の
チューブ容器(従来品)に比較して保香性に優れている
ことがわかる。第3実施例 シングルサイト触媒を用いた重合反応により得られるシ
ンジオタクチック構造のポリオレフィンからなるポリオ
レフィン層を有する積層材料を用いて図2に示すゲーベ
ルトップ型紙容器2とした場合の実験例を以下に示す。 −実験例4− まず、紙(坪量340g/m2 )の片側に低密度ポリエ
チレン(LDPE)をエクストルージョン法によりコー
トし、紙と低密度ポリエチレン(LDPE)との積層材
を作成した。
【0046】次に、この積層材とアルミニウム(Al)
箔とをPEサンド法により積層し、さらにこのアルミニ
ウム(Al)箔側に2軸延伸ポリエステル(O−PE
T)およびシングルサイト触媒を用いて重合したシンジ
オタクチック構造のポリプロプレン(シンジオタクティ
シティー:0.81、メルトインデックス[MI]:
3.2、密度0.88g/cm3 )をウレタン系接着剤
によりドライラミネートし、その後、低密度ポリエチレ
ン(LDPE)層側に印刷を行って次に示す構成の積層
材料を作成した。なお、下記の構成は最外層から最内層
の順に示す。
【0047】印刷層/低密度ポリエチレン(LDPE)
[厚さ20μm]/紙(坪量340g/m2 )/低密度
ポリエチレン(LDPE)[厚さ30μm]/アルミニ
ウム(Al)箔[厚さ9μm]/接着層/2軸延伸ポリ
エステル(O−PET)[厚さ12μm]/接着層/シ
ンジオタクチック構造のポリプロプレン[厚さ60μ
m] 次いで、この積層材料から長方形状のブランクを打ち抜
き、常法に従って容量1000mlのゲーベルトップ型
紙容器を作成した。
【0048】この紙容器にミネラルウォーター1000
mlを充填し、10℃で2週間保存した後、ミネラルウ
ォーターの香味を官能評価した。結果を表6に示す。
【0049】
【表6】 −実験例5− まず、紙(坪量340g/m2 )の片側に低密度ポリエ
チレン(LDPE)をエクストルージョン法によりコー
トし、紙と低密度ポリエチレン(LDPE)との積層材
を作成した。
【0050】次に、この積層材の紙側にシングルサイト
触媒を用いて重合したシンジオタクチック構造のポリプ
ロプレン(シンジオタクティシティー:0.81、メル
トインデックス[MI]:3.2、密度0.88g/c
3 )をエクストルージョン法によりコート、その後、
低密度ポリエチレン(LDPE)層側に印刷を行って次
に示す構成の積層材料を作成した。なお、下記の構成は
最外層から最内層の順に示す。
【0051】印刷層/低密度ポリエチレン(LDPE)
[厚さ20μm]/紙(坪量340g/m2 )/シンジ
オタクチック構造のポリプロプレン[厚さ35μm] 以後、前記実験例4と同様にしてゲーベルトップ型紙容
器を作成し、ミネラルウォーターの香味を官能評価し
た。結果を表6に示す。 −比較例10− まず、紙(坪量340g/m2 )の片側に低密度ポリエ
チレン(LDPE)をエクストルージョン法によりコー
トし、紙と低密度ポリエチレン(LDPE)との積層材
を作成した。次に、この積層材とアルミニウム(Al)
箔とをPEサンド法により積層し、さらにこのアルミニ
ウム(Al)箔側に2軸延伸ポリエステル(O−PE
T)をウレタン系接着剤によりドライラミネートし、さ
らにこのO−PET面にコロナ放電処理を行ってから低
密度ポリエチレン(LDPE)をPEサンド法により積
層し、その後、低密度ポリエチレン(LDPE)層側に
印刷を行って次に示す構成の積層材料を作成した。な
お、下記の構成は最外層から最内層の順に示す。
【0052】印刷層/低密度ポリエチレン(LDPE)
[厚さ20μm]/紙(坪量340g/m2 )/低密度
ポリエチレン(LDPE)[厚さ30μm]/アルミニ
ウム(Al)箔[厚さ9μm]/接着層/2軸延伸ポリ
エステル(O−PET)[厚さ12μm]/低密度ポリ
エチレン(LDPE)[厚さ20μm]/低密度ポリエ
チレン(LDPE)[厚さ40μm] 以後、前記実験例4と同様にしてゲーベルトップ型紙容
器を作成し、ミネラルウォーターの香味を官能評価し
た。結果を表6に示す。 −比較例11− まず、紙(坪量340g/m2 )の両側に低密度ポリエ
チレン(LDPE)をエクストルージョン法によりコー
トし、紙と低密度ポリエチレン(LDPE)との積層材
を作成した。
【0053】次に、この積層材の片側にコロナ放電処理
を行ってから印刷を施し、次に示す構成の積層材料を作
成した。なお、下記の構成は最外層から最内層の順に示
す。 印刷層/低密度ポリエチレン(LDPE)[厚さ20μ
m]/紙(坪量340g/m2 )/低密度ポリエチレン
(LDPE)[厚さ35μm] 以後、前記実験例4と同様にしてゲーベルトップ型紙容
器を作成し、ミネラルウォーターの香味を官能評価し
た。結果を表6に示す。 −結果の検討− 表6から実験例4,5のゲーベルトップ型紙容器(本発
明品)はいずれも内容物への移臭がなく比較例10〜1
1のゲーベルトップ型紙容器(従来品)に比較して保香
性に優れていることがわかる。第4実施例 シングルサイト触媒を用いた重合反応により得られるシ
ンジオタクチック構造のポリオレフィンからなるポリオ
レフィン層を有する積層材料を用いて図3に示す紙カッ
プ3とした場合の実験例を以下に示す。 −実験例6− まず、紙(坪量280g/m2 )の片側に印刷を施し、
その印刷面にシングルサイト触媒を用いて重合したシン
ジオタクチック構造のポリプロプレンからなるポリプロ
ピレン(シンジオタクティシティー:0.81、メルト
インデックス[MI]:3.2、密度0.88g/cm
3 )をエクストルージョン法によりコートし、紙とシン
ジオタクチック構造のポリプロピレンとの積層材を作成
した。
【0054】次に、この積層材とアルミニウム(Al)
箔とをPEサンド法により積層し、さらにこのアルミニ
ウム(Al)箔側に2軸延伸ポリエステル(O−PE
T)およびシングルサイト触媒を用いて重合したシンジ
オタクチック構造のポリプロプレン(シンジオタクティ
シティー:0.81、メルトインデックス[MI]:
3.2、密度0.88g/cm3 )をウレタン系接着剤
によりドライラミネートし、次に示す構成の胴部用積層
材料を作成した。なお、下記の構成は最外層から最内層
の順に示す。
【0055】シンジオタクチック構造のポリプロピレン
[厚さ20μm]/印刷層/紙(坪量280g/m2
/低密度ポリエチレン(LDPE)[厚さ30μm]/
アルミニウム(Al)箔[厚さ9μm]/接着層/2軸
延伸ポリエステル(O−PET)[厚さ15μm]/接
着層/シンジオタクチック構造のポリプロピレン[厚さ
80μm] 一方、上記の胴部用積層材料の作成に準じて次に示す構
成の底部用積層材料を作成した。なお、下記の構成は最
外層から最内層の順に示す。
【0056】シンジオタクチック構造のポリプロピレン
[厚さ20μm]/紙(坪量230g/m2 )低密度ポ
リエチレン(LDPE)[厚さ30μm]/アルミニウ
ム箔[厚さ9μm]/接着層/2軸延伸ナイロン(ON
y)[厚さ12μm]/接着層/シンジオタクチック構
造のポリプロピレン[厚さ80μm] 次いで、これらの胴部用積層材料および底部用積層材料
を使用し、常法に従って紙カップを作成した。なお、胴
部にはスカイブ・ヘミング処理を施した。
【0057】この紙カップにミネラルウォーター180
mlを充填し、底部用積層材料と同様の積層材料を蓋材
としてヒートシールした。これを10℃で2週間保存し
た後、ミネラルウォーターの香味を官能評価した。結果
を表7に示す。
【0058】
【表7】 −比較例12− まず、紙(坪量280g/m2 )の片側に印刷を施し、
その印刷面にシングルサイト触媒を用いて重合したシン
ジオタクチック構造のポリプロプレンからなるポリプロ
ピレン(シンジオタクティシティー:0.81、メルト
インデックス[MI]:3.2、密度0.88g/cm
3 )をエクストルージョン法によりコートし、紙とシン
ジオタクチック構造のポリプロピレンとの積層材を作成
した。次に、この積層材とアルミニウム(Al)箔とを
PEサンド法により積層し、さらにこのアルミニウム
(Al)箔側に2軸延伸ポリエステル(O−PET)を
ウレタン系接着剤によりドライラミネートし、さらにこ
のO−PET面に低密度ポリエチレン(LDPE)をウ
レタン系接着剤によりドライラミネートし、次に示す構
成の胴部用積層材料を作成した。なお、下記の構成は最
外層から最内層の順に示す。
【0059】低密度ポリエチレン(LDPE)[厚さ2
0μm]/印刷層/紙(坪量280g/m2 )/低密度
ポリエチレン(LDPE)[厚さ30μm]/アルミニ
ウム(Al)箔[厚さ9μm]/接着層/2軸延伸ポリ
エステル(O−PET)[厚さ12μm]/接着層/低
密度ポリエチレン(LDPE)[厚さ80μm] 一方、上記の胴部用積層材料の作成に準じて次に示す構
成の底部用積層材料を作成した。なお、下記の構成は最
外層から最内層の順に示す。
【0060】低密度ポリエチレン(LDPE)[厚さ2
0μm]/印刷層/紙(坪量230g/m2 )/低密度
ポリエチレン(LDPE)[厚さ30μm]/アルミニ
ウム(Al)箔[厚さ9μm]/接着層/2軸延伸ナイ
ロン(ONy)[厚さ15μm]/接着層/低密度ポリ
エチレン(LDPE)[厚さ80μm] 以後、前記実験例6と同様にして紙カップを作成し、ミ
ネラルウォーターの香味を官能評価した。結果を表7に
示す。 −実験例7− まず、紙(坪量280g/m2 )の片側に印刷を施し、
その両面にシングルサイト触媒を用いて重合したシンジ
オタクチック構造のポリプロプレンからなるポリプロピ
レン(シンジオタクティシティー:0.81、メルトイ
ンデックス[MI]:3.2、密度0.88g/c
3 )をエクストルージョン法によりコートし、次に示
す構成の胴部用積層材料を作成した。なお、下記の構成
は最外層から最内層の順に示す。
【0061】シンジオタクチック構造のポリプロピレン
[厚さ20μm]/印刷層/紙(坪量280g/m2
/シンジオタクチック構造のポリプロピレン[厚さ40
μm] 一方、上記の胴部用積層材料の作成に準じて次に示す構
成の底部用積層材料を作成した。なお、下記の構成は最
外層から最内層の順に示す。
【0062】シンジオタクチック構造のポリプロピレン
[厚さ20μm]/紙(坪量230g/m2 )/シンジ
オタクチック構造のポリプロピレン[厚さ40μm] 以後、胴部のスカイブヘミング処理を施さなかったほか
は前記実験例6と同様にして紙カップを作成し、ミネラ
ルウォーターの香味を官能評価した。結果を表7に示
す。 −実験例8− まず、紙(坪量280g/m2 )の片側に印刷を施し、
その反対側の面にシングルサイト触媒を用いて重合した
シンジオタクチック構造のポリプロプレンからなるポリ
プロピレン(シンジオタクティシティー:0.81、メ
ルトインデックス[MI]:3.2、密度0.88g/
cm3 )をエクストルージョン法によりコートし、次に
示す構成の胴部用積層材料を作成した。なお、下記の構
成は最外層から最内層の順に示す。
【0063】印刷層/紙(坪量280g/m2 )/シン
ジオタクチック構造のポリプロピレン[厚さ40μm] 一方、上記の胴部用積層材料の作成に準じて次に示す構
成の底部用積層材料を作成した。なお、下記の構成は最
外層から最内層の順に示す。
【0064】紙(坪量230g/m2 )/シンジオタク
チック構造のポリプロピレン[厚さ40μm] 以後、胴部のスカイブヘミング処理を施さなかったほか
は前記実験例6と同様にして紙カップを作成し、ミネラ
ルウォーターの香味を官能評価した。結果を表7に示
す。 −比較例13− まず、紙(坪量280g/m2 )の片側に印刷を施し、
その反対側の面に低密度ポリエチレン(LDPE)をエ
クストルージョン法によりコートし、次に示す構成の胴
部用積層材料を作成した。なお、下記の構成は最外層か
ら最内層の順に示す。
【0065】印刷層/紙(坪量280g/m2 )/低密
度ポリエチレン(LDPE)[厚さ40μm] 一方、上記の胴部用積層材料の作成に準じて次に示す構
成の底部用積層材料を作成した。なお、下記の構成は最
外層から最内層の順に示す。
【0066】紙(坪量230g/m2 )/低密度ポリエ
チレン(LDPE)[厚さ40μm] 以後、胴部のスカイブ・ヘミング処理を施さなかったほ
かは前記実験例6と同様にして紙カップを作成し、ミネ
ラルウォーターの香味を官能評価した。結果を表7に示
す。 −結果の検討− 表7から実験例6〜8の紙カップ(本発明品)はいずれ
も内容物への移臭がなく比較例12,13の紙カップ
(従来品)に比較して保香性に優れていることがわか
る。第5実施例 シングルサイト触媒を用いた重合反応により得られるシ
ンジオタクチック構造のポリオレフィンからなるポリオ
レフィン層を有する積層材料からなるとともに胴部のみ
を構成する1枚のブランク板を成形金型内に納め、これ
にシングルサイト触媒を用いた重合反応により得られる
シンジオタクチック構造のポリオレフィンを射出するこ
とによりブランク板の両端部の接合間隙部、底部および
開口部をシンジオタクチック構造のポリオレフィンで埋
めて最内層がシンジオタクチック構造のポリオレフィン
である図4に示す複合容器4に一体成形した場合の実験
例を以下に示す。 −実験例9− まず、紙(坪量280g/m2 )と、片側に印刷を施し
た2軸延伸ポリエステル(O−PET)とを、印刷面が
紙側となるようにPEサンド法により積層し、さらに紙
面とアルミニウム(Al)箔とをPEサンド法により積
層した。次に、上記のアルミニウム(Al)箔面にシン
グルサイト触媒を用いて重合したシンジオタクチック構
造のポリプロプレンからなるポリプロピレンフィルム
(シンジオタクティシティー:0.81、メルトインデ
ックス[MI]:3.2、密度0.88g/cm3 )を
ウレタン系接着剤を用いてドライラミネートし、次に示
す構成の積層材料を作成した。なお、下記の構成は最外
層から最内層の順に示す。
【0067】2軸延伸ポリエステル(O−PET)[厚
さ12μm]/印刷層/低密度ポリエチレン(LDP
E)[厚さ15μm]/紙(坪量280g/m2 )/低
密度ポリエチレン(LDPE)[厚さ15μm]/アル
ミニウム(Al)箔[厚さ9μm]/接着層/シンジオ
タクチック構造のポリプロピレン[厚さ60μm] 次に、上記の積層材料を胴部と底部とがつながったいわ
ゆるブランク形状に打ち抜いてブランク板とし、このブ
ランク板を射出成形金型のコアとメス型との間に配置し
た。その後、この金型内にシングルサイト触媒を用いて
重合したシンジオタクチック構造のポリプロプレン(シ
ンジオタクティシティー:0.81、メルトインデック
ス[MI]:3.2、密度0.88g/cm3 )を射出
することにより、ブランク板の最内層を構成するシンジ
オタクチック構造のポリプロピレンと射出したシンジオ
タクチック構造のポリプロピレンとが融着して一体化し
たカップ形状の複合容器(ピラードパック)とした。
【0068】この複合容器にミネラルウォーター180
mlを充填し、ブランク板に用いた積層材料と同様の積
層材料を蓋材としてヒートシールした。これを10℃で
2週間保存した後、ミネラルウォーターの香味を官能評
価した。結果を表8に示す。
【0069】
【表8】 −比較例14− まず、紙(坪量280g/m2 )と、片側に印刷を施し
た2軸延伸ポリエステル(O−PET)とを、印刷面が
紙側となるようにPEサンド法により積層し、さらに紙
面とアルミニウム(Al)箔とをPEサンド法により積
層した。次に、上記のアルミニウム(Al)箔面にマル
チサイト触媒を用いて重合したアタクチック構造の無延
伸ポリプロピレン(CPP)フィルムをウレタン系接着
剤を用いてドライラミネートし、次に示す構成の積層材
料を作成した。なお、下記の構成は最外層から最内層の
順に示す。
【0070】2軸延伸ポリエステル(O−PET)[厚
さ12μm]/印刷層/低密度ポリエチレン(LDP
E)[厚さ15μm]/紙(坪量280g/m2 )/低
密度ポリエチレン(LDPE)[厚さ15μm]/アル
ミニウム(Al)箔[厚さ9μm]/接着層/無延伸ポ
リプロピレン(CPP)[厚さ60μm] 次に、上記の積層材料を胴部と底部とがつながったいわ
ゆるブランク形状に打ち抜いてブランク板とし、このブ
ランク板を射出成形金型のコアとメス型との間に配置し
た。その後、この金型内にマルチサイト触媒を用いて重
合したアタクチック構造のポリプロプレンを射出するこ
とにより、ブランク板の最内層を構成するマルチサイト
触媒を用いて重合したアタクチック構造の無延伸アタク
チック構造のポリプロピレンと射出したアタクチック構
造のポリプロピレンとが融着して一体化したカップ形状
の複合容器(ピラードパック)とした。
【0071】この複合容器にミネラルウォーター180
mlを充填し、ブランク板に用いた積層材料と同様の積
層材料を蓋材としてヒートシルした。これを10℃で2
週間保存した後、ミネラルウォーターの香味を官能評価
した。結果を表8に示す。 −結果の検討− 表8から明らかなように、実験例9の複合容器(本発明
品)ではミネラルウォーターの香味は良好であるのに対
し、比較例14の複合容器(本発明品)ではミネラルウ
ォーターの香味は不良であった。これより、本発明の複
合容器は従来の複合容器に比較して保香性が優れている
ことが確認された。第6実施例 シングルサイト触媒を用いた重合反応により得られるシ
ンジオタクチック構造のポリオレフィンからなるポリオ
レフィンフィルムを用いて袋状に成形し、例えばリンゲ
ル液やブドウ糖液等の液状薬剤の保管、あるいは人工透
析の際の廃液の収容等に好適に使用可能な医療用バッグ
とした場合の実験例を以下に示す。 −実験例10− シングルサイト触媒を用いた重合反応により得られるシ
ンジオタクチック構造のポリプロピレンからなる厚さ2
50μmのポリプロピレンフィルムを用い、内容物の充
填口を除いて四方をヒートシールし、容量200ミリリ
ットルの柔軟性に富んだ医療用バッグを得た。
【0072】次いで、この医療用バッグにリンゲル液を
充填し、さらに充填口をヒートシールして密封した後、
120℃×30分間のレトルト殺菌処理を行った。この
医療用バッグを、日本薬局方「輸液プラスチック容器試
験法」に従って、透明性、外観、水蒸気透過試験、重金
属溶出試験、及び強熱残分溶出試験に付したところ、い
ずれも基準をクリアーしていることが確認された。ま
た、この医療用バッグを、高さ1.8mからの落下試験
に付したところ、破袋の発生は無く、シール部の強度は
充分であった。第7実施例 シングルサイト触媒を用いた重合反応により得られるシ
ンジオタクチック構造のポリオレフィンからなるポリオ
レフィンフィルムを用いて医療用容器の蓋材に成形し、
例えば、注射針、真空採血管等の保管等に好適に使用可
能な医療用容器とした場合の実験例を以下に示す。 −実験例11− シングルサイト触媒を用いた重合反応により得られるシ
ンジオタクチック構造のポリプロピレンからなる厚さ1
50μmのポリプロピレンフィルムを、真空採血管用の
ポリプロピレン製トレー容器のイージーピール性蓋材と
し、該蓋材により開口部が被覆されたポリプロピレン製
トレー容器を作成した。
【0073】次いで、このトレー容器について、γ線照
射による殺菌処理を行ったところ、γ線照射後も強度劣
化の少ない医療用容器が得られた。この医療用容器はγ
線照射後も良好なイージーピール適性を備えており、ピ
ール時の蓋材の裂け等の問題は発生しなかった。第8実施例 シングルサイト触媒を用いた重合反応により得られるシ
ンジオタクチック構造のポリオレフィンを医療用貼付剤
用積層シートに成形した場合の実験例を以下に示す。 −実験例12− シングルサイト触媒を用いた重合反応により得られるシ
ンジオタクチック構造のポリプロピレン(シンジオタク
ティシティー:0.81、メルトインデックス[M
I]:3.2、密度0.88g/cm3 )からなる厚さ
50μmのポリプロピレンフィルムを基材とし、このポ
リプロピレンフィルムの片面にアクリル系樹脂に薬剤を
混練してなる粘着剤層を形成し、さらにこの粘着剤層面
に片面がシリコーン剥離処理されているPETフィルム
からなる離型フィルムを積層して次に示す層構成の医療
用貼付剤用積層シートとした。
【0074】シンジオタクチック構造のポリプロピレン
/粘着剤層/剥型フィルムこの医療用貼付剤用積層シー
トについて柔軟性および保香性を官能評価したところ、
この医療用貼付剤用積層シートは柔軟性に富み、また薬
剤臭はあまり感じられなかった。 −比較例15− 前記実験例12において、シングルサイト触媒を用いた
重合反応により得られるシンジオタクチック構造のポリ
プロピレン(シンジオタクティシティー:0.81、メ
ルトインデックス[MI]:3.2、密度0.88g/
cm3 )からなる厚さ50μmのポリプロピレンフィル
ムに代えて、厚さ50μmのポリ塩化ビニル(PVC)
フィルムを用いたほかは、前記実験例12と同様にして
医療用貼付剤用積層シートとした。
【0075】この医療用貼付剤用積層シートについて、
前記実験例12と同様にして柔軟性および保香性の官能
評価を行ったところ、柔軟性に劣り、また薬剤臭が強か
った。 −結果の検討− 実験例12および比較例15の結果より、シングルサイ
ト触媒を用いた重合反応により得られるシンジオタクチ
ック構造のポリプロピレンを用いた医療用貼付剤用積層
シート(本発明品)は、ポリ塩化ビニル(PVC)とウ
レタン樹脂との積層フィルムを用いた医療用貼付剤用積
層シート(従来品)に比較して柔軟性に富み、また保香
性に優れていることがわかる。これより、本発明の医療
用貼付剤用積層シートは、例えば絆創膏シート、パップ
剤シートの形態で好適に使用できることが確認された。第9実施例 次に、シングルサイト触媒を用いた重合反応により得ら
れるシンジオタクチック構造のポリオレフィンを用いて
なる防曇フィルムについて説明する。
【0076】この防曇フィルムは、シングルサイト触媒
を用いた重合反応により得られるシンジオタクチック構
造のポリオレフィン、特にポリプロピレンに一種以上の
界面活性剤を添加してなる防曇フィルム組成物をフィル
ム状に成形したものである。
【0077】ここで、界面活性剤としては、従来より公
知の各種界面活性剤が使用されるが、特に非イオン界面
活性剤が好適に使用される。非イオン界面活性剤として
は、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エ
ステル、グリセリン脂肪酸エステル、オキシエチレン−
オキシプロピレンブロック共重合体、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ノール糖などが挙げられる。ここで、脂肪酸エステルの
酸基としては、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸が一般的である。また、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテルにおけるエチレンオキサイド付加
モル数は、特に制限されないが、通常、4〜10モルと
される。
【0078】前記シングルサイト触媒を用いて重合した
シンジオタクチック構造のポリオレフィン100重量%
に対する前記界面活性剤の添加率は、通常、0.05〜
5重量%、好ましくは0.1〜3重量%である。この界
面活性剤の添加率が、0.05重量%未満であると、所
期の防曇性が得られないことがある。一方、界面活性剤
の添加率が5重量%を超えると、界面活性剤の表面への
ブリードアウトが過度となり、べとつきが生じたり、ヒ
ートシール性に影響を与えたりすることがあるととも
に、防曇性が低下することもある。
【0079】なお、本発明においては、前記界面活性剤
のほかに、必要に応じて、無機または有機充填剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、アンチブロッキン
グ剤、滑剤、難燃化剤、染料、顔料などを適宜に添加し
てもよい。
【0080】例えば、二酸化ケイ素、ゼオライト、アル
ミノシリケート、微粉末タルクなどの平均粒径0.3〜
15μm程度の無機物を添加すると、滑性をもたせるこ
とができるとともに、防曇性を向上させることができ
る。
【0081】界面活性剤およびその他の添加剤の添加方
法は、特に制限されないが、例えば、あらかじめバンバ
リーミキサーやニーダーなどで樹脂と界面活性剤等をメ
ルトブレンドしてマスターバッチ化したものを所定の混
合比に調整する方法や、樹脂ペレットに直接混合する方
法などが挙げられる。
【0082】フィルムの成膜方法は、特に制限されない
が、例えば、Tダイ法やインフレーション法などが挙げ
られる。防曇フィルムの厚さは特に制限されないが、通
常、5〜100μm程度とされる。
【0083】本発明においては、前述のようにして得た
防曇フィルムを基材フィルムと積層してもよい。ここ
で、基材フィルムとしては、延伸ポリプロピレン、無延
伸ポリプロピレン、延伸ポリエチレンテレフタレート、
無延伸ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリアミド、
無延伸ポリアミド、ポリカーボネート、セロハン、ポリ
アセテート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重
合体などが挙げられる。これらの基材フィルムは、その
表面に、硝化綿、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、あ
るいはポリ塩化ビニリデンなどを塗布したフィルムであ
ってもよく、または、基材フィルムの表面に、酸化ケイ
素、酸化アルミニウムなどの無機物を蒸着したフィルム
であってもよい。また、これらの基材フィルムは、一種
以上を貼合したものであってもよい。基材フィルムの厚
さは、通常、9〜100μm程度とされる。基材フィル
ムには、印刷を施してもよい。
【0084】防曇フィルムと基材フィルムの貼合方法
は、特に制限されないが、例えば、押出サンドラミネー
ション法やドライラミネーション法などが挙げられる。
押出サンドラミネーション法においては、例えば、図5
に示すように、印刷10aを施した基材フィルム10に
アンカーコート剤20を塗布し、高圧法低密度ポリエチ
レン30を用いて、防曇フィルム5とサンドラミネーシ
ョンする。この場合、押出された低密度ポリエチレンの
溶融フィルム面にオゾン含有気体を吹付けると接着性が
向上する。
【0085】また、本発明においては、上述した防曇フ
ィルムを基材フィルムに押出ラミネートしてもよく、あ
るいは、防曇フィルムと基材フィルムとを共押出しして
もよい。
【0086】この防曇フィルムの用途は特に限定されな
いが、例えば、水分を含む食品の包装材として好適に使
用される。以下、実験例に基づき、本発明の防曇フィル
ムについてさらに具体的に説明する。実験例13 シングルサイト触媒を用いた重合反応により得られるシ
ンジオタクチック構造のポリプロピレン(密度0.88
g/cm3 、メルトインデックス[MI]:3)に、
0.6重量%のソルビタンモノステアレートを添加し、
Tダイ法によって厚さ30μmの単層防曇フィルムを得
た。
【0087】次に、塩化ビニリデンを塗布した厚さ12
μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートにイソシア
ネート系アンカーコート剤を塗布し、厚さ15μmの高
圧法低密度ポリエチレン(密度0.923g/cm3
[MI]:7)を介して、上記単層防曇フィルムをサン
ドラミネーションして、多層防曇フィルムを得た。
【0088】このようにして得られた多層防曇フィルム
について、防曇性および低温シール性の評価を行った。
その結果を表1に示す。なお、防曇性の評価は、35℃
の水100mlを入れた200mlのビーカーの開口部
を、防曇面がビーカー内部に対面するようにして多層防
曇フィルムで覆い、5℃の温度下で10分間冷却した
後、防曇面(試料面)の結露の状態を調べ、下記の3段
階で評価した。
【0089】〇:全面が一様に濡れている。 △:大きな水滴が付着している。 ×:細かい水滴が付着し、曇った部分がある。
【0090】また、低温シール性の評価は、次のように
して行った。すなわち、ヒートシール試験機(テスター
産業社製)を用い、防曇面同士をシール圧2kg/cm
2 、シール時間1秒の条件下、各温度でヒートシールし
た。次いで、15mm幅にカットし、シール強度を測定
した。この各温度におけるシール強度から、シール強度
の立上り温度を求め、このシール強度の立上り温度をヒ
ートシール開始温度として評価した。
【0091】
【表9】 比較例16 前記実験例13において、シングルサイト触媒を用いた
重合反応により得られるシンジオタクチック構造のポリ
プロピレン(密度0.88g/cm3 、メルトインデッ
クス[MI]:3)に、0.6重量%のソルビタンモノ
ステアレートを添加し、Tダイ法によって成膜した厚さ
30μmの単層防曇フィルムに代えて、チーグラー系触
媒を用いて重合したエチレン−1-ヘキセン共重合体を用
い、インフレーション法によって成膜した厚さ30μm
の防曇フィルムを用いたほかは、前記実施例1と同様に
して多層防曇フィルムを作成し、得られた多層防曇フィ
ルムについて、防曇性および低温シール性の評価を行っ
た。その結果を表9に示す。結果の検討 表9から明らかなように、シングルサイト触媒を用いて
重合したシンジオタクチック構造のポリプロピレンを用
いた実験例13の防曇フィルムは、従来のチーグラー系
触媒を用いて重合したアイソタクチック構造のポリプロ
ピレンを用いた比較例16の防曇フィルムに比べて、防
曇性および低温シール性が優れていることがわかる。
【0092】
【発明の効果】以上に詳述したとおり、本発明の包装体
は、シングルサイト触媒を用いた重合反応により得られ
るシンジオタクチック構造のポリオレフィンからなるポ
リオレフィンフィルムを単独で又は他の層と積層して所
望の形状に賦形した構成としたので、本発明によれば、
次のような効果が奏される。 (1)シングルサイト触媒を用いた重合反応により得ら
れるシンジオタクチック構造のポリオレフィンからなる
ポリオレフィン層を有する積層材料を最内層が前記ポリ
オレフィン層である食品包装用パウチに成形すれば、保
香性、ヒートシール性、シール強度、透明性および物性
強度に優れ、またいわゆる柚肌の発生がない食品包装用
パウチとすることができる。 (2)シングルサイト触媒を用いた重合反応により得ら
れるシンジオタクチック構造のポリオレフィンからなる
ポリオレフィン層を有する積層材料をチューブ容器に成
形すれば、透明性、表面光沢、耐寒衝撃性およびスクイ
ズ性に優れたチューブ容器とすることができる。 (3)シングルサイト触媒を用いた重合反応により得ら
れるシンジオタクチック構造のポリオレフィンからなる
ポリオレフィン層を有する積層材料を最内層が前記ポリ
オレフィン層である紙容器に成形すれば、内容物への移
臭がなくて保香性に優れた紙容器とすることができる。 (4)シングルサイト触媒を用いた重合反応により得ら
れるシンジオタクチック構造のポリオレフィンからなる
ポリオレフィン層を有する積層材料からなるとともに胴
部のみを構成する1枚のブランク板を成形金型内に納
め、これにシングルサイト触媒を用いた重合反応により
得られるシンジオタクチック構造のポリオレフィンを射
出することによりブランク板の両端部の接合間隙部、底
部および開口部をシンジオタクチック構造のポリオレフ
ィンで埋めて最内層がシンジオタクチック構造のポリオ
レフィンである複合容器に成形すれば、内容物への移臭
がなくて保香性に優れ、また高強度の複合容器とするこ
とができる。 (5)シングルサイト触媒を用いた重合反応により得ら
れるシンジオタクチック構造のポリオレフィンを単独で
医療用包装材料に成形すれば、透明性、柔軟性および物
性強度に優れ、例えばリンゲル液やブドウ糖液等の液状
薬剤の保管、あるいは人工透析の際の廃液の収容等に好
適に使用可能な医療用バッグなどとして利用可能な医療
用包装材料とすることができる。 (6)シングルサイト触媒を用いた重合反応により得ら
れるシンジオタクチック構造のポリオレフィンからなる
ポリオレフィン層を有する積層材料を最内層がポリオレ
フィン層である医療用包装材料に成形すれば、放射線劣
化が少ない医療用容器などとして好適に利用可能な医療
用包装材料とすることができる。 (7)シングルサイト触媒を用いた重合反応により得ら
れるシンジオタクチック構造のポリオレフィンを医療用
貼付剤用積層シートに成形すれば、柔軟性および保香性
に優れた医療用貼付剤用積層シートとすることができ
る。 (8)シングルサイト触媒を用いた重合反応により得ら
れるシンジオタクチック構造のポリオレフィンを用いて
防曇フィルムに成形すれば、防曇性に優れ、また低温シ
ール性、ホットタック性、シール強度等の充填機械適性
の良好な防曇フィルムとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装体の一例を示す説明図である。
【図2】本発明の包装体の一例を示す説明図である。
【図3】本発明の包装体の一例を示す説明図である。
【図4】本発明の包装体の一例を示す説明図である。
【図5】本発明の包装体の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の包装体の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…チューブ容器 2…ゲーベルトップ型紙容器 3…紙カップ 4…複合容器 5…防曇フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 正憲 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シングルサイト触媒を用いた重合反応に
    より得られるシンジオタクチック構造のポリオレフィン
    からなるポリオレフィンフィルムを単独で又は他の層と
    積層して所望の形状に賦形してなる包装体。
  2. 【請求項2】 前記ポリオレフィンがポリプロピレンで
    ある請求項1記載の包装体。
  3. 【請求項3】 シングルサイト触媒を用いた重合反応に
    より得られるシンジオタクチック構造のポリオレフィン
    からなるポリオレフィン層を有する積層材料を最内層が
    前記ポリオレフィン層である食品包装用パウチに成形し
    てなる包装体。
  4. 【請求項4】 前記ポリオレフィンがポリプロピレンで
    ある請求項3記載の包装体。
  5. 【請求項5】 シングルサイト触媒を用いた重合反応に
    より得られるシンジオタクチック構造のポリオレフィン
    からなるポリオレフィン層を有する積層材料をチューブ
    容器に成形してなる包装体。
  6. 【請求項6】 前記ポリオレフィンがポリプロピレンで
    ある請求項5記載の包装体。
  7. 【請求項7】 シングルサイト触媒を用いた重合反応に
    より得られるシンジオタクチック構造のポリオレフィン
    からなるポリオレフィン層を有する積層材料を最内層が
    前記ポリオレフィン層である紙容器に成形してなる包装
    体。
  8. 【請求項8】 前記ポリオレフィンがポリプロピレンで
    ある請求項7記載の包装体。
  9. 【請求項9】 シングルサイト触媒を用いた重合反応に
    より得られるシンジオタクチック構造のポリオレフィン
    からなるポリオレフィン層を有する積層材料からなると
    ともに胴部のみを構成する1枚のブランク板を成形金型
    内に納め、これにシングルサイト触媒を用いた重合反応
    により得られるシンジオタクチック構造のポリオレフィ
    ンを射出することによりブランク板の両端部の接合間隙
    部、底部および開口部を前記ポリオレフィンで埋めて最
    内層が前記ポリオレフィン層である複合容器に一体成形
    してなる包装体。
  10. 【請求項10】 前記ポリオレフィンがポリプロピレン
    である請求項9記載の包装体。
  11. 【請求項11】 シングルサイト触媒を用いた重合反応
    により得られるシンジオタクチック構造のポリオレフィ
    ンを単独で医療用包装材料に成形した包装体。
  12. 【請求項12】 シングルサイト触媒を用いた重合反応
    により得られるシンジオタクチック構造のポリオレフィ
    ンからなるポリオレフィン層を有する積層材料を最内層
    が前記ポリオレフィン層である医療用包装材料に成形し
    た包装体。
  13. 【請求項13】 シングルサイト触媒を用いた重合反応
    により得られるシンジオタクチック構造のポリオレフィ
    ンを医療用貼付剤用積層シートに成形してなる包装体。
  14. 【請求項14】 シングルサイト触媒を用いた重合反応
    により得られるシンジオタクチック構造のポリオレフィ
    ンに一種以上の界面活性剤を添加してなる防曇フィルム
    組成物を防曇フィルムに成形してなる包装体。
  15. 【請求項15】 前記ポリオレフィン100重量%に対
    する前記界面活性剤の添加率が0.05〜5重量%であ
    る請求項14記載の包装体。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の防曇フィルムを基材
    フィルムに積層してなる包装体。
  17. 【請求項17】 シングルサイト触媒を用いた重合反応
    により得られるシンジオタクチック構造のポリオレフィ
    ンに一種以上の界面活性剤を添加してなる防曇フィルム
    層と基材フィルム層とを押出しラミネートにより防曇フ
    ィルムに成形してなる包装体。
  18. 【請求項18】 前記ポリオレフィン100重量%に対
    する前記界面活性剤の添加率が0.05〜5重量%であ
    る請求項17記載の包装体。
  19. 【請求項19】 前記ポリオレフィンがポリプロピレン
    である請求項14または請求項17記載の包装体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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