JPH07283400A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH07283400A
JPH07283400A JP9564794A JP9564794A JPH07283400A JP H07283400 A JPH07283400 A JP H07283400A JP 9564794 A JP9564794 A JP 9564794A JP 9564794 A JP9564794 A JP 9564794A JP H07283400 A JPH07283400 A JP H07283400A
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JP
Japan
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film
semiconductor substrate
gate electrode
impurity
impurities
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JP9564794A
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Inventor
Hiroyasu Yasuda
広安 保田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱拡散により不純物を半導体基板に導入して
低濃度拡散層を形成することで、信頼性の高い半導体装
置及びその製造方法を提供する。 【構成】 半導体基板にゲート電極を形成し、該ゲート
電極下以外のゲート酸化膜中にフッ素をイオン注入し、
ゲート電極に接して不純物を含む導電性のゲート側壁を
形成する。そして、熱処理によりこの側壁から半導体基
板中に不純物を拡散させる。 【効果】 熱拡散により不純物を半導体基板に導入して
低濃度拡散層を形成することにより、接合深さが浅く、
かつ接合部に欠陥の少ない高信頼性の半導体装置を得る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置及びその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6及び図7を用いて従来のLDD構造
を有するMOSトランジスタの製造方法を説明する。図
6(a)〜図6(g)は第1の従来方法に係わるMOS
トランジスタの製造工程図である。
【0003】まず、半導体基板41上に酸化膜42と不
純物を含む多結晶シリコン膜43とをこの順番に形成す
る(図6(a))。次に、多結晶シリコン膜43をゲー
ト電極44形状に加工し(図6(b))、このゲート電
極44をマスクにして半導体基板41中に不純物Dをイ
オン注入し、低濃度不純物拡散層45を形成する(図6
(c))。そして、半導体基板41の全面に不純物を含
む多結晶シリコン膜46を堆積させた後(図6
(d))、この多結晶シリコン膜46のゲート電極44
の周囲のみ残るように異方性エッチングを行い(図6
(e))、ゲート側壁47を形成する。次にイオン注入
により不純物D′を半導体基板41内に注入し(図6
(f))、熱処理を行ってソース・ドレイン領域に高濃
度不純物拡散層48を形成することによりLDD構造を
備えたMOSトランジスタが完成する(図6(g))。
【0004】次に、図7(a)〜図6(e)は第2の従
来方法に係わるMOSトランジスタの製造工程図であ
る。従来技術である。
【0005】まず、半導体基板51上に酸化膜52と不
純物を含む多結晶シリコン膜53とをこの順番に形成し
た後、多結晶シリコン53をゲート電極54形状に加工
する(図7(a))。次に、ゲート電極54をマスクに
して半導体基板51中に不純物Dをイオン注入し、低濃
度不純物拡散層55を形成する(図7(b))。そし
て、半導体基板51の全面に不純物を含む多結晶シリコ
ン膜を堆積させた後、この多結晶シリコン膜のゲート電
極54の周囲のみゲート側壁57として残るように異方
性エッチングを行う(図7(c))。次に、半導体基板
51の全面に高融点金属膜58を堆積させ、イオン注入
により不純物D′を高融点金属膜58中に導入する(図
7(d))。更に、熱処理を行うことによりソース・ド
レイン領域に高融点シリサイド層59が形成され、かつ
不純物D′を含む高融点金属膜58から高濃度不純物拡
散層60が形成され(図7(e))、LDD構造を有す
るMOSトランジスタが完成する。
【0006】上記したような従来のLDD構造を備えた
半導体装置の製造方法は例えば特開昭63−12217
4号公報や特開平4−305938号公報などに開示さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
LDD構造を備えた半導体装置の製造方法には、半導体
素子の微細化に伴い以下のような問題があった。
【0008】まず、LDD構造を備えた半導体素子は、
ゲート電極側壁の下部の高電界層により発生するホット
エレクトロンが側壁内に注入されてしまい、その電界に
より低濃度拡散層の空乏化が進み、抵抗が更に高くな
る。また、従来のイオン注入装置で不純物を注入する
と、予定の接合深さよりもイオンが結晶格子間を直進
し、半導体基板中に深く進入し、浅い領域でイオンを注
入することが困難であった。そのために従来のイオン注
入法では予定の接合深さより深くなる場合もある。これ
により実際の接合深さと設計値の接合深さとが異なり、
実効的なチャンネル長が変動し、閾値電圧が変動するこ
とが懸念される。
【0009】また、従来のイオン注入法で半導体基板中
にイオンを注入すると、半導体基板中に結晶欠陥が生
じ、イオン注入後に半導体基板に熱処理を施して結晶欠
陥を回復させることも困難となる。上述した半導体基板
の結晶欠陥より接合リーク電流が増大し、半導体回路の
特性の劣化を招く原因となる。特に、軽元素であり、拡
散係数の大きいホウ素をイオン注入により半導体基板中
に注入する際には重大な問題となる。
【0010】そこで、本発明の目的は、信頼性の高い半
導体装置及びその製造方法を提供することにある。ま
た、本発明の第2の目的は、半導体装置のソース・ドレ
イン層の低抵抗化に寄与することにある。更に本発明の
第3の目的は、不純物拡散層の接合深さを浅くすること
ができる半導体装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的は本発明に
よれば、半導体基板上に形成されたフッ素を含有する絶
縁膜と、前記絶縁膜上に形成された不純物を含有する不
純物含有膜と、少なくとも前記不純物含有膜と前記絶縁
膜とが接する領域との前記絶縁膜下の前記半導体基板中
に形成され、かつ前記不純物含有膜と同じ不純物を含有
する不純物拡散層とを具備することを特徴とする半導体
装置及び半導体基板中に不純物拡散層を形成する方法に
於て、半導体基板上にフッ素を含有する絶縁膜を形成す
る工程と、前記絶縁膜上に不純物を含有する不純物含有
膜を形成する工程と、前記半導体基板に熱処理を施すこ
とにより、前記不純物含有膜と前記絶縁膜とが接する領
域に於て前記不純物含有膜から前記絶縁膜を介して前記
半導体基板中に前記不純物を拡散させる不純物拡散工程
とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方法を
提供することにより達成される。
【0012】
【作用】このように、本発明によれば、半導体基板上に
フッ素を含有する膜と、フッ素を含有する膜上に形成さ
れた第1の不純物を含有する膜とに熱処理を施すことに
より、半導体基板中に浅い第1の不純物を含有する不純
物拡散層を形成することにより、リーク電流増大の原因
となる結晶欠陥の少ない半導体装置が得られる。更に、
ゲート電極側壁の下部に形成された不純物拡散層から生
じるホットエレクトロンがゲート電極側壁部からゲート
電極に注入されないため不純物拡散層の低抵抗化に寄与
することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
【0014】図1(a)〜図1(i)は、本発明に係わ
る第1の実施例のMOSトランジスタの製造工程図であ
る。まず、半導体基板11上に厚さ10nm〜20nm
程度の酸化膜12を熱酸化法により形成し、この酸化膜
12上に化学気相成長法(CVD法)を用いて厚さ10
0nm〜300nmの多結晶シリコン膜13を堆積させ
る(図1(a))。次に、パターニング技術を用いて多
結晶シリコン膜13をゲート電極14形状に加工し、イ
オン注入法を用いて図1(b)に示す半導体基板11に
フッ素イオンを注入する。その後、エッチング法を用い
てゲート電極14直下以外の酸化膜12を膜厚が0nm
〜10nmとなるようにエッチングする。この工程で酸
化膜12の膜厚の調整を行うことにより、後工程で説明
する低濃度拡散層20の接合深さを調節することもでき
る。場合によっては、酸化膜12の膜厚を0〜10nm
以外の厚さとなるようにエッチングしても良い。
【0015】図1(b)の状態からCVD法を用いてホ
ウ素を1%〜20%含有したシリコン酸化膜(BSG
膜)15を半導体基板11上に堆積させる(図1
(c))。そして、異方性エッチング技術を用いてBS
G膜15をゲート電極14の側壁17形状に加工する。
このとき、ゲート電極14の直下とゲート電極14側壁
17の直下に形成された酸化膜12以外に形成された酸
化膜12は除去され、半導体基板11の表面が露出する
(図1(d))。
【0016】次に、高融点金属であるチタニウム16を
公知のスパッタ法により半導体基板11上に堆積させ
(図1(e))、ホウ素がチタニウム膜16中に入るよ
うに、加速エネルギー10keV〜30keV、ドープ
量3E15cm2〜1E16cm2程度の条件で半導体基
板11にホウ素をイオン注入する(図1(f))。
【0017】上記半導体基板11に900℃〜1200
℃で5秒間〜60秒間の熱処理を施すことにより、チタ
ニウム膜16と半導体基板11との界面及びチタニウム
膜16とゲート電極14との界面にチタンシリサイド層
18が形成される。同時にチタンシリサイド層18直下
の半導体基板11内には、チタニウム膜16に含まれて
いたホウ素が拡散して高濃度拡散層19が形成される。
また、半導体基板11のゲート電極14の側壁15直下
の領域には、該側壁15のBSG膜に含まれていたホウ
素が拡散し、低濃度拡散層20が形成される。更に、チ
タニウム膜16及びBSG膜からホウ素が拡散して、多
結晶シリコン(ゲート電極)の低抵抗化がなされる。加
えて、側壁17直下に形成された酸化膜12に含まれる
フッ素が、半導体基板11中への側壁17からのホウ素
の拡散を促進する作用を有するため、接合深さが浅い低
濃度拡散層20を形成することができる。ここで、酸化
膜12にフッ素の代わりに塩素を含有させても良い(図
1(g))。
【0018】上記半導体基板11の側壁17上に堆積し
たシリサイド化しなかったチタニウム膜16をエッチン
グ技術により除去し(図1(h))、ホウ素を高濃度に
含んだ側壁17及び側壁17直下の酸化膜12をエッチ
ング技術により除去し、再度CVD法により不純物を含
まない酸化膜を堆積させてP型MOSトランジスタが完
成する(図示せず)。
【0019】上記実施例はP型MOSトランジスタの製
造方法を示したが、N型MOSトランジスタを製造する
場合は、BSG膜の代わりにリンを含んだ酸化膜(PS
G膜)を用い、図1(f)の工程でホウ素の代わりにヒ
素をチタニウム膜16に注入すればよい。
【0020】尚、低濃度拡散層20の不純物濃度は、熱
処理条件以外に不純物を含んだ側壁酸化膜15中の不純
物濃度、及び側壁下の酸化膜12の膜厚により制御が可
能となっている。また、上記実施例では高融点金属とし
てチタニウムを用いたが、その他タングステン、モリブ
デンを用いてもよい。
【0021】一方、図1(h)の工程を行わないで、図
1(g)の工程の後に、図2に示す工程を行ってもよ
い。図2(a)及び図2(b)は、本発明に係わる配線
層を含むMOSトランジスタ製造工程図である。
【0022】図1(g)の工程の後に、半導体基板11
の全面にフォトレジスト22を形成し、ゲート電極14
上に形成されたフォトレジスト22のみを取り除く(図
2(a))。そして、ゲート電極14上に形成されたチ
タニウム膜16をエッチング法を用いて除去する。その
後、層間絶縁膜23を半導体基板11上に形成し、更に
ソース・ドレイン領域上に公知のエッチング法を用いて
コンタクトホール24を形成する。このコンタクトホー
ル24の底面は、チタニウム膜16に接している。次
に、コンタクトホール24内面を覆う配線25を形成す
る(図2(b))。チタニウム膜16を部分的に残すこ
とにより、拡散層の低抵抗化を行うことが可能となる。
更に、チタニウム膜16を電極の一部として用いること
によりコンタクトホールをシフトして素子分離領域21
上に形成できるため、素子の横方向の微細化が可能とな
る。
【0023】本発明に係わる第2の実施例であるMOS
トランジスタの製造方法を図3に基づいて説明する。ま
ず、半導体基板11上に厚さ10nm〜20nm程度の
酸化膜に注入を熱酸化法によって形成し、酸化膜12上
に公知の化学気相成長法(CVD法)により厚さ100
nm〜300nmのホウ素を含んだ多結晶シリコン膜1
3を堆積させる(図3(a))。次に、多結晶シリコン
膜13をパターニング技術を用いて、ゲート電極14形
状に加工し(図3(b))、フッ素イオンをイオン注入
法によりゲート電極14直下の酸化膜12以外の領域に
形成された酸化膜27中に導入する(図3(c))。
【0024】その後、厚さ100nm〜300nmのホ
ウ素を含んだ多結晶シリコン膜28をCVD法により堆
積させ(図3(d))、異方性エッチング技術を用いて
多結晶シリコン膜28をゲート電極14の側壁29の形
状に加工する(図3(e))。このとき、ゲート電極1
4とゲート電極14側壁との直下以外に形成された酸化
膜27は除去される。
【0025】次に、高融点金属であるチタニウム膜16
をスパッタリング法により半導体基板11上に堆積させ
(図3(f))、ホウ素がチタニウム膜16中に入るよ
うに、ホウ素イオンを加速エネルギー10keV〜30
keV、ドープ量3E15cm2〜1E16cm2程度の
条件でイオン注入する(図3(g))。更に、この半導
体基板11に温度900℃〜1200℃、時間5秒間〜
60秒間の熱処理を施すことにより、チタニウム膜16
と半導体基板11との界面及びチタニウム膜16とゲー
ト電極14との界面にチタンシリサイド層18が形成さ
れる。同時にチタンシリサイド層18直下の半導体基板
11中には、チタニウム膜16に含まれているホウ素が
拡散して高濃度拡散層19が形成される。更に、ゲート
電極14側壁29直下の酸化膜27に含まれるフッ素に
より拡散が促進されるため、半導体基板11のゲート電
極14の側壁29直下の領域には低濃度拡散層20が形
成される(図3(h))。ここで、ホウ素を含有するゲ
ート側壁29直下に形成された酸化膜27に含有される
フッ素により半導体基板11中へのゲート側壁29のホ
ウ素の拡散が促進されるため、半導体基板11中への接
合深さが浅い低濃度拡散層20を形成することが可能と
なる。尚、酸化膜27にフッ素に代えて塩素を含有させ
ても良い。
【0026】続いてシリサイド化しなかったチタニウム
膜16をエッチング技術により除去する(図3
(i))。
【0027】ここで、ゲート電極14の多結晶シリコン
膜からなる側壁29は導電性を持つためゲート電極の一
部として働き、側壁の加工寸法によりゲートオーバラッ
プ幅を制御することができる。低濃度拡散層20の不純
物濃度の制御は、ゲート電極14側壁29に含まれる不
純物濃度を制御することによって可能である。
【0028】またソース・ドレイン領域上の高融点シリ
サイド層により、微細MOSトランジスタに於て問題と
なるソース・ドレイン抵抗の増大を防ぐことができる。
上記第2の実施例は、多結晶シリコン膜の不純物導入を
膜の堆積時に行ったが、膜の堆積後にイオン注入によっ
て不純物を導入しても良い。また、高融点金属としてチ
タニウムを用いたが、その他、タングステン、モリブデ
ンなどを用いても良い。
【0029】本発明に係わる第3の実施例であるMOS
トランジスタの製造方法を図4に基づいて説明する。ま
ず、半導体基板1上に厚さ10nm〜20nm程度の酸
化膜2を熱酸化法により形成し、酸化膜2上に化学気相
成長法により厚さ100nm〜300nmのホウ素を含
んだ多結晶シリコン膜3を堆積させる(図4(a))。
【0030】次に、多結晶シリコン膜3をパターニング
技術を用いてゲート電極4形状に加工する(図4
(b))。そして、フォトレジスト膜Aを半導体基板1
上に形成し、その後ソース領域とゲート電極4とにまた
がる領域のみ残るようにフォトレジスト膜Aを除去す
る。その後、イオン注入法を用いてドレイン領域の酸化
膜2にフッ素イオンを注入し(図4(c))、上記残っ
ているフォトレジスト膜Aを除去する。
【0031】次に、厚さ100nm〜300nmのホウ
素を含んだ多結晶シリコン膜6をCVD法により堆積さ
せ(図4(d))、異方性エッチング技術を用いて多結
晶シリコン膜をゲート電極4の側壁形状に加工する。こ
のとき、ゲート電極及び側壁直下以外の酸化膜2は除去
され、半導体基板1の表面が露出する(図4(e))。
その後、ホウ素を1%〜20%含むシリコン酸化膜(B
SG膜)7を公知のCVD法により半導体基板1上に堆
積させる(図4(f))。
【0032】上記した半導体基板1に温度900℃〜1
200℃、時間5秒間〜60秒間の熱処理を施すことに
より、基板1のBSG膜7と接した領域は、BSG膜7
よりホウ素が拡散し、高濃度拡散層8が形成される。更
にゲート側壁6直下の領域は酸化膜2に含まれるフッ素
がゲート側壁からのホウ素の拡散を促進するため、基板
1中に低濃度拡散層9が形成される(図4(g))。こ
こで、ホウ素を含有するゲート側壁6直下に形成された
フッ素を含有する酸化膜5のフッ素は、半導体基板中へ
のゲート側壁6中のホウ素の拡散を促進する作用を有す
るため、半導体基板1中への接合深さが浅い低濃度拡散
層9を形成することが可能となる。尚、酸化膜2にフッ
素を含有させる代わりに塩素を含有させても良い。
【0033】ゲート側壁6の多結晶シリコン膜は導電性
を持つため、ゲート電極の一部として働き、側壁の加工
寸法によりゲートオーバラップ幅を制御することができ
る。また低濃度層の濃度は、ゲート側壁6に含まれる不
純物濃度によって制御することもできる。
【0034】上記実施例では、多結晶シリコン膜への不
純物導入を膜の堆積時に行ったが、膜の堆積後にイオン
注入により行っても良い。また、上記実施例では、フッ
素イオン注入後のゲート電極以外の領域の酸化膜エッチ
ングを、ゲート電極をマスクとして行ったが、ゲート電
極の形成時に用いたレジストマスクX(図5(a)参
照)をフッ素イオン注入時にも除去せずに(図5(b)
参照)その後の酸化膜エッチングのマスクに使用しても
良い(図5(c)参照)。
【0035】
【発明の効果】上記した説明により明らかなように、従
来のイオン注入法によりLDD構造を備えた半導体素子
は、半導体基板中に結晶欠陥が生じているため、リーク
電流の増大な原因となり、かつ接合深さが深い拡散層に
よりチャンネル長が変動し、閾値が変動する虞れがあっ
たが、本発明による半導体装置及びその製造方法によれ
ば、低濃度及び高濃度のソース・ドレイン拡散層を、共
に熱拡散により不純物を半導体基板の外部から導入して
浅い接合深さとすることができ、かつリーク電流の増大
な原因となる結晶欠陥がない拡散層を形成することがで
きる。
【0036】尚、従来のLDD構造を備えた半導体素子
は、ゲート電極側壁の下部の高電界層により発生するホ
ストエレクトロンが側壁内に注入される虞れがあり、そ
の電界により低濃度拡散層の空乏化が進み、抵抗が更に
高くなっていたが、本発明によれば、ゲート電極側壁の
下部から生じるホットエレクトロンが側壁内から注入さ
れない。また、フッ素を含有する絶縁膜と、この絶縁膜
上に第1の不純物を含有する膜とを具備する半導体装置
を熱処理して、絶縁膜直下に接合深さの浅い第1の不純
物を含有する不純物拡散層を形成することもできるた
め、リーク電流の増大を防止でき、かつゲート電極側壁
からゲート電極にホットエレクトロンが注入されること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(h)は、本発明に係わる第1の実施
例であるMOSトランジスタの製造工程図。
【図2】(a)、(b)は、本発明に係わる配線層を含
むMOSトランジスタの製造工程図。
【図3】(a)〜(i)は、本発明に係わる第2の実施
例であるMOSトランジスタの製造工程図。
【図4】(a)〜(g)は、本発明に係わる第3の実施
例であるMOSトランジスタの製造工程図。
【図5】(a)〜(c)は、本発明の第1の実施例乃至
第3の実施例の変形実施例であるゲート電極の製造工程
図。
【図6】(a)〜(g)は、第1の従来方法に係わるM
OSトランジスタの製造工程図。
【図7】(a)〜(e)は、第2の従来方法に係わるM
OSトランジスタの製造工程図。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 酸化膜 3 多結晶シリコン膜 4 ゲート電極 6 ゲート側壁 7 BSG膜 8 高濃度拡散層 9 低濃度拡散層 11 半導体基板 12 酸化膜 13 多結晶シリコン膜 14 ゲート電極 15 BSG膜 16 チタニウム膜 17 ゲート側壁 18 チタンシリサイド層 19 高濃度拡散層 20 低濃度拡散層 21 素子分離領域 22 フォトレジスト 23 層間絶縁膜 24 コンタクトホール 25 配線 27 酸化膜 28 多結晶シリコン膜 29 ゲート側壁 41 半導体基板 42 酸化膜 43 多結晶シリコン膜 44 ゲート電極 45 低濃度不純物拡散層 46 多結晶シリコン膜 47 ゲート側壁 48 高濃度不純物拡散層 51 半導体基板 52 酸化膜 53 多結晶シリコン膜 54 ゲート電極 55 低濃度不純物拡散層 57 ゲート側壁 58 高融点金属 59 高融点シリサイド層 60 高濃度不純物拡散層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成されたフッ素を含
    有する絶縁膜と、 前記絶縁膜上に形成された不純物を含有する不純物含有
    膜と、 少なくとも前記不純物含有膜と前記絶縁膜とが接する領
    域との前記絶縁膜下の前記半導体基板中に形成され、か
    つ前記不純物含有膜と同じ不純物を含有する不純物拡散
    層とを具備することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板中に不純物拡散層を形成す
    る方法に於て、 半導体基板上にフッ素を含有する絶縁膜を形成する工程
    と、 前記絶縁膜上に不純物を含有する不純物含有膜を形成す
    る工程と、 前記半導体基板に熱処理を施すことにより、前記不純物
    含有膜と前記絶縁膜とが接する領域に於て前記不純物含
    有膜から前記絶縁膜を介して前記半導体基板中に前記不
    純物を拡散させる不純物拡散工程とを具備することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
JP9564794A 1994-04-08 1994-04-08 半導体装置及びその製造方法 Withdrawn JPH07283400A (ja)

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