JPH07281924A - トレース装置及びこれを備えたエミュレータ - Google Patents

トレース装置及びこれを備えたエミュレータ

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JPH07281924A
JPH07281924A JP6092948A JP9294894A JPH07281924A JP H07281924 A JPH07281924 A JP H07281924A JP 6092948 A JP6092948 A JP 6092948A JP 9294894 A JP9294894 A JP 9294894A JP H07281924 A JPH07281924 A JP H07281924A
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latch
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JP6092948A
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Satoshi Masuda
訓 増田
Giichi Aoto
義一 青砥
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/28Error detection; Error correction; Monitoring by checking the correct order of processing
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/44Arrangements for executing specific programs
    • G06F9/455Emulation; Interpretation; Software simulation, e.g. virtualisation or emulation of application or operating system execution engines

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データアクセス時のバス情報とその直前のプ
ログラムフェッチのバス情報、命令実行の流れが変化さ
れる直前/直後のプログラムフェッチのバス情報を取得
できるトレース装置を提供する。 【構成】 ラッチ回路110,111の夫々は命令フェ
ッチサイクル毎にバス情報をラッチし、該ラッチ動作が
排他的に制御されることにより2バスサイクル数のバス
情報を保持する。排他的ラッチ動作のきっかけは分岐信
号205によって検出される命令実行の流れの変化され
る状態とプログラムフェッチ信号206で検出されるデ
ータアクセス状態の夫々に呼応され、排他的ラッチ動作
の完了後にラッチされたバス情報が並列的にトレースメ
モリ100に書込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、システムデバッグやソ
フトウェアデバッグなどのためにデータプロセッサのバ
ス情報をトレースするトレース技術に係り、例えばエミ
ュレータに適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】システムデバッグやソフトウェアデバッ
グにおいてデータプロセッサによる命令実行軌跡を取得
するトレース技術は、例えばデータプロセッサ(CPU
はもとよりマイクロプロセッサやマイクロコンピュータ
などCPUを備えて命令を実行するデータ処理装置を意
味する)のバス情報(アドレスバス、データバス及びコ
ントロールバスの各種情報)をバスサイクル毎にトレー
スメモリに格納し、命令実行を中断した後に、その格納
されたバス情報を解析し、バスサイクル毎にデータ値や
命令語に逆変換して表示し、プログラムの実行軌跡を辿
れるようにするものである。
【0003】トレース回路によってトレースすべきバス
情報は、データプロセッサのアクセスに伴ってアドレス
バス、データバス及びコントロールバスなどに現れる各
種情報であり、それらはアクセス毎に変化される。した
がって、データプロセッサの動作速度が速くなればそれ
に従ってバス情報の変化サイクルも短くなり、その全て
をトレースメモリに格納しようとすれば、バスサイクル
よりもメモリサイクルの短い高速且つ大容量のトレース
メモリが必要になる。
【0004】そこで、少ないトレースメモリ容量で長時
間のプログラム実行軌跡を取得できるようにするため、
特開昭63−129432号公報には、分岐命令や割込
み受け付けといった命令実行の流れを変化させる処理が
行われた場合のみその分岐元のアドレスと分岐先のアド
レスのみをトレースメモリに書込む技術が提案され、同
様の技術が特開平4−42331号にも提案されてい
る。また、特開平3−241437号公報には、CPU
のアドレス情報のみをトレースメモリに格納し、後から
その動作プログラムと比較して、CPUが実際に動作し
たプログラムの実行軌跡を判定する技術が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術は命令アドレスのみに着目するだけであり、デバッグ
に必要な情報を少ないメモリ容量で能率的に取得する点
については考慮されていない。即ち、トレースで取得し
た限られた情報に基づいてプログラムの実行軌跡を解析
するには、データリード/ライト時のバス情報とその直
前のプログラムフェッチのバス情報、そして分岐命令や
割込み受け付けといった命令実行の流れが変化される直
前/直後のプログラムフェッチのバス情報を取得しなけ
ればならないことを本発明者は見い出した。前者の情報
は、命令実行に伴うオペランド取得など実際のデータア
クセスの状況を把握するために少なくとも必要であり、
後者の情報は、命令実行の流れが変化された場合にもプ
ログラムの流れを追うために必要とされる。
【0006】さらに、上述のように所定のバス情報だけ
をトレースメモリに格納していく場合、前後のバス情報
を連続して取得するには、やはりメモリサイクルがバス
サイクルよりも短い高速アクセスメモリを利用しなけれ
ばならない。動作速度の高速なCPUに対しては非常に
高速且つ高価な記憶装置と制御回路が必要とされる事態
には変りない。
【0007】本発明の目的は、データアクセス時のバス
情報とその直前のプログラムフェッチのバス情報、そし
て分岐命令や割込み受け付けといった命令実行の流れが
変化される直前/直後のプログラムフェッチのバス情報
を取得できるトレース装置を提供することにある。本発
明の別の目的は、上記バス情報をその変化速度よりも低
速のトレースメモリを使って取得できるトレース装置を
提供することにある。本発明の更に別の目的は、そのよ
うなトレース装置を搭載したエミュレータを提供するこ
とにある。
【0008】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0010】(a)トレース装置は、データプロセッサ
のバス情報を複数バスサイクル分一時的に貯えるバッフ
ァ手段と、バッファ手段の入力に接続されるトレースメ
モリと、上記バス情報を参照しながらトレースメモリに
格納すべきバス情報を選択制御する書込み制御手段とを
備える。上記書込み制御手段は、命令実行の流れを変化
させる処理をデータプロセッサが実行する第1の状態
と、命令フェッチ以外のデータアクセスが行われる第2
の状態とを検出し、上記第1の状態の後に実行順序が変
化された最初の命令フェッチのバス情報とその直前の命
令フェッチのバス情報とを含むバス情報に対してバッフ
ァ手段からトレースメモリへの並列的な書込みを許容
し、上記第2の状態に呼応して当該データアクセスのバ
スサイクルとその直前の命令フェッチサイクルとを含む
連続するバスサイクルのバス情報に対してバッファ手段
からトレースメモリへの並列的な書込みを許容する書込
み制御信号を生成するようにする。
【0011】(b)バッファ手段を簡単に構成するに
は、データプロセッサのバス情報を夫々が並列的に受
け、夫々の出力が上記トレースメモリのデータ入力端子
に接続される複数個のラッチ回路によってバッファ手段
を構成する。このとき、上記書込み制御手段は、上記複
数個のラッチ回路に対して命令フェッチのバスサイクル
毎に並列的なラッチ動作を許容した後上記第1の状態と
第2の状態の夫々に呼応して排他的なラッチ動作によっ
てラッチ回路に上記バス情報をラッチさせるラッチ制御
信号を生成し、ラッチ制御信号による排他的なラッチ動
作の完了後に当該ラッチされたバス情報を上記書込み制
御信号にてトレースメモリに書込みを許容するようにす
る。上記書込み制御手段には、書込み制御信号が書込み
を許容するとき順次更新された書込みアドレス信号を生
成する機能を追加し、また、上記トレースメモリを書込
み順序と同じ順序で読出し制御する読出し制御手段を設
けることができる。
【0012】(c)上記手段において書込み制御手段を
簡単に構成する更に具体的な態様としてトレース装置
は、データプロセッサのバス情報を格納するためのトレ
ースメモリと、上記データプロセッサのバス情報を夫々
が並列的に受けると共に夫々の出力が上記トレースメモ
リのデータ入力端子に接続される2個のラッチ回路と、
命令実行の流れを変化させる処理を上記データプロセッ
サが実行する状態を示す分岐信号のような第1の情報、
そして現在のバスサイクルが命令フェッチであるかその
他のデータアクセスであるかを識別可能とするプログラ
ムフェッチ信号、リード信号及びライト信号のような第
2の情報とを参照しながらラッチ回路のラッチ制御信号
とトレースメモリに対する書込み制御信号とを生成して
トレースメモリに格納すべきバス情報を選択制御する書
込み制御手段とを備える。このとき上記書込み制御手段
は、上記2個のラッチ回路に対して命令フェッチサイク
ル毎に並列的にラッチ動作を許容した後上記第1の情報
によって命令実行の流れを変化させる命令の実行を検出
した時に次の命令フェッチサイクルの終了まで一方のラ
ッチ回路のラッチ動作を禁止することによって2個のラ
ッチ回路に夫々前後の命令フェッチのバス情報をラッチ
させ、また、第2の情報によってデータアクセスを検出
したときに当該データアクセスサイクルにおいて一方の
ラッチ回路のラッチ動作を禁止することによって2個の
ラッチ回路に当該データアクセスのバス情報とその前の
命令フェッチのバス情報とをラッチさせるラッチ制御信
号を生成し、ラッチ制御信号による排他的なラッチ動作
の完了後に当該ラッチされたバス情報を上記書込み制御
信号にてトレースメモリに書込み許容するものとする。
【0013】(d)エミュレータに搭載された上記トレ
ース装置は、ターゲットシステムを代行制御するための
エミュレーション用データプロセッサのバス情報が供給
されるエミュレーションバス接続される。
【0014】
【作用】上記した手段(a)によれば、複数バスサイク
ル分のバス情報を一時的に蓄積可能なバッファ手段は、
上記第1の状態及び第2の状態の何れが発生しても、そ
の前後の命令フェッチのバス情報を一時的に保持するか
ら、書込み制御手段は、上記第1の状態を検出すること
により、分岐命令や割込み受け付けといった命令実行の
流れが変化される直前/直後の命令フェッチのバス情報
の取得を実現し、命令実行の流れが変化された場合にも
プログラムの流れを追えるようにする。同様に書込み制
御手段は、第2の状態を検出することにより、データア
クセス時のバス情報とその直前の命令フェッチのバス情
報の取得を実現し、プログラムの実行軌跡の解析に当た
り、命令実行に伴うオペランド取得など実際のデータア
クセスの状況を把握可能にする。これらによって、ソフ
トウェアデバッグ若しくはシステムデバッグに必要な情
報を少ないメモリ容量で能率的に取得することを達成す
る。
【0015】上記した手段(b)によれば、複数個のラ
ッチ回路の夫々は命令フェッチサイクル毎にバス情報を
ラッチし、そのラッチ動作が排他的に制御されることに
より全体としてその個数分のバスサイクル数のバス情報
を保持する。排他的なラッチ動作のきっかけは上記第1
の状態と第2の状態の夫々に呼応され、排他的ラッチ動
作の完了後に当該ラッチされたバス情報は全て並列的に
トレースメモリに書込まれる。このことは、トレースメ
モリのアクセス速度がバスサイクルよりも低速であって
も複数のバス情報の書込みを可能にする。トレースメモ
リの書込みサイクルにおいて、上記バス情報をラッチ回
路に保持させておくには、その期間中ラッチ回路のラッ
チ動作を停止させておけばよく、また、トレースメモリ
に書込みデータの入力ラッチ回路が設けられている場合
にはその必要もない。ラッチ回路の個数は連続して取得
すべきバス情報のバスサイクル数に従って決定され、上
記した手段(c)は最低限の2バスサイクル数の場合で
ある。
【0016】上記した手段(c)によれば、2個のラッ
チ回路に対する排他的なラッチ動作のきっかけとして利
用する情報、すなわち、分岐信号のような第1の情報、
そしてプログラムフェッチ信号、リード信号及びライト
信号のような第2の情報は、データプロセッサが出力す
るバス情報に含まれる情報であるから、これを直接利用
して2個のラッチ回路の排他的ラッチ動作制御を行う書
込み制御手段の論理構成を著しく簡素化する。
【0017】
【実施例】図1には本発明の一実施例に係るトレース装
置が示される。図において1はトレース装置、2はコン
ピュータシステム、3はデコード部、4は補助記憶装
置、5は表示装置である。
【0018】コンピュータシステム2にはバス200に
接続されたCPU201と記憶装置202が代表的に示
される。記憶装置202はCPU201の動作プログラ
ムやプログラムの実行に必要な各種データが格納される
と共に、CPU201の作業領域とされる記憶手段の総
称と理解されたい。補助記憶装置4にはCPU201が
実行すべき動作プログラムに対応されるソースプログラ
ムやオブジェクトプログラムが格納されている。尚、上
記記憶装置202に格納される動作プログラムは補助記
憶装置4のオブジェクトプログラムがダウンロードされ
てもよい。
【0019】上記バス200は夫々図示しないアドレス
バス、データバス、及びコントロールバスを含む。それ
らのバス200でやりとりされる情報がバス情報であ
る。当該バス情報の中にはCPU201が夫々出力する
リード信号203、ライト信号204、分岐信号20
5、及びプログラムフェッチ信号206を含む。リード
信号203はCPU201が外部から情報を読み込むこ
とを指示する信号、ライト信号204はCPU201が
外部に情報を書込むことを指示する信号である。上記分
岐信号205は分岐命令や割込み受け付けといった命令
実行の流れが変化されることを外部に通知するための信
号であり命令実行の流れを変化させる処理を実際にCP
U201が行うときに(分岐命令の実行や割込みを受け
付ける処理の実行)アクティブレベルに変化される信
号、上記プログラムフェッチ信号206は命令フェッチ
のためのバスサイクルであることを示す信号である。
【0020】トレース装置1は、上記リード信号20
3、ライト信号204、分岐信号205、及びプログラ
ムフェッチ信号206の状態に従ってCPU201のバ
ス200に現れるバス情報を選択的にバスサイクル単位
に記憶していく。その詳細は後述する。
【0021】デコード部3はトレース装置1から読出さ
れた情報をデコード/編集し、表示装置5に送り出す。
例えば、このデコード部3は、トレース装置1から読出
された情報を順次受け取って、それがプログラムフェッ
チに関する情報か命令以外のデータアクセスに関する情
報かの判別を行ない、それに従って当該バス情報を編集
し、その内容を順番に表示装置5に表示する。プログラ
ムフェッチについては逆アセンブルして表示するか、別
途、コンパイラなどの言語処理プログラムで出力された
オブジェクトプログラムを取り込み、オブジェクトプロ
グラムに含まれるソースプログラムのファイル名情報及
びソース行毎のアドレス情報から、プログラムフェッチ
アドレスに対応するソースプログラムファイル内のソー
ス行を取り出し、編集をして表示することができる。
【0022】上記トレース装置1は、トレースメモリ1
00、ラッチ回路110,111、書込み制御回路12
0、及び読出し制御回路130から成る。トレースメモ
リ100はCPU201のバス情報を格納するためのメ
モリである。ラッチ回路110,111はCPU201
のバス情報をその複数バスサイクルに亘って貯えること
ができるバッファ手段であり、上記CPU201のバス
情報を夫々が並列的に受けると共に夫々の出力が上記ト
レースメモリ100のデータ入力端子に接続される。書
込み制御回路120はCPU201が出力するリード信
号203、ライト信号204、分岐信号205、及びプ
ログラムフェッチ信号206を参照しながらラッチ回路
110,111のラッチ制御信号121,122とトレ
ースメモリ100に対する書込み制御信号123及び書
込みアドレス信号124とを生成して、トレースメモリ
100に格納すべきバス情報を選択制御する。読出し制
御回路130はトレースメモリ100を書込み順序と同
じ順序で読出し制御する読出し制御信号131及び読出
しアドレス信号132を生成する。
【0023】上記書込み制御回路120は、上記ラッチ
制御信号121,122によって2個のラッチ回路11
0,111に対しCPU201の命令フェッチサイクル
毎に並列的なラッチ動作を許容する。その後、上記分岐
信号205によってプログラムの実行順序が次の命令フ
ェッチサイクルで変化されることを検出したとき当該次
の命令フェッチサイクルの終了まで一方のラッチ回路1
10のラッチ動作を禁止することにより、2個のラッチ
回路110,111に夫々前後の命令フェッチのバス情
報をラッチさせ、また、プログラムフェッチ信号20
6、リード信号203、ライト信号204によって命令
以外のデータアクセスを検出したときに当該バスサイク
ルにおいて一方のラッチ回路110のラッチ動作を禁止
することによって2個のラッチ回路110,111に当
該データアクセスのバス情報とその直前の命令フェッチ
のバス情報とをラッチさせる。そして、ラッチ制御信号
121,122による排他的なラッチ動作の完了後、書
込み制御回路120はトレースメモリ100に書込み制
御信号123と書込みアドレス信号124を与え、ラッ
チ回路110,111にラッチされた2バスサイクル分
のバス情報を一括的に又は連続的にトレースメモリ10
0に書込むための制御を実行する。本実施例に従えば、
トレースメモリ100に対する書込み動作中には双方の
ラッチ回路110,111のラッチ動作が禁止される。
ラッチ動作の禁止期間は、トレースメモリ100のメモ
リサイクル以上とされるところのCPU201の複数の
バスサイクル期間とされ、予じめ決定されている。トレ
ースメモリ100のデータ入力段に別のデータラッチ回
路を設けておけばそのようなラッチ動作の禁止は行われ
なくてもよい。
【0024】ラッチ制御信号121,122によるラッ
チタイミングは全てのバス情報がバス200上で確定さ
れるタイミングとされ、例えば、リードサイクルにおい
てはリード信号203のアクティブレベル(例えばロー
レベル)への変化タイミングに同期して所定時間遅延さ
れた後に行われ、ライトサイクルにおいてはライト信号
204のアクティブレベル(例えばローレベル)への変
化タイミングに同期して所定時間遅延された後に行われ
る。
【0025】図2にはトレースメモリ100に対する書
込み動作の一例タイミングチャートが示される。同図に
示されるバスサイクル1からバスサイクル7はプログラ
ムフェッチ(命令フェッチとも記す)のサイクルとさ
れ、バスサイクル8はデータライトのバスサイクルとさ
れる。命令は単一バスサイクルでフェッチ可能な語長に
限定されず、複数バスサイクルを要するものであっても
よい。この例に従えば、バスサイクル3は分岐命令によ
って分岐された処理ルーチンの先頭命令アドレス(11
00番地)に対する命令フェッチサイクルとされてい
る。分岐信号205は、分岐命令が実行されるときには
アクティブなローレベルにされる。例えば、分岐命令が
複数語から成り、既にフェッチされたその先頭語がデコ
ードされた状態で最終語がフェッチされるとするなら、
当該最終語のフェッチに並行して分岐信号205がアク
ティブにされる。また、既にプリフェッチされた分岐命
令がパイプラインステージの命令デコード段で処理され
ているとき、これに並行して別の命令のプリフェッチが
バスサイクル2で起動される場合にはそれに並行して分
岐信号205がアクティブにされる。
【0026】図2には上記ラッチ制御信号121,12
2は示されていない。その代わりにラッチ回路110の
取込許可信号121Pとラッチ回路111の取込許可信
号122Pとが示されている。それら取込許可信号12
1P,122Pは書込み制御回路120の内部制御信号
と理解されたい。書込み制御回路120は、書込み許可
信号121P,122Pがアクティブレベル(例えばロ
ーレベル)であるときリード信号203やライト信号2
04に同期して全てのバス情報が確定するタイミング
(リード信号203やライト信号204のアクティブレ
ベルへの変化から所定時間遅延されたタイミング)に同
期してラッチ制御信号121,122をクロック的に変
化させる。これによってラッチ回路110,111はラ
ッチ動作を実行する。
【0027】図2に従えば、書込み制御回路120は分
岐信号205がローレベルからハイレベルにされたのを
検出すると(バスサイクル2)、次のバスサイクル3か
らたとえば4サイクル分ラッチ回路110の取込許可信
号121Pをインアクティブなハイレベルに制御してラ
ッチ回路111のラッチ動作だけを許可する。その後、
書込み制御回路120は取込許可信号121Pのインア
クティブなレベルへの変化に応答し、ラッチ回路111
の取込許可信号122Pもインアクティブなハイレベル
に制御してラッチ回路110と共にラッチ回路111も
バスサイクル6までの間ラッチ動作を禁止させる。ま
た、書込み制御回路120はプログラムフェッチ信号2
06がインアクティブなハイレベルにされたのを検出す
ると(バスサイクル8)、上記同様に当該バスサイクル
からたとえば4サイクル分ラッチ回路110の取込許可
信号121Pをインアクティブなハイレベルに制御して
ラッチ回路111のラッチ動作だけを許可する。その
後、書込み制御回路120はラッチ回路111の取込許
可信号122Pもインアクティブなハイレベルに制御し
てラッチ回路110と共にラッチ回路111のラッチ動
作を禁止する。
【0028】このように、バスサイクル2,3とバスサ
イクル7,8では排他的なラッチ動作が行われる。これ
によって、バスサイクル4の開始時点においてラッチ回
路110にはバスサイクル2における命令フェッチの全
てのバス情報が保持され、ラッチ回路111には分岐先
ルーチンの先頭命令のフェッチに関する全てのバス情報
が保持される。書込み制御回路120はラッチ回路11
1のラッチ動作が禁止されるバスサイクル4からバスサ
イクル6の期間にトレースメモリ100に書込み制御信
号123と更新された書込みアドレス信号124を供給
し、ラッチ回路110,111に保持された全てのバス
情報をその期間に並列的にトレースメモリに書込み制御
する。同様に、バスサイクル8の終了時点において、ラ
ッチ回路111にはデータライトに関する全てのバス情
報が保持され、ラッチ回路110にはその直前の命令フ
ェッチ即ちバスサイクル7における命令フェッチの全て
のバス情報が保持される。その後、書込み制御回路12
0はラッチ回路110及び111の双方のラッチ動作が
禁止される期間にトレースメモリ100に書込み制御信
号123と更新された書込みアドレス信号124を供給
し、ラッチ回路110,111に保持された全てのバス
情報をその期間に並列的にトレースメモリに書込み制御
する。図2の例に従えば、トレースメモリ100はCP
U201のバスサイクルに対して3倍の書込みサイクル
を持つような低速メモリであっても、連続する2バスサ
イクル分のバス情報をトレースメモリ100に格納でき
る。
【0029】図3には書込み制御回路120による制御
態様(モード)の全体が分類して示される。図3のno
の欄に記載された数字は図2に示されるno.2〜n
o.4、no.6、no.7に対応される。
【0030】図3のno.2に示されるように双方のラ
ッチ回路110,111のラッチ動作はプログラムフェ
ッチの場合に許可される。
【0031】図3のno.3で示されるようにプログラ
ムフェッチではないデータのリード/ライトでは、プロ
グラムフェッチではないため一方のラッチ回路110の
ラッチ動作が禁止され、ラッチ回路111にバス情報が
ラッチされる。次いで、双方のラッチ回路110,11
1の取込許可信号121P,122Pがオフ(off)
状態即ちインアクティブにされ、その期間にラッチ回路
110,111の保持データがトレースメモリ100に
書込まれる。書込み後に双方の取込許可信号121P,
122Pがオン(on)状態即ちアクティブに戻され
る。
【0032】図3のno.4で示されるように分岐命令
が実行されると共にプログラムフェッチが行われるサイ
クルでは、分岐信号205とプログラムフェッチ信号2
06がアクティブにされ、双方のラッチ回路110,1
11は当該プログラムフェッチのバス情報をラッチし、
その後でラッチ回路110の取込許可信号121Pがイ
ンアクティブなオフ状態にされる。分岐命令が実行され
ると共にプログラムフェッチが行われるサイクルは、例
えば当該バスサイクルでフェッチされた命令それ自体が
分岐命令の最終語であってその先頭語が実行される場合
と、プリフェッチ或はパイプライン的な命令実行によっ
て既にフェッチされている分岐命令が実行される場合と
がある。
【0033】図3のno.5には分岐命令が実行される
と共にプログラムフェッチではないデータのリード/ラ
イトが行われるサイクルについて示される。このような
サイクルは既にプリフェッチされた分岐命令が実行され
るときに別のパイプラインステージのデータリード/ラ
イトアクセスが先に行われるような場合である。分岐先
の命令のフェッチサイクルはその後で起動されることに
なる。no.5の状態は、no.3とno.4の状態が
競合するような状態であるが、その後の分岐先の命令フ
ェッチサイクルのバス情報を優先的にトレース可能にす
るものである。すなわち、この状態において、分岐信号
205はアクティブにされるがプログラムフェッチ信号
206がインアクティブにされ、一方のラッチ回路11
0はラッチ動作が禁止され、ラッチ回路111のみラッ
チ動作される。その後、一方のラッチ回路110の取込
許可信号121Pはオフ状態に維持される。すなわち、
それ以前にラッチされた命令フェッチのバス情報をラッ
チ回路110に維持させ、分岐先の命令フェッチサイク
ルのバス情報を後からラッチ回路111にラッチ可能に
するためである。
【0034】図3のno.6はno.4又はno.5の
後にプログラムフェッチのバスサイクルが発生したとき
の処理である。この場合には、ラッチ回路111に当該
バス情報がラッチされる。次いで、双方のラッチ回路1
10,111の取込許可信号121P,122Pがオフ
(off)状態にされ、その期間にラッチ回路110,
111の保持データがトレースメモリ100に書込まれ
る。書込み後に双方の取込許可信号121P,122P
がオン状態に戻される。
【0035】上記以外の態様はトレースメモリ100へ
の書込み動作中である。書込み動作中に仮にno.3,
no.4、no.5の状態が発生した場合にはそれに対
応されるトレース動作は行われないが、そのような状態
が頻繁に連続しない限りプログラムを参照することによ
ってその状態を補間すれば、プログラムの実行軌跡を追
うことに実質的な支障はない。
【0036】図3に示されるような処理を繰り返し実行
することにより、CPU201が実行したプログラム動
作のうち、データリード/ライトを行なった直前の命令
フェッチのバス情報とそのデータリード/ライトのバス
情報、そして、プログラムの実行順序が変化した直前の
プログラムフェッチのバス情報とその直後の命令フェッ
チのバス情報が、プログラムの実行順序にしたがってト
レースメモリ100に蓄積される。なお、データリード
/ライトと分岐が重なった場合は図3のno.5で示さ
れるように分岐の処理に関するバス情報のトレースが優
先されることになる。尚、図3のno.1は、ラッチ回
路110,111の取込許可信号121P,122Pが
オン状態にされる初期状態を示している。
【0037】次に、トレースメモリ100に蓄積したバ
ス情報の読み出し動作と、その情報をデコードしてCP
U201の実行結果として編集し、表示する処理につい
て説明する。
【0038】上記読出し制御回路130は上記バス情報
の読み出し制御信号131と読出しアドレス信号132
生成し、トレースメモリ100からバス情報を書込み順
と同一の順序で読出す。読み出されたバス情報はデコー
ド部3に供給される。デコード部3は、その情報がプロ
グラムフェッチに関するバス情報かデータリード/ライ
トのようなバスアクセスに関するバス情報かの判別を行
い、それに従って当該バス情報を編集し、その内容を順
番に表示装置5に表示する。プログラムフェッチについ
ては逆アセンブルして表示するか、別途、コンパイラな
どの言語処理プログラムで出力されたオブジェクトプロ
グラムを補助記憶装置4から取り込み、オブジェクトプ
ログラムに含まれるソースプログラムのファイル名情報
及びソース行毎のアドレス情報から、プログラムフェッ
チアドレスに対応するソースプログラムファイル内のソ
ース行を取り出し、編集をして表示する。トレース情報
には分岐直前の命令フェッチアドレスと分岐直後の命令
フェッチアドレスが取得できているため、分岐直後から
分岐直前までの範囲のソース行を表示することによりト
レースメモリに取得できていない部分のソースプログラ
ム行を表示できる。データリード/ライトについては有
効な制御信号を編集して表示する。図1の表示装置5に
おける表示例において、記号*の付された行はソースコ
ードの記述行であり、その下には命令アドレスとオブジ
ェクトコードが表示されている。
【0039】図4には上記トレース装置1を適用したエ
ミュレータが示される。同図に示されるエミュレータ6
は、親計算機のようなホストシステム7と、デバッグ対
象とされる組込み機器としてのマイクロコンピュータシ
ステム(ターゲットシステムとも記す)8との間に接続
され、そのターゲットシステム8を本来制御すべきター
ゲットマイクロコンピュータの機能を代行する一方でデ
バッガとしての機能を持ち、詳細なシステム評価やプロ
グラムデバッグを支援する。ホストシステム7とエミュ
レータ6とは例えばシリアル回線71などによって結合
される。ターゲットシステム8とエミュレータ6はイン
タフェースケーブル81によって接続される。すなわ
ち、インタフェースケーブル81の先端が、ターゲット
システム8のターゲットマイクロコンピュータ用ソケッ
ト80に結合されることにより、エミュレータ6がター
ゲットシステム8を代行制御する。上記エミュレータ6
及びホストシステム7がデバッグツールを構成する。
【0040】上記エミュレータ6は、特に制限されない
が、ターゲットシステム8を本来制御すべきターゲット
マイクロコンピュータの機能を代行するためのエミュレ
ーション用データプロセッサ60と、エミュレーション
のための条件設定などエミュレータ全体の制御を司るた
めのコントロール用データプロセッサ61を備える。エ
ミュレーション用データプロセッサ60は、エミュレー
ションバス62に結合され、コントロール用データプロ
セッサ61はコントロールバス63に結合され、双方の
バス62,63には、エミュレーション制御回路64、
ブレーク制御回路65、トレース装置1、代行メモリ回
路67が夫々接続される。エミュレーション用データプ
ロセッサ60は、ターゲットシステム8のために開発さ
れ若しくは開発途上のターゲットプログラムを実行して
ターゲットシステム8を代行制御する途上において、タ
ーゲットシステム8との間でやりとりされるアドレス並
びにデータなどの各種バス情報や制御信号などはエミュ
レーションバス62にも与えられる。このようにして与
えられた情報は、上述のようにしてエミュレーション用
データプロセッサ60のバスサイクルに従って、本発明
に従うトレース装置1にトレースされる。また、ブレ−
ク制御回路65は、たとえばエミュレーション用データ
プロセッサによるターゲットプログラムの実行を所望の
命令アドレスで中断させるため、上記所望の命令アドレ
スをブレークアドレス情報(ブレーク条件)として格納
している。エミュレーションバス62の状態をブレーク
制御回路65が監視して、ターゲットプログラムの実行
が予め設定されているブレークアドレス(ブレーク条
件)に到達したときにエミュレーション動作を停止させ
るための制御を実行する。上記代行メモリ回路67は、
ターゲットシステム8に未だ用意されていないメモリを
補うための記憶領域や、ターゲットプログラムの格納領
域として利用される。ブレーク制御回路65に対するブ
レーク条件の設定や、トレース装置1に対するトレース
開始アドレスの設定などの各種条件設定や初期設定はコ
ントロールバス63を介してコントロール用データプロ
セッサ61が行う。上記ブレーク制御回路65によって
エミュレーション動作が停止されている状態において、
トレース装置1が保有するトレース情報はコントロール
バス63に読出され、読出された情報はコントロール用
プロセッサ61がホストインタフェース68を通じホス
トシステム7に転送する。ホストシステム7は転送され
たトレース情報を表示したりその解析を行ったりしてデ
バッグを支援する。この実施例において、図1に示され
るデコード部3、補助記憶装置4、及び表示装置5はホ
ストシステム7に設けられている。また、読出し制御回
路130はコントロールデータプロセッサ61によって
実現してもよい。
【0041】上記実施例によれば以下の作用効果があ
る。 (1)複数バスサイクル分のバス情報を一時的に蓄積可
能な一対のラッチ回路110,111を備えるから、書
込み制御回路120は、分岐信号205に基づいて分岐
命令や割込み受け付けといった命令実行の流れが変化さ
れる直前/直後の命令フェッチのバス情報を一対のラッ
チ回路110,111に取込んで並列的にトレースメモ
リ100への書込みを実現し、命令実行の流れが変化さ
れた場合にもプログラムの流れを追えるようにすること
ができる。同様に書込み制御回路120は、プログラム
フェッチ信号206などに基づいて、データアクセス時
のバス情報とその直前の命令フェッチのバス情報を一対
のラッチ回路110,111に取込んでトレースメモリ
100への書込みを実現し、プログラムの実行軌跡の解
析に当たり、命令実行に伴うオペランド取得など実際の
データアクセスの状況を把握できるようにする。これら
によって、ソフトウェアデバッグ若しくはシステムデバ
ッグに必要な情報を少ないメモリ容量で能率的に取得す
ることを達成する。分岐命令や割込み受け付けといった
命令実行の流れが変化される直前/直後の命令フェッチ
のバス情報を一対のラッチ回路110,111に取込ん
だとき、分岐先に先頭の命令フェッチに関するバス情報
は確実に取得されるので、その直前の命令フェッチに関
するバス情報が分岐命令でなくても、ソースプログラム
若しくはオブジェクトプログラムの記述と共にパイプラ
イン段数やプリフェッチ段数などを参照することによっ
て該当する分岐命令を追うことができる。同様にデータ
アクセス時のバス情報とその直前の命令フェッチのバス
情報を一対のラッチ回路110,111に取込んだと
き、当該データアクセスを実行させた命令がその直前の
命令フェッチサイクルでフェッチされていなくても、ソ
ースプログラム若しくはオブジェクトプログラムの記述
と共にパイプライン段数やプリフェッチ段数などを参照
することによって当該直前の命令フェッチのバス情報か
ら該当するデータアクセスを起動した命令を特定でき
る。
【0042】(2)上記ラッチ回路110,111の夫
々は命令フェッチサイクル毎にバス情報をラッチし、そ
のラッチ動作が排他的に制御されることにより全体とし
て2バスサイクル数のバス情報を保持する。排他的なラ
ッチ動作のきっかけは分岐命令の実行や割込み受け付け
といった命令実行の流れが変化される第1の状態と命令
フェッチ以外のデータアクセスが行われる第2の状態の
夫々に呼応され、排他的ラッチ動作の完了後に当該ラッ
チされたバス情報は全て並列的にトレースメモリ100
に書込まれる。したがって、トレースメモリ100のア
クセス速度がバスサイクルよりも低速であっても複数の
バス情報を書込みすることができる。
【0043】(3)2個のラッチ回路110,111に
対する排他的なラッチ動作のきっかとして利用される情
報、即ち、分岐命令の実行や割込み受け付け処理の実行
に同期してアクティブレベルにされる分岐信号205の
ような第1の情報、そしてプログラムフェッチ信号20
6、リード信号203及びライト信号204のような第
2の情報は、CPU201が出力するバス情報に含まれ
る情報であるから、これを直接利用して2個のラッチ回
路110,111の排他的ラッチ動作制御を行う書込み
制御回路120の論理構成を著しく簡素化できる。すな
わち、双方のラッチ回路110,111のラッチ動作が
命令フェッチサイクルで許容された後、分岐信号205
によって示される第1の状態が検出された後のバスサイ
クルではその直後の命令フェッチサイクルが終了される
までラッチ回路110のラッチ動作を禁止し、また、プ
ログラムフェッチ信号206などによって示されるデー
タアクセスサイクルではラッチ回路110のラッチ動作
を禁止して、夫々のラッチ回路にプログラムのデバッグ
に重要な情報であるデータリード/ライト時のバス情報
とその直前のプログラムフェッチのバス情報、及びプロ
グラムの実行順序が変化する直前/直後のプログラムフ
ェッチのバス情報をラッチできる。
【0044】(4)トレースメモリ100への書込み動
作中において、書込み制御回路120はその期間中ラッ
チ回路のラッチ動作を禁止して上記バス情報が書換えら
れるのを阻止するから、トレースメモリには書込みデー
タの入力ラッチ回路などを特別に設けなくてもよい。
【0045】(5)上記により、プログラムのデバッグ
に重要な情報であるデータリード/ライト時のバス情報
とその直前のプログラムフェッチのバス情報及びプログ
ラムの実行順序が変化する直前/直後のプログラムフェ
ッチのバス情報のみをバス情報が変化する速度以下の書
き込み速度でトレースメモリ100に格納していくこと
ができるので、CPU201の動作速度が高速であって
も非常に高速/高価なトレースメモリに代えて低速/廉
価なトレースメモリを利用できる。
【0046】(6)トレース装置1を適用したエミュレ
ータ6は高速なデータプロセッサを応用したターゲット
システムのデバッグを可能にできる。また、そのような
エミュレータのコストを低減することができる。
【0047】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、
第1の状態の検出はCPUが出力する分岐信号を利用す
る場合に限定されず、命令フェッチアドレスの不連続状
態によって検出してもよい。また、第2の状態はCPU
が出力するプログラムフェッチ信号によって行う場合に
限定されず、アドレスバス上のアドレスを命令メモリに
割当てられたアドレスと比較して検出するようにしても
よい。また、ラッチ回路は2段に限定される3段以上で
あってもよいが、その分制御は複雑になる。また、ラッ
チ回路のようなバッファ手段はフリップフロップのよう
なスタティックなラッチ回路で構成する場合に限定され
ない。
【0048】本発明はバスのトレース装置、エミュレー
タ、そしてバスアナライザなどにも適用することができ
る。
【0049】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0050】すなわち、データアクセス時のバス情報と
その直前のプログラムフェッチのバス情報、そして分岐
命令や割込み受け付けといった命令実行の流れが変化さ
れる直前/直後のプログラムフェッチのバス情報を取得
できる。上記バス情報をその変化速度よりも低速のトレ
ースメモリを使って取得でき、トレース装置のコストを
低減できる。2個のラッチ回路に対する排他的なラッチ
動作のきっかとして利用する情報、即ち、分岐命令の実
行や割込み受け付け処理の実行に同期してアクティブレ
ベルにされる分岐信号のような第1の情報、そしてプロ
グラムフェッチ信号のような第2の情報は、データプロ
セッサが出力するバス情報に含まれる情報であるから、
これを直接利用して2個のラッチ回路の排他的ラッチ動
作制御を行う書込み制御手段の論理構成を著しく簡素化
できる。トレースメモリへの書込み動作中において、書
込み制御手段はその期間中ラッチ回路のラッチ動作を禁
止して上記バス情報が書換えられるのを阻止するから、
トレースメモリには書込みデータの入力ラッチ回路など
を特別に設けなくてもよい。トレース装置を適用したエ
ミュレータは高速なデータプロセッサを応用したターゲ
ットシステムのデバッグを可能にできる。また、そのよ
うなエミュレータのコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るトレース装置のブロッ
ク図である。
【図2】トレースメモリに対する書込み動作の一例タイ
ミングチャートである。
【図3】書込み制御回路による制御態様の全体を分類し
て示す説明図である。
【図4】図1のトレース装置を適用したエミュレータの
一実施例ブロック図である。
【符号の説明】
1 トレース装置 100 トレースメモリ 110,111 ラッチ回路 120 書込み制御回路 121,122 ラッチ制御信号 121P,122P 取込許可信号 123 書込み制御信号 124 書込みアドレス信号 130 読出し制御回路 131 読出し制御信号 132 読出しアドレス信号 2 コンピュータシステム 200 バス 201 CPU 202 記憶装置 203 リード信号 204 ライト信号 205 分岐信号 206 プログラムフェッチ信号 3 デコード部 6 エミュレータ 60 エミュレーション用データプロセッサ 62 エミュレーションバス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データプロセッサのバス情報を複数バス
    サイクル分一時的に蓄積可能なバッファ手段と、該バッ
    ファ手段に入力が接続されたトレースメモリと、上記バ
    ス情報を参照しながらトレースメモリに格納すべきバス
    情報を選択制御する書込み制御手段とを備え、 上記書込み制御手段は、命令実行の流れを変化させる処
    理をデータプロセッサが実行する第1の状態と、命令フ
    ェッチ以外のデータアクセスが行われる第2の状態とを
    検出し、上記第1の状態の後に実行順序が変化された最
    初の命令フェッチのバス情報とその直前の命令フェッチ
    のバス情報とを含むバス情報に対してバッファ手段から
    トレースメモリへの並列的な書込みを許容し、上記第2
    の状態に呼応して当該データアクセスのバスサイクルと
    その直前の命令フェッチサイクルとを含むバスサイクル
    のバス情報に対してバッファ手段からトレースメモリへ
    の並列的な書込みを許容する書込み制御信号を生成する
    ものであることを特徴とするトレース装置。
  2. 【請求項2】 上記バッファ手段は、データプロセッサ
    のバス情報を夫々が並列的に受け、夫々の出力が上記ト
    レースメモリのデータ入力端子に接続される複数個のラ
    ッチ回路から成り、 上記書込み制御手段は、上記複数個のラッチ回路に対し
    て命令フェッチのバスサイクル毎に並列的なラッチ動作
    を許容した後上記第1の状態と第2の状態の夫々に呼応
    して複数個のラッチ回路を排他的にラッチ動作させて上
    記バス情報をラッチさせるラッチ制御信号を生成し、ラ
    ッチ制御信号による排他的なラッチ動作の完了後に当該
    ラッチされたバス情報を上記書込み制御信号にてトレー
    スメモリに書込み許容するものであることを特徴とする
    請求項1記載のトレース装置。
  3. 【請求項3】 データプロセッサのバス情報を格納する
    ためのトレースメモリと、 上記データプロセッサのバス情報を夫々が並列的に受け
    ると共に夫々の出力が上記トレースメモリのデータ入力
    端子に接続される2個のラッチ回路と、 命令実行の流れを変化させる処理をデータプロセッサが
    実行する状態を示す第1の情報と、現在のバスサイクル
    が命令フェッチであるかその他のデータアクセスである
    かを識別可能とする第2の情報とを参照しながらラッチ
    回路のラッチ制御信号とトレースメモリに対する書込み
    制御信号とを生成してトレースメモリに格納すべきバス
    情報を選択制御する書込み制御手段とを備え、 上記書込み制御手段は、上記2個のラッチ回路に対して
    命令フェッチサイクル毎に並列的にラッチ動作を許容し
    た後上記第1の情報によって命令実行の流れを変化させ
    る命令の実行を検出したときに次の命令フェッチサイク
    ルの終了まで一方のラッチ回路のラッチ動作を禁止する
    ことによって2個のラッチ回路に夫々前後の命令フェッ
    チのバス情報をラッチさせ、また、第2の情報によって
    データアクセスを検出したときに当該データアクセスサ
    イクルにおいて一方のラッチ回路のラッチ動作を禁止す
    ることによって2個のラッチ回路に当該データアクセス
    のバス情報とその直前の命令フェッチのバス情報とをラ
    ッチさせるラッチ制御信号を生成し、ラッチ制御信号に
    よる排他的なラッチ動作の完了後に当該ラッチされたバ
    ス情報を上記書込み制御信号にてトレースメモリに書込
    み許容するものであることを特徴とするトレース装置。
  4. 【請求項4】 上記書込み制御手段は、書込み制御信号
    によるトレースメモリへのバス情報の書込み許容から完
    了までの複数バスサイクルに亘って全てのラッチ回路の
    ラッチ動作を禁止した後に並列的なラッチ動作を再開さ
    せるものであることを特徴とする請求項2又は3記載の
    トレース装置。
  5. 【請求項5】 上記書込み制御手段は、書込み制御信号
    が書込みを許容するとき順次更新された書込みアドレス
    信号を生成するものであることを特徴とする請求項1乃
    至4の何れか1項記載のトレース装置。
  6. 【請求項6】 ターゲットシステムを代行制御するため
    のエミュレーション用データプロセッサのバス情報が供
    給されるエミュレーションバスと、エミュレーションバ
    スに接続された請求項1乃至5の何れか1項記載のトレ
    ース装置と、を備えて成るものであることを特徴とする
    エミュレータ。
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