JPH07281734A - 監視制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被監視制御機器の点検終了時における点検開
始時の状態への戻し忘れを防止する。 【構成】 被監視制御機器の点検保守開始時の被監視制
御機器の状態を記憶し、一定時限後か任意信号の発生に
より点検保守開始時の記憶情報と、現在の被監視制御機
器の状態比較を行い、点検保守終了時の機器状態が正常
か否かを判別し、外部へ警報表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、被監視制御機器から取
り込んだ機器状態信号を編集して警報表示装置や情報伝
送装置への情報送出通知を行う監視制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】変電所内の設備機器を遠隔的または直接
的に監視制御を行うための装置として監視制御装置が設
けられている。従来の監視制御装置を以下説明する。

【０００３】図５は、従来の監視制御装置を示す構成図
であり、監視制御に必要な機器状態信号ａ〜ｎを入力す
る機器状態入力回路11と、この機器状態入力回路11から
出力された機器状態信号11a 〜11n を入力し、これを編
集して情報送出通知12e を行う状態情報編集回路12と、
状態情報編集時に状態情報編集回路12から出力される状
態記憶書込み信号12w にて機器状態信号11a 〜11n を記
憶する機器状態記憶回路13と、前記状態情報編集回路12
からの外部送出情報12e を入力し警報表示装置や情報伝
送装置への送出信号14s の通知を行う状態送出回路14と
により構成されている。この従来の監視制御装置の動作
は次の通りである。

【０００４】前述の監視制御装置の構成により平常時
は、被監視制御機器の機器状態信号の取り込みを行い、
取り込まれた機器状態信号を状態情報編集回路12により
送出情報12e に編集し、警報表示装置及び情報伝送装置
への情報送出通知14s が行われる。

【０００５】被監視制御機器の点検保守時は、点検保守
対象となる被監視制御機器に対し、機器運転を運用から
除外する切替え操作や点検保守開始に必要な各種データ
の設定を行い、点検終了時に被監視制御機器に対し、機
器運転を除外から使用への切替え操作及び平常運転で必
要な各種データへの戻し設定が行われる。

【０００６】従来の監視制御装置は、点検保守終了時に
おける被監視制御機器の機器状態が、平常運転可能か不
可能かの判断が自動的に行われていない。機器状態の状
態判定は、点検保守終了時の被監視制御機器の機器状態
を点検保守員の再点検にて行うか、監視制御装置からの
機器状態の送出情報を基に運転員が確認を行い点検保守
員への作業指示にて行われている。

【０００７】以上の結果により、従来の監視制御装置に
よれば点検保守の終了時に被監視制御機器の機器状態の
状態判定を点検保守員及び運転員が行う事により被監視
制御機器の監視制御の継続運転ができる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】従来の監視制御装置
は、上述のように被監視制御機器の点検終了時の切り替
え操作や各種データの設定状態に関係なく被監視制御機
器の状態情報を基に点検保守員や運転員の確認に頼って
いるため、保守点検員の操作誤り及び各種データ設定戻
し忘れや運転員の確認指示遅れなどによる被監視制御機
器の誤動作などが発生するという問題があった。また、
点検などにより被監視制御機器の監視制御運転のスムー
ズに行えないという問題もあった。

【０００９】本発明の目的は、上記各問題を解決するた
め被監視制御機器の点検終了時の機器状態を点検保守前
の機器状態の比較判別検定を行い、点検保守員の操作誤
りや各種データの設定戻し忘れに対する警報表示通知を
自動的に実施する事と、この警報表示通知により保守点
検員の操作誤りや運転員の確認指示遅れなどによる手戻
りを防止する事が出来、被監視制御機器の監視制御運転
のスムーズ化が計れる監視制御装置を提供することにあ
る。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の［請求項１］に
係わる監視制御装置は、複数の被監視制御機器の状態信
号を入力し監視制御を行う監視制御装置において、複数
の被監視制御機器の機器状態信号を入力する機器状態入
力回路と、前記機器状態入力回路から出力された機器状
態信号を送出情報に編集を行う状態情報編集回路と、前
記状態情報編集回路からの外部送出情報を入力し警報表
示装置や情報伝送装置への送出信号の通知を行う状態送
出回路と、被監視制御機器の点検保守の開始時における
被監視制御機器の機器状態信号を記憶する機器状態記憶
回路と、点検保守の終了時に定時限後か任意信号にて点
検保守開始時に記憶した機器状態と現在の機器状態の比
較を行い点検終了時の機器状態が運転可能な機器状態で
ある事の比較判別を行う機器状態比較回路と、前記機器
状態比較回路より出力された比較結果信号により状態一
致・不一致信号を抽出する点検終了警報回路と、前記点
検終了警報回路からの警報及び不一致情報を表示し出力
する表示出力回路とを備えたものである。

【００１１】本発明の［請求項２］に係わる監視制御装
置は、前記［請求項１］の構成に対し、任意の状態一致
指令により点検前状態不一致情報を出力する点検前状態
指令回路とを備えたものである。

【００１２】本発明の［請求項３］に係わる監視制御装
置は、前記［請求項１］と［請求項２］の構成に対し、
前記警報及び一致・不一致情報と点検前状態不一致情報
を警報表示装置や情報伝送装置への送信情報に編集する
点検情報編集回路とを備えたものである。

【００１３】

【作用】本発明の［請求項１］に係わる監視制御装置
は、被監視制御機器の点検保守開始時の機器状態の記憶
を予め行い、点検保守終了時の定時限後か任意信号の発
生にて前記の点検保守終了時の記憶情報と現在の機器状
態との比較を行い点検保守終了時の機器状態が正常か誤
っているかの判別結果を監視制御装置外部への警報及び
表示の出力を行う。

【００１４】本発明の［請求項２］に係わる監視制御装
置は、前記［請求項１］に係わる作用に対し監視制御装
置外部への警報及び表示の出力及び状態一致指令により
機器状態の戻し設定及び戻し指令を行う。

【００１５】本発明の［請求項３］、［請求項４］に係
わる監視制御装置は、前記［請求項１］及び［請求項
２］に係わる作用に対し警報表示装置や情報伝送装置へ
の情報送出通知を行う。

【００１６】

【実施例】本発明の［請求項１］に係わる監視制御装置
の第１の実施例を以下説明する。第１実施例の監視制御
装置の構成を説明する。図１は第１の実施例の監視制御
装置を示す構成図である。なお、図５と同一部分につい
ては同一符号を付して説明する。図１の監視制御装置
は、被監視制御機器の点検開始時の状態書き込み信号12
y と、点検保守終了時の一定時限後か任意に出力する比
較起動信号12P の信号を出力する状態情報編集回路12X
と、前記状態書き込み信号12y にて機器状態を記憶する
機器状態記憶回路13と、前記比較起動信号12P に基づい
て機器状態記憶回路13からの記憶信号13m と機器状態信
号11a 〜11n との比較を行い、現在の機器状態が平常運
転可能かの正誤判別を行う機器状態比較回路15と、前記
機器状態比較回路15の状態判定結果信号15e により状態
不一致信号を抽出する点検終了警報回路16と、この点検
終了警報回路16からの警報及び一致・不一致情報16a を
表示し出力する表示出力回路17を設けたものである。そ
の他の構成は、従来の装置と同じである。

【００１７】図２は、前記機器状態比較回路15の詳細構
成図である。機器状態比較回路15は、前記比較起動信号
12P により点検保守終了時の機器状態信号11a 〜11n の
比較対象入力を抽出する状態抽出信号153a及び機器状態
比較起動を行う比較対象抽出の対象抽出完了信号153bを
出力する点検情報抽出回路153 を設け、また現在の機器
状態入力信号11a 〜11n から抽出された状態信号151aを
出力する状態信号抽出回路151 とを設け、更に前記状態
記憶信号13m と前記状態信号151aとを対象抽出完了信号
153bにより比較判別及び正誤判定を行い、判別結果情報
15e として点検終了警報回路16へ出力する機器状態比較
判別回路152 を設けている。

【００１８】次に本実施例の監視制御装置の動作につい
て説明する。被監視制御機器の点検保守開始時における
点検保守対象となる被監視制御機器及び主機装置に対す
る運転を運用から除外にする操作や点検保守に必要な各
種データの設定などの機器状態を予め、状態書き込み信
号12y により機器状態記憶回路13に記憶し、点検保守終
了時の一定時限後か任意に状態情報編集回路12x から出
力された比較起動出力12p にて前記の点検保守開始時の
状態記憶信号13m と現在機器状態の比較を機器状態比較
回路15により行い、点検保守終了時の被監視制御機器の
機器状態が点検保守前の機器状態であるか否かの比較判
別及び正誤判定を実施する。機器状態比較回路15では、
点検保守対象となる被監視制御機器のみを点検情報抽出
回路153 により抽出する事により機器状態比較判別回路
152 にて必要最小限にて行える様にしている。

【００１９】更に状態判定結果信号15e を基に点検終了
警報回路16にて状態不一致情報を抽出し、警報出力及び
一致・不一致機器の表示出力を行う事により、点検保守
員へ点検終了時の機器状態情報を通知できる。

【００２０】以上の結果により、第１の実施例によれば
被監視制御機器の点検保守終了時の機器状態と点検保守
開始時の機器状態との比較を行う事により、機器状態の
状態判定し状態判定結果情報を監視制御装置外部への警
報及び表示出力を行う事が出来るので、監視制御装置の
点検終了時における点検開始時の状態への戻し忘れを防
止できる効果がある。

【００２１】次に本発明の第２の実施例即ち、［請求項
２］に係わる監視制御装置の実施例を以下説明する。先
ず第２実施例の監視制御装置の構成を説明する。図３
は、第２の実施例の監視制御装置を示す構成図である
が、図１、図２、図５と同一部分については同一符号を
付して説明を省略する。図３の監視制御装置は、第１の
実施例の構成に対し、前記点検終了警報回路16からの警
報及び一致・不一致情報16a を基に監視制御装置外部へ
の警報及び表示を行うと共に外部からの状態一致指令18
a により状態の戻し設定指令18b 及び戻し指令18c を出
力する点検前状態指令回路18とを設けたものである。そ
の他の構成は、第１の実施例と同様である。

【００２２】第２の実施例の監視制御装置の動作を説明
する。第１の実施例で述べた動作と同様であるが状態判
定結果信号15e を基に点検終了警報回路16にて状態不一
致情報を抽出し警報出力及び不一致機器の表示を行うと
共に、外部からの状態一致指令18a により点検前状態指
令回路18から監視制御装置内の機器状態の戻し設定指令
18b を機器状態記憶回路13へ出力し点検前の状態にする
と同時に機器状態戻し指令18c を外部出力する事により
点検保守員への機器状態の再点検情報を通知する。

【００２３】以上の結果により、第２の実施例によれば
第１実施例と同様に、被監視制御機器の点検保守終了時
の機器状態と点検保守開始時の機器状態との比較を行う
事により、機器状態の状態判定し状態判別結果情報を監
視制御装置外部への警報及び表示出力を行うと共に、任
意の状態一致指令により状態の戻し設定及び戻し指令を
行う事が出来るので、監視制御装置の点検終了時におけ
る点検開始時の状態への戻し忘れを防止できる効果があ
る。

【００２４】次に本発明の［請求項３］に係わる監視制
御装置の実施例（第３の実施例）を以下説明する。図４
は、第３の実施例の監視制御装置を示す構成図である。
図１〜図３および図５と同一部分については、同一符号
を付して説明を省略する。図４の監視制御装置は、第１
実施例の構成に対し、図３における点検前状態指令回路
18と、この指令回路18からの状態戻し設定指令18b と前
記情報16b とを送信情報12e に編集する点検情報編集回
路19を設けたものである。その他の構成は、第１の実施
例及び第２実施例と同様である。

【００２５】第３の実施例の監視制御装置の動作を説明
する。第１、２の実施例で述べた動作と同様であるが、
警報及び不一致情報16a と状態の戻し設定指令18b とを
送信情報12e として状態情報送出回路14に与えることに
より警報表示装置や情報伝送装置への情報送出通知14s
が自動的に行われる。

【００２６】以上の結果により、第３の実施例によれば
第１実施例と同様に、被監視制御機器の点検保守終了時
の機器状態と点検保守開始時の機器状態との比較を行う
事により、機器状態の状態判定し状態判別結果情報を監
視制御装置外部への警報及び表示出力や任意の状態一致
指令により状態の戻し設定及び戻し指令を行うと共に更
に警報表示装置や情報伝送装置への情報送出通知を自動
的に行う事が出来るので、監視制御装置の点検終了時に
おける点検開始時の状態への戻し忘れを防止できる効果
がある。

【００２７】

【発明の効果】以上の様に本発明の監視制御装置によれ
ば、被監視制御機器の点検終了時の機器状態を自動的に
判別検定を行い、点検保守員の操作誤りや各種データの
設定戻し忘れに対する警報表示通知を自動的に実施する
事により保守点検員の操作誤りや運転員の確認指示遅れ
などによる手戻りを防止する事により被監視制御機器の
監視制御運転のスムーズ化が計れる効果がある。

【００２８】また、本発明の［請求項１］によれば、被
監視制御機器の点検保守開始時の被監視制御機器状態の
記憶を行い、一定時限後か任意信号の発生にて前記の点
検保守開始時の記憶情報と現在被監視制御機器状態との
比較を行い点検保守終了時の機器状態が正常か誤ってい
るかの判別結果を外部警報表示と出力を行う事により被
監視制御機器の点検終了時における点検開始時の状態へ
の戻し忘れを防止できる効果がある。

【００２９】本発明の［請求項２］によれば、前記［請
求項１］による効果に対し外部警報表示と出力及び一致
指令により状態の戻し設定及び戻し指令を行う事により
被監視制御機器の点検終了時における点検開始時の状態
への戻し忘れを防止できる効果がある。

【００３０】本発明の［請求項３］によれば、前記［請
求項１］及び［請求項２］による効果に対し警報表示装
置や情報伝送装置への情報送出通知を行う事により被監
視制御機器の点検終了時における点検開始時の状態への
戻し忘れを防止できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例である監視制御装置の構
成図、

【図２】本発明の第１の実施例の機器状態比較回路の詳
細構成図、

【図３】本発明の第２の実施例である監視制御装置の構
成図、

【図４】本発明の第３の実施例である監視制御装置の構
成図、

【図５】従来の監視制御装置の構成図。

【符号の説明】

11…機器状態入力回路 12…状態情報編集回路 13…機器状態記憶回路 14…状態情報送出回路 15…機器状態比較回路 16…点検終了警報回路 17…警報表示出力回路 18…点検前状態指令回路 19…点検情報編集回路 151 …入力信号抽出回路 152 …機器状態比較判別回路 153 …点検情報抽出回路

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の被監視制御機器の状態信号を入力
   し、監視制御を行う監視制御装置において、複数の被監
   視制御機器の機器状態信号を入力する機器状態入力回路
   と、この機器状態入力回路から出力された機器状態信号
   を入力し、これを送出情報として編集し、出力する状態
   情報編集回路と、この状態情報編集回路から出力される
   送出情報を入力し警報表示装置や情報伝送装置への送出
   信号の通知を行う状態情報送出回路と、被監視制御機器
   の点検保守の開始時における被監視制御機器の機器状態
   信号を記憶する機器状態記憶回路と、点検保守の終了時
   に一定時限後か任意信号にて点検保守開始時に記憶した
   機器状態と現在の機器状態の比較を行い点検終了時の機
   器状態が運転可能な機器状態である事の比較判別を行う
   機器状態比較回路と、この機器状態比較回路より出力さ
   れた比較結果信号により状態不一致信号を抽出する点検
   終了警報回路と、前記点検終了警報回路からの警報及び
   一致・不一致情報を表示し出力する表示出力回路とを備
   えた事を特徴とする監視制御装置。
2. 【請求項２】 任意の状態一致指令により点検前状態不
   一致情報を出力する点検前状態指令回路とを備えた事を
   特徴とする請求項１に記載の監視制御装置。
3. 【請求項３】 任意の状態一致指令により点検前状態不
   一致情報を出力する点検前状態指令回路と、前記警報及
   び一致・不一致情報と点検前状態不一致情報を警報表示
   装置や情報伝送装置への送信情報に編集する点検情報編
   集回路とを備えた事を特徴とする請求項１に記載の監視
   制御装置。
4. 【請求項４】 機器状態比較回路を、前記比較起動信号
   により点検保守終了時の機器状態信号の比較対象入力を
   抽出する状態抽出信号及び機器状態比較起動を行う比較
   対象抽出の対象抽出完了信号を出力する点検情報抽出回
   路と、現在の機器状態入力信号から抽出された状態信号
   を出力する状態信号抽出回路と、前記状態記憶信号と前
   記状態信号とを対象抽出完了信号により比較判別及び正
   誤判定を行い、判別結果情報として点検終了警報回路へ
   出力する機器状態比較判別回路とから構成したことを特
   徴とする請求項１ないし請求項３に記載の監視制御装
   置。