JPH07281474A - 静電荷像現像剤及び画像形成方法 - Google Patents

静電荷像現像剤及び画像形成方法

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JPH07281474A
JPH07281474A JP6072107A JP7210794A JPH07281474A JP H07281474 A JPH07281474 A JP H07281474A JP 6072107 A JP6072107 A JP 6072107A JP 7210794 A JP7210794 A JP 7210794A JP H07281474 A JPH07281474 A JP H07281474A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像濃度が安定し、文字チリの無い良好な画
像を得ることのできる現像剤、さらに、薄層現像剤によ
る像形成方式よる良好な画質の形成や、現像剤のリサイ
クル方式に於いても安定した帯電付与をすることがで
き、リサイクル方式を用いた場合にも安定した画像濃度
と画質を長期に渡って形成することのできる現像剤を提
供する。 【構成】 少なくとも樹脂と着色剤とからなる着色粒子
と疎水化処理された無機微粒子とからなる現像剤に於い
て、該無機微粒子がシリカ及びアルミナで表面処理され
た酸化チタンの表面を疎水化処理したものであることを
特徴とする静電荷像現像剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真等の静電荷像
用現像剤さらに詳しくはその外添剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真等の静電荷像用現像剤の
外添剤に関する開発研究は盛んに行われており、表面処
理した無機微粒子を添加した静電荷像現像剤トナーを得
ることは公知である。
【0003】例えば、酸化チタンに対しては特開昭57-7
8551号にあるようにアルミナで表面処理をした酸化チタ
ンが知られている。また、特開昭59-51155号では、特定
のカップリング剤で表面処理をした酸化チタンが示され
ている。これらは、摩擦帯電付与効果の増加及び安定化
を目的とし、さらに耐久性の向上を目的としている。し
かし、特開昭57-78551号では、アルミナで表面処理をし
た酸化チタンが開示されているが、この場合には、表面
処理がアルミナであるために、環境に於ける帯電性の変
化が問題となっている。さらに、特開昭59-51155号で示
されている特定のカップリング剤処理酸化チタンでは、
酸化チタン自体に表面処理をしていることから、カップ
リング剤と酸化チタンとの反応性に問題があり、遊離し
たカップリング剤や未反応の酸化チタンの存在の問題を
有している。
【0004】さらに、現像剤を薄層で現像領域へ搬送す
る現像方法に於いては現像剤に対する帯電付与が現像器
あるいは現像剤層規制部材によりなされる場合があり、
この場合では特に帯電性の均一性が重要となる。すなわ
ち、帯電量が着色粒子に添加された無機微粒子の影響を
大きく受けるために、この無機微粒子が不均一な組成で
ある場合にはこの帯電性の影響が大きくなり、現像剤の
帯電量分布が広がり、文字の転写チリ等の画像欠陥を発
生する原因となる。
【0005】本発明は上記問題を解決するために提案さ
れたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は酸化チ
タンの表面処理を均一化し、帯電性の均一な現像剤を提
供することにある。この結果、画像濃度が安定し、文字
チリの無い良好な画像を得ることのできる現像剤が得ら
れる。さらに、特に薄層形成で現像剤を搬送する画像形
成方式に於ける現像剤の帯電量分布のシャープ化による
良好な画質の形成や、現像剤のリサイクル方式に於いて
も安定した帯電付与をすることができ、リサイクル方式
を用いた場合にも安定した画像濃度と画質を長期に渡っ
て形成することのできる現像剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記の
何れかの構成を用いることによって達成することができ
る。
【0008】(1) 少なくとも樹脂と着色剤とからな
る着色粒子と疎水化処理された無機微粒子とからなる現
像剤に於いて、該無機微粒子がシリカ及びアルミナで表
面処理された酸化チタンの表面を疎水化処理したもので
あることを特徴とする静電荷像現像剤。
【0009】(2) 少なくとも樹脂と着色剤とを含有
する着色粒子と疎水化処理された無機微粒子とからなる
トナーとキャリアとからなる二成分現像剤を20〜500μm
の層厚で現像領域へ搬送し感光体上の静電潜像を現像す
る現像方法に用いられる現像剤に於いて、該無機微粒子
がシリカ及びアルミナで表面処理された酸化チタンの表
面を疎水化処理したものであることを特徴とする二成分
静電荷像現像剤。
【0010】(3) 少なくとも樹脂と磁性粉とからな
る着色粒子と疎水化処理された無機微粒子とからなる磁
性一成分現像剤を20〜500μmの層厚で現像領域へ搬送し
感光体上の静電潜像を現像する現像方法に用いられる現
像剤に於いて、該無機微粒子がシリカ及びアルミナで表
面処理された酸化チタンの表面を疎水化処理したもので
あることを特徴とする磁性一成分静電荷像現像剤。
【0011】(4) 少なくとも樹脂と着色剤とからな
る着色粒子に疎水化処理された無機微粒子とからなる非
磁性一成分現像剤を20〜500μmの層厚で現像領域へ搬送
し感光体上の静電潜像を現像する現像方法に用いられる
現像剤に於いて、該無機微粒子がシリカ及びアルミナで
表面処理された酸化チタンの表面を疎水化処理したもの
であることを特徴とする非磁性一成分静電荷像現像剤。
【0012】(5) 感光体に残留した未転写の現像剤
トナーをクリーニング後、現像器に戻すトナーリサイク
ルシステムを有する画像形成装置によって、(1),
(2),(3),(4)記載の静電荷像現像剤を用いて
画像形成することを特徴とする画像形成方法。
【0013】従来でも表面処理を実施して疎水化するこ
とは種々利用されていたが、長期に渡って帯電性を均一
にするためには表面処理の均一性が重要な因子であるこ
とを見出し、帯電性を均一にするために、表面処理剤を
均一に酸化チタン表面に固着することが重要であること
を見出した結果、生まれたものである。
【0014】本発明に於いて、シリカ及びアルミナで表
面処理された酸化チタンの表面に各種カップリング剤が
均一に反応することができる理由自体は明確では無い
が、酸化チタンの表面をシリカ及びアルミナの両方で処
理することによって、反応点が酸化チタン表面に均一に
形成されるために各種カプリング剤との反応が均一にな
るものと推定される。
【0015】本発明のシリカ及びアルミナで表面処理さ
れた酸化チタンは、酸化チタンに対して珪酸のNa塩ある
いはアルミニウムの可溶性塩を添加し、アルカリ下で反
応する事によって、酸化チタン表面にシリカ及びアルミ
ナの被膜を形成することができる。なお、表面処理を行
うためのシリカ及びアルミナは、酸化チタン自体に対し
て重量で0.1〜10%の処理が良い。表面処理量が少ない
場合には、酸化チタン表面に未反応部が存在することと
なり、帯電性の均一化に問題を発生する。また、表面処
理量が過多であると、シリカ及びアルミナ自体が遊離す
る問題を発生する。
【0016】核となる酸化チタン粒子は数平均一次粒子
径で5〜100nmがよい。この粒径は透過型電子顕微鏡で
観察された粒径である。
【0017】疎水化をするための材料例としては各種カ
ップリング剤や脂肪酸及びその金属塩がある。例えば、
チタンカップリング剤として、テトラブチルチタネー
ト、テトラオクチルチタネート、イソプロピルトリイソ
ステアロイルチタネート、イソプロピルトリデシルベン
ゼンスルフォニルチタネート、ビス(ジオクチルパイロ
フォスフェート)オキシアセテートチタネートなどがあ
る。さらに、シランカップリング剤としては、γ-(2-ア
ミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-(2
-アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N
-β-(N-ビニルベンジルアミノエチル)γ-アミノプロピ
ルトリメトキシシラン塩酸塩、ヘキサメチルジシラザ
ン、メチルトリメトキシシラン、ブチルトリメトキシシ
ラン、イソブチルトリメトキシシラン、ヘキシルトエリ
メトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、デシル
トリメトキシシラン、ドデシルトリメトキシシラン、フ
ェニルトリメトキシシラン、o-メチルフェニルトリメト
キシシラン、p-メチルフェニルトリメトキシシランなど
があげられる。
【0018】脂肪酸及びその金属塩としては、ウンデシ
ル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ドデシル酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ペンタデシル酸、ステアリン
酸、ヘプタデシル酸、アラキン酸、モンタン酸、オレイ
ン酸、リノール酸、アラキドン酸などの長鎖脂肪酸があ
げられ、その金属塩としては亜鉛、鉄、マグネシウム、
アルミニウム、カルシウム、ナトリウム、リチウムなど
の金属との塩があげられる。
【0019】これら化合物は、酸化チタンに対して重量
で1〜10%添加し被覆することが良く、好ましくは重量
で3〜7%である。また、これらの材料を組み合わせて
使用することもできる。
【0020】疎水化処理とは、メタノールウェッタビリ
ティ試験にて30以上のものを示す。この程度が低いと帯
電付与効果が低下してしまう。
【0021】メタノールウェッタビリティとは、メタノ
ールに対する濡れ性を評価するものである。この方法
は、内容量250mlのビーカー中に入れた蒸留水50mlに、
測定対象の無機微粒子を0.2g秤量し添加する。メタノ
ールを先端が液体中に浸せきされているビュレットか
ら、ゆっくり撹拌した状態で無機微粒子の全体が濡れる
までゆっくり滴下する。この無機微粒子を完全に濡らす
ために必要なメタノールの量をa(ml)とした場合に、
下記式により疎水化度が算出される。
【0022】
【数1】
【0023】
【作用】
〈本発明に用いられる現像剤〉着色粒子(トナー)は結
着樹脂と着色剤と必要に応じて使用されるその他の添加
剤とを含有してなり、その平均粒径は体積平均粒径で通
常1〜30μm、好ましくは5〜20μmである。着色粒子
(トナー)を構成する結着樹脂としては特に限定され
ず、従来公知の種々の樹脂が用いられる。例えば、スチ
レン系樹脂・アクリル系樹脂・スチレン/アクリル系樹
脂・ポリエステル樹脂等が挙げられる。着色粒子(トナ
ー)を構成する着色剤としては、従来公知の種々の材料
が使用される。例えばカーボンブラック・ニグロシン染
料・アニリンブルー・カルコイルブルー・クロムイエロ
ー・ウルトラマリンブルー・デュポンオイルレッド・キ
ノリンイエロー・メチレンブルークロライド・フタロシ
アニンブルー・マラカイトグリーンオクサレート・ロー
ズベンガル等が挙げられる。その他の添加剤としては例
えばサリチル酸誘導体・アゾ系金属錯体等の荷電制御
剤、低分子量ポリオレフィン・カルナウバワックス等の
定着性改良剤等が挙げられる。また、磁性トナーを得る
場合には着色粒子に磁性体粒子が含有される。磁性体粒
子としては数平均一次粒子径が0.1〜2.0μmのフェライ
ト・マグネタイト等の粒子が用いられる。磁性体粒子の
添加量は着色粒子中の20〜70重量%である。
【0024】また、流動性付与の観点から、本発明の酸
化チタン以外に無機微粒子を着色粒子に添加してもよ
い。無機微粒子としてはシリカ、アルミナ、酸化亜鉛、
酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化タングステン、
酸化アンチモン、酸化銅、酸化テルル、酸化マンガン、
チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸
マグネシウム、窒化珪素、窒化炭素等が好ましく、さら
に、これら無機微粒子はシランカップリング剤やチタン
カップリング剤等によって疎水化処理されていることが
好ましい。
【0025】トナーはキャリアと混合され、二成分現像
剤として使用されるか、あるいはトナー単独で非磁性ト
ナーとしても使用される。さらに、磁性トナーである場
合は当該磁性トナーのみにより一成分現像剤として使用
される。二成分現像剤を構成するキャリアとしては鉄・
フェライト等の磁性材料粒子のみで構成される非被覆キ
ャリア、磁性材料粒子表面を樹脂等によって被覆した樹
脂被覆キャリアのいずれを使用してもよい。このキャリ
アの平均粒径は体積平均粒径で30〜150μmが好ましい。
【0026】〈現像方法〉特に限定されない。一般的な
現像方法は全て使用することができる。
【0027】しかし、特に好適な現像方法は、薄層形成
方式による現像方法である。この理由は、通常の現像方
式と比較して薄層形成方式では現像領域に搬送される現
像剤量が少なくトナーに対する帯電付与能が低くなって
おり、よりトナーには高い帯電能力と均一性が必要であ
るためである。
【0028】薄層形成方式とは現像剤担持体表面に現像
領域で20〜500μmのトナー層を形成する方式を示す。こ
の薄層形成を行う場合には磁気の力を使用する磁性ブレ
ードや現像剤担持体表面にトナー層規制棒を押圧する方
式等がある。さらに、ウレタンブレードや燐青銅板等を
現像剤担持体表面に接触されトナー層を規制する方法も
ある。
【0029】現像スリーブと感光体表面の間隙はトナー
層よりも大きくても小さくても良い。さらに、現像バイ
アスとしてDC成分のみ付与する方式でも良いし、AC
バイアスを印加する方式のいずれでも良い。
【0030】本発明の現像剤は特に上記薄層形成方式に
好適に使用される。この場合、トナーとキャリアを混合
したいわゆる二成分現像方式、磁性粉を含有する磁性ト
ナーのみより構成される一成分磁性現像方式、さらに磁
性粉を含有しない非磁性トナーのみより構成される非磁
性一成分現像方式に好適に使用することができる。
【0031】現像剤担持体としては、磁性一成分現像剤
及び二成分現像剤の場合には担持体内部に磁石を内蔵し
た現像器が用いられ、現像剤担持体表面を構成するもの
としてはアルミニウムや表面を酸化処理したアルミニウ
ムあるいはステンレス製のものが用いられる。一方、非
磁性一成分現像剤の場合には、現像剤担持体としてウレ
タンゴムあるいはシリコンゴムによって形成される。
【0032】押圧規制部材の押圧力は1〜15gf/mmが望
ましく、押圧力が小さい場合には規制力が不足するため
に搬送が不安定になる。一方、押圧力が大きい場合には
現像剤に対するストレスが大きくなるため、現像剤の耐
久性が低下する。より好ましい範囲は3〜10gf/mmであ
る。
【0033】現像剤担持体の大きさとしては直径が10〜
40mmのものが好適である。直径が小さい場合にはトナー
に対して帯電付与を行うに充分な接触面を確保すること
が困難となり、直径が大きい場合にはトナーに対する遠
心力が大きくなり、トナーの飛散の問題を発生する。
【0034】さらに、本発明の現像剤は感光体上に存在
する未転写のトナーを回収して繰り返し使用するいわゆ
るリサイクル方式の現像方法にも好適に使用される。こ
の理由は、リサイクルで回収されたトナーはいわゆるト
ナーに添加された外添剤がクリーニング機構によりスト
レスを受け、埋没された状態となっている場合や、外添
剤自体が遊離し脱離したりした状態となったトナーが回
収され使用される場合があり、トナーに対する帯電付与
効果が均一な外添剤であることがリサイクル方式に必要
であるからである。
【0035】トナーリサイクルシステムとは転写されず
に感光体上に残留した未転写トナーをクリーニング部で
一般的にはブレードにより回収し、この回収したトナー
を再び現像器、及びまたはトナー補給ボックスに戻し再
使用するシステムを指す。該回収トナーを以後リサイク
ルトナーと呼ぶ。
【0036】一方、トナー表面における外添剤の状態を
考慮しない場合には、転写工程を経た後に感光体上に外
添剤の残留が起こり、リサイクルトナー中の外添剤量が
過多となる場合や、外添剤自体が未転写トナーより脱離
し、リサイクルトナーの外添剤量が減少する場合等の不
都合が発生する。
【0037】図1は、本発明の画像形成方法に適用でき
る画像形成方法の一例を示す。7は感光体であり、この
感光体7は回転ドラム状の形態を有しており、有機光導
電体、金属光導電体、所謂Se-Te、As2Se3が好ましく、
特に易廃棄性の観点から有機感光体が好ましい。感光体
の周囲にはその回転方向上流側から下流側に向かって、
順に帯電器1、露光光学系2、現像器3、転写器5、分
離器6、クリーニング器8が配置されている。10は定着
器である。
【0038】この画像形成装置においては、帯電器1に
より感光体7の表面が一様な電位に帯電され、次いで露
光光学系2により像様露光されて感光体7の表面に静電
潜像が形成される。そして、現像器3内に収容された後
述する特定のトナー及びキャリアからなる現像剤によ
り、上記の静電潜像が現像されてトナー像が形成され
る。このトナー像は転写器5により記録材Pに静電転写
され、熱ローラー定着器10により加熱定着されて定着
画像が形成される。一方、転写器5を通過した感光体7
はクリーニング器8により残留トナーがクリーニングさ
れて次の画像の形成に供される。さらにクリーニング器
に回収されたトナーは後述するトナーリサイクルシステ
ムにより再び現像器3及びまたはトナー補給ボックス11
に戻されて再使用に供される。なお、露光光学系として
は可視光を用いた通常の露光方式以外に半導体レーザ
ー、液晶シャッター、LED等を用いることができる。
【0039】トナーリサイクルシステムの具体例を図2
及び3に示す。この例において12は現像器、13は現像ス
リーブ、14は感光体、15はクリーニング器、16はトナー
搬送スクリュー1、17はトナー搬送スクリュー2、18は
トナー搬送スクリュー3、20はトナー補給ボックスであ
る。本例の装置はトナー搬送スクリュー1,2,3によ
り順次クリーニング部で回収したトナーを搬送し、現像
器に具備された該回収トナー専用の分配器19(ニュート
ナー供給口とは別体)に供給する様にしたものである。
即ち、16のトナー搬送スクリュー1、17のトナー搬送ス
クリュー2、18のトナー搬送スクリュー3はそれぞれ内
部に回転軸とこの回転軸に沿ってスパイラル状に設けた
羽根を有してなり、トナーは回転軸の回転に伴って羽根
により順次搬送され、分配器19に供給され、回収したト
ナーは再び感光体14上の潜像現像に供される。
【0040】一方、図3の12〜18、20は図2と同様で、
本例の装置ではトナー搬送スクリュー1,2,3により
順次クリーニング部で回収したトナーを搬送し、トナー
補給ボックスに供給するようにしたものである。本例の
図2との差異はトナー補給ボックス内で新トナーと回収
したリサイクルトナーを予め撹拌混合した後、現像器に
供給するところに特徴がある。
【0041】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。尚、
「部」、「%」とは特に断らない限り、「重量部」、
「重量%」を表す。
【0042】(酸化チタン作製例) 作製例1 数平均一次粒子径が20nmの酸化チタン100gを水1lに
添加し、ついで塩化アルミニウム5g及び珪酸ナトリウ
ム10gを添加する。撹拌しながらアンモニアを添加しp
Hを8.5に調整し60℃にて5時間反応させ、酸化チタン
の表面にシリカ及びアルミナからなる層を形成した。こ
の表面を改質した酸化チタンを遠心分離にて分離乾燥
し、表面にシリカ及びアルミナからなる層を有する酸化
チタンを得た。この酸化チタンの表面には酸化チタンに
対してアルミナが3%、シリカが4%付着していた。こ
の酸化チタン100gに対してジメチルジクロロシラン5
gを気相法にて反応させ、表面を疎水化処理し、疎水化
度が45の本発明の酸化チタンを得た。これを「本発明酸
化チタン1」とする。
【0043】作製例2 作製例1に於いて、塩化アルミニウムの量を10g、珪酸
ナトリウムの量を5gとし、トリメトキシイソプロピル
シラン10gにより疎水化処理した酸化チタンを得た。こ
のもののアルミナ量は6%でありシリカ量は2%、疎水
化度は55であった。これを「本発明酸化チタン2」とす
る。
【0044】作製例3 作製例1に於いて、酸化チタンを数平均一次粒子径が50
nmのものを用いた他は同様にして本発明の酸化チタンを
得た。このもののアルミナ量は4%でありシリカ量は3
%、疎水化度は46であった。これを「本発明酸化チタン
3」とする。
【0045】作製例4 作製例1に於いて、塩化アルミニウムの量を10g、珪酸
ナトリウムの量を10gとし、ジクロロジフェノキシシラ
ン10gにより疎水化処理した酸化チタンを得た。このも
ののアルミナ量は6%でありシリカ量は4%、疎水化度
は63であった。これを「本発明酸化チタン4」とする。
【0046】作製例5 作製例1に於いて塩化アルミニウムを用いない他は同様
にして比較用酸化チタンを得た。このもののシリカ量は
3%、疎水化度は48であった。これを「比較用酸化チタ
ン1」とする。
【0047】作製例6 作製例2に於いて珪酸ナトリウムを用いない他は同様に
して比較用酸化チタンを得た。このもののアルミナ量は
6%、疎水化度は55であった。これを「比較用酸化チタ
ン2」とする。
【0048】作製例7 作製例1で原料として用いた酸化チタンに対して作製例
1と同じくジクロロジメチルシランで表面を処理し、比
較用酸化チタンを得た。このものの疎水化度は47であっ
た。これを「比較用酸化チタン3」とする。
【0049】(トナー作製例) 非磁性トナー作製例:ポリエステル樹脂100部とカーボ
ンブラック8部とを混合し、通常の条件に従って練肉・
粉砕・分級して体積平均粒径が10μの非磁性着色粒子を
得た。このものに、上記本発明の酸化チタン及び比較用
酸化チタンをそれぞれ0.5%及び疎水性シリカ(数平均
一次粒子径=12nm)を0.4%添加し、トナーを作製し
た。これらを「トナー1」〜「トナー4」及び「比較ト
ナー1」〜「比較トナー3」とする。
【0050】磁性トナー作製例:ポリエステル樹脂100
部と磁性粉(マグネタイト)50部と荷電制御剤(サリチ
ル酸誘導体の金属錯体)1部とを混合し、通常の条件に
従って練肉・粉砕・分級し体積平均粒径が11μの磁性着
色粒子を得た。この磁性着色粒子に、上記本発明の酸化
チタン及び比較用酸化チタンをそれぞれ0.5%及び疎水
性シリカ(数平均一次粒子径=12nm)を0.4%添加し、
トナーを作製した。これらを「トナー5」〜「トナー
8」及び「比較用トナー4」〜「比較用トナー6」とす
る。
【0051】二成分現像剤調整例:体積平均粒径80μの
フェライト粒子にスチレン・アクリル樹脂を被覆した樹
脂被覆キャリア100部と上記「トナー1」〜「トナー
4」及び「比較トナー1」〜「比較トナー3」5部を混
合して二成分系現像剤を得た。
【0052】磁性一成分現像剤調整例:磁性一成分現像
剤は、上記「トナー5」〜「トナ8ー」及び「比較トナ
ー4」〜「比較トナー6」をそのまま使用した。
【0053】非磁性一成分現像剤調整例:非磁性一成分
現像剤は、上記「トナー1」〜「トナー4」及び「比較
トナー1」〜「比較トナー3」をそのまま使用した。
【0054】(現像剤評価方法)上記で作製及び調整し
た現像剤は下記評価方法に従って評価を実施した。
【0055】なお、いずれに於いても感光体に残留した
未転写のトナーをクリーニングブレードで掻き取るクリ
ーニング機構を有しており、このクリーニング機構で掻
き取られたトナーを内部にスクリューを有する搬送系を
使用して現像器へ直接戻して再使用するトナーリサイク
ルシステムを有している。いずれの場合も、クリーニン
グブレードは厚みが2mmでウレタンゴムで形成されてお
り、当接角がカウンター方式で30度の角度で当接してい
るものを使用している。
【0056】二成分現像剤評価条件:コニカ製の半導体
レーザー露光を用いたデジタル方式複写機Konica9028を
改造して使用した。現像条件は下記に示す条件である。
なお、感光体としては積層型有機感光体を使用した。
【0057】感光体表面電位=−550V DCバイアス =−250V ACバイアス =Vp-p:−50〜−450V Dsd =300μm 押圧規制力 =10gf/mm 押圧規制棒 =SUS416(磁性ステンレス製)/直径3
mm 現像スリーブ =20mm 磁性一成分現像(非接触系)評価条件:評価はコニカ製
レーザープリンターLP-3015を改造してA4縦送りでの
印字速度を20枚/分とし、5極の固定磁石を内臓した直
径25mmの磁性ステンレス製の現像スリーブ(現像剤担持
体)を有し、現像領域間隙(Dsd)=0.2mmとし、現像
領域に於ける現像器表面の現像剤層を0.15mmとした非接
触方式に改造した。感光体は積層型有機感光体を使用し
て現像部電位を−500Vとし、現像バイアスをピーク〜
ピークで−50〜−550Vとし周波数2kHzのACバイアス
及び−250VのDCバイアスを印加した。なお、露光は
半導体レーザーである。
【0058】非磁性一成分現像評価条件:コニカ製レー
ザプリンターLP-3110を改造し、現像剤担持体として直
径18mmのシリコンゴムローラーで形成された弾性スリー
ブを使用し、ウレタンゴムで形成されたトナー層規制部
材を現像剤担持体表面に接触させてトナー層を規制し
た。また、感光体と現像剤担持体表面は接触しており、
ニップ幅が約2mmとなるように接触している。なお、感
光体は積層型有機感光体を使用し、現像条件は感光体表
面電位を−550Vとし、DCバイアスを−450Vとして反
転現像で現像した。なお、露光は半導体レーザーであ
る。
【0059】(評価結果)評価は、上記評価条件で高温
高湿(30℃/75%RH)の環境下で画素率がA4換算5%
の文字画像を、連続して100kp(kpとは1000枚プリン
ト)印字してその前後に於ける画像濃度及びカブリを評
価した。画像濃度はベタ黒画像に於ける任意の12点の反
射濃度を測定し、その平均値で示した。カブリは白地部
分の反射濃度を任意に12点測定し平均したものである。
なお、反射濃度はマクベス社製のRD-918により測定され
た絶対反射濃度であり、カブリの場合には紙自体の反射
濃度を0とした相対反射濃度である。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【0063】
【発明の効果】本発明により、画像濃度が安定し、文字
チリの無い良好な画像を得ることのできる現像剤が得ら
れる。さらに、特に薄層形成で現像剤を搬送する画像形
成方式に於ける現像剤の帯電量分布のシャープ化による
良好な画質の形成や、現像剤のリサイクル方式に於いて
も安定した帯電付与ができ、リサイクル方式を用いた場
合にも安定した画像濃度と画質を長期に渡って形成する
ことのできる現像剤を提供する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した複写機を説明する図。
【図2】本発明に用いるトナーリサイクルシステムを説
明する図。
【図3】本発明に用いるトナーリサイクルシステムを説
明する図。
【符号の説明】
12 現像器 14 感光体 15 クリーニング器 16 トナー搬送スクリュー1 17 トナー搬送スクリュー2 20 トナー補給ボックス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも樹脂と着色剤とからなる着色
    粒子と疎水化処理された無機微粒子とからなる現像剤に
    於いて、該無機微粒子がシリカ及びアルミナで表面処理
    された酸化チタンの表面を疎水化処理したものであるこ
    とを特徴とする静電荷像現像剤。
  2. 【請求項2】 少なくとも樹脂と着色剤とを含有する着
    色粒子と疎水化処理された無機微粒子とからなるトナー
    とキャリアとからなる二成分現像剤を20〜500μmの層厚
    で現像領域へ搬送し感光体上の静電潜像を現像する現像
    方法に用いられる現像剤に於いて、該無機微粒子がシリ
    カ及びアルミナで表面処理された酸化チタンの表面を疎
    水化処理したものであることを特徴とする二成分静電荷
    像現像剤。
  3. 【請求項3】 少なくとも樹脂と磁性粉とからなる着色
    粒子と疎水化処理された無機微粒子とからなる磁性一成
    分現像剤を20〜500μmの層厚で現像領域へ搬送し感光体
    上の静電潜像を現像する現像方法に用いられる現像剤に
    於いて、該無機微粒子がシリカ及びアルミナで表面処理
    された酸化チタンの表面を疎水化処理したものであるこ
    とを特徴とする磁性一成分静電荷像現像剤。
  4. 【請求項4】 少なくとも樹脂と着色剤とからなる着色
    粒子に疎水化処理された無機微粒子とからなる非磁性一
    成分現像剤を20〜500μmの層厚で現像領域へ搬送し感光
    体上の静電潜像を現像する現像方法に用いられる現像剤
    に於いて、該無機微粒子がシリカ及びアルミナで表面処
    理された酸化チタンの表面を疎水化処理したものである
    ことを特徴とする非磁性一成分静電荷像現像剤。
  5. 【請求項5】 感光体に残留した未転写の現像剤トナー
    をクリーニング後、現像器に戻すトナーリサイクルシス
    テムを有する画像形成装置によって、請求項1,2,
    3,4記載の静電荷像現像剤を用いて画像形成すること
    を特徴とする画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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