JPH07277167A - アンチロック用液圧回路の制御方法 - Google Patents

アンチロック用液圧回路の制御方法

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JPH07277167A
JPH07277167A JP7332094A JP7332094A JPH07277167A JP H07277167 A JPH07277167 A JP H07277167A JP 7332094 A JP7332094 A JP 7332094A JP 7332094 A JP7332094 A JP 7332094A JP H07277167 A JPH07277167 A JP H07277167A
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hydraulic
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lock
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JP7332094A
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Hideaki Fujioka
英明 藤岡
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンチロック制御中にブレーキペダルに伝わ
る振動を抑制しかつブレーキペダルの踏込感覚が通常の
ブレーキ制動の感覚になるようにしブレーキ制動中の不
快感を軽減する。 【構成】 ブレーキペダル1のマスタシリンダ2からの
液圧を電磁弁5、6を介してホイールシリンダ4へ伝達
し、ホイールシリンダから排出される作動液をリザーバ
7に貯えたものをモータ8駆動のポンプ9によりマスタ
シリンダ2へ送り返す液圧制御回路に対し、ホイールシ
リンダの液圧を液圧検出器11で検出し、ブレーキペダ
ル12の踏込量をペダルストローク検出器12で検出
し、その信号に基づいてリザーバ7の液量変化が一定と
なうようにモータ8の回転数制御をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車等の車輪のア
ンチロックブレーキ用液圧回路の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アンチロックブレーキ装置は、路面の摩
擦係数が大きく変化するような状況でもその路面状況に
応じてブレーキを最も有効に作動させるように制御する
システムとして最近の自動車では広く普及している。こ
のアンチロックブレーキ装置では、一般に各車輪毎に備
えられた車輪速センサによりブレーキ制動時の車輪の回
転速度が刻々と検出され、この車輪速信号を電子制御回
路内で演算して車輪速、車輪加速度、推定車体速度、ス
リップ率などが求められ、これに基づいてロック傾向の
判定などが行なわれる。車輪がロック又はロック傾向に
あると判定すると一時的に制動を緩め、ロック又はロッ
ク傾向が回復すれば再び加圧信号により加圧し、このよ
うなブレーキ圧の減圧、保持、加圧を短時間内に繰り返
してブレーキ制動が最も効率よく制御される。
【0003】アンチロックブレーキ装置が上述のような
アンチロック制御をする際に、ブレーキペダルで発生し
た液圧を各車輪のホイールシリンダへ伝達する液圧回路
中に設けた電磁弁を、アンチロック制御中は車輪のロッ
ク又はロック傾向の判断に基づいて電子制御回路からの
指令により開閉し、ホイールシリンダから排出される排
出液は一時的にリザーバに貯め必要に応じてブレーキペ
ダルのマスタシリンダへ液を送りかつホイールシリンダ
へ加圧液を送り込むようになっている。
【0004】このような液圧制御装置の一例が特公表平
5−500785号公報に開示されている。
【0005】この公表公報によるアンチロック制御用の
液圧制御装置では、マスタシリンダから各ホイールシリ
ンダへの液圧回路中に流量計を配置し、液圧を供給する
可変ポンプの吐出量をブレーキペダルの位置に応じて変
化させ、ペダル踏力とペダル移動距離との間に所定の関
係が形成されるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した公
表公報によるアンチロック制御用の液圧制御装置に代表
されるように、ホイールシリンダからの排出液をリザー
バに一時に貯め、リザーバから液圧をマスタシリンダへ
送りかつマスタシリンダからの踏力に対応してアンチロ
ック制御中に加圧液をホイールシリンダへ送るモータと
ポンプから成る液圧ユニットからの液圧は、加圧、保
持、減圧のいずれかの状態を短時間内に変化しながら取
るためその圧力変動がブレーキペダルへ伝達され、これ
がブレーキペダルに対して振動となって伝達される。特
に、アンチロック制御中にモータをフル回転させると、
リザーバに排出された液圧は即座に汲みあげられ、ペダ
ルストロークが大きく変動してドライバーに不快感を与
えることがある。
【0007】さらに上記公表公報の例では、モータの回
転数はペダル位置とマスタシリンダ圧とによって制御さ
れ、ペダル位置に応じたマスタシリンダ圧となるように
しているため、走行している路面の摩擦係数、即ちホイ
ルシリンダ圧のレベルには一切関係せず、従ってドライ
バーは路面の状態をペダル位置から知ることができな
い。例えば、アンチロック制御中に氷盤路からアスファ
ルト路に乗り移る状況で想定すると、車体減速度の増加
と共にペダルの踏込位置は深くなるのが自然であるが、
この公知例ではペダル位置が変化しないことになる。
【0008】この発明は、上述した従来のアンチロック
制御用の液圧制御における上記デリケートな問題に留意
して、アンチロック制御中のブレーキペダルの振動を抑
制すると共に、路面の状況に応じてペダル位置を変化さ
せ、路面の摩擦係数が大きくなればそれに応じてペダル
位置を深くし自然な感覚でブレーキペダルを踏込んでい
るように制御するアンチロック用液圧回路の制御方法を
提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
としてこの発明は、ブレーキペダルの踏込量に応じてマ
スタシリンダから供給される作動液を、液圧回路の途中
に設けた液圧制御弁により加圧又は減圧、あるいは加
圧、保持又は減圧のいずれかに制御してホイールシリン
ダへ送り、ホイールシリンダから液圧制御弁を介してリ
バーザへ一時的に蓄えられる排出液をモータ駆動の液圧
ポンプによりマスタシリンダの送り返し、その際ブレー
キペダルに設けたペダルストローク検出手段によりその
踏込量を検出すると共に、ホイールシリンダに設けた液
圧検出手段により液圧レベルを検出し、それぞれの検出
信号に基づいてモータ回転数を制御してリザーバ液量が
常に一定となるように液圧制御するアンチロック用液圧
回路の制御方法としたのである。
【0010】この場合、前記液圧検出手段を液圧センサ
とするのが好ましい。あるいは、前記液圧検出手段をホ
イールシリンダの液圧推定手段としてもよいし、さらに
前記液圧検出手段を車体加速度センサとしてもよい。
【0011】さらに、上記方法を適用する場合に、ペダ
ルストローク検出量Sとホイールシリンダの液圧Pwか
ら、a、bを正の定数として関数F=a×S−b×Pw
により関数値Fを求め、この関数値Fが大きいほどモー
タ回転数を大きくするように制御するのが好ましい。
【0012】この場合、前記関数Fにおいて、ホイール
シリンダ液圧検出値Pwは左右前輪のホイールシリンダ
液圧の平均値とし、b×Pwを各系統内の平均値として
求めるようにするとよい。
【0013】さらに、予めブレーキ特性に合せて所定値
に設定された前記関数Fの定数a、bを非制御中の通常
ブレーキ時のペダルストローク量Sとホイールシリンダ
液圧Pwとから補正して関数Fを求めるのが好ましい。
【0014】
【作用】上記の構成としたこの発明のアンチロック制御
用の液圧制御方法によると、ブレーキ制動のためブレー
キペダルを踏込んだ際にアンチロック制御によるペダル
の振動がなく、かつ路面の状況に応じてペダルの振動が
なく、かつ路面の状況に応じてペダル位置が変化し通常
のブレーキ感覚でブレーキ制動が行なわれる。即ち、路
面の摩擦係数が大きくなれば比例してペダル位置が深く
なるように制御が行なわれる。
【0015】かかる液圧制御については、液圧検出手段
により制御弁からホイールシリンダへ到る液圧系路の液
圧を検出し、かつブレーキペダルの踏込量をストローク
検出手段により検出し、それぞれの検出値を電気信号に
変換して電子制御回路へ送り、ペダルの踏込量に応じた
モータ回転数となるようにモータを制御する。なお、こ
の液圧制御はアンチロック制御中の制御を対象としてい
ることは言うまでもない。
【0016】上記液圧制御は次のような制御理論に基づ
いている。
【0017】まず、制御中に生じるペダルの振動を抑制
するためには、リザーバにある程度の排出液を貯え、ポ
ンプによって汲み上げられる単位時間当りの液量(cc
/sec)をできるだけ変化させないことである。
【0018】制御中にマスタシリンダから排出される液
量Vは、マスタシリンダから制御弁へ到る経路とこの経
路にポンプ出口から送り込まれる配管中の液量VA と、
制御弁からホイールシリンダへ到る経路の液量VB と、
制御弁から排出される排出液をリザーバへ送り、リザー
バからポンプ入口へ到る配管中の液量VC の総和とな
り、 V=VA +VB +VC が成立する。
【0019】総液量VはペダルストロークSから決まる
ので V=f(S) と表わせる。
【0020】従って、リザーバ内の液量VC は、 VC =f(S)−VA −VB で表わされる。ここで、マスタシリンダのパワーチャン
バは剛性の非常に高い室なのでVA =0と仮定できる。
よって、 VC =f(S)−VB となる。
【0021】VB は制御中のホイールシリンダの液圧P
wに依存して決まるから、VB =g(Pw)と表わす
と、 VC =f(S)−g(Pw) となる。そして、関数f、gはそれぞれブレーキ特性に
よって決まる1次関数に近似できるから、VC =Fとす
ると、 F=a×S−b×Pw となる。定数a、bは予めそれぞれのブレーキ特性に合
せて設定する。
【0022】以上から、定数a、bを適当に定めると、
ブレーキペダルのストロークSとホイールシリンダの液
圧Pwを検出し、S、Pwの変化があっても上記関数F
が常に一定となるようにポンプ吐出量、即ちモータ回転
数を制御すればよい。関数Fが一定であればリザーバ内
の液量VC の変化がなくなり、従ってペダルの振動が抑
制され、かつホイールシリンダの液圧に応じてブレーキ
ペダルの踏込ストロークが変化し、路面の摩擦係数の変
化に対応してブレーキペダルの踏込深さが変化すること
になる。
【0023】モータの回転数の制御方法としては、関数
値F即ちリザーバ内のブレーキ液量VC が一定となるよ
うにペダルストローク量Sとホイールシリンダの液圧P
wの値を検出し、ポンプ吐出量を調整して制御する。こ
のとき、図2に示すように、Fに応じてモータ回転数を
変化させFをある所定のレベルに保持する。このとき、
dF/dt成分を考慮してより精度の高い制御を行なう
ようにしてもよいことは勿論である。
【0024】ところで、上記関数Fの式における定数b
は、実際には各ホイールシリンダ毎に異なる値である。
従って、さらに詳細な式として表わすと、 F=a×S−Σ(bi×Pwi) となる。リザーバは各ブレーキ系統(配管系統)毎に独
立して設けられるのが一般的であるから、本来上式は各
ブレーキ系統毎に算出するのが望ましい。しかし、ペダ
ルストロークSはトータルとしての値しか得られないの
で項Σ(bi×Pwi)は各系統毎に算出しその平均を
取って適用するのが望ましい。
【0025】なお、上式の定数a、bを定める際には、
ブレーキ特性の経年変化等を考慮して決めるのが好まし
く、又後輪への配管経路にプロポーショニングバルブ
(液圧比例弁)を設け、このバルブの折れ点液圧以下に
通常のブレーキの液圧が設定されている場合は、ペダル
ストロークSとホイールシリンダの液圧Pwとの関係か
ら定数a、bを補正するのが望ましい。折点以下に限定
するのは前輪も後輪もその状態では同圧に制御されるか
ら補正が容易であるためである。
【0026】
【実施例】以下この発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は実施例の液圧制御装置の全体概略ブ
ロック図である。図示を簡略化するため、この実施例で
は左側前輪のみを示しているが、右前輪についても同様
な配管が設けられることは言うまでもない。後輪につい
ては、例えばX配管により同様な配管が設けられる。
【0027】1はブレーキペダル、2はタンデム式のマ
スタシリンダ、3はリザーバタンク、4は車輪w用のホ
イールシリンダである。マスタシリンダ2とホイールシ
リンダ4との間にはアンチロック制御用の制御弁として
電磁弁5、6が設けられ、マスタシリンダ2からの作動
液がホイールシリンダ4へ供給される。図示の状態は電
磁弁5が開、電磁弁6が閉の通常制動(非アンチロック
制御)又はアンチロック制御中の加圧時を示している。
【0028】アンチロック制御時に電磁弁5を閉、6を
開としてホイールシリンダ4を減圧する場合があり、ホ
イールシリンダ4からの排出液はリザーバ7へ排出され
る。
【0029】そして、再びホイールシリンダ4を加圧状
態にする場合は電磁弁5を開、6を閉にすると共に、モ
ータ8で回転駆動されるポンプ9によりリザーバ7から
排出液を汲み上げてマスタシリンダ2へ送り返し加圧液
を供給する。
【0030】10はマイクロコンピュータを用いたアン
チロック制御用の電子制御回路であり、一般に4つの車
輪速センサS1 〜S4 、加(減)速度センサG、ストッ
プスイッチ等のスイッチSWのそれぞれの信号が入力さ
れ、制御プログラム内で所定の演算が行なわれて車輪速
度、車輪加速度、推定車体速度、スリップ率などが求め
られ、その演算結果に基づいてロック又はロック傾向が
判定される。判定の結果、加圧、保持、減圧のいずれか
に液圧を制御する場合は、制御信号により電磁弁5、6
がそれぞれ開、閉のいずれかに切換えられる。
【0031】上記構成の液圧制御回路に対し、この実施
例では電磁弁5、6とホイールシリンダ4との間の液圧
を検出する液圧検出器11と、ブレーキペダル1に対し
その踏込量を検出するペダルストローク検出器12を設
け、上記2つの検出器の検出信号を電子制御回路10へ
送り、その検出信号に基づいてモータ8の回転数を回転
数制御回路13を介して制御するようにしている。
【0032】液圧検出器11は、液圧を電気信号に変換
して検出する液圧センサを用いる。コストの低減を考慮
してホイールシリンダ液圧を推定する手段を用いてもよ
い。あるいは、加速度センサG(車体減速度センサ)の
値をホイールシリンダ液圧とするようにしてもよい。ホ
イールシリンダ液圧は路面の摩擦係数に依存したレベル
となるので、制御中の車体減速度を全ホイールシリンダ
液圧の平均的な値として対応させるようにしてもよいか
らである。
【0033】ペダルストローク検出器12は、ペダル踏
込に応じて変化する可変抵抗器をペダルに連動して設置
する。その他にもペダルストローク量を検出する方法と
しては、例えば回転数に変換し、回転数をペダルストロ
ークに対応させる回転計なども採用し得る。
【0034】モータの回転数制御回路13は、FET
(電界効果トランジスタ)等を用いて電源周波数をPW
M(パルス幅変調方式)制御する方式のものから成る。
【0035】図1に示すように、この制御回路13は、
基本的にはアンチロック制御時に電子制御回路10から
の出力信号により作動するが、モータの回転数を制御す
るため、上記液圧検出器11、ペダルストローク検出器
からのセンサ出力信号を液圧手段14、ペダルストロー
ク検出手段15で2値化信号として検出し、これらの検
出信号をモータコントローラ16へ送り、その回転数制
御指令信号によりPWM変調器17を介してモータ8へ
の電源周波数を変化させモータ8の回転数制御を行なう
ように構成されている。あるいは、モータの電源電圧を
所定の回転数以上では飽和させて電流制御する一般的な
制御回路としてもよい。
【0036】上記のように構成した実施例の液圧制御装
置は、アンチロック制御中に路面の摩擦係数の変化に対
応してホイールシリンダに加圧、減圧、保持の液圧制御
を繰り返し加えてブレーキ制動をする際に、上記液圧の
変動による振動をブレーキペダルに殆んど与えることな
く制御が行なわれる。
【0037】図2にアンチロック制御を含む液圧制御の
全体フローチャートを示す。ステップS1 〜S3 は、一
般的なアンチロック制御の主要な部分であり、簡単に説
明する。
【0038】ステップS1 では、各種センサ信号の入力
処理が行われる。センサ信号としては、車輪速センサ、
加速度センサ、スイッチ入力がありこれらは電子制御回
路10へ入力される。液圧検出器11、ペダルストロー
ク検出器12からのセンサ信号は、液圧検出手段14、
ペダルストローク検出器手段15により二値化されてモ
ータコントローラ16へ入力される。
【0039】ステップS2 では、通常のアンチロック制
御と同様に車輪速度、車体加速度、車体推定速度、スリ
ップ率などが演算され、これらの結果に基づいてステッ
プS3 で車輪ロック又はロック兆候の検出が行われる。
そして、ロック又はロック兆侯が検出されると一時的に
ブレーキを暖めるアンチロック制御信号が電磁弁5、6
へ出力される。
【0040】以上がアンチロック制御の概略であるが、
このような通常のアンチロック制御ではブレーキペダル
を踏んでいる間に車輪ロックが起こり易い路面では急激
に加圧、保持、減圧、加圧などの液圧状態の変化が電子
制御回路からの指令により液圧回路中に生じ、これによ
りリザーバ内の容積が変化するが、その際このような容
積変化を瞬時に補正して容積変化が生じないように液圧
を積極的に制御することは一般には行われていない。
【0041】しかし、この発明の液圧制御方法では、ス
テップS4 以下の制御により液圧を積極的に制御してい
る。ステップS4 ではモータ回転数制御信号の算出をモ
ータコントローラ16内で行なう。その算出方法につい
ては図3に詳細なフローチャートを示す。
【0042】ステップSS4 1 ではタイマi=255で
あるかを判断する。この判断は、車輪i=1〜4の全て
について行なう。但し、車輪iは1=前輪右、2=前輪
左、3=後輪右、4=後輪左とする(X配管を前提とす
る)。タイヤiは、ステップS2 とS3 において車輪速
等を演算し、加圧、減圧の指令を出力する際に加圧指令
の期間を最大256段階でサンプリングする各々のタイ
ミング時間を示す。
【0043】全ての車輪についてタイマi=255でな
い(No)限り(全ての車輪についてタイマi=255
のときはアンチロック制御していないと考えられる)、
ステップSS4 2 で関数F1 (FR右前輪系統)、関数
2 (FL左前輪系統)について次の演算の行なう。
【0044】 F1 =a × S/2 − 1/2(b1 ×Pw1 +b
4 ×Pw4 ) F2 =a × S/2 − 1/2(b2 ×Pw2 +b
3 ×Pw3 ) 即ち、右前輪系統と左前輪系統をそれぞれ独立に関数F
を計算する。
【0045】ステップSS4 3 では関数F1 とF2 の比
較を行ない、そのいずれか大きい値の関数値を2倍して
全体を代表する値とし(ステップSS4 4 、S
4 5 )、上記関数値に基づいてモータ関数値Nを計算
する(ステップSS4 6 )。この場合、モータ回転数N
の計算は図5の関係に従って行われる。
【0046】又、ステップSSで4輪全てのタイマi=
255であればアンチロック制御ではないと判断し、F
=0、N=0とする。即ち、液圧ポンプのモータは停止
となる。
【0047】次に、図4にステップS5 、S6 の詳細な
フローチャートを示す。ステップSS5 1 では関数F=
0であるかを判断し、F=0でなければその関数F値に
対応する回転数Nとなる周波数のパルス幅変調出力をモ
ータ8へ出力する。
【0048】上記ステップS6 では、上記関数Fの計算
式における定数a、bの補正を行なう。この補正は、非
アンチロック制御時で通常ブレーキ時のペダルストロー
クSとホイールシリンダの液圧Pwとから行われる。
【0049】ステップSS6 1 でアンチロック制御中で
あるかについて判断し、非アンチロック制御時であれ
ば、次にステップSS6 2 でSTOPスイッチ(ブレー
キペダル踏込を表わすスイッチ、図示省略)がOFFで
あるかを判断し、YESでればストロークS=0、液圧
Pwi=0に0点を修正し(ステップSS6 3 )、NO
であれば次のような補正を行なう。
【0050】即ち、ステップSS6 4 でSTOPスイッ
チがONかつS=ΔSかを判断し、YESであれば定数
bはa×ΔS/Pに補正する(ステップSS6 5 )。N
Oであれば補正は行われない。但し、ΔSは所定のペダ
ルストローク変化量である。
【0051】以上の補正は、ブレーキ特性が経年変化等
により、比例減圧弁(後輪系を前輪系より所定以上の圧
力では低下させる弁)の折点液圧以下に通常ブレーキの
液圧があるときのみ行われる。なお、上記ΔSは後輪ブ
レーキ圧が比例減圧弁によって減圧されない領域の値に
するのが望ましい。
【0052】前述のように、液圧の変動による振動は、
主としてリザーバからマスタシリンダにより液圧回路に
供給される液量VC の変動によって生ずるから、VC
Fの関数によって表わされる液量VC がペダルストロー
クSとホイールシリンダの液圧Pwの変化があっても常
に一定となるように制御すれば振動が抑制される。
【0053】
【効果】以上詳細に説明したように、この発明による液
圧制御装置はホイールシリンダの液圧とブレーキペダル
の踏込ストロークを検出器で検出し、リザーバの液量の
変化が生じないように一定にポンプのモータ回転数を制
御するようにしたから、アンチロック制御中にブレーキ
ペダルに振動が伝達されず、かつブレーキペダルの踏込
が路面の摩擦係数が大きくなればそれに対応して深くな
るようにして通常のブレーキ感覚でブレーキ制動ができ
アンチロック制御中の不快感が除かれるという大きな利
点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のアンチロック制御用液圧制御装置の全
体概略ブロック図
【図2】液圧制御の全体フローチャート
【図3】上記フローチャートの部分拡大フローチャート
【図4】上記フローチャートの部分拡大フローチャート
【図5】モータ回転数制御方法の説明図
【符号の説明】
1 ブレーキペダル 2 マスタシリンダ 4 ホイールシリンダ 5、6 電磁弁 7 リザーバ 8 モータ 9 ポンプ 10 電子制御回路 11 液圧検出器 12 ペダルストローク検出器 13 PWM制御回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペダルの踏込量に応じてマスタ
    シリンダから供給される作動液を、液圧回路の途中に設
    けた液圧制御弁により加圧又は減圧、あるいは加圧、保
    持又は減圧のいずれかに制御してホイールシリンダへ送
    り、ホイールシリンダから液圧制御弁を介してリバーザ
    へ一時的に蓄えられる排出液をモータ駆動の液圧ポンプ
    によりマスタシリンダへ送り返し、その際ブレーキペダ
    ルに設けたペダルストローク検出手段によりその踏込量
    を検出すると共に、ホイールシリンダに設けた液圧検出
    手段により液圧レベルを検出し、それぞれの検出信号に
    基づいてモータ回転数を制御してリザーバ液量が常に一
    定となるように液圧制御するアンチロック用液圧回路の
    制御方法。
  2. 【請求項2】 前記液圧検出手段を液圧センサとしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のアンチロック用液圧回
    路の液圧制御方法。
  3. 【請求項3】 前記液圧検出手段をホイールシリンダの
    液圧推定手段としたことを特徴とする請求項1に記載の
    アンチロック用液圧回路の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記液圧検出手段を車体加速度センサと
    したことを特徴とする請求項1に記載のアンチロック用
    液圧回路の制御方法。
  5. 【請求項5】 ペダルストローク検出量Sとホイールシ
    リンダの液圧Pwから、a、bを正の定数として関数F
    =a×S−b×Pwにより関数値Fを求め、この関数値
    Fが大きいほどモータ回転数を大きくするように制御す
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    アンチロック用液圧回路の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記関数Fにおいて、ホイールシリンダ
    液圧検出値Pwは左右前輪のホイールシリンダ液圧の平
    均値とし、b×Pwを各系統内の平均値として求めるこ
    とを特徴とする請求項5に記載のアンチロック用液圧回
    路の制御方法。
  7. 【請求項7】 予めブレーキ特性に合せて所定値に設定
    された前記関数Fの定数a、bを非制御中の通常ブレー
    キ時のペダルストローク量Sとホイールシリンダ液圧P
    wとから補正して関数Fを求めることを特徴とする請求
    項6に記載のアンチロック用液圧回路の制御方法。
JP7332094A 1994-04-12 1994-04-12 アンチロック用液圧回路の制御方法 Pending JPH07277167A (ja)

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