JPH0726982A - ツインクランク対向型エンジン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 １ 既定されたシリンダー内の行程寸法を様
々に２分割し、異なったエンジン特性を合成する。 ２ シリンダーの一定寸法を分割してピストン摺動速度
を半減し、回転数を倍加する。 ３ 吸気行程を２方向に操作して混合ガスの状態を改善
し、有害化合物の低減を図る。 ４ クランク軸の位相を逸らせて１次爆発を維持したう
え、２次爆発を誘発させる操作で燃料消費率を改善す
る。 【構成】 両極にクランク軸（１）・（２）を配置し、
シリンダー内にピストン（４）・（５）を対向させて挿
入する。夫々のピストンを対応するクランク軸に接続し
たうえ、双方の位相を幾分逸らせながら連結する。中央
に位置して組立てるシリンダー部分は、単数若しくは複
数を用いてエンジシを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】 １：産業上の利用分野 両極に装備した２個のクランク軸と、シリンダー内で２
個のピストンを対向させた部分を用いてエンジン一式を
構成する。この際に本考案に拠るこれ等の特徴を用い
て、エンジンを産業上に利用する分野に関する。若しく
は産業上に利用する為の研究開発の分野に関する。

２：従来の技術 エンジンに関する従来の技術では、次に示す様な間題点
がある。

］ 従来の型式は１個のクランク軸に全てのピストン
を結合し、ピストンの配列も単一平面上若しくはＶ列の
平面上に限定される。

］ 従来の型式は１個のシリンダー内で１個のピスト
ンが摺動し、若しくはこの部分の複数を用いてエンジン
構成が単調である。

］ 従来の型式はシリンダーブロックの形状は定形化
し、異なった形状のピストンの組合わせは極めて困難で
ある。

］ 従来の型式はシリンダーヘッドとクランク軸との
距離は一定し、ピストンの行程寸法は一種類に限定され
る。

］ 従来の型式はピストンの吸入行程は単一方向に摺
動し、吸入した混合ガスの状態も略画一的である。

］ 従来の型式は各ピストンの出力を全て１個のクラ
ンク軸に集中し、様々に必要な箇所に全てここから分割
して取出す。

３： 発明の目的 本発明の目的は従来の問題点を解決するため、ツインク
ランク対向型エンジンを提供する事である。本考案のエ
ンジン構成並びに操作方法は、以下に示す各項目の通り
である。

Ｉ） ２個のクランク軸に対向したピストンを結合した
部分を用いて、これ等を２平面上や４平面上等と多方向
に配置する。

ＩＩ） シリンダー内の一定間隔を２個のピストンで様
々な行程寸法に分割し、様々な部分を組合わせて摺動す
る。

ＩＩＩ） シリンダーブロック２段に相当する部分を様
々に区分し、従来に囚われず異なった形状のピストンを
組合わせて装置する。

ＩＶ） 両極に配置した２個のクランク軸の一定間隔
を、様々なピストン行程寸法で２分割して組合わせる。

Ｖ） 吸入行程に於いて対向したピストンの２方向に摺
動し、気口の操作方法等に因って混合ガスの状態を様々
に変化させる。

ＶＩ） ２個のクランク軸に出力を大別案分し、状況に
応じて２系統から夫々必要な部分に細分して供給する。

４： 発明の構成 本発明に拠る４サイクルエンジシは第１図に示す構成の
ごとく、片方にクランク軸（１）とこの反対側の他方に
はクランク軸（２）を装備する。このクランク軸の間に
シリンダー（３）を配置して、この中にピストン（４）
とピストン（５）を様々な形状や寸法で挿入する。この
際対向した夫々のピストンの中心線を幾分逸らせたうえ
ピストン（４）は片方のクランク軸（１）に、ピストン
（５）は他方のクランク軸（２）に夫々のコンロットに
拠り結合する。ピストンの頂部付近には吸気口（６）及
び排気口（７）を設けたうえ、各気口は対応するクラン
ク軸に連動して操作する。そのうえピストンの頂部付近
には点火栓もしくは燃料噴射装置（８）を設けて、エン
ジン一式を組立てる。または第１図に示す一例のごとく
シリンダー（９）から成る部分の１組も同時に用い、あ
るいはこの部分の複数を用いてエンジン一式を組立て
る。更に装備した双方のクランク軸（１）とクランク軸
（２）の位相を幾分逸らせたうえ、従来の機構を用いて
連結する。また本発明に拠る２サイクルエンジンは第３
図に示す構成のごとく、片方にクランク軸（１５）とこ
の反対側の他方にはクランク軸（１６）を装備する。ク
ランク軸の間にシリンダー（１７）を配置して、この中
にピストン（１８）とピストン（１９）を様々な形状や
寸法で挿入する。この際対向した２個のピストンの中心
線を幾分逸らせたうえピストン（１８）は片方のクラン
ク軸（１５）に、またピストン（１９）は他方のクラン
ク軸（１６）に夫々のコンロットに拠り結合する。また
シリンダー（１７）には掃気口（２２）を設けて、双方
のクランク室にも連結させる。さらにこのシリンダー
（１７）のクランク室寄りに吸気口（２０）を設け、ピ
ストン（１９）付近に排気口（２１）を設ける。そのう
え中央付近には点火栓もしくは燃料噴射装置（２３）を
設けて、エンジン一式を組立てる。または第３図に示す
一例のごとくシリンダー（２４）から成る部分の１組も
同時に用い、あるいはこの部分の複数を用いてエンジン
一式を組立てる。更に装備した双方のクランク軸（１
５）とクランク軸（１６）の位相を幾分逸らせたうえ、
従来の機横を用いて連結する。

５： 発明の実施態様 本発明の特徴を用いて構成するツインクランク対向型エ
ンジンは、次に示す様な実施態様に拠って操作する事が
出来る。

ａ］ 各気口のバルブは全部または一部に単数あるいは
複数の機構を設け、従来のロット方式やカム方式等に拠
って操作する。

ｂ］ 各気口と連動する機構は装置の全部を１対で操作
し、または組合わせた部分の複数を分割して夫々の機構
で操作する。

ｃ］ 燃料供給は自己吸入方式や燃料噴射方式の装置を
設け、ディーゼルエンジンにあっては直噴方式や副燃焼
室方式等に拠って操作する。

ｄ］ 位相を逸らせる２個のクランク軸は、従来の機構
用いて固定した角度で操作する。または電子回路等を併
用して角度を調整し、混合ガスの撚焼状態に対応させて
操作する。

ｅ］ シリシダー内に挿入する２個のピストンの中心線
は、双方を一直線上に配置する。または夫々反対方向に
逸らせ、若しくは同一方向に逸らせて配置する。

ｆ］ 摺動するピストン部分の複数をＶ型あるいは平行
した２平面上に並べ、またはＸ型若しくは◇型に交差し
た２平面上に並べる。更にピストンを一直線上に配置し
たシリンダーも組合わせたうえ、３対の様々に交差した
平面上に並べる。

ｇ］ 構成したツインクランク対向型の部分３式を用い
たうえ、夫々のツインクランク軸を共有してデルタ型に
配置する。

ｈ］ 各気口と連動する機構並びにクランク軸を結合す
る機構は、歯車やスプロケット若しくはコグベルトやチ
エーンを設ける。またはロットやアームを設け若しくは
これらの機構を組合わせて操作する。

ｉ］ ２サイクル方式の各気口は１個のピストン毎に夫
々設け、または１組のシリンダーに各気口の１組を設け
る。あるいは１個のシリンダーに排気口と掃気口の１組
を設け、双方のクランク室側に夫々吸気口を設けて操作
する。

ｊ］ ４サイクル方式の各気口は１組のシリンダーに１
組を設け、または１個のピストン毎に夫々の各気口を設
けて操作する。

ｋ］ 吸気若しくは掃気は自己のシリンダー負圧で操作
し、または過給気装置を併用しながら操作する。

ｌ］ クランク軸の一定間隔を２分割するピストンは、
全て同一の寸法で分割する。または様々に異なった寸法
で分割し、組合わせて操作する。

ｍ］ シリンダーに挿入する２個のピストンの形状は、
全て同一スクエアで摺動する。若しくはクランク軸毎に
異なるスクエアで摺動し、またはピストン毎に様々に異
なるスクエアで摺動する。

ｎ］ 有害化合物を低減させる燃焼方法は、ピストンヘ
ッドや燃焼室の形状を変える。または燃料の吸入方法や
噴射方法を変え、若しくは各機構の操作に拠り混合ガス
の状態を変える。

ｏ］ 点火栓若しくは噴射ノズルはシリンダー毎に単数
または複数装置し、またはピストンヘッドの部分毎に夫
々装置する。

ｐ］ 燃料は既存のガソリンや軽油を使用し、またはＬ
・Ｐ・Ｇあるい新開発される合成燃料等を使用して操作
する。

ｑ］ 混合ガスの酸素は大気を使用し、またはバイオテ
クノ等を応用してオゾン等を併用する。

ｒ］ ２個のクランク軸は同位相に固定し、または同位
相のピストンと位相を逸らせたピストンを組合わせて結
合する。

６： 発明の効果 本考案のツインクランク対向型エンジンを用いて、次に
示す様な効果を上げる事が出来る。

Ａ』 両極のクランク軸を反対方向に作動させ、２個の
ピストンの慣性偶力を相殺出来る。

Ｂ』 爆発行程の衝撃を２方向に分散し、震動を中和相
殺して静寂な操作が出来る。

Ｃ』 初期の圧力がシリンダー壁面の一部を除いた２個
のピストンに作動し、大部分が有効に働いて効率を大幅
に改善出来る。

Ｄ』 混合ガスの状態を様々に変えて撚焼し、有害化合
物の低減が出来る。

Ｅ』 ピストンの形状や行程寸法を様々に組合わせ、偏
向したエンジン性能を改善出来る。

Ｆ』 夫々のクランク軸から４輪駆動式車両の前輪側と
後輪側に案分し、または前輪と後輪の組合わせ毎に２分
割して供給しハイビスカスの損失等を排除できる。

Ｇ』 自動車の駆動に片方のクランク軸の出力を供給
し、これ以外の部分に他方のクランク軸の出力を案分し
て容易に性能の安定が計れる。

Ｈ』 ピストンの形状を様々に組合わせ、ロングストロ
ーク型の高速回転でのトルクを増強し、またはショート
ストローク型の低速回転での馬力を補強して偏重した性
格から脱却出来る。あるいは単一なエンジン特性の累積
を避け、総合的にエンジン性能を向上出来る。

Ｉ』 従来のシリンダーの寸法を２個のピストンで分割
し、摺動するピストン速度が半減する。従来からの混合
ガスの燃焼速度の制約に拘らず、エンジンが高速回転出
来る。

Ｊ』 クランク軸の回転部分の寸法が半減し、従来に比
べ小形軽量化が出来る。

Ｋ』 従来のシリンダー内の容積を２方向に分散して燃
焼し、残留圧力も半減して排気損失を改善出来る。

Ｌ』 位相を逸らせて一次爆発圧力を持続して副爆発を
起こさせ、完全燃焼させて有害化合物の含有率が改善出
来る。

Ｍ』 ２サイクル方式では各気口を極力離れる方向に設
ける等、混合ガスの流れる状態を制御して燃料消費率が
改善出来る。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明のうち、４サイクル方式の構造を示す一
例の水平方向平面図で、第２図は４サイクル方式の構造
を示す一例の垂直方向断面図である。 （１）；装備した片方のクランク （２）；装備した池方のクランク （３）；組立てた１組部分のシリンダー （４）；１組部分の片方のピストン （５）；１組部分の他方のピストン （６）；１組部分の吸気口 （７）；１組部分の排気口 （８）；１組部分の点火栓または燃料噴ノズル （９）；組立てた他の組部分のシリンダー （１０）；他の組部分の片方のピストン （１１）；他の組部分の他方のピストン （１２）；他の組部分の吸気口 （１３）；他の組部分の排気口 （１４）；他の組部分の点火栓または燃料噴ノズル 更に第３図は本発明のうち、２サイクル方式の構造を示
す一例の水平方向平面図で、第４図は２サイクル方式の
構造を示す一例の垂直方向断面図である。 （１５）；装備した片方のクランク （１６）；装備した他方のクランク （１７）；組立てた１組部分のシリンダー （１８）；１組部分の片方のピストン （１９）；１組部分の他方のピストン （２０）；１組部分の吸気口 （２１）；１組部分の排気口 （２２）；１組部分の掃気口 （２３）；１組部分の点火栓または燃料噴ノズル （２４）；組立てた他の組部分のシリンダー （２５）；他の組部分の片方のピストン （２６）；他の組部分の他方のピストン （２７）；他の組部分の吸気口 （２８）；他の組部分の排気口 （２９）；他の組部分の掃気口 （３０）；他の組部分の点火栓または燃料噴ノズル

【手続補正書】

【提出日】平成５年８月２５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】

【書類名】 明細書

【発明の名称】 ツインクランク対向型エンジン

【特許請求の範囲】

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案に拠る特徴を用いてエンジ
ン一式を構成し、このエンジンを産業上に利用する分野
に関する。また原動力として産業上に利用するため、研
究開発する分野に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の技術ではクランク軸は１個であ
り、構成する夫々のピストンもこれに集約する。この従
来の画一的な構造からは、飛躍的な性能向上は望めな
い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】エンジンに関する従来
の技術では、次に示す課題がある。 ］ 従来の型式は１個のクランク軸に全てのピストン
を結合し、ピストンの配列も単一平面上若しくはＶ字型
平面上に限定される。 ］ 従来の型式は１個のシリンダー内で１個のピスト
ンが摺動し、若しくはこの部分の複数を用いてエンジシ
構成が単調である。 ］ 従来の型式はシリンダーブロックの形状は定形化
し、異なった形状のピストンの組合わせは極めて困難で
ある。 ］ 従来の型式はシリンダーヘッドとクランク軸との
距離は一定し、ピストンの行程寸法は一種類に限定され
る。 ］ 従来の型式はピストンの吸入行程は単一方向に摺
動し、吸入した混合ガスの状態も略画一的である。 ］ 従来の型式は各ピストンの出力を全て１個のクラ
ンク軸に集中し、全てここから必要な箇所に様々に分割
して取出す。

【０００４】

【課題を解決するための手段】ツインクランク対向型エ
ンジシを提供し、次に示す手段に拠って夫々の課題点を
解決する。 Ｉ） 対向したピストンを２個のクランク軸に結合し、
摺動するピストン部分を２平面上や４平面上等と多方向
に配列する。 ＩＩ） シリンダー内の一定間隔を２個のピストンで様
々な行程寸法に分割し、摺動する部分を様々に組合わせ
る。 ＩＩＩ） シリンダーブロックの２段に相当する部分を
様々に区分し、既定寸法ながら異なった形状のピストン
を組合わせる。 ＩＶ） 配置した２個のクランク軸は一定間隔ながら、
２分割して様々なピストン行程寸法で組合わせる。 Ｖ） 吸入行程に於いて対向したピストンを２方向に摺
動し、操作方法等に拠り混合ガスの状態を様々に変化さ
せる。 ＶＩ） ２個のクランク軸に出力を大別案分し、２系統
から細分して必要な状況に応じて供給する。

【０００５】

【発明の構成】本発明に拠る４サイクルエンジンの構成
は、その一例を図１に示す。先ず片方にクランク軸
（１）と、反対側の他方にクランク軸（２）を装備す
る。この中央部分にシリンダー（３）を配置して、この
中にピストン（４）とピストン（５）を挿入する。ピス
トン（４）は片方のクランク軸（１）に、ピストン
（５）は他方のクランク軸（２）に夫々のコンロットに
拠り結合する。ピストンの頂部付近には吸気口（６）及
び排気口（７）を設けたうえ、各気口は対応するクラン
ク軸に連動して操作する。またピストンの頂部付近には
点火栓もしくは燃料噴射装置（８）を設けて、エンジン
一式を組立てる。更に図１に示す一例のごとく、シリン
ダー（９）からなる部分の１組も同時に用い、またはこ
の部分の複数を用いてエンジン一式を組立てる。構成し
た双方のクランク軸（１）とクランク４（２）の位相を
幾分逸らせたうえ、従来の機構を用いて連結する。また
本発明に拠る２サイクルエンジンの構成は、その一例を
図３に示す。先ず片方にクランク軸（１５）と、この反
対側の他方にクランク軸（１６）を装備する。この中央
部分にシリンダー（１７）を配置して、この中にピスト
ン（１８）とピストン（１９）を挿入する。ピストン
（１８）は片方のクランク軸（１５）に、ピストン（１
９）は他方のクランク軸（１６）に夫々のコンロットに
拠り結合する。ピストンの摺動する中ほどに位置してシ
リンダー（１７）に掃気口（２２）を設け、クランク室
寄りに吸気口（２０）を設ける。ピストンが下降する位
置の部分に、シリンダー（１７）に排気口（２１）も設
ける。またピストンの頂部付近には点火栓もしくは燃料
噴射装置（２３）を設けて、エンジン一式を組立てる。
更に図３に示す一例のごとく、シリンダー（２４）から
なる部分の１組も同時に用い、またはこの部分の複数を
用いてエンジン一式を組立てる。構成した双方のクラン
ク軸（１５）とクランク軸（１６）の位相を幾分逸らせ
たうえ、従来の機構を用いて連結する。

【０００６】

【実施例】本発明の特徴を用いて構成するツインクラン
ク対向型エンジンは、次に示す様な実施態様に拠って操
作する事が出来る。 ａ］ 各気口のバルブは全部又は一部に単数あるいは複
数の機構を設け、従来のロット方式やカム方式等に拠っ
て操作する。 ｂ］ 各気口と連動する機構は装置の全部を１対で操作
し、または組合わせた部分の複数を分割して夫々の機構
で操作する。 ｃ］ 燃料供給は自己吸入方式や燃料噴射方式の装置を
設け、ディーゼルエンジンにあっては直噴方式や副燃焼
室方式等に拠って操作する、 ｄ］ 位相を逸らせる２個のクランク軸は、従来の機構
用いて固定した角度で操作する。または電子回路等を併
用して角度を調整し、混合ガスの燃焼状態に対応させて
操作する。 ｅ］ シリンダー内に挿入する２個のピストンの中心線
は、双方を一直線上に配置する。または夫々反対方向に
逸らせ、若しくは同一方向に逸らせて配置する。 ｆ］ 摺動するピストン部分の複数をＶ型あるいは平行
した２平面上に並べ、またはＸ型若しくは◇型に交差し
た平面上に並べる。更にピストンを一直線上に配置した
シリンダーも組合わせたうえ、様々に交差した３対の平
面上に並べる。 ｇ］ 構成したツインクランク対向型の部分３式を用い
たうえ、夫々のツインクランク軸を共有してデルタ型に
配置する。 ｈ］ 各気口と連動する機構並びにクランク軸を結合す
る機構は、歯車やスプロケット若しくはコグベルトやチ
エーンを設ける。またはロットやアームを設け若しくは
これらの機構を組合わせて操作する。 ｉ］ ２サイクル方式の各気口は１個のピストン毎に夫
々設け、または１組のシリンダーに各気口の１組を設け
る。あるいは１個のシリンダーに排気口と掃気口の１組
を設け、双方のクランク室側に夫々吸気口を設けて操作
する。 ｊ］ ４サイクル方式の各気口は１組のシリンダーに１
組を設け、又は１個のピストン毎に夫々の各気口を設け
て操作する。 ｋ］ 吸気若しくは掃気は自己のシリンダー負圧で操作
し、または過給気装置を併用しながら操作する。 ｌ］ クランク軸の一定間隔を２分割するピストンは、
全て同一の寸法で分割する。または様々に異なった寸法
で分割し、組合わせて操作する。 ｍ］ シリンダーに挿入する２個のピストンの形状は、
全て同一スクエアで摺動する。若しくはクランク軸毎に
異なるスクエアで摺動し、またはピストン毎に様々に異
なるスクエアで摺動する。 ｎ］ 有害化合物を低減させる燃焼方法は、ピストンヘ
ッドや燃焼室の形状を変える。または燃料の吸入方法や
噴射方法を変え、若しくは各機構の操作に拠り混合ガス
の状態を変える。 ｏ］ 点火栓若しくは噴射ノズルはシリンダー毎に単数
または複数装置し、またはピストンヘッドの部分毎に夫
々装置する。 ｐ］ 燃料は既存のガソリンや軽油を使用し、またはＬ
・Ｐ・Ｇあるい新開発される合成燃料等を使用して操作
する。 ｑ］ 混合ガスの酸素は大気を使用し、またはバイオテ
クノ等を応用してオゾン等を併用する。 ｒ］ ２個のクランク軸は同位相に固定し、または同位
相のピストンと位相を逸らせたピストンを組合わせて結
合する。

【０００７】

【発明の効果】本考案のツインクランク対向型エンジン
を用いて、次に示す様な効果をあげる事が出来る。 Ａ』 両極のクランク軸を反対方向に作動させ、２個の
ピストンの慣性偶力を相殺出来る。 Ｂ』 爆発行程の衝撃を２方向に分散し、震動を中和相
殺して静寂な操作が出来る。 Ｃ』 初期の圧力がシリンダー壁面の一部を除いた２個
のピストンに作動し、大部分が有効に働いて効率を大幅
改善出来る。 Ｄ』 混合ガスの状態を様々に変えて燃焼し、有害化合
物の低減が出来る。 Ｅ』 ピストンの形状や行程寸法を様々に組合わせ、偏
向したエンジン特性を改善出来る。 Ｆ』 夫々のクランク軸から４輪駆動式車両の前輪側と
後輪側に案分し、または前輪と後輪の組合わせ毎に２分
割して供給しハイビスカスの損失等を排除できる。 Ｇ』 自動車の駆動に片方のクランク軸の出力を供給
し、これ以外の部分に他方のクランク軸の出力を案分し
て容易に性能の安定が計れる。 Ｈ』 ピストンの形状を様々に組合わせ、ロングストロ
ーク型の高速回転でのトルクを増強し、またはショート
ストローク型の低速回転での馬力を補強して偏重した性
格から脱却出来る。あるいは単一なエンジン特性の累積
を避け、総合的にエンジン性能を向上出来る。 Ｉ』 従来のシリンダーの寸法を２個のピストンで分割
し、摺動するピストン速度が半減する。従来からの混合
ガスの撚焼速度の制約に拘らず、エンジンが高速回転出
来る。 Ｊ』 クランク軸の回転部分の寸法が半減し、従来に比
べ小形軽量化が出来る。 Ｋ』 従来のシリンダー内の容積を２方向に分散して燃
焼し、残留圧力も半減して排気損失を改善出来る。 Ｌ』 位相を逸らせて一次爆発圧力を持続して副爆発を
起こさせ、完全燃焼させて有害化合物の含有率が改善出
来る。 Ｍ』 ２サイクル方式では各気口を極力離れる方向に設
ける等、混合ガスの流れる状態を制御して燃料消費率が
改善出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の４サイクル方式の構造の一例を
示し、クランク軸に対して水平方向の断面図である。

【図２】 本発明の４サイクル方式の楕造の一例を
示し、クランク軸に対して垂直方向の断面図である。

【図３】 本発明の２サイクル方式の構造の一例を
示し、クランク軸に対して水平方向の断面図である。

【符号の説明】 １ 片方のクランク軸 ２ 他方のクランク ３ 組立てた部分のうち１組部分のシリンダー ４ １組部分の片方のピストン ５ １組部分の他方のピストン ６ １組部分の吸気口 ７ １組部分の排気口 ８ １組部分の点火栓または燃料噴射ノズル ９ 組立てた部分のうち他の組部分のシリンダー １０ 他の組部分の片方のピストン １１ 他の組部分の他方のピストン １２ 他の組部分の吸気口 １３ 他の組部分の排気口 １４ 他の組部分の点火栓または燃料噴射ノズル １５ 片方のクランク １６ 他方のクランク １７ 組立てた部分のうち１組部分のシリンダー １８ １組部分の片方のピストン １９ １組部分の他方のピストン ２０ １組部分の吸気口 ２１ １組部分の排気口 ２２ １組部分の掃気口 ２３ １組部分の点火栓または燃料噴射ノズル ２４ 組立てた部分のうち他の組部分のシリンダー ２５ 他の組部分の片方のピストン ２６ 他の組部分の他方のピストン ２７ 他の組部分の吸気口 ２８ 他の組部分の排気口 ２９ 他の組部分の掃気口 ３０ 他の組部分の点火栓または燃料噴射ノズル

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】 ─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成６年４月５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の４サイクル方式の構造の一例を
示し、クランク軸に対して水平方向の断面図である。

【符号の説明】 １ 片方のクランク軸 ２ 他方のクランク軸 ３ 組立てた部分のうち１組部分のシリンダー ４ １組部分の片方のピストン ５ １組部分の他方のピストン ６ １組部分の吸気口 ７ １組部分の排気口 ８ １組部分の点火栓または燃料噴射ノズル ９ 組立てた部分のうち他の組部分のシリンダー １０ 他の組部分の片方のピストン １１ 他の組部分の他方のピストン １２ 他の組部分の吸気口 １３ 他の組部分の排気口 １４ 他の組部分の点火栓または燃料噴射ノズル

【図２】図２は本発明の４サイクル方式の構造の一例を
示し、フランク軸に対して垂直方向の断面図である。

【符号の説明】 １ 片方のクランク軸 ２ 他方のクランク軸 ３ 組立てた部分のうち１組部分のシリンダー ４ １組部分の片方のピストン ５ １組部分の他方のピストン ６ １組部分の吸気口 ７ １組部分の排気口 ８ １組部分の点火栓または燃料噴射ノズル

【図３】図３は本発明の２サイクル方式の構造の一例を
示し、クランク軸に対して水平方向の断面図である。

【符号の説明】 １５ 片方のクランク軸 １６ 他方のクランク軸 １７ 組立てた部分のうち１組部分のシリンダー １８ １組部分の片方のピストン １９ １組部分の他方のピストン ２０ １組部分の吸気口 ２１ １組部分の排気口 ２２ １組部分の掃気口 ２３ １組部分の点火栓または燃料噴射ノズル ２４ 組立てた部分のうち他の組部分のシリンダー ２５ 他の組部分の片方のピストン ２６ 他の組部分の他方のピストン ２７ 他の組部分の吸気口 ２８ 他の組部分の排気口 ２９ 他の組部分の掃気口 ３０ 他の組部分の点火栓または燃料噴射ノズル

【図４】図４は本発明の２サイクル方式の構造の一例を
示し、クランク軸に対して垂直方向の断面図である。

【符号の説明】 １５ 片方のクランク軸 １６ 他方のクランク軸 ２４ 組立てた部分のうち他の組部分のシリンダー ２５ 他の組部分の片方のピストン ２６ 他の組部分の他方のピストン ２７ 他の組部分の吸気口 ２８ 他の組部分の排気口 ２９ 他の組部分の掃気口 ３０ 他の組部分の点火栓または燃料噴射ノズル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ２個のクランク軸を両極に位置して装備し、シリンダー
   内を２分割するピストンを対向させた部分も配置する。
   この際ピストンの中心線も幾分逸らせたうえ、様々な形
   状や様々な行程寸法で２分割する。この部分若しくはこ
   の部分の複数を同時に用いて、夫々のピストンはコンロ
   ットにより対応するクランク軸と結合する。更に２個の
   クランク軸の位相も幾分逸らせたうえ、従来の機構を用
   いて連結する。この考案に拠るこれ等の特徴を用いて、
   エンジン一式を構成する方法に関する。