JP2000320338A - 2サイクル内燃エンジン - Google Patents

2サイクル内燃エンジン

Info

Publication number
JP2000320338A
JP2000320338A JP11134091A JP13409199A JP2000320338A JP 2000320338 A JP2000320338 A JP 2000320338A JP 11134091 A JP11134091 A JP 11134091A JP 13409199 A JP13409199 A JP 13409199A JP 2000320338 A JP2000320338 A JP 2000320338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scavenging
air
passage
mixture
port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11134091A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuneo Araki
恒雄 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kioritz Corp
Original Assignee
Kioritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kioritz Corp filed Critical Kioritz Corp
Priority to JP11134091A priority Critical patent/JP2000320338A/ja
Priority to US09/567,742 priority patent/US6367432B1/en
Publication of JP2000320338A publication Critical patent/JP2000320338A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/18Other cylinders
    • F02F1/22Other cylinders characterised by having ports in cylinder wall for scavenging or charging
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 吹き抜け量を低減できて、燃費の向上、排ガ
ス中の有害成分の低減等を図ると共に、エンジン廻りを
コンパクトに纏めることができる2サイクル内燃エンジ
ンを提供する。 【解決手段】 燃焼作動室15とクランク室18とを連
通し、排気口34を二分割する縦断面に対称的にシュニ
ューレ掃気式をとる。排気口に近い側及び遠い側に位置
するそれぞれ一対の第一及び第二掃気通路とが設けら
れ、第一掃気通路32AにエアーAを導くエアー通路4
2と、混合気生成手段40からの混合気Mをクランク室
に導く混合気通路41Aとが設けられる。ピストンの下
降行程において、排気口が開かれた後、第一掃気通路下
流端の第一掃気口31Aが開かれ、該第一掃気口より若
干遅れて、第二掃気通路下流端の第二掃気口31Bが開
かれることにより、燃焼作動室にエアーが混合気に先行
して供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば携帯型動力
作業機等に使用される2サイクル内燃エンジンに係り、
特に、燃焼に供せられることなく排出される混合気量、
いわゆる吹き抜け量を可及的に少なくできるようにした
2サイクル内燃エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より刈払機やチェーンソー等の携帯
型動力作業機に使用されている一般的な2サイクルエン
ジンは、通常、シリンダの頭部には点火プラグが配設さ
れ、シリンダの胴部にはピストンにより開閉される吸気
口、掃気口、排気口が形成され、吸気、排気のためだけ
の独立した行程はなく、前記ピストンの2行程で1サイ
クルを完了するようになっている。
【0003】より詳細には、前記ピストンの上昇行程に
より前記吸気口から前記ピストン下方のクランク室に混
合気を吸入するとともに、該混合気を前記ピストンの下
降行程により予圧縮し、燃焼ガスの排気口への排出を、
前記掃気口から前記予圧縮された混合気を前記ピストン
上方の燃焼作動室(燃焼室、作動室、シリンダ室等とも
呼ばれるが本明細書ではこれらを総称して燃焼作動室と
する)に吹き出すことにより燃焼廃ガスの前記排気口へ
の排出を行う、言い換えれば、混合気のガス流動を利用
して燃焼廃ガスの掃気を行うようになっている関係上、
燃焼廃ガス(排ガス)中に未燃混合気が混入しやすく、
燃焼に供せられることなくそのまま大気中へ排出される
混合気量、いわゆる吹き抜け量が大きく、4サイクルエ
ンジンに比して燃費が悪いだけでなく、排ガス中に有害
成分であるHC(燃料の未燃成分)やCO(燃料の不完
全燃焼成分)等が多く含まれ、小型とはいえ、環境汚染
が懸念されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、前記燃焼作動
室に混合気に先行してエアーを導入することによって燃
焼廃ガスの掃気を行ない、前記混合気の吹き抜け量を低
減するようにした2サイクル内燃エンジンが従来種々提
案されている(例えば、特開平9−12966号公報、
特開平5−33657号公報等)が、従来提案のもので
も、前記吹き抜け量を充分に低減できるとはいえず、ま
た、混合気通路やエアー通路を含めたエンジン廻りのレ
イアウト、構造が充分に練られているとはいえず、エン
ジン占有スペースが大きく、携帯型動力作業機等に搭載
するには、さらに改善が必要であった。
【0005】なお、従来の一般的なシュニューレ掃気式
の2サイクル内燃エンジンにおいては、排気口を二分割
する縦断面を挟んで対称的に一対の掃気口が設けられた
所謂二流掃気式がとられており、前記一対の掃気口から
吹き出される混合気の掃気流の一部を、静止したシリン
ダ内壁(シリンダボア)に衝突させるようになっている
が、従来においては、掃気口をさらに一対追加して二対
設けた、所謂四流掃気式のものも知られている。
【0006】しかしながら、前記四流掃気式の2サイク
ル内燃エンジンにおいても、前記二流掃気式のものと同
様に、従来提案されている方策により、前記燃焼作動室
に混合気に先行してエアーを導入することによって燃焼
ガスの掃気を行なうようにしても、前記吹き抜け量を充
分に低減できるとはいえず、また、混合気通路やエアー
通路を含めたエンジン廻りのレイアウト、構造が充分に
練られているとはいえず、エンジン占有スペースが大き
く、携帯型動力作業機等に搭載するには、さらに改善が
必要であった。
【0007】本発明は、前記した如くの従来の問題に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、掃気方
式が四流掃気式の2サイクル内燃エンジンにおいて、燃
焼に供せられることなく排出される混合気量、いわゆる
吹き抜け量を可及的に低減できて、燃費、出力の向上、
排ガス中の有害成分の低減等を図ることができるととも
に、エンジン廻りを合理的にかつコンパクトに纏めるこ
とができるようになすことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る2サイクル内燃エンジンは、ピストン
上方の燃焼作動室とクランク室とを連通するように、排
気口を二分割する縦断面を挟んで対称的にシュニューレ
掃気式をとる、前記排気口側に位置する一対の第一掃気
通路と、前記排気口と反対側に位置する一対の第二掃気
通路と、が設けられるとともに、前記第一掃気通路にエ
アーを導くエアー通路と、混合気生成手段からの混合気
を前記クランク室に導く混合気通路と、が設けられ、前
記ピストンの下降行程において、前記排気口が開かれた
後、前記第一掃気通路の下流端に設けられた第一掃気口
が開かれ、該第一掃気口より若干遅れて、前記第二掃気
通路の下流端に設けられた第二掃気口が開かれるように
され、前記燃焼作動室に、エアーが混合気に先行して供
給されるようになされていることを特徴としている。
【0009】より好ましい態様では、前記混合気通路の
下流端に、前記クランク室と前記燃焼作動室とを連通す
る連通路が設けられ、前記ピストンの下降行程におい
て、前記排気口が開かれた後、前記第一掃気口が開か
れ、該第一掃気口より若干遅れて、前記第二掃気口と前
記連通路の下流端に設けられた混合気供給口とが開かれ
るようにされ、前記燃焼作動室に、エアーが混合気に先
行して供給されるようになされる。本発明に係る2サイ
クル内燃エンジンの好ましい態様では、前記エアー通路
及び前記混合気通路にそれぞれ逆止弁が介装される。
【0010】他の好ましい態様では、前記一対の第一掃
気通路は、前記クランク室側で合流せしめられ、また、
前記一対の第一掃気通路は、前記クランク室側の端部が
絞られている。本発明に係る2サイクル内燃エンジンの
さらに好ましい態様では、前記エアー通路と前記混合気
通路とが隣り合わせに設けられ、また、前記連通路の前
記混合気供給口からの混合気が前記燃焼作動室内の燃焼
室に向けて吹き出されるようにされる。
【0011】より具体的な好ましい態様では、前記混合
気生成手段は気化器であり、該気化器に前記エアー通路
及び混合気通路が設けられるとともに、該エアー通路及
び混合気通路にそれぞれ相互に連動するスロットル弁が
配設される。前記の如くの構成とされた本発明に係る2
サイクル内燃エンジンの好ましい態様においては、ピス
トンの上昇行程において、外部のエアーがエアー通路か
ら第一掃気通路及びクランク室に吸入されて貯留され、
また、混合気通路、前記クランク室、及び、前記第二掃
気通路には混合気生成手段からの混合気が吸入貯留され
る。
【0012】そして、前記ピストン上方の燃焼作動室内
の混合気が点火せしめられて爆発燃焼すると、前記ピス
トンが燃焼ガスにより押し下げられる。このピストンの
下降行程においては、まず最初に、排気口が開かれ、さ
らに前記ピストンが下降すると、前記第一掃気通路下流
端の第一掃気口が開かれ、該第一掃気口から前記第一掃
気通路及び前記クランク室内の、前記ピストンにより圧
縮されたエアーが前記ピストン上方の燃焼作動室内に吹
き出され、このエアーにより燃焼廃ガスが排気口側に押
し出されて掃気される。
【0013】前記第一掃気口が開かれた後、さらに前記
ピストンが下降すると、言い換えれば、前記第一掃気口
より若干遅れて(クランク角度で見て例えば10°前後
遅れて)、前記第二掃気口及び混合気供給口が開かれ、
該第二掃気口及び混合気供給口から前記燃焼作動室の燃
焼室に向けて、前記混合気通路内の比較的リッチな混合
気が吹き出される。この吹き出された混合気は、先行し
て導入されたエアー層によって燃焼ガスと混合すること
が防がれて燃焼室近辺で旋回する。また、前記第一掃気
口からは掃気期間中の略全域においてエアーが前記燃焼
作動室に導入され、前記第二掃気口及び前記混合気供給
口からは、掃気期間中の略全域において混合気が前記燃
焼作動室に導入される。
【0014】すなわち、本発明の内燃エンジンでは、前
記第一掃気通路はエアー専用の通路として用いられ、前
記第二掃気通路は混合気専用の通路として用いられ、か
つ、前記第一掃気口より若干遅れて前記第二掃気口及び
前記混合気供給口が開かれ、該第二掃気口及び混合気供
給口から前記燃焼作動室の燃焼室に向けて、比較的リッ
チな混合気が吹き出され、この吹き出された混合気は、
先行して導入されたエアー層によって燃焼ガスと混合す
ることが防がれて燃焼室近辺で旋回するようにされてい
ることにより、層状燃焼が可能となって、燃焼に供せら
れることなく排出される混合気量、いわゆる吹き抜け量
を可及的に低減できるとともに、混合気の点火をより完
全にでき、燃費の向上、排ガス中の有害成分の低減等を
図ることができる。
【0015】また、前記エアー通路と前記混合気通路と
が隣り合わせに設けられること等により、エンジン廻り
を合理的にかつコンパクトに纏めることができ、携帯型
動力作業機等に容易に搭載できる。さらに、エアー供給
を外部のポンプ等を用いることなく、ピストンポンピン
グで行っているので、構造が簡単となり、製造コストを
低く抑えることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る2サイクル内
燃エンジンの実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る2サイクル内燃エンジンの一実施
形態を示す縦断面図、図2は図1のII−II矢視断面図、
図3は図1のIII−III矢視断面図、図4は図 1のIV−IV
矢視断面図である。なお、説明の都合上、図2における
F−F線の左側は、ピストン下死点時の第二掃気口の中
央を通る縦断面を、右側は、ピストン上死点時の第一掃
気口の中央を通る縦断面を、合成して図示している。
【0017】図示実施形態の2サイクル内燃エンジン1
0は、携帯型動力作業機等に使用される四流掃気式の小
型空冷2サイクルガソリンエンジンであり、ピストン2
0が嵌挿されるシリンダ12と、前記ピストン20をコ
ンロッド24を介して往復昇降させるクランクシャフト
22を軸支するクランクケース14と、を有している。
前記シリンダ12の外周部には多数の冷却フィン16が
設けられ、その頭部には、燃焼作動室15を構成するスキ
ッシュドーム形(半球形)の燃焼室15aが設けられ、
該燃焼室15aには点火プラグ17が臨設されている。
【0018】また、前記シリンダ12の胴部一側(図1
で見て右側)には排気口34が設けられ、前記ピストン
20上方の前記燃焼作動室15と前記クランク室18と
を連通するように、前記排気口34を二分割する縦断面
F−F(図2)を挟んで左右対称的に、シュニューレ掃
気式をとる、前記排気口34側に位置する一対の第一掃
気通路32A、32Aと、前記排気口34と反対側に位
置する一対の第二掃気通路32B、32Bと、が設けら
れている。前記第一掃気通路32A、32Aの上端(下
流端)には、前記燃焼作動室15に開口する第一掃気口
31A、31Aが設けられ、前記第二掃気通路32B、
32Bの上端(下流端)にも、前記燃焼作動室15に開
口する第二掃気口31B、31Bが設けられている。
【0019】前記シリンダ12における前記排気口34
とは反対側(図1で見て左側)には、通路付きヒートイ
ンシュレータ46、パッキン49を介して、混合気生成
手段としての気化器40が取り付けられ、該気化器40
の上流側には、エアークリーナ50が取り付けられてい
る。
【0020】前記気化器40には、前記第一掃気通路3
2A、32Aに前記エアークリーナ50により浄化され
たエアーAを導くエアー通路(上流部)42及び前記気
化器40により生成された混合気Mを前記燃焼作動室1
5に導く混合気通路(上流部)41が設けられるととも
に、前記エアー通路42及び前記混合気通路41にそれ
ぞれリンク部材45を介して相互に連動するスロットル
弁44、43が配設されている。
【0021】ここでは、前記エアー通路42と前記混合
気通路41とが、上下隣り合わせに設けられ、前記エア
ー通路42の下流側は、図2及び図3を参照すればよく
わかるように、二股に分かれる分岐通路部42A、42
Aとされていて、この分岐通路部42A、42Aの下流
端のエアー導出口36、36に、前記ピストン20の下
降時にエアーAが前記分岐通路部42A、42A側へ逃
げるのを防止する逆止弁としてのストッパ付きのリード
弁52、52がそれぞれ介装され、また、前記混合気通
路41の下流側にも、前記ヒートインシュレータ46に
設けられた混合気Mが前記気化器40側へ逃げるのを防
止する逆止弁としてのストッパ付きリード弁47が介装
されている。
【0022】また、前記混合気通路41の下流端に、前
記クランク室18と前記燃焼作動室15とを連通する連
通路41Aが設けられ、この連通路41Aの下流端(上
端)は、前記ピストン20上方の前記燃焼作動室15に
開口する混合気供給口33となっており、該混合気供給
口33と前記第二掃気通路32B、32Bの下流端に設
けられた第二掃気口31B、31Bから混合気Mが前記
燃焼作動室15内の前記燃焼室15aに向けて吹き出さ
れるようにされ、さらに、前記混合気通路41及び前記
連通路41Aを通じて混合気Mがクランク室口37を介
して前記クランク室18にも導入されるようになってい
る。
【0023】さらに、前記一対の第一掃気通路32A、
32Aは、前記クランク室18側で合流せしめられると
ともに、エアーAが前記クランク室18側に抜けるのを
可及的に防ぐべく、前記クランク室18側の端部32e
が絞られている。このような構成とされた本実施形態の
2サイクル内燃エンジン10においては、ピストン20
の上昇行程(図5にピストン20が上死点にある状態が
示されている)において、外部のエアーAがエアー通路
42、分岐通路部42A、42Aから逆止弁52、52
を介して左右一対の第一掃気通路32A、32A及びク
ランク室18に吸入されて貯留され、また、前記混合気
通路41(連通路41Aを含む)、前記クランク室18
の一部、及び、前記左右一対の第二掃気通路32B、3
2Bには気化器40からの混合気Mが実質的にエアーA
と混合することなく吸入貯留される。
【0024】そして、前記ピストン20上方の燃焼作動
室15内の圧縮された混合気Mが点火せしめられて爆発
燃焼すると、前記ピストン20が燃焼ガスにより押し下
げられる。このピストン20の下降行程においては、ま
ず最初に、排気口34が開かれ、さらに前記ピストン2
0が下降すると、前記第一掃気通路32A、32A上端
の第一掃気口31A、31Aが開かれ、該第一掃気口3
1A、31Aから前記第一掃気通路32A、32A及び
前記クランク室18内の、前記ピストン20により圧縮
されたエアーAが前記ピストン20上方の燃焼作動室1
5内に吹き出され(図1、図3の鎖線矢印)、このエア
ーAにより燃焼廃ガスE(図1の破線矢印)が前記排気
口34に押し出されて掃気される。
【0025】前記第一掃気口31A、31Aが開かれた
後、さらに前記ピストン20が図1においてhで示され
る分だけ下降すると、言い換えれば、前記第一掃気口3
1A、31Aより若干遅れて(クランク角度で見て例え
ば10°前後遅れて)、前記第二掃気口31B、31B
及び前記混合気供給口33が開かれ、該第二掃気口31
B、31B及び混合気供給口33から前記燃焼作動室1
5の前記燃焼室15aに向けて、前記混合気通路41内
の比較的リッチな混合気M(図1、図3の実線矢印)が
吹き出される。この吹き出された混合気Mは、先行して
導入されたエアーAの層によって燃焼廃ガスEと混合す
ることが防がれて、前記燃焼室15a近辺で旋回する。
【0026】また、前記第一掃気口31A、31Aから
は掃気期間中の略全域においてエアーAが前記燃焼作動
室15に導入され、前記第二掃気口31B31B及び前
記混合気供給口33からは、掃気期間中の略全域におい
て混合気Mが前記燃焼作動室15に導入される。
【0027】すなわち、本実施形態の四流掃気式の2サ
イクル内燃エンジン10では、前記第一掃気通路32
A、32AはエアーA専用の通路として用いられ、前記
第二掃気通路32B、32Bは混合気専用の通路として
用いられ、かつ、前記第一掃気口31A、31Aより若
干遅れて前記第二掃気口32A、32A及び前記混合気
供給口33が開かれ、該第二掃気口32A、32A及び
混合気供給口33から前記燃焼作動室15の燃焼室15
aに向けて、比較的リッチな混合気Mが吹き出され、こ
の吹き出された混合気Mは、先行して導入されたエアー
Aの層によって燃焼廃ガスEと混合することが防がれて
燃焼室15a近辺で旋回するようにされているので、層
状燃焼が可能となって、燃焼に供せられることなく排出
される混合気量、いわゆる吹き抜け量を可及的に低減で
きるとともに、混合気Mの点火を完全にでき、燃費の向
上、排ガス中の有害成分の低減等を図ることができる。
【0028】また、前記エアー通路42と前記混合気通
路41とが、上下隣り合わせに設けられること等によ
り、エンジン廻りを合理的にかつコンパクトに纏めるこ
とができ、携帯型動力作業機等に容易に搭載できる。さ
らに、エアー供給を外部のポンプ等を用いることなく、
ピストンポンピングで行っているので、構造が簡単とな
り、製造コストを低く抑えることができる。
【0029】以上、本発明の一実施形態について詳述し
たが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しな
い範囲で、設計において、種々の変更ができるものであ
る。例えば、前記実施形態においては、前記エアー通路
42の下流端に逆止弁としてのリード弁52、52が介
装されているが、逆止弁は、前記エアー通路42の上流
側(前記ヒートインシュレータ46等)に設けてもよ
い。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明によれば、燃焼に供せられることなく排出される混合
気量、いわゆる吹き抜け量を可及的に低減できて、燃
費、出力の向上、排ガス中の有害成分の低減等を図るこ
とができるとともに、エンジン廻りを合理的にかつコン
パクトに纏めることのできる四流掃気式の2サイクル内
燃エンジンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る2サイクル内燃エンジンの一実施
形態を示す縦断面図。
【図2】図1のII−II矢視断面図。
【図3】図1のIII−III矢視断面図。
【図4】図1のIV−IV矢視断面図。
【図5】図1に示されるエンジンの、ピストンが上死点
にある状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
10 2サイクル内燃エンジン 15 燃焼作動室 15a 燃焼室 18 クランク室 20 ピストン 31A 第一掃気口 31B 第二掃気口 32A 第一掃気通路 32B 第二掃気通路 32e 第一掃気通路の端部 33 混合気供給口 34 排気口 40 気化器(混合気生成手段) 41 混合気通路 41A 連通路 42 エアー通路 43、44 スロットル弁 47 ストッパ付きリード弁(逆止弁) 52 ストッパ付きリード弁(逆止弁) F 排気口の縦断面 A エアー M 混合気

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストン(20)上方の燃焼作動室(1
    5)とクランク室(18)とを連通するように、排気口
    (34)を二分割する縦断面(F)を挟んで対称的にシ
    ュニューレ掃気式をとる、前記排気口(34)側に位置
    する一対の第一掃気通路(32A、32A)と、前記排
    気口(34)と反対側に位置する一対の第二掃気通路
    (32B、32B)と、が設けられるとともに、前記第
    一掃気通路(32A、32A)にエアー(A)を導くエ
    アー通路(42)と、混合気生成手段(40)からの混
    合気(M)を前記クランク室(18)に導く混合気通路
    (41)と、が設けられ、前記ピストン(20)の下降
    行程において、前記排気口(34)が開かれた後、前記
    第一掃気通路(32A、32A)の下流端に設けられた
    第一掃気口(31A、31A)が開かれ、該第一掃気口
    (31A、31A)より若干遅れて、前記第二掃気通路
    (32B、32B)の下流端に設けられた第二掃気口
    (31B、31B)が開かれるようにされ、前記燃焼作
    動室(15)に、エアー(A)が混合気(M)に先行し
    て供給されるようになされていることを特徴とする2サ
    イクル内燃エンジン。
  2. 【請求項2】 前記混合気通路(41)の下流端に、前
    記クランク室(18)と前記燃焼作動室(15)とを連
    通する連通路(41A)が設けられ、前記ピストン(2
    0)の下降行程において、前記排気口(34)が開かれ
    た後、前記第一掃気口(31A、31A)が開かれ、該
    第一掃気口(31A、31A)より若干遅れて、前記第
    二掃気口(31B、31B)と前記連通路(41A)の
    下流端に設けられた混合気供給口(33)とが開かれる
    ようにされ、前記燃焼作動室(15)に、エアー(A)
    が混合気(M)に先行して供給されるようになされてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の2サイクル内燃エ
    ンジン。
  3. 【請求項3】 前記エアー通路(42)及び前記混合気
    通路(41)にそれぞれ逆止弁(52、47)が介装さ
    れていることを特徴とする請求項1又は2に記載の2サ
    イクル内燃エンジン。
  4. 【請求項4】 前記一対の第一掃気通路(32A、32
    A)は、前記クランク室(18)側で合流せしめられて
    いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に
    記載の2サイクル内燃エンジン。
  5. 【請求項5】 前記一対の第一掃気通路(32A、32
    A)は、前記クランク室(18)側の端部(32e)が
    絞られていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    か一項に記載の2サイクル内燃エンジン。
  6. 【請求項6】 前記エアー通路(42)と前記混合気通
    路(41)とが隣り合わせに設けられていることを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の2サイク
    ル内燃エンジン。
  7. 【請求項7】 前記連通路(41A)の前記混合気供給
    口(33)からの混合気(M)が前記燃焼作動室(1
    5)内の燃焼室(15a)に向けて吹き出されるように
    されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか
    一項に記載の2サイクル内燃エンジン。
  8. 【請求項8】 前記混合気生成手段は気化器(40)で
    あり、該気化器(40)に前記エアー通路(42)及び
    前記混合気通路(41)が設けられるとともに、前記エ
    アー通路(42)及び前記混合気通路(41)にそれぞ
    れ相互に連動するスロットル弁(44、43)が配設さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一
    項に記載の2サイクル内燃エンジン。
JP11134091A 1999-05-14 1999-05-14 2サイクル内燃エンジン Pending JP2000320338A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11134091A JP2000320338A (ja) 1999-05-14 1999-05-14 2サイクル内燃エンジン
US09/567,742 US6367432B1 (en) 1999-05-14 2000-05-10 Two-stroke cycle internal combustion engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11134091A JP2000320338A (ja) 1999-05-14 1999-05-14 2サイクル内燃エンジン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000320338A true JP2000320338A (ja) 2000-11-21

Family

ID=15120227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11134091A Pending JP2000320338A (ja) 1999-05-14 1999-05-14 2サイクル内燃エンジン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000320338A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002075130A1 (en) * 2001-03-20 2002-09-26 Maruyama Mfg. Co., Inc. Two-cycle engine
JP2003531995A (ja) * 2000-04-27 2003-10-28 アクティエボラゲット エレクトロラックス 2ストローク内燃機関
EP1577518A2 (en) 2004-02-19 2005-09-21 Maruyama MFG. Co., Inc. Two-stroke engine
CN100416060C (zh) * 2003-04-29 2008-09-03 安德烈亚斯.斯蒂尔两合公司 双冲程发动机
US7536982B2 (en) 2002-10-11 2009-05-26 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Two-cycle combustion engine of air scavenging type
JP2010159767A (ja) * 2010-03-15 2010-07-22 Husqvarna Ab 2ストローク内燃機関
DE10059586B4 (de) * 2000-11-30 2011-12-22 Solo Kleinmotoren Gmbh Zweitaktmotor mit Ladungsschichtung
DE10218200B4 (de) * 2002-04-24 2013-05-16 Andreas Stihl Ag & Co. Zweitaktmotor
DE10157579B4 (de) * 2000-12-06 2014-03-27 Dolmar Gmbh Zweitaktmotor mit Frischgasvorlage und Flansch für einen Zweitaktmotor
DE10211404B4 (de) * 2002-03-15 2015-02-19 Andreas Stihl Ag & Co. Tragbares, handgeführtes Arbeitsgerät
DE102012004322B4 (de) 2012-03-03 2021-08-26 Andreas Stihl Ag & Co. Kg Zweitaktmotor mit einer Ansaugvorrichtung

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003531995A (ja) * 2000-04-27 2003-10-28 アクティエボラゲット エレクトロラックス 2ストローク内燃機関
DE10059586B4 (de) * 2000-11-30 2011-12-22 Solo Kleinmotoren Gmbh Zweitaktmotor mit Ladungsschichtung
DE10157579B4 (de) * 2000-12-06 2014-03-27 Dolmar Gmbh Zweitaktmotor mit Frischgasvorlage und Flansch für einen Zweitaktmotor
WO2002075130A1 (en) * 2001-03-20 2002-09-26 Maruyama Mfg. Co., Inc. Two-cycle engine
DE10211404B4 (de) * 2002-03-15 2015-02-19 Andreas Stihl Ag & Co. Tragbares, handgeführtes Arbeitsgerät
DE10218200B4 (de) * 2002-04-24 2013-05-16 Andreas Stihl Ag & Co. Zweitaktmotor
US7536982B2 (en) 2002-10-11 2009-05-26 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Two-cycle combustion engine of air scavenging type
CN100416060C (zh) * 2003-04-29 2008-09-03 安德烈亚斯.斯蒂尔两合公司 双冲程发动机
US7066119B2 (en) 2004-02-19 2006-06-27 Maruyama Mfg. Co., Inc. Two-stroke engine
EP1577518A3 (en) * 2004-02-19 2006-02-22 Maruyama MFG. Co., Inc. Two-stroke engine
EP1577518A2 (en) 2004-02-19 2005-09-21 Maruyama MFG. Co., Inc. Two-stroke engine
JP2010159767A (ja) * 2010-03-15 2010-07-22 Husqvarna Ab 2ストローク内燃機関
DE102012004322B4 (de) 2012-03-03 2021-08-26 Andreas Stihl Ag & Co. Kg Zweitaktmotor mit einer Ansaugvorrichtung

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3616339B2 (ja) 2サイクル内燃エンジン
US6367432B1 (en) Two-stroke cycle internal combustion engine
JP4082868B2 (ja) 2サイクル内燃エンジン
JP4726201B2 (ja) 2サイクル内燃エンジン
JP4585920B2 (ja) 2サイクル内燃エンジン
JP2002054443A (ja) 2サイクル内燃エンジン
JP4606966B2 (ja) 層状掃気2サイクル内燃エンジン
JP2002276377A (ja) 2サイクル内燃エンジン
US6662766B2 (en) Two-stroke internal combustion engine
CA1248027A (en) Air-scavenged two-cycle internal combustion engine
US6450135B1 (en) Two-stroke internal combustion engine
JP2000320338A (ja) 2サイクル内燃エンジン
US8800508B2 (en) Loop scavenged two-stroke internal combustion engine
JPH10246115A (ja) 4サイクル内燃エンジン
JP3773507B2 (ja) 2サイクル内燃エンジン
JP3148748B1 (ja) 2サイクル内燃エンジン
JP2001323816A (ja) 2サイクル内燃エンジン
JP2001027122A (ja) 2サイクルエンジン
JPH11287124A (ja) 2サイクルガソリンエンジン
JP3932267B2 (ja) 2サイクルエンジン
JP2001329844A (ja) 2サイクルエンジン
JPH09242546A (ja) クランク室予圧縮型火花点火式2ストローク内燃機関
JP2010133370A (ja) 2サイクルエンジン
JP2001355450A (ja) 層状掃気2行程内燃機関
JP2000186558A (ja) 層状掃気2サイクルエンジン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081209

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090414