JPH07269639A - 液体封入型防振装置 - Google Patents

液体封入型防振装置

Info

Publication number
JPH07269639A
JPH07269639A JP6297994A JP6297994A JPH07269639A JP H07269639 A JPH07269639 A JP H07269639A JP 6297994 A JP6297994 A JP 6297994A JP 6297994 A JP6297994 A JP 6297994A JP H07269639 A JPH07269639 A JP H07269639A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
outer cylinder
cylinder
pressure
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6297994A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetaka Ito
秀毅 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd filed Critical Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Priority to JP6297994A priority Critical patent/JPH07269639A/ja
Publication of JPH07269639A publication Critical patent/JPH07269639A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 筒金と外筒の間を長期間に亙って確実にシー
ルする。 【構成】 内筒に固着したゴム材3の外周に筒金8を固
着する。筒金8の外周に外筒2を圧着してゴム材3と外
筒8の間に液体封入室を形成する。筒金8の端部外周に
ゴム製のゴムシール材14を付設する。ゴムシール材1
4に一対の環状リップ15,16を形成し、筒金8に対
する外筒2の圧着時に、環状リップ15,16間の空間
部18に液体を封入する。筒金8と外筒2の間には環状
リップ15,16のゴム弾性力に加えて、空間部18内
の圧力が作用する。空間部18には環状リップ16を通
して液体封入室5内の圧力が作用するため、筒金8と外
筒2の間は液体封入室5内の圧力に応じた力でシールす
ることができる。仮に、長期使用によって環状リップ1
5,16のゴム弾性力が低下しても、空間部18内の液
体の圧力によって充分なシール圧を維持することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のエンジンマウ
ント等として用いられる防振装置、とりわけ、内部にシ
リコンオイル等の液体が封入された液体封入型防振装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の液体封入型防振装置として、図
5,図6に示すようなものがある。
【0003】この防振装置は、車体等に取り付けられる
内筒1と、エンジン等に取り付けられる外筒2との間に
吸振用のゴム材3が介装されると共に、ゴム材3と外筒
2の間にオリフィス通路4を備えた液体封入室5が形成
され、ゴム材3による吸振作用と、液体封入室5内の液
体がオリフィス通路4を通過する際の減衰作用とによっ
て振動の伝達を防止するようなっている。そして、前記
ゴム材3には、その外周面に開口する凹部6が形成され
ると共に、この凹部6に対応する位置に窓7を備えた筒
金8が固着されており、前記外筒2はこの筒金8の外周
にかしめ等の手段によって圧着されている。尚、外筒2
に形成された開口には、ダイヤフラム9が固着されてい
て、外筒2を筒金8に圧着した状態においてこのダイヤ
フラム9と前記凹部6とが液体封入室5を形成するよう
になっている。また、前記筒金8の端部外周には環状突
起10aを備えたゴムシール材10が付設されていて、
外筒2を筒金8の外周に圧着した際にこのゴムシール材
10の環状突起10aを押し潰し、それによって両者
2,8間をシールして液体封入室5の密封を保つように
なっている。
【0004】尚、この類似技術は、例えば、特開昭63
−199939号公報や特開平4−272536号公報
等に示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記防振装置
の場合、筒金8と外筒2の間のシールはゴムシール材1
0の持つゴム弾性のみに依存しているため、経時使用に
よってゴムシール材10の弾性が低下した場合に、シー
ル性能が低下することが考えられる。
【0006】そこで本発明は、筒金と外筒の間を長期間
に亙って確実にシールできるようにして耐久性に優れた
液体封入型防振装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項1の発明は、内筒外周に固着
された吸振用のゴム材の外周に凹部を形成すると共に、
この凹部に対応する窓を有する筒金を前記ゴム材の外周
に固着し、この筒金の端部外周にゴムシール材を付設す
る一方で、筒金の外周に外筒を圧着し、筒金と外筒とを
前記ゴムシール材によって密封して前記凹部と外筒の間
に液体封入室を形成して成る液体封入型防振装置におい
て、前記ゴムシール材に、外筒の内周面に密接する一対
の環状リップを形成し、前記筒金に対する外筒の圧着時
に、この両環状リップ間の空間部に液体を封入した。
【0008】また、請求項2の発明は、外筒の内周面
に、前記環状リップの軸方向変位を規制する突部を設け
た。
【0009】
【作用】請求項1の発明の場合、筒金と外筒の間には、
環状リップのゴム弾性力と、空間部内の液体の圧力とが
シール圧として作用する。液体封入室の圧力は環状リッ
プを通して空間部内の液体に作用するため、筒金と外筒
の間のシール圧は充分に高く維持される。
【0010】請求項2の発明の場合、環状リップの軸方
向変位が突部によって規制されるため、空間部内の液体
の圧力は、環状リップを外筒に押し付けるように効率良
く作用する。
【0011】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図1〜図4に基づ
いて説明する。尚、図5,図6に示した従来のものと同
一部分には同一符号を用いるものとする。
【0012】図面において、1は、車体等にロッド(図
示せず。)を介して取り付けられる内筒であり、2は、
エンジン等の取付部材にブラケット(図示せず。)を介
して取り付けられる外筒である。内筒1と外筒2の間に
は吸振用のゴム材3が介装されている。
【0013】ゴム材3は内筒1の外周に加硫接着される
と共に、その外周の軸方向略中央に、液体封入室5を構
成する凹部6が形成されている。この凹部6には液体封
入室5を上下二つの部屋5a,5bに画成する仕切板1
1が渡設され、この仕切板11によって画成された上下
の部屋5a,5bが後述するオリフィス通路4によって
連通するようになっている。尚、12は、ゴム材3の特
性を調整するためにゴム材3の設定位置に設けられた空
洞部である。
【0014】8は、ゴム材の外周面に加硫接着された筒
金であり、この筒金8の上部略中央の前記ゴム材3の凹
部6に対応する位置には窓7が形成されている。また、
この筒金8の下部略中央には、液体封入室5の前記二つ
の部屋5a,5bを連通するオリフィス通路4が外周面
に沿って形成されている。
【0015】一方、外筒2には、その周方向に沿って二
つの開口13a,13bが形成されると共に、これらの
開口13a,13bを閉塞するようにダイヤフラム9が
加硫接着されている。このダイヤフラム9は外筒2を筒
金8の外周に組み付けた状態でゴム材3の凹部6と共に
液体封入室5を構成するもので、通常状態においては、
各開口13a,13b部分で外筒2の内側方向に半球状
にたわんでおり、外筒2の下方変位によって液体封入室
5の下側の部屋5bが圧縮され、その内部の液体がオリ
フィス通路4を通って上側の部屋5aに流入すると、開
口13a,13b方向に膨出変形して上側の部屋5aの
液体量の増加を許容するようになっている。
【0016】また、前記筒金8の両端部外周にはゴム材
3が延出して固着されており、この延出したゴム材3の
一部が、筒金8と外筒2の間をシールするゴムシール材
14となっている。このゴムシール材14には、図1,
図4に拡大して示すように、一対の環状リップ15,1
6が軸方向に所定間隔離間して形成されている。環状リ
ップ15,16は、図4に示すように、先端が内側方向
(互いに対向する方向)に傾斜するテーパ形状に形成さ
れており、これらの各外側斜面の途中には軸方向に沿っ
て張り出す支持突部17が一体に形成されている。環状
リップ15,16の支持突部17よりも先の部分は、径
方向外側から荷重がかかったときに内側(互いに対向す
る方向)に容易に折り曲げられ、両環状リップ間に所定
容積の空間部18を形成するようになっている。
【0017】前記外筒2は、筒金8の外周に嵌合され、
その状態でかしめ等の手段によって筒金8に圧着される
のであるが、外筒2の両端内周には、テーパ面19を備
えた一対のガイド突部20,21が環状に加硫接着され
ており、外筒2の圧着時に環状リップ15,16の先端
がこのガイド突部20,21間に案内されるようになっ
ている。そして、ガイド突起20,21は、筒金8と外
筒2の組付完了後には環状リップ15,16の軸方向の
変位を規制する機能を為すようになる。
【0018】ここで、前記外筒2は、組付時に、内筒
1、ゴム材3、筒金8等と共に所定の液体槽に入れられ
て、その槽内で筒金8の外周に圧着される。そして、こ
のとき液体封入室5には槽内の液体が充填されるのであ
るが、さらにこのとき同時に環状リップ15,16間に
形成される前記空間部18内にも同じ槽内の液体が充填
される。
【0019】こうして製造された防振装置は、ゴム材3
による吸振作用と、液体封入室5内の液体Lがオリフィ
ス通路4を通過する際の減衰作用とによって振動の伝達
を防止する。
【0020】また、この防振装置においては、環状リッ
プ15,16のゴム弾性力、特にその両支持突部17の
ゴム弾性力と、空間部18内の液体の圧力とによって筒
金8と外筒2の間を確実にシールすることができる。そ
して、この防振装置の場合、環状リップ15,16のゴ
ム弾性力に加えて、空間部18内の液体の圧力が、筒金
8と外筒2の間のシール圧として働くため、仮に、長期
間の使用等によって環状リップ15,16のゴム弾性が
低下することがあっても液体封入室5からの液漏れを確
実に防止することができる。また、空間部18には、一
方の環状リップ16を通して液体封入室5の圧力が作用
するため、液体封入室5内の圧力に応じた圧によって筒
金8と外筒2の間をシールすることができ、液体封入室
5内が高圧になっても同室5内からの液漏れを確実に防
止することができる。そして、環状リップ15の軸方向
の変位は外筒2のガイド突部20によって規制されるた
め、空間部18内の圧力を筒金8と外筒2の間のシール
圧として効率良く作用させることができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、筒金の
外周に付設するゴムシール材に、外筒の内周面に密接す
る一対の環状リップを形成し、筒金に対する外筒の圧着
時に、この両環状リップ間の空間部に液体を封入するこ
とにより、筒金と外筒の間に、環状リップのゴム弾性力
に加えて、空間部内の液体の圧力がシール圧として作用
するようにしたため、経時使用によってゴムシール材の
ゴム弾性が低下しても空間部内の液体の圧力によって充
分なシール圧を維持することができる。したがって、こ
の発明によれば、筒金と外筒の間を長期間に亙って確実
にシールすることができる。また、この発明において
は、液体封入室の圧力が空間部内の液体に作用する構造
となっているため、液体封入室内の圧力が高くなった場
合ほど筒金と外筒の間のシール圧が高くなり、したがっ
て、液体封入室からの液漏れを効果的に防止することが
できるという利点もある。
【0022】また、請求項2の発明は、外筒の内周面
に、環状リップの軸方向変位を規制する突部を設け、両
環状リップ間の液体の圧力が環状リップを外筒に押し付
けるように効率良く作用するようにしたため、筒金と外
筒の間をより確実にシールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図2のA部分に対応す
る拡大断面図。
【図2】同実施例を示す断面図。
【図3】図2のB−B線に沿う断面図。
【図4】同実施例を示す拡大断面図。
【図5】従来の技術を示す断面図。
【図6】同技術を示す拡大断面図。
【符号の説明】 1…内筒、 2…外筒、 3…ゴム材、 5…液体封入室、 6…凹部、 7…窓、 8…筒金、 14…ゴムシール材、 15,16…環状リップ 18…空間部、 20…ガイド突部(突部)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内筒外周に固着された吸振用のゴム材の
    外周に凹部を形成すると共に、この凹部に対応する窓を
    有する筒金を前記ゴム材の外周に固着し、この筒金の端
    部外周にゴムシール材を付設する一方で、筒金の外周に
    外筒を圧着し、筒金と外筒とを前記ゴムシール材によっ
    て密封して前記凹部と外筒の間に液体封入室を形成して
    成る液体封入型防振装置において、前記ゴムシール材
    に、外筒の内周面に密接する一対の環状リップを形成
    し、前記筒金に対する外筒の圧着時に、この両環状リッ
    プ間の空間部に液体を封入したことを特徴とする液体封
    入型防振装置。
  2. 【請求項2】 外筒の内周面に、前記環状リップの軸方
    向変位を規制する突部を設けたことを特徴とする請求項
    1記載の液体封入型防振装置。
JP6297994A 1994-03-31 1994-03-31 液体封入型防振装置 Pending JPH07269639A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6297994A JPH07269639A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 液体封入型防振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6297994A JPH07269639A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 液体封入型防振装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07269639A true JPH07269639A (ja) 1995-10-20

Family

ID=13215994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6297994A Pending JPH07269639A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 液体封入型防振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07269639A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0894997A1 (fr) * 1997-08-01 1999-02-03 Hutchinson Support antivibratoire hydraulique
EP1707842A1 (de) 2005-03-30 2006-10-04 ZF FRIEDRICHSHAFEN Aktiengesellschaft Hydrobuchse mit Axialdichtung
DE102005054853B3 (de) * 2005-11-15 2007-05-10 Zf Friedrichshafen Ag Verfahren zur Herstellung eines Hydrolagers sowie nach diesen Verfahren hergestelltes Hydrolager
CN114270072A (zh) * 2019-08-27 2022-04-01 株式会社普利司通 液封衬套

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0894997A1 (fr) * 1997-08-01 1999-02-03 Hutchinson Support antivibratoire hydraulique
FR2766892A1 (fr) * 1997-08-01 1999-02-05 Hutchinson Support antivibratoire hydraulique
US6012710A (en) * 1997-08-01 2000-01-11 Hutchinson Hydraulic antivibration support
EP1707842A1 (de) 2005-03-30 2006-10-04 ZF FRIEDRICHSHAFEN Aktiengesellschaft Hydrobuchse mit Axialdichtung
DE102005014834A1 (de) * 2005-03-30 2006-10-12 Zf Friedrichshafen Ag Hydrobuchse mit Axialdichtung
DE102005014834B4 (de) * 2005-03-30 2007-05-10 Zf Friedrichshafen Ag Hydrobuchse mit Axialdichtung
DE102005054853B3 (de) * 2005-11-15 2007-05-10 Zf Friedrichshafen Ag Verfahren zur Herstellung eines Hydrolagers sowie nach diesen Verfahren hergestelltes Hydrolager
CN114270072A (zh) * 2019-08-27 2022-04-01 株式会社普利司通 液封衬套
CN114270072B (zh) * 2019-08-27 2023-04-14 株式会社普洛斯派 液封衬套

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5183243A (en) Fluid-filled elastic mount having caulked portion for sealing off fluid chamber
JP4054079B2 (ja) 防振装置
JP3193253B2 (ja) 流体封入式防振ブッシュ
JP4073648B2 (ja) 液封入式防振装置
JPH07269639A (ja) 液体封入型防振装置
JPH0546451B2 (ja)
JP2638602B2 (ja) 防振装置
JPH0524837Y2 (ja)
JP2001241490A (ja) 液封入式ボディマウント
JPH10141425A (ja) 防振装置
JPH10132017A (ja) 防振装置
JP2004156769A (ja) 液封入式防振装置
JP3627397B2 (ja) 流体封入式筒形マウント
JPH08152044A (ja) 流体封入式ストラットマウント
JPH0524836Y2 (ja)
JP3838280B2 (ja) 液体封入式エンジンマウント
JPH07269638A (ja) 液体封入型防振装置
JPH1047424A (ja) 防振装置
JPH11210808A (ja) マウント装置
JP4303021B2 (ja) 液封入式防振装置
JP2002340080A (ja) 液体封入式マウント
JP3753471B2 (ja) 液体封入式筒型マウント
JP3547604B2 (ja) 液体封入式防振マウントの製造方法
JP2001074086A (ja) 防振装置
JPH0942367A (ja) 防振装置