JPH07258067A - 浴用剤組成物 - Google Patents

浴用剤組成物

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JPH07258067A
JPH07258067A JP4849794A JP4849794A JPH07258067A JP H07258067 A JPH07258067 A JP H07258067A JP 4849794 A JP4849794 A JP 4849794A JP 4849794 A JP4849794 A JP 4849794A JP H07258067 A JPH07258067 A JP H07258067A
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JP
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oil
agent composition
acid
bath agent
examples
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Application number
JP4849794A
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English (en)
Inventor
Yuji Ichii
雄二 一井
Norihiro Tanaka
規弘 田中
Shinobu Mori
忍 森
Hidenori Yorozu
秀憲 萬
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 βアドレナリン作用興奮薬を含有する浴用剤
組成物。 【効果】 本発明の浴用剤組成物は、十分な肌のみずみ
ずしさ及び身体の温まり感を与えるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、肌にみずみずしさを与
え、かつ身体の温まり感に優れた浴用剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】入浴は身体を清潔にし、手足のみならず
身体を芯まで温め、精神的にもリラックスさせる等の種
々の効果があり、日常生活上欠くことのできない行為で
ある。一方、入浴による肌からの油分の喪失、特に冬期
における入浴後の肌のかさつきを訴える人が多い。そし
て、このような人は入浴後の肌のかさつきを抑制するた
めに、通常、入浴後にローションやクリーム等の各種の
スキンケア商品を使用しているのが現状である。しか
し、スキンケア商品を使用する場合、その塗布等に労力
を要し、特に高齢者にとっては身体の隅々まで十分にス
キンケア商品を塗り込むことは困難である。そこで、浴
用剤に油分を配合することにより、浴後の肌のかさつき
を防止しようとする試みがなされ、また、温泉成分であ
る種々の無機塩等を主成分とした浴用剤が、疲労回復や
温まり感の向上等の温浴効果の向上を目的として開発さ
れてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記油
分や温泉成分を配合した入浴剤による肌のみずみずしさ
及び身体の温まり感は必ずしも十分とはいえず、更に肌
にみずみずしさを与え、かつ身体の温まり感に優れた浴
用剤が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような実情におい
て、本発明者らは鋭意検討を行った結果、βアドレナリ
ン作用興奮薬を配合した浴用剤組成物が、肌にみずみず
しさを与え、かつ身体の温まり感に優れていることを見
出し、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、βアドレナリン作用
興奮薬を含有する浴用剤組成物を提供するものである。
【0006】本発明に用いるβアドレナリン作用興奮薬
としては、特に限定されるものではないが、イソプロテ
レノール、エピネフリン、ノルエピネフリン、ドブタミ
ン、ドパミン、ブトパミン、サルブタモール、テルブタ
リン、イソエタリン、プロトキロール、フェノテロー
ル、メタプロテレノール、クロルプレナリン、ヘキソプ
レナリン、トリメトキノール、塩酸プロカテロール、プ
レナルテロール、フォルスコリン、ジソジウム(R,
R)−5−[2−[[2−(3−クロロフェニル)−2
−ヒドロキシエチル]−アミノ]プロピル]−1,3−
ベンゾジオキソール−2,2−ジカルボキシレート、
(R*,R*)−4−[2−({2−[(3−クロロフェ
ニル)−2−ヒドロキシエチル]アミノ}プロピル)フ
ェニル]フェノキシ酢酸、{2−ヒドロキシ−5−[2
−({2−ヒドロキシ−3−[4−(1−メチル−4−
トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イ
ル]フェノキシ}プロピル)アミノ]エトキシ}−ベン
ズアミドモノメタンスルフォネート、エリスロ−DL−
1−(7−メチリンダン−4−イロキシ)−3−イソプ
ロピルアミノブタン−2−オール、及びこれらの薬理的
に許容される塩等が挙げられる。薬理的に許容される塩
としては、薬理的に許容される酸付加塩、金属塩、アン
モニウム塩、有機アミン付加塩、アミノ酸付加塩等が挙
げられる。本発明においては、イソプロテレノール、ド
ブタミン、サルブタモール、及びこれらの薬理的に許容
される塩からなる群から選ばれる1種又は2種以上を用
いることが好ましく、この場合、塩としては塩酸塩や硫
酸塩が好ましい。βアドレナリン作用興奮薬の配合量
は、組成物全量中0.005重量%(以下、単に「%」
で示す)以上であることが好ましく、特に0.01〜2
0%とすることが望ましい。
【0007】本発明の浴用剤組成物においては、上記β
アドレナリン作用興奮薬に無機塩類を併用することよ
り、肌のみずみずしさ及び身体の温まり感を与える効果
がより高まる。本発明に用いる無機塩類としては、塩化
ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、ホ
ウ砂、硫酸ナトリウム、硫化ナトリウム、セスキ炭酸ナ
トリウム、硝酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ポリ
リン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、酸化カルシウ
ム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、塩化カリウム、硫化カリウム等が例示される。本
発明においては、このうち塩化ナトリウム、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、セスキ炭
酸ナトリウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウムを使用することが好ましい。無機塩の配
合量は、組成物全量中5%以上、特に10%以上とする
ことが好ましく、かつ上記βアドレナリン作用興奮薬に
対する量が重量比で0.25〜20,000倍、特に
0.5〜10,000倍、更に0.5〜1,000倍と
なる量とすることが好ましい。
【0008】また、本発明の浴用剤組成物においては、
上記βアドレナリン作用興奮薬に有機酸と炭酸塩とを併
用することにより、肌のみずみずしさ及び身体の温まり
感を与える効果がより高まる。本発明に用いる有機酸と
しては、例えばコハク酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石
酸、クエン酸、安息香酸等が挙げられる。これらは単独
又は2種以上を組み合わせて使用することができる。本
発明に用いる炭酸塩としては、例えば炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、セスキ酸炭酸ナトリウム等が挙
げられる。これらは単独又は2種以上を組み合わせて使
用することができる。本発明においては、炭酸塩とし
て、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸マグネ
シウム、セスキ炭酸ナトリウム、有機酸としてコハク
酸、フマル酸を使用することが好ましい。炭酸塩の含有
量は、組成物全量中5〜80%、特に10〜50%とす
ることが好ましい。有機酸の含有量は、当該炭酸塩の1
0〜300%、特に30〜150%とすることが好まし
い。また、炭酸塩とβアドレナリン作用興奮薬の配合比
は、βアドレナリン作用興奮薬に対する炭酸塩の重量比
が0.25〜16,000倍、特に0.5〜5,000
倍、更に0.5〜500倍とすることが好ましい。な
お、本発明浴用剤組成物中に有機酸と炭酸塩を併用した
場合には、浴湯中で発生する二酸化炭素を浴湯中に溶解
せしめ、当該溶存二酸化炭素による血行促進効果を得る
ために、必要に応じて浴用剤組成物中に浴湯を弱酸性
(好ましくはpH5〜7)にするための酸成分を配合す
るのが好ましい。このような酸成分としては、特に制限
されないが、前記有機酸を過剰に配合するのが好まし
い。
【0009】更に、本発明の浴用剤組成物においては、
上記βアドレナリン作用興奮薬に油性成分を併用するこ
とにより、肌のみずみずしさ及び身体の温まり感を与え
る効果がより高まる。
【0010】本発明で用いる油性成分としては、油脂
類、ロウ類、炭化水素類、高級脂肪酸類、高級アルコー
ル類、エステル類、精油類、シリコーン油類などを挙げ
ることができる。油脂類としては、例えば大豆油、ヌカ
油、ホホバ油、アボガド油、アーモンド油、オリーブ
油、カカオ油、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ油、ヤシ
油、ミンク油、牛脂、豚脂等の天然油脂、これらの天然
油脂を水素添加して得られる硬化油及びミリスチン酸グ
リセリド、2−エチルヘキサン酸トリグリセリド等の合
成トリグリセリド等が挙げられる。ロウ類としてはカル
ナバロウ、鯨ロウ、ミツロウ、ラノリン等が挙げられ
る。炭化水素類としては流動パラフィン、ワセリン、パ
ラフィンマイクロクリスタリンワックス、セレシン、ス
クワラン、ブリスタン等が挙げられる。高級脂肪酸類と
してはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノ
レン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸等が挙げられ
る。高級アルコール類としてはラウリルアルコール、セ
チルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアル
コール、ラノリンアルコール、コレステロール、2−ヘ
キシルデカノール等が挙げられる。エステル類としては
オクタン酸セチル、オクタン酸トリグリセライド、乳酸
ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、
ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸オクチルドデシ
ル、パルミチン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピ
ル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル、イソステ
アリン酸コレステロール、POEソルビット脂肪酸エス
テル等が挙げられる。精油類としてはハッカ油、ジャス
ミン油、ショウ脳油、ヒノキ油、トウヒ油、リュウ油、
テレピン油、ケイ皮油、ベルガモット油、ミカン油、シ
ョウブ油、パイン油、ラベンダー油、ベイ油、クローブ
油、ヒバ油、バラ油、ユーカリ油、レモン油、タイム
油、ペパーミント油、ローズ油、セージ油、メントー
ル、シネオール、オイゲノール、シトラール、シトロネ
ラール、ボルネオール、リナロール、ゲラニオール、カ
ンファー、チモール、スピラントール、ピネン、リモネ
ン、テルペン系化合物等が挙げられる。シリコーン油類
としてはジメチルポリシロキサン等が挙げられる。これ
ら上述の油性成分は1種又は2種以上を組み合わせて使
用することができる。本発明においては、このうち特に
ミリスチン酸グリセリド、2−エチルヘキサン酸トリグ
リセリド、ラノリン、流動パラフィン、ワセリン、パラ
フィンマイクロスタリンワックス、スクワラン、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、リノール酸、リノ
レン酸、イソステアリン酸、セチルアルコール、ステア
リルアルコール、オレイルアルコール、コレステロー
ル、オクタン酸セチル、オクタン酸トリグリセライド、
ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデ
シル、イソステアリン酸コレステロール、POEソルビ
ット脂肪酸エステル、ハッカ油、トウヒ油、ケイ皮油、
ローズ油、メントール、シネオール、オイゲノール、シ
トラール、シトロネラール、ゲラニオール、ピネン、リ
モネン、ジメチルポリシロキサンを使用することが好ま
しい。油性成分の浴用剤組成物中における含有量は浴用
剤の剤型(形態)に応じて適宜選定することができ、通
常、組成物全量中0.1〜95%とすることができる。
また、油性成分とβアドレナリン作用興奮薬の配合比
は、βアドレナリン作用興奮薬に対する油性成分の配合
量が重量比で0.005〜19,000倍、特に0.0
05〜9,500倍、更に0.005〜950倍となる
量とすることが好ましい。
【0011】また、本発明の浴用剤組成物には、必要に
応じて油性成分の分酸・乳化剤を加えることができる。
分散・乳化剤は浴用剤を浴湯に溶解した時、浴用剤中の
油性成分が水面に浮かないようにする働きをし、かつ浴
湯を白濁させ、0.01%の水溶液の透明度が40cm
以下、好ましくは20cm以下とし、牛乳風呂のごとく
高級なイメージを醸し出すこともできる。このような分
散・乳化剤としては水溶性高分子化合物、界面活性剤な
どが挙げられる。このうち水溶性高分子としてはアルギ
ン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエス
テル、アラビアガム、キサンタンガム、ペクチン、トラ
ガント、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチ
ルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレ
ングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、乳タンパク質、大豆タンパク質、ゼラチン、卵
タンパク質、カゼインナトリウム、ホエータンパク質等
が挙げられるが、アラビアガム、キサンタンガム等のガ
ム剤及びカゼインナトリウム、ホエータンパク質等が挙
げられ、このうちアラビアガム、キサンタンガム等のガ
ム及びカゼインナトリウム、ホエータンパク質等の水溶
性タンパク質が好ましい。
【0012】また、上記界面活性剤としては、アニオン
性、カチオン性、非イオン性、天然、合成のいずれの界
面活性剤も使用できるが、皮膚に対する刺激性を考慮す
ると非イオン性のものを使用することが好ましい。非イ
オン性界面活性剤としては、例えばグリセリン脂肪酸エ
ステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソ
ルビット、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテ
ル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ポリグリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。こ
れらの分散・乳化剤は1種又は2種以上を組み合わせて
用いることができ、その配合量は前記油性成分に対して
5〜100%とすることが好ましい。
【0013】本発明の浴用剤組成物には、更に通常浴用
剤に用いられている公知の下記浴用剤原料を配合するこ
とができるが、配合できる浴用剤原料は例示されたもの
に限定されることはない。 (a)無機酸類;ホウ酸、メタケイ酸、無水ケイ酸等。 (b)生薬類;ウイキョウ、カミツレ、イチョウ、オオ
バク、桂皮、紅花、芍薬、ショウキョウ、菖蒲、センキ
ュウ、トウキ、チンピ、ソウジュツ、カノコソウ、ビャ
クシ、トウヒ、ハッカ、ブクリョウ、人参等。 (c)色素類;黄色4号、青色1号、黄色202号の
(1)等の厚生省令に定められたタール色素別表I及び
IIの色素、クロロフィル、リボフラビン、クロシン、
紅花、アントラキノン等の食品添加物として認められて
いる天然色素等。 (d)ビタミン類;ビタミンA、ビタミンC、ビタミン
D、ビタミンE等。 (e)香料類 (f)その他;硫黄、湯の花、鉱砂、雲母末、中性白
土、いり糠、殺菌剤、防腐剤、その他製剤上必要な成分
等。
【0014】本発明の浴用剤組成物は、前記必須成分に
必要に応じて前記任意成分を加えて製造することができ
る。これらの任意成分の配合量は製剤中に0〜99%の
範囲で配合される。また、上記のようにして調製された
本発明の浴用剤組成物に0.01〜90%の範囲で適当
量の水を加えて製剤の安定性を増したり、製剤を乳化さ
せた形態とすることもできる。なお、本発明の浴用剤組
成物は、公知の浴用剤と同様に粉末、顆粒、錠剤、液体
等様々な剤型にできることはいうまでもない。
【0015】本発明の浴用剤組成物は、入浴の際に浴湯
に投入して使用されるものであるが、1回の使用量はβ
アドレナリン作用興奮薬の濃度が0.01〜200pp
mとなる量とすることが好ましい。この濃度が0.1p
pm未満では、肌のみずみずしさ及び身体の温まり感を
与えることができず、また200ppmを越えても肌の
みずみずしさ及び身体の温まり感を与える効果がより向
上するものでもない。
【0016】
【発明の効果】本発明の浴用剤組成物は、十分な肌のみ
ずみずしさ及び身体の温まり感を与えるものである。
【0017】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1〜4及び比較例1 表1に示す組成の液状の浴用剤組成物を常法により調製
し、下記試験法により、肌のみずみずしさ及び身体の温
まり感について調べた。結果を表1に示す。
【0018】・肌のみずみずしさ:表1に示す1回当た
りの使用量の浴用剤組成物を40℃、150lの湯で満
たされた浴槽に投入する。投入10分後、湯を十分攪拌
した後、各被験者(n=5)を5分間入浴させ、肌のみ
ずみずしさを以下の基準により判定し、その平均点で示
した。 5点:非常にみずみずしい。 4点:かなりみずみずしい。 3点:みずみずしい。 2点:ややみずみずしい。 1点:さら湯と同等である。 ・身体の温まり感:上記の各被験者の身体の温まり感を
以下の基準により判定し、その平均点で示した。 5点:非常に温まる。 4点:よく温まる。 3点:温まる。 2点:やや温まる。 1点:さら湯と同等である。
【0019】
【表1】
【0020】表1から、βアドレナリン作用興奮薬を配
合した実施例1〜4の浴用剤組成物は、βアドレナリン
作用興奮薬を配合しない比較例1の浴用剤組成物と比べ
て、肌のみずみずしさ及び身体の温まり感を与える効果
が優れていることがわかる。
【0021】実施例5〜8及び比較例2〜3 表2に示す組成の粉末状の浴用剤組成物を常法により調
製し、実施例1と同様の試験方法により、肌のみずみず
しさ及び身体の温まり感について調べた。結果を表2に
示す。
【0022】
【表2】
【0023】表2から、無機塩類を配合した浴用剤組成
物において、βアドレナリン作用興奮薬を配合した実施
例5〜8の浴用剤組成物は、βアドレナリン作用興奮薬
を配合しない比較例2、3の浴用剤組成物よりも肌のみ
ずみずしさ及び身体の温まり感を与える効果が優れてい
ることがわかる。
【0024】実施例9〜12及び比較例4 表3に示す組成の錠剤状の浴用剤組成物を常法により調
製し、実施例1と同様の試験方法により、肌のみずみず
しさ及び身体の温まり感について調べた。結果を表3に
示す。
【0025】
【表3】
【0026】表3から、有機酸と炭酸塩とを配合した浴
用剤組成物において、βアドレナリン作用興奮薬を配合
した実施例9〜12の浴用剤組成物は、βアドレナリン
作用興奮薬を配合しない比較例4の浴用剤組成物よりも
肌にみずみずしさを与える効果及び身体の温まり感が優
れていることがわかる。
【0027】実施例13〜16及び比較例5 表4に示す組成の液状の浴用剤組成物を常法により調製
し、実施例1と同様の試験方法により、肌にみずみずし
さを与える効果及び身体の温まり感について調べた。結
果を表4に示す。
【0028】
【表4】
【0029】表4から、油性成分を配合した浴用剤組成
物において、βアドレナリン作用興奮薬を配合した実施
例13〜16の浴用剤組成物は、βアドレナリン作用興
奮薬を配合しない比較例5の浴用剤組成物よりも肌にみ
ずみずしさを与える効果及び身体の温まり感が優れてい
ることがわかる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】本発明に用いるβアドレナリン作用興奮薬
としては、特に限定されるものではないが、イソプロテ
レノール、エピネフリン、ノルエピネフリン、ドブタミ
ン、ドパミン、ブトパミン、サルブタモール、テルブタ
リン、イソエタリン、プロトキロール、フェノテロー
ル、メタプロテレノール、クロルプレナリン、ヘキソプ
レナリン、トリメトキノール、塩酸プロカテロール、プ
レナルテロール、フォルスコリン、ジソジウム(R,
R)−5−[2−[[2−(3−クロロフェニル)−2
−ヒドロキシエチル]−アミノ]プロピル]−1,3−
ベンゾジオキソール−2,2−ジカルボキシレート、
(R,R)−4−[2−({2−[(3−クロロフ
ェニル)−2−ヒドロキシエチル]アミノ}プロピル)
フェニル]フェノキシ酢酸、{2−ヒドロキシ−5−
[2−({2−ヒドロキシ−3−[4−(1−メチル−
4−トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−
イル]フェノキシ}プロピル)アミノ]エトキシ}−ベ
ンズアミドモノメタンスルフォネート、エリスロ−DL
−1−(7−メチルインダン−4−イロキシ)−3−イ
ソプロピルアミノブタン−2−オール、及びこれらの薬
理的に許容される塩等が挙げられる。薬理的に許容され
る塩としては、薬理的に許容される酸付加塩、金属塩、
アンモニウム塩、有機アミン付加塩、アミノ酸付加塩等
が挙げられる。本発明においては、イソプロテレノー
ル、ドブタミン、サルブタモール、及びこれらの薬理的
に許容される塩からなる群から選ばれる1種又は2種以
上を用いることが好ましく、この場合、塩としては塩酸
塩や硫酸塩が好ましい。βアドレナリン作用興奮薬の配
合量は、組成物全量中0.005重量%(以下、単に
「%」で示す)以上であることが好ましく、特に0.0
1〜20%とすることが望ましい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】本発明で用いる油性成分としては、油脂
類、ロウ類、炭化水素類、高級脂肪酸類、高級アルコー
ル類、エステル類、精油類、シリコーン油類などを挙げ
ることができる。油脂類としては、例えば大豆油、ヌカ
油、ホホバ油、アボガド油、アーモンド油、オリーブ
油、カカオ油、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ油、ヤシ
油、ミンク油、牛脂、豚脂等の天然油脂、これらの天然
油脂を水素添加して得られる硬化油及びミリスチン酸グ
リセリド、2−エチルヘキサン酸トリグリセリド等の合
成トリグリセリド等が挙げられる。ロウ類としてはカル
ナバロウ、鯨ロウ、ミツロウ、ラノリン等が挙げられ
る。炭化水素類としては流動パラフィン、ワセリン、パ
ラフィンマイクロクリスタリンワックス、セレシン、ス
クワラン、ブリスタン等が挙げられる。高級脂肪酸類と
してはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノ
レン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸等が挙げられ
る。高級アルコール類としてはラウリルアルコール、セ
チルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアル
コール、ラノリンアルコール、コレステロール、2−ヘ
キシルデカノール等が挙げられる。エステル類としては
オクタン酸セチル、オクタン酸トリグリセライド、乳酸
ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、
ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸オクチルドデシ
ル、パルミチン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピ
ル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル、イソステ
アリン酸コレステロール、POEソルビット脂肪酸エス
テル等が挙げられる。精油類としてはハッカ油、ジャス
ミン油、ショウ脳油、ヒノキ油、トウヒ油、リュウ油、
テレピン油、ケイ皮油、ベルガモット油、ミカン油、シ
ョウブ油、パイン油、ラベンダー油、ベイ油、クローブ
油、ヒバ油、バラ油、ユーカリ油、レモン油、タイム
油、ペパーミント油、ローズ油、セージ油、メントー
ル、シネオール、オイゲノール、シトラール、シトロネ
ラール、ボルネオール、リナロール、ゲラニオール、カ
ンファー、チモール、スピラントール、ピネン、リモネ
ン、テルペン系化合物等が挙げられる。シリコーン油類
としてはジメチルポリシロキサン等が挙げられる。これ
ら上述の油性成分は1種又は2種以上を組み合わせて使
用することができる。本発明においては、このうち特に
ミリスチン酸グリセリド、2−エチルヘキサン酸トリグ
リセリド、ラノリン、流動パラフィン、ワセリン、パラ
フィンマイクロクリスタリンワックス、スクワラン、ラ
ウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、リノール酸、
リノレン酸、イソステアリン酸、セチルアルコール、ス
テアリルアルコール、オレイルアルコール、コレステロ
ール、オクタン酸セチル、オクタン酸トリグリセライ
ド、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチル
ドデシル、イソステアリン酸コレステロール、POEソ
ルビット脂肪酸エステル、ハッカ油、トウヒ油、ケイ皮
油、ローズ油、メントール、シネオール、オイゲノー
ル、シトラール、シトロネラール、ゲラニオール、ピネ
ン、リモネン、ジメチルポリシロキサンを使用すること
が好ましい。油性成分の浴用剤組成物中における含有量
は浴用剤の剤型(形態)に応じて適宜選定することがで
き、通常、組成物全量中0.1〜95%とすることがで
きる。また、油性成分とβアドレナリン作用興奮薬の配
合比は、βアドレナリン作用興奮薬に対する油性成分の
配合量が重量比で0.005〜19,000倍、特に
0.005〜9,500倍、更に0.005〜950倍
となる量とすることが好ましい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】また、本発明の浴用剤組成物には、必要に
応じて油性成分の分散・乳化剤を加えることができる。
分散・乳化剤は浴用剤を浴湯に溶解した時、浴用剤中の
油性成分が水面に浮かないようにする働きをし、かつ浴
湯を白濁させ、0.01%の水溶液の透明度が40cm
以下、好ましくは20cm以下とし、牛乳風呂のごとく
高級なイメージを醸し出すこともできる。このような分
散・乳化剤としては水溶性高分子化合物、界面活性剤な
どが挙げられる。このうち水溶性高分子としてはアルギ
ン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエス
テル、アラビアガム、キサンタンガム、ペクチン、トラ
ガント、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチ
ルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレ
ングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、乳タンパク質、大豆タンパク質、ゼラチン、卵
タンパク質、カゼインナトリウム、ホエータンパク質等
が挙げられるが、このうちアラビアガム、キサンタンガ
ム等のガム及びカゼインナトリウム、ホエータンパク質
等の水溶性タンパク質が好ましい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】本発明の浴用剤組成物には、更に通常浴用
剤に用いられている公知の下記浴用剤原料を配合するこ
とができるが、配合できる浴用剤原料は例示されたもの
に限定されることはない。 (a)無機酸類;ホウ酸、メタケイ酸、無水ケイ酸等。 (b)生薬類;ウイキョウ、カミツレ、イチョウ、オウ
バク、桂皮、紅花、芍薬、ショウキョウ、菖蒲、センキ
ュウ、トウキ、チンピ、ソウジュツ、カノコソウ、ビャ
クシ、トウヒ、ハッカ、ブクリョウ、人参等。 (c)色素類;黄色4号、青色1号、黄色202号の
(1)等の厚生省令に定められたタール色素別表I及び
IIの色素、クロロフィル、リボフラビン、クロシン、
紅花、アントラキノン等の食品添加物として認められて
いる天然色素等。 (d)ビタミン類;ビタミンA、ビタミンC、ビタミン
D、ビタミンE等。 (e)香料類 (f)その他;硫黄、湯の花、鉱砂、雲母末、中性白
土、いり糠、殺菌剤、防腐剤、その他製剤上必要な成分
等。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】本発明の浴用剤組成物は、入浴の際に浴湯
に投入して使用されるものであるが、1回の使用量はβ
アドレナリン作用興奮薬の濃度が0.01〜200pp
mとなる量とすることが好ましい。この濃度が0.01
ppm未満では、肌のみずみずしさ及び身体の温まり感
を与えることができず、また200ppmを越えても肌
のみずみずしさ及び身体の温まり感を与える効果がより
向上するものでもない。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 βアドレナリン作用興奮薬を含有する浴
    用剤組成物。
  2. 【請求項2】 上記βアドレナリン作用興奮薬がイソプ
    ロテレノール、ドブタミン、サルブタモール、及びこれ
    らの薬理的に許容される塩からなる群から選ばれる請求
    項1記載の浴用剤組成物。
  3. 【請求項3】 更に無機塩類を含有する請求項1又は2
    記載の浴用剤組成物。
  4. 【請求項4】 更に有機酸と炭酸塩とを含有する請求項
    1又は2記載の浴用剤組成物。
  5. 【請求項5】 更に油性成分を含有する請求項1又は2
    記載の浴用剤組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2740040A1 (fr) * 1995-10-23 1997-04-25 Oreal Utilisation d'au moins un agoniste beta-adrenergique en tant qu'antagoniste de substance p

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2740040A1 (fr) * 1995-10-23 1997-04-25 Oreal Utilisation d'au moins un agoniste beta-adrenergique en tant qu'antagoniste de substance p
WO1997015281A1 (fr) * 1995-10-23 1997-05-01 L'oreal Utilisation d'au moins un agoniste beta-adrenergique en tant qu'antagoniste de substance p
EP0769293A3 (fr) * 1995-10-23 1997-05-02 L'oreal Utilisation d'au moins un agoniste bêta-adrénergique en tant qu'antagoniste de substance P

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