JP3479403B2 - 浴用剤組成物 - Google Patents

浴用剤組成物

Info

Publication number
JP3479403B2
JP3479403B2 JP02245796A JP2245796A JP3479403B2 JP 3479403 B2 JP3479403 B2 JP 3479403B2 JP 02245796 A JP02245796 A JP 02245796A JP 2245796 A JP2245796 A JP 2245796A JP 3479403 B2 JP3479403 B2 JP 3479403B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
acid
bath
water
skin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02245796A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09208455A (ja
Inventor
容子 手塚
勇 渡邊
雄二 一井
秀憲 萬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP02245796A priority Critical patent/JP3479403B2/ja
Publication of JPH09208455A publication Critical patent/JPH09208455A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3479403B2 publication Critical patent/JP3479403B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚の痒みを改善
することができ、かつ、すべすべした肌感触が得られる
浴用剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】入浴剤は、一般に芒硝、硼砂、イオウ、
炭酸塩等の無機塩混合物や油性成分(例えば特開平2−
115117号公報)等に、香料、着色料、植物エキ
ス、有機酸等を配合したもので、皮膚を清浄に保ち、浴
湯に香り、色調を与え、疲労回復、新陳代謝を増進さ
せ、温まり感、スキンケア効果を高めるものである。近
年、湿疹、アトピー性皮膚炎、乾燥性皮膚炎などに伴う
皮膚の諸症状に対するスキンケア効果の向上を目的と
し、米発酵エキス、ニンニクエキス、ホホバ油等の植物
エキスが用いられてきている。
【0003】このうち、米発酵エキス、ニンニクエキ
ス、ホホバ油等の植物エキスは臨床や消費者からは効果
の認知に乏しいのが現状であるが、カラスムギ(Avena
sativaLinne)の種子の粉末については、特に米国で、
古くから、皮膚の炎症や疾病、外傷からくる痒みを治療
する目的で、入浴剤の有効成分として医薬品で販売され
ており、臨床や消費者から、多大な支持を受けているも
のである。代表的な商品としては、AVEENO(商
標:エス・シー・ジョンソン社)に配合されている、コ
ロイダルオートミールが知られている。
【0004】ところが、カラスムギの種子の粉末を利用
した浴水においては、皮膚の炎症や疾病、外傷からくる
痒みに対する効果はあるものの、浴水への不溶性成分が
多い為、泡浮き、汚れ、濁り、沈殿物等が発生し、その
応用は一般に広く行き渡るものではなかった。
【0005】この問題を解決する為に、カラスムギの種
子の粉末を浴水中に効率良く分散させ、不溶性成分によ
る浴水の泡浮きや濁り、沈殿物等を極力抑えた製品が開
発され(特開平4−261116号)、多くの米国消費
者から、その効果が認められ、カラスムギの種子の粉末
の利用が高まってきた。
【0006】しかしながら、依然として、不溶性成分に
よる浴水の泡浮き、汚れ、濁り、沈殿物についての問題
は残っており、根本的な解決には至っていないのが現状
である。
【0007】一方、入浴による肌からの油分の喪失によ
り、特に冬場における浴後の肌のかさつきや痒みを訴え
る人が多い。そしてこれらの人は浴後の肌のかさつきを
抑制するために、通常、ローションやクリーム等の各種
スキンケア商品を浴後使用しているのが現状である。し
かし、スキンケア商品を利用する場合、その塗布作業に
労力を要し、特に高齢者にとって身体の隅々まで十分に
スキンケア商品を塗りこむことは困難である。そこで浴
用剤に油分や保湿剤を配合し、入浴による肌からの油分
の喪失を防止する試みがある(特開平2−115117
号公報、特開平5−221851号公報)。
【0008】ところが本発明者の研究によれば、このカ
ラスムギの種子の粉末は浴水中で、高い抗炎症作用を発
現することが判ってきたが、このような乾燥肌等のスキ
ンケアについては、単独では十分に効果を奏することが
できないことも判ってきた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、皮膚の痒みを改善することができ、しかもすべすべ
した肌感触が得られる浴用剤組成物を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】斯かる実状に鑑み本発明
者は鋭意研究を行った結果、カラスムギの種子から特定
の溶媒を用いて抽出したものに、グリセリン及びポリオ
キシエチレンアルキルエーテルリン酸塩を組み合わせる
と、皮膚の痒みを改善し、しかもすべすべした肌感触が
得られる浴用剤組成物が得られることを見出し、本発明
を完成した。
【0011】すなわち、本発明は、次の成分(A)、
(B)及び(C): (A)カラスムギ(Avena sativa Linne)の種子から、
水又は/及び水溶性有機溶媒を用いて抽出した抽出物、
(B)グリセリン、(C)ポリオキシエチレンアルキル
エーテルリン酸塩を含有する浴用剤組成物を提供するも
のである。
【0012】なお、前記した如く、カラスムギの種子を
粉末のまま入浴剤に使用することは、すでに知られてい
るが、これからの抽出物はヨーロッパ、北米を中心に化
粧料として使用され、皮膚のスキンケア剤として利用さ
れている(フレグランスジャーナル臨時増刊No.6
(1986))のみである。すなわち、化粧料の形態に
よる皮膚に応用する外用剤としての使用であり、入浴剤
に使用する形態は未だ例がない。この理由としては入浴
の系でのカラスムギの有効性が、まだ、科学的に明らか
にされておらず、有効成分そのものの存在がはっきりし
なかったことに他ならない。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる(A)成分の
カラスムギの抽出物は、カラスムギ(Avenasativa Linn
e)の種子から抽出されて得られるものである。カラス
ムギの種子からの抽出は、有効成分を効率的に得る為
に、水及び/又は水溶性有機溶媒を用いて行なうことが
必要である。ここで用いられる水溶性有機溶媒として
は、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレング
リコール等が挙げられるが、就中、エタノール、ブタノ
ール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコ
ールが好ましい。水溶性有機溶媒は1種又は2種以上を
混合して用いてもよく、更に水と組み合せることが好ま
しい。カラスムギに対する溶媒の量は1〜20重量倍が
好ましい。
【0014】一方、原料となるカラスムギは、そのまま
抽出に用いるより、粗末又は粉末とすることが好まし
い。カラスムギは上記抽出溶媒に浸漬し、常法により抽
出を行なえばよいが、必要に応じて50℃程度まで加温
して抽出効率を高めてもよい。また、抽出物をそのまま
又は濃縮した後、溶媒で分画し、有効画分のみ取り出す
と、より少量で高い効果を期待することができる。ここ
で分画に用いる溶媒としては、水と酢酸エチルが好まし
く、この水画分を用いることが好ましい。
【0015】このようにして得られた抽出物は、必要に
応じて濃縮し、更に賦形剤により粉末化してもよい。こ
こで賦形剤としては、安定性が確保されるものであれば
何でもよいが、一般的にはデキストリン等の多糖類やケ
イ酸カルシウム等の無機粉体が挙げられる。
【0016】上記の如くして得られた抽出物の浴用剤組
成物への配合量は、特に限定されないが、標準的な浴水
150〜200l当り、カラスムギの種子の原末0.0
01〜1000gから得られる抽出物の量とすることが
好ましく、更に原末0.01〜100gから得られる抽
出物の量とすることが好ましい。この量が0.001g
より少ないと十分な効果が得られないことがあり、ま
た、1000gを超えて配合しても無駄が多く、浴湯の
濁りや着色が生じることがあり、更に剤形によっては製
品中に澱の発生や着色が生じ易くなる。
【0017】本発明で用いられる(B)成分のグリセリ
ンの配合量は特に制限されないが、全組成中に0.1〜
50重量%(以下、単に%で示す)配合するのが好まし
く、特に1〜40%、更に1〜20%配合すると、すべ
すべした肌感触が増すので好ましい。
【0018】本発明で用いられる(C)成分のポリオキ
シエチレン(以下、POEと略す)アルキルエーテルリ
ン酸塩としては、特に制限されないが、HLB8〜1
7、特にHLB10〜17のものが好ましい。このよう
なPOEアルキルエーテルリン酸塩としては、例えばP
OEラウリルエーテルリン酸ナトリウム、POEセチル
エーテルリン酸ナトリウム、POEオレイルエーテルリ
ン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0019】これらのPOEアルキルエーテルリン酸塩
の本発明浴用剤組成物への配合量は特に限定されるもの
ではないが、全組成中に0.01〜20%配合するのが
好ましく、特に0.01〜10%、更に0.1〜8%配
合すると、配合成分を浴水に均一に分散させ、より効果
を高めることができるので好ましい。
【0020】本発明の浴用剤組成物には、更に油性成分
を配合することにより、肌のすべすべ感をより高めるこ
とができる。
【0021】ここで用いる油性成分としては、油脂類、
ロウ類、炭化水素類、高級脂肪酸類、高級アルコール
類、エステル類、精油類、シリコーン油類などを挙げる
ことができる。
【0022】具体的には、油脂類としては、例えば大豆
油、ヌカ油、ホホバ油、アボガド油、アーモンド油、オ
リーブ油、カカオ油、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ
油、ヤシ油、ミンク油、牛脂、豚脂等の天然油脂、これ
らの天然油脂を水素添加して得られる硬化油、更にミリ
スチン酸グリセリド、2−エチルヘキサン酸トリグリセ
リド等の合成トリグリセリドなどが挙げられる。
【0023】ロウ類としては、例えばカルナバロウ、鯨
ロウ、ミツロウ、ラノリン等が挙げられる。炭化水素類
としては、例えば流動パラフィン、ワセリン、パラフィ
ン、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、スクワ
ラン、ブリスタン等が挙げられる。
【0024】高級脂肪酸類としては、例えばラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘ
ニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリ
ン酸、イソステアリン酸等が挙げられる。
【0025】高級アルコール類としては、例えばラウリ
ルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、コレス
テロール、2−ヘキシルデカノール等が挙げられる。
【0026】エステル類としては、例えばオクタン酸セ
チル、オクタン酸トリグリセライド、乳酸ミリスチル、
乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸
ミリスチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチ
ン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、ステアリ
ン酸ブチル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸コレ
ステロール、POEソルビット脂肪酸エステル等が挙げ
られる。
【0027】精油類としては、例えばハッカ油、ジャス
ミン油、ショウ脳油、ヒノキ油、トウヒ油、リュウ油、
テレピン油、ケイ皮油、ベルガモット油、ミカン油、オ
レンジ油、ユズ油、ショウブ油、パイン油、ラベンダー
油、ベイ油、クローブ油、ヒバ油、バラ油、ユーカリ
油、レモン油、タイム油、ペパーミント油、ローズ油、
セージ油、メントール、シネオール、オイゲノール、シ
トラール、シトロネロール、シトロネラール、ボルネオ
ール、リナロール、ゲラニオール、フェニルエチルアル
コール、ベンジルアセテート、カンファー、チモール、
スピラントール、ピネン、リモネン、テルペン系化合物
等が挙げられる。
【0028】シリコーン油類としては、例えばジメチル
ポリシロキサン等が挙げられる。
【0029】これらの油性成分のうち、特にミリスチン
酸グリセリド、2−エチルヘキサン酸トリグリセリド、
ラノリン、流動パラフィン、ワセリン、パラフィンマイ
クロクリスタリンワックス、スクワラン、ラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、リノール酸、リノレン
酸、イソステアリン酸、セチルアルコール、ステアリル
アルコール、オレイルアルコール、コレステロール、オ
クタン酸セチル、オクタン酸トリグリセライド、ミリス
チン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソプロピル、
イソステアリン酸コレステロール、POEソルビット脂
肪酸エステル、ハッカ油、トウヒ油、ケイ皮油、ローズ
油、メントール、シネオール、オイゲノール、シトラー
ル、シトロネラール、ゲラニオール、ピネン、リモネ
ン、ジメチルポリシロキサンを使用することが好まし
い。
【0030】これらの油性成分は1種又は2種以上を組
合わせて配合することができ、その配合量は、入浴剤の
剤型(形態)に応じて適宜選定することができ、通常、
全組成中に0.1〜95%、特に0.5〜80%、更に
10〜80%配合するのが好ましい。
【0031】また、本発明の浴用剤組成物には、必要に
応じて油性成分の分散・乳化剤を加えることができる。
分散・乳化剤は入浴剤を浴湯に溶解した時、入浴剤中の
油性成分が水面に浮かないようにする働きをし、かつ浴
湯を白濁させ、牛乳風呂のごとく高級なイメージを醸し
出すこともできる。
【0032】このような分散・乳化剤としては、水溶性
高分子化合物、界面活性剤などが挙げられる。このう
ち、水溶性高分子としては、例えばアルギン酸ナトリウ
ム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アラビ
アガム、キサンタンガム、ペクチン、トラガント、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロー
ス、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレングリコー
ル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、乳
タンパク質、ダイズタンパク質、ゼラチン、卵タンパク
質、カゼインナトリウム、ホエータンパク質等が挙げら
れ、特にアラビアガム、キサンタンガム等のガム及びカ
ゼインナトリウム、ホエータンパク質等の水溶性タンパ
ク質が好ましい。
【0033】また、界面活性剤としては、アニオン性、
カチオン性、非イオン性、天然、合成のいずれの界面活
性剤をも使用することができるが、皮膚に対する刺激性
を考慮すると、非イオン性のものを使用することが好ま
しい。非イオン性界面活性剤としては、例えばグリセリ
ン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレング
リコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油、ポリグリセリン脂肪酸エステル等
が挙げられる。これらの分散・乳化剤は1種又は2種以
上を組合わせて用いることができ、その配合量は前記油
性成分に対して5〜100%、特に20〜100%であ
るのが好ましい。
【0034】本発明の浴用剤組成物には、更に通常浴用
剤に用いられている公知の下記浴用剤原料を配合するこ
とができるが、配合できる浴用剤原料は下記に例示され
たものに限定されるものではない。
【0035】(ア)無機化合物及び無機塩類:塩化ナト
リウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、セスキ炭
酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫
化カリウム、硫化ナトリウム、酸化カルシウム、酸化マ
グネシウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カル
シウム、亜硫化鉄、メタケイ酸、無水ケイ酸、中性白
土、チオ硫酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタ
リン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素カル
シウム、臭化カリウム、消石灰、次亜硫酸ナトリウム、
チオ硫酸カルシウム、水酸化ナトリウム、雲母末、ホウ
酸、ホウ砂等 これらの無機化合物又は無機塩類を配合する場合には、
全組成中に5〜95%、特に10〜80%配合するのが
好ましい。
【0036】(イ)有機酸及びその塩類:アジピン酸、
安息香酸、リンゴ酸、酒石酸、マロン酸、クエン酸、乳
酸、コハク酸、フマール酸等
【0037】本発明の浴用剤組成物において、有機酸と
炭酸塩を併用すると、浴湯中で二酸化炭素が発生する発
泡性入浴剤とすることができ、この場合には、炭酸塩を
全組成中に5〜80%、特に10〜50%配合するのが
好ましく、有機酸は炭酸塩の10〜300%、特に30
〜150%配合するのが好ましい。また、浴湯中で発生
する二酸化炭素を浴湯中に溶解せしめ、当該溶存二酸化
炭素による血行促進効果を得るために、浴用剤組成物中
に浴湯を弱酸性(好ましくはpH5〜7、特に好ましくは
pH6〜6.7)にするための酸成分を配合するのが好ま
しい。このような酸成分としては、特に制限されない
が、前記有機酸を過剰に配合するのが好ましい。
【0038】(ウ)生薬、漢方薬、ハーブ類:ソウジュ
ツ、ビャクジュツ、カノコソウ、ケイガイ、コウボク、
センキュウ、トウヒ、トウキ、ジャスミン、ショウキョ
ウ、ニンジン、ケイヒ、シャクヤク、ハッカ、オウゴ
ン、サンシシ、ブクリョウ、ドクカツ、ショウブ、ガイ
ヨウ、マツブサ、ビャクシ、ジュウヤク、樟脳、サフラ
ン、オウバク、ウイキョウ、チンピ、カン皮、カミツ
レ、モモの葉、ローズマリー、メリッサ、マロニエ、ア
ルニカ、セージ等
【0039】(エ)色素類:青色1号、青色2号、黄色
4号、黄色5号、緑色3号、緑色4号、緑色204号、
黄色202号の(1)等の厚生省令により定められたタ
ール色素別表I及びIIの色素、クロロフィル、リボフラ
ビン、クロシン、アントラキノン、コチニール、カンタ
キサンチン、紅花等の食品添加物として認められている
天然色素等
【0040】(オ)ビタミン類:ビタミンA、ビタミン
B、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE等
【0041】(カ)多価アルコール類:ブチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ソルビトール、デキスト
ロース、マンニトース等
【0042】(キ)微粉体:一般に化粧用粉体と称され
るもので、アクリル樹脂、スチレン樹脂、エポキシ樹
脂、シリコン樹脂、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニル、PET、ポリテトラフルオロ
エタン等の高分子化合物、この高分子化合物のコポリマ
ー、ケイ酸カルシウム、天然ケイ酸アルミニウム、合成
ケイ酸アルミニウム、ゼオライト、酸化チタン、タル
ク、カオリン、マイカ、ベントナイト等
【0043】(ク)その他:湯の花、イオウ、カゼイ
ン、サリチル酸ナトリウム、入り糠、雲母末、デキスト
リン、中性白土、脱脂粉乳、尿素、アミノ酸類等を配合
することができる。更に、本発明の浴用剤組成物は、上
記したもの以外にも、必要に応じて殺菌防腐剤(例えば
安息香酸エステル、ソルビン酸等)、金属封鎖剤(例え
ばエチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ニトリロトリ
酢酸(NTA)等)、蛋白分解酵素などその他の配合剤
を配合することができる。
【0044】また上記のようにして調製された本発明の
浴用剤組成物に0.01〜90%の範囲で適当量の水を
加えて製剤の安定性を増したり、製剤を乳化させた形態
とすることもできる。
【0045】本発明の浴用剤組成物は、上記成分を常法
により混合機等にて均一に攪拌混合し、粉体、顆粒、錠
剤、液体、乳化物等任意の剤形とすることができ、特に
液体、乳化物の剤形が好ましい。
【0046】
【発明の効果】本発明の浴用剤組成物には、皮膚の痒み
を改善することができ、かつすべすべした肌感触が得ら
れるものである。
【0047】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0048】製造例1 (カラスムギの種子からの抽出物)カラスムギの種子の
粗末1kgにエタノール:精製水(1容:1容)混液5kg
を加え、50℃で10時間攪拌抽出する。固形物をろ過
後、ろ液を60℃以下にて全量が約10分の1容量にな
るまで減圧濃縮し、酢酸エチル0.5kgを加え十分に攪
拌したのち静置し、分液して下層部を得る。その下層部
を減圧濃縮して得られる褐色の粘稠物(カラスムギの種
子1kg→0.10kg)を得た。本品1gは、カラスムギ
の種子10gに相当する。
【0049】実施例1 表1及び表2に示す組成の液状の浴用剤組成物を常法に
より製造し、皮膚の痒み改善効果、及び肌のすべすべ感
を評価した。結果を表1及び表2に示す。
【0050】(評価方法) (1)皮膚の痒みに対する効果:表1及び表2に示す1
回当たりの使用量の浴用剤組成物を40℃、150Lの
湯で満たされた浴槽に投入する。投入10分後、湯を十
分攪拌した後、各被験者(n=5)を5分間入浴させ、
皮膚の痒みに対する効果を以下の基準により判定し、そ
の平均点で示した。 5点:非常に痒みを抑制する。 4点:よく痒みを抑制する。 3点:痒みを抑制する。 2点:やや痒みを抑制する。 1点:痒みを抑制しない。
【0051】(2)肌のすべすべ感:表1及び表2に示
す1回当たりの使用量の浴用剤組成物を40℃、150
Lの湯で満たされた浴槽に投入する。投入10分後、湯
を十分攪拌した後、各被験者(n=5)を5分間入浴さ
せ、肌のすべすべ感を以下の基準により判定し、その平
均点で示した。 5点:非常にすべすべする。 4点:よくすべすべする。 3点:すべすべする。 2点:ややすべすべする。 1点:さら湯と同等である。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】表1及び表2の結果から明らかなように、
カラスムギ抽出物、グリセリン及びPOEアルキルエー
テルリン酸塩を配合した本発明品はいずれも、比較品に
比べ、皮膚の痒み改善効果及び肌のすべすべ感に優れて
いることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一井 雄二 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式 会社研究所内 (72)発明者 萬 秀憲 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式 会社研究所内 (56)参考文献 特開 平8−231380(JP,A) 特開 平8−231378(JP,A) 特開 平4−261116(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50 A61K 35/78

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)、(B)及び(C): (A)カラスムギ(Avena sativa Linne)の種子から、
    水又は/及び水溶性有機溶媒を用いて抽出した抽出物、
    (B)グリセリン、(C)ポリオキシエチレンアルキル
    エーテルリン酸塩を含有する浴用剤組成物。
  2. 【請求項2】 水溶性有機溶媒が、エタノール、ブタノ
    ール、プロピレングリコール及び1,3−ブチレングリ
    コールから選ばれる1種又は2種以上である請求項1記
    載の浴用剤組成物。
JP02245796A 1996-02-08 1996-02-08 浴用剤組成物 Expired - Fee Related JP3479403B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02245796A JP3479403B2 (ja) 1996-02-08 1996-02-08 浴用剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02245796A JP3479403B2 (ja) 1996-02-08 1996-02-08 浴用剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09208455A JPH09208455A (ja) 1997-08-12
JP3479403B2 true JP3479403B2 (ja) 2003-12-15

Family

ID=12083252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02245796A Expired - Fee Related JP3479403B2 (ja) 1996-02-08 1996-02-08 浴用剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3479403B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09208455A (ja) 1997-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2376009C2 (ru) Новая композиция для ухода за кожей
JPH0825866B2 (ja) 入浴剤組成物
JP3479402B2 (ja) 入浴剤組成物
JP3479403B2 (ja) 浴用剤組成物
JP3441217B2 (ja) 入浴剤組成物
JP4051111B2 (ja) 浴用剤組成物
JP3088938B2 (ja) 入浴剤組成物
JPH092939A (ja) 浴用剤組成物及びその使用方法
JP3441215B2 (ja) 入浴剤組成物
JP3441216B2 (ja) 入浴剤組成物
JP3492754B2 (ja) 浴用剤組成物
JP2005194290A (ja) クレンジング用の化粧料
JP2587745B2 (ja) 浴用剤組成物
JPH07258068A (ja) 浴用剤組成物
JPH092936A (ja) 浴用剤組成物及びその使用方法
JP2587744B2 (ja) 浴用剤組成物
JPS60215610A (ja) 浴剤
JP2587751B2 (ja) 浴用剤組成物
JPH0680556A (ja) 浴用剤組成物
JPH0680558A (ja) 浴用剤組成物
JPH0680557A (ja) 浴用剤組成物
JPH092938A (ja) 浴用剤組成物及びその使用方法
JPH05279241A (ja) 化粧料
JP2017008032A (ja) 化粧方法
JPH09208453A (ja) 浴用剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071003

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081003

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091003

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101003

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131003

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees