JPH07254243A - ディスク装置及びディスク媒体 - Google Patents

ディスク装置及びディスク媒体

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JPH07254243A
JPH07254243A JP6043406A JP4340694A JPH07254243A JP H07254243 A JPH07254243 A JP H07254243A JP 6043406 A JP6043406 A JP 6043406A JP 4340694 A JP4340694 A JP 4340694A JP H07254243 A JPH07254243 A JP H07254243A
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JP
Japan
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offset
head
servo information
signal
data
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JP6043406A
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English (en)
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Kazunori Mori
和則 森
Tatsuro Sasamoto
達郎 笹本
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Priority to US08/347,516 priority patent/US5592347A/en
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/02Recording, reproducing, or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B5/09Digital recording
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/596Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on disks
    • G11B5/59627Aligning for runout, eccentricity or offset compensation
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/10009Improvement or modification of read or write signals

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  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】トラックピッチに対し広範囲でのオフセット量
の検出を可能とする。 【構成】ディスク媒体は、各データ面の特定シリンダ位
置にオフセット検出用サーボ情報として、インナ側にオ
フセットしたパターン130、アウタ側にオフセットし
たパターン140、更に必要に応じてパターン130,
140の幅を越える大きさの極性パターン150をトラ
ック方向に記録している。オフセット測定手段102
は、読取信号V1又はV2しか得られない場合は、ヘッ
ドをオフセットを除去する方向に戻してから再測定す
る。この場合のオフセット測定値は、ヘッドの戻し量と
最後に欲鳥信号V1,V2から求めたオフセット量の合
計値となる。極性パターン150は、読取信号V1,V
2の両方が得られない場合に極性報読取信号V3の有無
を判別し、あれば極性パターン150と反対側に一定量
オフセットしてから再測定する。読取信号V3がない場
合は、記録していない側に一定量分だけオフセットして
から再測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーボ面に記録したサ
ーボ情報に基づいてヘッドを位置決めするディスク装置
に関し、特に、データ面の特定シリンダに記録したオフ
セット用のサーボ情報に基づいてオフセット量を測定
し、リード、ライト時にオフセットを除去する方向にヘ
ッド位置を補正して正確にトラックセンタに位置決めす
るディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスク装置のヘッドの位置決め
制御は、ディスク媒体のサーボ面に記録されたサーボ信
号を読み取ってヘッドをトラックセンタに位置付けてい
る。更に、サーボ面とデータ面は、同一シリンダ位置で
あっても、機械的な誤差や偏心等に起因してオフセット
がある。そこで、データ面の特定シリンタ位置にオフセ
ット検出用のサーボ情報を記録し、電源投入時などにデ
ータ面毎にオフセットを測定してRAMに記憶してお
き、実際のリード又はライト時にRAMからオフセット
測定値を読出してヘッド位置を補正し、正確なヘッド位
置決めを行っている。
【0003】図14(A)は従来のデータ面の特定シリ
ンダに一定間隔で記録されるオフセット検出用のサーボ
パターンを示している。いまデータ面の特定シリンダの
トラック中心250に沿って、相対方向として示すヘッ
ド240の移動方向(下向)に、AGC信号パターン2
10、インナオフセット信号パターン220、アウタオ
フセット信号パターン230を順次記録している。これ
らのサーボ信号パターンは、記録周波数に対し十分高い
周波数信号による磁気記録パターンである。
【0004】AGC信号パターン210はトラック中心
250に対し対象な記録パターンをもつ。インナオフセ
ット信号パターン220は、トラック中心250からイ
ンナ側にデータヘッド240と略同じ幅で記録したパタ
ーンである。アウタオフセット信号パターン230は、
トラック中心250からアウタ側にデータヘッド240
とほぼ同じ幅で記録したパターンである。
【0005】オフトラックの測定処理は次のようにして
行われる。まずAGC信号パターン210の読取りで得
られたAGC信号VAGC から、データヘッド240の読
取信号の増幅に使用するAGCアンプの振幅レベルの基
準値を決める。AGC信号V AGC は、図14(B)に示
すように、データヘッド250のオフセットによりトラ
ック中心P−IIの両側で一定となり、外側のP−II
位置またはP−IV位置で零に減衰する信号となる。
【0006】次にトラック中心250からインナ側に記
録されたインナオフセット信号パターン220およびア
ウタ側に記録されたアウタオフセット信号パターン23
0を各々読取り、読取信号V10,V11を得る。そし
て2つの読取信号V10,V112の差信号(V10−
V11)に基づいてオフセット量を求める。すなわち、
データヘッド250のオフセット位置に応じて読取信号
V10は図14(C)のように変化し、読取信号V11
は図14(D)のように変化する。このため両者の差信
号(V10−V11)は、図14(E)のように、トラ
ック中心250で零、インナ側でプラス、アウタ側でマ
イナスに直線的に変化するオフセット量に比例した信号
となり、この差信号からオフセットを求めることができ
る。
【0007】AGC基準振幅レベル及びオフセット量
は、データ面の特定シリンダのトラック上に図14
(A)のパターンを一定間隔で記録しており、トラック
1周分の測定結果をRAMテーブル等に格納しておく。
そしてリード又ライト時のヘッド位置決め制御におい
て、ディスク回転に同期してRAMテーブルから読出さ
れ、AGCアンプのレベル設定と、ヘッド位置決め信号
のオフセット補正を用いられる。
【0008】図15(B)〜(H)は、図15(A)に
示す位置P1〜P7にヘッドがオフセットした場合の読
取信号VAGC ,V10,V11の振幅レベルの変化を示
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近の磁気
ディスク装置にあっては、ディスク媒体の記録密度が向
上してきたことに伴い、トラックとトラックの間の距
離、即ちトラックピッチがさらに狭くなってきている。
このトラックピッチを狭めたことに伴い、サーボ面のA
GC及びオフトラック検出用のサーポパターンの記録幅
も狭められる。
【0010】このためヘッドのオフセット量が同じであ
っても、トラックピッチが狭くなったことにより、広い
範囲でのオフセットを検出する必要が生じてきている。
しかし、従来のオフトラック検出用のサーボパターンに
あっては、図15(A)のオフセット位置P2〜P6の
範囲は検出できるが、これを越えたオフセット位置P
1,P7は検出することができない。即ち、図15
(B)及び図15(H)に示すように、パターン読取信
号V10,V11が両方とも得られなくなり、ヘッドが
インナとアウタのどちらにオフセットしているかも判ら
なくなる問題があった。
【0011】この問題を解決するためには、図16に示
す2相サーボ方式を使用する。2相サーボ方式は、図1
6(A)に示すように、トラック中心250−1〜25
0−3をもつ3トラック分のサーボ情報をデータ面の特
定シリンダ位置にオフセット検出用に記録している。こ
の場合、中央に位置するトラックのトラック中心250
−2に対するオフセット量を測定する。
【0012】図16(C)(D)に示すように、各トラ
ック中心に対しインナ側にオフセットしたサーボ情報2
20−1〜220−3の読取信号V10とアウタ側にオ
フセットしたサーボ情報230−1〜230−3の読取
信号V10は、データヘッド240の幅分の位相差をも
つ。この場合、読取信号V10,V11の差信号とし
て、図16(E)に示す(V10−V11)と(V11
−V10)の2相の差信号を得ることができる。そし
て、2相の差信号を実線で示す部分を有効な信号として
扱うことで、広い範囲のオフセットを正確に検出でき
る。
【0013】しかし、2相サーボ方式として場合には、
図16に示したように、オフセット検出用のサーボ情報
の記録に3シリンダ分の領域を各データ面毎に必要と
し、データ領域が制約されてディスクの記録容量が減少
していまう問題があった。本発明は、このような従来の
問題点に鑑みてなされたもので、ディスク容量を減少さ
せることなく、トラックピッチに対し広い範囲でのオフ
セット量の検出を可能とするディスク装置を提供するこ
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。まず本発明のディスク媒体は、複数のディス
ク面の1つをシリンダ毎にサーボ情報を記録したサーボ
面とし、残りのディスク面をデータ面としている。さら
に、各データ面の特定シリンダ位置にオフセット検出用
のサーボ情報として、インナ側にオフセットした第1サ
ーボ情報130およびアウタ側にオフセットした第2サ
ーボ情報140を少なくともトラック方向に並べて記録
している。
【0015】このようなディスク媒体に対し、ヘッド駆
動機構(VCM)26によって、サーボ情報を読み取る
サーボヘッド16及び各データ面に対し情報を読み書き
する複数のテータヘッド18を一体にトラックを横切る
方向に移動可能としている。測定位置決め手段122
は、オフセット測定時に、各データ面のオフセット検出
用の特定シリンダ位置にヘッド機構を位置めする。
【0016】オフセット測定手段102は、オフセット
検出用の特定シリンダに記録されたサーボ情報130,
140の読取信号からオフセットが規定値以内にあるか
否か判断する。オフセットが規定値以内と判断した場合
は、読取信号に基づいてデータヘッド18ごとのオフセ
ット量Wnを演算測定する。オフセットが規定値を越え
ていると判断した場合は、ヘッドをオフセットを除去す
る方向に所定量移動してオフセットの再測定を行い、前
記所定量と再測定したオフセット量の合計値をオフセッ
ト測定値とする。
【0017】具体的には、オフセット測定手段102
は、インナ側にオフセットした第1サーボ情報130の
読取信号V1とアウタ側にオフセットした第2サーボ情
報140の読取信号V2の両方が得られた場合は、オフ
セットは規定値以内にあるものと判断し、2つの読取信
号V1,V2の振幅レベルの差に基づいてオフセット量
を演算する またインナ側にオフセットした第1サーボ情報130の
読取信号V1のみしか得られない場合は、オフセット量
はインナ側に規定値を越えたものと判断し、読取信号V
1に基づいてオフセット量を予測した後に、ヘッドを予
測オフセット量分だけアウタ側に移動してから再度、オ
フセット量を測定する。
【0018】逆に、アウタ側にオフセットした第2サー
ボ情報140の読取信号V2のみしか得られない場合
は、オフセット量はアウタ側に規定値を越えたものと判
断し、読取信号V2に基づいてオフセット量を予測した
後に、ヘッドを予測オフセット量分だけインナ側に移動
してから再度、オフセット量を測定する。更に大きなオ
フセット量を考慮する必要がある場合には、ディスク媒
体の各データ面の特定シリンダ位置に、オフセット検出
用の第1サーボ情報130及び第2サーボ情報140に
加え、第1及び第2のサーボ情報の記録幅を越える大き
さの極性サーボ情報150を記録しておく。
【0019】この場合、オフセット測定手段102は、
第1サーボ情報130及び第2サーボ情報140の読取
信号V1,V2の両方が得られない場合、極性サーボ情
報150の読取信号V3の有無を判別する。極性サーボ
情報読取り信号V3が得られた場合は、極性サーボ情報
150の記録側と反対側に予め定めた一定量だけヘッド
を移動してから、再度オフセット量を測定する。極性サ
ーボ情報読取り信号V3が得られていない場合は、極性
サーボ情報150を記録側に予め定めた一定量だけヘッ
ドを移動してから、再度オフセット量を測定する。
【0020】さらに、オフセット測定手段102は、オ
フセット量が大きい場合には、ヘッドをオフセットを除
去する方向に所定量移動して行うオフセットの再測定
を、規定値以内にあると判断されるまで複数回繰り返す
る。この場合のオフセット測定値は、複数回の再測定分
のヘッド移動量と最後に測定したオフセット量の合計値
とする。
【0021】ディスク媒体10は、オフセット検出用の
各サーボ情報130,140の2つ又は130,14
0,150の3つを1組とし、データ面の特定シリンダ
のトラック上の複数箇所に記録している。オフセット測
定手段102は、データ面の特定シリンダ上の複数箇所
から測定したオフセット量を格納するメモリテーブル1
18を備え、ディスク回転に同期してメモリテーブル1
18から読出したオフセット量に基づいてヘッド位置を
補正して再測定する。
【0022】オフセット測定手段102は、各データヘ
ッド18を切替えながら、データヘッド18毎にオフセ
ット量を測定する。また装置の電源投入時にオフセット
量を測定する。電源投入後は、予め定められた経過時間
毎にオフセット量を測定する。さらに本発明は、ディス
ク媒体のオフセット検出用のサーボ情報の先頭に、デー
タヘッドからの読取信号を増幅するAGCアンプ手段6
6に基準振幅レベルを設定するためのAGC振幅情報1
24を記録する。この場合、基準振幅レベル測定手段1
10によって、各データ面の特定シリンダから得られた
前記AGC振幅情報124の読取信号VAGC から、デー
タヘッド18ごとのAGC増幅用の振幅基準レベルを測
定する。測定された振幅基準レベルは、レベル設定手段
114により、ディスク回転に同期してAGC増幅手段
66に設定される。
【0023】
【作用】本発明では、データ面の特定のシリンダにAG
Cアンプにおける振幅基準値を決定するためのAGCパ
ターン、トラック中心からアウタ側とインナ側に書き込
まれた2つのオフセット検出パターン、更に必要ならば
インナ又はアウタ側にオフセット検出パターンよりも広
い幅で書き込まれた極性信号の信号パターンを1組とし
てトラック上の複数箇所にプリフォーマットなどで記録
しておく。
【0024】オフセット測定時には、まずAGCパータ
ン読取信号により、AGC増幅信号の振幅レベルの基準
値を求める。次に2つの読取信号V1,V2を読み出せ
た場合には、その振幅レベルの違いによりオフセット量
を求める。しかし、読取信号V1,V2のいずれか一方
の信号しか読み出せない規定値を越えるオフセットの場
合には、オフセットの方向は判っていることから、オフ
セット読取信号V1又は2からオフセット量を予測し、
予測したオフセット量だけトラックの中心方向にヘッド
を移動した後、再度、オフセット量を測定する。
【0025】また、オフセットパターンの読取信号V
1,V2ののどちらの信号も得られない大きなオフセッ
トが生じている場合には、極性信号の有無によりヘッド
を一定量だけトラックの中心方向に移動させた後、再
度、オフセット測定を行い、2つの読取信号V1,V2
が得られてオフセットが測定できるまで繰り返す。この
ようにオフセットが規定値を越えて読取信号V1,V2
の両方が得られなくなった場合には、オフセットを除去
する方向に一定量又は予測値だけヘッドを移動した状態
で新たなオフセットの測定を行うことなる。この結果、
オフセット検出用のサーボ情報が1シリンダ分しか記録
されていなくとも、データヘッドをオフセット測定可能
なトラック中心側に移動させて正確なオフセット量の測
定ができる。このためディスク容量をオフセット検出用
のサーボ情報の記録で減少させることなく、トラックピ
ッチに対し広いオフセットがあっても正確に測定でき
る。
【0026】
【実施例】図2は本発明のディスク装置の概略構成を示
す。本発明のディスク装置は、ドライブ制御部100、
ディスクコントローラ200、ドライブ制御部100の
配下に設けられたドライブ300、ヘッド部400およ
びリードライト部500で構成される。
【0027】ディスクコントローラ200が上位のホス
トコンピュータからのコマンドおよびコマンドパラメー
タを受領すると、ドライブ制御部100にコマンドパラ
メータから得られたシリンダアドレスをセットし、ドラ
イブ300に設けているヘッド位置決め機構のシーク動
作で、ヘッドを目的とするシリンダアドレスに移動す
る。
【0028】シーク動作が完了すると、ドライブ制御部
100はドライブ300をオントラック制御に切り替
え、ヘッド部400のヘッドを目的シリンダアドレスの
トラックに追従させる。このオントラック制御状態で、
リードライト部500がヘッド部400を介してディス
ク媒体に対しリード動作またはライト動作を行う。リー
ドライト部500に対するライトデータはディスクコン
トローラ200を介して上位のホストコンピュータから
供給される。またヘッド部400から読み出されたリー
ドデータはディスクコントローラ200を経由して上位
のホストコンピュータに転送される。
【0029】図3は図2のドライブ300およびヘッド
部400の機構構造を示す。図3において、スピンドル
モータ12のスピンドル14には例えば4枚のディスク
媒体10−1〜10−4が装着され、回転駆動されてい
る。一番上のディスク媒体10−1の内側はサーボ面2
0であり、サーボ面20にはトラックごとに所定のサー
ボパターンが記録されている。
【0030】残りのディスク媒体10−2〜10−4に
はデータ面22−1〜22−5が形成されている。サー
ボ面20に対してはサーボヘッド16が配置されてい
る。サーボヘッド16はサーボ面20の読出しにのみ使
用されることから、リードヘッドを1つ設けている。デ
ータ面22−1〜22−5のそれぞれにはデータヘッド
18−1〜18−5が配置されている。データヘッド1
8−1〜18−5は、磁気ヘッドを用いたライトヘッド
と磁気抵抗素子を用いた小型のリードヘッドを備えてい
る。データ面22−1〜22−5の特定シリンダ位置の
トラックには、オフセット検出用のサーボパターンが記
録されている。
【0031】このオフセット検出用のサーボパターンを
記録するデータ面22−1〜22−5の特定シリンダと
しては、最アウタ側の例えば1又は複数シリンダが割り
当てられている。サーボヘッド16およびデータヘッド
18−1〜18−5は、2組ずつヘッドアーム28−1
〜28−3の先端に支持されている。ヘッドアーム28
−1〜28−3はキャリッジ24に装着され、キャリッ
ジ24を中心にボイスコイルモータ(以下「VCM」と
いう)26により媒体面のトラックを横切る方向に旋回
駆動される。
【0032】図4は本発明のドライブおよびヘッド部の
具体的構造を一部破断して示している。スピンドルモー
タにより回転されるディスク媒体10−1に対しては、
回転軸35により旋回されるヘッドアーム28−1の先
端に設けたサーボヘッド16を支持される。キャリッジ
24は固定側の磁気回路30とヘッドアーム28−1側
に設けた可動コイル32で構成され、回転軸35を中心
に、ヘッドアーム28−1をディスク媒体10−1の媒
体面の範囲内で回動する。
【0033】図3に示したディスク媒体10−2〜10
−5のデータ面22−1〜22−5の最アウタ側シリン
ダのトラック上には、図5(A)に示すようなオフセッ
ト検出用のサーボ信号パターンがデータ面のプリフォー
マットの際に予め記録されている。図5(A)はデータ
面の特定シリンダに記録されているオフセット検出用の
信号パターンの1つを取り出して示している。ここで、
オフセット検出用の信号パターンを記録したトラックを
トラック中心126に示すように上下方向に示し、トラ
ック中心126にデータヘッド18が図示のように位置
決めされているものとする。
【0034】データヘッド18は位置が固定しており、
これに対しトラックが媒体回転より移動するが、説明を
簡単にするため、媒体トラック側を固定し、データヘッ
ド18が相対的にヘッド移動方向の矢印で示すように下
方に移動するものと仮定する。この相対的なデータヘッ
ド18の移動方向に対し、オフセット検出用の信号パタ
ーンは、AGC信号パターン(AGC振幅情報)12
4、インナオフセット信号パターン(第1サーボ情報)
130、アウタオフセット信号パターン(第2サーボ情
報)140および極性信号パターン(極性サーボ情報)
150が順番に設けられている。
【0035】AGC信号パターン124はトラック中心
126に対しインナ側およびアウタ側に対称に設けら
れ、データヘッド18に対し十分な幅をもって記録され
ている。例えばデータヘッド18の幅をW0 とすると、
この例では4W0 の幅となっている。AGC信号パター
ン124はデータヘッド18からのリード信号の増幅に
使用するAGCアンプの振幅レベルの基準値を設定する
ために使用される。
【0036】次のインナオフセット信号パターン130
は、トラック中心126を起点としてインナ方向(図示
の右方向)に形成された信号パターンである。インナオ
フセット信号パターン130の幅は、例えばデータヘッ
ド18の幅W0 に等しい幅としている。次のアウタオフ
セット信号パターン140は、トラック中心126を起
点としてアウタ方向(図示で左方向)に形成されてい
る。この実施例では、アウタオフセット信号パターン1
40の幅はインナオフセット信号パターン130と同じ
データヘッド180の幅W0 にしている。
【0037】最後に設けられた極性信号パターン150
は、この実施例にあってはトラック中心126を起点と
してインナ方向に形成されており、インナオフセット信
号パターン130を越える幅をもっている。例えば極性
信号パターン150はインナオフセット信号パターン1
30の幅W0 の2倍の2W0 としている。AGC信号パ
ターン124、インナオフセット信号パターン130、
アウタオフセット信号パターン140および極性信号パ
ターン150のそれぞれは、ディスク装置における記録
周波数に対し十分高い周波数の信号を用いた磁気記録パ
ターンである。具体的には、サーボ面に形成しているサ
ーボパターンの書込みに使用したと同じ周波数の信号を
使用した記録が行われている。
【0038】図5(B)〜(E)は、図5(A)に示し
たデータヘッド18の位置に対する各信号パターンの読
取信号の振幅レベルを示している。図5(B)はAGC
信号パターン124を読み取ったAGC信号VAGC の振
幅レベルである。このAGC信号VAGC は、データヘッ
ド18がAGC信号パターン124内に収まっている範
囲では一定振幅レベルであり、アウタ方向またはインナ
方向に移動すると減衰する。
【0039】図5(C)はインナオフセット信号パター
ン130の読取信号(インナオフセット信号)V1の振
幅レベルを示す。インナオフセット信号V1はデータヘ
ッド18が図示のようにトラック中心126にあるとき
は振幅レベルピーク値の2分の1の値にある。このトラ
ック中心126からアウタ側にデータヘッド18がオフ
セットすると減衰し、インナ側にオフセットすると増加
する。
【0040】インナ方向へのオフセットについては、デ
ータヘッド18がインナオフセット信号パターン130
に完全に重なると、インナオフセット信号V1は振幅レ
ベルはピーク値に達する。その後、更にインナ方向にオ
フセットすると、インナオフセット信号パターン103
からデータヘッド18が徐々に外れることで振幅レベル
は減衰する。
【0041】図5(D)はアウタオフセット信号パター
ン140の読取信号(アウタオフセット信号)V2の振
幅レベルを示す。このアウタオフセット信号V2は図示
のデータヘッド18がトラック中心126に位置したと
きには振幅ピークレベルの2分の1にある。インナ方向
にデータヘッド18がオフセットすると減衰し、最終的
に0レベルとなる。逆にアウタ方向にデータヘッド18
がオフセットすると振幅レベルが増加し、アウタオフセ
ット信号パターン140にデータヘッド18が完全に重
なる位置でピークレベルする。
【0042】更にアウタ方向にデータヘッド18がオフ
セットしてアウタオフセット信号パターン140から外
れると、外れ具合に応じて振幅レベルは減衰し、最終的
に0レベルとなる。この図5(C)(D)に示したイン
ナオフセット信号V1とアウタオフセット信号V2の振
幅レベルの変化は、トラック中心126に対し対称なレ
ベルパターンとなっている。
【0043】このため、インナオフセット信号V1とア
ウタオフセット信号V2の差(V1−V2)が、データ
ヘッド18のトラック中心126に対するオフセット量
に比例した値をとることになる。したがって、この差信
号(V1−V2)に基づいてデータヘッド18のオフセ
ット量Wを検出することができる。図6は差信号(V1
−V2)とデータヘッド18の位置関係を示した特性図
である。ここで、横軸に示すヘッド位置については、ト
ラック中心126をP−IIIとし、またアウタオフセ
ット信号V1の振幅レベルがアウタ方向で0となる位置
をP−IIとし、更にインナオフセット信号V1の振幅
レベルがインナ方向で0となる位置をP−IVとしてい
る。
【0044】図6の特性図において、ヘッド位置が原点
となるトラック中心からインナ方向に移動すると、差信
号(V1−V2)はプラス方向に直線的に増加する。そ
して位置P−IVを過ぎると直線的に減少する。アウタ
方向にヘッドが移動すると、差信号(V1−V2)はマ
イナス方向に直線的に減少する。そして位置P−IIを
過ぎると、逆に直線的に増加を始める。
【0045】ここで差信号(V1−V2)が有効に得ら
れるのは、ヘッド位置P−II〜P−IVの範囲であ
り、この範囲内で差信号(V1−V2)に基づきヘッド
位置即ちオフセット量Wを正確に検出することができ
る。これに対し、アウタ側の位置P−IIを越える領域
およびインナ方向の位置P−IVを越える領域は、図5
(C)(D)から明らかなように、アウタオフセット信
号V2またはインナオフセット信号V1のみが得られる
領域である。
【0046】この領域の場合、各読取信号の変動が差信
号の場合のように相殺されないことから、振幅レベルか
ら正確なヘッド位置を検出することは難しい。したがっ
て、アウタ方向の位置P−II〜P−Iの範囲、および
インナ方向の位置P−IV〜P−Vの範囲については、
それぞれ信号V1,V2から予測されるヘッド位置、即
ちオフセット量Wを求める範囲とする。
【0047】具体的に説明すると、図6の直線の傾きを
増加する場合については+K、減少する場合については
−Kとすると、差信号(V1−V2)が有効に得られる
ヘッド位置P−II〜P−IVの範囲のオフセット量W
は次式で求まる。 W=K(V1−V2) これに対し、インナオフセット信号V1のみが得られる
インナ方向の位置P−IV〜P−Vの範囲のオフセット
Wは次式で予測する。
【0048】W=W0 +(W0 −K×V1) またアウタオフセット信号V2のみが得られるアウタ方
向の位置P−II〜P−Iについては、次式でオフセッ
トWを次式で予測する。 W=−W0 +(−W0 +K×V2) なお、上記の各式において算出されるオフセットWは、
プラスの値であればインナ方向のオフセットを示し、マ
イナスの値であればアウタ方向のオフセットを示す。
【0049】再び図5を参照する。図5(E)は、最後
に設けた極性信号パターン150の読取りによる極性信
号V3の振幅レベルを示している。この実施例で極性信
号パターン150はインナ方向に設けていることから、
図5(C)のインナオフセット信号V1と同様、データ
ヘッド18がトラック中心126にあるとき振幅レベル
のピーク値の2分の1の値をもっており、アウタ方向に
オフセットすると直線的に減衰して0レベルとなる。
【0050】インナ方向に移動すると直線的に増加し、
極性信号パターン150にデータヘッド18が完全に重
なる位置でピークレベルに達し、その後はピークレベル
を保持する。極性信号パターン150はインナオフセッ
ト信号パターン130を越える幅に形成されているた
め、インナ方向へのデータヘッド18のオフセットでイ
ンナオフセット信号V1が得られなくなっても、極性信
号V3は依然として得られている。
【0051】即ち、インナオフセット信号V1が得られ
なくなる位置P−IV〜P−Vの領域にあっても、依然
として極性信号V3のみが得られている。インナオフセ
ット信号V1とアウタオフセット信号V2の両方が得ら
れない場合、もし極性信号パターン150がない場合に
はデータヘッド18がインナ方向にオフセットしている
かアウタ方向にオフセットしているかが判らない。
【0052】しかしながら本発明にあっては、新たに極
性信号パターン150を設けたことで、インナオフセッ
ト信号V1とアウタオフセット信号V2の両方が得られ
ていない場合、極性信号V3をチェックし、極性信号V
3が得らていれば、データヘッド18はインナ方向にオ
フセットしていることが判る。したがって、この場合に
はインナオフセット信号V1が得られるようにアウタ方
向にデータヘッド18を一定量戻して、再度、オフセッ
ト量の測定を行えばよい。
【0053】逆に、極性信号V3が得られていなかった
場合には、データヘッド18はアウタ方向にオフセット
している。この場合にはアウタオフセット信号V2が得
られるようにインナ方向に一定量戻して、再度、オフセ
ット測定処理を行えばよい。本発明の実施例にあって
は、極性信号V3のみが得られた場合、即ちデータヘッ
ド18が位置P−IVを越えるインナ方向にオフセット
していた場合、例えばトラック中心126の位置P−I
IIからインナオフセット信号V1が得られなくなる位
置P−IVまでの幅Wconst だけアウタ方向に戻し、再
度、オフセットを測定する。
【0054】逆に、極性信号V3を含めて全ての信号が
得られない場合には、データヘッド18はアウタ方向の
位置P−IIを越えてアウタ側にあることから、例えば
トラック中心126の位置P−IIIからアウタオフセ
ット信号V2が得られなくなる位置P−IIまでの距離
Wconst だけインナ方向に戻して、再度、オフセットを
測定する。
【0055】なお、極性信号V3のみが得られたとき、
または極性信号も得られなくなった場合のデータヘッド
18をトラック中心方向に戻すための一定量Wconst
は、トラック中心126となる位置P−IIIからイン
ナ方向の位置P−Vまたはアウタ方向の位置P−Iまで
の距離を越えない範囲であれば、適宜に定めることがで
きる。
【0056】この実施例にあっては、トラック中心から
位置P−IV,P−IIまではデータヘッド18の幅W
0 、位置P−V,P−Iまでは2倍の2W0 であること
から、Wconst としては、W0 〜2W0 の範囲で決めれ
ばよい。図7は本発明のディスク装置のハードウェア構
成の詳細を示す。図7において本発明のディスク装置
は、図2に示したように、ドライブ制御部100、ドラ
イブコントローラ200、ヘッド部400およびリード
ライト部500で構成されている。
【0057】まず、ドライブ制御部100を説明する。
ディスク媒体のサーボ面に対応して設けられたサーボヘ
ッド16からのサーボ信号は、サーボヘッド回路38で
アナログ的な処理が行われ、位置信号復調回路40でヘ
ッド位置に応じてトラック幅の範囲で直線的に増加し、
トラックを越えるごとに反転する位置信号を復調する。
【0058】位置信号復調回路40で復調されたアナロ
グ位置信号は、位置信号用ADコンバータ42でディジ
タルデータに変換され、MPUバス44を介してドライ
ブ制御用MPU46に供給される。ドライブ制御用MP
U46に対しては、MPUバス44を介してドライブ用
RAM48、およびドライブ用制御プログラムを格納し
たドライブ用ROM50が接続されている。
【0059】ドライブ制御用MPU46は上位のディス
クコントローラ200より通知されたシークコマンドに
従ったシーク動作、およびシーク動作完了後のオントラ
ック動作を行う。また装置電源を投入した起動時には、
図5に示したオフセット検出用のパターンを記録した特
定シリンダにデータヘッドをシークし、ヘッド切替えに
よりデータ面ごとのAGCアンプ用の振幅基準レベルの
測定、およびオフセット量の測定を行う。
【0060】このAGC振幅基準レベルの測定とオフセ
ット量の測定は、電源投入後については、予め定めた時
間スケジュールに従って行われる。即ち、ディスク装置
におけるオフセットの要因は主に装置の環境温度に依存
していることから、電源投入直後については短いインタ
ーバルで測定処理を行い、時間の経過と共に測定処理の
インターバルを長くするようなスケジュール管理を行
う。
【0061】このようなAGCの基準振幅レベルの測定
およびオフセット量の測定処理は、ドライブ制御用MP
U46のプログラムによる機能の1つとして実現され
る。ドライブ制御用MPU46でシーク動作またはオン
トラック動作の際に演算された駆動データは、DAコン
バータ52でアナログ電圧に変換され、パワーアンプ5
4で増幅された後、VCM26に供給される。
【0062】更にドライブ制御部100には、ディスク
媒体のデータ面の例えば最外周トラックに記録されたオ
フセット検出用のサーボ情報を処理するための回路とし
て、データ面サーボ用アンプ56、ピークホールド回路
58およびデータ面サーボ用ADコンバータ60が設け
られる。即ち、データ面のサーボ情報を使用したオフセ
ット測定処理にあっては、ヘッド部400に設けている
データヘッド18−1〜18−5を、サーボ情報を記録
したデータ面の最外周トラックにシークしてオントラッ
クした後、データヘッド18−1〜18−5を順番に切
り替える。そのとき得られるデータ面からのサーボ信号
をデータ面サーボ用アンプ56で増幅し、ピークホール
ド回路58で各読取信号の振幅レベルのピーク値を検出
し、これをデータ面サーボ用ADコンバータ60でディ
ジタルデータに変換し、ドライブ制御用MPU46に取
り込んで必要なAGCの振幅基準レベルの測定とオフセ
ット量の測定処理を実行することになる。
【0063】測定された各データ面ごとのAGC振幅基
準レベルおよびオフセット量は、ドライブ用RAM48
にテーブルデータとして格納される。そしてリード動作
またはライト動作に伴って特定のシリンダ位置にシーク
した際に、そのとき切り替えられているヘッド番号に対
応して読み出され、オフセット補正とAGC基準振幅レ
ベルの設定が行われる。
【0064】即ち、オフセット補正については、ドライ
ブ制御用MPU46において、コマンドで指定されたシ
リンダアドレスに対するヘッド位置信号を、ドライブ用
RAM48から読み出したオフセット量で補正してVC
M26に供給する。またAGCアンプ66に対しドライ
ブ用RAM48から読み出した振幅基準レベルを、DA
コンバータ65でアナログ信号に変換して設定する。
【0065】各データ面ごとの最外周シリンダに設けた
オフセット検出用のサーボパターンは、例えばトラック
上に等間隔で16個記録されており、この16点につい
て測定データを求めることで、1回転分の連続した測定
データが得られることになる。次にディスクコントロー
ラ200を説明する。ディスクコントローラ200に
は、制御手段としてコントローラ制御用MPU82が設
けられる。コントローラ制御用MPU82のMPUバス
には、コントローラ制御用RAM84、コントローラ制
御用ROM86、データバッファメモリ88、インタフ
ェースプロトコル部(SISGなど)90、シンセサイ
ザ78およびMPU間通信部94が設けられる。
【0066】コントローラ制御用MPU82はホストイ
ンタフェース96およびインタフェースプロトコル部9
0を介してホストコンピュータからのコマンドおよびコ
マンドパラメータを受領し、その解析結果に基づき、ド
ライブ制御部100、ヘッド部400およびリードライ
ト部500の制御を行う。例えば、コントローラ制御用
MPU82がホストコンピュータからライトコマンドを
受領すると、MPU間通信部94を経由してドライブ制
御用MPU46にシークコマンドとシリンダアドレスを
通知し、シーク動作を行わせる。
【0067】このシークコマンドの発行により、ドライ
ブ制御部100のドライブ制御用MPU46からシーク
完了を示すデバイスエンドが得られると、ヘッド部40
0のデータヘッド回路62にヘッド切替えを指示して、
指定したシリンダアドレス内の特定のデータ面のトラッ
クの書込状態を選択する。同時にリードライト部500
を起動してデータバッファメモリ88に、ホストコンピ
ュータから既に受け取っているライトデータを読出し転
送して書き込む。
【0068】またコントローラ制御用MPU82でリー
ドコマンドを受領した場合には、同様にドライブ制御部
100に対してシークコマンドとシリンダアドレスを発
行する。シーク完了応答を受けるとヘッド部400のデ
ータヘッド回路62のヘッド切替えとリードライト部5
00におけるリード動作を行わせ、リードデータをデー
タバッファメモリ88に格納した後にホストコンピュー
タに転送する。
【0069】更に図6の実施例にあっては、CDRフォ
ーマットを採用したディスク装置を例にとっていること
から、シンセサイザ78によるリードクロックまたはラ
イトクロックのクロック周波数の周波数制御を行う。即
ち、CDRフォーマットが行われたディスク媒体は、円
周方向に設けたトラックを径方向に複数のゾーンに分割
し、ゾーンごとに異なった周波数のクロック信号を用い
ることで、一定の線密度をもった情報の読み書きを行う
ようにしている。
【0070】このため、ゾーンごとに使用するクロック
周波数が異なることから、ディスクコントローラ200
に設けているシンセサイザ78に対し、アクセスゾーン
に対応したクロック周波数を得るための分周データなど
をテーブルから読み出してセットし、リードライト部5
00に対するリードクロックまたはライトクロックのク
ロック周波数をゾーンに適合した周波数に制御する。勿
論、CDRフォーマットではなくCVRフォーマットを
採用している場合には、シンセサイザ78は不要であ
る。
【0071】次にヘッド部400を説明する。ヘッド部
400には、この実施例にあっては5つのデータヘッド
18−1〜18−5が設けられている。データヘッド1
8−1〜18−5のそれぞれは、リードヘッド34−1
〜34−5とライトヘッド36−1〜36−5で構成さ
れている。ライトヘッド36−1〜36−5は磁気ヘッ
ドを使用している。
【0072】一方、リードヘッド34−1〜34−5と
しては磁気抵抗素子を用いたMRヘッドを使用してい
る。磁気ヘッドに比べ、MRヘッドは十分に小型化で
き、これによってトラック幅を定めたディスク媒体の高
密度化が実現されている。データヘッド回路62は、次
に説明するリードライト部500に設けられたドライブ
MPU用周辺回路64からのヘッドセレクト信号を受け
てデータヘッド18−1〜18−5のいずれか1つを切
り替えて、対応するライトヘッドまたはリードヘッドの
選択を行う。更にライト動作にあっては、ドライブMP
U用周辺回路64より書込電流の切替制御を受ける。こ
のデータヘッド回路62は、通常、ヘッドICとして準
備されている。
【0073】次にリードライト部500を説明する。リ
ードライト部500にはハードディスクコントローラ8
0が設けられる。ハードディスクコントローラ80はデ
ィスクコントローラ200に設けたデータバッファメモ
リ88との間のデータのやり取り、およびリード動作ま
たはライト動作の全体的な制御を行う。ヘッド部400
から得られたアナログリード信号は、AGCアンプ66
で増幅された後、フィルタ回路68を通ってイコライザ
回路70で波形等化が施され、最尤検出回路72および
VFO回路76に与えられる。
【0074】ここで、AGCアンプ66に対しては、D
Aコンバータ65より予め測定された振幅レベルの基準
信号がディスク回転に同期して与えられており、最適な
AGC制御のための基準振幅レベルの設定を受けてい
る。最尤検出回路72およびVFO回路76の出力は、
リード状態でデコーダ側に切り替わっているエンコーダ
/デコーダ74に与えられ、リードデータを復元し、ハ
ードディスクコントローラ80を経由して、ディスクコ
ントローラ200のデータバッファ88に転送される。
【0075】一方、ライト動作にあっては、ハードディ
スクコントローラ80を経由して、データバッファ88
から読み出したライトデータをライト動作のためにエン
コーダに切り替わっているエンコーダ/デコーダ74に
供給する。エンコーダ/デコーダ74は、2−7ランレ
ングス符号などへの変換やECCチェックコードの付加
などを行った後、ヘッド部400のデータヘッド回路6
2を経由して、そのとき選択されているデータヘッドの
中のライトヘッドに供給する。
【0076】図8は図7のドライブ制御部100に設け
たドライブ制御用MPU46により実現される本発明の
オフセット測定機能を示したブロック図である。図8に
おいて、ドライブ制御用MPU46には振幅基準レベル
測定処理部110とオフセット測定処理部102が設け
られている。振幅基準レベル測定処理部100の前段に
は、データ面の特定シリンダのサーボパターンから読み
取ったAGC信号VAGC を格納するためのレジスタ10
4が設けられる。レジスタ104には、図5のパターン
から読み取ったAGC信号VAGC がピークホールド回路
58で検出された後、ADコンバータ60でディジタル
データに変換されて格納される。
【0077】またオフセット測定処理部102には、レ
ジスタ105,106,108、測定制御部115、オ
フセット演算部116およびオフセット補正部120が
設けられる。レジスタ105,106,108には、図
5に示したサーボパターンから読み取ったインナオフセ
ット信号V1、アウタオフセット信号V2および極性信
号V3のピーク値がピークホールド回路58で検出さ
れ、ADコンバータ60でディジタルデータに変換され
て格納される。
【0078】測定制御部115は、オフセット測定処理
のスケジューリング、オフセット測定時の全体的な制御
処理を行う。オフセット演算部116は、読取信号V
1,V2に基づくオフセット測定値の演算、読取信号V
1,V2のいすれか一方しか得られない場合のヘッド位
置の補正に使用するオフセット量の予測演算、更に、極
性信号V3の有無に基づいたヘッド位置の補正に使用す
る一定オフセット量の設定を行う。
【0079】オフセット補正部122は、測定位置決め
部122からの特定シリンダに対するヘッド位置決め信
号に対し、オフセットテーブル118から読出したオフ
セット測定値を使用して、ヘッドをオフセットを除去す
る方向に移動して再測定するための信号補正を行う。ド
ライブ用RAM48には振幅基準レベル測定処理部11
0による測定結果を格納するための振幅基準レベルテー
ブル112が設けられている。またオフセット測定処理
部102による測定結果を格納するためのオフセットテ
ーブル118も設けられている。振幅基準レベルテーブ
ル112はデータ面の特定シリンダのトラック上に記録
された例えば16個のサーボパターンに対応したアドレ
ス0〜15をもち、それぞれに測定した振幅基準レベル
0 〜A15を格納する。
【0080】振幅基準レベルテーブル112の格納デー
タは、データ面のインデックスを基準としたディスク回
転に同期して読み出され、ドライブ制御用MPU46の
振幅基準レベル設定部114よりADコンバータ65に
与えられ、アナログ信号に変換した後、AGCアンプ6
6に基準振幅レベルを設定する。オフセット測定処理部
102の測定結果を格納するオフセットテーブル118
も、データ面の特定シリンダ上に記録した16個の測定
パターンに対応したテーブルアドレス0〜15をもち、
各アドレスに測定結果とした得られたオフセット量W0
〜W15を格納している。
【0081】オフセットテーブル118の格納データ
は、インデックスを基準としたディスク媒体の回転に同
期して読み出され、オフセット補正部120に与えられ
る。オフセット補正部120に対しては測定位置決め部
122よりオフセット測定的に特定シリンダにヘッドを
位置決めさせるためのヘッド位置決め信号が与えられて
いる。このヘッド位置決め信号は、再測定の際にオフセ
ットテーブル118から読み出したオフセット測定値に
より補正され、DAコンバータ52を介してVCM26
に供給する。これによって、再測定の際にはオフセット
を除去する方向にヘッドを移動しるオフセット補正が行
われ、ヘッドをトラック中心方向に移動して読取信号V
1,V2の両方が得られるオフセット測定が可能な状態
を作り出す。
【0082】図9は図8に示したオフセット測定処理部
102によるオフセット量測定処理を示したフローチャ
ートである。図9において、ディスク装置の電源投入な
どによりオフセット測定処理が起動されると、特定シリ
ンダに対する測定位置決めを行った後、ステップS1か
らの処理が行われる。まずステップS1で、特定シリン
ダのトラック方向に記録されたオフセット検出用のサー
ボパターンの数を示すカウンタNを0に初期化する。こ
の実施例では、トラック上にサーボパターンを16個、
等間隔で記録した場合を例にとっている。
【0083】続いてステップS2で、トラック上の16
点の中の現在処理しようとするサーボ情報の測定処理の
終了の有無を示す終了フラグFLi がオンか否かチェッ
クする。ここで、i=0,1,2,・・・15で、1ト
ラック上のサーボ情報の記録点数を示す。終了フラグF
i がオンでなければ、このサーボ情報の測定は終了し
ていないことから、ステップS3以降の測定処理に進
む。
【0084】まずステップS3で、AGC信号VAGC
インナオフセット信号V1、アウタオフセット信号V2
および極性信号V3を読み込む。次にインナオフセット
信号V1とアウタオフセット信号V2の両方が得られて
いるか否かチェックする。両方の信号が得らていれば、
オフセットは測定可能な規定値±Wo /2の範囲内にあ
るものと判断してステップS5に進み、オフセット量W
を信号差(V1−V2)に直線の傾きを示すKを掛け合
わせて求める。
【0085】続いてステップS6に進み、同じサーボ情
報について前回の測定処理でオフセットが求められてい
れば、新たに求めたオフセットを加算する加算処理を行
い、ステップS7で、現在処理したサーボ情報の測定終
了を示す終了フラグFLiをオンする。勿論、測定が済
んだオフセット量はドライブ用RAM48のオフセット
テーブル118に格納される。
【0086】一方、オフセットが規定値±W0 /2を越
えて信号V1,V2のいずれか一方しか得られなかった
場合には、ステップS10で、まずインナオフセット信
号V1のみが得られているか否かチェックする。インナ
オフセット信号V1のみの場合には、ステップS11に
進み、オフセットWiを予測計算により求め、ヘッド位
置を補正する。そしてステップS17に進み、もし前回
の測定処理でオフセットが得られていれば、新たに求め
たオフセットの加算処理を行う。
【0087】アウタオフセット信号V2のみしか得られ
ていない場合には、これをステップS12で判別し、ス
テップS13に進み、アウタオフセット信号V2に基づ
いてオフセットを予測により求め、ヘッド位置を補正す
る。そしてステップS17で、前回の測定結果があれ
ば、加算処理を行う。更に、インナオフセット信号V1
およびアウタオフセット信号V2のいずれも得られてい
ない場合には、ステップS14に進み、極性信号V3の
有無をチェックする。極性信号V3が得られていれば、
図5に示した、この実施例にあってはヘッドはインナ側
に大きくオフセットしていることから、ステップS15
に進み、アウタ側に予め定めた一定量Wconst だけヘッ
ド位置をオフセット補正する。
【0088】このアウタ側に一定量Wconst だけ戻すオ
フセット補正が済むと、ステップS17で、前回オフセ
ット測定が行われていれば加算処理を行って、次の処理
に進む。ステップS14で、極性信号V3も得られてい
ない場合には、この場合にはヘッドはアウタ側に大きく
オフセットしていることから、ステップS16に進み、
インナ側に予め定めた一定量Wconst だけヘッドをオフ
セット補正した後、ステップS17のオフセット加算処
理を経て、再度オフセット測定処理を行う。
【0089】ステップS8にあっては、トラック上の1
6点のサーボ情報の測定処理の順番を示すカウンタNが
最終位置に達したか否かをチェックしている。最終位置
に達するまではステップS9で1つずつインクリメント
しながら、ステップS2〜S17の処理を繰り返す。ス
テップS8で、トラック上の最後の16番目のサーボ情
報の測定に進んでN=15に達すると、ステップS18
に進み、全てのポイントでの測定処理、即ち16個のサ
ーボ情報についての測定処理の終了の有無を、終了フラ
グFLiが全てオンしているか否かでチェックする。
【0090】全てのポイントが終了していなければ、再
びステップS1に戻り、N=0としてステップS2〜S
8の処理を繰り返す。トラックの1回転分、即ち16点
のサーボ情報に関する測定処理が終了した次の2回転目
にあっては、終了フラグFLiがオフとなって、測定が
済んでいないポイントのオフセット測定処理が再度行わ
れる。即ち、再度測定処理が行われるのは、 前回インナオフセット信号V1のみしか得られなかっ
た場合、 前回アウタオフセット信号V2のみしか得られなかっ
た場合、 前回インナオフセット信号V1およびアウタオフセッ
ト信号V2の両方が得られなかった場合、 である。この内、インナオフセット信号V1またはアウ
タオフセット信号V2のいずれか一方のみが得られた場
合の前回の測定結果に対する再度の測定処理にあって
は、ステップS11またはステップS13の処理により
各信号V1またはV2から予測されたオフセットWだけ
トラック中心方向にヘッドを戻している。このため、次
回の測定処理にあっては必ず2つの信号V1,V2が得
られ、ステップS5〜S7の処理を経て測定処理を完了
することができる。
【0091】また信号V1,V2の両方が得られなかっ
た場合には、極性信号V3の有無により、ステップS1
5またはS16の処理によりトラック中心側に一定量W
const オフセットさせることで、次の測定処理にあって
は少なくとも信号V1またはV2のいずれか一方が得ら
れ、もう1回測定処理を行うことでオフセット量の測定
を完了できる。またヘッド位置を一定量Wconst 戻すこ
とで信号V1,V2の両方が得られれば、2回目の測定
処理でオフセット量の測定を完了することができる。
【0092】図10はサーボ面の特定シリンダ上のオフ
セット検出用のパターンに対するヘッド位置と、それぞ
れのヘッド位置で得られるAGC信号VAGC 、インナオ
フセット信号V1、アウタオフセット信号V2および極
性信号V3の振幅レベルを示している。図10(A)は
オフセットによるヘッドの中心位置P1〜P7を示す。
このヘッド中心位置P1〜P7のそれぞれにおけるAG
C信号パターン124、インナオフセット信号パターン
130、アウタオフセット信号パターン140、極性信
号パターン150の読取信号の信号レベルを図10
(B)〜(H)に示している。
【0093】例えば、最初のオフセット測定でヘッド中
心からインナ側に大きく外れた位置P1にある場合に
は、図10(B)に示すように極性信号V3しか得られ
ない。この場合にはアウタ側にヘッドを一定量Wconst
だけ移動した後に、再度測定する。この一定量ヘッドを
戻すオフセット補正を行った後の2回目の測定では、例
えば図10(C)または(D)に示すように読取信号V
1のみ又は読取信号V1,V2の両方の信号振幅レベル
が得られる。図10(C)の読取信号V1のみの場合に
は、もう1回の測定処理で完了できる。図10(D)の
読取信号V1,V2の場合には、そのレベル差からオフ
セット量を演算して測定を終了できる。
【0094】逆に、ヘッド中心からアウタ側に大きく外
れた位置P7にあった場合には、図10(H)に示すよ
うに、信号V1,V2に加え、極性信号V3も得られな
い。この場合には、ヘッドをインナ側に一定量Wconst
だけ移動した後に再測定する。このため2回目について
は図10(G)または図10(F)のような読取信号が
得られる。図10(G)については、読取信号V2が得
られていることから、読取信号V2からの予測オフセッ
ト料だけヘッドを戻すオフセット補正を行った後に再度
測定することで完了する。
【0095】図10(F)については、読取信号V1,
V2の両方が得られているので、そのレベル差からオフ
セット量を演算して測定を終了する。勿論、測定処理を
2回以上行った場合には、測定処理を行うごとに、前回
までのヘッドのオフセット補正に使用したオフセット量
に新たに測定したオフセット量を加算したオフセット量
を測定値とする。
【0096】図11は本発明の第2実施例で使用するデ
ータ面サーボパターンとパターン読取信号を示す。第2
実施例のデータ面サーボパターンは、図5のサーボパタ
ーンから極性パターンを除いたもので、図13に示した
従来パターンと同じになっている。本発明のオフセット
測定は、インナーオフセット信号パターン130とアウ
タオフセット信号パターン140の読取信号V1,V2
からオフセットが規定値以内にあるか否か判断し、規定
値以内と判断した場合は、読取信号V1,V2に基づい
てデータヘッド18のオフセット量Wnを測定し、規定
値を越えていると判断した場合は、データヘッド18を
オフセットを除去する方向に一定量戻しながら規定値以
内にあると判断するまでオフセットの再測定を繰り返す
ことを基本にしている。
【0097】したがって、図11に示す極性パターンを
除いたサーボ情報であっても、読取信号V1又はV2の
いすれか一方しか得られずに規定値を越えていると判断
した場合は、データヘッド18をオフセットを除去する
方向に一定量戻しながら規定値以内にあると判断するま
でオフセットの再測定を繰り返すという本発明の基本的
な構成をそのまま適用できる。
【0098】図12のフローチャートは、図11の極性
パターンをもたないサーボ情報を用いた本発明のオフセ
ット測定処理を示す。このオフセット測定処理は、図9
のオフセット測定処理のフローチャートから、極性信号
に関するステップS14,S15,S16の処理を除い
たものである。また図9のステップS12のアウタオフ
セット信号V2のみの処理は、ステップS10の判定結
果から決まるので、これも除いている。この図11,図
12の第2実施例は、予測されるオフセットの大きさ
が、トラック中心に対し±1.5W0 に納まるような比
較的小さい場合に有効である。
【0099】また図5と同様な広い範囲のオフセットを
測定する必要がある場合には、図13に示すように、イ
ンナーオフセット信号パターン130とアウタオフセッ
ト信号パターン140を極性信号と同様に、トラック中
心に対し更に広げるようにすればよい。この場合、読取
信号V1,V2はオフセットが±W0 /2を越えるとピ
ーク値に達して一定になることから、一定のピーク値と
なって再測定を行う場合のヘッドのオフセットを除去す
る方向への戻し量は、予め定めた一定量、例えば1.5
0 を使用すればよい。
【0100】尚、本発明は、実施例に示した数値的な限
定は受けない。また読取信号V1又はV2のみが得らた
ときのヘッドの戻し量については、読取信号V1,V2
のレベルから予測演算で決めているが、予め定めた一定
量だけ戻すようにしてもよい。
【0101】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、インナオフセット信号パターンおよびアウタオフセ
ット信号パターンの読取信号が共に得られる有効なオフ
セット測定範囲を越えてヘッドのオフセットが生じた場
合にも、ヘッドをオフセットを除去する方向に戻してか
ら再測定をするため、広い範囲に亘るヘッドのオフセッ
トが生じても正確にオフセットを測定することができ
る。
【0102】また複数シリンダへのサーボ情報の記録を
必要とする2相サーボ方式を採用しなくとも、単一シリ
ンダでのサーボ情報の記録で広い範囲に亘るオフセット
を測定することができ、データ面に設けるサーボ情報の
記録領域を低減でき、その分だけデータ面の記録容量を
増加させることができる。更に、インナ又はアウタのオ
フセット信号パターンを越える幅に極性信号パターンを
記録することで、オフセット信号パターンの読取信号が
得られない大きなオフセットを生じても、極性信号パタ
ーンの読取信号の有無でオフセットの方向を認識し、確
実にオフセットを除去する方向にヘッドを戻した再測定
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の概略ブロック図
【図3】図2のドライブ機構構造の説明図
【図4】本発明の装置構造を一部破断して示した説明図
【図5】本発明によるデータ面サーボパターンとパター
ン読取信号の説明図
【図6】本発明のパターン読取信号のレベル差とオフセ
ットの特性図
【図7】本発明のハードウェア構成を示したブロック図
【図8】本発明のオフセット測定機能を示したブロック
【図9】本発明のオフセット測定処理を示したフローチ
ャート
【図10】本発明によるヘッドのセット位置に対するパ
ターン読取信号を示した説明図
【図11】本発明の第2実施例によるデータ面サーボパ
ターンとパターン読取信号の説明図
【図12】本発明の第2実施例によるオフセット測定処
理を示したフローチャート
【図13】本発明の第2実施例を変形したデータ面サー
ボパターンとパターン読取信号の説明図
【図14】従来のデータ面サーボパターンを示した説明
【図15】従来のデータ面サーボパターンとパターン読
取信号の説明図
【図16】従来の2相サーボ方式のデータ面サーボパタ
ーンとパターン読取信号の説明図
【符号の説明】
10−1〜10−4:ディスク媒体 12:スピンドルモータ 14:スピンドル 16:サーボヘッド 18−1〜18−5:データヘッド 20:サーボ面 22−1〜22−5:データ面 24:キャリッジ 26:ボイスコイルモータ(VCM) 28−1〜28−3:ヘッドアーム 30:磁気回路 32:可動コイル 34−1〜34−5:リードヘッド 36−1〜36−5:ライトヘッド 38:サーボヘッド回路 40:位置信号復調回路 42:位置信号用ADコンバータ 44,92:MPUバス 46:ドライブ制御用MPU 48:ドライブ用RAM 50:ドライブ用ROM 52:DAコンバータ 54:パワーアンプ 56:データ面サーボ用アンプ 58:ピークホールド回路 60:データ面サーボ用ADコンバータ 62:データヘッド回路 64:ドライブMPU用周辺回路 66:AGCアンプ 68:フィルタ回路 70:イコライザ回路 72:最尤検出回路 74:エンコーダ/デコーダ 76:VFO回路 78:シンセサイザ 80:ハードディスクコントローラ 82:コントローラ制御用MPU 84:コントローラ制御用RAM 86:コントローラ制御用ROM 88:データバッファメモリ 90:インタフェースプロトコル部 94:MPU間通信部 96:ホストインタフェース 100:ドライブ制御部 102:オフセット測定部 104,105,106,108:レジスタ 110:振幅基準レベル測定処理部 112:振幅基準レベルテーブル 114:振幅基準レベル設定部 115:測定制御部 116:オフセット測定演算部 118:オフセットテーブル 120:測定位置決め部 122:ヘッド位置決め制御部 124:AGC信号パターン 126:トラック中心 130:インナオフセット信号パターン 140:アウタオフセット信号パターン 150:極性信号パターン 300:ドライブ 400:ヘッド部 410:ヘッド切換部 500:リードライト部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のディスク面の1つをシリンダ毎にサ
    ーボ情報を記録したサーボ面とし、残りのディスク面を
    データ面とし、更に前記各データ面の特定シリンダ位置
    にオフセット検出用のサーボ情報として、インナ側にオ
    フセットした第1サーボ情報(130)およびアウタ側
    にオフセットした第2サーボ情報(140)をトラック
    方向に並べて記録したディスク媒体と、 前記サーボ面のサーボ情報を読み取るサーボヘッド(1
    6)及び前記各データ面に対し情報を読み書きする複数
    のデータヘッド(18)を有し、各ヘッドを一体にトラ
    ックを横切る方向に移動可能なヘッド駆動機構(26)
    と、 オフセット測定時に、前記各データ面のオフセット検出
    用の特定シリンダ位置に前記各ヘッドを位置決めする測
    定位置決め手段(122)と、 前記オフセット検出用の特定シリンダに記録された前記
    サーボ情報(130,140)の読取信号からオフセッ
    トが規定値以内にあるか否か判断し、規定値以内と判断
    した場合は、該読取信号に基づいて前記データヘッド
    (18)ごとのオフセット量(Wn)を測定し、該規定
    値を越えていると判断した場合は、ヘッドをオフセット
    を除去する方向に所定量移動してオフセットの再測定を
    行い、前記所定量と再測定したオフセット量の合計値を
    オフセット測定値とするオフセット測定手段(102)
    と、を備えたことを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のディスク装置に於いて、前
    記オフセット測定手段(102)は、前記インナ側にオ
    フセットした第1サーボ情報(130)の読取信号(V
    1)とアウタ側にオフセットした前記第2サーボ情報
    (140)の読取信号(V2)の両方が得られた場合
    は、オフセットは前記規定値以内にあるものと判断し、
    該2つの読取信号(V1,V2)の振幅レベルの差に基
    づいてオフセット量を演算することを特徴とするディス
    ク装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のディスク装置に於いて、前
    記オフセット測定手段(102)は、インナ側にオフセ
    ットした第1サーボ情報(130)の読取信号(V1)
    のみしか得られない場合は、オフセット量はインナ側に
    前記規定値を越えたものと判断し、該読取信号(V1)
    に基づいてオフセット量を予測した後に、ヘッドを前記
    予測オフセット量(Wn)分だけアウタ側に移動してか
    ら再度、オフセット量を測定することを特徴とするディ
    スク装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載のディスク装置に於いて、前
    記オフセット測定手段(102)は、アウタ側にオフセ
    ットした前記第2サーボ情報(140)の読取信号(V
    2)のみしか得られない場合は、オフセット量はアウタ
    側に前記規定値を越えたものと判断し、該読取信号(V
    2)に基づいてオフセット量を予測した後に、ヘッドを
    前記予測オフセット量分だけインナ側に移動してから再
    度、オフセット量を測定することを特徴とするディスク
    装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載のディスク装置に於いて、前
    記ディスク媒体の各データ面の特定シリンダ位置に、オ
    フセット検出用の第1サーボ情報(130)及び第2サ
    ーボ情報(140)に加え、前記第1及び第2のサーボ
    情報の記録幅を越える大きさの極性サーボ情報(15
    0)を記録し、 前記オフセット測定手段(102)は、前記第1サーボ
    情報(130)及び第2サーボ情報(140)の読取信
    号(V1,V2)の両方が得られない場合は、前記極性
    サーボ情報(150)の読取信号(V3)の有無を判別
    し、該極性サーボ情報読取り信号(V3)が得られてい
    る場合は、極性サーボ情報(150)の記録側と反対側
    に予め定めた一定のオフセット量分だけヘッドを移動し
    てから、再度オフセット量を測定し、該極性サーボ情報
    読取り信号(V3)が得られていない場合は、前記極性
    サーボ情報(150)の記録側に予め定めた一定のオフ
    セット量分だけヘッドを移動してから、再度オフセット
    量を測定することを特徴とするディスク装置。
  6. 【請求項6】請求項1又は5記載のディスク装置に於い
    て、前記オフセット測定手段(102)は、ヘッドをオ
    フセットを除去する方向に所定量移動して行うオフセッ
    トの再測定を、前記規定値以内にあると判断されるまで
    複数回繰り返し、複数回分の前記所定量と最後に測定し
    たオフセット量の合計値をオフセット測定値とすること
    を特徴とすることを特徴とするディスク装置。
  7. 【請求項7】請求項1又は5記載のディスク装置に於い
    て、ディスク媒体(10)は、前記オフセット検出用の
    各サーボ情報(130,140又は130,140,1
    50)を1組としてデータ面の特定シリンダのトラック
    上の複数箇所に記録したことを特徴とするディスク装
    置。
  8. 【請求項8】請求項7記載のディスク装置に於いて、前
    記オフセット測定手段(102)は、前記特定シリンダ
    上の複数箇所から検出したオフセット量を格納するメモ
    リテーブル(118)を有し、ディスク回転に同期して
    前記メモリテーブル(118)から読出したオフセット
    量を除去する方向にヘッドを移動してから再測定するこ
    とを特徴とするディスク装置。
  9. 【請求項9】請求項1記載のディスク装置に於いて、前
    記オフセット測定手段(102)は、前記各データヘッ
    ド(18)を切替えながら、前記データヘッド(18)
    毎にオフセット量を測定することを特徴とするディスク
    装置。
  10. 【請求項10】請求項1記載のディスク装置に於いて、
    前記オフセット測定手段(102)は、装置の電源投入
    時にオフセット量を測定してメモリテーブル(118)
    に記憶することを特徴とする磁気ヘッド装置。
  11. 【請求項11】請求項1記載のディスク装置に於いて、
    前記オフセット測定手段(102)は、電源投入後は、
    予め定められた経過時間毎にオフセット量を測定するこ
    とを特徴とするディスク装置。
  12. 【請求項12】請求項1記載のディスク装置に於いて、
    前記ディスク媒体(10)は、前記オフセット検出用の
    サーボ情報の先頭に、前記データヘッドからの読取信号
    を増幅するAGCアンプ手段(66)に設定する基準振
    幅レベルを設定するためのAGC振幅情報(124)を
    記録し、更に、 前記各データ面の特定シリンダから得られた前記AGC
    振幅情報(124)の読取信号(VAGC ) 基づいて、前
    記データヘッド(18)ごとに前記AGC増幅手段(6
    6)の振幅基準レベルを測定する基準振幅レベル測定手
    段(110)と、 前記基準振幅レベル測定手段(110)で測定された振
    幅基準レベルをディスク回転に同期して前記AGC増幅
    手段(66)に設定するレベル設定手段(114)と、
    を設けたことを特徴とするディスク装置。
  13. 【請求項13】複数のディスク面の1つをシリンダ毎に
    サーボ情報を記録したサーボ面とし、残りのディスク面
    をデータ面とし、更に前記各データ面の特定シリンダ位
    置にオフセット検出用のサーボ情報として、インナ側に
    オフセットした第1サーボ情報(130)、アウタ側に
    オフセットした第2サーボ情報(140)、及びインナ
    側又はアウタ側にオフセットして前記第1又は第2のサ
    ーボ情報の記録幅を越える大きさの極性サーボ情報(1
    50)をトラック方向に並べて記録したことを特徴とす
    るディスク媒体。
  14. 【請求項14】請求項13記載のディスク媒体に於い
    て、前記オフセット検出用のサーボ情報の先頭に、デー
    タヘッドからの読取信号を増幅するAGCアンプに設定
    する基準振幅レベルを測定するためのAGC振幅情報
    (124)を記録したことを特徴とするディスク媒体。
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