JPH07254158A - トラッキング制御装置 - Google Patents

トラッキング制御装置

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JPH07254158A
JPH07254158A JP6145890A JP14589094A JPH07254158A JP H07254158 A JPH07254158 A JP H07254158A JP 6145890 A JP6145890 A JP 6145890A JP 14589094 A JP14589094 A JP 14589094A JP H07254158 A JPH07254158 A JP H07254158A
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linear motor
signal
pulse
recording medium
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ディスク装置の安定性が確保でき、性能低
下及び信頼性低下が防止できるトラッキング制御装置を
提供することを目的とする。 【構成】 光ディスク7Aのトラック検索を行う際に
は、ブレーキパルス印可直前のリニアモータ28Aの速
度とリニアモータ28Aの駆動値に応じて、ブレーキパ
ルスの波高値またはパルス幅を制御する。これによっ
て、光スポット8Aが目的トラックに突入する速度を制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ等の光源を用い
て記録媒体に対して光学的に信号を記録再生する光学式
記録再生装置のトラッキング制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、光学式記録再生装置(光ディスク
装置)では、光ディスク装置の薄型化や高速検索等を実
現するため、光ヘッドとして分離光学系を用い、可動部
を軽量化するため、光ディスクのトラックに対するトラ
ッキングを制御するトラッキング制御装置のトラッキン
グアクチュエータとして、光スポットを偏向してトラッ
キング方向の精密な位置決めを行うアクチュエータにガ
ルバノミラーを用い、これを固定部に配置する構成のも
のが知られている。
【0003】以下、従来のトラッキング制御装置につい
て、この装置によって行うスチルジャンプ動作およびト
ラック検索動作を例に挙げて説明する。図13は、従来
のトラッキング制御装置において、スチルジャンプ動作
に関係する部分の構成を示すブロック図である。図示の
ように、半導体レーザ等の光源1Aからの出射光はコリ
メータレンズ2Aで平行光にされた後、ビームスプリッ
ター3Aを通過し、トラッキング微アクチュエータのガ
ルバノミラー27Aで反射され、さらに可動部上のミラ
ー4Aで反射された後、対物レンズ5Aで収束されてス
ピンドルモータ6Aにより回転しているディスク7Aに
照射される。ディスク7Aからの光ビーム8Aの反射光
8Aは、対物レンズ5Aを通過してミラー4Aで反射さ
れ、さらにガルバノミラー27Aで反射された後、ビー
ムスプリッター3Aで反射され凸レンズ9Aを通過す
る。凸レンズ9Aを通過した光ビームは、シリンドリカ
ル偏光ビームスプリッタ10A(以下シリンドリカル
P.B.Sと呼ぶ。)で2方向に分割される。分割され
た光ビーム11Aは光検出器12Aに入力される。光検
出器12Aの出力A、Bは差動増幅器14Aの各端子に
入力される。差動増幅器14Aで光検出器12Aの出力
AとBの差演算を行うことでトラックずれ信号が得られ
る。差動増幅器14Aから出力されるトラックずれ信号
は可変増幅器17Aに入力され、可変増幅器17Aのゲ
インはその出力a点でのトラックずれ信号の振幅が略一
定になるように調整されている。可変増幅器17Aの出
力は割算器18Aに入力されている。割算器18Aには
加算増幅器16Aからの光量和信号が入力されており、
割算器18Aは可変増幅器17Aの出力信号を加算増幅
器16Aの出力信号で除算することによって記録あるい
は消去時の光量変化またはディスク7Aの反射率変化に
対してトラックずれ信号の振幅が略一定になるようにし
ている。差動増幅器14Aの出力であるトラックずれ信
号の検出はプッシュプル法として知られている(たとえ
ば、特開昭49−60702号公報)。また、加算増幅
器16Aの出力の光量和信号を信号処理回路32Aで復
調すれば、トラッキング制御が行われた状態でアドレス
あるいはディスクに記録してあるデータを読みとること
ができる。
【0004】シリンドリカルP.B.S.10Aで分割
されたもう一方の光ビーム15Aは、光検出器12Aの
4分割面に入力されており、この光検出器12Aの出力
より、ディスク7A上の光ビームが所定の収束状態から
ずれたことを検出するフォーカスずれ信号を得ている。
ここでフォーカスずれ信号の検出は公知の非点収差法に
よる。このフォーカスずれ信号に基づいてフォーカスア
クチュエータ(省略)を駆動する公知のフォーカス制御
を行って、ディスク7A上の光ビームが所定の収束状態
になるように制御する。このフォーカス制御系について
は、ここでは直接関係しないので詳細な説明を省略す
る。
【0005】以上のように構成されたトラッキング制御
装置において、トラッキング制御時の動作について簡単
に説明する。トラッキング制御は高速なトラックずれに
対しては微アクチュエータであるガルバノミラー27A
が応答し、低速なトラックずれに対しては粗アクチュエ
ータであるリニアモータ(LM)28Aが応答する。ま
た、ディスク7A全域に及ぶ広範囲な移動を行わせる検
索もLM28Aを駆動して行う。割算器18Aで記録消
去時の光量変化あるいはディスク7Aの反射率変化に対
して振幅が略一定になったトラックずれ信号は、位相補
償回路20Aに入力される。位相補償回路20Aの出力
は、加算増幅器24Aの一方の端子に入力され、加算増
幅器24Aの出力端子は駆動回路25Aに入力されてい
る。トラッキング制御時には、トラックずれ信号に応じ
て駆動回路25Aでガルバノミラー27Aが回転され、
ガルバノミラー27Aが回転することで光スポットがデ
ィスク7A上のトラックを横切る方向(トラッキング方
向)に移動し、ディスク7A上の光スポットは常にトラ
ック中心に位置するように制御される。LM28Aはミ
ラー4Aと対物レンズ5Aを搭載した状態でディスク7
Aの内周から外周までトラッキング方向に移動可能なよ
うに構成されている。トラッキング制御の動作時には、
位相補償回路20Aの出力を等価フィルター21A、L
M制御系の位相補償回路22A、LM駆動回路26Aを
介してLM28Aに加え、ガルバノミラー27Aが自然
の状態を中心に回転するように制御している。等価フィ
ルター21Aはガルバノミラー27Aを回転させるトラ
ッキング微アクチュエータと伝達関数がほぼ等しい特性
の低域通過フィルタである。
【0006】次に、スチルジャンプの動作について説明
する。トラッキング制御が行われて、回転するディスク
7A上のトラックに対して光スポットが追従するように
制御された状態で信号処理回路32Aからの再生信号を
A/D変換器33Aを介してCPU34Aに入力する。
よって、CPU34Aは現在光スポットが位置するディ
スク上のアドレスが確認できるようになる。ディスク一
回転毎にトラックジャンプして同一トラックの先頭に位
置するようにして、ディスク一回転で常に同一トラック
を追従するようにしている。
【0007】ジャンプパルスの生成は、CPU34Aで
行われる。CPU34Aからのジャンプパルスのデータ
はD/A変換器31Aでアナログ信号に変換されて加算
増幅器24Aの一方の端子に入力される。スチルジャン
プパルスがガルバノミラー制御ループに加算されると同
時にLM制御ループはスチルジャンプパルス加算直前の
LM駆動値をS/H回路23Aでホールドする。S/H
回路23Aの制御はCPU34Aからの信号で行われ
る。ガルバノミラー制御ループにジャンプパルスが印可
されてトラックを一本横切ると、トラックずれ信号は基
準電圧を横切るような波形になる。トラックずれ信号が
基準電圧を横切ったら、ガルバノミラー制御ループにブ
レーキパルスを印可してスチルジャンプを終了する。
【0008】スチルジャンプのタイミングについて図1
4を用いて説明する。図14はスチルジャンプのタイミ
ング図である。(a)はトラッキングエラー(TE)信
号である。(b)はTE2値化信号である。(c)はサ
ンプル&ホールド(S/H)回路の制御信号である。
(d)はスチルジャンプ信号である。ディスク7Aが回
転した状態でトラッキング制御が行われると、LM28
Aがディスク7A上のトラックに追従して制御されるの
で、時間の経過に伴いLM28Aはディスク7Aの外周
方向に移動する。したがって、スチルジャンプ信号は内
周方向へのジャンプパルスと内周への行き過ぎを防止す
るブレーキパルスとを有する信号である。スチルジャン
プの動作を行うと同時に、S/H回路23AはLM28
Aの駆動電圧をホールドする。この状態でガルバノミラ
ー27Aはスチルジャンプ信号で光スポットがディスク
の内周側へ移動する方向に動き、スチルジャンプ前に位
置していた目標トラックの最後尾に対して内周側の隣の
トラックを横切ったとき、つまり目標トラックの最先頭
を横切ったとき、ブレーキパルスで減速してスチルジャ
ンプを終了する。このようにディスクの一回転に一度ス
チルジャンプが行われ、ディスク上の目標トラックに常
に位置するように制御される。なお、図中の13Aは差
動増幅器、19Aは2値化回路である。
【0009】図15は、従来のトラッキング制御装置に
おいて、トラック検索動作に関係する部分の構成を示す
ブロック図である。半導体レーザ等の光源1Bからの出
射光はコリメータレンズ2Bで平行光にされた後、ビー
ムスプリッター3Bを通過し、トラッキング微アクチュ
エータのガルバノミラー27Bで反射され、更に可動部
上のミラー4Bで反射された後、対物レンズ5Bで収束
されてスピンドルモータ6Bにより回転しているディス
ク7Bに照射される。ディスク7Bからの光ビーム8B
の反射光8Bは、対物レンズ5Bを通過してミラー4B
で反射され、更にガルバノミラー27Bで反射された
後、ビームスプリッター3Bで反射され凸レンズ9Bを
通過する。凸レンズ9Bを通過した光ビームは、シリン
ドリカル偏光ビームスプリッタ10B(以下シリンドリ
カルP.B.Sと呼ぶ。)で2方向に分割される。分割
された光ビームは光検出器12Bに入力される。光検出
器12Bの出力A、Bは差動増幅器14Bの各端子に入
力される。差動増幅器14Bで光検出器12Bの出力A
とBの差演算を行うことでトラックずれ信号が得られ
る。差動増幅器14Bから出力されるトラックずれ信号
は可変増幅器17Bに入力され、可変増幅器17Bのゲ
インはその出力a点でのトラックずれ信号の振幅が略一
定になるように調整されている。可変増幅器17Bの出
力は割算器18Bに入力されている。割算器18Bには
加算増幅器16Bからの光量和信号が入力されており、
割算器18Bは可変増幅器17Bの出力信号を加算増幅
器16Bの出力信号で除算することによって記録あるい
は消去時の光量変化またはディスク7Bの反射率変化に
対してトラックずれ信号の振幅が略一定になるようにし
ている。ここで、差動増幅器14Bの出力であるトラッ
クずれ信号の検出は、図13における差動増幅器14A
の出力であるトラックずれ信号の検出と同様に、プッシ
ュプル法として知られている(たとえば、特開昭49−
60702号公報)。また、加算増幅器16Bの出力の
光量和信号を信号処理回路32Bで信号処理を行った
後、A/D変換器33Bでデジタル信号に変換する。A
/D変換器33Bの信号を検索制御回路36B内に取り
込めば、トラッキング制御が行われた状態でアドレスあ
るいはディスクに記録してあるデータを読みとることが
できる。
【0010】シリンドリカルP.B.S.10Bで分割
されたもう一方の光ビーム15Bは、光検出器12Bの
4分割面に入力されており、この光検出器12Bの出力
より、ディスク7B上の光ビームが所定の収束状態から
ずれたことを検出するフォーカスずれ信号を得ている。
ここで、フォーカスずれ信号の検出は公知の非点収差法
による。このフォーカスずれ信号に基づいて、フォーカ
スアクチュエータ(省略)を駆動する公知のフォーカス
制御を行って、ディスク7B上の光ビームが所定の収束
状態になるように制御する。このフォーカス制御系につ
いては、ここでも、図13におけるフォーカス制御系と
同様に、直接関係しないので詳細な説明を省略する。
【0011】以上のように構成されたトラッキング制御
装置において、ディスク7B上のトラックに光スポット
が追従するように制御するトラッキング制御時の動作に
ついて簡単に説明する。トラッキング制御は高速なトラ
ックずれに対しては微アクチュエータであるガルバノミ
ラー27Bが応答し、低速なトラックずれに対しては粗
アクチュエータであるリニアモータ(LM)28Bが応
答する。また、ディスク7B全域に及ぶ広範囲な移動を
行わせる検索もLM28Bを駆動して行う。割算器18
Bで記録消去時の光量変化あるいはディスク7Bの反射
率変化に対して振幅が略一定になったトラックずれ信号
は、位相補償回路20Bに入力される。位相補償回路2
0Bの出力は、スイッチ回路24Bに入力され、スイッ
チ回路24Bの出力端子は駆動回路25Bに入力されて
いる。トラッキング制御時には、スイッチ回路24Bは
閉じた状態になっており、トラックずれ信号に応じて駆
動回路25Bでガルバノミラー27Bが回転され、ガル
バノミラー27Bが回転することで光スポットがディス
ク7B上のトラックを横切る方向(トラッキング方向)
に移動し、ディスク7B上の光スポットは常にトラック
中心に位置するように制御される。LM28Bはミラー
4Bと対物レンズ5Bを搭載した状態でディスク7Bの
内周から外周までトラッキング方向に移動可能なように
構成されている。また、位相補償回路20Bの出力は等
価フィルター21Bを介して、LM制御系の位相補償回
路22Bに入力されていいる。位相補償回路22Bの出
力は信号選択回路23Bの一方の入力端子に接続され、
信号選択回路23Bの他方の入力端子には、信号選択回
路29Bの出力端子が接続されている。
【0012】トラッキング制御の動作時には、信号選択
回路23Bは位相補償回路22Bの出力を選択してお
り、信号選択回路23Bの出力はLM駆動回路26Bを
介してLM28Bに加えられ、LM28Bはガルバノミ
ラー27Bが自然の状態を中心に回転するように制御さ
れている。等価フィルター21Bはガルバノミラー27
Bを回転させるトラッキング微アクチュエータと伝達関
数がほぼ等しい特性の低域通過フィルタである。
【0013】ここで、ディスク7B上の任意のトラック
から目的トラックまでディスク7B上の光スポットを移
動させるトラック検索動作について説明する。先にも述
べたとおり、検索動作はLM28Bを駆動制御すること
により行われる。検索動作を行うとき、信号選択回路2
3Bは信号選択回路29Bからの信号を選択しており、
信号選択回路29BはD/A変換器30Bの信号を選択
している。このとき、スイッチ回路24Bは開の状態で
ある。速度制御回路36Bからの信号はD/A変換器3
0B,信号選択回路29B,信号選択回路23Bを介し
て駆動回路26Bに入力され、駆動回路26Bの出力で
LM28Bは駆動される。また、検索時には、割算器1
8Bの出力のトラックずれ信号は、2値化回路19Bで
2値化された後、速度検出器35Bに入力される。速度
検出器35Bでは2値化されたトラックずれ信号のエッ
ジ間の時間をカウントしてLM28Bが移動してディス
ク7B上のトラックを横切る時のトラック間の時間を求
め、求めたトラック間の時間とトラック間の距離(トラ
ックピッチ)より光スポットがトラックを横切る速度
(Vreal)を求める。また、2値化回路19Bの出力は
検索制御回路36Bに入力され、光スポットがトラック
を横切った本数をカウントするようになっている。ま
た、加算増幅器16Bからの光量和信号は信号処理回路
32Bに入力された後、A/D変換器33Bでデジタル
信号に変換され検索制御回路36Bに入力される。検索
制御回路36Bの内部ではA/D変換器33Bからの信
号よりトラッキング制御している時の現在アドレスが読
み取れるようになっている。つまり、検索動作を始める
前と検索終了後の光スポットが位置する現在アドレス情
報はA/D変換器33Bから得られる。また、検索制御
回路36Bでは、A/D変換器33Bからのアドレス信
号と2値化回路19Bからのトラックずれ信号2値化
(TE2値化)信号から、検索動作を始める前の現在ア
ドレスと検索目標のトラックアドレスの差を求めること
で検索前の現在アドレスに対し目的トラックに到達する
までに横切るトラックの本数を求める。検索動作を行っ
ているときは、TE2値化信号をカウントすることで、
検索中の光スポットの位置がわかるようになっている。
よって、検索制御回路36Bは、速度検出器35Bで検
出した光スポットが実際にトラックを横切る速度(V
real)と、検索開始位置に対する現在位置と検索目的ア
ドレスに対する現在位置に応じて、トラックを横切る光
スポットの速度を所定値に保つようにLMを駆動制御す
る。
【0014】次に、検索後のトラッキングサーボ引き込
みについて述べる。検索動作を行い、目的検索前のアド
レスと目的のアドレス及びトラックを横切った本数から
現在位置するトラックのアドレスを求める。現在位置す
るトラックが目的のトラックの1.5本手前になった
ら、検索制御回路36Bは、LM28Bにブレーキパル
スを印可するようにブレーキパルス発生回路31Bにタ
イミング信号(BTS)を送る。BTSのタイミングに
応じて信号選択回路29Bはブレーキパルス発生回路3
1Bからの信号を選択する。よって、BTSに応じてブ
レーキパルス発生回路は、LM28Bにブレーキパルス
を印可して、目的トラックに突入する光スポットの速度
を減速した後、光スポットが目的トラックを横切ったと
ころで信号選択回路23Bの入力は位相補償回路22B
側を選択し、また、スイッチ回路24Bを開の状態から
閉の状態にしてトラッキングサーボを引き込む。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示すような従来のトラッキング制御装置では、スチル
ジャンプを行う場合、ガルバノミラー27Aにジャンプ
パルスを印加してトラックジャンプを行い、ジャンプ中
のLM駆動値はジャンプ前の駆動値を保持している。よ
って、ジャンプ中はガルバノミラー27Aだけでトラッ
キングしており、ディスク7Aの偏心成分やLM28A
の配線処理をしているフレキシブル基板(以下フレキ基
板という)の負荷の影響をガルバノミラー27Aが受け
ることになる。特に、フレキ基板の負荷の影響はディス
ク上の内側,中側,外側でのスチルジャンプの状態変化
につながる。また、ディスク7Aの偏心特性のばらつき
等でスチルジャンプ状態が一定にならなくなる。これら
の要因によるスチルジャンプ状態のばらつきは、光ディ
スク装置の安定性を損なう原因になるという問題点を有
していた。
【0016】また、図15に示すようなガルバノミラー
27Bを固定部に配置した分離光学構成を用いて、可動
部質量が軽減されてくると、可動部であるLM28Bが
受けるフレキ基板の負荷力等の影響が大きくなる。この
フレキ基板の負荷力等の外乱があると、速度制御を行っ
ているにも関わらず速度偏差が大きくなりブレーキパル
ス印可直前の速度のばらつきが大きくなる。また、ブレ
ーキパルス印可後のトラッキングサーボ引き込み速度の
ばらつきも大きくなる。目的トラックに到達したときの
速度のばらつきが大きいと目的トラックに引き込めずに
流れたり、あるいは過減速により逆走したりする。
【0017】ここで、図16を用いて検索後のトラッキ
ング引き込みについてさらに説明する。図16はディス
クの外周から内周にむかって検索した後のトラッキング
引き込み時のTEとブレーキパルス波形である。(a)
はブレーキパルス印可前の速度が目標速度でさらにフレ
キの負荷等の外乱がなかった場合である。(b)は内周
方向にフレキの負荷等の外乱があり、ブレーキパルス印
可前の速度を減速できず、さらにブレーキパルスでも減
速できずに流れを生じた場合である。(c)は外周方向
にフレキの負荷等の外乱があり、ブレーキパルスを印可
したことで逆走した場合である。このように、トラッキ
ングサーボ引き込み速度のばらつきが発生すると、目標
トラックに確実に引き込むことが出来ずに流れたり、あ
るいは逆走したりして検索時間のばらつきが大きくな
る。これらは、光ディスク装置の性能及び信頼性の著し
い低下につながるという問題点を有していた。
【0018】本発明は、ディスクの偏心やフレキ基板の
負荷特性の影響を受けることなくガルバノミラーにより
スチルジャンプを安定に行うことができ、また、フレキ
基板の負荷特性等の外乱の影響を受けることなく安定し
たトラック検索を行うことができ、光ディスク装置の安
定性が確保でき、性能低下及び信頼性低下が防止できる
トラッキング制御装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のトラッキング制御装置は、光ビームを収束照
射する収束手段と、前記収束手段により収束された光ビ
ームの収束点が記録媒体上のトラックを横切るように移
動するように回転駆動されて微少範囲をトラッキング動
作する微移動手段のガルバノミラーと、前記光ビームの
収束点がトラックを横切るようにディスクの半径方向に
移動する粗移動手段のリニアモータと、光ビームが記録
媒体上を透過した透過光あるいは記録媒体より反射した
反射光により記録媒体の光ビームとトラックとの位置関
係に応じた信号を発生するトラックずれ検出手段と、前
記トラックずれ検出手段で検出したトラックずれ信号に
応じてガルバノミラーを制御するガルバノミラー制御手
段と、前記トラックずれ検出手段で検出したトラックず
れ信号に応じてリニアモータを制御するリニアモータ制
御手段と、スチルジャンプ信号を発生するスチルジャン
プ信号発生回路と前記スチルジャンプ信号発生回路から
のスチルジャンプ信号を前記ガルバノミラー制御手段に
加算する加算増幅器で構成され、光ディスクの一回転毎
にトラックジャンプをして同一トラックをトラッキング
制御するようにするスチルジャンプ手段と、前記リニア
モータの駆動信号に応じてスチルジャンプ信号の波高値
またはパルス幅を制御するスチルジャンプ信号制御手段
とにより構成する。
【0020】また、光ビームを収束照射する収束手段
と、前記収束手段により収束された光ビームの収束点が
記録媒体上のトラックを横切るように移動するように回
転駆動されて微少範囲をトラッキング動作する微移動手
段のガルバノミラーと、前記光ビームの収束点がトラッ
クを横切るようにディスクの半径方向に移動する粗移動
手段のリニアモータと、光ビームが記録媒体上を透過し
た透過光あるいは記録媒体より反射した反射光により記
録媒体の光ビームとトラックとの位置関係に応じた信号
を発生するトラックずれ検出手段と、前記トラックずれ
検出手段で検出したトラックずれ信号に応じてガルバノ
ミラーを制御するガルバノミラー制御手段と、前記トラ
ックずれ検出手段で検出したトラックずれ信号に応じて
リニアモータを制御するリニアモータ制御手段と、前記
リニアモータを動かしたときのトラックずれ信号周期か
らディスク上の光スポットの移動速度を検出する速度検
出手段と、前記リニアモータを動かして目的トラックを
検索するとき前記トラックずれ信号よりトラックを横切
った本数をカウントするトラックカウント手段と、前記
速度検出手段で検出したリニアモータの移動速度とトラ
ックカウント手段で検出した現在位置に応じてリニアモ
ータを制御する検索制御手段と、目的トラックと現在位
置するトラックとの差が所定値になった時、リニアモー
タの進行方向に応じたブレーキパルス信号を発生するブ
レーキパルス発生回路と、前記リニアモータ駆動値に応
じて前記ブレーキパルスの波高値を制御し、前記速度検
出手段で検出したリニアモータの移動速度に応じて前記
ブレーキパルスのパルス幅を制御するようにしたブレー
キパルス制御手段とにより構成する。
【0021】
【作用】上記の構成によると、ディスクの偏心量のばら
つきや、リニアモータの配線処理をしているフレキ基板
の負荷の影響があっても、各々のディスクの全領域にお
いて安定なスチルジャンプ動作を行う。
【0022】また、フレキ基板の負荷等の外乱の影響が
あっても、各々のディスクの全領域において安定なトラ
ック検索動作を行う。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例であるトラッキング制
御装置について図面を参照しながら説明する。
【0024】図1は、本実施例のトラッキング制御装置
において、スチルジャンプ動作に関係する部分の構成を
示すブロック図である。なお、図13の従来例と同じも
のには同一の番号を付加しており、その説明を省略す
る。図示のように、光源1Aからの出射光量を一定に保
つAPC(オートパワーコントロール)が行なわれ、デ
ィスク7A上に光が照射された状態でフォーカス制御が
行われる。フォーカス制御を行うことでディスク7Aと
対物レンズ5Aの距離が一定に保たれる。トラックずれ
信号の検出はプッシュプル法によって行われている。光
スポットがディスク7A上のトラックを横切ったときの
光検出器12Aの出力A,Bを差動増幅器14Aで演算
して、その出力としてトラックずれ信号を得ることがで
きる。さらに光検出器12Aの出力A、Bの信号は加算
増幅器16Aに入力され、加算増幅器16Aの信号よ
り、ディスク7Aからの光ビームの反射光量に対応した
光量和信号を得ることができる。この光量和信号を信号
処理回路32Aで復調すれば、トラッキング制御が行わ
れた状態でアドレスあるいはディスク7Aに記録してあ
るデータを読みとることができる。
【0025】以上のように構成されたトラッキング制御
装置において、トラッキング制御時の動作について説明
する。トラッキング制御はフォーカス制御が行われた状
態で、高速なトラックずれに対しては微アクチュエータ
であるガルバノミラー27Aが応答し、低速なトラック
ずれに対しては粗アクチュエータであるリニアモータ
(LM)28Aが応答する。また、ディスク7A全域に
及ぶ広範囲な移動を行わせる検索もLM28Aを駆動し
て行う。割算器18Aで記録消去時の光量変化あるいは
ディスク7Aの反射率変化に対して振幅が略一定になっ
たトラックずれ信号は、位相補償回路20Aに入力され
る。位相補償回路20Aの出力は加算増幅器24Aの一
方の端子に接続され、加算増幅器24Aの出力は駆動回
路25Aに入力されている。また、加算増幅器24Aの
他の端子はD/A変換器31Aに接続されている。トラ
ッキング動作時は、トラックずれ信号に応じて駆動回路
25Aでガルバノミラー27Aが回転され、ガルバノミ
ラー27Aが回転することで光スポットがディスク7A
上のトラックを横切る方向(トラッキング方向)に移動
し、ディスク7A上の光スポットは常にトラック中心に
位置するように制御される。LM28Aはミラー4Aと
対物レンズ5Aを搭載した状態でディスク7Aの内周か
ら外周までトラッキング方向に移動可能なように構成さ
れている。位相補償回路20Aの出力は等価フィルター
21Aに入力されている。等価フィルター21Aはガル
バノミラー27Aを回転させるトラッキング微アクチュ
エータと伝達関数がほぼ等しい特性になっている。等価
フィルタ21Aの出力はVCM制御系の位相補償回路2
2Aに入力された後、S/H回路23Aを介して駆動回
路26Aに入力され、ガルバノミラー27Aが自然状態
を中心に回転するようにトラックずれ信号に応じてLM
28Aを制御している。 〈波高値制御のスチルジャンプ〉スチルジャンプ信号の
波高値を制御する場合のスチルジャンプの動作について
図2,図6,図7を用いて説明する。トラッキング制御
が行われて、回転するディスク上のトラックに対して光
スポットが追従するように制御された状態で信号処理回
路32Aからの再生信号をA/D変換器33Aを介して
CPU34Aに入力されて、CPU34Aは現在光スポ
ットが位置するディスク上のアドレスが確認できるよう
になる。よって、ディスク一回転毎にトラックジャンプ
して同一トラックの先頭に位置するようにして、ディス
ク一回転で常に同一トラックを追従するようにしてい
る。
【0026】ジャンプパルスの生成は、CPU34Aで
行われる。CPU34Aからのジャンプパルスのデータ
はD/A変換器31Aでアナログ信号に変換されて加算
増幅器24Aに入力される。スチルジャンプパルスがガ
ルバノミラー制御ループに加算されると同時にVCM制
御ループはスチルジャンプパルス加算直前のLM駆動値
をS/H回路23Aでホールドする。ホールドしたLM
駆動は本実施例において新らたに付加した構成要素であ
る低域通過フィルタ29Aを介してA/D変換器30A
でA/D変換されCPU34Aに入力される。ジャンプ
パルス波高値はジャンプパルス加算直前のLM駆動値に
応じて制御される。ガルバノミラー制御ループにジャン
プパルスが印可されてトラックを一本横切ると、トラッ
クずれ信号は基準電圧を横切るような波形になる。トラ
ックずれ信号が基準電圧を横切ったら、ガルバノミラー
制御ループにブレーキパルスを印可してスチルジャンプ
を終了する。
【0027】スチルジャンプのタイミングについて図2
を用いて説明する。図2はスチルジャンプ信号の波高値
を制御した場合のスチルジャンプのタイミング図であ
る。(a)はトラッキングエラー(TE)信号である。
(b)はTE2値化信号である。(c)はサンプル&ホ
ールド(S/H)回路の制御信号である。(d)は外周
方向への負荷がある場合のスチルジャンプ信号である。
(e)は内周方向への負荷がある場合のスチルジャンプ
信号である。ディスク7Aが回転した状態でトラッキン
グ制御が行われると、LM28Aがディスク上のトラッ
クに追従して制御されるので、時間の経過に伴いLM2
8Aはディスクの外周方向に移動する。したがって、ス
チルジャンプ信号は内周方向へのジャンプパルスと内周
への行き過ぎを防止するブレーキパルスとを有する信号
である。スチルジャンプの動作を行うと同時に、S/H
回路23AはLM28Aの駆動電圧をホールドする。こ
の状態でガルバノミラー27Aはスチルジャンプ信号で
光スポットがディスクの内周側へ移動する方向に動き、
スチルジャンプ前に位置していた目標トラックの最後尾
に対して内周側の隣のトラックを横切ったとき、つまり
目標トラックの最先頭を横切ったとき、ブレーキパルス
で減速してスチルジャンプを終了する。このようにディ
スク7Aの一回転に一度スチルジャンプが行われ、ディ
スク7A上の目標トラックに常に位置するように制御さ
れる。(d)に示すように外周方向にフレキ基板等の負
荷の影響があった場合、スチルジャンプ信号のジャンプ
パルス波高値を高くし、スチルジャンプ後のブレーキパ
ルスは波高値は低くする。(e)に示すように内周方向
に負荷の影響があった場合、スチルジャンプ信号のジャ
ンプパルス波高値を低くし、スチルジャンプ後のブレー
キパルス波高値を高くする。(d),(e)に示すスチ
ルジャンプ信号は内外周への負荷の影響に対するジャン
プパルスまたはブレーキパルスの波高値を制御した信号
であるが、ディスク7Aの偏心等の影響についてもLM
28Aの駆動信号に応じて同様にスチルジャンプ信号の
波高値を制御すればよい。
【0028】ジャンプパルスの波高値の制御について図
2,図6,図7を用いて説明する。図6にフレキ基板等
の負荷がなくディスク7Aの偏心成分のみに対してトラ
ッキング制御が行われているときのLM駆動信号を示
す。図7にフレキ基板等の負荷力とその方向に対するL
M駆動信号の関係を示す。図6に示すようにディスク7
Aの偏心成分がトラッキング制御の基準に対して正弦波
状の外乱として現れる。スチルジャンプのポイントで偏
心成分の振幅を見ると各ディスクによって異なり、同じ
ディスクでもディスクの装着状態で異なってくる。偏心
成分の振幅が変化するので、トラッキング制御している
状態も変化する。LM28Aの駆動値を見ると偏心成分
に対して変化している。また、図7に示すようにフレキ
基板等の負荷によりディスクの内,中,外周でもLM駆
動値が変化する。フレキ基板等の負荷力の方向でLM2
8Aの駆動電圧の極性が変化しする。負荷力が内周方向
の場合、LM駆動電圧は正極性となり、負荷力が外周方
向の場合、LM駆動電圧は負極性となる。スチルジャン
プ波高値の制御信号の抽出はスチルジャンプ直前のLM
駆動値を保持した信号から低域通過フィルタで60Hz
以下の信号を抽出して行う。低域通過フィルタ29Aの
出力信号はA/D変換器30Aを介してCPU34Aに
入力される。CPU34AはLM駆動値の低域成分に応
じてジャンプパルスの波高値を制御する。
【0029】図2の(d)に示すようにフレキ基板等の
負荷力が外周方向にあった場合はスチルジャンプ信号の
ジャンプパルス波高値は負荷力ゼロのときに比べて高く
設定される。ブレーキパルス波高値は逆に負荷力ゼロの
ときに比べて低く設定される。また、図2の(e)に示
すようにフレキ基板等の負荷力が内周方向にあった場合
はスチルジャンプ信号のジャンプパルス波高値は負荷力
ゼロのときに比べて低く設定されるブレーキパルス波高
値は逆に負荷力ゼロの時に比べて高く設定される。
【0030】ここで、LM28Aの駆動値をVD ,ジャ
ンプパルスの波高値をVJP,ブレーキパルスの波高値を
BRK とする。スチルジャンプポイントでの状態の変化
によるLM駆動値の変化分をΔVD ,ジャンプパルスの
波高値の変化分をΔVJP,ブレーキパルスの波高値の変
化分をΔVBRK として以下にその関係式を示す。
【0031】 VJP=KJP・VD +ΔVJP =KJP(VD +ΔVD )・・・式1 式1はジャンプパルスの波高値とLM駆動信号の関係式
を示す。KJPはLM駆動信号とジャンプパルスの波高値
とを関係づける係数である。
【0032】 VBRK =KBRK ・VD −ΔVBRK =KBRK (VD −ΔVD )・・・式2 式2はブレーキパルスの波高値とLM駆動信号の関係式
を示す。KBRK はLM駆動信号とブレーキパルスの波高
値とを関係づける係数である。KJPの決定はフレキ基板
の負荷の影響の少ないディスクの任意の場所で最適なス
チルジャンプ状態になったときのLM28Aの駆動値と
の関係から求めることができる。また、KBRK も同様に
してもとめることができる。これに対して、スチルジャ
ンプポイントのディスクの偏心やフレキ基板の負荷特性
があった場合は、LMの駆動値が変化するので、LM駆
動値の変化に応じてジャンプパルスやブレーキパルスも
変化する。よって、LM駆動値の変化に応じてスチルジ
ャンプ信号が制御されて常に安定したスチルジャンプを
行うことができるようになる。
【0033】KJP,KBRK の調整だけでVJP,VBRK
D ,ΔVD の関係が成り立たない場合は、VD の係数
をKJP1 ,KBRK1とし、ΔVD の係数をKJP2 ,KBRK2
として、ジャンプパルス波高値またはブレーキパルス波
高値のLM駆動値とLM駆動値の変化分との関係を独立
に調整すればよい。
【0034】 VJP=KJP1 ・VD +KJP2 ・ΔVD・・・式3 式3はジャンプパルスの波高値とLM駆動信号,LM駆
動値の変化分との関係式を示す。KJP1 はLM駆動信号
とジャンプパルスの波高値とを関係づける係数である。
JP2 はLM駆動信号の変化分とジャンプパルスの波高
値とを関係づける係数である。
【0035】 VBRK =KBRK1・VD −KBRK2・ΔVD・・・式4 式4はブレーキパルスの波高値とLM駆動信号の関係式
を示す。KBRK1はLM駆動信号とブレーキパルスの波高
値とを関係づける係数である。KBRK2はLM駆動信号の
変化分とブレーキパルスの波高値とを関係づける係数で
ある。
【0036】このように、スチルジャンプ信号のジャン
プパルス波高値やブレーキパルス波高値をLM駆動信号
の変化に応じて制御することで、ディスク7Aの全領域
において安定したスチルジャンプを行うことができるよ
うになる。 〈パルス幅制御のスチルジャンプ〉スチルジャンプ信号
のパルス幅を制御する場合のスチルジャンプの動作につ
いて図3,図6,図7を用いて説明する。トラッキング
制御が行われて、回転するディスク上のトラックに対し
て光スポットが追従するように制御された状態で信号処
理回路32Aからの再生信号をA/D変換器33Aを介
してCPU34Aに入力されて、CPU34Aは現在光
スポットが位置するディスク上のアドレスが確認できる
ようになる。よって、ディスク一回転毎にトラックジャ
ンプして同一トラックの先頭に位置するようにして、デ
ィスク一回転で常に同一トラックを追従するようにして
いる。
【0037】ジャンプパルスの生成は、CPU34Aで
行われる。CPU34Aからのジャンプパルスのデータ
はD/A変換器31Aでアナログ信号に変換されて加算
増幅器24Aに入力される。スチルジャンプパルスがガ
ルバノミラー制御ループに加算されると同時にLM制御
ループはスチルジャンプパルス加算直前のLM駆動値を
S/H回路23Aでホールドする。ホールドしたLM駆
動は低域通過フィルタ29Aを介してA/D変換器30
AでA/D変換されCPU34Aに入力される。ジャン
プパルスのパルス幅はジャンプパルス加算直前のLM駆
動値に応じて制御される。ガルバノミラー制御ループに
ジャンプパルスが印可されてトラックを一本横切ると、
トラックずれ信号は基準電圧を横切るような波形にな
る。トラックずれ信号が基準電圧を横切ったら、ガルバ
ノミラー制御ループにブレーキパルスを印可してスチル
ジャンプを終了する。
【0038】スチルジャンプのタイミングについて図3
を用いて説明する。図3はパルス幅を制御した場合のス
チルジャンプのタイミング図である。(a)はトラッキ
ングエラー(TE)信号である。(b)はTE2値化信
号である。(c)はサンプル&ホールド(S/H)回路
の制御信号である。(d)は外周方向への負荷がある場
合のスチルジャンプ信号である。(e)は内周方向への
負荷がある場合のスチルジャンプ信号である。ディスク
7Aが回転した状態でトラッキング制御が行われると、
LM28Aがディスク7A上のトラックに追従して制御
されるので、時間の経過に伴いLM28Aはディスク7
Aの外周方向に移動する。したがって、スチルジャンプ
信号は内周方向へのジャンプパルスと内周への行き過ぎ
を防止するブレーキパルスとを有する信号である。スチ
ルジャンプの動作を行うと同時に、S/H回路23Aは
LM28Aの駆動電圧をホールドする。この状態でガル
バノミラー27Aはスチルジャンプ信号で光スポットが
ディスク7Aの内周側へ移動する方向に動き、スチルジ
ャンプ前に位置していた目標トラックの最後尾に対して
内周側の隣のトラックを横切ったとき、つまり目標トラ
ックの最先頭を横切ったとき、ブレーキパルスで減速し
てスチルジャンプを終了する。このようにディスク7A
の一回転に一度スチルジャンプが行われ、ディスク7A
上の目標トラックに常に位置するように制御される。
(d)に示すように外周方向にフレキ基板等の負荷の影
響があった場合、スチルジャンプ信号のジャンプパルス
のパルス幅を広くし、スチルジャンプ後のブレーキパル
スはパルス幅は狭くする。(e)に示すように内周方向
に負荷の影響があった場合、スチルジャンプ信号のジャ
ンプパルスのパルス幅を狭くし、スチルジャンプ後のブ
レーキパルスのパルス幅を広くする。(d),(e)に
示すスチルジャンプ信号は内外周への負荷の影響に対す
るジャンプパルスまたはブレーキパルスのパルス幅を制
御した信号であるが、ディスクの偏心等の影響について
もLM28Aの駆動信号に応じて同様にスチルジャンプ
信号のパルス幅を制御すればよい。
【0039】ジャンプパルスのパルス幅の制御について
図3,図6,図7を用いて説明する。図6にフレキ基板
等の負荷がなくディスクの偏心成分のみに対してトラッ
キング制御が行われているときのLM駆動信号を示す。
図7にフレキ基板等の負荷力とその方向に対するLM駆
動信号の関係を示す。図6に示すようにディスクの偏心
成分がトラッキング制御の基準に対して正弦波状の外乱
として現れる。スチルジャンプのポイントで偏心成分の
振幅を見ると各ディスクによって異なり、同じディスク
でもディスクの装着状態で異なってくる。偏心成分の振
幅が変化するので、トラッキング制御している状態も変
化する。LM28Aの駆動値を見ると偏心成分に対して
変化している。また、図7に示すようにフレキ基板等の
負荷によりディスク7Aの内,中,外周でもLM28A
駆動値が変化する。フレキ基板等の負荷力の方向でLM
の駆動電圧の極性が変化しする。負荷力が内周方向の場
合、LM駆動電圧は正極性となり、負荷力が外周方向の
場合、LM駆動電圧は負極性となる。スチルジャンプの
パルス幅の制御信号の抽出はスチルジャンプ直前のLM
駆動値を保持した信号から低域通過フィルタで60Hz
以下の信号を抽出して行う。低域通過フィルタ29Aの
出力信号はA/D変換器30Aを介してCPU34Aに
入力される。CPU34AはVCM駆動値の低域成分に
応じてジャンプパルスのパルス幅を制御する。
【0040】図3の(d)に示すようにフレキ基板等の
負荷力が外周方向にあった場合はスチルジャンプ信号の
ジャンプパルスのパルス幅は負荷力ゼロのときに比べて
広く設定される。ブレーキパルスのパルス幅は逆に負荷
力ゼロのときに比べて狭く設定される。また、図3の
(e)に示すようにフレキ基板等の負荷力が内周方向に
あった場合はスチルジャンプ信号のジャンプパルスのパ
ルス幅は負荷力ゼロのときに比べて狭く設定されるブレ
ーキパルスのパルス幅は逆に負荷力ゼロのときに比べて
広く設定される。
【0041】ここで、LM28Aの駆動値をVD ,ジャ
ンプパルスのパルス幅をWJP,ブレーキパルスのパルス
幅をWBRK とする。スチルジャンプポイントでの状態の
変化によるLM駆動値の変化分をΔVD ,ジャンプパル
スのパルス幅の変化分をΔW JP,ブレーキパルスのパル
ス幅の変化分をΔWBRK として以下にその関係式を示
す。
【0042】 WJP=TJP・VD +ΔWJP =TJP(VD +ΔVD )・・・式5 式5はジャンプパルスの波高値とLM駆動信号の関係式
を示す。TJPはLM駆動信号とジャンプパルスのパルス
幅とを関係づける係数である。
【0043】 WBRK =TBRK ・VD −ΔWBRK =TBRK (VD −ΔVD )・・・式6 式6はブレーキパルスのパルス幅とLM駆動信号の関係
式を示す。TBRK はLM駆動信号とブレーキパルスのパ
ルス幅とを関係づける係数である。
【0044】TJPの決定はフレキ基板の負荷の影響の少
ないディスクの任意の場所で最適なスチルジャンプ状態
になったときのLM28Aの駆動値との関係から求める
ことができる。また、TBRK も同様にしてもとめること
ができる。これに対して、スチルジャンプポイントのデ
ィスク7Aの偏心やフレキ基板の負荷特性があった場合
は、LM28Aの駆動値が変化するので、LM駆動値の
変化に応じてジャンプパルスやブレーキパルスも変化す
る。よって、LM駆動値の変化に応じてスチルジャンプ
信号のパルス幅が制御されて常に安定したスチルジャン
プを行うことができるようになる。
【0045】TJP,TBRK の調整だけでWJP,WBRK
D ,ΔVD の関係が成り立たない場合は、VD の係数
をTJP1 ,TBRK1とし、ΔVD の係数をTJP2 ,TBRK2
として、ジャンプパルスまたはブレーキパルスのパルス
幅とLM駆動値またはLM駆動値の変化分との関係を独
立に調整すればよい。
【0046】 WJP=TJP1 ・VD +TJP2 ・ΔVD・・・式7 式7はジャンプパルスのパルス幅とLM駆動信号,LM
駆動値の変化分との関係式を示す。TJP1 はLM駆動信
号とジャンプパルスのパルス幅とを関係づける係数であ
る。TJP2 はLM駆動信号の変化分とジャンプパルスの
パルス幅とを関係づける係数である。
【0047】 WBRK =TBRK1・VD −TBRK2・ΔVD・・・式8 式8はブレーキパルスのパルス幅とLM駆動信号の関係
式を示す。TBRK1はLM駆動信号とブレーキパルスのパ
ルス幅とを関係づける係数である。TBRK2はLM駆動信
号の変化分とブレーキパルスのパルス幅とを関係づける
係数である。
【0048】このように、スチルジャンプ信号のジャン
プパルス幅やブレーキパルス幅をLM駆動信号の変化に
応じて制御することで、ディスク7Aの全領域において
安定したスチルジャンプを行うことができるようにな
る。 〈波高値とパルス幅の同時制御のスチルジャンプ〉次に
波高値とパルス幅を同時に制御する場合について説明す
る。波高値とパルス幅を同時に制御した場合のスチルジ
ャンプのタイミングについて図4を用いて説明する。図
4はスチルジャンプ信号の波高値とパルス幅を同時に制
御した場合のスチルジャンプのタイミング図である。
(a)はトラッキングエラー(TE)信号である。
(b)はTE2値化信号である。(c)はサンプル&ホ
ールド(S/H)回路の制御信号である。(d)は外周
方向への負荷がある場合のスチルジャンプ信号である。
(e)は内周方向への負荷がある場合のスチルジャンプ
信号である。ディスク7Aが回転した状態でトラッキン
グ制御が行われると、LM28Aがディスク7A上のト
ラックに追従して制御されるので、時間の経過に伴いL
M28Aはディスク7Aの外周方向に移動する。したが
って、スチルジャンプ信号は内周方向へのジャンプパル
スと内周への行き過ぎを防止するブレーキパルスとを有
する信号である。スチルジャンプの動作を行うと同時
に、S/H回路23AはLM28Aの駆動電圧をホール
ドする。この状態でガルバノミラー27Aはスチルジャ
ンプ信号で光スポットがディスクの内周側へ移動する方
向に動き、スチルジャンプ前に位置していた目標トラッ
クの最後尾に対して内周側の隣のトラックを横切ったと
き、つまり目標トラックの最先頭を横切ったとき、ブレ
ーキパルスで減速してスチルジャンプを終了する。この
ようにディスク7Aの一回転に一度スチルジャンプが行
われ、ディスク7A上の目標トラックに常に位置するよ
うに制御される。(d)に示すように外周方向にフレキ
基板等の負荷の影響があった場合、スチルジャンプ信号
のジャンプパルスの波高値を高くすると同時にパルス幅
を広くし、スチルジャンプ後のブレーキパルスは波高値
を低くすると同時にパルス幅は狭くする。(e)に示す
ように内周方向に負荷の影響があった場合、スチルジャ
ンプ信号のジャンプパルスの波高値を低くすると同時に
パルス幅を狭くし、スチルジャンプ後のブレーキパルス
の波高値を高くすると同時にパルス幅を広くする。
(d),(e)に示すスチルジャンプ信号は内外周への
負荷の影響に対するジャンプパルスまたはブレーキパル
スのパルス幅を制御した信号であるが、ディスク7Aの
偏心等の影響についてもLM28Aの駆動信号に応じて
同様にスチルジャンプ信号の波高値とパルス幅を同時に
制御すればよい。
【0049】スチルジャンプ信号の波高値とパルス幅の
制御について図4,図6,図7を用いて説明する。図6
にフレキ基板等の負荷がなくディスク7Aの偏心成分の
みに対してトラッキング制御が行われている時のLM駆
動信号を示す。図7にフレキ基板等の負荷力とその方向
に対するLM駆動信号の関係を示す。図6に示すように
ディスクの偏心成分がトラッキング制御の基準に対して
正弦波状の外乱として現れる。スチルジャンプのポイン
トで偏心成分の振幅を見ると各ディスクによって異な
り、同じディスクでもディスクの装着状態で異なってく
る。偏心成分の振幅が変化するので、トラッキング制御
している状態も変化する。LM28Aの駆動値を見ると
偏心成分に対して変化している。また、図7に示すよう
にフレキ基板等の負荷によりディスク7Aの内,中,外
周でもLM駆動値が変化する。フレキ基板等の負荷力の
方向でLMの駆動電圧の極性が変化しする。負荷力が内
周方向の場合、LM駆動電圧は正極性となり、負荷力が
外周方向の場合、LM駆動電圧は負極性となる。スチル
ジャンプの波高値とパルス幅の制御信号の抽出はスチル
ジャンプ直前のLM駆動値を保持した信号から低域通過
フィルタ29Aで60Hz以下の信号を抽出して行う。
低域通過フィルタ29Aの出力信号はA/D変換器30
Aを介してCPU34Aに入力される。CPU34A
は、VCM駆動値の低域成分に応じて、ジャンプパルス
の波高値とパルス幅を制御する。
【0050】図4の(d)に示すようにフレキ基板等の
負荷力が外周方向にあった場合はスチルジャンプ信号の
ジャンプパルスの波高値は負荷力ゼロのときに比べて高
く設定され、パルス幅は負荷力ゼロのときに比べて広く
設定される。逆に、ブレーキパルスの波高値は負荷力ゼ
ロのときに比べて低く設定され、パルス幅は負荷力ゼロ
のときに比べて狭く設定される。また、図4の(e)に
示すようにフレキ基板等の負荷力が内周方向にあった場
合はスチルジャンプ信号のジャンプパルスの波高値は負
荷力ゼロの時に比べて低く設定され、パルス幅は負荷力
ゼロのときに比べて狭く設定される。逆に、ブレーキパ
ルスの波高値は負荷力ゼロのときに比べて高く設定さ
れ、パルス幅は負荷力ゼロのときに比べて広く設定され
る。
【0051】スチルジャンプ信号の波高値とパルス幅を
同時に制御する場合、波高値またはパルス幅を独立に調
整するときに比べてLM駆動信号とスチルジャンプ信号
を関係づける係数がKJP,KBRK とTJP,TBRK の2系
統存在するので、KJP,KBR K とTJP,TBRK の係数比
を自由に設定することができる。よって、波高値の制御
だけでディスク7Aの全領域でのスチルジャンプの安定
性を確保できなかった場合は同時にパルス幅の制御を行
うことで全領域の安定性を確保できるようになる。パル
ス幅の制御だけでディスク7Aの全領域の安定性を確保
できなかった場合も同時に波高値の制御を行うことでデ
ィスク7Aの全領域の安定性を確保できるようになる。 〈波高値とパルス幅の選択制御のスチルジャンプ〉次に
波高値とパルス幅を選択して制御する場合について説明
する。波高値とパルス幅を選択して制御した場合のスチ
ルジャンプのタイミングについて図5を用いて説明す
る。図5はスチルジャンプ信号の波高値とパルス幅を選
択して制御した場合のスチルジャンプのタイミング図で
ある。(a)はトラッキングエラー(TE)信号であ
る。(b)はTE2値化信号である。(c)はサンプル
&ホールド(S/H)回路の制御信号である。(d)は
外周方向への負荷がある場合のスチルジャンプ信号であ
る。(e)は内周方向への負荷がある場合のスチルジャ
ンプ信号である。ディスク7Aが回転した状態でトラッ
キング制御が行われると、LM28Aがディスク上のト
ラックに追従して制御されるので、時間の経過に伴いL
M28Aはディスクの外周方向に移動する。したがっ
て、スチルジャンプ信号は内周方向へのジャンプパルス
と内周への行き過ぎを防止するブレーキパルスとを有す
る信号である。スチルジャンプの動作を行うと同時に、
S/H回路23AはLM28Aの駆動電圧をホールドす
る。この状態でガルバノミラー27Aはスチルジャンプ
信号で光スポットがディスク7Aの内周側へ移動する方
向に動き、スチルジャンプ前に位置していた目標トラッ
クの最後尾に対して内周側の隣のトラックを横切ったと
き、つまり目標トラックの最先頭を横切ったとき、ブレ
ーキパルスで減速してスチルジャンプを終了する。この
ようにディスクの一回転に一度スチルジャンプが行わ
れ、ディスク上の目標トラックに常に位置するように制
御される。(d)に示すように外周方向にフレキ基板等
の負荷の影響があった場合、スチルジャンプ信号のジャ
ンプパルスの波高値を高く制御したパルスにさらに波高
値の低いパルスのパルス幅を制御して追加し、スチルジ
ャンプ後のブレーキパルスは波高値を低く制御したパル
スにさらに波高値の低いパルスのパルス幅を制御して追
加する。(e)に示すように内周方向に負荷の影響があ
った場合、スチルジャンプ信号のジャンプパルスの波高
値を低く制御したパルスにさらに波高値の低いパルスの
パルス幅を制御して追加し、スチルジャンプ後のブレー
キパルスの波高値を高く制御したしたパルスにさらに波
高値の低いパルスのパルス幅を制御して追加する。
(d),(e)に示すスチルジャンプ信号は、内外周へ
の負荷の影響に対するジャンプパルスまたはブレーキパ
ルスの波高値を制御した信号に、波高値の低いパルス幅
を制御し追加した信号であるが、ディスク7Aの偏心等
の影響についても、LM28Aの駆動信号に応じて、同
様に制御すればよい。
【0052】スチルジャンプ信号の波高値とパルス幅の
制御について図5,図6,図7を用いて説明する。図6
にフレキ基板等の負荷がなくディスクの偏心成分のみに
対してトラッキング制御が行われているときのLM駆動
信号を示す。図7にフレキ基板等の負荷力とその方向に
対するLM駆動信号の関係を示す。図6に示すようにデ
ィスク7Aの偏心成分がトラッキング制御の基準に対し
て正弦波状の外乱として現れる。スチルジャンプのポイ
ントで偏心成分の振幅を見ると各ディスクによって異な
り、同じディスクでもディスクの装着状態で異なってく
る。偏心成分の振幅が変化するので、トラッキング制御
している状態も変化する。LM28Aの駆動値を見ると
偏心成分に対して変化している。また、図7に示すよう
にフレキ基板等の負荷によりディスク7Aの内,中,外
周でもLM駆動値が変化する。フレキ基板等の負荷力の
方向でLMの駆動電圧の極性が変化しする。負荷力が内
周方向の場合、LM駆動電圧は正極性となり、負荷力が
外周方向の場合、LM駆動電圧は負極性となる。スチル
ジャンプの波高値とパルス幅の制御信号の抽出はスチル
ジャンプ直前のLM駆動値を保持した信号から低域通過
フィルタ29Aで60Hz以下の信号を抽出して行う。
低域通過フィルタ29Aの出力信号はA/D変換器30
Aを介してCPU34Aに入力される。CPU34Aは
VCM駆動値の低域成分に応じてスチルジャンプ信号の
波高値とパルス幅を制御する。
【0053】図5の(d)に示すようにフレキ基板等の
負荷力が外周方向にあった場合はスチルジャンプ信号の
ジャンプパルスの波高値は負荷力ゼロのときに比べて高
く設定され、さらに波高値の低いパルスのパルス幅が負
荷力ゼロのときに比べて広く設定されてジャンプパルス
に追加される。逆に、ブレーキパルスの波高値は負荷力
ゼロのときに比べて低く設定され、さらに波高値の低い
パルスのパルス幅が負荷力ゼロのときに比べて狭く設定
されてブレーキパルスに追加される。また、図5の
(e)に示すようにフレキ基板等の負荷力が内周方向に
あった場合はスチルジャンプ信号のジャンプパルスの波
高値は負荷力ゼロのときに比べて低く設定され、さらに
波高値の低いパルスのパルス幅は負荷力ゼロのときに比
べて狭く設定されてジャンプパルスに追加される。逆
に、ブレーキパルスの波高値は負荷力ゼロのときに比べ
て高く設定され、さらに波高値の低いパルスのパルス幅
は負荷力ゼロのときに比べて広く設定されてブレーキパ
ルスに追加される。
【0054】スチルジャンプ信号の波高値とパルス幅を
選択して制御する場合、波高値の制御でジャンプまたは
ブレーキの状態を粗に調整した後、波高値の低いパルス
のパルス幅を制御してジャンプまたはブレーキの状態を
微調整することができる。よって、波高値またはパルス
幅の制御だけでディスク7Aの全領域でのスチルジャン
プの安定性を確保できなかった場合は波高値の制御でス
チルジャンプの状態を粗調整した後、波高値の低いパル
スのパルス幅を制御してスチルジャンプの状態を微調整
してディスク7Aの全領域での安定性を確保できるよう
になる。
【0055】図8は、本実施例のトラッキング制御装置
において、トラック検索動作に関係する部分の構成を示
すブロック図である。尚、図15の従来例と同じものに
は同一の番号を付加しており、その説明を省略する。
【0056】光源1Bからの出射光量を一定に保つAP
C(オートパワーコントロール)が行なわれ、ディスク
上に光が照射された状態でフォーカス制御が行われる。
フォーカス制御を行うことでディスクと対物レンズの距
離が一定に保たれる。トラックずれ信号の検出はプッシ
ュプル法によって行われている。光スポットがディスク
7B上のトラックを横切った時の光検出器12Bの出力
A,Bを差動増幅器14Bで演算して、その出力として
トラックずれ信号を得ることができる。さらに光検出器
12Bの出力A、Bの信号は加算増幅器16Bに入力さ
れ、加算増幅器16Bの信号より、ディスク7Bからの
光ビームの反射光量に対応した光量和信号を得ることが
できる。この光量和信号を信号処理回路32Bで信号処
理を行った後、A/D変換器33Bでデジタル信号に変
換する。A/D変換器33Bの信号を検索制御回路36
B内に取り込めば、トラッキング制御が行われた状態で
アドレスあるいはディスクに記録してあるデータを読み
とることができる。
【0057】次にディスク7B上のトラックに光スポッ
トが追従するように制御するトラッキング制御時の動作
について説明する。トラッキング制御はフォーカス制御
が行われた状態で、高速なトラックずれに対しては微ア
クチュエータであるガルバノミラー27Bが応答し、低
速なトラックずれに対しては粗アクチュエータであるリ
ニアモータ(LM)28Bが応答する。また、ディスク
7B全域に及ぶ広範囲な移動を行わせる検索もLM28
Bを駆動して行う。割算器18Bで記録消去時の光量変
化あるいはディスク7Bの反射率変化に対して振幅が略
一定になったトラックずれ信号は、位相補償回路20B
に入力される。位相補償回路20Bの出力はスイッチ回
路24Bの入力端子に接続され、スイッチ回路24Bの
出力は駆動回路25Bに入力されている。また、スイッ
チ回路24Bの制御端子(不図示)は検索制御回路36
Bからの制御信号(不図示)に接続され制御されてい
る。トラッキング動作時は、トラックずれ信号に応じて
駆動回路25Bでガルバノミラー27Bが回転され、ガ
ルバノミラー27Bが回転することで光スポットがディ
スク7B上のトラックを横切る方向(トラッキング方
向)に移動し、ディスク7B上の光スポットは常にトラ
ック中心に位置するように制御される。LM28Bはミ
ラー4Bと対物レンズ5Bを搭載した状態でディスク7
Bの内周から外周までトラッキング方向に移動可能なよ
うに構成されている。位相補償回路20Bの出力は等価
フィルター21Bに入力されている。等価フィルター2
1Bはガルバノミラー27Bを回転させるトラッキング
微アクチュエータと伝達関数がほぼ等しい特性になって
いる。等価フィルタ21Bの出力はVCM制御系の位相
補償回路22Bに入力された後、信号選択回路23Bの
一方の入力端子に接続されている。信号選択回路23B
の他方の入力端子は信号選択回路29Bの出力端子に接
続されている。トラッキング動作時には、信号選択回路
23Bは、検索制御装置36Bからの検索を行うかある
いはトラッキング制御を行うかを切り替える制御信号
(図示せず)に応じて、位相補償回路22Bからの信号
を選択しており、信号選択回路23Bの出力は、駆動回
路26Bに入力され、ガルバノミラー27Bが自然状態
を中心に回転するように、トラックずれ信号に応じてL
M28Bを制御している。 〈波高値制御のトラック検索〉ディスク7B上の任意の
トラックから目的トラックまでディスク7B上の光スポ
ットを移動させるトラック検索動作について説明する。
先にも述べたとおり、検索動作はLM28Bを駆動制御
することにより行われる。検索動作を行うとき、信号選
択回路23Bは信号選択回路29Bからの信号を選択し
ており、信号選択回路29BはD/A変換器30Bの信
号を選択している。このとき、スイッチ回路24Bは開
の状態である。検索制御回路36Bからの信号はD/A
変換器30B,信号選択回路29B,信号選択回路23
Bを介して駆動回路26Bに入力され、駆動回路26B
の出力でLM28Bは駆動される。また、検索時には、
割算器18Bの出力のトラックずれ信号は、2値化回路
19Bで2値化された後、速度検出器35Bに入力され
る。速度検出器35Bでは2値化されたトラックずれ信
号のエッジ間の時間をカウントしてLM28Bが移動し
てディスク7B上のトラックを横切る時のトラック間の
時間を求め、求めたトラック間の時間とトラック間の距
離(トラックピッチ)より光スポットがトラックを横切
る速度を求める。また、2値化回路19Bの出力は検索
制御回路36Bに入力され、光スポットがトラックを横
切った本数をカウントするようになっている。また、加
算増幅器16Bからの光量和信号は信号処理回路32B
に入力された後、A/D変換器33Bでデジタル信号に
変換され検索制御回路36Bに入力される。検索制御回
路36Bの内部ではA/D変換器33Bからの信号より
トラッキング制御している時の現在アドレスが読み取れ
るようになっている。つまり、検索動作を始める前と検
索終了後の光スポットが位置する現在アドレス情報はA
/D変換器33Bから得られる。また、検索制御回路3
6Bでは、A/D変換器33Bからのアドレス信号と2
値化回路19Bからのトラックずれ信号2値化(TE2
値化)信号から、検索動作を始める前の現在アドレスと
検索目標のトラックアドレスの差を求めることで検索前
の現在アドレスに対し目的トラックに到達するまでに横
切るトラックの本数を求める。検索動作を行っていると
きは、TE2値化信号をカウントすることで、検索中の
光スポットの位置がわかるようになっている。よって、
検索制御回路36Bは、速度検出器35Bで検出した光
スポットが実際にトラックを横切る速度(Vreal)と、
検索開始位置に対する現在位置と検索目的アドレスに対
する現在位置に応じて、トラックを横切る光スポットの
速度を所定値に保つようにLMを駆動制御する。次に、
検索後のトラッキングサーボ引き込みについて図面を参
照しながら説明する。図9はディスクの外周から内周に
向かって検索動作を行うとき、ブレーキパルスの波高値
制御した場合のTEとブレーキパルスの波形図である。
(a)はディスクの外周方向にフレキの負荷等の外乱が
ある場合である。(b)はディスクの内周方向にフレキ
の負荷等の外乱がある場合である。ブレーキパルスの波
高値制御をVrealとLM駆動値(VD )に応じて行うこ
とで図9の(a)のように、ディスクの外周方向にフレ
キの負荷等の外乱があってもLM駆動値の変化分により
ブレーキパルスの波高値をより小さくなるように制御し
て安定なトラッキング引き込みを行うことができる。ま
た、図9の(b)のように、ディスクの内周方向にフレ
キの負荷等の外乱があってもLM駆動値の変化分により
ブレーキパルスの波高値をより大きくなるように制御し
て安定なトラッキング引き込みを行うことができる。
【0058】ブレーキパルスの印可タイミングとトラッ
キング引き込みタイミングについて説明する。検索制御
回路36Bで検索前のアドレスと目的トラックのアドレ
ス及びトラックを横切った本数から現在位置するトラッ
クのアドレスを求める。検索動作を行っているときは信
号選択回路29Bの入力はD/A変換器30Bからの信
号を選択しており、信号選択回路23Bの入力は信号選
択回路29Bの出力を選択している。また、スイッチ回
路24Bは開の状態である。現在位置するトラックが目
的のトラックの1.5本手前になったら、検索制御回路
36Bは、LM28Bにブレーキパルスを印可するよう
にブレーキパルス発生回路31Bにタイミング信号(B
TS)を送る。BTSのタイミングに応じて信号選択回
路29Bはブレーキパルス発生回路31Bからの信号を
選択する。よって、BTSに応じてブレーキパルス発生
回路31Bは、LM28Bにブレーキパルスを印可し
て、目的トラックに突入する光スポットの速度を減速し
た後、光スポットが目的トラックを横切ったところで信
号選択回路23Bの入力は位相補償回路22B側を選択
し、また、スイッチ回路24Bを開の状態から閉の状態
にしてトラッキングサーボを引き込む。
【0059】ブレーキパルス制御回路34Bによるブレ
ーキパルスの波高値制御について、図8,図9,図10
を用いて説明する。図10はフレキの負荷力等の外乱と
LM駆動値との関係を示す図である。ディスクの内周方
向に外乱があると、LM駆動値は正の値になり、外乱の
大きさに比例して大きくなる。ディスクの外周方向に外
乱があると、LM駆動値は負の値になり、外乱の大きさ
の反比例して負の方向に小さくなる。
【0060】ディスクの外周から内周方向に検索を行う
とき、目的トラックの近傍でフレキの負荷等による内周
方向への外乱がLMに加えられていた場合、速度制御を
行うLM駆動値はフレキの負荷等の外乱がゼロのときに
比べて小さな値になる。
【0061】ここで、LMの駆動値をVD ,LMの実際
の移動速度をVreal,固定値VC ,ブレーキパルスの波
高値をVBK,とする。ブレーキパルス印可直前でのLM
駆動値の変化分をΔVD ,Vrealの変化分を△Vreal
ブレーキパルスの波高値の変化分をΔVBK,LM駆動値
の調整係数をKD ,波高値の調整係数をKBKとして以下
にその関係式を示す。
【0062】 VBK=(Vreal−VD ×KD −VC )×KBK+△VBK ={(Vreal+△Vreal)−(VD +ΔVD )×KD
C }×KBK・・・式9 (Vreal+△Vreal)−(VD +ΔVD )×KD >0 ・・・式10 (Vreal+△Vreal)−(VD +ΔVD )×KD −VC
>0・・・式11 式9はブレーキパルスの波高値とVrealとLM駆動値の
関係式を示す。式10,式11はKD ,VC 設定時の条
件を示す。
【0063】Vrealの値に対するVD の値の比率を調整
するためKD を調整する。KD が大きすぎるとブレーキ
パルス波高値がゼロになる場合が生じるので、KD はV
D 項の効果を得られる程度の小さな値に設定する。ま
た、Vrealの変化の影響を調整するためVC の値を調整
する。VC の値はVrealの変化に対して波高値の変化が
最適になるように調整する。最後に、ブレーキの強さを
調整するためKBKの調整を行う。KBKを調整すること
で、最適なブレーキパルス波高値を得ることができる。
【0064】このように、ブレーキパルス発生回路31
BからLM28Bに印可するブレーキパルスの波高値
を、ブレーキパルス制御回路34BによってVrealとL
M駆動信号の変化に応じて制御することで、ディスクの
全領域において安定した検索を行うことができるように
なる。 〈パルス幅制御のトラック検索〉ブレーキパルス制御回
路34Bによって、VrealとLM駆動値に応じたブレー
キパルスのパルス幅制御について説明する。
【0065】図11はディスクの外周から内周に向かっ
て検索動作を行うとき、ブレーキパルスのパルス幅を制
御した場合のTEとブレーキパルスの波形図である。
(a)はディスクの外周方向にフレキの負荷等の外乱が
ある場合である。(b)はディスクの内周方向にフレキ
の負荷等の外乱がある場合である。ブレーキパルスのパ
ルス幅制御をVrealとLM駆動値(VD )に応じて行う
ことで図11の(a)のように、ディスクの外周方向に
フレキの負荷等の外乱があってもLM駆動値の変化分に
よりブレーキパルスのパルス幅を外乱がゼロのときより
狭くなるように制御して安定なトラッキング引き込みを
行うことができる。また、図11の(b)のように、デ
ィスクの内周方向にフレキの負荷等の外乱があってもL
M駆動値の変化分によりブレーキパルスのパルス幅を外
乱がゼロのときより広くなるように制御して安定なトラ
ッキング引き込みを行うことができる。
【0066】ここで、LMの駆動値をVD ,LMの実際
の移動速度をVreal,パルス幅固定値WC ,ブレーキパ
ルスのパルス幅をWBK,とする。ブレーキパルス印可直
前でのLM駆動値の変化分をΔVD ,Vrealの変化分を
△Vreal,ブレーキパルスのパルス幅の変化分をΔ
BK,LM駆動値の調整係数をKD ,波高値の調整係数
をKWBKとして以下にその関係式を示す。
【0067】 WBK=(Vreal−VD ×KD −WC )×KWBK+△WBK
={(Vreal+△Vreal)−(VD +ΔVD )×KD
C }×KWBK・・・式12 (Vreal+△Vreal)−(VD +ΔVD )×KD >0 ・・・式13 (Vreal+△Vreal)−(VD +ΔVD )×KD −WC
>0・・・式14 式12はブレーキパルスのパルス幅とVrealとLM駆動
値の関係式を示す。式13,式14はKD ,WC 設定時
の条件を示す。
【0068】Vrealの値に対するVD の値の比率を調整
するためKD を調整する。KD が大きすぎるとブレーキ
パルスのパルス幅がゼロになる場合が生じるので、KD
はV D 項の効果を得られる程度の小さな値に設定する。
また、Vrealの変化の影響を調整するためWC の値を調
整する。WC の値はVrealの変化に対して波高値の変化
が最適になるように調整する。最後にブレーキの強さを
調整するためKWBKの調整を行う。KWBKを調整するこ
とで最適なブレーキパルスパルス幅を得ることができ
る。
【0069】このように、ブレーキパルス発生回路31
BからLM28Bに印可するブレーキパルスのパルス幅
を、ブレーキパルス制御回路34BによってVrealとL
M駆動信号の変化に応じて制御することで、ディスクの
全領域において安定した検索を行うことができるように
なる。 〈波高値とパルス幅の同時制御のトラック検索〉ブレー
キパルス制御回路34Bによって、VrealとLM駆動値
に応じたブレーキパルスの波高値とパルス幅の同時制御
について説明する。
【0070】波高値の制御とパルス幅の制御について
は、既に前述の実施例で説明しているので、波高値とパ
ルス幅を同時に制御する場合の図及び式を用いての説明
は省略する。よって、波高値の制御について図または式
を参照したい場合は、VrealとLM駆動値に応じてブレ
ーキパルスの波高値を制御する場合の実施例に用いてい
る図8,図9,図10及び式9,式10,式11を参照
すればよい。また、パルス幅の制御について図または式
を参照したい場合はVrealとLM駆動値に応じてブレー
キパルスのパルス幅を制御する場合の実施例に用いてい
る図8,図10,図11及び式12,式13,式14を
参照すればよい。
【0071】LM28Bへ印可するブレーキパルスの波
高値とパルス幅を同時に制御する場合、ディスクの外周
から内周の方向に検索を行う時にフレキの負荷力等の外
乱がディスク内周方向にあった場合、ブレーキパルスの
の波高値は負荷力ゼロの時に比べて低く設定され、パル
ス幅は負荷力ゼロの時に比べて狭く設定される。また、
ディスクの外周から内周の方向に検索を行う時にフレキ
の負荷力等の外乱がディスクの外周方向にあった場合、
ブレーキパルスの波高値は負荷力ゼロの時に比べて高く
設定され、パルス幅は負荷力ゼロの時に比べて広く設定
される。
【0072】ブレーキパルスの波高値とパルス幅を同時
に制御する場合、波高値またはパルス幅を独立に調整す
る時に比べて調整の自由度が広がる。LMの感度とLM
駆動回路のダイナミックレンジに応じて波高値の調整係
数KBKを設定して、波高値の制御で不足した調整をパル
ス幅の調整係数KWBKで調整するようにする。よって、
波高値の制御だけでディスクの全領域での検索の安定性
を確保できなかった場合は、同時に、ブレーキパルス発
生回路31BからLM28Bに印可するブレーキパルス
のパルス幅の制御を、ブレーキパルス制御回路34Bに
よって行うことで、全領域の安定性を確保できるように
なる。また、パルス幅の制御だけでディスクの全領域で
の検索の安定性を確保できなかった場合も、同時に、ブ
レーキパルス発生回路31BからLM28Bに印可する
ブレーキパルスの波高値の制御を、ブレーキパルス制御
回路34Bによって行うことでディスクの全領域の安定
性を確保できるようになる。 〈波高値とパルス幅の選択制御のトラック検索〉ブレー
キパルス制御回路34Bによって、VrealとLM駆動値
に応じてブレーキパルスの波高値とパルス幅を選択して
制御する場合について説明する。図12はディスクの外
周から内周に向かって検索動作を行うとき、ブレーキパ
ルスの波高値とパルス幅を選択して制御した場合のTE
とブレーキパルスの波形図である。(a)はフレキの負
荷等の外乱が外周方向にあった場合のTEとブレーキパ
ルス波形図である。(b)はフレキの負荷等の外乱が内
周方向にあった場合のTEとブレーキパルス波形図であ
る。
【0073】LMに印可するブレーキパルスの波高値と
パルス幅を選択的に制御する場合、図12(a)に示す
ように、ディスクの外周から内周方向に検索して、フレ
キの負荷等の外乱が外周方向にあった場合は、ブレーキ
パルスの波高値は、負荷力ゼロの時に比べて低くく設定
され、更に波高値の低いパルスのパルス幅が負荷力ゼロ
の時に比べて狭く設定されてブレーキパルスに追加され
る。また、図12の(b)に示すように、フレキの負荷
等の外乱が内周方向にあった場合は、ブレーキパルスの
波高値は、負荷力ゼロの時に比べて高く設定され、更に
波高値の低いパルスのパルス幅は負荷力ゼロの時に比べ
て広く設定されて、ブレーキパルスに追加される。
【0074】ブレーキパルスの波高値とパルス幅を選択
して制御する場合、ブレーキパルス制御回路34Bによ
るブレーキパルスの波高値の制御で検索後のブレーキの
状態を粗に調整した後、ブレーキパルス制御回路34B
によってブレーキパルスの波高値の低いパルスのパルス
幅を制御して、ブレーキの状態を微調整することができ
る。よって、波高値またはパルス幅の制御だけでディス
クの全領域でのスチルジャンプの安定性を確保できなか
った場合は、波高値の制御で検索後のブレーキの状態を
粗調整した後、波高値の低いパルスのパルス幅を制御し
てブレーキの状態を微調整してディスクの全領域での安
定性を確保できるようになる。 〈LM駆動値に応じた波高値制御およびVrealに応じた
パルス幅制御のトラック検索〉LMの駆動値に応じて、
ブレーキパルス発生回路31BからLM28Bに印可す
るブレーキパルスの波高値をブレーキパルス制御回路3
4Bによって制御し、Vrealに応じて、ブレーキパルス
発生回路31BからLM28Bに印可するブレーキパル
スのパルス幅をブレーキパルス制御回路34Bによって
制御する場合について説明する。
【0075】まず、LM駆動値に応じたブレーキパルス
波高値制御について説明する。ここで、LMの駆動値を
D ,固定値VC ,ブレーキパルスの波高値をVBK,と
する。ブレーキパルス印可直前でのLM駆動値の変化分
をΔVD ,ブレーキパルスの波高値の変化分をΔVBK
LM駆動値の調整係数をKD ,波高値の調整係数をK BK
として以下にその関係式を示す。
【0076】 VBK=(VC −VD ×KD )×KBK+△VBK ={VC −(VD +ΔVD )×KD }×KBK ・・・式15 VC −(VD +ΔVD )×KD >0 ・・・式16 式15はブレーキパルスの波高値とLM駆動値の関係式
を示す。式16はKD,VC 設定時の条件を示す。
【0077】VC の値に対するVD の値の比率を調整す
るためKD を調整する。KD が大きすぎるとブレーキパ
ルス波高値がゼロになる場合が生じるので、KD はVD
項の効果を得られる程度の小さな値に設定する。VC
値はVD の変化に対して波高値の変化が最適になるよう
に調整する。最後にブレーキの強さを調整するためK BK
の調整を行う。KBKを調整することで最適なブレーキパ
ルス波高値を得ることができる。
【0078】次に、Vrealに応じたブレーキパルスのパ
ルス幅制御について説明する。ここで、リニアモータの
実際の移動速度をVreal,パルス幅固定値WC ,ブレー
キパルスのパルス幅をWBK,とする。ブレーキパルス印
可直前でのVrealの変化分を△Vreal,ブレーキパルス
のパルス幅の変化分をΔWBK,波高値の調整係数をKW
BKとして以下にその関係式を示す。
【0079】 WBK=(Vreal−WC )×KWBK+△WBK ={(Vreal+△Vreal)−WC }×KWBK ・・・式17 (Vreal+△Vreal)−WC >0 ・・・式18 式17はブレーキパルスのパルス幅とVrealの関係式を
示す。式18はWC 設定時の条件を示す。
【0080】Vrealの変化の影響を調整するためWC
値を調整する。WC の値はVrealの変化に対して波高値
の変化が最適になるように調整する。最後にブレーキの
強さを調整するためKWBKの調整を行う。KWBKの調整
することで最適なブレーキパルスパルス幅を得ることが
できる。
【0081】検索の方向と負荷等の外乱の方向との関係
については、前述の実施例と同じなのでここでは図示及
び詳細な説明は省略する。式15,式16,式17,式
18を用いて説明したように、ブレーキパルス発生回路
31BからLM28Bに印可するブレーキパルスの波高
値を、ブレーキパルス制御回路34BによってLM駆動
値の変化に応じて制御し、LMに印可するブレーキパル
スのパルス幅を、ブレーキパルス制御回路34Bによっ
てVrealの変化に応じて制御することで、ブレーキパル
ス印可前のLMの速度が速いときはブレーキパルス印可
時間を長くして目的トラックに突入する速度を所定の速
度まで減速し、フレキ等の外乱があったときは、外乱の
極性に応じてLMに印可するブレーキパルス波高値を制
御してブレーキの強さを調整するようにして、ディスク
の全領域において安定した検索を行うことができるよう
になる。
【0082】以上の効果により、光ディスク装置の安定
性が確保でき、性能低下及び信頼性低下が防止できる。
【0083】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ディスク
の偏心や、リニアモータの配線処理をしているフレキ基
板の負荷特性の影響を受けることなく、ディスクの全領
域において、ガルバノミラーによりスチルジャンプを安
定に行うことができる。また、フレキ基板の負荷特性等
の外乱の影響を受けることなく、ディスクの全領域にお
いて、安定したトラック検索を行うことができる。
【0084】そのため、光ディスク装置の安定性が確保
でき、性能低下及び信頼性低下が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のトラッキング制御装置のブロ
ック図
【図2】同実施例の波高値制御のスチルジャンプの説明
【図3】同実施例のパルス幅制御のスチルジャンプの説
明図
【図4】同実施例の波高値とパルス幅の同時制御のスチ
ルジャンプの説明図
【図5】同実施例の波高値とパルス幅の選択制御のスチ
ルジャンプの説明図
【図6】同実施例のディスク偏心への追従動作時のLM
駆動電圧の波形図
【図7】同実施例のフレキ基板の負荷力への追従動作時
のLM駆動電圧の特性図
【図8】別の実施例のトラッキング制御装置のブロック
【図9】同実施例の波高値制御のトラック検索の説明図
【図10】同実施例のフレキ基板の負荷力への追従動作
時のLM駆動電圧の特性図
【図11】同実施例のパルス幅制御のトラック検索の説
明図
【図12】同実施例の波高値とパルス幅の選択制御のト
ラック検索の説明図
【図13】従来のトラッキング制御装置のブロック図
【図14】同従来例のスチルジャンプのタイミング図
【図15】別の従来例のトラッキング制御装置のブロッ
ク図
【図16】同従来例のトラック検索のタイミング図
【符号の説明】
1A,1B 光源 2A,2B コリメータレンズ 3A,3B 偏向ビームスプリッタ 4A,4B ミラー 5A,5B 対物レンズ 6A,6B スピンドルモータ 7A,7B ディスク 8A,8B 光ビーム 9A,9B 凸レンズ 10A,10B シリンドリカルP.B.S 11A,11B 光ビーム 12A,12B 光検出器 13A,13B 差動増幅器 14A,14B 差動増幅器 15A,15B 光ビーム 16A,16B 加算増幅器 17A,17B 可変増幅器 18A,18B 割算器 19A,19B 2値化回路 20A,20B 位相補償回路 21A,21B フィルター回路 22A,22B 位相補償回路 23A S/H回路 24A 加算増幅器 25A,25B 駆動回路 26A,26B 駆動回路 27A,27B ガルバノミラー 28A,28B リニアモータ 29A フィルター回路 30A,30B A/D変換器 31A D/A変換器 32A,32B 信号処理回路 33A,33B A/D変換器 34A CPU 23B 信号選択回路 24B スイッチ回路 29B 信号選択回路 31B ブレーキパルス発生回路 34B ブレーキパルス制御回路 35B 速度検出器 36B 検索制御回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを収束照射する収束手段と、 前記収束手段により収束された光ビームの収束点が記録
    媒体上のトラックを横切るように移動するように回転駆
    動されて微少範囲をトラッキング動作する微移動手段の
    ガルバノミラーと、 前記光ビームの収束点がトラックを横切るようにディス
    クの半径方向に移動する粗移動手段のリニアモータと、
    光ビームが記録媒体上を透過した透過光あるいは記録媒
    体より反射した反射光により記録媒体の光ビームとトラ
    ックとの位置関係に応じた信号を発生するトラックずれ
    検出手段と、 前記トラックずれ検出手段で検出したトラックずれ信号
    に応じてガルバノミラーを制御するガルバノミラー制御
    手段と、 前記トラックずれ検出手段で検出したトラックずれ信号
    に応じてリニアモータを制御するリニアモータ制御手段
    と、 スチルジャンプ信号を発生するスチルジャンプ信号発生
    回路と前記スチルジャンプ信号発生回路からのスチルジ
    ャンプ信号を前記ガルバノミラー制御手段に加算する加
    算増幅器とにより構成され、光ディスクの一回転毎にト
    ラックジャンプをして同一トラックをトラッキング制御
    するようにするスチルジャンプ手段と、 前記リニアモータの駆動信号に応じてスチルジャンプ信
    号の波高値を制御するスチルジャンプ信号制御手段とを
    有するトラッキング制御装置。
  2. 【請求項2】 光ビームを収束照射する収束手段と、 前記収束手段により収束された光ビームの収束点が記録
    媒体上のトラックを横切るように移動するように回転駆
    動されて微少範囲をトラッキング動作する微移動手段の
    ガルバノミラーと、 前記光ビームの収束点がトラックを横切るようにディス
    クの半径方向に移動する粗移動手段のリニアモータと、
    光ビームが記録媒体上を透過した透過光あるいは記録媒
    体より反射した反射光により記録媒体の光ビームとトラ
    ックとの位置関係に応じた信号を発生するトラックずれ
    検出手段と、 前記トラックずれ検出手段で検出したトラックずれ信号
    に応じてガルバノミラーを制御するガルバノミラー制御
    手段と、 前記トラックずれ検出手段で検出したトラックずれ信号
    に応じてリニアモータを制御するリニアモータ制御手段
    と、 スチルジャンプ信号を発生するスチルジャンプ信号発生
    回路と前記スチルジャンプ信号発生回路からのスチルジ
    ャンプ信号を前記ガルバノミラー制御手段に加算する加
    算増幅器とにより構成され、光ディスクの一回転毎にト
    ラックジャンプをして同一トラックをトラッキング制御
    するようにするスチルジャンプ手段と、 前記リニアモータの駆動信号に応じてスチルジャンプ信
    号のパルス幅を制御するスチルジャンプ信号制御手段と
    を有するトラッキング制御装置。
  3. 【請求項3】 光ビームを収束照射する収束手段と、 前記収束手段により収束された光ビームの収束点が記録
    媒体上のトラックを横切るように移動するように回転駆
    動されて微少範囲をトラッキング動作する微移動手段の
    ガルバノミラーと、 前記光ビームの収束点がトラックを横切るようにディス
    クの半径方向に移動する粗移動手段のリニアモータと、
    光ビームが記録媒体上を透過した透過光あるいは記録媒
    体より反射した反射光により記録媒体の光ビームとトラ
    ックとの位置関係に応じた信号を発生するトラックずれ
    検出手段と、 前記トラックずれ検出手段で検出したトラックずれ信号
    に応じてガルバノミラーを制御するガルバノミラー制御
    手段と、 前記トラックずれ検出手段で検出したトラックずれ信号
    に応じてリニアモータを制御するリニアモータ制御手段
    と、 スチルジャンプ信号を発生するスチルジャンプ信号発生
    回路と前記スチルジャンプ信号発生回路からのスチルジ
    ャンプ信号を前記ガルバノミラー制御手段に加算する加
    算増幅器とにより構成され、光ディスクの一回転毎にト
    ラックジャンプをして同一トラックをトラッキング制御
    するようにするスチルジャンプ手段と、 前記リニアモータの駆動信号に応じてスチルジャンプ信
    号の波高値とパルス幅を同時に制御するスチルジャンプ
    信号制御手段とを有するトラッキング制御装置。
  4. 【請求項4】 光ビームを収束照射する収束手段と、 前記収束手段により収束された光ビームの収束点が記録
    媒体上のトラックを横切るように移動するように回転駆
    動されて微少範囲をトラッキング動作する微移動手段の
    ガルバノミラーと、 前記光ビームの収束点がトラックを横切るようにディス
    クの半径方向に移動する粗移動手段のリニアモータと、
    光ビームが記録媒体上を透過した透過光あるいは記録媒
    体より反射した反射光により記録媒体の光ビームとトラ
    ックとの位置関係に応じた信号を発生するトラックずれ
    検出手段と、 前記トラックずれ検出手段で検出したトラックずれ信号
    に応じてガルバノミラーを制御するガルバノミラー制御
    手段と、 前記トラックずれ検出手段で検出したトラックずれ信号
    に応じてリニアモータを制御するリニアモータ制御手段
    と、 スチルジャンプ信号を発生するスチルジャンプ信号発生
    回路と前記スチルジャンプ信号発生回路からのスチルジ
    ャンプ信号を前記ガルバノミラー制御手段に加算する加
    算増幅器とにより構成され、光ディスクの一回転毎にト
    ラックジャンプをして同一トラックをトラッキング制御
    するようにするスチルジャンプ手段と、 前記リニアモータの駆動信号に応じてスチルジャンプ信
    号の波高値とパルス幅を選択して制御するスチルジャン
    プ信号制御手段とを有するトラッキング制御装置。
  5. 【請求項5】 リニアモータの駆動信号に応じてスチル
    ジャンプ信号の波高値とパルス幅を選択して制御するス
    チルジャンプ信号制御手段は、リニアモータの駆動信号
    に応じてスチルジャンプ信号の波高値を制御した後、波
    高値の低いパルスのパルス幅を制御して追加したジャン
    プパルスとブレーキパルスを発生するようにした請求項
    4記載のトラッキング制御装置。
  6. 【請求項6】 光ビームを収束照射する収束手段と、 前記収束手段により収束された光ビームの収束点が記録
    媒体上のトラックを横切るように移動するように回転駆
    動されて微少範囲をトラッキング動作する微移動手段の
    ガルバノミラーと、 前記光ビームの収束点がトラックを横切るようにディス
    クの半径方向に移動する粗移動手段のリニアモータと、
    光ビームが記録媒体上を透過した透過光あるいは記録媒
    体より反射した反射光により記録媒体の光ビームとトラ
    ックとの位置関係に応じた信号を発生するトラックずれ
    検出手段と、 前記トラックずれ検出手段で検出したトラックずれ信号
    に応じてガルバノミラーを制御するガルバノミラー制御
    手段と、 前記トラックずれ検出手段で検出したトラックずれ信号
    に応じてリニアモータを制御するリニアモータ制御手段
    と、 前記リニアモータを動かしたときのトラックずれ信号周
    期からディスク上の光スポットの移動速度を検出する速
    度検出手段と、 前記リニアモータを動かして目的トラックを検索すると
    き前記トラックずれ信号よりトラックを横切った本数を
    カウントするトラックカウント手段と、 前記速度検出手段で検出したリニアモータの移動速度と
    トラックカウント手段で検出した現在位置に応じてリニ
    アモータを制御する検索制御手段と、 目的トラックと現在位置するトラックとの差が所定値に
    なった時、リニアモータの進行方向に応じたブレーキパ
    ルス信号を発生するブレーキパルス発生回路と、 前記リニアモータ駆動値と前記速度検出手段で検出した
    リニアモータの移動速度に応じて前記ブレーキパルスの
    波高値を制御するようにしたブレーキパルス制御手段と
    を有することを特徴とするトラッキング制御装置。
  7. 【請求項7】 光ビームを収束照射する収束手段と、 前記収束手段により収束された光ビームの収束点が記録
    媒体上のトラックを横切るように移動するように回転駆
    動されて微少範囲をトラッキング動作する微移動手段の
    ガルバノミラーと、 前記光ビームの収束点がトラックを横切るようにディス
    クの半径方向に移動する粗移動手段のリニアモータと、
    光ビームが記録媒体上を透過した透過光あるいは記録媒
    体より反射した反射光により記録媒体の光ビームとトラ
    ックとの位置関係に応じた信号を発生するトラックずれ
    検出手段と、 前記トラックずれ検出手段で検出したトラックずれ信号
    に応じてガルバノミラーを制御するガルバノミラー制御
    手段と、 前記トラックずれ検出手段で検出したトラックずれ信号
    に応じてリニアモータを制御するリニアモータ制御手段
    と、 前記リニアモータを動かしたときのトラックずれ信号周
    期からディスク上の光スポットの移動速度を検出する速
    度検出手段と、 前記リニアモータを動かして目的トラックを検索すると
    き前記トラックずれ信号よりトラックを横切った本数を
    カウントするトラックカウント手段と、 前記速度検出手段で検出したリニアモータの移動速度と
    トラックカウント手段で検出した現在位置に応じてリニ
    アモータを制御する検索制御手段と、 目的トラックと現在位置するトラックとの差が所定値に
    なった時、リニアモータの進行方向に応じたブレーキパ
    ルス信号を発生するブレーキパルス発生回路と、 前記リニアモータ駆動値と前記速度検出手段で検出した
    リニアモータの移動速度に応じて前記ブレーキパルスの
    パルス幅を制御するようにしたブレーキパルス制御手段
    とを有することを特徴とするトラッキング制御装置。
  8. 【請求項8】 光ビームを収束照射する収束手段と、 前記収束手段により収束された光ビームの収束点が記録
    媒体上のトラックを横切るように移動するように回転駆
    動されて微少範囲をトラッキング動作する微移動手段の
    ガルバノミラーと、 前記光ビームの収束点がトラックを横切るようにディス
    クの半径方向に移動する粗移動手段のリニアモータと、
    光ビームが記録媒体上を透過した透過光あるいは記録媒
    体より反射した反射光により記録媒体の光ビームとトラ
    ックとの位置関係に応じた信号を発生するトラックずれ
    検出手段と、 前記トラックずれ検出手段で検出したトラックずれ信号
    に応じてガルバノミラーを制御するガルバノミラー制御
    手段と、 前記トラックずれ検出手段で検出したトラックずれ信号
    に応じてリニアモータを制御するリニアモータ制御手段
    と、 前記リニアモータを動かしたときのトラックずれ信号周
    期からディスク上の光スポットの移動速度を検出する速
    度検出手段と、 前記リニアモータを動かして目的トラックを検索すると
    き前記トラックずれ信号よりトラックを横切った本数を
    カウントするトラックカウント手段と、 前記速度検出手段で検出したリニアモータの移動速度と
    トラックカウント手段で検出した現在位置に応じてリニ
    アモータを制御する検索制御手段と、 目的トラックと現在位置するトラックとの差が所定値に
    なった時、リニアモータの進行方向に応じたブレーキパ
    ルス信号を発生するブレーキパルス発生回路と、 前記リニアモータ駆動値と前記速度検出手段で検出した
    リニアモータの移動速度に応じて前記ブレーキパルスの
    波高値とパルス幅を同時に制御するようにしたブレーキ
    パルス制御手段とを有することを特徴とするトラッキン
    グ制御装置。
  9. 【請求項9】 光ビームを収束照射する収束手段と、 前記収束手段により収束された光ビームの収束点が記録
    媒体上のトラックを横切るように移動するように回転駆
    動されて微少範囲をトラッキング動作する微移動手段の
    ガルバノミラーと、 前記光ビームの収束点がトラックを横切るようにディス
    クの半径方向に移動する粗移動手段のリニアモータと、
    光ビームが記録媒体上を透過した透過光あるいは記録媒
    体より反射した反射光により記録媒体の光ビームとトラ
    ックとの位置関係に応じた信号を発生するトラックずれ
    検出手段と、 前記トラックずれ検出手段で検出したトラックずれ信号
    に応じてガルバノミラーを制御するガルバノミラー制御
    手段と、 前記トラックずれ検出手段で検出したトラックずれ信号
    に応じてリニアモータを制御するリニアモータ制御手段
    と、 前記リニアモータを動かしたときのトラックずれ信号周
    期からディスク上の光スポットの移動速度を検出する速
    度検出手段と、 前記リニアモータを動かして目的トラックを検索すると
    き前記トラックずれ信号よりトラックを横切った本数を
    カウントするトラックカウント手段と、 前記速度検出手段で検出したリニアモータの移動速度と
    トラックカウント手段で検出した現在位置に応じてリニ
    アモータを制御する検索制御手段と、 目的トラックと現在位置するトラックとの差が所定値に
    なった時、リニアモータの進行方向に応じたブレーキパ
    ルス信号を発生するブレーキパルス発生回路と、 前記リニアモータ駆動値と前記速度検出手段で検出した
    リニアモータの移動速度に応じて、前記ブレーキパルス
    の波高値とパルス幅を選択して制御するようにしたブレ
    ーキパルス制御手段とを有することを特徴とするトラッ
    キング制御装置。
  10. 【請求項10】 リニアモータの移動速度とリニアモー
    タの駆動信号に応じてブレーキパルスの波高値とパルス
    幅を選択して制御する概ブレーキパルス制御手段は、リ
    ニアモータの移動速度と駆動信号に応じてブレーキパル
    スの波高値を制御した後、波高値の低いパルスのパルス
    幅を制御して追加したブレーキパルスを発生するように
    した請求項9記載のトラッキング制御装置。
  11. 【請求項11】 光ビームを収束照射する収束手段と、 前記収束手段により収束された光ビームの収束点が記録
    媒体上のトラックを横切るように移動するように回転駆
    動されて微少範囲をトラッキング動作する微移動手段の
    ガルバノミラーと、 前記光ビームの収束点がトラックを横切るようにディス
    クの半径方向に移動する粗移動手段のリニアモータと、
    光ビームが記録媒体上を透過した透過光あるいは記録媒
    体より反射した反射光により記録媒体の光ビームとトラ
    ックとの位置関係に応じた信号を発生するトラックずれ
    検出手段と、 前記トラックずれ検出手段で検出したトラックずれ信号
    に応じてガルバノミラーを制御するガルバノミラー制御
    手段と、 前記トラックずれ検出手段で検出したトラックずれ信号
    に応じてリニアモータを制御するリニアモータ制御手段
    と、 前記リニアモータを動かしたときのトラックずれ信号周
    期からディスク上の光スポットの移動速度を検出する速
    度検出手段と、 前記リニアモータを動かして目的トラックを検索すると
    き前記トラックずれ信号よりトラックを横切った本数を
    カウントするトラックカウント手段と、 前記速度検出手段で検出したリニアモータの移動速度と
    トラックカウント手段で検出した現在位置に応じてリニ
    アモータを制御する検索制御手段と、 目的トラックと現在位置するトラックとの差が所定値に
    なった時、リニアモータの進行方向に応じたブレーキパ
    ルス信号を発生するブレーキパルス発生回路と、 前記リニアモータ駆動値に応じて前記ブレーキパルスの
    波高値を制御し、前記速度検出手段で検出したリニアモ
    ータの移動速度に応じて前記ブレーキパルスのパルス幅
    を制御するようにしたブレーキパルス制御手段とを有す
    ることを特徴とするトラッキング制御装置。
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