JPH0725330Y2 - 粘性内容物注出用容器のキャップ - Google Patents

粘性内容物注出用容器のキャップ

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JPH0725330Y2
JPH0725330Y2 JP1989010807U JP1080789U JPH0725330Y2 JP H0725330 Y2 JPH0725330 Y2 JP H0725330Y2 JP 1989010807 U JP1989010807 U JP 1989010807U JP 1080789 U JP1080789 U JP 1080789U JP H0725330 Y2 JPH0725330 Y2 JP H0725330Y2
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valve body
cap
tubular portion
pouring
plug
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英介 高橋
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は粘性内容物注出用容器のキャップに関し、更に
詳細にはシャンプー,リンス或いは同様な粘性の流動体
を容器本体内から注出する容器のキャップに関する。
(従来の技術) 従来、容器の内部に収容されたシャンプー,リンス或い
は同様な粘性の流動体を注出する場合、容器の胴部壁面
を押圧して内部を加圧し、容器本体に取付けられたキャ
ップの注出口から押し出すように注出されていた。しか
し、内容物が粘性の流動体の場合、注出を停止すべく容
器内の加圧を解除したときキャップの注出口における流
動体の途切れが悪く、所謂、液だれを生じ、キャップの
注出口が汚れるという問題があった。
そのため、例えば特公昭58−7537号公報に開示されてい
るように液だれを防止したキャップが提案されている。
上記公報に開示されたキャップは、容器本体の口部に装
着されるキャップ本体と、該キャップ本体の上部に装着
され上面がダイヤフラムで形成されていてその中央部に
注出用の開口部が形成されたカバー部材とから構成され
ている。このキャップ本体には周囲リムの内側下方部の
3ケ所から上方に傾斜しながら中央に向けて伸長する3
本のスポークが形成され、該スポークの集合した端部上
面にはカバー部材の注出用開口部を内側から閉鎖するよ
うに係合する薄い平板状のウェファ(円板)が設けられ
ている。また、キャップ本体には空気導入孔が形成さ
れ、その外側の孔はリムの外周面に形成され且つ内側の
孔はキャップ本体の中央部にノズルの如く配置されてい
る。
このような従来のキャップにおいては、粘性内容物を注
出する際、容器本体内を加圧するとその内圧によってカ
バー部材のダイヤフラム全体が持ち上がって注出用開口
部がウェファから外れて開放され、そこから粘性内容物
が注出される。容器本体内の加圧を解除すると、カバー
部材のダイヤフラムの復元力によって注出用開口部が下
降するためウェファに係合して閉鎖され、粘性内容物は
注出用開口部で積極的に遮断される。その際に生ずる容
器本体内の負圧には空気導入孔からの外部空気の吸入に
よって対処される。
また、実開昭60−146049号公報及び実開昭60−146051号
公報に開示されているように液だれを防止したキャップ
が提案されている。上記公報に開示されたキャップは、
容器本体の押出口の周縁部側に内容液を注出する注出弁
を設け、この注出弁よりも中心部側でかつ下方の位置に
外気を流入する吸気弁を設け、これら注出弁と吸気弁の
開閉によって容器本体内部と外部とが連通、閉塞するよ
うにされた押出し容器で、注出弁の弁体を押出口の周縁
側に向かって漸次上方に傾斜せしめ、吸気弁の弁体を押
出口の中心部に向かって漸次下方に傾斜せしめて構成さ
れている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上述した特公昭58−7537号公報記載のキ
ャップでは多少の液だれ防止効果はあるものの、注出用
開口部が閉鎖される直前に当該開口部を通過中の粘性内
容物はキャップ内に戻ることができず、そのため注出用
開口部からの液だれを完全に防止することができない、
という問題があった。
また、実開昭60−146049号公報及び実開昭60−146051号
公報記載のキャップは、前記従来技術のキャップと比較
して、若干液だれ防止の効果は高まるが、次のような問
題点が存した。
先ず、弁部材の注出弁体及び吸気弁体が、いずれも、そ
の先端部が薄肉状で、射出成形時の精度が出しにくく、
密封性の確実性に乏しい問題点が存した。特に弁部材の
先端部が薄肉状であることより、粘性内容物が注出弁体
と注出弁座部との間及び吸気弁体と吸気弁座部との間に
常に介在するため容器の完全な密封性を図ることが困難
であった。
また、上記弁部材の注出弁体と吸気弁体を弁部材保持部
に対する固定手段が、単に片方側で係止しているだけで
あるため、特に内容物の注出時あるいは容器物の注出後
の空気の吸引時に、上記弁部材が、弁部材保持部から不
用意に外れてしまうおそれが大である問題点が存した。
更に、キャップは容器本体に雄ねじと雌ねじとで螺着さ
れている構成であるため、ワンタッチの簡単な操作で粘
性内容物の注出を行うことができない問題点が存した。
本考案の目的は、かかる従来の問題点を解決するために
なされたもので、粘性内容物を容器から内部の加圧によ
って注出する際、ワンタッチの簡単な操作で行うことが
でき、容器の完全な密封性を確保すると共にその注出停
止時に注出口からの液だれを防止し得る粘性内容物注出
用容器のキャップを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記課題を解決するためになされたものであ
り、以下に述べる手段を採用する。
「容器本体1の首部に螺着された取付け用栓2にプルプ
ッシュ式に装着された下側キャップ部11の中央部に、円
形の開口15を形成した盤体16を設け、該盤体16の下面に
前記開口15の周縁に沿って垂下した第1の筒状部17aと
該筒状部17aの径方向外側に同様な第2の筒状部17bとを
形成し、前記筒状部17bの先端側部に係合突起18を形成
し、前記取付け用栓2の上板3に円形状の流出口4を設
け、該流出口4に沿ってその外側周囲に第3の筒状部5
を立設し、該筒状部5の先端部外側に係合突起6を形成
し、前記筒状部5を前記筒状部17aと筒状部17bとで形成
された環状溝19内に挿入自在として、筒状部17aで前記
流出口4を閉鎖及び開放自在とし、前記盤体16の開口15
の周縁に沿って不連続に弁体保持脚20を立設して切欠状
部分25を形成し、該切欠状部25を前記開口15から粘性内
容物を前記弁体保持脚20と筒部22との間の盤体16上空間
26に流入する流通路とし、前記弁体保持脚20の上端内側
を面取りして傾斜面21を形成し、前記弁体保持脚20より
径方向外方位置に筒部22を立設し、この筒部22の内周面
に上向きのテーパー面23を形成し、前記下側キャップ部
11に密着的に取付けられた上側キャップ部14の上板27の
中央部に注出口29を形成し、この注出口29を包囲するよ
うに上板27の下面に複数の押え脚30を不連続に垂下して
形成して切欠状部分32を形成し、該切欠状部32を前記注
出口29と押え脚30より外側の上板27下面空間とを連通さ
せる連通部とし、前記各押え脚30の下端外側を面取りし
て傾斜面31を形成し、前記注出口29の直下に該注出口29
を塞ぐことなく、その直下に吊下げられるように、その
外周面にテーパー面33を有する逆截頭円錐形状の栓部12
を設け、前記下側キャップ部11と前記上側キャップ部14
との間に空間にドーナツ状の弁体13を配置し、この弁体
13の外周端面34に下向きのテーパー面を形成して前記筒
部22のテーパー面23に密着自在とし、前記弁体13の内周
端面35に上向きのテーパー面を形成して前記栓部12のテ
ーパー面33に密着自在とし、前記弁体13の前記内周端面
35を外周端面34との中間部に傾斜部36を形成し、この傾
斜部36を前記下側キャップ部11の弁体保持脚20の傾斜面
21に載置して位置決めし、前記上側キャップ14の押え脚
30の傾斜面31にで挟んで支持し、前記容器本体1内が加
圧されたとき、前記弁体13の外周部が撓み、前記筒部22
の前記テーパー内周面23から離れて流路が形成され、前
記容器本体1内が負圧となったとき、前記弁体13の内周
部が撓み、前記栓部12の前記テーパー外周面33から離れ
て流路が形成され、前記上側キャップ部14に前記内容物
注出口29と前記流路とを連通する空隙部39を形成したこ
とを特徴とする。
(作用) 本考案の粘性内容物注出用容器のキャップによると、粘
性内容物を容器本体から注出すべく該容器本体を加圧す
ると、弁体の外周側か又は内周側のいずれか一方が撓ん
で端部がその接触面から離れ、これによって現出した流
路を介して上側キャップ部の内容物注出口と容器本体の
口部とが連通し、容器本体内の粘性内容物が内容物注出
口から導出される。次いで、内容物の注出を停止するた
め容器本体の押圧を解除すると、容器本体内は減圧され
負圧となる。そのため、内容物注出時に撓んで接触面か
ら離れていた弁体の外周側又は内周側のいずれか一方の
端部は再び接触面に密着して内容物注出のための流路を
閉鎖し、逆に弁体の外周側か又は内周側のいずれか他方
が負圧により撓んで端部がその接触面から離れ、これに
よって現出した流路を介して上側キャップ部の内容物注
出口と容器本体内とが連通し、内容物注出口から急速に
空気が容器本体内に吸引される。従って、内容物注出口
に付着残存していた粘性内容物は、該注出口から引き込
まれる空気の流れによって容器本体内へ戻される。
(実施例) 以下、本考案の粘性内容物注出用容器のキャップを添付
図面に示された実施例について更に詳細に説明する。
第1図には、本考案の第1の実施例に係る粘性内容物注
出用容器のキャップ(以下単にキャップと称す)10が示
されている。この実施例のキャップ10は、大きく分けて
下側キャップ部11と、栓部12と、可撓性の弁体13と、上
側キャップ部14とから構成されている。
下側キャップ部11は第2図に示されるように中央部に円
形の開口15を形成した盤体16を有し、該盤体16の下面に
は開口15の周縁に沿って設けられ、垂下した第1の筒状
部17aと、この筒状部17aの径方向外側に同様な第2の筒
状部17bとが形成されている。これら2つの筒状部17a,1
7bは、下側キャップ部11を容器本体1の首部に螺着され
た取付け用栓2にプルプッシュ即ち上下動させることで
流出口を開閉できるように装着するためのもので、筒状
部17bの先端側部には係合突起18が形成されている。
取付け用栓2はその上板3に形成された円形状の流出口
4を備え、該流出口4に沿ってその外側周囲には前述し
た第1の筒状部17aと第2の筒状部17bとの間の環状溝19
に挿入される第3の筒状部5が立設して形成されてい
る。この第3の筒状部5の先端部外側にも係合突起6が
形成されている。
下側キャップ部11の盤体16は、第1および第2の筒状部
17a,17bの間の環状溝19に取付け用栓2の第3の筒状部
5を入り込ませて組付けられる。その際、第1の筒状部
17aは流出口4内に入り込み、該流出口4を閉鎖する。
この盤体16を上方に引き上げると、筒状部17aの背端部
が上がって流出口4を開放すると共に筒状部17bの先端
部係合突起18が第3の筒状部5の係合突起6に係合して
停止され、流出口4の開放状態が維持される。
他方、盤体16の上面においては、開口15の周縁に沿っ
て、しかし不連続に弁体保持脚20が立設して形成されて
いる。各弁体保持脚20の上端内側は面取りされた傾斜面
21とされている。また、盤体16の上面には、弁体保持脚
20より径方向外方位置で立設された筒部22が形成され、
その内周面は上向きのテーパー面(以下テーパー内周面
と称す)23とされている。この筒部22に更に径方向外方
位置には外周合せ用の筒状フック24が立設され、該筒状
フックの先端外側周囲には係合突起24aが形成されてい
る。前述した弁体保持脚20を不連続に配置したことによ
り現出する各弁体保持脚20間の切欠状部分25は開口15か
ら粘性内容物を弁体保持脚20と筒部22との間の盤体16上
空間26に流入させる流通路として利用される。
このような下側キャップ部11における盤体16の上部には
上側キャップ部14が取付けられる。この上側キャップ部
14は第3図に詳細に示されるように上板27の下面外周部
に外周合せ用の壁28を備えた蓋状を呈し、この外周合せ
用の壁28はその下端内周部に係合突起28aが形成され、
下側キャップ部11の筒状フック24の外側に嵌合されると
き相互に係合突起24a,28a同志が噛合い係合して密着的
に結合するのに供される。
この上側キャップ部14における上板27の中央部には注出
口29が形成され、更にこの注出口29を包囲するように上
板27の下面に配列された複数の押え脚30が垂下して形成
され、各押え脚30の下端外側は面取りされて傾斜面31と
されている。これら複数の押え脚30は、後述する弁体13
を第1図に示されるように下側キャップ部11の弁体保持
脚20と協働して保持するものであり、従ってそれらの位
置や周方向の幅寸法は弁体保持脚20にほぼ対応する。ま
た、これら押え脚30を不連続に配置したことにより現出
する各押え脚30間の切欠状部分32は、注出口29と押え脚
30より外側の上板27下面空間とを連通させる連通部とし
て利用される。従ってこの連通部32と上板27下面空間と
を含めて空隙部39が上側キャップ部14の内側に形成さ
れ、この空隙部39が注出口29に連通していることにな
る。
上側キャップ部14の上板27下面側において、注出口29の
直下には逆截頭円錐形状の栓部12が配置され、該栓部12
はその上面に形成された桟12aの両端が内容物注出口29
の内面に接続され、これにより該注出口29を塞ぐことな
くその直下に吊り下げられるように設けられる。このよ
うな栓部12は、実際には上側キャップ部14と一体に形成
されることになる。また、栓部12は前述したように逆截
頭円錐形状とされているため、その外周面はテーパー面
(以下テーパー外周面と称す)33となっている。
下側キャップ部11と上側キャップ部14との間の空間内に
配置される弁体13はドーナツ状に形成されたダイヤフラ
ムであり、第4図に示されるように外周端面34が下向き
のテーパー面とされ、また内周端面35が上向きのテーパ
ー面とされている。この弁体13は、その内周端面35と外
周端面34との中間部36を傾斜部とされ、この傾斜部36が
下側キャップ部11における弁体保持脚20の傾斜面21上に
載置されるように位置決めされ、上側キャップ部14にお
ける押え脚30の傾斜面31によって挟まれて支持される。
また、弁体13は、これを上述のように配置したとき、そ
の外周端面34が第1図に示されるように筒部22のテーパ
ー内周面23に密着し、又内周端面35が栓部12のテーパー
外周面33に密着するように形成されている。
次に、上述のように構成されたキャップ10の動作を、第
5図および第6図を参照して説明する。
容器本体1から粘性内容物を注出する場合、第5図に示
されるようにキャップ10を取付け用栓2に対して引き上
げると、前述したように盤体16から垂下した第2の筒状
部17bの先端係合突起18が取付け用栓2の第3の筒状部
5の先端係合部6に係止して停止し、同時に第1の筒状
部17aの先端部が流出口4から引き抜かれてこれを開
く。次いで、容器本体1の壁面を押圧して該容器本体1
内部を加圧すると、弁体13の下面全体に圧力がかかる。
これにより弁体13は持ち上げろとするが、その内周端面
35は栓部12のテーパー外周面33が下向きのためより密着
し、他方、外周側が撓んで外周端面34が筒状22のテーパ
ー内周面23から離れて流路37を現出させる。その結果、
粘性内容物は第5図に矢印で示されるように注出口4か
ら開口15,流通路25,空間26,流路37を通って弁体13の上
側の空隙部39に流れ、連通部32を介して注出口29からキ
ャップ10の外部に注出される。その際、弁体13の外周側
が上側キャップ部14の上板27下面に当接して空隙部39へ
の流れを遮断しないように上板下面の複数個所にストッ
パ27aが設けられている。
次に、内容物の注出を停止するため容器本体1の押圧を
解除すると、容器本体1は減圧され負圧となる。そのた
め、内容物注出時に撓んで筒部22のテーパー内周面23か
ら離れていた弁体13の外周端面34は自己復帰力と負圧力
により当該テーパー内周面23に密着すると共に、弁体13
の上面全体にかかる負圧力により、今度は第6図に示さ
れるように内周側が撓んで内周端面35が栓部12のテーパ
ー外周面33から離れて流路38を現出させる。その結果、
第6図に示されるように、空気が注出口29から流路38,
開口15および流出口4を通って容器本体1内に引き込ま
れる。そのため、注出口29に付着している粘性内容物は
空気と共に容器本体1内に引き込まれる。
このように、このキャップ10によると、注出口29から粘
性内容物を注出させた後に容器本体1内へ空気が同じ注
出口29を介して急速に引き込まれるため、注出口29に付
着残存する内容物も共に引き込まれ、その結果液だれは
起らず、常に清浄な状態にしておくことができる。
次に、第7図には本考案の第2の実施例に係るキャップ
40が示されている。この第2の実施例に係るキャップ40
は、第1の実施例のキャップ10における筒部22に相当す
る部分が上側キャップ部41の上板42に一体的に垂下して
形成された筒部43とされ、且つ、弁体13の外周端面34の
接触する内周面が下向きのテーパー面44とされ、また栓
部12に相当する部分が下側キャップ部45における盤体46
の中央に設けられた開口47の中心に径方向に伸長する複
数の支持棒(図示せず)によって配置され台形状に形成
された栓部48とされ、そして弁体13の内周端面35の接触
する外周面が上向きのテーパー面49とされている、こと
を除けば、第1の実施例のキャップ10と同じである。
このような実施例のキャップ10の動作によると、容器本
体1から内容物を注出させるときは弁体13の内周側が撓
んで内周端面35が栓部48のテーパー外周面49から離れ、
開口47を注出口29に連通させる流路を形成し、他方、容
器本体1内への空気吸い込み時には弁体13の外周側が撓
んで外周端面34が筒部43のテーパー内周面44から離れ、
開口47を弁体保持脚20の外側の空間26を介して注出口29
に連通させる流路を形成する。このように内容物注出時
の流れと空気吸い込み時の流れは第1の実施例のキャッ
プ10の場合と逆になるが、空気吸い込み時に注出口29に
付着残存した内容物を共に吸引して液だれを防止する点
はまったく変わらない。
更に、第8図には本考案の第3の実施例に係るキャップ
50が示されている。この実施例のキャップ50では、弁体
51の外周側下面全周に突起状のシール部52が形成され、
また内周側上面全周にも同様な突起状のシール部53が形
成され、前者のシール部52が下側キャップ部54の盤体55
上面に接触し、且つ後者のシール部53が栓部12の底面に
接触している。これにより、第1および第2の実施例で
構成された弁体13の外周端面34が接触するテーパー内周
面23,44を備える筒部22,43が必要なくなり、また弁体13
の内周端面35が接触するテーパー外周面を栓部に形成す
る必要がなくなる。これらのこと以外の構成は第1の実
施例のキャップ10と同じである。
なお、前述した各実施例では注出口29を上側キャップ部
の上板における中心部に形成したが、第9図に示される
上側キャップ部56のようにかならずしも中心部である必
要はなく、上側キャップ部56の内側に形成される空隙部
39に連通する位置であればよい。このように注出口29を
上板57の中心部からそらせて形成した場合、栓部12を上
板の中心部にその上部を密着させるように一体に形成で
きるため、この部分の形成が非常に容易となる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の粘性内容物注出用容器の
キャップによれば、粘性内容物注出後容器本体に吸い込
まれる空気流を利用して注出口に付着残存する粘性内容
物を容器本体内に吸引してしまうため、注出口からの液
だれを防止することができ、注出口を常に清浄にしてお
くことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例に係る粘性内容物注出容
器のキャップを中心線より半分について示す断面図、第
2図(a)は下側キャップ部の上面図、第2図(b)は
前記下側キャップ部を部分的に破断して示す正面図、第
3図(a)は上側キャップ部の上面図、第3図(b)は
前記上側キャップ部の断面図、第3図(c)は前記上側
キャップ部の下面図、第4図(a)は弁体の上面図、第
4図(b)は前記弁体を部分的に破談して示す正面図、
第4図(c)は前記弁体の下面図、第5図は第1図に示
されたキャップにおいて内容物注出時の動作を示す中心
線より半分の断面図、第6図は第1図に示されたキャッ
プにおいて内容物注出後の空気の吸い込み状態の動作を
示す中心線より半分の断面図、第7図は本考案の第2の
実施例に係る粘性内容物注出用容器のキャップを中心線
より半分について示す断面図、第8図は本考案の第3の
実施例に係る粘性内容物注出用容器のキャップを中心線
より半分について示す断面図、第9図は上側キャップ部
の他の変形例を示す断面図である。 1…容器本体、4…流出口、10,40,50…キャップ、11…
下側キャップ部、12…栓部、13…弁体、14…上側キャッ
プ部、15…開口、16…盤体、20…弁体保持脚、22…筒
部、23…テーパー内周面、24…筒状フック、25…流通
路、26…空間、28…外周合せ用の壁、29…注出口、30…
押え脚、32…連通部、33…テーパー外周面、39…空隙
部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体(1)の首部に螺着された取付け
    用栓(2)にプルプッシュ式に装着された下側キャップ
    部(11)の中央部に、円形の開口(15)を形成した盤体
    (16)を設け、該盤体(16)の下面に前記開口(15)の
    周縁に沿って垂下した第1の筒状部(17a)と該筒状部
    (17a)の径方向外側に同様な第2の筒状部(17b)とを
    形成し、前記筒状部(17b)の先端側部に係合突起(1
    8)を形成し、前記取付け用栓(2)の上板(3)に円
    形状の流出口(4)を設け、該流出口(4)に沿ってそ
    の外側周囲に第3の筒状部(5)を立設し、該筒状部
    (5)の先端部外側に係合突起(6)を形成し、前記筒
    状部(5)を前記筒状部(17a)と筒状部(17b)とで形
    成された環状溝(19)内に挿入自在として、筒状部(17
    a)で前記流出口(4)を閉鎖及び開放自在とし、前記
    盤体(16)の開口(15)の周縁に沿って不連続に弁体保
    持脚(20)を立設して切欠状部分(25)を形成し、該切
    欠状部(25)を前記開口(15)から粘性内容物を前記弁
    体保持脚(20)と筒部(22)との間の盤体(16)上空間
    (26)に流入する流通路とし、前記弁体保持脚(20)の
    上端内側を面取りして傾斜面(21)を形成し、前記弁体
    保持脚(20)より径方向外方位置に筒部(22)を立設
    し、この筒部(22)の内周面に上向きのテーパー面(2
    3)を形成し、前記下側キャップ部(11)に密着的に取
    付けられた上側キャップ部(14)の上板(27)の中央部
    に注出口(29)を形成し、この注出口(29)を包囲する
    ように上板(27)の下面に複数の押え脚(30)を不連続
    に垂下して形成して切欠状部分(32)を形成し、該切欠
    状部(32)を前記注出口(29)と押え脚(30)より外側
    の上板(27)下面空間とを連通させる連通部とし、前記
    各押え脚(30)の下端外側を面取りして傾斜面(31)を
    形成し、前記注出口(29)の直下に該注出口(29)を塞
    ぐことなく、その直下に吊下げられるように、その外周
    面にテーパー面(33)を有する逆截頭円錐形状の栓部
    (12)を設け、前記下側キャップ部(11)と前記上側キ
    ャップ部(14)との間の空間にドーナツ状の弁体(13)
    を配置し、この弁体(13)の外周端面(34)に下向きの
    テーパー面を形成して前記筒部(22)のテーパー面(2
    3)に密着自在とし、前記弁体(13)の内周端面(35)
    に上向きのテーパー面を形成して前記栓部(12)のテー
    パー面(33)に密着自在とし、前記弁体(13)の前記内
    周端面(35)を外周端面(34)との中間部に傾斜部(3
    6)を形成し、この傾斜部(36)を前記下側キャップ部
    (11)の弁体保持脚(20)の傾斜面(21)に載置して位
    置決めし、前記上側キャップ部(14)の押え脚(30)の
    傾斜面(31)にで挟んで支持し、前記容器本体1内が加
    圧されたとき、前記弁体(13)の外周部が撓み、前記筒
    部(22)の前記テーパー内周面(23)から離れて流路が
    形成され、前記容器本体(1)内が負圧となったとき、
    前記弁体(13)の内周部が撓み、前記栓部(12)の前記
    テーパー外周面(33)から離れて流路が形成され、前記
    上側キャップ部(14)に前記内容物注出口(29)と前記
    流路とを連通する空隙部(39)を形成したことを特徴と
    する粘性内容物注出用容器のキャップ。
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