JP3621522B2 - 液体定量注出容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は液体定量注出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体定量注出容器として、圧搾可能な胴部を有する容器体の口頚部外周に装着筒を嵌合させて注出栓を固定し、該注出栓は、上記装着筒を口頚部上端開口を閉塞する計量室底壁より垂設し、また、計量室底壁中央に下端を開口して計量室内に立設するとともに、上端部に連通孔を穿設してなる計量筒を設け、更に、計量筒下端開口に上端を連結して容器体内下部に下端を垂下させた吸い上げパイプを設けてなるものが知られている。
【0003】
これらは容器体の胴部を圧搾することにより、吸い上げパイプ及び計量筒を介して連通孔より計量室内に液を注入し、胴部の圧搾を解除することにより連通孔上方の計量室内に注出した過剰の液を連通孔を介して容器体内に逆流させ、一定量の液を計量する如く構成したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のこの種容器では、上記した如く、胴部の圧搾により過剰の液を計量室に排出した後余分な液を容器体内に逆流させ、しかる後計量室上端の注出口より計量液を注出する如く構成しているため、連通孔上方まで計量室内に液が導入されるのを確かめなければならず、また、連通孔はその構造上それほど大きく形成できないため、注出迄に若干時間を要し、また、容器は初め正立状態に維持して置かなければならないというように、操作上の制約も多く、その点改良の余地があった。
【0005】
本発明は上記した点に鑑み、取り扱い上の制約が少なく、しかも迅速な液の計量,注出を行える優れた液体定量注出容器を提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の手段として、圧搾可能な胴部4より口頚部5を起立させた容器体2と、上記口頚部に嵌着固定させた定量注出栓3とからなり、該注出栓は、上記口頚部に外周縁を液密に嵌着固定して下端を容器体内上部に垂下させた下端面開口の筒状をなすとともに、周壁8下部に容器体内と連通する液導入用窓孔9を、周壁上部に外部と連通する液注出用窓孔10を各々穿設してなる栓本体6と、該本体の周壁8内面に所定幅をあけて各々外周縁を摺動可能に嵌合させた上部摺動壁14及び下部摺動壁15間を筒状の連結部16で一体に連結し、且つ、上下の摺動壁14,15 と栓本体周壁8及び連結部16とで計量室Aを画成する可動部材7とを備え、容器体胴部4の圧搾による可動部材7の先端方向への移行の際に、計量室A内と液導入用窓孔9との連通が遮断された後に、計量室A内と液注出用窓孔10が連通する如く構成し、上記周壁8の上端より延設した頂壁11と上記周壁8下端内周に周設した係止突条17とにより上記可動部材7の上下動を規制した。
【0007】
また、第2の手段として、前記第1の手段に於いて、上記容器体口頚部外周に周壁21を着脱自在に嵌合させて栓本体6上面を被覆するキャップ23を設け、該キャップの頂壁22裏面より栓本体頂壁11を貫通して垂設した棒状突起24により可動部材7の下端部所定位置までの押し下げを可能に構成した。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
本発明の液体定量注出容器1は、図面に示す如く、容器体2と、定量注出栓3とを備えている。
【0009】
容器体2は、圧搾可能な胴部4より口頚部5を起立させて構成している。
また、定量注出栓3は、栓本体6と、可動部材7とを備えている。
【0010】
栓本体6は、その外周縁部を口頚部5に液密に嵌着固定して下端を容器体内上部へ垂下させるとともに、周壁8下部に液導入用窓孔9を、周壁8上部に液注出用窓孔10を各々穿設してなる下端面開口の筒状をなしている。
【0011】
本実施例では、口頚部5より小径の周壁8上端縁より中心に向かって傾斜下降する頂壁11を延設し、周壁8上部外面より突設した鍔部12外周縁を容器体口頚部5上面に当接させるとともに、鍔部12下面外周より垂設したシール筒13を口頚部内面に嵌合させて栓本体を容器体に装着固定している。また、容器体胴部4内上部に垂下させた周壁8下端部に正面視矩形状をなす液導入用窓孔9を周方向に沿って複数並設し、口頚部上方に突出した周壁8上端前部に液注出用窓孔10を穿設している。
【0012】
可動部材7は、栓本体6の周壁8内面に上下所定幅をあけて各々外周縁を摺動可能に嵌合させた上部摺動壁14及び下部摺動壁15の中心部間を筒状の連結部16で一体に連結し、且つ、上下の各摺動壁14,15 と栓本体周壁8及び連結部16とで計量室Aを画成している。
【0013】
本実施例では、周壁8下端内周に周設した係止突条17により可動部材7の抜け出しを防止している。また、上記連結部16内に外気を一方的に容器体内に導入する吸気弁Bを設けており、そのため連結部16はその上下端を開口しており、上向きスカート状の周縁部を有する上部摺動壁14の中央に上端を開口し、また、下向きスカート状の周縁部を有する下部摺動壁15中央に下端を開口して構成している。
【0014】
吸気弁Bは、連結部16内面上端部に大径の環状凹部18を周設し、該凹部に外周縁を遊嵌させた弁板19を上下動可能に設け、また、環状凹部18の下壁部分には、上面及び内側面開放の切欠き溝20を設けてこの切欠き溝20を介して弁板19上下の連結部16内を連通させている。
【0015】
そして、容器体胴部4の圧搾により弁板19は押し上げられて上部摺動壁14中央の開口を閉塞し、上部摺動壁14によりその上下の栓本体6内を区画する。また、胴部4の圧搾を解除すると、弁板19は上部摺動壁14中央の開口の閉塞を解除するため、連結部16内は切欠き溝20を介して連通する如く構成している。
【0016】
尚、この吸気弁Bは必ずしも設けなくても本発明の初期の目的は達成できる。また、吸気弁Bを設けない場合には、連結部16を介して可動部材7の上下が連通するのを防止する手段、例えば、連結部16の少なくとも上下一方の開口を閉塞する等、を施す必要がある。
【0017】
また、本発明では、容器体胴部4の圧搾により、液圧で可動部材7が移行し、その際、計量室Aと液導入用窓孔9との連通が遮断された後に、計量室A内と液注出用窓孔10が連通する如くその寸法を調整する等して構成している。従って、容器を傾け或いは倒立させた後胴部4を圧搾すれば、最初容器体内の液は液導入用窓孔9を介して計量室A内に流入し、次いで、可動部材7が先端方向へ移行して計量室Aと液導入用窓孔9との連通が遮断された際には計量室Aに一定量の液が計量され、更に、可動部材7が移動すると計量室A内と液注出用窓孔10とが連通し、計量された一定量の液が液注出用窓孔10より外部に注出される如く構成している。
【0018】
また、本実施例では、容器体口頚部5外周に周壁21を着脱自在に嵌合させるとともに、周壁21上端縁より延設した頂壁22により栓本体6上面を被覆するキャップ23を設け、該キャップ23の頂壁22裏面より垂設した棒状突起24により可動部材7の下端部所定位置までの押し下げを可能に構成している。棒状突起24は、上記栓本体6の頂壁11中央に穿設した挿通孔25を介して、最下降位置にある可動部材7の上面に下端を当接する如く垂下させたもので、その下端部で上記上部摺動壁14中央の開口を閉塞可能に構成している。また、頂壁22裏面からはシール筒26を垂設し、上記栓本体6の鍔部12上面に立設したシール筒27内面に液密に嵌合する如く構成している。
【0019】
上記の如く構成した容器を使用する場合には、例えば、図1の状態からキャップ23を外し、容器を傾倒或いは倒立させて胴部4を圧搾すると、容器体内の液は液導入用窓孔9より計量室A内に流入し、この際弁板19が上部摺動壁14中央の開口を閉塞する(図2(a))。次いで可動部材7が栓本体6先端方向へ移行し、下部摺動壁15が液導入用窓孔9上端縁部より上方(倒立状態なので正確には下端縁部より下方)に移行して計量室A内と液導入用窓孔9との連通が遮断されると、計量室A内には一定量の液が計量される。次いで、尚も可動部材7が移動すると上部摺動壁14が液注出用窓孔10下端縁部より上方(倒立状態なので正確には上端縁部より下方)に移行して計量室A内と液注出用窓孔10とが連通するため、そこから一定量の液が外部へ注出される(図2(b))。
【0020】
次に、胴部4の圧搾を解除すると、胴部4の弾性復元力により容器体内が負圧化し、それに伴って可動部材が栓本体の基端方向へ移行する。
【0021】
次いで、キャップ23を装着することにより、可動部材7が最下端まで下降していない場合でも、棒状突起24により押し下げすることが出来る。
【0022】
尚、上記各部材は主として合成樹脂により形成され、必要に応じて柔軟性のあるエラストマー等を併用することも可能である。
【0023】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明容器は、既述構成としたことにより、特に、容器体口頚部に外周縁を液密に嵌着固定して下端を容器体内に垂下させた下端面開口の筒状をなすとともに、周壁8下部に容器体内と連通する液導入用窓孔9を、周壁上部に外部と連通する液注出用窓孔10を各々穿設してなる栓本体6と、該本体の周壁8内面に所定幅をあけて各々外周縁を摺動可能に嵌合させた上部摺動壁14及び下部摺動壁15間を筒状の連結部16で一体に連結し、且つ、上下の摺動壁14,15 と栓本体周壁8及び連結部16とで計量室Aを画成する可動部材7とを備え、容器体胴部4の圧搾による可動部材7の先端方向への移行の際に、計量室A内と液導入用窓孔9との連通が遮断された後に、計量室内と液注出用窓孔10が連通する如く構成したので、液の定量注出に当たり、容器を傾けた後胴部を圧搾すればそのまま一定量の液の注出を行えるものであり、その操作が簡単且つ迅速に行えるという利点を有する。
【0024】
また、上記容器体口頚部外周に周壁21を着脱自在に嵌合させて栓本体6上面を被覆するキャップ23を設け、該キャップの頂壁22裏面より栓本体頂壁を貫通して垂設した棒状突起24により可動部材7の下端部所定位置までの押し下げを可能に構成したものにあっては、移行した可動部材が容器体胴部の負圧だけで戻らないことがあっても確実に所定位置に下降させることができる利点を兼ね備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部半断面図である。
【図2】同実施例の液の定量注出を説明する説明図である。
【符号の説明】
2…容器体,3…定量注出栓,4…胴部,5…口頚部,6…栓本体,
7…可動部材,8…栓本体周壁,9…液導入用窓孔,10…液注出用窓孔,
11…栓本体頂壁,14…上部摺動壁,15…下部摺動壁,16…連結部,
21…キャップ周壁,22…キャップ頂壁,23…キャップ,24…棒状突起
A…計量室,B…吸気弁
Claims (2)
- 圧搾可能な胴部4より口頚部5を起立させた容器体2と、上記口頚部に嵌着固定させた定量注出栓3とからなり、該注出栓は、上記口頚部に外周縁を液密に嵌着固定して下端を容器体内上部に垂下させた下端面開口の筒状をなすとともに、周壁8下部に容器体内と連通する液導入用窓孔9を、周壁上部に外部と連通する液注出用窓孔10を各々穿設してなる栓本体6と、該本体の周壁8内面に所定幅をあけて各々外周縁を摺動可能に嵌合させた上部摺動壁14及び下部摺動壁15間を筒状の連結部16で一体に連結し、且つ、上下の摺動壁14,15 と栓本体周壁8及び連結部16とで計量室Aを画成する可動部材7とを備え、容器体胴部4の圧搾による可動部材7の先端方向への移行の際に、計量室A内と液導入用窓孔9との連通が遮断された後に、計量室A内と液注出用窓孔10が連通する如く構成し、上記周壁8の上端より延設した頂壁11と上記周壁8下端内周に周設した係止突条17とにより上記可動部材7の上下動を規制してなることを特徴とする液体定量注出容器。
- 上記容器体口頚部外周に周壁21を着脱自在に嵌合させて栓本体6上面を被覆するキャップ23を設け、該キャップの頂壁22裏面より栓本体頂壁11を貫通して垂設した棒状突起24により可動部材7の下端部所定位置までの押し下げを可能に構成してなる請求項1記載の液体定量注出容器。
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