JPH07251254A - シリンダブロックの成形用金型 - Google Patents

シリンダブロックの成形用金型

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Publication number
JPH07251254A
JPH07251254A JP7148694A JP7148694A JPH07251254A JP H07251254 A JPH07251254 A JP H07251254A JP 7148694 A JP7148694 A JP 7148694A JP 7148694 A JP7148694 A JP 7148694A JP H07251254 A JPH07251254 A JP H07251254A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder liner
molten metal
bore pin
cylinder
mold
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7148694A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoyuki Goto
智行 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形の際、ボアピンとシリンダライナーとの
間に溶湯が入り込むのを抑えるようにすること。 【構成】 シリンダライナーLを挿着保持すべく可動金
型5に設けたボアピン6の先端に、湯溜り部7形成用の
小径部9を設け、注湯の際にこの部分に流入した溶湯の
熱によりボアピン6の先端部を膨張させてシリンダライ
ナーLとの間の隙間δを狭めて、この隙間δに溶湯に入
り込むのを抑えるようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダブロックの成
型用金型に関し、より詳しくは、シリンダライナーを鋳
込みつつシリンダブロックを成形する成型用の金型に関
する。
【0002】
【従来の技術】一方の金型に形成したボアピンにシリン
ダライナーを挿着保持し、これを他方の金型のシリンダ
ブロック成形用キャビティ内に位置させて、シリンダブ
ロックの成形と同時にシリンダライナーをシリンダブロ
ック内に鋳込むようにした金型装置においては、シリン
ダライナーの挿着と、成形後の型開きを容易にするため
に、ボアピンの外径をシリンダライナーの内径より若干
小さく形成するようにしている。
【0003】このため、ボアピンにシリンダライナーを
挿着すると、両者の間には隙間が一方に片寄った状態で
生じ、これがもとで、注湯した際に溶湯がこの隙間に入
り込んでシリンダブロックとシリンダライナーとの間に
軸心ズレを生じさせ、その結果、シリンダライナーの内
径を基準として加工したような場合には、基準ズレを惹
起こすといった問題を生じさせる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
シリンダライナーの挿着性と型開きの容易性を確保しつ
つ、金型とシリンダライナーとの間への溶湯の入り込み
を確実に抑えることのできる新たなシリンダブロックの
成形用金型を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はこの
ような課題を達成するためのシリンダブロックの成形用
金型として、シリンダブロックを成形する一方の金型に
設けられ、かつシリンダライナーを挿着保持すべくこの
シリンダライナーの内径より若干小径に形成されたボア
ピンの先端部に、段部を介して湯溜り形成用の小径部を
形成するようにし、この部分に流入した溶湯の熱により
ボアピンの先端部分を膨張させてシリンダライナーとの
間の隙間をなくし、溶湯の入り込みを抑えるようにした
ものである。
【0006】
【実施例】そこで以下に図示した実施例について説明す
る。図1、図2は溶湯注入時の状態と、型開きの状態を
もって示した本発明の一実施例をなす金型である。
【0007】図において符号1で示した固定金型は、シ
リンダブロックBのクランク室内面を形成するオス型部
2と、外面のアンダーカット部分を形成する左右のスラ
イドコア3、3とによって構成されている。
【0008】これに対して符号5で示した可動金型に
は、固定金型1と対向する面にシリンダライナーLの内
径より若干小径でかつシリンダライナーLとほぼ等しい
長さを有するボアピン6と、これを取囲むようにして環
状に突出したジャケット形成用突部10とが設けられて
いて、固定金型1との間でシリンダブロックBの形成用
キャビティ11を形成するように構成されている。
【0009】ところで、上記したボアピン5は本発明の
主要部をなす部分で、その先端外周には、シリンダライ
ナーLを挿着した際、その内周面とボアピン5の先端部
外周面との間に断面角型の環状溝が形成されるよう、そ
の先端部に段部8を介して先細りテーパー状の小径部9
を形成して、シリンダライナーLの内周面とこの小径部
9とによって囲まれた部分を、注湯時に溶湯が流入する
湯溜り部7として形成されている。
【0010】このように構成された実施例において、い
ま、可動金型5のボアピン6にシリンダライナーLを挿
着し、ついでこのシリンダライナーLが左右のスライド
コア3、3で囲まれたシリンダ形成部分に嵌入するよう
にしてこの可動金型5を固定金型1に接合した上、これ
らの間に形成されたキャビティ11にゲート4からアル
ミ合金等の溶湯を注入すると、この溶湯の一部は、ボア
ピン6先端部の小径部9とシリンダライナーLの内周面
との間に形成された袋小路状の湯溜り部7内に流入し、
ここで生じた渦流によりボアピン6とシリンダライナー
Lとの間の隙間δへ溶湯を入り込みにくくするととも
に、ここに流入した溶湯の量とその際の温度とに比例し
た熱量をもって、ボアピン6の先端部分を膨張させ、シ
リンダライナーLとの間の隙間δを狭めてこの部分に溶
湯が入り込むのを未然に抑える。
【0011】このようにしてシリンダブロックBが成形
され、ついで型開きが行われると、図2に示したよう
に、シリンダライナーLの先端内面には湯溜り部7に相
当する余肉Aが形成されるから、あとは、シリンダブロ
ックBを固定金型1から取出した後にこの部分を削り落
とせば完成品として仕上げられる。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、シリ
ンダライナーを挿着保持すべく一方の金型に設けたボア
ピンの先端部に、湯溜り形成用の小径部を段部を介して
形成するようにしたので、金型を接合して注湯した際、
シリンダライナーの内周面とボアピン先端の小径部との
間の袋小路状の湯溜り部分に流入した溶湯に渦流を生じ
させて、ボアピンとシリンダライナーとの間へ入り込み
にくくするとともに、流入した溶湯の熱によりボアピン
先端部を膨張させることによりシリンダライナーとの間
の隙間を狭め、この部分に溶湯が入り込むことによって
生じるシリンダライナーの軸心ズレを未然に抑えること
ができる。
【0013】しかも、ボアピン先端の小径部をテーパー
状にすることにより、シリンダライナーの挿着を容易に
しかつ型開きを円滑になして、この種のシリンダブロッ
クの成形作業をより効率よく行わせことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】溶湯注入時の状態をもって示した本発明の一実
施例をなす装置の断面図である。
【図2】型開きの状態をもって示した本発明の一実施例
をなす装置の断面図である。
【符号の説明】
1 固定金型 5 可動金型 6 ボアピン 7 湯溜り部 8 段部 9 テーパー付き小径部 B シリンダブロック L シリンダライナー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックを成形する一方の金型
    に設けられ、かつシリンダライナーを挿着保持すべく該
    シリンダライナーの内径より若干小径に形成されたボア
    ピンの先端部に、段部を介して湯溜り形成用の小径部を
    形成したことを特徴とするシリンダブロックの成形用金
    型。
  2. 【請求項2】 上記小径部を先端先細りのテーパー状に
    形成したことを特徴とする請求項1記載のシリンダブロ
    ックの成形用金型。
JP7148694A 1994-03-16 1994-03-16 シリンダブロックの成形用金型 Withdrawn JPH07251254A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5711365A (en) * 1995-04-03 1998-01-27 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Shell molding apparatus
US5732761A (en) * 1995-04-03 1998-03-31 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Shell mold for casting a cylindrical product, apparatus for molding the shell mold, and casting method using the shell mold
JP2002336955A (ja) * 2001-05-16 2002-11-26 Ahresty Corp エンジンブロックの製造方法

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010605