JPH07249737A - プレーナ型半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

プレーナ型半導体装置およびその製造方法

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JPH07249737A
JPH07249737A JP4103494A JP4103494A JPH07249737A JP H07249737 A JPH07249737 A JP H07249737A JP 4103494 A JP4103494 A JP 4103494A JP 4103494 A JP4103494 A JP 4103494A JP H07249737 A JPH07249737 A JP H07249737A
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JP
Japan
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semiconductor
region
layer
semiconductor region
planar
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JP4103494A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Hikichi
敏彰 引地
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高電圧印加時の不安定動作を防止し、高電圧
印加時のブレークダウンによる装置破壊を防止して耐電
圧特性を向上させ、かつ、装置のシュリンク化を図るこ
とができるプレーナ型半導体装置を得ることを目的とす
る。 【構成】 アノード領域3の端縁部に連続してP型不純
物領域からなる半導体領域31が形成されている。半導
体領域31はアノード領域3よりも深く形成され、その
角部の曲率はアノード領域3の角部の曲率よりも大きく
なっている。また、半導体領域31の不純物濃度はアノ
ード領域3よりも低くなるように形成されている。 【効果】 空乏層のコーナー部の曲率が等価的に大きく
なるため、この部分での電界強度が緩和され、耐電圧特
性が改善され、かつ、シュリンク化の達成が容易とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプレーナ型半導体装置お
よびその製造方法に関し、特にPN接合が主面から浅い
位置に形成されたプレーナ型半導体装置の逆耐圧特性の
改善に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体装置内におけるPN接
合部の逆耐圧特性を改善するために、PN接合の周辺に
ガードリングやフィールドリミティングリングを設ける
方法が用いられている。
【0003】<従来装置の構成>図15に、従来のプレ
ーナ型半導体装置の一例として、プレーナ型ダイオード
100のPN接合部周辺の構造を部分断面図で示す。図
15において、半導体基体10は、N型不純物の濃度が
比較的高いN+ 層1の上に、N型不純物の濃度が比較的
低いN- 層2が積層された構造であり、N- 層2の内部
および表面には以下に説明する種々の構成が設けられて
いる。
【0004】N- 層2内には、その表面に一端を露出す
るようにP型不純物領域からなるアノード領域30が形
成され、その周囲にはアノード領域30に接触せず、互
いに間隔を有して配置されたP型不純物領域からなるガ
ードリング領域40および40aが形成されている。ま
た、ガードリング領域40aの周囲には、該領域40a
に接触しないようにN型不純物領域からなるフィールド
リミッティングリング領域50が形成されている。
【0005】N- 層2の表面には、全域に渡って酸化膜
60が形成されているが、酸化膜60のアノード領域3
0およびフィールドリミッティングリング領域50に対
応する部分には、各々コンタクトホール30Hおよび5
0Hが設けられている。
【0006】アノード領域30およびフィールドリミッ
ティングリング領域50には、各々コンタクトホール3
0Hおよび50Hを介してアノード電極80およびフィ
ールドリミッティング電極90が接続されている。な
お、アノード電極80に対するカソード電極70は、N
+ 層1の表面に形成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような構造の従来
のプレーナ型ダイオード100において、N- 層2の比
抵抗および厚み、ガードリング領域40あるいは40a
の寸法および形成すべき本数などは、目標とする逆耐電
圧に応じて決定される。逆耐電圧を高くするためには、
特にN- 層2の比抵抗を高くすることが一般的であり、
逆耐電圧が1000V以上の装置では、比抵抗は約80
Ωcm以上に設定される。
【0008】このような高比抵抗を有するプレーナ型ダ
イオード100の耐電圧試験において、該ダイオード1
00に電圧Vを印加し、そのときにプレーナ型ダイオー
ド100に流れる電流Iとの関係を測定する。この印加
電圧Vと電流Iとの関係を、印加電圧を横軸とし縦軸を
電流としてモニター画面上に直接表示することができる
測定器(以後カーブトレーサーと呼称)を用いて測定し
た結果を図16に示す。
【0009】図16において、印加電圧Vが低い場合は
電流Iはほとんど0であるが、印加電圧Vが徐々に高く
なり、ある値以上の電圧に達すると急激に電流Iが流れ
始める。このとき電流Iは単調増加的な特性を示すので
はなく、横軸方向に幅を有し不確定な輪郭形状をなす特
性となっている。実際のカーブトレーサーのモニター画
面上では、この不確定な輪郭形状が時間的に変化する状
態(以後発振状態と呼称)を呈する。
【0010】このような特性は、N- 層2の厚さが薄
く、アノード領域30の拡散深さが浅い場合ほど顕著に
なり、このような特性を示すプレーナ型ダイオード10
0では、高電圧の印加によりブレークダウンを起こした
後に、電流を数mA流すような動作をさせると装置が破
壊してしまうことがある。
【0011】これはアノード領域30の拡散深さが浅い
場合、アノード領域30の断面形状は外縁部の角部の曲
率半径が小さくなり、角部での電界強度が高まることに
起因しており、装置の破壊の痕跡は、アノード領域30
の角部に近いコンタクトホール30Hの外縁部において
発見されている。
【0012】また、比抵抗が比較的低い場合であって
も、アノード領域30の拡散深さが浅い場合には高電圧
印加時において、以上説明したような発振状態を呈する
特性を示し、ブレークダウンを起こすと装置が破壊する
ことがあった。
【0013】このような問題点を解決するために、アノ
ード領域30の形成深さを変更せずに端縁部の曲率だけ
を大きくする製造方法(特開平3ー142824、特開
昭61−84830を参照)などが考案されているが、
このような構造のアノード領域30を得るためには、不
純物拡散のために特殊なマスクを必要としていた。ま
た、アノード領域30の形成深さを変更せずに端縁部の
曲率だけを大きくすることは、アノード領域30の全体
が大きくなることにつながり、装置のシュリンク化が要
求される場合には新たな問題となっていた。
【0014】本発明は以上のような問題点を解消するた
めになされたもので、高電圧印加時の不安定動作を防止
し、高電圧印加時のブレークダウンによる装置破壊を防
止して耐電圧特性を向上させ、かつ、装置のシュリンク
化を図ることができるプレーナ型半導体装置を得ること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載のプレーナ型半導体装置は、第1導電型の半導体層の
一主面内に形成されて前記主面に選択的に露出する第2
導電型の第1半導体領域を備え、前記半導体層が第1の
主電極に応じた電位に、前記第1半導体領域が第2の主
電極に応じた電位に接続され、前記半導体層を介して主
電流が流れるプレーナ型半導体装置において、前記第1
半導体領域の外縁部に連続して、前記第1半導体領域の
形成深さよりも深い第2導電型の第2半導体領域を、前
記半導体層の前記主面中に設けていることを特徴とする
プレーナ型半導体装置。
【0016】本発明に係る請求項2記載のプレーナ型半
導体装置は、請求項1記載のプレーナ型半導体装置にお
いて、前記半導体層の前記主面のうち前記第1と第2の
半導体領域と前記主電流の経路とを囲む部分に、前記第
2半導体領域から分離された第2導電型の第3半導体領
域を設けたことを特徴とする。
【0017】本発明に係る請求項3記載のプレーナ型半
導体装置は、請求項1あるいは請求項2記載のプレーナ
型半導体装置において、前記第2半導体領域の不純物濃
度は、前記第1半導体領域の不純物濃度よりも低いこと
を特徴とする。
【0018】本発明に係る請求項4記載のプレーナ型半
導体装置は、請求項2記載のプレーナ型半導体装置にお
いて、前記第3半導体領域の不純物濃度は、前記第1半
導体領域の不純物濃度よりも低く、前記第2半導体領域
と同じであることを特徴とする。
【0019】本発明に係る請求項5記載のプレーナ型半
導体装置は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
のプレーナ型半導体装置において、前記半導体層の前記
主面上に形成され、前記第1半導体領域に対応する部分
にコンタクトホールを有する絶縁層と、前記絶縁層上に
形成されるとともに、前記コンタクトホールを介して前
記第1半導体領域に接触する電極層と、をさらに備え、
前記半導体層と前記第2半導体領域との接合部が前記主
面に露出する位置から前記コンタクトホールの外縁まで
の最短距離が500μm以上となっていることを特徴と
する。
【0020】本発明に係る請求項6記載のプレーナ型半
導体装置の製造方法は、請求項1記載のプレーナ型半導
体装置を製造する方法であって、(a) 第1導電型の半導
体層の一主面上に絶縁層を形成する工程と、(b) 前記絶
縁層に第1の開口部を形成する工程と、(c) 前記第1の
開口部を介して、第2導電型の不純物を前記半導体層に
選択的に導入する工程と、(d) 前記工程(c) で導入され
た第2導電型の前記不純物を前記半導体層中に選択的に
拡散させる工程と、(e) 前記第1の開口部を絶縁物で埋
める工程と、(f) 前記絶縁層のうち前記第1の開口部に
隣接する部分に第2の開口部を形成する工程と、(g) 前
記第2の開口部を介して、第2導電型の不純物を前記半
導体層に選択的に導入する工程と、(h) 前記工程(g) で
導入された第2導電型の前記不純物を前記第2半導体領
域よりも浅く前記半導体層中に拡散させる工程とを備え
ることを特徴とする。
【0021】本発明に係る請求項7記載のプレーナ型半
導体装置の製造方法は、請求項6記載のプレーナ型半導
体装置の製造方法において、前記工程(b) が、(b-1) 前
記絶縁層に、前記第1の開口部と前記第2の開口部を形
成すべき箇所とを取り囲む第3の開口部を形成する工程
を備え、前記工程(c) が、(c-1) 前記第3の開口部を介
して、第2導電型の不純物を前記半導体層に選択的に導
入する工程を備え、前記工程(d) が、(d-1) 前記工程(c
-1) で導入された第2導電型の前記不純物を前記半導体
層中に選択的に拡散させる工程を備えることを特徴とす
る。
【0022】
【作用】本発明に係る請求項1記載のプレーナ型半導体
装置によれば、第1半導体領域の外縁部に連続して、第
1半導体領域の形成深さよりも深い第2導電型の第2半
導体領域を、第1導電型の半導体層の主面中に設けるこ
とにより、第1半導体領域の外縁部付近の曲率が等価的
に大きくなり、逆バイアス時における空乏層のコーナー
部の曲がりがゆるやかになって、その付近の電界強度が
緩和される。
【0023】本発明に係る請求項2記載のプレーナ型半
導体装置によれば、請求項1記載のプレーナ型半導体装
置において、半導体層の主面のうち第1と第2の半導体
領域と主電流の経路とを囲む部分に、第2半導体領域か
ら分離された第2導電型の第3半導体領域を設けること
で、第1導電型の半導体層と第2導電型の第1、第2半
導体領域とが形成する空乏層が第3半導体領域の周辺ま
で広がり、第1導電型の半導体層と第2導電型の第2半
導体領域の端縁部との接合部での電界強度が緩和され
る。
【0024】本発明に係る請求項3記載のプレーナ型半
導体装置によれば、請求項1あるいは請求項2記載のプ
レーナ型半導体装置において、第2半導体領域の不純物
濃度が、第1半導体領域の不純物濃度よりも低いので、
第2半導体領域の内部にも空乏層が形成され、空乏層領
域が広がることで、第1導電型の半導体層と第2導電型
の第2半導体領域の端縁部との接合部での電界強度が緩
和される。
【0025】本発明に係る請求項4記載のプレーナ型半
導体装置によれば、請求項2記載のプレーナ型半導体装
置において、第3半導体領域の不純物濃度が、第2半導
体領域と同じなので、第2半導体領域と同様に第3半導
体領域の内部にも空乏層が形成され、空乏層の均一性が
保たれる。
【0026】本発明に係る請求項5記載のプレーナ型半
導体装置によれば、請求項1ないし請求項4のいずれか
に記載のプレーナ型半導体装置が、半導体層の主面上に
形成された、第1半導体領域に対応する部分にコンタク
トホールを有する絶縁層と、該絶縁層上に形成されると
ともに、コンタクトホールを介して第1半導体領域に接
触する電極層とをさらに備える場合に、半導体層と第2
半導体領域との接合部が主面に露出する位置からコンタ
クトホールの外縁までの最短距離を500μm以上とす
ることにより、半導体層と第2半導体領域との接合部と
コンタクトホールの外縁までの間に、ブレークダウンに
伴う破壊を防止するために必要な絶縁距離を得ることが
できる。
【0027】本発明に係る請求項6および7記載のプレ
ーナ型半導体装置の製造方法によれば、上記の特徴を有
する請求項1および2記載の装置をそれぞれ製造可能で
ある。
【0028】
【実施例】
<A.第1実施例> <A−1.装置構成>図1は、本発明の第1実施例であ
るプレーナ型ダイオード200のPN接合部周辺の構造
の断面図である。図1において、半導体基体10は、N
型不純物の濃度が比較的高いN+ 層1の上に、N型不純
物の濃度が比較的低いN- 層2が積層された構造であ
り、N- 層2の内部および表面には以下に説明する種々
の構成が設けられている。
【0029】N- 層2内には、その表面に選択的に露出
するようにP型不純物領域からなるアノード領域3が形
成され、その端縁部に連続してP型不純物領域からなる
半導体領域31が形成されている。半導体領域31はア
ノード領域3よりも深く形成され、その角部の曲率はア
ノード領域3の角部の曲率よりも大きくなっている。ま
た、半導体領域31の不純物濃度はアノード領域3より
も低くなるように形成されている。
【0030】半導体領域31の周囲には該領域3aに接
触せず、互いに間隔を有して配置されたP型不純物領域
からなるガードリング領域4および4aが形成されてい
る。また、ガードリング領域4aの周囲には、該領域4
aに接触しないようにフィールドリミッティングリング
領域5が形成されている。
【0031】N- 層2の表面には、全域に渡って酸化膜
6が形成されているが、酸化膜6のアノード領域3およ
びフィールドリミッティングリング領域5に対応する部
分には、各々コンタクトホール3Hおよび5Hが設けら
れている。
【0032】コンタクトホール3Hは、電界強度が最も
高くなる半導体領域31のガードリング領域4側の端縁
部から距離Lだけ離れた位置に設けられる。これは、半
導体領域31のガードリング領域4側の端縁部で発生し
たブレークダウンにより、アノード領域3および半導体
領域31が破壊され、コンタクトホール3Hが装置破壊
の電流供給源となることをことを防ぐため、いわば、絶
縁距離を得るための構造である。
【0033】ここで距離Lを、半導体領域31がN-
2の表面に露出して終端するガードリング領域4側の端
縁から、コンタクトホール3Hのガードリング領域4側
の端縁までの距離(換言すれば、N- 層2とアノード領
域3とのPN接合部が上主面に露出する位置からコンタ
クトホール3Hの外縁までの最短距離)とすると、その
値は実験的に500μm以上であることが望ましい。
【0034】アノード領域3およびフィールドリミッテ
ィングリング領域5には、各々コンタクトホール3Hお
よび5Hを介してアノード電極8およびフィールドリミ
ッティング電極9が接続されている。また半導体基体1
0の下主面にはカソード電極7が形成されている。
【0035】アノード電極8はコンタクトホール3Hを
覆うだけでなく、コンタクトホール3H周囲の酸化膜6
上にはみ出して形成され、いわゆるオーバーレイ構造と
なっている。アノード電極8はアノード領域3と半導体
領域31が重なり合う領域を越えて半導体領域31の端
縁部に達している。オーバーレイ構造は酸化膜6中に存
在する正イオンを引き寄せて、正イオンによるNチャネ
ルの形成を防止して、N- 層2と酸化膜6の間の界面を
安定に保つ作用がある。
【0036】<A−2.特徴的作用効果>このような構
成のプレーナ型ダイオード200は、導通状態において
アノード領域3からカソード電極7に向かう電流経路に
沿って電流が流れる。これについては通常のプレーナ型
ダイオードと同じである。なお、概略の電流経路を図1
に矢印で示す。
【0037】一方、逆バイアス状態においては、アノー
ド領域3の形成深さが浅くその角部の曲率が小さい場合
でも、アノード領域3よりも深く形成された半導体領域
31ではその角部の曲率が大きくなるので、結果的には
PN接合部における電界強度が緩和される。そのため、
耐電圧試験においてカーブトレーサーを用いて測定した
耐電圧特性は、図16に示したような発振状態を呈する
耐電圧特性ではなく、図2に示すように、印加電圧Vが
ある値以上の電圧に達すると電流Iが単調増加的に流れ
る特性となる。
【0038】このように高電圧印加時に発振状態となる
ことが防止される第1の要因としては、逆方向電圧を印
加した場合に形成される空乏層領域のうち、アノード領
域3および半導体領域31とガードリング領域4および
4aとによって形成されるコーナー部が、従来のプレー
ナ型ダイオードにおける空乏層領域のコーナー部に比べ
てより大きな曲率を有していることが挙げられる。すな
わち、半導体領域31をアノード領域3より深く形成す
ることによって半導体領域31の底部および側部は丸み
を帯びた外形となり、空乏層のうちアノード領域3の端
部付近におけるコーナー部の曲率が等価的に大きくなる
のである。
【0039】また、第2の要因としては、半導体領域3
1の不純物濃度が低いので、空乏層領域がアノード領域
3の内部に及んで、従来のプレーナ型ダイオードにおけ
る空乏層領域よりも広がったものとなり、この部分での
電界強度がさらに緩和されていることが挙げられる。
【0040】また、半導体領域31の外周端縁部からコ
ンタクトホール3Hの外縁部までの距離Lを500μm
以上離すことにより、半導体領域31の端縁部とコンタ
クトホール3Hのガードリング領域4側の端縁部との間
の絶縁距離が長くなり、高電圧の印加によりブレークダ
ウンを起こした後に、電流を数mA流すような動作をさ
せると装置が破壊する現象を防止することができる。
【0041】さらに、以上説明したように、浅く形成さ
れ、その角部の曲率が小さいアノード領域3と、深く形
成され、その角部の曲率が大きい半導体領域31とを連
続して設けることにより、アノード領域3と半導体領域
31とが、N- 層2に占める面積を、アノード領域の形
成深さを変更せずに角部の曲率だけを大きくした場合に
比べて小さくすることができるので、装置のシュリンク
化に適している。
【0042】<A−3.装置の製造工程>図4〜図12
は本発明の第1実施例であるプレーナ型ダイオードの製
造方法を工程順に示した断面図である。これらの図を参
照して、本発明の第1実施例であるプレーナ型ダイオー
ドの製造工程について説明する。
【0043】まず、N型不純物の濃度が比較的高いN+
層1の上に、N型不純物の濃度が比較的低いN- 層2が
積層されてなる半導体基体10を準備し、図3に示す工
程において半導体基体10の上下両主面に酸化膜6を形
成する。
【0044】次に、図4に示す工程において写真製版に
より、半導体領域31、ガードリング領域4および4a
を形成する位置の酸化膜6を選択的に除去して、不純物
導入用の開口部A、開口部BおよびCを形成し、開口部
A、開口部BおよびCを介してP型不純物を導入する。
ここで、開口部Aと、開口部BおよびCは間隔を有して
形成される。また、開口部Aは開口部BおよびCよりも
幅広く形成される。この工程において、開口部A、開口
部BおよびCを選択的に除去する際に半導体基体10の
下主面の酸化膜6も同時に除去される。
【0045】次に、導入されたP型不純物を酸化雰囲気
中において拡散し、半導体領域31、ガードリング領域
4および4aを形成する。このとき、半導体領域31、
ガードリング領域4および4aは、後の工程で形成され
るアノード領域3の形成深さよりも深く形成する。ま
た、P型不純物の拡散と同時に半導体基体10の上主面
上に設けられた開口部A、B、C部分と下主面には新た
な酸化膜6が形成される(図5)。
【0046】次に、図6に示す工程において写真製版に
より、アノード領域3を形成する位置の酸化膜6を選択
的に除去して、不純物導入用の開口部Dを形成し、該開
口部Dを介してP型不純物を導入する。ここで、開口部
Dは半導体領域31のガードリング領域4が形成された
側とは反対側の端縁部上にその一部がかかるように形成
される。この工程において、開口部Dを選択的に除去す
る際に半導体基体10の下主面の酸化膜6も同時に除去
される。
【0047】次に、導入されたP型不純物を酸化雰囲気
中において拡散し、アノード領域3を形成する。このと
き半導体基体10の上主面上の開口部Dが設けられた部
分と下主面には新たな酸化膜6が形成される。(図
7)。
【0048】次に、図8に示す工程において写真製版に
より、フィールドリミッティングリング領域5を形成す
る位置の酸化膜6を選択的に除去して、不純物導入用の
開口部Eを形成し、該開口部Eを介してN型不純物を導
入する。この工程において、開口部Eを選択的に形成す
る際に半導体基体10の下主面の酸化膜6も同時に除去
される。
【0049】次に、導入されたN型不純物を酸化雰囲気
中において拡散し、フィールドリミッティングリング領
域5を形成するとともに、フィールドリミッティングリ
ング領域5上の開口部Eに、CVD(化学的気相成長)
法等により酸化膜6aを形成する。ここで、酸化膜6a
にはリン(P)あるいはホウ素(B)がドープされてお
り、フィールドリミッティングリング領域5を保護す
る。このとき半導体基体10の下主面上には酸化膜6a
が形成されないようにする。(図9)。なお、酸化膜6
および6aの作用、効果について記すことは、本発明の
本質ではないので省略し、図9においても両酸化膜の区
別は行わない。
【0050】次に、図10に示す工程において写真製版
により、アノード領域3およびフィールドリミッティン
グリング領域5上の酸化膜6および酸化膜6aを選択的
に除去して、コンタクトホール3Hおよび5Hを形成す
る。この工程において、半導体基体10の下主面の酸化
膜6は除去される。
【0051】次に、図11に示す工程においてアルミニ
ウム等の金属層を半導体基体10の上主面上に形成し、
写真製版により該金属層を成型して、アノード電極8お
よびフィールドリミッティング電極9を形成する。
【0052】次に、図12に示す工程において半導体基
体10の下主面にカソード電極7を形成して一連の工程
が終了する。
【0053】<A−4.装置の製造方法の特徴的作用お
よび効果>以上説明した本発明の第1実施例であるプレ
ーナ型ダイオードの製造方法の特徴的作用および効果
は、図4〜図12に示した各々の工程は、従来からの半
導体製造技術に基づく工程であるが、半導体領域31を
従来からの半導体製造技術を用いて形成し、従来からの
半導体製造技術を用いて半導体領域31のガードリング
領域4側とは反対側の端縁部に連続してアノード領域3
を形成することで、形成深さが浅く、その角部の曲率が
小さいアノード領域3の端縁部が、より曲率の大きな半
導体領域31によって覆われることになる。従って、従
来からの半導体製造技術を用いてPN接合部の曲率が大
きく、PN接合部での電界強度が緩和されたプレーナ型
ダイオードを得ることができる。
【0054】さらに、上記のような製造方法を採用する
ことにより、アノード領域の形成深さを変更せずに角部
の曲率だけを大きくする製造方法を採用した場合に必要
となる不純物拡散のための特殊なマスクは不要となり、
製造コストを削減することができる。
【0055】<B.第2実施例>第1実施例では本発明
の実施例としてプレーナ型ダイオードについて説明した
が、本発明はプレーナ構造を有する半導体装置であれば
適用可能である。以下に本発明をMOS型のFETに適
用した例について説明する。
【0056】<B−1.装置構成>図13は、本発明の
第2実施例であるプレーナ型MOSFET300のPN
接合部周辺の構造の断面図である。図13において、半
導体基体10は、N型不純物の濃度が比較的高いN+
1の上に、N型不純物の濃度が比較的低いN- 層2が積
層された構造でありドレイン領域を形成する。N- 層2
の内部および表面には以下に説明する種々の構成が設け
られている。
【0057】N- 層2内には、その表面に選択的に露出
するようにP型不純物領域13および13aが互いに接
触しないように間隔を有して形成され、P型不純物領域
13内には、その表面に選択的に露出するようにN型不
純物からなるソース領域20および20aが互いに接触
しないように間隔を有して形成されている。
【0058】P型不純物領域13aの周囲には該領域1
3aに接触しないように配置されたP型不純物領域から
なるガードリング領域14が形成されている。また、ガ
ードリング領域14の周囲には、該領域4に接触しない
ようにフィールドリミッティングリング領域15が形成
されている。
【0059】また、P型不純物領域13aとガードリン
グ領域14との間には、P型不純物領域13aのガード
リング領域14側の端縁部に連続してP型不純物領域か
らなる半導体領域31aが形成されている。半導体領域
31aはP型不純物領域13aよりも深く形成され、そ
の角部の曲率はP型不純物領域13aの角部の曲率より
も大きくなっている。また、半導体領域31aの不純物
濃度はP型不純物領域13aよりも低くなるように形成
されている。
【0060】N- 層2の表面には、全域に渡って酸化膜
16が形成されているが、酸化膜16のP型不純物領域
13および13aとフィールドリミッティングリング領
域15に対応する部分には、各々コンタクトホール13
Hおよび13aHと15Hが設けられている。
【0061】コンタクトホール13aHは、電界強度が
最も高くなる半導体領域31aのガードリング領域14
側の端縁部から距離Lだけ離れた位置に設けられる。こ
れは、半導体領域31aのガードリング領域14側の端
縁部で発生したブレークダウンにより、P型不純物領域
13aおよび半導体領域31aが破壊され、コンタクト
ホール13aHが装置破壊の電流供給源となることをこ
とを防ぐため、いわば、絶縁距離を得るための構造であ
る。
【0062】ここで距離Lを、半導体領域31aがN-
層2の表面に露出して終端するガードリング領域14側
の端縁から、コンタクトホール13aHのガードリング
領域14側の端縁までの距離、すなわちN- 層2とP型
不純物領域13aとのPN接合部が上主面に露出する位
置からコンタクトホール13aHの外縁までの最短距離
とすると、その値は実験値から、500μm以上である
ことが望ましいという結果が得られている。
【0063】P型不純物領域13および13aには、各
々コンタクトホール13Hおよび13aHを介してソー
ス電極17および該電極と電気的に接続された保護電極
17aが接続され、フィールドリミッティングリング領
域15にはコンタクトホール15Hを介してフィールド
リミッティング電極29が接続されている。ソース電極
17は、間隔を有して形成されたソース領域20および
20aとP型不純物領域13に接触するように形成され
ている。また、半導体基体10の下主面にはドレイン電
極18が形成されている。
【0064】P型不純物領域13および13a上に跨る
酸化膜16の内部および、P型不純物領域13のガード
リング領域16とは反対側の端縁部上の酸化膜16の内
部には金属酸化物層50が形成されている。金属酸化物
層50には、P型不純物領域13および13a上に跨る
酸化膜16に設けられたコンタクトホール19Hを介し
てゲート電極19が接続されている。金属酸化物層50
の平面構造の一例を以下に説明する。
【0065】図14に金属酸化物層50の平面構造の一
例を示す。図14は図13に示したP型不純物領域13
および13aが形成された部分領域を、図13の半導体
基体10の上主面方向から見た平面図あって、金属酸化
物層50の構造を明確にするため、ソース電極17およ
びゲート電極19などが形成される前の状態として示さ
れている。
【0066】図14において、半導体基体10の上主面
に形成された酸化膜16に、多数の矩形のコンタクトホ
ール13Hが個々に独立して配列形成され、コンタクト
ホール13Hに平行にコンタクトホール19Hが直線溝
をなす形状で形成されている。コンタクトホール19H
内には斜線のハッチング線で示される金属酸化物層50
が形成されている。金属酸化物層50の酸化膜16内に
埋め込まれた部分は破線の斜線で示されている。また、
図14において一点鎖線線XYで示す部分の断面図が図
13に対応する。
【0067】なお、図14においては多数の矩形のコン
タクトホール13Hが個々に独立して配列形成された例
を図示したが、コンタクトホール13Hの形状は六角形
や円形である場合もあるし、個々に独立せず、直線状に
連続した場合もある。これらの構成は周知の従来技術に
属するので、詳細説明は省略する。
【0068】なお、保護電極17aはコンタクトホール
13aHを覆うだけでなく、コンタクトホール13aH
周囲の酸化膜16上にはみ出して形成され、いわゆるオ
ーバーレイ構造となっている。保護電極17aはP型不
純物領域13aと半導体領域31aが重なり合う領域を
越えて半導体領域31aの端縁部に達している。オーバ
ーレイ構造は酸化膜16中に存在する正イオンを引き寄
せて、正イオンによるNチャネルの形成を防止して、N
- 層2と酸化膜16の間の界面を安定に保つ作用があ
る。
【0069】<B−2.特徴的作用効果>このような構
成のプレーナ型MOSFETにおいては、導通状態にお
いて、ドレイン電極18からソース電極17に向かう電
流経路に沿って主電流が流れる。このとき、保護電極1
7aを介してソース電極17に接続されたP型不純物領
域13aは、P型不純物領域13の形成する空乏層の形
状を整える作用がある。これについては通常のプレーナ
型MOSFETと同じである。なお、概略の電流経路を
図13に矢印で示す。
【0070】一方、第1実施例で説明した図1に示した
プレーナ型ダイオードと同様に、P型不純物領域13a
の形成深さが浅く、その角部の曲率が小さい場合でも、
P型不純物領域13aよりも深く形成された半導体領域
31の角部の曲率が大きいので、結果的にはPN接合部
における電界強度が緩和され、高電圧印加時にPN接合
部において発振状態となることを防止できる。
【0071】また、第1実施例で説明した図1に示した
プレーナ型ダイオードと同様に、半導体領域31aのガ
ードリング領域14側の端縁部からコンタクトホール1
3aHのガードリング領域14側の端縁部までの距離L
を500μm以上離すことにより、半導体領域31aの
ガードリング領域14側の端縁部とコンタクトホール1
3aHのガードリング領域14側の端縁部との間の絶縁
距離が長くなり、高電圧の印加によりブレークダウンを
起こした後に、電流を数mA流すような動作をさせると
装置が破壊する現象を防止することができる。
【0072】さらに、以上説明したように、浅く形成さ
れ、その角部の曲率が小さいP型不純物領域13aと、
深く形成され、その角部の曲率が大きい半導体領域31
aとを連続して設けることにより、P型不純物領域13
aと半導体領域31aとが、N- 層2に占める面積を、
P型不純物領域の形成深さを変更せずに角部の曲率だけ
を大きくした場合に比べて小さくすることができるの
で、装置のシュリンク化に適している。
【0073】<B−3.装置の製造方法>本発明の第2
実施例であるプレーナ型MOSFETの製造方法は、半
導体領域31とP型不純物領域13aおよびガードリン
グ領域4を形成する手段においては、図4〜図12を用
いて説明したプレーナ型ダイオードの製造方法と同様で
ありガードリング領域4aを形成しないこと以外は、以
下に示す部分の名称を置き換えることで説明することが
できる。すなわち、アノード領域3をP型不純物領域1
3aとし、コンタクトホール3Hをコンタクトホール1
3aHとし、アノード電極8を保護電極17aとするこ
とで対応できる。
【0074】また、P型不純物領域13、ソース領域2
0などのその他の構造の製造方法は本発明の実施とは関
係が希薄なので詳細な説明は省略する。
【0075】<B−4.装置の製造方法の特徴的作用お
よび効果>以上説明した本発明の第2実施例であるプレ
ーナ型MOSFETの製造方法の特徴的作用および効果
は、第1実施例で説明したプレーナ型ダイオードの製造
方法の特徴的作用および効果と同様に、従来からの半導
体製造技術を用いてPN接合部の曲率が大きく、PN接
合部での電界強度が緩和されたプレーナ型MOSFET
を得ることができる。
【0076】さらに、上記のような製造方法を採用する
ことにより、P型不純物領域13aの形成深さを変更せ
ずに角部の曲率だけを大きくする製造方法を採用した場
合に必要となる不純物拡散のための特殊なマスクは不要
となり、製造コストを削減することができる。
【0077】
【発明の効果】本発明に係る請求項1記載のプレーナ型
半導体装置によれば、第1半導体領域の外縁部が深い第
2半導体領域によって覆われ、逆バイアス時において発
生する空乏層のコーナー部の曲率が等価的に大きくな
る。このこのため、この部分での電界強度が緩和され、
該接合部が強電界領域になることによって発生する、不
安定な装置動作を解消し耐電圧特性が改善され、かつ、
第1半導体領域の形成深さはそのままにして、外縁部の
曲率だけが等価的に大きくなるように形成された構造を
有するプレーナ型半導体装置よりもシュリンク化の達成
が容易となる。
【0078】本発明に係る請求項2記載のプレーナ型半
導体装置によれば、第1導電型の半導体層と第2導電型
の第1、第2半導体領域とが形成する空乏層が第3半導
体領域の周辺まで広がり、第1導電型の半導体層と第2
導電型の第2半導体領域の端縁部とが接合する部分での
電界強度が緩和され、該接合部が強電界領域になること
によって発生する、不安定な装置動作を解消し耐電圧特
性が改善される。
【0079】本発明に係る請求項3記載のプレーナ型半
導体装置によれば、第2半導体領域の内部にも空乏層が
形成され、空乏層領域が広がることで、第1導電型の半
導体層と第2導電型の第2半導体領域の端縁部との接合
部での電界強度が緩和され、該接合部が強電界領域にな
ることによって発生する、不安定な装置動作を解消し耐
電圧特性が改善される。
【0080】本発明に係る請求項4記載のプレーナ型半
導体装置によれば、第2半導体領域と同様に第3半導体
領域の内部にも空乏層が形成され、空乏層の均一性が保
たれるので、空乏層が不均一な場合に発生する第1導電
型の半導体層と第2導電型の第2、第3の半導体領域の
接合部における電界が不均一になることが防止され、該
接合部が強電界領域になることによって発生する、不安
定な装置動作を解消し耐電圧特性が改善される。
【0081】本発明に係る請求項5記載のプレーナ型半
導体装置によれば、半導体層と第2半導体領域との接合
部が主面に露出する位置からコンタクトホールの外縁ま
での最短距離を500μm以上とすることにより、半導
体層と第2半導体領域との接合部とコンタクトホールの
外縁までの間に、ブレークダウンに伴う破壊を防止する
ために必要な絶縁距離を得ることができるので、ブレー
クダウンが発生した場合にも破壊されないプレーナ型半
導体装置を得ることができる。
【0082】本発明に係る請求項6および7記載のプレ
ーナ型半導体装置の製造方法によれば、上記の特徴を有
する請求項1および2記載の装置をそれぞれ製造可能で
ある。また、形成深さはそのままにして、外縁部の曲率
だけが大きくなるように第1半導体領域を形成する場合
に比べて、製造過程が容易になり、製造コストを削減で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のプレーナ型ダイオードの
構造を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例のプレーナ型ダイオードの
耐電圧特性を示す図である。
【図3】本発明の第1実施例のプレーナ型ダイオードの
製造工程を示す断面図である。
【図4】本発明の第1実施例のプレーナ型ダイオードの
製造工程を示す断面図である。
【図5】本発明の第1実施例のプレーナ型ダイオードの
製造工程を示す断面図である。
【図6】本発明の第1実施例のプレーナ型ダイオードの
製造工程を示す断面図である。
【図7】本発明の第1実施例のプレーナ型ダイオードの
製造工程を示す断面図である。
【図8】本発明の第1実施例のプレーナ型ダイオードの
製造工程を示す断面図である。
【図9】本発明の第1実施例のプレーナ型ダイオードの
製造工程を示す断面図である。
【図10】本発明の第1実施例のプレーナ型ダイオード
の製造工程を示す断面図である。
【図11】本発明の第1実施例のプレーナ型ダイオード
の製造工程を示す断面図である。
【図12】本発明の第1実施例のプレーナ型ダイオード
の製造工程を示す断面図である。
【図13】本発明の第2実施例のプレーナ型MOSFE
Tの構造を示す断面図である。
【図14】本発明の第2実施例のプレーナ型MOSFE
Tの構造を示す平面図である。
【図15】従来のプレーナ型ダイオードの構造を示す断
面図である。
【図16】従来のプレーナ型ダイオードの耐電圧特性を
示す図である。
【符号の説明】
3 アノード領域(第1半導体領域) 4、4a ガードリング領域(第3半導体領域) 5 フィールドリミッティングリング領域 6 酸化膜(絶縁層) 7 カソード電極 8 アノード電極 9 フィールドリミッティング電極 31 半導体領域(第3半導体領域) 13、13a P型不純物領域(第1半導体領域) 14 ガードリング領域(第3半導体領域) 15 フィールドリミッティングリング領域 16 酸化膜(絶縁層) 17 ソース電極 17a 保護電極(電極層) 18 ドレイン電極 20、20a ソース領域 29 フィールドリミッティング電極 31a 半導体領域(第2半導体領域) 50 金属酸化物層 3H、5H、13H、13aH、15H、19H コン
タクトホール

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体層の一主面内に形成
    されて前記主面に選択的に露出する第2導電型の第1半
    導体領域を備え、前記半導体層が第1の主電極に応じた
    電位に、前記第1半導体領域が第2の主電極に応じた電
    位に接続され、前記半導体層を介して主電流が流れるプ
    レーナ型半導体装置において、 前記第1半導体領域の外縁部に連続して、前記第1半導
    体領域の形成深さよりも深い第2導電型の第2半導体領
    域を、前記半導体層の前記主面中に設けていることを特
    徴とするプレーナ型半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体層の前記主面のうち前記第1
    と第2の半導体領域と前記主電流の経路とを囲む部分
    に、前記第2半導体領域から分離された第2導電型の第
    3半導体領域を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    プレーナ型半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第2半導体領域の不純物濃度は、前
    記第1半導体領域の不純物濃度よりも低いことを特徴と
    する請求項1あるいは請求項2記載のプレーナ型半導体
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第3半導体領域の不純物濃度は、前
    記第1半導体領域の不純物濃度よりも低く、前記第2半
    導体領域と同じであることを特徴とする請求項2記載の
    プレーナ型半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体層の前記主面上に形成され、
    前記第1半導体領域に対応する部分にコンタクトホール
    を有する絶縁層と、 前記絶縁層上に形成されるとともに、前記コンタクトホ
    ールを介して前記第1半導体領域に接触する電極層と、
    をさらに備え、 前記半導体層と前記第2半導体領域との接合部が前記主
    面に露出する位置から前記コンタクトホールの外縁まで
    の最短距離が500μm以上となっていることを特徴と
    する、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のプレ
    ーナ型半導体装置。
  6. 【請求項6】 プレーナ型半導体装置を製造する方法で
    あって、 (a) 第1導電型の半導体層の一主面上に絶縁層を形成
    する工程と、 (b) 前記絶縁層に第1の開口部を形成する工程と、 (c) 前記第1の開口部を介して、第2導電型の不純物
    を前記半導体層に選択的に導入する工程と、 (d) 前記工程(c) で導入された第2導電型の前記不純
    物を前記半導体層中に選択的に拡散させる工程と、 (e) 前記第1の開口部を絶縁物で埋める工程と、 (f) 前記絶縁層のうち前記第1の開口部に隣接する部
    分に第2の開口部を形成する工程と、 (g) 前記第2の開口部を介して、第2導電型の不純物
    を前記半導体層に選択的に導入する工程と、 (h) 前記工程(g) で導入された第2導電型の前記不純
    物を前記第2半導体領域よりも浅く前記半導体層中に拡
    散させる工程と、を備えることを特徴とするプレーナ型
    半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記工程(b) が、 (b-1) 前記絶縁層に、前記第1の開口部と前記第2の
    開口部を形成すべき箇所とを取り囲む第3の開口部を形
    成する工程、を備え、 前記工程(c) が、 (c-1) 前記第3の開口部を介して、第2導電型の不純物
    を前記半導体層に選択的に導入する工程、を備え、 前記工程(d) が、 (d-1) 前記工程(c-1) で導入された第2導電型の前記不
    純物を前記半導体層中に選択的に拡散させる工程、を備
    えることを特徴とする、請求項6記載のプレーナ型半導
    体装置の製造方法。
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