JPH07247831A - 内燃機関の触媒劣化診断装置 - Google Patents

内燃機関の触媒劣化診断装置

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JPH07247831A
JPH07247831A JP6041070A JP4107094A JPH07247831A JP H07247831 A JPH07247831 A JP H07247831A JP 6041070 A JP6041070 A JP 6041070A JP 4107094 A JP4107094 A JP 4107094A JP H07247831 A JPH07247831 A JP H07247831A
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JP
Japan
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deterioration
catalyst
fuel ratio
air
knocking
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JP6041070A
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Inventor
Satoru Takeyama
哲 武山
Yuki Nakajima
祐樹 中島
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Nissan Motor Co Ltd
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】機関のノッキング発生時において、ノッキング
に起因する触媒劣化の誤診断を防止する。 【構成】ノッキングセンサから検出されるノッキング信
号のON・OFF状態を判定し(S12)、ノッキング
信号がOFFであれば、触媒劣化判定ルーチンに進み
(S13〜S17)、ノッキング信号がONであれば、
所定時間、触媒劣化の判定を停止する(S14)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機関の排気通路に介装
された排気浄化触媒の上流側と下流側とに配設された空
燃比センサを利用して、触媒の劣化状態を診断するよう
にした内燃機関の触媒劣化診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内燃機関の触媒劣化診断装置にあ
っては、例えば、特開平4−1449号公報等に示すよ
うなものが提案されている。即ち、このものは、触媒の
上流側及び下流側に夫々空燃比センサを配設し、主とし
て上流側空燃比センサの出力信号により空燃比フィード
バック制御を行うと共に、両センサの出力信号の比較か
ら触媒の劣化を診断するようにしたものであり、空燃比
フィードバック制御の実行中には、主に上流側空燃比セ
ンサの出力信号に基づいて、例えば、擬似的な比例・積
分制御により燃料供給が制御されるので、上流側空燃比
センサの出力信号は、図5(a)に示すように、周期的
にリッチ・リーンを繰り返す。
【0003】これに対して触媒の下流側では、触媒のO
2 ストレージ能力により残存酸素濃度の変動が非常に緩
やかなものとなるので、下流側空燃比センサの出力信号
は、図5(b)に示すように、上流側空燃比センサの出
力信号に比べて変動幅が小さく、かつ、周期が長くな
る。しかし、触媒が劣化してくるとO2 ストレージ能力
の低下により触媒の上流側と下流側とで、酸素濃度がそ
れほど変わらなくなり、その結果、図5(c)に示すよ
うに、下流側空燃比センサの出力信号は、上流側空燃比
センサの出力信号に近似した周期で反転を繰り返すよう
になり、かつ、その変動幅も大きくなってくる。
【0004】したがって、この反転回数に着目し、下流
側空燃比センサの反転回数と上流側空燃比センサの反転
回数の比を求め、該反転回数比が一定値を越えると触媒
が劣化していると判定するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、機関にノッ
キングが発生するとシリンダ内で自発着火により燃焼温
度が上昇すると共に、酸素の大量消費が行われ、HCが
減少しNOxが増加することになる。このため、ノッキ
ング時の排気成分としては一時的なリーン状態となり、
これを上流側及び下流側空燃比センサが共に検知し、一
時的に触媒劣化時と近似した反転回数比を検出し、触媒
が劣化していないにもかかわらず劣化していると誤判定
してしまうといった問題点があった。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の問題点に鑑
みなされたものであり、機関のノッキング発生時におい
て、触媒劣化の誤診断を防止した内燃機関の触媒劣化診
断装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の発
明は、図1に示すように、機関の排気通路に介装された
排気浄化触媒と、該触媒の上流側及び下流側に夫々配設
され、機関混合気の空燃比を検出する上流側及び下流側
空燃比検出手段と、主に前記上流側空燃比検出手段から
の信号に基づいて機関吸入混合気の空燃比を理論空燃比
に近づけるようにフィードバック制御する空燃比フィー
ドバック制御手段と、前記上流側空燃比検出手段と下流
側空燃比検出手段からの信号に基づき排気浄化触媒の劣
化を判定する劣化判定手段と、を備えた内燃機関の触媒
劣化診断装置において、機関の振動に対応したノッキン
グ信号を検出するノッキング検出手段と、該機関のノッ
キング信号検出時に、前記排気浄化触媒の劣化判定を停
止する劣化判定停止手段と、を含んで構成される。
【0008】また、前記劣化判定手段は、前記上流側空
燃比検出手段と下流側空燃比検出手段とのリッチ・リー
ンの反転回数比を求める反転回数比算出手段と、該反転
回数比に基づき排気浄化触媒の劣化を判定する手段と、
を備えるように構成するとよい。また、前記劣化判定停
止手段により排気浄化触媒の劣化判定を停止し、所定時
間経過後にノッキング信号を検出しなくなったら、劣化
判定手段による排気浄化触媒の劣化判定を再開するよう
にするとよい。
【0009】また、前記ノッキング検出手段は、一定周
波数のローパスフィルタを通し、一定スライスレベルを
越えた時にノッキングON状態として2次信号を出力す
る回路を備えるように構成することもできる。
【0010】
【作用】かかる構成によれば、例えば、通常は、反転回
数比算出手段により触媒の上流側及び下流側に夫々配設
された上流側及び下流側空燃比検出手段のリッチ・リー
ンの反転回数比を求め、該反転回数比に基づき劣化判定
手段が排気浄化触媒の劣化を判定する。即ち、反転回数
比が所定値を越えていれば、排気浄化触媒が劣化してい
ると判定する。
【0011】しかし、機関にノッキングが発生するとシ
リンダ内で自発着火により燃焼温度が上昇すると共に、
酸素の大量消費が行われ、HCが減少しNOxが増加す
ることになる。このため、ノッキング時の排気成分とし
ては一時的なリーン状態となり、これを上流側及び下流
側空燃比センサが共に検知し、一時的に触媒劣化時と近
似した反転回数比を検出し、触媒が劣化していないにも
かかわらず劣化していると誤判定してしまう虞がある。
【0012】そこで、ノッキング検出手段により機関の
ノッキング信号が検出されると、劣化判定停止手段が前
記排気浄化触媒の劣化判定を所定時間停止する。そし
て、所定時間停止後にノッキング信号を検出しなくなっ
たら、劣化判定手段による排気浄化触媒の劣化判定を再
開するこれにより、触媒劣化の誤診断が防止される。
【0013】尚、前記ノッキング検出手段は、一定周波
数のローパスフィルタを通し、一定スライスレベルを越
えた時にノッキングON状態として2次信号を出力する
回路を備えることにより、通常機関の振動として出力さ
れるノッキング信号に含まれている高周波数成分を除去
することができる。尚、排気浄化触媒の劣化判定は、上
流側及び下流側空燃比検出手段の出力信号の振幅比から
判定する等種々の手段を用いることができる。
【0014】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図2において、機関1にはエアクリーナ2から
吸気ダクト3、スロットル弁4及び吸気マニホールド5
を介して空気が吸入される。吸気マニホールド5の各ブ
ランチ部には、各気筒別に燃料噴射弁6が設けられてい
る。この燃料噴射弁6は、ソレノイドに通電されて開弁
し、通電停止されて閉弁する電磁式燃料噴射弁であっ
て、コントロールユニット12からの駆動パルス信号に
より通電されて開弁し、燃料ポンプから圧送されてプレ
ッシャレギュレータにより所定圧力に制御された燃料
を、機関1に噴射供給する。
【0015】機関1の各燃焼室には点火栓7が設けられ
ており、これにより火花点火して混合気を着火燃焼させ
る。そして、機関1からは、排気マニホールド8、排気
ダクト9、排気浄化触媒としての三元触媒10を介して
排気が大気中に排出される。ここで、三元触媒10は排
気中のCO,HCの酸化とNOX (NO,NO2 )の還
元を行って排気を浄化しているものである。
【0016】コントロールユニット12は、CPU,R
OM,RAM,A/D変換器及び入出力インタフェイス
等を含んで構成されるマイクロコンピュータを備え、各
種センサからの入力信号を受け、後述の如く演算処理し
て、燃料噴射弁6の作動を制御すると共に、触媒10の
劣化診断を行なう。前記各種のセンサとしては、吸気ダ
クト3中にエアフローメータ13が設けられていて、機
関1の吸入空気流量Qaに応じた信号を出力する。
【0017】また、図2で図示しないディストリビュー
タには、クランク角センサ14が内蔵されており、該ク
ランク角センサ14から機関回転と同期して出力される
クランク単位角信号を一定時間カウントして、または、
クランク基準角信号の周期を計測して機関回転速度Nを
検出する。また、機関1のウオータジャケットの冷却水
温度Tw を検出する水温センサ15設けられており、機
関1のシリンダヘッドには、該シリンダヘッド壁の振動
を検出して電圧として出力するノッキング検出手段とし
てのノッキングセンサ16が設けられている。
【0018】また、触媒10の上流側及び下流側には空
燃比検出手段としての上流側酸素センサ31及び下流側
酸素センサ32が設けられている。この酸素センサ3
1,32は、排気中の酸素濃度に感応して出力値が変化
するセンサであり、例えば、大気に対する排気中の酸素
濃度比に応じた起電力を発生する構成となっている。そ
して、かかる酸素センサ31,32の内、上流側酸素セ
ンサ31の出力値に基づいて燃焼用混合気の空燃比を目
標空燃比(理論空燃比)を中心として以下のようにして
フィードバック制御するようになっている。
【0019】即ち、エアフロメータにより検出される機
関の吸入空気流量Qaと、クランク角センサ等の機関回
転速度センサにより検出される機関回転速度Nとから基
本燃料供給量Tp (=K・Qa/N ここでKは、定
数)を演算し、更に、機関温度等の機関運転状態に応じ
た各種補正係数COEFと、空燃比フィードバック補正
係数αと、バッテリ電圧による電磁式燃料噴射弁の有効
開弁時間の変化を補正するための補正分Tsとをそれぞ
れ演算し、これらにより前記基本燃料供給量Tpを補正
演算して最終的な燃料供給量Ti(=Tp・COEF・
α+Ts)を設定する。
【0020】尚、前記各種補正係数COEFは、例え
ば、COEF=1+KMR+KTW+KAS+KAI+・・・な
る式で演算されるものであり、ここで、KMRは空燃比補
正係数、KTWは水温増量補正係数、KASは始動及び始動
後増量補正係数、KAIはアイドル後増量補正係数であ
る。そして、このようにして設定された燃料供給量Ti
に相当するパルス幅の駆動パルス信号を各気筒毎に設け
た電磁式燃料噴射弁に所定タイミングで出力することに
より、機関に所定の量の燃料を噴射供給する。
【0021】前記空燃比フィードバック補正係数αは、
機関の吸入混合気の空燃比を目標空燃比(例えば、理論
空燃比)に制御するためのものであり、この空燃比フィ
ードバック補正係数αの値は、比例・積分制御により変
化させて安定した制御となるようにしている。即ち、混
合気を理論空燃比で燃焼させたときの排気中の酸素濃度
比により起電力が急変し、リッチ混合気側で起電力が高
く、リーン混合気側では起電力が低くなる酸素センサを
機関の排気マニホールドの集合部に設け、かかる酸素セ
ンサからの出力電圧と理論空燃比相当の基準電圧(スラ
イスレベル)とを比較して、機関吸入混合気の空燃比が
理論空燃比に対してリッチかリーンかを判定する。
【0022】そして、例えば空燃比がリーン(リッチ)
の場合には、空燃比フィードバック補正係数αを所定の
積分分(I分)ずつ徐々に上げて(下げて)いき、燃料
供給量Tiを増量(減量)補正することで空燃比を理論
空燃比に制御する。尚、空燃比のリッチ・リーンの反転
時には空燃比フィードバック補正係数αを前記積分分
(I分)よりも大きな比例分(P分)だけ変化させて、
制御応答性を高めるようにしている。
【0023】このように、空燃比センサからの信号に基
づく空燃比フィードバック補正が、空燃比を目標空燃比
(理論空燃比)付近に制御するように行なわれるのは、
排気系に介装され、排気中のCO,HCを酸化すると共
に、NOx を還元して浄化する排気浄化触媒(三元触
媒)の転化効率(浄化効率)が理論空燃比燃焼時の排気
状態で有効に機能するように設定されているためであ
る。
【0024】また、コントロールユニット12に内蔵さ
れたマイクロコンピュータのCPUは、図3のフローチ
ャートに示すROM上のプログラムに従って触媒10の
劣化診断を行なう。尚、本実施例において、反転回数比
算出手段、劣化判定手段、劣化判定停止手段としての機
能は、図3のフローチャートに示すようにコントロール
ユニット12がソフトウェア的に備えている。
【0025】図3のフローチャートに示すプログラム
は、触媒の劣化判定及び劣化判定停止を行なうためのプ
ログラムを示す。尚、このルーチンは、所定周期(例え
ば10ms)毎に実行される。先ず、ステップ11(以
下「S11」という。)では、機関が触媒の劣化を診断
できる許可運転状態、即ち、機関がアイドル運転状態及
び高負荷運転状態を除く、低負荷、低・中回転状態にあ
るか否かを判定する。
【0026】そして、低負荷、低・中回転状態にあれ
ば、S12で、ノッキングセンサ16から検出されるノ
ッキング信号のON・OFF状態を判定する。即ち、通
常機関1の振動として出力されるノッキング信号には、
高周波数成分が多く含まれているので、一定周波数のロ
ーパスフィルタを通すことにより一定スライスレベルを
越えた時にノッキングON状態として2次信号を出力す
る回路を設けることにより判定を行なう。そして、ノッ
キング信号がOFFであれば、S13以下の触媒劣化判
定ルーチンに進み、ノッキング信号がONであれば、S
14で所定時間、触媒劣化の判定を停止した後S11か
らのステップを繰り返す。
【0027】S13では、上流側酸素センサ31の反転
周波数f2 と下流側酸素センサ32の反転周波数f1
比(HZRATE=f2 /f1 )を算出する。S15で
は、上記ステップで算出されたHZRATEを劣化判定
値CNGHZと比較する。なお、HZRATEは、触媒
の劣化が進むと下流側酸素センサ32の反転周波数f1
が増加し、劣化が進行して触媒としての機能を失うまで
になると、該下流側酸素センサ32の反転周波数f1
上流側酸素センサ31の反転周波数f2 に近づくことに
よりHZRATE=1に近づくことになるが、この劣化
判定値CNGHZは、実験値として求められ設定され
る。そして、HZRATE>CNGHZであれば、S1
6で、触媒が劣化していると判定し、HZRATE<C
NGHZであれば、触媒は劣化状態にないので本ルーチ
ンを終了する。
【0028】S16で、劣化と判定されると、S17に
進み劣化表示を行なう。これは、本実施例の場合、例え
ば、警告灯17を点灯することにより行われる。尚、以
上において、S12及びS14が劣化判定停止手段とし
て、S13〜S16までが劣化判定手段として機能す
る。このように、ノッキング信号が検出されると、劣化
判定を停止するようにしたのは、以下の理由による。
【0029】即ち、機関にノッキングが発生するとシリ
ンダ内で自発着火により燃焼温度が上昇すると共に、酸
素の大量消費が行われ、ノッキング時の排気成分として
は一時的なリーン状態となる。特に、ノッキングは、全
ての気筒で同時に起こることが少なく、特定の気筒でノ
ッキングが始まることが多い。更に、全ての燃焼行程で
起こるものではなく、軽いノッキング時は、特に数行程
の中で1回起きるというように不規則に起こりやすい。
このため、ノッキング時の上流側酸素センサ31の出力
波形は、図4(c)に示すように、正常時の出力波形
(a)に比べて波形の頂部に細かいリーンスパイクがの
る波形となり、不規則となる。このリーンスパイクは、
触媒が劣化しておらず正常に機能している場合でも、触
媒内では吸収しきれないので、下流側酸素センサ32の
出力波形は、図4(d)に示すように、振幅は弱まるが
弱いうねりを残した形となる。特に、特定気筒が数サイ
クルに1回ノッキングを起こすと、正常時のフィードバ
ック周波数と同期することになるため、下流側酸素セン
サ32に周波数信号が残り、結果的に上流側酸素センサ
31の反転周波数f2 と下流側酸素センサ32の反転周
波数f1 の比(HZRATE)が上昇して触媒劣化の誤
診断をすることになる。
【0030】また、ノッキングは、低負荷、低回転時に
おいても所謂軽ノックとして多く発生するので、触媒劣
化の誤診断の可能性が高い。更に、触媒の劣化初期状態
では、O2 ストレージ能力の低下により下流側酸素セン
サ32の反転周波数f1 が高くなるので、更に触媒劣化
の誤診断の可能性が高くなる。
【0031】したがって、ノッキング信号検出時には、
触媒劣化の判定を停止することにより、ノッキングに起
因する触媒劣化の誤診断を防止することができる。尚、
排気浄化触媒の劣化判定は、以下のようにしてもよい。
判定フローを図6に示す。尚、図6中前記図3のステッ
プと同一ステップについては、同一符号を付して説明を
省略する。
【0032】上流側酸素センサ31の出力信号の振幅
(リッチ側の最大値とリーン側の最小値との差)と下流
側酸素センサ32の出力信号の振幅(リッチ側の最大値
とリーン側の最小値との差)との比を算出し(S2
3)、この算出値を所定の劣化判定値と比較し(S2
5)、算出値が判定値よりも小さければ劣化したと判定
し(S26)、判定値よりも大きければ劣化していない
判定する。触媒が劣化すると、下流側酸素センサ32の
出力信号サインカーブを描くように変化し、劣化が進む
とその振幅が大きくなることに着目したものであり、か
かる構成にとっても前記実施例と同様にノッキングに起
因する触媒劣化の誤診断を防止することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
機関のノッキング信号検出時に、排気浄化触媒の劣化判
定を停止する劣化判定停止手段を備えたので、ノッキン
グ時の一時的なリーン状態における、触媒劣化時と近似
した反転回数比に起因する触媒劣化の誤診断を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一構成を示すブロック図。
【図2】 本発明の全体構成を示すシステム概略図。
【図3】 本発明の第1の動作例を示すフローチャー
ト。
【図4】 機関のノッキング前とノッキング後におけ
る、触媒の上流側酸素センサと下流側酸素センサの出力
信号を比較した波形図。
【図5】 触媒の劣化前と劣化後における、上流側酸素
センサと下流側酸素センサの出力信号を比較した波形
図。
【図6】 本発明の第2の動作例を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
1 機関 2 エアクリーナ 3 吸気ダクト 4 スロットル弁 5 吸気マニホールド 6 燃料噴射弁 7 点火栓 8 排気マニホールド 9 排気ダクト 10 触媒 12 コントロールユニット 13 エアフロメータ 14 クランク角センサ 15 水温センサ 16 ノッキングセンサ 17 警告灯 31 上流側酸素センサ 32 下流側酸素センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関の排気通路に介装された排気浄化触媒
    と、 該触媒の上流側及び下流側に夫々配設され、機関混合気
    の空燃比を検出する上流側及び下流側空燃比検出手段
    と、 主に前記上流側空燃比検出手段からの信号に基づいて機
    関吸入混合気の空燃比を理論空燃比に近づけるようにフ
    ィードバック制御する空燃比フィードバック制御手段
    と、 前記上流側空燃比検出手段と下流側空燃比検出手段から
    の信号に基づき排気浄化触媒の劣化を判定する劣化判定
    手段と、 を備えた内燃機関の触媒劣化診断装置において、 機関の振動に対応したノッキング信号を検出するノッキ
    ング検出手段と、 該機関のノッキング信号検出時に、前記排気浄化触媒の
    劣化判定を停止する劣化判定停止手段と、 を含んで構成されることを特徴とする内燃機関の触媒劣
    化診断装置。
  2. 【請求項2】前記劣化判定手段は、前記上流側空燃比検
    出手段と下流側空燃比検出手段とのリッチ・リーンの反
    転回数比を求める反転回数比算出手段と、 該反転回数比に基づき排気浄化触媒の劣化を判定する手
    段と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の内燃機
    関の触媒劣化診断装置。
  3. 【請求項3】前記劣化判定停止手段により排気浄化触媒
    の劣化判定を停止し、所定時間経過後にノッキング信号
    を検出しなくなったら、劣化判定手段による排気浄化触
    媒の劣化判定を再開することを特徴とする請求項1又は
    2記載の内燃機関の触媒劣化診断装置。
  4. 【請求項4】前記ノッキング検出手段は、一定周波数の
    ローパスフィルタを通し、一定スライスレベルを越えた
    時にノッキングON状態として2次信号を出力する回路
    を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つ
    に記載の内燃機関の触媒劣化診断装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020063373A (ko) * 2001-01-29 2002-08-03 씨멘스 오토모티브 주식회사 차량 촉매 시스템의 손상 감지 방법
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