JPH0724666U - 車両用スイッチ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オーディオ機器等のスイッチを運転席の近く
に設置できて、それらを操作し易くする。 【構成】 運転席１と助手席１１との間のセンターコン
ソール１２に、スイッチボックス１４を退避位置と突出
位置との間で移動可能に設ける。スイッチボックス１４
の上面には、オーディオ機器に係わるスイッチ１５ａ〜
１５ｏ、電話機に係わるスイッチ１７ａ〜１７ｇ及び受
話器１８を設けている。スイッチボックス１４は運転席
１に近く、運転者にとってそれらスイッチ１５ａ〜１５
ｏ、１７ａ〜１７ｇは操作し易く、受話器１８も扱いや
すい。スイッチボックス１４は、退避位置に移動させる
ことで、邪魔にならないようにできると共に、スイッチ
ボックス１４の回りをすっきりとした状態にできる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、複数個のスイッチを有するスイッチボックスを備えた車両用スイッ チ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

車両、例えば自動車においては、近年、例えばラジオと、カセットテーププレ ーヤーと、コンパクトディスク（以下、ＣＤと称する）プレーヤーとを一体化し たオーディオ機器を搭載するものが増えている。この種のオーディオ機器を自動 車に設置する場合、一般に、機器本体をインストルメントパネル部分に取り付け るようにしている。また、その機器本体の前面には、ラジオ、カセットテーププ レーヤー、ＣＤプレーヤーを操作するための複数個のスイッチが組み込まれてい る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記した従来構成においては、運転席からオーディオ機器のスイッ チまでの距離が比較的遠いため、運転者にとってそのスイッチを操作し難いとい う事情がある。このために、オーディオ機器等のスイッチを操作し易くすること が要望されている。

【０００４】 そこで、本考案の目的は、スイッチを運転席の近くに設置できて、それらを操 作し易くできる車両用スイッチ装置を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の車両用スイッチ装置は、上面に複数個のスイッチを有するスイッチボ ックスを備え、このスイッチボックスを、運転席と助手席との間のセンターコン ソールに退避位置と突出位置との間で移動可能に設けたことを特徴とするもので ある。

【０００６】

【作用】

複数個のスイッチを有するスイッチボックスを運転席横のセンターコンソール に設けているから、運転席からそのスイッチボックスに設けられたスイッチまで の距離は、スイッチがインストルメントパネル側に設けられている場合よりも近 くなり、スイッチは操作し易くなる。

【０００７】 また、スイッチボックスは退避位置と突出位置との間での移動が可能であるか ら、使用時にスイッチボックスを突出位置に移動させることで、スイッチは運転 者に一層近くなり、それらは一層操作し易くなると共に、見易くなる。そして、 スイッチボックスを退避位置に移動させることにより、スイッチボックスが邪魔 にならないようにできると共に、スイッチボックスの回りをすっきりとした状態 にできる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の一実施例につき図面を参照して説明する。 まず、図１は自動車の運転席の回りを概略的に示したものであり、運転席１の 前方には、ステアリングホイール２及びインストルメントパネル３が設けられて いる。インストルメントパネル３には、スピードメータ４等の計器類や、風の吹 出し口５、風量や温度等を調節するスイッチ６の他、ラジオと、カセットテープ プレーヤーと、ＣＤプレーヤーとを一体化したオーディオ機器の機器本体７等が 配設されている。

【０００９】 この場合、機器本体７の前面には、カセットテープの出入れ口８、ＣＤチェン ジャー９、及び表示部１０等が設けられているが、音量調節等のスイッチ類は設 けられていない。

【００１０】 そして、運転席１と助手席１１との間にはセンターコンソール１２が設けられ ており、このセンターコンソール１２の前部は、インストルメントパネル３と接 続された状態となっている。センターコンソール１２の前部には、上面が開放し た収納部１３が形成され、この収納部１３に略矩形状をなすスイッチボックス１ ４が配置されている。

【００１１】 スイッチボックス１４の上面には、図３に示すように、後部側に上記オーディ オ機器に係わるスイッチ１５ａ〜１５ｏ、及び使用状態を表示する表示部１６ａ 〜１６ｄが設けられ、また、前部側に電話機に係わるスイッチ１７ａ〜１７ｇが 設けられていると共に、受話器１８が着脱可能に設けられている。

【００１２】 この場合、オーディオ機器に係わるスイッチ１５ａ〜１５ｏのうち、運転席１ に近い側である後部側程、使用頻度若しくは緊急度の高いものが配置されており 、例えば右側（運転席側）のスイッチ１５ａは音をカットするミュート用、スイ ッチ１５ｂ〜１５ｄは音量調節用、スイッチ１５ｊ〜１５ｌはラジオ、カセット テープ、ＣＤのセレクト兼オン操作用となっており、左側のスイッチ１５ｍは交 通情報用となっている。また、電話機に係わるスイッチ１７ａ〜１７ｇのうち、 右側（運転席側）のスイッチ１７ａ〜１７ｃはメモリー用、スイッチ１７ｄはリ ダイヤル用となっている。

【００１３】 上記スイッチボックス１４は、レバー機構１９を介して、図２に示す退避位置 と図１に示す突出位置との間で上下方向に移動可能に設けられている。レバー機 構１９は、図４及び図５に示すように、一端部が軸２０を介してセンターコンソ ール１２側に回動可能に支持された回動レバー２１と、この回動レバー２１の他 端部と軸２２を介して回動可能に連結され下端部にピン２３を有した移動部材２ ４と、スイッチボックス１４の下面中央部に取り付けられ連結部２５を介して移 動部材２４の上端部と回動可能に連結された取付部材２６と、センターコンソー ル１２側に上記ピン２２の移動をガイドするように形成されたガイド溝２７とか ら構成されている。ガイド溝２７は上下方向に延び、その上端部に係合部２７ａ が形成されている。

【００１４】 一方、センターコンソール１２において、スイッチボックス１４の左側には、 図６に示すように、ノブ２８が軸２８ａを中心に回動可能に設けられている。こ のノブ２８には押上部２８ｂが設けられていて、そのノブ２８の上面を押圧して 該ノブ２８を矢印Ａ方向へ回動させると、押上部２８ｂがスイッチボックス１４ の側部に形成された係合部２９を押し上げることにより、退避位置にあるスイッ チボックス１４を少し浮上させるようになっている。

【００１５】 なお、図５において、収納部１３における後部側（図５中右側）の段部１３ａ には、オーディオ機器のスイッチとして、一度設定すれば、それ以後はほとんど 使用することがないスイッチ、例えばカセットテープの無音部を自動的に早送り するためのブランクスキップ用のスイッチ３０が設けられている。また、この場 合、シフトレバー３１（図１及び図２参照）はステアリングコラム側に設けられ ている。

【００１６】 上記構成において、スイッチボックス１４が図２に示す退避位置に移動された 状態では、スイッチボックス１４は、これの上面が周囲のセンターコンソール１ ２の上面と略面一状態となるように、収納部１３に収納されている。このとき、 レバー機構１９における移動部材２４のピン２３は、図５に実線で示すように、 ガイド溝２７の下端部に位置している。

【００１７】 この状態において、ノブ２８を押圧操作してスイッチボックス１４を退避位置 から少し浮上させ、スイッチボックス１４を掴んで引き上げると、移動部材２４ のピン２３がガイド溝２７に沿って上方へ移動する。そして、ピン２３をガイド 溝２７の上端部に移動させた状態で、スイッチボックス１４を前方へ押すと、図 ５の二点鎖線で示すようにピン２３がガイド溝２７の係合部２７ａに係合され、 移動部材２４の下方への移動が規制されるようになる。これにより、スイッチボ ックス１４は図５の二点鎖線で示す突出位置に保持される。

【００１８】 このとき、スイッチボックス１４は前部側が後部側より少し高い状態の傾斜状 態に保持されるようになり、運転者にとってスイッチボックス１４上面の各スイ ッチ１５ａ〜１５ｏ、１７ａ〜１７ｇが見易いと共に、それらを操作し易い状態 となり、また、受話器１８の取扱いもし易くなる。

【００１９】 なお、スイッチボックス１４を使用しない場合には、スイッチボックス１４を 掴んで一旦後方へ引いてピン２３を係合部２７ａから外し、この後、スイッチボ ックス１４を下方へ押し込むことにより、スイッチボックス１４は退避位置へ移 動され、収納部１３に収納された状態となる。

【００２０】 上記した実施例によれば、オーディオ機器に係わるスイッチ１５ａ〜１５ｏ、 並びに電話機に係わるスイッチ１７ａ〜１７ｇ及び受話器１８を備えたスイッチ ボックス１４を、運転席１横のセンターコンソール１２に設けるようにしたので 、運転席からそのスイッチボックス１４に設けられたスイッチ１５ａ〜１５ｏ、 １７ａ〜１７ｇまでの距離は、スイッチがインストルメントパネル側に設けられ ている場合よりも近くなり、それらは操作し易くなると共に、見易くなる。

【００２１】 また、スイッチボックス１４は退避位置と突出位置との間での移動が可能であ るから、使用時にスイッチボックス１４を突出位置に移動させることで、スイッ チ１５ａ〜１５ｏ、１７ａ〜１７ｇ、及び受話器１８は運転者に一層近くなり、 それらは一層操作し易くなると共に、見易くなる。そして、スイッチボックス１ ４を退避位置に移動させることにより、スイッチボックス１４が邪魔にならない ようにできると共に、スイッチボックス１４の回りをすっきりとした状態にでき る。

【００２２】 なお、上記した実施例では、スイッチボックス１４に設けられるスイッチとし ては、オーディオ機器や電話機に係わるものを例示したが、それらに限られない ことは勿論である。また、スイッチボックス１４は、レバー機構１９を介して浮 上する構成としたが、例えば後端部側を支点として上下方向に回動させる構成と しても良い。

【００２３】 さらに、上記実施例ではスイッチボックス１４を手動操作で上下動させる構成 としたが、モータ等の電動手段を用いることにより、例えば電話が掛かってきた ときや、カセットテープを機器本体７の出入れ口８に入れることに基づき、スイ ッチボックス１４を自動的に突出位置へ移動させる構成としても良い。

【００２４】

【考案の効果】

以上の記述にて明らかなように、本考案によれば、上面に複数個のスイッチを 有するスイッチボックスを、運転席横のセンターコンソールに退避位置と突出位 置との間で移動に設けたことにより、運転者にとってスイッチは、インストルメ ントパネル側に設けられている場合よりも近くなり、それらのスイッチを操作し 易くできると共に、見易くできる。また、スイッチボックスは、退避位置に移動 させることにより、邪魔にならないようにできると共に、スイッチボックスの回 りをすっきりとした状態にできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すもので、スイッチボッ
クスを突出位置に移動させた状態の斜視図

【図２】スイッチボックスを退避位置に移動させた状態
の斜視図

【図３】スイッチボックス部分の平面図

【図４】レバー機構部分を概略的に示す斜視図

【図５】レバー機構部分の動作状態を示す縦断側面図

【図６】図３中Ｘ−Ｘ線に沿う縦断面図

【符号の説明】

１は運転席、７はオーディオ機器の機器本体、１１は助
手席、１２はセンターコンソール、１４はスイッチボッ
クス、１５ａ〜１５ｏはスイッチ、１７ａ〜１７ｇはス
イッチ、１８は受話器、１９はレバー機構である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面に複数個のスイッチを有するスイッ
   チボックスを備え、このスイッチボックスを、運転席と
   助手席との間のセンターコンソールに退避位置と突出位
   置との間で移動可能に設けたことを特徴とする車両用ス
   イッチ装置。