JPH07244311A - フイルムスキャナの異常搬送検出装置 - Google Patents

フイルムスキャナの異常搬送検出装置

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JPH07244311A
JPH07244311A JP3590294A JP3590294A JPH07244311A JP H07244311 A JPH07244311 A JP H07244311A JP 3590294 A JP3590294 A JP 3590294A JP 3590294 A JP3590294 A JP 3590294A JP H07244311 A JPH07244311 A JP H07244311A
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JP
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film
roller
detecting
speed
abnormality
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JP3590294A
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English (en)
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Hiroshi Tanaka
宏志 田中
Makoto Nakazawa
誠 中沢
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】パーフォレーションの間隔以下でフイルムの異
常搬送を検出し、フイルムに異常負荷が加わらないよう
にし、より確実にフイルムや機器の破損を回避できるよ
うにする。 【構成】フイルム40を所定の速度で移動させるローラ
34、フイルム40の移動に従って移動するローラ35
の各回転速度をそれぞれエンコーダ32、34等によっ
て検出する。また、フイルム40のパーフォレーション
40Aをパーフォレーションセンサ36によって検出す
る。更に、ローラ34を駆動するモータ26の駆動電流
を電流検出器52によって検出する。そして、ローラ3
4の回転速度の変化、モータ26の駆動電流の変化、パ
ーフォレーション検出間隔におけるローラ34の回転量
の変化、及びロータ35の回転速度の変化等に基づいて
フイルムの搬送状態の異常を検出するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフイルムスキャナの異常
搬送検出装置に係り、特に現像済みの写真フイルムを所
定の速度で搬送し、その搬送中にラインセンサによって
フイルム画像を読み取るフイルムスキャナに適用される
フイルムスキャナの異常搬送検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フイルムの異常搬送を検出する装
置は、カメラの自動巻取装置に適用されており、例え
ば、特開昭58−196532号公報に記載のものがあ
る。上記特開昭58−196532号公報に記載のカメ
ラは、各コマに対応して一定間隔でパーフォレーション
が設けられているフイルムを使用し、このフイルムのパ
ーフォレーションの検出に基づいてフイルム給送用のモ
ータを起動/停止することにより1コマ送りしており、
パーフォレーションの検出間隔が一定の時間間隔を越え
ると、異常と判断するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のフイルムの異常搬送検出装置は、カメラの自動巻取
装置に適用されるもので、現像済みの写真フイルムを所
定の速度で搬送し、その搬送中にラインセンサによって
フイルム画像を読み取るフイルムスキャナには適用する
ことができない。
【0004】即ち、フイルムスキャナの場合には、画像
読取り時にフイルムを一定速度で搬送しなければなら
ず、フイルム搬送速度が変動すると良好な画像読取りが
できない。また、フイルム搬送に異常が発生した時点か
らその異常を検出するまでに時間がかかると、フイルム
が座屈破損したりするが、特にフイルムスキャナでは撮
影後のフイルムを使用するため、一度破損すると修復が
事実上不可能であるため、フイルムの安全性を確保する
ことは非常に重要である。
【0005】従って、フイルムスキャナの場合には、フ
イルムの搬送時に僅かな速度変動があっても異常搬送と
して検出する必要があるが、特開昭58−196532
号公報に記載のカメラでは、1コマ送りに通常1秒程度
かかる場合に、各コマに一体一に対応して設けられたパ
ーフォレーションの検出間隔が、所定時間(例えば、3
秒)を越えると異常として判断している。
【0006】このようにして異常搬送を検出する場合に
は、異常搬送が検出された時点ではフイルムが破損して
いるおそれがある。例えば、1コマ送り開始直後に異常
が発生した場合には、その後、異常状態で少なくとも1
コマ分のフイルム搬送が行われることになる。また、パ
ーフォレーションの検出を失敗した場合には、正しい異
常検出ができない。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、パーフォレーションの間隔以下でフイルムの異
常搬送を検出することができ、また、フイルムに異常負
荷が加わらないようにすることができ、より確実にフイ
ルムや機器の破損を回避することができるフイルムスキ
ャナの異常搬送検出装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、現像済みの写真フイルムをモータからの回
転駆動力が伝達されるローラによって所定の速度で搬送
するとともに、該フイルムの画像をラインセンサで読み
取るフイルムスキャナの異常搬送防止装置であって、前
記ローラの回転速度を検出する速度検出手段と、前記速
度検出手段によって検出された回転速度の変化に基づい
て前記フイルムの搬送状態の異常を検出する異常検出手
段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】また、本発明は、一定間隔でパーフォレー
ションが穿設された現像済みの写真フイルムをモータか
らの回転駆動力が伝達されるローラによって所定の速度
で搬送するとともに、該フイルムの画像をラインセンサ
で読み取るフイルムスキャナの異常搬送検出装置であっ
て、前記モータとローラとの間に配設され、正常なフイ
ルム搬送に必要な所定のトルクを越える回転駆動力が加
えられるとスリップするクラッチと、前記ローラと一体
的に回転する回転部材を含み、該回転部材の回転速度に
比例した数のパルス信号を出力するエンコーダと、前記
フイルムのパーフォレーションを検出するパーフォレー
ション検出手段と、前記パーフォレーション検出手段に
よって或るパーフォレーションが検出されてから次のパ
ーフォレーションが検出されるまでに前記エンコーダか
ら出力されるパルス信号の数をカウントするカウンタ
と、前記カウンタのカウント値と前記フイルムの搬送す
べき速度に対応した基準カウント値とを比較することに
よって前記フイルムの搬送状態の異常を検出する異常検
出手段と、を備えたことを特徴としている。
【0010】更に、本発明は、現像済みの写真フイルム
が1軸のスプールに巻回されているフイルムカートリッ
ジが装着されると、該フイルムカートリッジのスプール
を駆動することによって前記フイルムのリーダ部を第1
のローラが配設されている位置まで送り出し、その後、
前記第1のローラによって前記フイルムを所定の速度で
搬送するとともに、該フイルムの画像をラインセンサで
読み取るフイルムスキャナの異常搬送防止装置におい
て、前記フイルムに当接し該フイルムの移動に従って回
転する第2のローラと、前記第2のローラと一体的に回
転する回転部材を含み、該回転部材の回転速度に比例し
た数のパルス信号を出力するエンコーダと、このエンコ
ーダから出力されるパルス信号の周期を測定する測定手
段と、前記測定手段によって測定されたパルス信号の周
期が前記フイルムの所定の速度に対応する基準周期を越
えたときを異常として検出する異常検出手段と、を備え
たことを特徴としている。また、前記フイルムカートリ
ッジからフイルムを送り出すためのスプールの駆動開始
時点からの時間を測定するタイマーと、前記タイマーに
よる所定の測定時間内に前記フイルム又はパーフォレー
ションが検出されない場合を異常として検出する異常検
出手段と、を備えている。更に、前記第2のローラより
も上流側に配設され、前記フイルム又は該フイルムのパ
ーフォレーションを検出する検出手段と、この検出手段
が最初に前記フイルム又はパーフォレーションを検出し
た時点からの時間を測定するタイマーと、このタイマー
による所定の測定時間内に前記エンコーダがパルス信号
を出力しない場合を異常として検出する異常検出手段
と、を備えている。
【0011】更にまた、本発明は、現像済みの写真フイ
ルムが1軸のスプールに巻回されているフイルムカート
リッジが装着されると、該フイルムカートリッジのスプ
ールを駆動することによって前記フイルムのリーダ部を
ローラが配設されている位置まで送り出し、その後、前
記ローラによって前記フイルムを所定の速度で搬送する
とともに該フイルムを巻取軸で巻き取り、前記所定の速
度での搬送中のフイルムの画像をラインセンサで読み取
るフイルムスキャナの異常搬送検出装置であって、前記
フイルムカートリッジのスプールの径と同径の前記巻取
軸と、前記フイルムカートリッジのスプール及び前記巻
取軸の回転速度をそれぞれ検出する回転速度検出手段
と、前記回転速度検出手段によって検出された各回転速
度が、前記フイルムの所定の速度、巻取軸の最小及び最
大の径に基づいて予め設定された第1の速度範囲を逸脱
する場合及び/又は前記回転速度の平均値又は合計値
が、前記フイルムの所定の速度、巻取軸の最小及び最大
の径に基づいて予め設定された第2の速度範囲を逸脱す
る場合に異常として検出する異常検出手段と、を備えた
ことを特徴としている。また、フイルムスキャナにおい
て使用されている複数のセンサの各検出信号に基づい
て、前記フイルムが所定の速度で搬送されている期間中
における前記各検出信号の時間間隔をそれぞれ検出する
検出手段と、前記フイルムが所定の速度で正常に搬送さ
れているときに得られる各センサの検出信号の時間間隔
に対して、前記検出手段によって検出された各時間間隔
のうちの少なくとも1つが所定の許容範囲を越えた場合
に異常として検出する異常検出手段と、を備えている。
【0012】
【作用】本発明によれば、フイルムを所定の速度で移動
させるローラの回転速度を検出する速度検出手段を設け
るようにしている。この速度検出手段によって検出され
るローラの回転速度の変化は、所定の速度で搬送すべき
フイルムの速度変化に対応するため、前記速度検出手段
によって検出された回転速度の変化に基づいて前記フイ
ルムの搬送状態の異常を検出することができる。
【0013】本発明の他の態様によれば、前記ローラを
駆動するモータとローラとの間に正常なフイルム搬送に
必要な所定のトルクを越える回転駆動力が加えられると
スリップするクラッチを設けるとともに、前記ローラと
一体的に回転する回転部材を含み、該回転部材の回転速
度に比例した数のパルス信号を出力するエンコーダと、
前記フイルムのパーフォレーションを検出するパーフォ
レーション検出手段とを設け、パーフォレーション検出
手段によって検出される各パーフォレーションの検出間
隔において前記エンコーダから出力されるパルス信号を
カウントし、そのカウント値と前記フイルムの搬送すべ
き速度に対応した基準カウント値とを比較することによ
って前記フイルムの搬送状態の異常を検出するようにし
ている。
【0014】本発明の更に他の態様によれば、フイルム
を所定の速度で搬送するための第1のローラの他に、フ
イルムの移動に従って回転する第2のローラを設けると
ともに、この第2のローラと一体的に回転する回転部材
を含み、該回転部材の回転速度に比例した数のパルス信
号を出力するエンコーダを設け、このエンコーダから出
力されるパルス信号の周期が基準周期を越えたときを異
常として検出するようにしている。また、フイルムカー
トリッジからフイルムを送り出すためのスプールの駆動
開始時点からの時間を測定し、所定の測定時間内に前記
フイルム又はパーフォレーションを検出しない場合を異
常として検出するようにしている。更に、前記第2のロ
ーラよりも上流側にフイルム又はパーフォレーションを
検出する検出手段を設け、この検出手段が最初にフイル
ム又はパーフォレーションを検出した時点から所定の時
間内に前記エンコーダがパルス信号を出力しない場合を
異常として検出するようにしている。
【0015】本発明の他の態様によれば、フイルムカー
トリッジのスプールの径と同径の巻取軸を設けるととも
に、前記スプール及び巻取軸の回転速度をそれぞれ検出
する回転速度検出手段を設け、この回転速度検出手段に
よって検出された各回転速度が、前記フイルムの所定の
速度、巻取軸の最小及び最大の径に基づいて予め設定さ
れた第1の速度範囲を逸脱する場合、又は各回転速度の
平均値又は合計値が、前記フイルムの所定の速度、巻取
軸の最小及び最大の径に基づいて予め設定された第2の
速度範囲を逸脱する場合に異常として検出するようにし
ている。また、フイルムスキャナにおいて使用されてい
る複数のセンサの各検出信号に基づいて、前記フイルム
が所定の速度で搬送されている期間中における前記各検
出信号の時間間隔をそれぞれ検出し、前記フイルムが所
定の速度で正常に搬送されているときに得られる各セン
サの検出信号の時間間隔のうちの少なくとも1つが所定
の許容範囲を越えた場合に異常として検出するようにし
ている。
【0016】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係るフイルム
スキャナの異常搬送検出装置の好ましい実施例を詳説す
る。図1は本発明に係るフイルムスキャナの異常搬送検
出装置を含むフイルムスキャナを示すブロック図であ
る。
【0017】同図に示すように、このフイルムスキャナ
は、主として照明用の蛍光灯10、撮影レンズ12、C
CDラインセンサ14、メモリコントローラ20、画像
メモリ22、モータ26を含むフイルム駆動メカ、エン
コーダ32、35、パーフォレーションセンサ36、中
央処理装置(CPU)44等を備えている。このフイル
ムスキャナに使用される現像済みの写真フイルム40
は、例えば、一定間隔でパーフォレーション40Aが穿
設されており、1軸のスプール42Aを有するフイルム
カートリッジ42内に全て巻き取ることができるように
なっている。
【0018】このフイルムカートリッジ42がフイルム
スキャナに装着されると、フイルムカートリッジ42の
スプール42Aは、図示しない供給リール台と嵌合す
る。そして、フイルムローディングが開始されると、ス
プール42Aは時計回り方向(CW方向)に駆動され、
これによりフイルムカートリッジ42からフイルム40
が送り出される。また、フイルムローディングが開始さ
れると、モータ26が駆動され、その回転駆動力はクラ
ッチ28を介してローラ34に伝達される。尚、このロ
ーラ34はフイルム40に当接してフイルム40を所定
の速度で搬送するもので、フイルムローディング時やフ
イルム40を順方向(矢印Aの方向)に搬送する場合に
は、CW方向に回転させられる。
【0019】フイルムローディング時にフイルム40の
リーダ部がローラ34の位置に達したことがフイルムセ
ンサ等(図示せず)によって検出されると、スプール4
2Aの駆動は停止され、その後、フイルム40はローラ
34によって搬送され、ローラ36を経由して巻取リー
ル38の巻取軸38Aに巻き取られる。尚、巻取リール
38は図示しないモータによって駆動できるようになっ
ている。
【0020】尚、CPU44は、モータ制御信号をモー
タドライバ46に出力し、モータドライバ46を通じて
モータ26の正転/逆転、始動/制動、パルス幅変調に
よるフイルム搬送速度の制御を行うが、この詳細につい
ては後述する。さて、蛍光灯10は、その長手方向がフ
イルム40の給送方向と直交するように配設され、フイ
ルム40の全幅にわたって照明できるようになってい
る。フイルム40を透過した透過光は、単焦点の撮影レ
ンズ12を介してフイルム給送方向と直交する方向に配
設されたCCDラインセンサ14の受光面に結像され
る。このCCDラインセンサ14の受光面に結像された
画像光は、R,G,Bフィルタが設けられた各センサで
電荷蓄積され、光の強さに応じた量のR,G,Bの信号
電荷に変換される。このようにして蓄積されたR,G,
Bの信号電荷は、図示しないCCD駆動回路から加えら
れる転送ゲートパルスによってシフトレジスタに読み出
され、レジスタ転送パルスによって順次読み出される。
【0021】フイルム画像の読取り時にCCDラインセ
ンサ14から読み出されるR,G,B信号は、CDSク
ランプによってクランプされてアンプ/アナログ処理回
路16に加えられ、ここでゲイン等が制御される。アン
プ/アナログ処理回路16から出力される1コマ分の
R,G,B信号はA/Dコンバータ18によってデジタ
ル信号に変換されたのち、メモリコントローラ20を介
して画像メモリ22に記憶される。
【0022】この画像メモリ22に記憶された1コマ分
のR,G,B信号は、メモリコントローラ20によって
繰り返し読み出され、D/A変換器24によってアナロ
グ信号に変換されたのち、エンコーダ25でNTSC方
式の複合映像信号に変換されてモニタTVに出力され
る。これにより、モニタTVよってフイルム画像を見る
ことができるようになる。
【0023】次に、本発明に係るフイルムスキャナの異
常搬送検出装置について説明する。先ず、モータ電流を
監視して異常搬送を検出する場合について説明する。モ
ータ26にはモータ用電源50から電流検出器52及び
モータドライバ46を介して駆動電流が加えられるが、
その駆動電流は電流検出器52によって検出され、A/
Dコンバータ54によってデジタル信号に変換されたの
ち、モータ電流値信号としてCPU44に加えられる。
【0024】CPU44は、モータ制御信号をモータド
ライバ46に出力し、モータドライバ46を通じてモー
タ26の始動/制動等を行う(図2(A)参照)が、フ
イルム搬送が正常の場合には、図2(B)に示すような
モータ電流値信号を入力する。一方、フイルム搬送の異
常によりモータ26に過負荷が加わると、モータ26に
加えられる電流は、正常時の定常電流値よりも高くな
る。そこで、図2(C)に示すように正常時の定常電流
値よりも若干高い閾値Thを設定し、モータ電流値信号
が上記閾値Thに達すると、過負荷とみなして非常停止
させる。
【0025】尚、図2(C)に示すようにモータ始動時
から所定時間Tの間は、閾値Thを越える電流が流れる
ことがあるため、この所定時間Tの間は上記異常検出は
行わないようにする。また、閾値Thは、その時の機器
の動作状態(例えば、画像読取り時の送り中、早送り
中、巻戻し中等)に応じて予め設定し、更に、後述のク
ラッチ28の動作時に上記モータ電流による異常検出を
行うと効果的である。この方式によれば、リアルタイム
で異常搬送の検出を行うことができる。
【0026】さて、モータ26とローラ34との間に
は、クラッチ28が配設されている。このクラッチ28
は、例えばフェルトクラッチで、通常のフイルム搬送時
(始動/制動時も含む)にモータ26から加えられるト
ルクよりも若干大きいトルクが加えられるとスリップす
るように構成されている。従って、フイルムの搬送に異
常が生じて搬送負荷が大きくなると、クラッチ28がス
リップし、無理にフイルム40を送り出すことが回避さ
れるため、フイルムの破損を未然に防止することが可能
である。
【0027】次に、モータ回転速度信号から異常搬送を
検出する場合について説明する。上記クラッチ28とロ
ーラ34との間には、エンコーダ30のスリット円板3
0Aが配設されており、このスリット円板30Aのスリ
ットはフォトディテクタ30Bによって検出され、パル
ス信号として出力される。従って、このエンコーダ30
からはローラ34の回転速度(フイルムの搬送速度)に
比例した周波数のパルス信号が出力される。エンコーダ
30から出力されるパルス信号は、それぞれカウンタ5
6及び58に加えられる。
【0028】カウンタ56には、CPU44から一定周
期のサンプリング信号が加えられており、カウンタ56
は前記エンコーダ30から入力するパルス信号を前記サ
ンプリング信号の周期毎にカウントし、そのカウント値
をモータ回転速度信号としてサンプリング信号を入力す
る毎にCPU44に出力する。CPU44は、カウンタ
56から入力するモータ回転速度信号に基づいてモータ
26の回転速度が設定した回転速度になるようにモータ
ドライバ46を通じて制御するが、このモータ回転速度
信号に基づいてフイルムの異常搬送も検出する。
【0029】即ち、正常なフイルム搬送中においては、
モータ26の始動/制動時や搬送速度変更以外では大き
な速度変化は発生せず、図3(A)に示すようにモータ
回転速度は所定の変動幅以内に入っている。従って、図
3(B)に示すように、この変動幅に若干の余裕をもた
せた上限値Th1 及び下限値Th2 を設定し、モータ回
転速度がこの上限値Th1 から下限値Th2 の範囲を越
えた場合には、何らかの異常負荷が発生したものとみな
す。
【0030】次に、パーフォレーションの検出間隔から
異常搬送を検出する場合について説明する。パーフォレ
ーションセンサ36はフイルムカートリッジ42の近傍
に配設されており、フイルム40に穿設されているパー
フォレーション40Aの有無に応じてHレベル又はLレ
ベルのパーフォレーション検出信号を波形整形回路57
を介してカウンタ58に出力する(図4(B)又は
(C)参照)。
【0031】カウンタ58のクロック入力には、エンコ
ーダ30からのパルス信号(図4(A))が加えられて
おり、カウンタ58は上記パーフォレーション検出信号
の1周期の間(パーフォレーションの検出間隔)に入力
するパルス信号をカウントし、そのカウント値を比較器
59に出力する。比較器59の他の入力には、CPU4
4からパーフォレーション間隔に対応する基準カウント
値が加えられており、比較器59はカウンタ58からの
カウント値が基準カウント値以上になると、フイルム搬
送の異常とみなし、異常検出信号をCPU44に出力す
る。即ち、図4に示す実施例では、1回のパーフォレー
ション周期の間に、正常時にエンコーダ30から10個
程度のパルス信号が出力されるものと仮定し、異常時に
パーフォレーションの検出間隔が増大すると(図4
(B)、(C)参照)、カウンタ58のカウント値は1
0を越えることになる。いま、異常検出のための基準カ
ウント値を15とすると、カウンタ58のカウント値が
15になると、その時点で比較器59から異常検出信号
がCPU44に出力される(図4(D))。尚、この方
式によれば、フイルムの搬送速度にかかわらず、異常搬
送を検出することができる。
【0032】次に、フイルムの実際の速度に基づいて異
常搬送を検出する場合について説明する。図1におい
て、ローラ35はフイルム40に当接し、フイルム40
の移動に従って回転するように構成されている。このロ
ータ35の回転軸には、エンコーダ32のスリット円板
32Aが配設されており、エンコーダ32はこのスリッ
ト円板32Aのスリットを検出するフォトディテクタ3
2Bからパルス信号をカウンタ60に出力する。
【0033】カウンタ60には高速の基準クロックが入
力されており、カウンタ60はエンコーダ32から加え
られるパルス信号の1周期の間、前記基準クロックをカ
ウントし、そのカウント値を比較器62に出力する。比
較器62の他の入力には、CPU44からフイルム40
の速度指令に対応する基準カウント値が加えられてお
り、比較器62は2入力が不一致の場合、又は2入力の
差分が所定の誤差範囲を越える場合に、フイルム搬送の
異常とみなし、異常検出信号をCPU44に出力する。
尚、エンコーダ32の1回転当たりの発生パルス数を十
分多くすれば、ほぼリアルタイムに上記フイルム搬送の
異常を検出することができる。
【0034】次に、フイルムローディング時の異常搬送
を検出する場合について説明する。フイルムカートリッ
ジ42がフイルムスキャナに装着されると、自動的に又
はキーパネル64からのローディング指令によってフイ
ルムローディングが開始される。フイルムローディング
時には、前述したようにフイルムカートリッジ42のス
プール42AをCW方向に駆動し、これによりフイルム
カートリッジ42からフイルム40が送り出される。ま
た、フイルム40のリーダ部がローラ34の位置に達す
ると、その後、フイルム40はローラ34によって搬送
され、ローラ36を経由して巻取リール38の巻取軸3
8Aに巻き取られる。以下、フイルムカートリッジ42
のスプール42AがCW方向に駆動されてからフイルム
40のリーダ部が巻取リール38に巻き取られるまでを
フイルムローディングという。
【0035】図1に示したフイルムスキャナには、図5
に示すように2つのタイマー65、66及び比較器6
7、68が設けられている。タイマー66は、CPU4
4からローディング開始を示す信号が加えられると、そ
のローディング開始時点からの時間を測定し、その測定
時間を比較器67に出力する(図6(A)、(B)参
照)。尚、タイマー65は、パーフォレーションセンサ
36から波形整形回路57を介してパーフォレーション
検出信号が加えられると、時間測定を停止するとともに
タイマーリセットされる。
【0036】比較器67の他の入力には、CPU44か
ら所定のタイムアウト時間が加えられており、比較器6
7はタイマー65から入力する測定時間がタイムアウト
時間を越えると、タイムアウト信号(異常検出信号)を
CPU44に出力する(図6(D))。即ち、フイルム
ローディングが開始されてから所定のタイムアウト時間
内にパーフォレーション検出信号を入力しない場合(図
6(C))には、フイルムカートリッジ42からフイル
ム40が良好に送り出されていないと判断し、異常検出
信号を出力するようにしている。
【0037】一方、タイマー66は、フイルム40の最
先のパーフォレーション検出信号を入力すると(即ち、
CPU44からローディング開始を示す信号が加えられ
てからパーフォレーションセンサ36から波形整形回路
57を介して最初のパーフォレーション検出信号を入力
すると)、その入力時点からの時間を測定し、その測定
時間を比較器68に出力する(図7(A)乃至
(C))。尚、タイマー66は、エンコーダ32からパ
ルス信号が加えられると、時間測定を停止するとともに
タイマーリセットされる。
【0038】比較器68の他の入力には、CPU44か
ら所定のタイムアウト時間が加えられており、比較器6
8はタイマー66から入力する測定時間がタイムアウト
時間を越えると、タイムアウト信号(異常検出信号)を
CPU44に出力する(図7(E))。即ち、最初のパ
ーフォレーションが検出されてから所定のタイムアウト
時間内にエンコーダ32からパルス信号が出力されない
場合(図7(D))には、フイルム40がローラ35の
位置まで搬送されていないと判断し、異常検出信号を出
力するようにしている。
【0039】尚、パーフォレーションセンサ57はフイ
ルムカートリッジ42側に、エンコーダ32が取り付け
られたローラ35は巻取リール38側に可能な限り近い
位置に設けるのが好ましい。また、パーフォレーション
センサ57の代わりに、フイルムの有無を検出するフイ
ルムセンサを使用するようにしてもよい。更に、上記複
数の異常検出手段を必要に応じて設けることによって、
より確実にフイルム及び機器の破損を回避する。また、
何らかの異常が検出された場合には、CPU44は自動
的にモータを停止させる。その後、非常時に即座に停止
可能な低速でフイルム40を巻き戻る。この巻戻し中
に、再度異常搬送が検出された場合には再度非常停止
し、表示器69に異常発生を表示して専門の技術者によ
るフイルム40の安全な救出と機器の修理を促す。
【0040】図8は本発明に係るフイルムスキャナの異
常搬送検出装置の他の実施例を示すブロック図である。
尚、図1に示したフイルムスキャナと共通する部分には
同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。図8に
おいて、フイルムカートリッジ42のスプール42Aと
接続される軸上にはエンコーダ70のスリット円板70
Aが配設されており、このスリット円板70Aのスリッ
トはフォトディテクタ70Bによって検出され、パルス
信号として出力される。従って、このエンコーダ70か
らはスプール42Aの回転速度に比例した周波数のパル
ス信号が出力される。
【0041】一方、巻取リール38の巻取軸(フイルム
が無い場合の巻芯の半径)は、スプール42Aの半径と
等しくなるように形成されている。この巻取リール38
には、上記と同様にエンコーダ72のスリット円板72
Aが配設されており、このスリット円板72Aのスリッ
トはフォトディテクタ72Bによって検出され、パルス
信号として出力される。従って、このエンコーダ72か
らは巻取リール38の回転速度に比例した周波数のパル
ス信号が出力される。尚、図8において、71、73は
それぞれスプール42A及び巻取リール38を回転させ
るモータである。
【0042】上記エンコーダ70及び72から出力され
るパルス信号は、それぞれカウンタ74及び76に加え
られる。カウンタ74及び76には、サンプリングタイ
マー78から一定周期のサンプリング信号が加えられて
おり、カウンタ74及び76はそれぞれエンコーダ70
及び72から入力するパルス信号を前記サンプリング信
号の周期毎にカウントし、各カウント値をそれぞれフイ
ルムカートリッジ42のスプール42Aの回転速度及び
巻取リール38の回転速度を示す信号としてサンプリン
グ信号を入力する毎にCPU44に出力する。
【0043】さて、フイルムカートリッジ42のスプー
ル42Aの半径と巻取リール38の半径とが等しいた
め、スプール42A及び巻取リール38の最大巻取径
(Rmax)はそれぞれ同一となり、また最小巻取径(R
min )も同一となる。尚、図9に示すようにフイルムロ
ーディング終了後、搬送開始時におけるフイルムカート
リッジ42内の巻取径は最大値Rmax をとり、巻取リー
ル38の巻取径は最小値R min をとる。その後、フイル
ムを順方向に搬送すると、フイルムカートリッジ側の巻
取径は減少するとともに巻取リール側の巻取径は増大
し、全フイルムの搬送終了時におけるフイルムカートリ
ッジ側の巻取径は最小値Rmin をとり、巻取リール側の
巻取径は最大値Rmax をとる。
【0044】また、フイルム40の搬送速度vを一定と
した場合には、フイルムカートリッジ側及び巻取リール
側の回転速度は、図10の実線及び破線で示すようにな
る。即ち、フイルムカートリッジ側の回転速度は加速度
的に増大し、一方、巻取リール側の回転速度の減少は徐
々に緩やかになる。尚、図10上で、ωmax は最大回転
速度を示し、ωmin は最小回転速度を示し、これらのω
max ,ωmin は、上記搬送速度v,及び最大巻取径R
max ,最小巻取径Rmin から次式で表すことができる。
【0045】ωmax =v/Rmin ,ωmin =v/Rmax 更に、フイルムカートリッジ側及び巻取リール側の平均
回転速度は、図10の一点鎖線で示すようになる。ここ
で、上記平均回転速度は、搬送開始時点又は搬送終了時
点で最大となり、フイルムカートリッジ側及び巻取リー
ル側の回転速度が一致するとき、最小となる。
【0046】尚、最大平均回転速度は、(ωmax +ω
min )/2であり、最小平均回転速度をω0 とすると、
次式で表すことができる。 ω0 =2v/(Rmax +Rmin ) さて、CPU44は、それぞれカウンタ74及び76か
ら入力するカウント値からフイルムカートリッジ42の
スプール42Aの回転速度及び巻取リール38の回転速
度を検出し、これらの回転速度が上記ωmin 〜ωmax
変動幅に多少余裕をもたせた範囲を逸脱する場合に異常
として検出する。また、上記2つの回転速度の平均を求
め、その平均回転速度が上記ω0 〜(ωmax +ωmin
/2の変動幅に多少余裕をもたせた範囲を逸脱する場合
に異常として検出する。
【0047】尚、前者の異常検出は簡単であるが、正常
と見なす回転速度の範囲が広いため、検出精度が低くな
る。一方、後者の異常検出は、正常と見なす平均回転速
度の範囲が狭いため、検出精度が高くなる。また、上記
実施例では、平均回転速度を求めるようにしたが、これ
に限らず、各回転速度の合計値を求めるようにしてもよ
い。
【0048】図11は本発明に係るフイルムスキャナの
異常搬送検出装置の更に他の実施例を示す概略図であ
る。このフイルムスキャナに使用されるフイルム80
は、例えば、各コマの画像記録領域Aの位置を示すパー
フォレーション80Aがコマ毎に穿設されており、ま
た、各コマ毎に磁気情報が記録される磁気記録層80
B、及びバーコード80Cが設けられている。一方、フ
イルムスキャナ側には、CCDラインセンサ82及びパ
ーフォレーションセンサ84の他に、磁気記録層80B
に磁気情報を記録/再生するための磁気ヘッド86、及
びバーコード80Cを読み取るためのバーコードセンサ
88が設けられている。
【0049】このフイルムスキャナにおいて、CCDラ
インセンサ82によってフイルム80の各コマの画像記
録領域Aの画像を読み取る場合には、フイルム80を一
定速度で搬送するが、この搬送中において、パーフォレ
ーションセンサ84はパーフォレーション80Aを読み
取り、磁気ヘッド86は磁気記録層80Bに記録された
磁気データを読み取り、バーコードセンサ88はバーコ
ード80Cを読み取る。
【0050】ところで、フイルム40が一定速度で搬送
されている場合には、上記各センサによって読み取られ
る各情報の時間間隔も一定となる。そこで、図11に示
したように各種のセンサを適宜の位置に配置し、それぞ
れの情報の入力タイミングを検知し、その検出情報の時
間間隔をそれぞれ図示しないタイマーによって検出す
る。そして、フイルム40が一定の速度で正常に搬送さ
れているときに得られる各センサの検出情報の時間間隔
に対して、上記検出した各時間間隔のうちの少なくとも
1つが所定の許容範囲を越えた場合を異常搬送として検
出するようにしている。
【0051】尚、上記のようにして異常搬送を検出する
場合には、異常搬送検出のために特別なセンサを追加し
なくても済み、また、検出精度を上げるためのセンサを
追加する場合でもセンサ数を少なくすることができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るフイル
ムスキャナの異常搬送検出装置によれば、フイルムを所
定の速度で移動させるローラの回転速度の変化、フイル
ム搬送用のモータの駆動電流の変化、前記ローラの回転
量とフイルムの移動量の違い、及びフイルムの移動速度
の変化等に基づいてフイルムの搬送状態の異常を検出す
るようにしたため、パーフォレーションの検出周期以下
でリアルタイムに検出することができ、これによりフイ
ルムに異常負荷が加わらないようにすることができ、よ
り確実にフイルムや機器の破損を回避することができ
る。また、フイルムローディング時には、フイルムが所
定位置に達するまでの時間を監視することによって異常
を検出するようにしているため、ローディング異常も検
出することができる。更に、本発明によれば、フイルム
カートリッジのスプールと巻取軸の径を一致させ、スプ
ールと巻取軸の各回転速度に基づいて異常搬送を検出す
るようにしたため、フイルム搬送経路の何れの位置に異
常が発生してもこれを検出することができる。また、フ
イルムスキャナにおいて使用されている複数のセンサの
各検出信号の時間間隔に基づいて異常搬送を検出するよ
うにしたため、異常搬送検出のために特別なセンサを追
加しなくても済むという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るフイルムスキャナの異常搬
送検出装置を含むフイルムスキャナを示すブロック図で
ある。
【図2】図2はフイルム搬送用のモータの電流異常を説
明するために用いた波形図である。
【図3】図3はフイルム搬送用のモータの回転速度の異
常を説明するために用いた波形図である。
【図4】図4はパーフォレーションの検出間隔の変化か
ら異常を検出する検出装置を説明するために用いたタイ
ミングチャートである。
【図5】図5はフイルムローディング時の異常を検出す
る検出装置を説明するために用いた要部ブロック図であ
る。
【図6】図6はフイルムローディング時の異常検出を説
明するために用いたタイミングチャートである。
【図7】図7はフイルムローディング時の異常検出を説
明するために用いたタイミングチャートである。
【図8】図8は本発明に係るフイルムスキャナの異常搬
送検出装置の他の実施例を示すブロック図である。
【図9】図9はフイルム搬送時間に対するフイルムカー
トリッジ側及び巻取リール側の巻取径の変化を示すグラ
フである。
【図10】図10はフイルム搬送時間に対するフイルム
カートリッジ側の回転速度、巻取リール側の回転速度及
びこれらの平均回転速度の変化を示すグラフである。
【図11】図11は本発明に係るフイルムスキャナの異
常搬送検出装置の更に他の実施例を示す概略図である。
【符号の説明】
10…蛍光灯 12…撮影レンズ 14、82…CCDラインセンサ 20…メモリコントローラ 22…画像メモリ 26…モータ 28…クラッチ 30、32、70、72…エンコーダ 34、35…ローラ 36、84…パーフォレーションセンサ 38…巻取リール 40、80…フイルム 40A、80A…パーフォレーション 42…フイルムカートリッジ 42A…スプール 44…CPU 52…電流検出器 56、58、60、74、76…カウンタ 59、62、67、68…比較器 65、66…タイマー

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像済みの写真フイルムをモータからの
    回転駆動力が伝達されるローラによって所定の速度で搬
    送するとともに、該フイルムの画像をラインセンサで読
    み取るフイルムスキャナの異常搬送防止装置であって、 前記ローラの回転速度を検出する速度検出手段と、 前記速度検出手段によって検出された回転速度の変化に
    基づいて前記フイルムの搬送状態の異常を検出する異常
    検出手段と、 を備えたことを特徴とするフイルムスキャナの異常搬送
    検出装置。
  2. 【請求項2】 前記速度検出手段は、前記ローラと一体
    的に回転する回転部材を含み、該回転部材の回転速度に
    比例した数のパルス信号を出力するエンコーダと、この
    エンコーダから出力されるパルス信号を所定のサンプリ
    ング期間毎に積算するカウンタと、から成ることを特徴
    とする請求項1のフイルムスキャナの異常搬送検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記モータとローラとの間に配設され、
    通常のフイルム搬送に必要なトルクよりも僅かに大きな
    所定のトルクが加えられるとスリップするクラッチを備
    えたことを特徴とする請求項1又2のフイルムスキャナ
    の異常搬送検出装置。
  4. 【請求項4】 一定間隔でパーフォレーションが穿設さ
    れた現像済みの写真フイルムをモータからの回転駆動力
    が伝達されるローラによって所定の速度で搬送するとと
    もに、該フイルムの画像をラインセンサで読み取るフイ
    ルムスキャナの異常搬送検出装置であって、 前記モータとローラとの間に配設され、正常なフイルム
    搬送に必要な所定のトルクを越える回転駆動力が加えら
    れるとスリップするクラッチと、 前記ローラと一体的に回転する回転部材を含み、該回転
    部材の回転速度に比例した数のパルス信号を出力するエ
    ンコーダと、 前記フイルムのパーフォレーションを検出するパーフォ
    レーション検出手段と、 前記パーフォレーション検出手段によって或るパーフォ
    レーションが検出されてから次のパーフォレーションが
    検出されるまでに前記エンコーダから出力されるパルス
    信号の数をカウントするカウンタと、 前記カウンタのカウント値と前記フイルムの搬送すべき
    速度に対応した基準カウント値とを比較することによっ
    て前記フイルムの搬送状態の異常を検出する異常検出手
    段と、 を備えたことを特徴とするフイルムスキャナの異常搬送
    検出装置。
  5. 【請求項5】 現像済みの写真フイルムを第1のローラ
    によって所定の速度で搬送するとともに、該フイルムの
    画像をラインセンサで読み取るフイルムスキャナの異常
    搬送検出装置であって、 前記フイルムに当接し該フイルムの移動に従って回転す
    る第2のローラと、 前記第2のローラと一体的に回転する回転部材を含み、
    該回転部材の回転速度に比例した数のパルス信号を出力
    するエンコーダと、 前記エンコーダから出力されるパルス信号の周期を測定
    する測定手段と、 前記測定手段によって測定されたパルス信号の周期が前
    記フイルムの所定の速度に対応する基準周期を越えたと
    きを異常として検出する異常検出手段と、 を備えたことを特徴とするフイルムスキャナの異常搬送
    検出装置。
  6. 【請求項6】 前記モータに流れる電流値を検出する電
    流検出手段と、 前記電流検出手段によって検出される電流値の大きさに
    基づいて前記フイルムの搬送状態の異常を検出する異常
    検出手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5
    のフイルムスキャナの異常搬送検出装置。
  7. 【請求項7】 現像済みの写真フイルムが1軸のスプー
    ルに巻回されているフイルムカートリッジが装着される
    と、該フイルムカートリッジのスプールを駆動すること
    によって前記フイルムのリーダ部をローラが配設されて
    いる位置まで送り出し、その後、前記ローラによって前
    記フイルムを所定の速度で搬送するとともに、該フイル
    ムの画像をラインセンサで読み取るフイルムスキャナの
    異常搬送防止装置であって、 前記フイルム又は該フイルムに穿設されたパーフォレー
    ションを検出する検出手段と、 前記フイルムカートリッジからフイルムを送り出すため
    のスプールの駆動開始時点からの時間を測定するタイマ
    ーと、 前記タイマーによる所定の測定時間内に前記検出手段が
    前記フイルム又はパーフォレーションを検出しない場合
    を異常として検出する異常検出手段と、 を備えたことを特徴とするフイルムスキャナの異常搬送
    検出装置。
  8. 【請求項8】 前記検出手段は、前記フイルムカートリ
    ッジの近傍に配設されていることを特徴とする請求項7
    のフイルムスキャナの異常搬送検出装置。
  9. 【請求項9】 現像済みの写真フイルムが1軸のスプー
    ルに巻回されているフイルムカートリッジが装着される
    と、該フイルムカートリッジのスプールを駆動すること
    によって前記フイルムのリーダ部を第1のローラが配設
    されている位置まで送り出し、その後、前記第1のロー
    ラによって前記フイルムを所定の速度で搬送するととも
    に、該フイルムの画像をラインセンサで読み取るフイル
    ムスキャナの異常搬送検出装置であって、 前記フイルムに当接し該フイルムの移動に従って回転す
    る第2のローラと、 前記第2のローラと一体的に回転する回転部材を含み、
    該回転部材の回転速度に比例した数のパルス信号を出力
    するエンコーダと、 前記第2のローラよりも上流側に配設され、前記フイル
    ム又は該フイルムに穿設されたパーフォレーションを検
    出する検出手段と、 前記検出手段が最初に前記フイルム又はパーフォレーシ
    ョンを検出した時点からの時間を測定するタイマーと、 前記タイマーによる所定の測定時間内に前記エンコーダ
    がパルス信号を出力しない場合を異常として検出する異
    常検出手段と、 を備えたことを特徴とするフイルムスキャナの異常搬送
    検出装置。
  10. 【請求項10】 現像済みの写真フイルムが1軸のスプ
    ールに巻回されているフイルムカートリッジが装着され
    ると、該フイルムカートリッジのスプールを駆動するこ
    とによって前記フイルムのリーダ部をローラが配設され
    ている位置まで送り出し、その後、前記ローラによって
    前記フイルムを所定の速度で搬送するとともに該フイル
    ムを巻取軸で巻き取り、前記所定の速度での搬送中のフ
    イルムの画像をラインセンサで読み取るフイルムスキャ
    ナの異常搬送検出装置であって、 前記フイルムカートリッジのスプールの径と同径の前記
    巻取軸と、 前記フイルムカートリッジのスプール及び前記巻取軸の
    回転速度をそれぞれ検出する回転速度検出手段と、 前記回転速度検出手段によって検出された各回転速度
    が、前記フイルムの所定の速度、巻取軸の最小及び最大
    の径に基づいて予め設定された第1の速度範囲を逸脱す
    る場合及び/又は前記回転速度の平均値又は合計値が、
    前記フイルムの所定の速度、巻取軸の最小及び最大の径
    に基づいて予め設定された第2の速度範囲を逸脱する場
    合に異常として検出する異常検出手段と、 を備えたことを特徴とするフイルムスキャナの異常搬送
    検出装置。
  11. 【請求項11】 現像済みの写真フイルムをローラによ
    って所定の速度で搬送するとともに、該フイルムの画像
    をラインセンサで読み取るフイルムスキャナの異常搬送
    検出装置であって、 前記フイルムスキャナにおいて使用されている複数のセ
    ンサの各検出信号に基づいて、前記フイルムが所定の速
    度で搬送されている期間中における前記各検出信号の時
    間間隔をそれぞれ検出する検出手段と、 前記フイルムが所定の速度で正常に搬送されているとき
    に得られる各センサの検出信号の時間間隔に対して、前
    記検出手段によって検出された各時間間隔のうちの少な
    くとも1つが所定の許容範囲を越えた場合に異常として
    検出する異常検出手段と、 を備えたことを特徴とするフイルムスキャナの異常搬送
    検出装置。
  12. 【請求項12】 前記複数のセンサは、前記フイルムの
    磁気記録層に各コマ毎に記録されている磁気情報を読み
    取る磁気ヘッド、前記フイルムに穿設されているパーフ
    ォレーションを検出するパーフォレーションセンサ、前
    記フイルムに記録されているバーコードを読み取るバー
    コードセンサ、及び前記ラインセンサのうちの2以上の
    センサであることを特徴とする請求項11のフイルムス
    キャナの異常搬送検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006330362A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Noritsu Koki Co Ltd フィルム処理装置
JP2012025503A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Seiko Epson Corp 記録装置

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