JP4569817B2 - フィルム処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送モータの駆動力で現像済み写真フィルムを長手方向に搬送する搬送部と、前記写真フィルムの前記長手方向と直交する主走査方向に沿った領域の画像データを取得する光電変換部と、前記写真フィルムに形成されたパーフォレーションの存否を判別するパーフォレーション検出部とを備えると共に、前記搬送部による写真フィルムの搬送とともに前記光電変換部で写真フィルムの画像データを低解像度で取得するプレスキャンモードでの処理、及び、基準位置にある写真フィルムを前記搬送部で搬送し、スキャニング開始の基準となる目標パーフォレーションに達する数のパーフォレーションを前記パーフォレーション検出部が計数した後、前記搬送部による写真フィルムの搬送とともに前記光電変換部で写真フィルムのコマの画像データを高解像度で取得する本スキャンモードでの処理を行うスキャニング制御部を備えているフィルム処理装置に関し、詳しくは、写真フィルムの搬送不良を判別する技術に関する。
フィルムスキャナを例に挙げると、写真フィルムを搬送する搬送部には写真フィルムを圧着する複数のローラと、このローラを駆動するステッピングモータ等を備えているものが一般的である。このような構造であるため、写真フィルムを搬送する際にはローラと写真フィルムとの間で滑りが発生して写真フィルムを適正に搬送できないこともある。
上記の不都合を改善するために、フィルム処理装置と関連する技術としては特許文献1に記載されるものが存在する。この特許文献1では、モータで駆動されるローラで写真フィルムを搬送する搬送系を備え、このモータの回転量を計測するエンコーダを備え、写真フィルムのパーフォレーションを検出するパーフォレーションセンサを備え、パーフォレーションセンサからのパルス信号を入力するカウンタと、このカウンタからのカウント値と基準カウント値との比較する比較器とを備えている。この特許文献1では、写真フィルムの搬送時にパーフォレーションセンサでパーフォレーションを検出する1周期の間におけるパルス信号のカウント値が基準カウント値を超えた場合には、異常検出信号を出力するように構成されている。
特開平7‐244311号公報 (段落番号〔0030〕、〔0031〕、図1、図4)
この種の不都合を判別するために、特許文献1に示された技術が有効となるが、この特許文献1に示された技術では、写真フィルムの搬送時の異常を検出する際に、パーフォレーションの検出周期におけるパルス信号のカウント値に基づいて処理を行うため、1周期の間におけるパルス信号に対応する基準カウント値を予め設定しておく必要がある。尚、135サイズのフィルム(35mmフィルム)でも、240サイズのフィルム(APSフィルム)でも、パーフォレーションの大きさや間隔は規格化された決まった値であるが、夫々のフィルムについて対応した基準カウント値を設定することになる。
また、プレスキャンモードでの処理によって写真フィルムの画像データを低解像度で取得し、この画像データから写真フィルムのコマ領域を特定した後に、コマ領域の画像データを本スキャンによって取得する場合には、コマ領域の近傍のパーフォレーションを基準にしてコマ領域を特定することも行われている。このような処理形態であるため、本スキャンを行うべきコマ領域まで写真フィルムを搬送した場合には、パーフォレーションの数をカウントする処理が最初に行われる。
しかしながら、パーフォレーションはカメラでの撮影時に隣接するパーフォレーションの中間のフィルムベース部分が破損して、この破損部分の位置が不安定になることもある。このような形態の破損では、プレスキャンモードでの処理においてはパーフォレーションを適正にカウントした場合でも、本スキャンモードでの処理では2つのパーフォレーションを1つのパーフォレーションとしてカウントすることもあり、正確にコマ領域を特定して本スキャンモードでの処理を行えず改善の余地があった。
本発明の目的は、本スキャンモードでの処理において適正にコマ領域を特定できないことを合理的に把握するフィルム処理装置を合理的に構成する点にある。
本発明の特徴は、搬送モータの駆動力で現像済み写真フィルムを長手方向に搬送する搬送部と、前記写真フィルムの前記長手方向と直交する主走査方向に沿った領域の画像データを取得する光電変換部と、前記写真フィルムに形成されたパーフォレーションの存否を判別するパーフォレーション検出部とを備えると共に、
前記搬送部による写真フィルムの搬送とともに前記光電変換部で写真フィルムの画像データを低解像度で取得するプレスキャンモードでの処理、及び、基準位置にある写真フィルムを前記搬送部で搬送し、スキャニング開始の基準となる目標パーフォレーションに達する数のパーフォレーションを前記パーフォレーション検出部が計数した後、前記搬送部による写真フィルムの搬送とともに前記光電変換部で写真フィルムのコマの画像データを高解像度で取得する本スキャンモードでの処理を行うスキャニング制御部を備えているフィルム処理装置において、
前記スキャニング制御部が、前記搬送モータの駆動と同期した同期信号をカウントするカウント手段を備え、
前記本スキャンモードでの処理において、基準位置にある写真フィルムを前記搬送部で搬送し、スキャニング開始の基準となる目標パーフォレーションに達するまでに前記パーフォレーション検出部がパーフォレーション数を計数した際の前記カウント手段でのカウント値と、
前記プレスキャンモードにおいて、前記搬送部での搬送により前記基準位置と前記目標パーフォレーションとの間の前記パーフォレーション数を計数した際に前記カウント手段でカウントしたカウント値とを比較し、夫々のカウント値が設定された値以上異なる場合に、搬送不良であると判別する判別手段を備えている点にある。
この構成により、本スキャンモードでの処理において目標パーフォレーションに達するまでに写真フィルムを搬送した距離が、プレスキャンモードでの処理において写真フィルムを搬送した距離と食い違うことをカウント手段でのカウント値に基づいて判別できるものとなり、食い違う場合には、自動的な処理によって搬送不良と判断する。その結果、目標とする位置まで高速で写真フィルムを送ってスキャニングを開始できるばかりでなく、不適正な領域の画像データを本スキャンモードでの処理によって取得する不都合を回避することも可能となり、無駄なスキャニングを抑制できる。
本発明は、前記プレスキャンモードでの処理において前記パーフォレーション検出部でパーフォレーションを検出したタイミングを、前記カウント手段からのカウント値に関連付けて記憶する記憶部を備え、
前記判別手段は前記本スキャンモードでの処理における前記カウント値と、前記記憶手段に記憶したカウント値のうち、前記基準位置と前記目標パーフォレーションとの間の前記パーフォレーション数に対応したカウント値との比較を行っても良い。
この構成により、記憶部に記憶したカウント値から基準位置と目標パーフォレーションとの間のパーフォレーション数に対応したカウント値を抽出して、本スキャンモードでのカウント手段のカウント値と比較できる。
本発明は、前記スキャニング制御部が、前記プレスキャンモードでの処理では、前記搬送部によって前記写真フィルムを順方向に搬送し、前記カウント値を順方向にカウントすることにより前記パーフォレーション検出部からパーフォレーションの検出位置をカウント値に関連付けてパーフォレーション位置記憶手段に記憶する処理を行い、搬送端において写真フィルムを停止させると共に、
この停止位置を前記基準位置に設定した後に、前記本スキャンモードでの処理では、前記搬送部によって前記写真フィルムを逆方向に搬送し、前記カウント値を逆方向にカウントすることにより前記パーフォレーション位置記憶手段からパーフォレーションの検出位置を読出しても良い。
この構成により、プレスキャンモードでの処理によって写真フィルムを順方向に搬送し、このプレスキャンモードでの処理を終了した後には、本スキャンモードでの処理において写真フィルムを逆方向に搬送してコマ領域の画像データを取得するので写真フィルムの搬送に無駄がなく、カウント値とパーフォレーション検出部とを用いてコマ領域を特定する処理も合理的に行える。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕図1に示すように、フィルムスキャナ1と、処理装置2と、ディスプレイ3とでフィルム処理装置が構成されている。このフィルム処理装置ではフィルムスキャナ1で取得した画像データを前記処理装置2が前記ディスプレイ3に表示し、オペレータがキーボード4、あるいは、マウス5を用いた操作を行うことにより、オーダデータを生成し、そのオーダデータとともに画像データを写真プリント装置6に伝送して銀塩印画紙等のプリント媒体へのプリントを行うことや、処理装置2のメディアドライブ7においてCD−R等のメディアに保存する処理を行える。尚、前記画像データとは後述するフィルム画像データと、コマ画像データとの総称である。
前記写真プリント装置6は、デジタル型のプリントヘッドで銀塩印画紙に対する露光を行った後に現像処理を行うものを想定しているが、プリント媒体として専用のペーパを用い昇華型のプリントヘッドでプリントを行うものや、インクジェット型のプリントヘッドを用いてプリントを行うものであっても良い。
〔フィルムスキャナ〕図2に示すように、前記フィルムスキャナ1は、光源ユニットA、フィルムキャリアB(写真フィルムFを長手方向に搬送する搬送部の一例)、レンズユニットC、光電変換部としての光電変換ユニットD、主制御ユニットEを備えている。このフィルムスキャナ1は光源ユニットAからの光線を、フィルムキャリアBに支持された現像済みの写真フィルムFに照射し、この写真フィルムFを透過した光線を前記レンズユニットCが光電変換ユニットDに導き、この光電変換ユニットDにおいて可視光をR(赤)・G(緑)・B(青)の3原色に色分解した画像データとして取得すると同時に、赤外光を画像データとして取得する。
〔光源ユニット〕前記光源ユニットAは、ケース10の内部空間に対して複数の緑色の発光ダイオード11Gを主走査方向に直線状に配置した第1基板P1と、複数の青色の発光ダイオード11Bを主走査方向に直線状に配置した第2基板P2と、複数の赤色の発光ダイオード11Rと、複数の赤外光の発光ダイオード11IRとを交互に主走査方向に配置した第3基板P3とを備えると共に、夫々の発光ダイオードからの光線を平行光線化するように、対応する発光ダイオード11(複数種の発光ダイオードの上位概念)に焦点位置を設定してシリンドリカル型の平行化レンズ12を備えている。尚、前記基板P1、P2、P3には放熱用のフィン13を備えており、ケース10にはフィン13に対して外部の空気を冷却風として供給するファン(図示せず)を備えている。
前記平行化レンズ12からの光線は2つのダイクロイックミラー型のミラー14から光軸Lに沿って上方に送られ、拡散板15を介して前記フィルムキャリアBに導かれる。この光軸Lに対し、電磁アクチュエータ16からの駆動力によって機能位置と、離間位置とに切り換え自在にNDフィルタ17を配置している。前記拡散板15は光軸Lに沿って送られる光線の主走査方向での光量の平均化を図るものであり、前記NDフィルタ17はメンテナンス時等、光電変換ユニットDに対して送られる光線の光量を減ずる減光手段として機能する。
〔フィルムキャリア〕図2及び図3には135サイズ(35mm)の写真フィルムF専用のフィルムキャリアBを示しており、このフィルムキャリアBは一方の端部に写真フィルムを導入する導入部Jが形成されると共に、内部には導入部Jからの写真フィルムFを搬送する搬送経路Kが形成され、この搬送経路Kの中間位置にはスリット状のスキャニングゲートGが形成され、この搬送経路の終端位置には写真フィルムFを巻き取る巻取ユニットWが配置される。
このフィルムキャリアBは、下部ケース20と上部ケース30とをヒンジHを介して開閉自在に連結している。上部ケース30と下部ケース20とで挟まれる位置に前記搬送経路Kを形成している。また、下部ケース20の下面側において前記光源ユニットAからの光線をスキャニングゲートGに導く位置にシリンドリカル型又はトロイダル型の集光レンズ21を備えている。
前記搬送経路Kは下部ケース20に対して形成された搬送溝部20Kと、上部ケース30に対して形成された搬送溝部30Kとで構成される。また、前記下部ケース20の搬送溝部20Kにはステッピングモータ型の搬送モータMからの動力がタイミングベルト22を介して伝えられる複数の駆動軸23に対して一対の駆動ローラ24を備えており、この搬送溝部20Kの搬送終端位置に前記巻取ユニットWを配置している。この巻取ユニットWには前記駆動軸23からの動力がタイミングベルト25を介して伝えられる。
また、下部ケース20には前記搬送モータMを制御するモータ制御ユニット26を備えている。このモータ制御ユニット26は、後述する同期信号発生回路81からのパルス信号に基づいて搬送モータMを駆動するパルス信号(間歇信号の一例)を生成する。
前記上部ケース30において前記駆動軸23と対向する位置に支軸33を配置し、また、前記駆動ローラ24と対向する位置には、駆動ローラ24と圧着する従動ローラ34を遊転支承している。
前記フィルムキャリアBで使用する写真フィルムFは図13に示すように、幅方向での両端部に長手方向に沿って複数のパーフォレーションFpが形成され、幅方向の中央位置にコマFfが形成され、パーフォレーションFpより更に外端部にバーコードFbが形成されている。同図に示すように、写真フィルムFの長手方向に沿う方向を副走査方向であり、この副走査方向と直交する方向を主走査方向と称している。
前記搬送経路Kに送られる写真フィルムFの存否を判別する第1存否センサS1と第2存否センサS2とを前記スキャニングゲートGより導入部Jの側に配置しており、第3存否センサS3を前記スキャニングゲートGより巻取ユニットWの側に配置し、この搬送経路Kを送られる写真フィルムFのパーフォレーションPの存否を判別するパーフォレーションセンサSp(パーフォレーション検出部の一例)を前記スキャニングゲートGより巻取ユニットWの側に配置し、更に、前記スキャニングゲートGより導入部Jの側に写真フィルムFに形成されたバーコードFbのデータを読み取る一対のバーコードセンサSbを備えている。
前記第1、第2、第3存否センサS1、S2、S3は、下部ケース20に備えた発光ダイオードで成る光源40と、これと対向する位置で上部ケース30に備えたフォトダイオードやフォトトランジスタで成る受光素子41とで構成されている。前記パーフォレーションセンサSpも同様に下部ケース20に備えた光源40と、これと対向する位置で上部ケース30に備えた受光素子41とで構成されている。一対のバーコードセンサSbも同様に下部ケース20に備えた光源40と、これと対向する位置で上部ケース30に備えた受光素子41とで構成されている。
前記巻取ユニットWは、巻取空間の中心位置に配置した巻取ドラム43と、この周囲に配置した支軸44に対して揺動自在に支持された揺動アーム45に遊転支持したガイドローラ46とを備えており、揺動アーム45の揺動端を巻取ドラム43に接近させるように付勢することにより、前記搬送経路Kに送られた写真フィルムFをガイドローラ46によって巻取ドラム43の外周に押し付ける形態で巻き付ける形態で、この巻取ドラム43に巻き取るように機能する。
〔レンズユニット〕前記レンズユニットCは、ズーム型の光学レンズ48を備えると共に、この光学レンズ48の焦点を合わせる合焦モータ(図示せず)と、この光学レンズ48の焦点距離を設定するズームモータ(図示せず)と、これらを制御するレンズ制御ユニット49を備えており、フィルムキャリアBに支持された写真フィルムFの画像を前記光電変換ユニットDに内蔵した前記ラインセンサ51、52の光電変換面に対して任意の拡大率で結像させるよう構成されている。
〔光電変換ユニット〕前記光電変換ユニットDは、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に対応した3ライン型の可視光用のラインセンサ51と、赤外光(IR)を感知する1ライン型の赤外光用のラインセンサ52とを内蔵すると共に、前記光学レンズ48からの可視光を透過させ、赤外光を反射させるダイクロイックミラー型のスプリッター53を内蔵している。可視光用のラインセンサ51と、赤外光用のラインセンサ52とは、前記写真フィルムFの長手方向と直交する主走査方向と平行する方向に沿って多数の光電変換素子を配置した構造を有しており、前記光学レンズ48からの光線をスプリッター53から可視光用のラインセンサ51に導いて結像させる同時に、スプリッター53で反射させて赤外光用のラインセンサ52に導いて結像させる。
可視光用のラインセンサ51で取得した画像データ(後述するコマ画像データ)はプリントに用いられ、赤外光用のラインセンサ52で取得した画像データ(後述するコマ画像データ)は写真フィルムFのゴミや傷に起因する欠陥領域を特定し、濃度調整処理や、ニアレストネイバー法、バイリニア法、バイキュービック法等による補間処理によって欠陥を修正する処理に利用される。
このようにフィルムスキャナ1によって写真フィルムの画像データを取得する処理は前記主制御ユニットEと前記処理装置2とによって実現するものであり、その構成と処理形態を以下に説明する。なお、この主制御ユニットEと前記処理装置2とによってスキャニング制御部が構成されている。
〔フィルムスキャナの制御構成〕本発明のフィルム処理装置の制御系の概略を図4のように示すことが可能である。つまり、前記主制御ユニットEは、情報のアクセスを許す入出力インタフェース61と、この入出力インタフェース61からの情報を処理するマイクロプロセッサCPUとを備えている。入出力インタフェース61に対して前記光源ユニットAのラインセンサ51、52、前記レンズ制御ユニット49、前記モータ制御ユニット26、前記第1、第2、第3存否センサS1、S2、S3、パーフォレーションセンサSp、バーコードセンサSb夫々に対する情報のアクセス系が形成されている。また、前記マイクロプロセッサのデータバスに対してプレスキャン実行手段63、本スキャン実行手段64、カウント手段65、記憶部としてのスキャニングデータ記憶部66、判別手段67夫々に対する情報のアクセス系が形成されている。
前記スキャニングデータ記憶部66は、RAM等の半導体型のメモリで構成され、プレスキャンモードでの処理(プレスキャンと称する)において前記パーフォレーション検出部でパーフォレーションを検出したタイミングをカウント手段65からのカウント値(カウント値に対応したアドレス)に関連付けて記憶するパーフォレーション位置記憶手段66Aと、プレスキャンにおいて、前記ラインセンサ51、52でのスキャニングタイミングをカウント手段65からのカウント値(カウント値に対応したアドレス)に関連付けて記憶するスキャニング位置記憶手段66Bとで構成されている。
前記プレスキャン実行手段63、本スキャン実行手段64、カウント手段65、判別手段67夫々は処理装置2にインストールされたソフトウエアを想定しているが、ハードウエアで構成することや、ハードウエアとの組み合わせで構成しても良い。
この主制御ユニットEは、前記処理装置2と通信回線を介して情報をアクセスできるように接続され、前記処理装置2の制御系を同図のように示すことが可能である。つまり、この処理装置2は情報のアクセスを許す入出力インタフェース71と、この入出力インタフェース71からの情報を処理するマイクロプロセッサCPUとを備えている。入出力インタフェース71に対して前記ディスプレイ3、キーボード4、マウス5、メディアドライブ7、ハードディスクHD夫々に対する情報のアクセス系が形成されると共に、通信回線を介して写真プリント装置6と情報をアクセスできるように接続されている。また、前記マイクロプロセッサのデータバスに対してプレスキャンデータ取得手段73、コマ領域抽出手段74、オーダデータ取得手段75、本スキャンデータ取得手段76、オーダ実行手段77、エラー処理手段78夫々に対する情報のアクセス系が形成されている。
前記プレスキャンデータ取得手段73、コマ領域抽出手段74、オーダデータ取得手段75、本スキャンデータ取得手段76、オーダ実行手段77、エラー処理手段78夫々は処理装置2にインストールされたソフトウエアを想定しているが、ハードウエアで構成することや、ハードウエアとの組み合わせで構成しても良い。
〔スキャニング形態〕このフィルム処理装置での写真フィルムFの処理形態の概要を、図5に示すフローチャートに基づいて説明する。このフィルムスキャナ1は、135サイズ、240サイズ、120・220サイズ等の複数種の写真フィルムFに対応したフィルムキャリアBを用いて写真フィルムFのスキャニングを実行することにより、前記プレスキャン実行手段63がプレスキャンによって、写真フィルムFをフィルムキャリアBに順方向に送り込みながらフィルム画像データ(写真フィルムFのコマ画像データを抽出せずにフィルム1本分のデータを含む構造のデータ)を低解像度で取得する(画素数の少ない画像データを取得する)(#a)。
次に、このプレスキャンで取得したフィルム画像データから処理装置2のコマ領域抽出手段74がコマ領域を抽出し(#b)、前記オーダデータ取得手段75が、ディスプレイ3のプレジャッジ画面(図示せず)を表示し、このプレジャッジ画面に対して前記コマ領域の画像データをサムネイル形式で表示することにより、オペレータに対してプリント対象とするコマの指定、プリントサイズ、プリント枚数の設定を求め、この設定からオーダデータを取得する(#c)。
このコマの指定、プリントサイズの設定、プリント枚数の設定によって設定されるデータをオーダデータと称する。また、写真フィルムFから取得した画像データの処理形態として、前記メディアドライブ7にセットしたCD−RやDVD−R等のメディアに書込む処理も考えられる。
次に、前記本スキャン実行手段73は、フィルムスキャナ1がオーダデータにおいて指定されたコマの画像データを取得するように本スキャンモードでの処理(本スキャンと称する)を実行することにより、写真フィルムFを逆方向に送りながらコマ画像データを高解像度で取得し(#d)、このコマ画像データのチェックを行った後に、オーダデータとともに処理装置2が写真プリント装置6に転送することにより写真プリント装置6がプリント処理を実行する(#e・#f)。
〔プレスキャンモードでの処理〕(前記プレスキャン実行手段63による処理)におけるデータの処理形態の概要を図6のように示している。つまり、同期信号発生回路81で発生させたパルス信号を、ドライバとして機能する前記モータ制御ユニット26に与えることにより、搬送モータMをパルス信号と同期して正転方向に駆動する。
この同期信号発生回路81で発生させたパルス信号はアドレスカウンタで成る前記カウント手段65に与えられ、このカウント手段65は、半導体型のメモリで成るスキャニングデータ記憶部66のアドレスを指定する。前記同期信号発生回路81で発生させたパルス信号は前記ラインセンサ51、52から画像データの取得を制御するラインセンサ制御手段82に与えられる。
また、前記パーフォレーションセンサSpからの検出信号が波形成形手段83で成形された後に前記スキャニングデータ記憶部66に書込む書込み系を形成し、前記ラインセンサ制御手段82でスキャニングを行ったタイミングを示すタイミングデータを前記スキャニングデータ記憶部66に書込む書込み系を形成している。
前記モータ制御ユニット26、前記カウント手段65、前記ラインセンサ制御手段82夫々に与えられるパルス信号は、同じ周波数の信号でなくとも同期した信号であれば良く、カウント手段65、ラインセンサ制御手段82、波形成形手段83はハードウエアで構成する必要はなく、ソフトウエアで構成することやソフトウエアとの組み合わせによって構成しても良い。
前記スキャニングデータ記憶部66を構成する半導体型のメモリは前記タイミングデータと、検出データとを書込むために異なる領域が必要となるものの、タイミングデータと検出データとは夫々とも存否を示すデータであるため、夫々1ビットの領域で済むものであり、例えば、指定されたアドレスに8ビット(1バイト)のデータを書込み得る性能のメモリであれば、例えば、同じアドレスの8ビットの領域のうち1ビット目をタイミングデータの領域に設定し、2ビット目の領域を検出データの領域に設定することも可能である。
前記プレスキャンを行う際には、前記同期信号発生回路81に対してプレスキャンモードでの処理を実行するパルス信号を発生させるデータが与えられ、前記モータ制御ユニット26に搬送モータMを正転させるデータが与えられ、前記カウント手段65にカウント値をインクリメントするデータが与えられ、前記スキャニングデータ記憶部66に書込みを行わせるデータが与えられる。
前記プレスキャン実行手段63がプレスキャンを行う場合には、図8のフローチャートに示すように、前記同期信号発生回路81でプレスキャンの周波数となるパルス信号を発生させ、このパルス信号と同期して搬送モータMが正転方向に駆動され、前記第1存否センサS1と第2存否センサS2とで写真フィルムFの先端を検出した場合には、その検出タイミングを基準にして予め設定されたタイミングに達すると、予め設定されたインターバルでスキャニングを開始する(#101、102ステップ)。
このようにプレスキャンを開始する際には前記光源ユニットAの発光ダイオード11を発光状態に維持し、前記レンズユニットCの光学レンズ48をプレスキャンに適した拡大率に設定する。
このスキャニングが開始されると、搬送モータMを駆動する搬送パルス信号と同期してカウント手段65がスキャニングデータ記憶部66(メモリ)のアドレスをインクリメントし、ラインセンサ制御手段82がスキャニングを行う毎に、スキャニングで取得した画像データを前記処理装置2に転送すると同時に、そのスキャニングタイミングを示すタイミングデータがスキャニングデータ記憶部66のスキャニング位置記憶手段66Bに書込まれる。また、写真フィルムFの搬送に伴ってパーフォレーションセンサSpがパーフォレーションFpを検出した場合には、検出データがスキャニングデータ記憶部66のパーフォレーション位置記憶手段66Aに書込まれる(#103ステップ)。尚、この検出データはパーフォレーションFpの副走査方向の大きさに対応してパーフォレーションセンサSpから継続的に取得されるため、この検出データは連続的したアドレスに記憶される。
この#103ステップの処理は前記第3存否センサS3での写真フィルムFの終端位置を検出するまで継続し、写真フィルムFの終端を検出した場合には、前記プレスキャン実行手段63が写真フィルムFの搬送速度をスローダウンした後に、搬送とスキャニングとを停止し、スキャニングデータ記憶部66のカウント値(アドレス値)に関連付けて記憶したタイミングデータと、検出データとを前記処理装置2に転送する(#104、#105ステップ)。
プレスキャンが終了すると、プレスキャンによって取得したフィルム画像データは、前記処理装置2のコマ領域抽出手段74が写真フィルムFのコマFfに対応したコマ領域を抽出し、前記オーダデータ取得手段75がコマ領域の画像データをサムネイル形式で前記プレジャッジ画面に表示する。
図面には示さないが、コマ領域抽出手段74は、プレスキャンによって取得したフィルム画像データから画像処理によってコマ領域を抽出する処理を行うと共に、このように抽出したコマ領域の位置を、前記主制御ユニットEから転送された総カウント値と、タイミングデータと、検出データとに基づいて、写真フィルム上のコマFfの位置を特定できるデータを生成する。
このように生成されたデータは、コマ領域の副走査方向での両端位置を示すカウント値と、本スキャンにおいて写真フィルムFを搬送する方向で、コマ領域の上流側に隣接するパーフォレーションFpを特定するパーフォレーションFpの計数値とを含んでいる。尚、パーフォレーションFpの計数値とは、本スキャンにおける写真フィルムFの搬送方向で、パーフォレーションセンサSpで最初に検出するパーフォレーションFpの計数値を「1」(「0」等の任意の数値でも良い)とした場合に、アップカウントによって取得される数値である。
前記プレジャッジ画面においてオペレータがプリント対象とするコマを指定し、プリントサイズを指定し、プリント枚数を設定した後には、プリント対象に指定したコマ領域を特定するように、基準位置から前記目標パーフォレーションFpt(図13を参照)までのパーフォレーションFpの数(計数値)と、この目標パーフォレーションFptの位置を基準としたスキャニング開始側のカウント値と、スキャニング終了側のカウント値とを設定する。この設定は、プリント対象としたコマ全てに対して行われるものであり、このように設定されたデータは前記本スキャン実行手段64に与えられる。そして、このコマ領域データが与えられると、本スキャン実行手段64による本スキャンが開始される。
〔本スキャンモードでの処理〕(前記本スキャン実行手段64による処理)におけるデータの処理形態の概要を図7のように示している。この本スキャンを可能にする構成は前記プレスキャンを実行するものと基本的に変わるものではなく、本スキャンモードでは、前記同期信号発生回路81に対して本スキャンを実行するパルス信号を発生させるデータが与えられ、前記モータ制御ユニット26に搬送モータMを逆転させるデータが与えられ、前記カウント手段65にカウント値をデクリメントするデータが与えられる。
また、前記同期信号発生回路81から前記カウント手段65と、タイミング設定手段84と、判別手段67とにパルス信号を与え、カウント手段65からのカウント値をタイミング設定手段84に与え、パーフォレーションセンサSpから波形成形手段83を介して検出信号を判別手段67と、タイミング設定手段84とに与え、このタイミング設定手段84から前記ラインセンサ制御手段82にスキャニングを実行させる実行タイミングデータを与える信号系を形成している。更に、前記スキャニングデータ記憶部66で読出した検出データを判別手段67に与える信号系を形成している。
そして、本スキャン実行手段64が本スキャンを行う場合には、図9のフローチャートに示すように、前記基準位置から写真フィルムFを逆方向に搬送した際にスキャニング対象のコマ領域に対応した目標パーフォレーションFptを検出するまでに前記パーフォレーションセンサSpで検出するパーフォレーションの数と、この目標パーフォレーションFptを基準にしたカウント値(開始側と終了側とのカウント値ST、ED・図13、図14を参照)が前記タイミング設定手段84にセットされる。この設定の後に、前記同期信号発生回路81で本スキャンの周波数となるパルス信号を発生させ、このパルス信号と同期して搬送モータMを逆転方向に駆動することにより写真フィルムFの搬送を開始し、この搬送時に前記パーフォレーションセンサSpでパーフォレーションFpの数を計数する(#201、#202ステップ)。
具体的に説明すると、図13に示すように、プレスキャンを終えて、基準位置に写真フィルムFが停止する状況において、スキャニングゲートGから目標パーフォレーションにおけるスキャニング開始位置までの距離をXとした場合、この距離Xの直前に位置する(スキャニングゲートGの側に位置する)パーフォレーションFpが仮の目標パーフォレーションFpxとなり、この仮の目標パーフォレーションFpxとスキャニングゲートGとの間に存在するパーフォレーションFpの数が目標数となる。
また、図14に示すように、目標パーフォレーションFptを基準にした開始側のカウント値STと、終了側のカウント値EDとは、前記パーフォレーションセンサSpが目標パーフォレーションFptを検出(アップエッジを判別)したタイミングを基準にして、前記同期信号発生回路81からのパルス信号をカウントしたカウント値である。目標パーフォレーションFptはプリント対象に設定されたコマ毎に設定されるので、夫々の目標パーフォレーションFptに対して開始側のカウント値STと、終了側のカウント値EDとが設定される。
また、フィルムスキャナ1は図13に示すように、スキャニングゲートGとパーフォレーションセンサSpとが距離Yだけオフセットしているので、真の目標パーフォレーションFptはパーフォレーションセンサSpから距離Xだけ離間した位置のパーフォレーションFpとなる。また、同図にはプレスキャンを終了した時点での写真フィルムFの位置を示しており、この写真フィルムFの位置が基準位置となる。
このカウントによって目標パーフォレーションFpに達する目標数だけ計数したタイミングで、判別ルーチンを実行し、搬送不良であると判別した場合にのみ、搬送を停止し、搬送不良であることを示すメッセージを前記ディスプレイ3に表示して処理を終了する(#203、#300、#204、#205ステップ)。判別ルーチン(#300)での処理の詳細は後述する。
尚、写真フィルムFを搬送する際には、本スキャンでコマ画像データを取得する直前までは写真フィルムFを高速で搬送し、本スキャンを行う直前に本スキャンに対応した速度まで減速して写真フィルムFの搬送を行うように処理形態を設定しても良い。
前記判別ルーチン(#300)で搬送不良でないことが判別された場合には、写真フィルムFが既に前述した基準位置にあるので、前記同期信号発生回路81からのパルス信号をタイミング設定手段84でカウントしたカウント値が、前記開始側のカウント値STに達した時点で本スキャンを開始し、取得した画像データを処理装置2に転送すると共に、このタイミング設定手段84でのカウント値が終了側のカウント値EDに達した時点で、そのコマ領域に対する本スキャン終了する(#206ステップ)。
この本スキャンによるコマ画像データの取得は、対象に指定された全てのコマ領域における取得が終了するまで継続的に行われ、全てのコマ領域のコマ画像データの取得が終了した時点で、写真フィルムFの搬送を停止して処理を終了する(#207、#208ステップ)。
つまり、この本スキャンでは、スキャニング対象とするコマ領域に対応した目標パーフォレーションFpt(Fpx)(搬送方向でコマFfの上流側に隣接するもの)を特定し、この目標パーフォレーションFptからコマ領域の上流側(スキャニング開始側)のカウント値STと、コマ領域の下流側(スキャニング終了側)のカウント値EDとを特定し、目標パーフォレーションFptに達するまで、パーフォレーションセンサSpでパーフォレーションFpの数を計数しながら写真フィルムFを搬送し、この計数値が前記目標数に達して目標パーフォレーションFptを検出したタイミング(アップエッジでの検出)を基準にして、前記特定された上流側のカウント値STに対応するだけ搬送モータMを駆動したタイミングで本スキャンでスキャニングを開始し、この後、前記特定された下流側のカウント値EDに対応するだけ搬送モータMを駆動したタイミングでスキャニングを停止するように処理のシーケンスが実行される。
前記判別ルーチン(#300)の処理の概要を図10のフローチャート及び図11のタイミングチャートのように示すことが可能である。つまり、前記基準位置から写真フィルムFを逆方向に搬送して、パーフォレーションセンサSpが目標パーフォレーションFptを検出したタイミングにおいて、基準位置から目標パーフォレーションFpを検出するまで前記カウント手段65がカウントしたカウント値Caと、図11に示す如く前記スキャニングデータ記憶部66において前記基準位置と前記目標パーフォレーションとの距離に対応して記憶されたカウント値Cbとを、前記判別手段67が取得し、比較することにより、カウント値Caと、カウント値Cbとの差の絶対値Cdを算出する(#301、#302ステップ)。
この差の絶対値Cdと基準値Cxとを比較し、差の絶対値Cdが、基準値Cxを超えている場合には、エラーデータをセットする(#303、#304ステップ)。
この搬送不良の代表的な原因として、写真フィルムFのパーフォレーションFpが破損していることを例に挙げることができる。つまり、写真フィルムFのパーフォレーションFpはカメラでの巻き上げ操作や巻き戻し操作時にカメラのスプロケットからの力によって隣接するパーフォレーションFpの中間のフィルムベース部分が破損して、この破損部分の位置が不安定になることがある。
このような形態の破損では、プレスキャンではパーフォレーションFpを適正に計数した場合でも、本スキャンでは2つのパーフォレーションを1つのパーフォレーションとして計数することや、これとは逆に、プレスキャンでは2つのパーフォレーションを1つのパーフォレーションとして計数するものの、本スキャンではパーフォレーションFpを適正に計数することがある。
このような理由から搬送不良を発生した場合には、適正な位置からスキャニングを行えず、本スキャンを行い、プリント処理を行った場合には、プリントが無駄になっていたのであるが、本発明によると、この不都合を解消できるのである。
また、このフィルム処理装置では、本スキャンによって取得したコマ画像データをチェックすることにより(#e)、搬送不良に起因してプリント処理に不適当なコマ画像データを判別し、プリント処理の対象から除くようにしている。
つまり、本スキャンにおいて搬送不良が発生し、適正な位置から外れた位置でスキャニングを行った場合には、本スキャンによって取得したコマ画像データの副走査方向で上流側又は下流側の端部に画像が存在しない低濃度の領域が形成されるため、取得したコマ画像データの副走査方向での端部に低濃度の領域が形成されているものについては搬送不良と判別している。
この搬送不良を判別するチェックルーチンでの処理を図12のフローチャートのよう示すことが可能である。つまり、前記本スキャンで取得したコマ画像データを処理対象に設定し、そのコマ画像データの副走査方向での両端部において主走査方向に沿った領域のデータを抽出し、抽出したデータのR(赤)・G(緑)・B(青)の3原色についての濃度が予め設定された値未満の低度であるかを判別する(#401〜#403ステップ)。
次に、低濃度であることを判別し、抽出された領域が帯状であることを判別した場合にのみ、対象とするコマ画像データに対してエラーデータをセットする(#404〜#405ステップ)。
このようにスキャニング時に搬送不良を発生したコマ画像データを特定する処理を本スキャンで取得した全てのコマ画像データについて行った後に処理を終了する(#407ステップ)。
この画像処理を利用したチェックルーチンに代えて、本スキャンによって取得したコマ画像データをディスプレイ3に表示することにより、オペレータが目視によって搬送不良の有無を判別するように処理形態を設定しても良い。
このように、本発明では、プレスキャンと本スキャンとを行うフィルム処理装置において、プレスキャンでフィルム画像データを取得する際に写真フィルムFを搬送するパルス信号と関連付けてパーフォレーションFpの位置を記憶し、本スキャンでコマ画像データを取得する際には、目標パーフォレーションFptを検出するまで前記パーフォレーションセンサSpでパーフォレーションFpを計数しながら写真フィルムFを搬送した際のパルス信号のカウント値Caと、写真フィルムFの搬送と同期してパーフォレーションFpと関連付けて記憶したパルス信号のカウント値Cbとの比較を行うことにより、本スキャンでの写真フィルムFの搬送が適正であるか、不適正(不良)であるかを判断できるものにして、良好なコマ画像データのみを取得できるものにして、高品質のプリント処理を行える。
また、本スキャンによって取得したコマ画像データについて、夫々のコマ画像データについて、チェックルーチンでの画像処理によりスキャニング時の搬送不良の有無を判別し、搬送不良であることを判別した場合には、プリント処理を行わないので印画紙の無駄な消費を回避している。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施の形態以外に以下のように構成しても良い。
(a)目標パーフォレーションを検出するまで写真フィルムを搬送した後に、判別手段によって搬送不良であることを判別した際には、スキャニング対象としたコマに対するスキャニング位置を、オペレータが目視によって設定し、この人為的な設定の後にスキャニングを開始できるように処理形態を設定する。
(b)目標パーフォレーションを検出するまで写真フィルムを搬送した後に、判別手段によって搬送不良であることを判別した際には、搬送不良の原因がパーフォレーションの破損が原因として考えられるので、搬送不良を判別した場合には、オペレータの操作により、例えば、1つのパーフォレーションのピッチに等しい量だけ、写真フィルムを戻し、その位置のパーフォレーションを目標パーフォレーションとして、本スキャンを行うように処理形態を設定する。
(c)プレスキャンによって取得したフィルム画像データからコマ領域を抽出する処理をオペレータが自動的に行うことや、自動的な画像処理をディスプレイに表示し、必要な場合にはオペレータ人為的に抽出領域の調節を行えるように、半自動的な処理によって行うように処理形態を設定しても良い。
(d)実施形態では、フィルムスキャナの主制御ユニットと、この主制御ユニットから伝送されるデータの処理を行う処理装置とで本発明のフィルム処理装置を構成していたが、単一のユニットでフィルム処理装置を構成しても良い。
写真フィルムから取得したコマ画像データをプリント処理以外に、DC−R等のメディアに保存する装置に適用することや、インターネット等の通信回線を介して伝送するための装置に適用しても良い。
フィルム処理装置の斜視図 フィルムスキャナの構造を示す断面図 搬送経路を開放したフィルムキャリアの斜視図 フィルム処理装置の制御系を示すブロック回路図 プリント処理シーケンスのフローチャート プレスキャンモードでの処理時におけるデータの流れの概要を示す図 本スキャンモードでの処理時におけるデータの流れの概要を示す図 プレスキャンルーチンのフローチャート 本スキャンルーチンのフローチャート 判別ルーチンのフローチャート 検出データとパルス信号と記憶されている検出データとの関係を示すタイミングチャート チェックルーチンのフローチャート 目標パーフォレーションとパーフォレーションセンサとの位置関係とを示す図 本スキャンモードでの処理時における検出信号とパルス信号とを示すタイミングチャート
符号の説明
65 カウント手段
66 記憶部:スキャニングデータ記憶部
67 判別手段
66A パーフォレーション位置記憶手段
66B スキャニング位置記憶手段
B 搬送部:フィルムキャリア
D 光電変換部:光電変換ユニット
F 写真フィルム
Ff コマ
Fp パーフォレーション
M 搬送モータ
Sp パーフォレーション検出部:パーフォレーションセンサ

Claims (3)

  1. 搬送モータの駆動力で現像済み写真フィルムを長手方向に搬送する搬送部と、前記写真フィルムの前記長手方向と直交する主走査方向に沿った領域の画像データを取得する光電変換部と、前記写真フィルムに形成されたパーフォレーションの存否を判別するパーフォレーション検出部とを備えると共に、
    前記搬送部による写真フィルムの搬送とともに前記光電変換部で写真フィルムの画像データを低解像度で取得するプレスキャンモードでの処理、及び、基準位置にある写真フィルムを前記搬送部で搬送し、スキャニング開始の基準となる目標パーフォレーションに達する数のパーフォレーションを前記パーフォレーション検出部が計数した後、前記搬送部による写真フィルムの搬送とともに前記光電変換部で写真フィルムのコマの画像データを高解像度で取得する本スキャンモードでの処理を行うスキャニング制御部を備えているフィルム処理装置であって、
    前記スキャニング制御部が、前記搬送モータの駆動と同期した同期信号をカウントするカウント手段を備え、
    前記本スキャンモードでの処理において、基準位置にある写真フィルムを前記搬送部で搬送し、スキャニング開始の基準となる目標パーフォレーションに達するまでに前記パーフォレーション検出部がパーフォレーション数を計数した際の前記カウント手段でのカウント値と、
    前記プレスキャンモードにおいて、前記搬送部での搬送により前記基準位置と前記目標パーフォレーションとの間の前記パーフォレーション数を計数した際に前記カウント手段でカウントしたカウント値とを比較し、夫々のカウント値が設定された値以上異なる場合に、搬送不良であると判別する判別手段を備えているフィルム処理装置。
  2. 前記プレスキャンモードでの処理において前記パーフォレーション検出部でパーフォレーションを検出したタイミングを、前記カウント手段からのカウント値に関連付けて記憶する記憶部を備え、
    前記判別手段は前記本スキャンモードでの処理における前記カウント値と、前記記憶手段に記憶したカウント値のうち、前記基準位置と前記目標パーフォレーションとの間の前記パーフォレーション数に対応したカウント値との比較を行う請求項1記載のフィルム処理装置。
  3. 前記スキャニング制御部が、前記プレスキャンモードでの処理では、前記搬送部によって前記写真フィルムを順方向に搬送し、前記カウント値を順方向にカウントすることにより前記パーフォレーション検出部からパーフォレーションの検出位置をカウント値に関連付けてパーフォレーション位置記憶手段に記憶する処理を行い、搬送端において写真フィルムを停止させると共に、
    この停止位置を前記基準位置に設定した後に、前記本スキャンモードでの処理では、前記搬送部によって前記写真フィルムを逆方向に搬送し、前記カウント値を逆方向にカウントすることにより前記パーフォレーション位置記憶手段からパーフォレーションの検出位置を読出す請求項1又は2記載のフィルム処理装置。
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