JPH09211620A - フィルムカートリッジを使用するカメラ - Google Patents

フィルムカートリッジを使用するカメラ

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JPH09211620A
JPH09211620A JP8038786A JP3878696A JPH09211620A JP H09211620 A JPH09211620 A JP H09211620A JP 8038786 A JP8038786 A JP 8038786A JP 3878696 A JP3878696 A JP 3878696A JP H09211620 A JPH09211620 A JP H09211620A
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JP
Japan
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film
cartridge
winding
display
camera
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Application number
JP8038786A
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English (en)
Inventor
Yoshito Konishi
義人 小西
Shinji Murashima
伸治 村島
Hisatoku Ito
久徳 伊藤
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートリッジ内に収納されたフィルム先端部
を押し出すようにしてカートリッジから搬出する方式の
フィルムカートリッジを使用するカメラにおいて、レリ
ーズ毎に行われるフィルム巻上げ動作時に、巻上げ動作
が正常に行えなかった場合に、フィルムを巻戻し、露光
状況を示す表示手段の表示内容を露光済みにセットする
ことにより、二重露光等を起こすようなことを防止し、
それまで撮影した内容を確実に保全できるようにした。 【解決手段】 フィルムの巻上げ動作が正常に行われな
かったことが検出された時に、フィルムの巻上げ動作を
中止し(#91)、巻き戻しを行う(#92)と共に、
表示手段の表示を露光済みの表示状態にセットする(#
94)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カートリッジ内に
フィルムが収納され、フィルムの先端部を押し出すよう
にしてカートリッジから搬出する方式のフィルムカート
リッジを使用するカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフィルムカートリッジを
使用するカメラが提案されている。このフィルムカート
リッジは、カメラ本体に装填される前には、フィルムの
先端部を含めて全体がカートリッジ内に収納されてお
り、カメラ本体に装填された時に行われるイニシャルロ
ーディングにおいては、フィルムの軸を駆動してフィル
ム先端を押し出すようにして(以下これを押出し動作と
呼ぶ)、巻取りスプールまで搬出する。また、このフィ
ルムカートリッジは、撮影に関する情報を磁気等により
記録可能な記録部が各コマに対応して設けられている。
【0003】そして、このようなフィルムカートリッジ
を使用するカメラにおいては、フィルムの全てのコマの
撮影(露光)が完了しない途中状態で、フィルムの巻戻
しを行い、その後、再びそのフィルムカートリッジをカ
メラに装填し、未露光コマ位置までフィルムを給送し、
再使用することができるが、フィルムの先端部を含めて
全体がカートリッジ内に収納されていることから、フィ
ルムカートリッジを再使用可能とするために、カートリ
ッジの外部からフィルムの使用(露光)状況が分かるよ
うに、その表示手段が備えられる。この表示手段は、例
えば、カートリッジ軸方向端面部に設けたフィルム巻取
軸と一体的に回転する指標の角度位置等によって表示す
るものが用いられる。また、カートリッジデータをコー
ド化したバーコード円板もフィルム巻取軸と一体的に回
転するように設けられているので、バーコード円板の角
度位置を測定したり、バーコード円板を所定角度位置に
停止制御することで、フィルム使用状態表示の読取りや
表示制御が可能である。カメラに未露光のフィルムカー
トリッジが装填され、一旦イニシャルローディングがな
されると、その後に巻戻して取出す時には、表示手段は
未露光表示から露光済み表示に切り替わるように構成さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなフィルムカートリッジを使用するカメラにおい
て、レリーズ毎に行われるフィルム巻上げ動作時に、フ
ィルム給送用モータの異常停止等によりフィルム巻上げ
動作が正常に行えなかったり、巻上げ動作時に行われる
磁気書込みが正常に行われないといった事態が起きる場
合がある。そのような事態が生じた場合には、フィルム
を巻戻し、フィルムカートリッジを取出すシーケンスを
行うことが考えられる。
【0005】そして、その場合に、露光状況を示す表示
手段の表示を「露光途中」として、再使用できるように
することも考えられるが、磁気記録データが異常である
可能性が高いことから、未露光コマまでの頭出し動作が
正常に動作せず、二重露光を起こすような不都合が生じ
る。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、カートリッジ内に収納されたフ
ィルム先端部を押し出すようにしてカートリッジから搬
出する方式のフィルムカートリッジを使用するカメラに
おいて、レリーズ毎に行われるフィルム巻上げ動作時
に、巻上げ動作が正常に行えなかった場合に、フィルム
を巻戻した時に、露光状況を示す表示手段の表示内容を
露光済みにセットすることにより、露光途中等の表示に
する場合よりも、二重露光等を起こすようなことがなく
なり、それまで撮影した内容を確実に保全できるカメラ
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、カートリッジ内にフィルムが収納
され、フィルムの先端部を押し出すようにしてカートリ
ッジから搬出すると共にフィルムの露光状況を表示する
表示手段を有するフィルムカートリッジを使用するカメ
ラにおいて、レリーズ動作後にフィルムを1コマ分巻上
げるフィルム巻上げ手段と、この巻上げ手段によるフィ
ルム巻上げ中に、撮影に関する情報をフィルム上に書き
込む情報書き込み手段と、フィルム巻上げ手段によるフ
ィルムの巻上げ動作が正常に行われなかったことを検出
する異常検出手段と、この異常検出手段により巻上げ動
作異常が検出された時にはフィルムの巻上げ動作を中止
し、巻き戻しを行うと共に表示手段の表示を露光済みの
表示状態にセットする制御手段とを備えたものである。
【0008】上記構成においては、カートリッジに設け
られた表示手段にはフィルムの露光状況が表示され、フ
ィルム巻上げ手段によりレリーズ動作後にフィルムは1
コマ分巻上げられ、情報書き込み手段は、このフィルム
巻上げ中に、撮影に関する情報をフィルム上に書き込
む。異常検出手段は、フィルムの巻上げ動作が正常に行
われなかったことを検出し、制御手段は、巻上げ動作異
常が検出された時には、フィルムの巻上げ動作を中止
し、巻き戻しを行うと共に表示手段の表示を露光済みの
表示状態にセットする。これにより、誤って二重露光を
起こすようなことがなくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
例を図面を参照して説明する。図1は本実施例によるカ
メラの概略横断面図である。本体ボディ1は、フィルム
カートリッジ2が搭載されるカートリッジ室3と、フィ
ルム4が給送され、露光により画像が形成される開口部
を持つ撮影画枠5と、フィルムの巻上げスプール6が設
けられるスプール室7等を有する。撮影画枠5のフィル
ム4の背面側には圧着板8が、そのフィルム巻上げ方向
前方には磁気記録を行う磁気ヘッド9及びパッド10
が、スプール室7には巻上げスプール6に巻上げられる
フィルム4を押さえるフィルムローラ11が配設されて
いる。撮影画枠5のカメラ前方側には不図示の撮影レン
ズ等が配置され、また、本体ボディ1の外周にはカバー
ケース(二点鎖線で示す)が被せられる。
【0010】図2は同カメラのフィルム給送関係の構成
を示す図である。フィルム4には、図示のごとく、各コ
マ14に対応した位置にパーフォレーション穴4aが設
けられており、カメラには、給送されるフィルム4のパ
ーフォレーション穴4aを光学的にカウントするパーフ
ォレーションセンサ15が配置される。また、磁気ヘッ
ド9の位置に対応し、かつ、各コマ14に対応して磁気
記録部4b(トラック)が設けられている。さらに、フ
ィルム4を給送し、巻き取るための給送モータ16が備
えられ、その出力は減速系17及び動力切換機構18を
経て、巻上げスプール6及び巻取りフォーク19に連結
されている。また、給送モータ16の回転量を検出する
ための羽根板20とモータ回転量センサ21とが備えら
れている。
【0011】図3は本カメラで使用されるフィルムカー
トリッジのフィルム先端部を搬出した状態の概略構成を
示す。カメラに装填される前のフィルムカートリッジ
は、カートリッジ2内にフィルム4が全て収納されてお
り、カメラに装填されて、フィルムを巻取りスプールま
で搬出するイニシャルローディングを行う時には、フィ
ルム4が巻かれている軸を回転駆動してフィルム先端部
を押し出す(フィルム押出し動作)ようにしてカートリ
ッジ2から搬出する。フィルム4には、撮影コマ(フレ
ーム)14に対応して両側にそれぞれパーフォレーショ
ン4aが設けられており、フィルム4は、このパーフォ
レーション4aの各撮影コマに対応するエッジPを基準
にカメラの撮影画枠5(図1)に対して位置決めされ、
撮影コマ14が露光される。また、フィルム先端部に設
けられた磁気トラック4cは、フィルム1本に共通する
データであるリーダ磁気記録部データが記録され、各コ
マ14に対応して設けられた磁気トラック4bには、各
撮影コマに対応するフレームデータが記録される。
【0012】上記カートリッジ2には、フィルムの露光
状況(未露光、露光途中、露光済み、現像済み、等)及
びカートリッジデータを表示する表示手段が設けられて
いる。この表示手段としては、例えば、図12,図13
に示すように、カートリッジ2の端面側にフィルム巻取
軸と一体的に回転するバーコード円板12が設けられ、
カートリッジ2の表示窓2a,2aから覗くバーコード
自体により、フィルム種類、フィルム感度、フィルム枚
数などのカートリッジデータを表示し、同時にフィルム
巻取軸の停止位置によって露光状況を表示するものを用
いることができる。また、カメラ側には、このバーコー
ドを読取る一対のバーコードセンサ34,35(図5)
が異なる回転位相位置に設けられている。
【0013】図4は1コマ巻上げ動作のタイムチャート
である。同図において、SPEはパーフォレーションセ
ンサ15によるパーフォレーション4aの検出信号、S
MPは給送モータ16のモータ回転量センサ21からの
モータパルス信号である。図示のように、パーフォレー
ション信号SPEの第1立上がりエッジからモータパル
スSMPを所定パルス(n)をカウントしてから、磁気
書込みを開始する。給送モータ16による給送速度は、
磁気書込み直前のモータパルスSMPの信号幅(時間)
をモニタして、又はパーフォレーション信号SPEの第
1パルス幅(w)をモニタして計算する。磁気書込みす
べきデータ量は決まっているので、給送速度が所定値の
時に長さ(l)の中に全データを書込むための磁気書込
み信号周波数が決まる。磁気書込みの範囲(l)は1コ
マの所定範囲内に納まるようにする。磁気書込み終了
後、給送モータ16は1回目のブレーキをかけて、一旦
減速し、その後、PWM等の手法により一定速制御を行
い、パーフォレーション信号SPEの第2立上がりエッ
ジ検出時に2回目のブレーキをかけて停止させる。
【0014】図5はカメラ制御のための概略構成のブロ
ック図である。マイクロコンピュータ31(制御マイコ
ンという)は、カメラ全体の制御を行うと共にタイマ機
能32とデータメモリ機能33とを持つ。制御マイコン
31は、モータ回転量センサ21からのモータパルスS
MP、バーコードセンサ34,35からの検出信号、パ
ーフォレーションセンサ15からのパーフォレーション
信号SPE、途中巻戻しスイッチSREW 、カートリッジ
室のイジェクトスイッチSEJT 、レリーズスイッチSRE
L の各種操作スイッチ信号等を受けて、モータドライバ
16aを介して給送モータ16を駆動制御し、また、磁
気ヘッドドライバ9aを介して磁気ヘッド9による磁気
書込み、読出しを行い、表示部36にデータ等を表示す
る。
【0015】図6は、1本のフィルムカートリッジをカ
メラで使用する時のフローである。ステップS11のカ
メラのカートリッジ室開閉、カートリッジ装填及び取出
しは、使用者が手動にて行う。シーケンスAのステップ
S12〜S15は、カートリッジ装填後のカメラで行わ
れるシーケンスである。フィルムカートリッジのフィル
ム出口には遮光扉が設けられていて、この遮光扉が開け
られると、カートリッジ内の機構により巻取り軸のロッ
クが解除されるようになっている。S14のカートリッ
ジ種類判別は、バーコードを読み取ることによって行わ
れ、バーコード自体の解読によりフィルム感度、フィル
ム枚数などの、カートリッジデータを読取ると同時に、
バーコード円板の初期位相を検出することで、カートリ
ッジがカメラに装填された当初のフィルムが未露光であ
るか、露光途中であるか、露光済みであるか等を検出す
る。S15のフィルム押出しは、フィルムの先端部をカ
ートリッジ2(図1)から押し出して巻上げスプール6
まで搬出するイニシャルローディングを行うことであ
る。本実施例では、このフィルム押出し動作中に不具合
が生じた場合に救済を行うようにしている(詳細は後
述)。
【0016】また、本カメラは、フィルムの使用途上に
おいて巻戻しを行ったフィルムカートリッジを再使用す
ることが可能であり、途中巻戻しを行った場合には、カ
ートリッジの表示手段には、「露光途中」の表示がなさ
れる。そのため、再使用に際しては、上記S14のカー
トリッジ種類判別において、「露光途中」であることが
検出されるので、フィルムを未露光コマ位置まで頭出し
の給送を行う。撮影コマに対応する磁気トラック4b
(図3)には、撮影に関するデータが磁気ヘッド9によ
り磁気記録されているので、磁気トラック4bのデータ
信号の有無を検出することにより、未露光コマ位置まで
の給送を行うことができる。
【0017】シーケンスBのステップS16〜S19
は、レリーズ、フィルム巻上げ、巻戻しのシーケンスで
ある。本実施例では、S16のフィルム巻上げ中に不具
合が発生した場合に救済を行うようにしている(詳細は
後述)。S19のカートリッジ状態表示は、フィルムの
巻戻し実行後、カートリッジ巻取り軸の停止位置によっ
て露光済み、露光途中又は未露光等の表示を行う。シー
ケンスCのステップS20,S21は、カートリッジ取
出しシーケンスである。
【0018】上記シーケンスAにおけるフィルム押出し
動作(S15)によるフィルムのイニシャルローディン
グの詳細について、図7及び図8を参照して以下に説明
する。図7(a)(b)(c)(d)は、フィルム押出
し動作時のフィルム先端部がカートリッジ2から押し出
され、巻上げスプール6まで搬出される状況を示してい
る。なお、フィルム先端付近には、フィルムカートリッ
ジ内に完全に収納されているフィルムが押出される時
に、詰まったり空回りして押出し不能となるのを防ぐた
めの切欠き4dが設けられている。
【0019】図8はフィルム押出し処理のフローチャー
トである。この処理においては、まず、モータパルスS
MPを計測するカウンタCMPを0にリセットし、フィ
ルム押出し動作を開始する(#41)。そして、カウン
タCMPは、フィルム先端検知までのフィルム送り量を
計測する。その後、モータパルスSMPの幅が所定時間
(a)より大きいかを判定する(#42)。この判定
は、モータパルスSMPの立下がりエッジ(立ち上がり
エッジでも同じ)から時間(a)を経過しても次の立下
がりが来ない時は、給送モータ16が停止してしまった
と判断するためのもので、判定がYESとなれば、イニ
シャルロード失敗であり、#52以降のイニシャル失敗
の処理へ進む。#42の判定がNOであれば、次に、カ
ウンタCMPの値が所定値よりも大きいかを判定する
(#43)。これは、所定値以上、フィルム押出し動
作を行ってもフィルム先端検知がなされない時に、フィ
ルム押出し失敗と判断するためのものであり、判定がY
ESとなればイニシャルロード失敗であり、上述と同様
に、#52以降のイニシャル失敗の処理へ進む。#43
の判定がNOの場合は、次に、パーフォレーションセン
サ15からの信号の立上がりにより、フィルム先端を検
知したかを調べる(#44)。フィルム先端検知が行え
なければ、#42に戻り、#42〜#43のループの処
理がなされる。
【0020】フィルム先端検知が行えた時は、フィルム
先端通過後のフィルム送り量予測のためにカウンタCM
Pのリセットを行う(#45)。その後、上記#42と
同様のモータパルスSMPの幅判定を行い(#46)、
モータ停止によるイニシャルロード失敗の有無を調べ
る。イニシャルロード失敗の場合は、上述と同様であ
る。次に、カウンタCMPの値が所定値よりも大きい
かを判定する(#47)。これは、フィルム先端付近に
ある切欠き4dをパーフォレーション4aと誤認しない
ように、フィルム先端より所定値の間、パーフォレー
ション検知を行わずに、フィルム押出し動作を続行する
ためのものである。この#47の判定がNOであれば、
#46に戻る。#47での判定は、#45でカウンタC
MPのリセットを行った時点からの経過時間が所定時間
を越えたかどうかの判定で行うことも可能である。
【0021】上記#47の判定がYESとなれば、再
度、上記#42と同様のモータパルスSMPの幅判定を
行い(#48)、さらには、フィルム先端通過後に、所
定値以上、フィルム押出ししても、パーフォレーショ
ン4aの検知がされない時、フィルム押出し失敗と判断
する(#49〜#50)。パーフォレーション4aの検
知は、パーフォレーションセンサ15からの信号の立下
がりにより行う。パーフォレーション4aの検知がなさ
れると、フィルム押出し動作を停止し(#51)、これ
により、第1コマの位置出しが終了する。その後は、レ
リーズ準備動作へ進む。
【0022】イニシャルロード失敗時は、イニシャルロ
ード失敗を表示し(#52)、その後、シーケンスBの
中のフィルムの巻戻し処理(図6のS18)を行う(#
53)。さらに、カートリッジの表示手段(図13のバ
ーコード円板12)の状態表示(停止位相)をセットす
る(#54)。この#54の処理後は、カートリッジ取
出しのシーケンスに進み(#45)、処理を終了する。
イニシャルロード失敗時は、カートリッジ状態表示セッ
ト(#54)において、上記シーケンスAの中のS14
でのカートリッジ種別判別による当初のカートリッジの
使用状態の判別内容と同じ表示(同じ停止位相)に戻
す。イニシャルロード失敗は未だ実使用状態に入る前の
不具合であるから、このように元に戻した方が、フィル
ムカートリッジを有効に利用できて望ましい。
【0023】次に、シーケンスBの中のフィルム巻上げ
処理(図6のS16)について図9及び図10を参照し
て説明する。この巻上げ処理中には、各撮影コマの磁気
記録部に撮影に関する情報の磁気書込みも行う。まず、
巻上げ中のモータ総駆動量をモニタするために、モータ
パルスSMPを計数するカウンタCMPを0にリセット
してから、巻上げを開始する(#61)。次に、磁気書
込み開始点を、第1のパーフォレーション4aのエッジ
を基準にモータパルスSMPのカウント数で決めるため
に、パーフォレーション信号SPEの立上がりエッジを
検出して、モータパルスSMPのカウンタCMPの値を
カウンタCMP1にメモリする(#62,#65)。
【0024】#62の判定がNO、つまり、パーフォレ
ーション信号SPEの立上がりエッジが検出されるまで
は、カウンタCMPの値が所定値(b)より大きくなっ
たかを判定する(#64)。これは、1コマ巻上げに充
分な駆動量(モータパルスSMP数にしてbパルスと予
め設定)だけモータ駆動しても、巻上げ処理を終了でき
ない時は、巻上げ系の故障と判断するためである。この
#64の判定がYESとなれば、故障処理ルーチン#9
0へ移行する。#64の判定がNOであれば、モータパ
ルスSMPの幅が予め設定した時間(a)よりも大きく
なったかを判定する(#63)。これは、モータパルス
SMPの立下がりエッジ(立上がりエッジでも同じ)か
ら、時間(a)を経過しても次の立下がりエッジが来な
い時、給送モータが停止してしまったと判断するためで
ある。
【0025】上記#65の後は、カウントCMPとCM
P1の値の差が所定値(c)以上となったかを判定する
(#66)。これは、第1のパーフォレーション4aの
エッジからモータパルスSMPで所定パルス(c)分だ
け巻上げしたら、磁気書込みを開始するためのものであ
る。この所定パルス数(c)は、図4のnに対応して予
め設定される。#66の判定がNOであれば、上記#6
4,#63と同様の故障判定処理を行う(#67,#6
8)。#66の判定がYESとなれば、書込み直前のモ
ータパルスSMP幅又は第1のパーフォレーション信号
SPEの信号幅から巻上げ速度を検出して、磁気書込み
の周波数を決定し、磁気書込みを行う(#69,#7
0)。次に、モータパルスSMPの時間幅が予め決めた
所定値(d)より大きいかを判定し(#71)、大きい
時は、安定な磁気書込みができないような低速度である
と判断して、#90の故障処理へ移る。上記の値(a)
と値(d)とは、a>dであるので、モータパルスSM
Pの時間幅がaよりも大きいかの判断は不要となる。次
に、磁気書込みが終了する前に、第2のパーフォレーシ
ョン信号SPEが来た場合は、1コマの磁気書込み範囲
を越えてしまったと判断して、#90の故障処理へ移る
(#72)。
【0026】第2のパーフォレーション信号SPEが来
ていなければ、上記#64と同様にカウンタCMPの値
が所定値(b)より大きくなったかを判定して(#7
3)、異常がなければ、磁気書込みが終了したかを調べ
る(#74)。記録すべきデータを全て書込むまでは、
#70〜#74のループを処理し、磁気書込みが終了し
たら、磁気書込み範囲内に全てのデータを書込めたかど
うかを、パーフォレーション信号SPEの立下がりエッ
ジまでの巻上げ量(モータパルスSMPのカウント値)
で確認するために、磁気書込み終了時のモータパルスS
MPの計測数をカウンタCMP2にメモリする(#7
5)。
【0027】その後、フィルム給送を停止させるまでに
給送モータ16には2段階でブレーキをかけるが、その
際の第1ブレーキと第2ブレーキの間で行う一定速度巻
上げの速度Vcに合わせて時間(e)を予め設定してお
き、モータパルスSMPの幅が所定値(e)よりも大き
いかを調べる(#81)。その結果、巻上げ速度>Vc
の時は、巻上げ方向のモータ通電を継続する(#8
2)。巻上げ速度≦Vcの時は、モータブレーキをかけ
る(#83)。このブレーキは、短絡ブレーキ、又は、
逆通電ブレーキ(第1ブレーキ及び定速巻上げのための
ブレーキ)である。さらに、磁気書込み終了から、第2
のパーフォレーション信号SPEの立下がりエッジまで
の巻上げ量が、モータパルスSMPのカウント値で所定
値(f)以下の時は、磁気書込み範囲をオーバしたと判
断して、#90の故障処理へ移る(#84,#85)。
さらに、#64,#63と同様に、モータパルスSMP
の幅が所定値(a)よりも大きくないか、カウンタCM
Pの値が所定値(b)よりも大きくないかを調べて(#
86,#87)、異常があれば#90の故障処理へ移る
が、異常がなければ、第2のパーフォレーション信号S
PEの立上がりエッジが検出されるまで(#88)、#
81に戻って同上処理を繰り返す。同信号SPEの立上
がりエッジが検出されたら、第2ブレーキをかけて(#
89)、フィルムを停止させ、処理を終了する。このブ
レーキも短絡ブレーキ、又は、逆通電ブレーキでよい。
【0028】次に、フィルム巻上げ中における#90の
故障処理ルーチンについて、図11を参照して説明す
る。この処理に入ると、モータにブレーキをかけて、巻
上げ中止を行い(#91)、次いで、巻上げ失敗の表示
を行い(#92)、巻戻し処理を行う(#93)。この
処理は、上述したフィルム押出し処理におけるイニシャ
ルローディング失敗時の巻戻し(#53)と同等であ
る。その後、カートリッジの表示手段(バーコード円板
12)におけるカートリッジ状態表示(停止位相)を露
光済み位置にセットする(#94)。フィルム巻上げ中
にモータ停止や書込み異常により故障したのであるか
ら、磁気記録等が不良になっている可能性が高い。従っ
て、磁気信号の有無によって未露光コマの頭出しを行う
「露光途中」の表示にすることは問題があり、「露光済
み」にセットする方が望ましい。また、異常検出時に、
元々の巻上げ開始位置まで一旦フィルムを巻戻してか
ら、再度巻上げシーケンスをやり直す方法もある。しか
し、フィルムの給送位置の判断を上述のようにパーフォ
レーション基準で行っているために、例えば、異常停止
した位置がたまたまパーフォレーションのエッジ部であ
った場合などでは、動作再開時に僅かな振動などでフィ
ルムが前後に揺れてパーフォレーションエッジ移動によ
る偽の信号が発生しやすく、正確なフィルム給送位置の
判断を誤る可能性が高い。従って、誤ったやり直しシー
ケンスを実行するよりは、一旦巻戻して「露光済み」に
セットする方が望ましい。
【0029】なお、本発明は上記実施例構成に限られ
ず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能で
ある。例えば、上記では、磁気記録を行うフィルムカー
トリッジを使用する場合について説明したが、光学的に
情報を写し込むフィルムカートリッジであっても同様に
適用可能である。また、フィルムカートリッジのフィル
ム状態を表示する表示手段の構成は、バーコード以外に
も○や×のように視覚的に読取ることができる符号な
ど、任意の形態を採用し得る。
【0030】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
カートリッジ内に収納されたフィルム先端部を押し出す
ようにしてカートリッジから搬出する方式のフィルムカ
ートリッジを用いるカメラにおいて、フィルム巻上げ動
作が正常に行えなかった場合に、フィルムを巻戻すと共
に、露光状況を示す表示手段の表示内容を露光済みにセ
ットすることにより、途中露光等の表示にする場合より
も、二重露光等を起こすようなことがなくなり、それま
で撮影した内容を確実に保全することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例によるカメラの概略横断面図である。
【図2】同カメラのフィルム給送関係の構成を示す図で
ある。
【図3】本カメラで使用されるフィルムカートリッジの
フィルム先端部を搬出した状態の概略構成を示す図であ
る。
【図4】1コマ巻上げ動作のタイムチャートである。
【図5】カメラ制御のための概略構成のブロック図であ
る。
【図6】1本のフィルムカートリッジをカメラで使用す
る時のフロー図である。
【図7】フィルム押出し動作時のフィルム先端部がカー
トリッジから押し出され、巻上げスプールまで搬出され
る状況を示す図である。
【図8】フィルム押出し処理のフローチャートである。
【図9】フィルム巻上げ処理のフローチャートである。
【図10】フィルム巻上げ処理のフローチャートであ
る。
【図11】フィルム巻上げ中における故障処理ルーチン
を示す図である。
【図12】フィルムカートリッジの斜視図である。
【図13】表示手段の平面図である。
【符号の説明】
2 フィルムカートリッジ 4 フィルム 12バーコード円板(表示手段) 14 コマ 16 給送モータ(フィルム搬出手段) 31 制御マイコン(異常検出手段、制御手段) 34,35 バーコードセンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジ内にフィルムが収納され、
    フィルムの先端部を押し出すようにしてカートリッジか
    ら搬出すると共にフィルムの露光状況を表示する表示手
    段を有するフィルムカートリッジを使用するカメラにお
    いて、 レリーズ動作後にフィルムを1コマ分巻上げるフィルム
    巻上げ手段と、 この巻上げ手段によるフィルム巻上げ中に、撮影に関す
    る情報をフィルム上に書き込む情報書き込み手段と、 上記フィルム巻上げ手段によるフィルムの巻上げ動作が
    正常に行われなかったことを検出する異常検出手段と、 この異常検出手段により巻上げ動作異常が検出された時
    にはフィルムの巻上げ動作を中止し、巻き戻しを行うと
    共に上記表示手段の表示を露光済みの表示状態にセット
    する制御手段とを備えたことを特徴とするフィルムカー
    トリッジを使用するカメラ。
JP8038786A 1996-01-30 1996-01-31 フィルムカートリッジを使用するカメラ Pending JPH09211620A (ja)

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JP8038786A JPH09211620A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 フィルムカートリッジを使用するカメラ
US08/790,983 US5940636A (en) 1996-01-30 1997-01-29 Apparatus using a film cartridge having an indicator for indicating an exposure condition of a film

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