JPH07238695A - 住宅における居室玄関構造 - Google Patents

住宅における居室玄関構造

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JPH07238695A
JPH07238695A JP5457494A JP5457494A JPH07238695A JP H07238695 A JPH07238695 A JP H07238695A JP 5457494 A JP5457494 A JP 5457494A JP 5457494 A JP5457494 A JP 5457494A JP H07238695 A JPH07238695 A JP H07238695A
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entrance
outer corridor
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house
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Naoki Okajima
直樹 岡島
Masami Yoneuchi
理美 米内
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Aakitekutsu & Assoc Kk
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Abstract

(57)【要約】 【目的】住宅の外廊下側で安全性とプライバシー確保し
て且つ採光及び換気を得る。 【構成】玄関部5と隔壁部12を介して外廊下3と離隔
する形の居室空間10を形成し、玄関部5の居室空間1
0側にドア9を、また外廊下3側に門扉6を、床31と
天井32を繋ぐ形で開閉施錠自在に設ける。この際、門
扉6の幅W2はドア9の幅W1より幅広にし、該ドア9
と門扉6間に連絡壁34、34を、該ドア9から門扉6
に向けて末広がりになるよう設け、該連絡壁34に開閉
窓11を設ける。 【効果】開閉窓11は外廊下3に向いた形で斜めになる
ので、採光が得やすい。また、開閉窓11を開けても、
門扉6より玄関部5側は外廊下3から見えないので、安
全に換気出来る。窓の面格子や防火扉は不要になるの
で、外観も美しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマンション等の居住用の
住宅において片廊下型のものに適用するに好適な、住宅
における居室玄関構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マンション等の居住用の集合住宅
において、各住宅の外廊下に面した部分の窓では、プラ
イバシー確保の目的や防犯上の理由から、該窓を不透明
なガラスにしたり、室内側からカーテンで覆ったりする
形で、該外廊下を通行する人の視線を避ける例が多く、
また、当該窓の開放は殆ど行われない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これでは、外
廊下に面した居室の採光や換気が十分に確保され得な
い、という不都合があった。そこで、このような外廊下
に面した窓には、該窓を開放しても人の侵入を阻むこと
が出来るように面格子が嵌め込まれることがあるが、こ
うした面格子は檻のようで、これを外廊下側から見たと
きに、外観が悪い。そこで、本発明は、上記事情に鑑
み、居住者の安全性及びプライバシーを確保して且つ、
十分なる採光や換気を確保することが出来、美観に優れ
た、住宅における居室玄関構造を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、複数の住
宅(1a)と該複数の住宅(1a)を相互に接続する外
廊下(3)を有し、前記複数の住宅(1a)の各内部に
は居室空間(10)が、該住宅(1a)の前記外廊下
(3)側に設けられた壁部(12)及び玄関部(5)を
介して該外廊下(3)と離隔する形で形成された、集合
住宅(1)の各住宅(1a)において、前記玄関部
(5)に第1扉(9)を、前記居室空間(10)を該玄
関部(5)に対して開閉施錠自在な形で設け、前記玄関
部(5)の前記第1扉(9)より外廊下(3)側に第2
扉(6)を、該玄関部(5)を該外廊下(3)に対して
開閉施錠自在な形で設け、また、前記第2扉(6)は前
記第1扉(9)より幅広に設け、前記玄関部(5)の前
記第1扉(9)と第2扉(6)間に連絡壁(34、3
4)を、該第1扉(9)から前記第2扉(6)に向けて
末広がりになるよう設け、前記連絡壁(34)に採光窓
(11)を設けて、構成される。また、本発明は、複数
の住宅(1a)と該複数の住宅(1a)を相互に接続す
る外廊下(3)を有し、前記複数の住宅(1a)の各内
部には居室空間(10)が、該住宅(1a)の前記外廊
下(3)側に設けられた壁部(12)及び玄関部(5)
を介して該外廊下(3)と離隔する形で形成された、集
合住宅(1)の各住宅(1a)において、前記玄関部
(5)に第1扉(9)を、前記居室空間(10)を該玄
関部(5)に対して開閉施錠自在な形で設け、前記玄関
部(5)の前記第1扉(9)より外廊下(3)側に第2
扉(6)を、該玄関部(5)を該外廊下(3)に対して
開閉施錠自在な形で設け、また、前記第2扉(6)は前
記第1扉(9)より幅広に設け、前記玄関部(5)の前
記第1扉(9)と第2扉(6)間に連絡壁(34)を、
該第1扉(9)から前記第2扉(6)に向けて末広がり
になるよう設け、前記連絡壁(34)に第3扉(23)
を、開閉施錠自在な形で設けて、構成される。また、本
発明において、前記玄関部(5)には階段部(7a)
を、前記外廊下(3)側から前記居室空間(10)側に
向けて昇る形で設けて、構成される。また、本発明にお
いて、前記第2扉(6)には視線遮蔽手段(60)を設
けて、構成される。また、本発明において、前記壁部
(12)の内部には設備スペース(16)を、第1仕切
り壁(13)を介して前記居室空間(10)と仕切った
形で、且つ第2仕切り壁(15)を介して前記外廊下
(3)と仕切った形で設けて、構成される。さらに、本
発明において、前記第2仕切り壁(15)は、前記第2
扉(6)と前記外廊下(3)に沿って直状に並ぶように
配置して、構成される。また、本発明において、前記居
室空間(10)には水回り設備設置空間(10c)を、
前記壁部(12)に面して設けて、構成される。また、
本発明において、前記居室空間(10)には水回り設備
設置空間(10c)を、前記第3扉(23)側の前記壁
部(12)に面して設けて、構成される。なお、( )
内の番号等は、図面における対応する要素を示す、便宜
的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定
拘束されるものではない。以下の作用の欄についても同
様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、居室空間(1
0)の玄関部(5)に接する位置に、連絡壁(34)に
沿って斜めに向いた採光窓(11)が配置するように作
用する。また、本発明は、居室空間(10)の玄関部
(5)に接する位置に、第3扉(23)が、連絡壁(3
4)に沿って斜めに向いて配置するように作用する。ま
た、本発明において、階段部(7a)によって、居室空
間(10)の床(31b)のレベルは外廊下(3)の床
(31a)のレベルより高く配置するように作用する。
また、本発明において、視線遮蔽手段(60)は視線
(L1)が第2扉(6)を通過するのを阻止するように
作用する。また、本発明において、住宅(1a)に必要
な設備類を設備スペース(16)に収納するように作用
する。さらに、本発明において、壁部(12)の外廊下
(3)側と第2扉(6)が直状に並んで、該外廊下
(3)側に飛び出さないように作用する。また、本発明
において、水回り設備設置空間(10c)は、壁部(1
2)を介して外廊下(3)と離隔するように作用する。
また、本発明において、第3扉(23)を開けることに
よって、水回り設備設置空間(10c)を玄関部(5)
に対して開放出来るようにも作用する。
【0006】
【実施例】図1は本発明による住宅における居室玄関構
造の一実施例を用いた住宅の一例を示す平面図、図2は
図1に示す住宅における玄関部の断側面図、図3は図1
のIII矢視図、図4は図3に示す住宅における居室玄関
構造の他の実施例を示す図、図5は本発明による住宅に
おける居室玄関構造の別の実施例を示す平面図、図6は
本発明による住宅における居室玄関構造のさらに別の実
施例を示す図である。
【0007】マンション等の集合住宅1には、図1に示
すように、その各々が居住用の住宅である住戸1aが、
各階ごとに図1左右方向に並ぶ形で複数設けられてお
り、複数の住戸1aの各々は、仕切り壁2によって隣の
住戸1aとの隔絶を図られている。また、集合住宅1の
図1下側に示す外側には外廊下3が、複数の住戸1aを
相互に接続する形の共有部分として、図1左右方向に設
けられており、外廊下3は、図3に示すように、該集合
住宅1の外部30に向けて開放された形になっている。
各住戸1aの内部には居室空間10が、該住宅1aの外
廊下3側に設けられた玄関部5及び、該玄関部5の図1
左右に位置する壁部である隔壁部12を介して、該外廊
下3と離隔する形でそれぞれ設けられている。
【0008】即ち、各住戸1aは、図1下部真中に示す
ように、玄関部5を有しており、玄関部5には第1扉で
ある片開き式のドア9が設けられている。ドア9は、図
2に示すように、建具及び壁等を介して床31と天井3
2を接続する形で設けられており、ドア9は、前記居室
空間10を玄関部5に対して選択的に開放或いは閉鎖す
るように開閉施錠自在になっている。また、玄関部5に
は、図1に示すように、ドア9より外廊下3側に位置す
る第2扉であるアルミニウム製の門扉6が、図2に示す
ように、外壁33及び床框35を介して床31と天井3
2を接続する形で設けられており、門扉6は、玄関部5
を外廊下3に対して開閉施錠自在な形、即ち住戸1aの
内部を外廊下3に対して選択的に隔絶し得るように設け
られている。
【0009】門扉6は、図1又は図3に示すように、4
枚のボード6aによって構成されており、門扉6は、4
枚のボード6aが図1左右方向に移動することによっ
て、開閉自在になっている。また、門扉6は、4枚のボ
ード6aを閉じた状態でその各々の移動を阻止し得るよ
うに施錠自在になっており、門扉6の幅W2は、前記ド
ア9の幅W1より幅広であるように形成されている。さ
らに、門扉6の各ボード6aには、図3に示すように、
アルミ桟木等を格子状に組んでなる格子部6bが設けら
れており、格子部6bは、空気の通過を許容し且つ人間
の通過を阻む大きさの枠組みに形成されている。
【0010】玄関部5のドア9と門扉6の間には、図1
に示すように、該ドア9の左右両端と門扉6の左右両端
をそれぞれ接続する形の連絡壁34、34が、ドア9か
ら門扉6側に向けて(図1下側に示す外廊下3側に向け
て)末広がりになるようにそれぞれ設けられており、玄
関部5においてドア9、門扉6、連絡壁34、34に囲
まれた部分には、アルコーブ部7が、該住戸1aの占有
空間として所定床面積分だけ設けられている。そして、
ドア9の図1上側に示す内側は、住戸1aの前記居室空
間10になっている。さらに玄関部5には、図2に示す
ように、アルコーブ部7に段差が形成された形で階段7
aが、前記外廊下3から居室空間10に向けて昇る形で
設けられており、該階段7aによって、居室空間10側
の床31bは、外廊下3側の床31aより高い位置に配
置する形になっている。
【0011】ところで、居室空間10における外廊下3
に近接した部分には、図1に示すように、前記玄関部5
の左右に振り分けられた形で2ヶの北居室10a、10
bが設けられており、北居室10a、10bの各玄関部
5側には、ガラス窓板をサッシ枠に嵌め込んでなる開閉
自在な開閉窓11が、該北居室10a、10bのそれぞ
れの採光及び換気の目的で採光窓として設けられてい
る。各開閉窓11は、前記連絡壁34、34の各々に嵌
め込まれた形で設けられており、従って、居室空間10
の北居室10a、10bのそれぞれは、開閉窓11を介
して、玄関部5のアルコーブ部7と連通自在になってい
る。なお、連絡壁34、34はドア9から門扉6に向け
て末広がりになるように設けられていることによって、
開閉窓11、11は、外壁33の壁面に対してそれぞれ
角度αをなすように、斜め方向に向いた形で、若干外廊
下3向きのアルコーブ部7に向いた形に配置されてい
る。
【0012】一方、前記隔壁部12、12の各々は、図
1に示すように、前記北居室10a、10bと外廊下3
をそれぞれ隔絶する形になっており、各隔壁部12は、
北居室10a、10b側の内壁面を構成している第1仕
切り壁である内壁13をそれぞれ有している。また、各
隔壁部12において、外廊下3側の壁面を形成する位置
には、第2仕切り壁である扉15がそれぞれ、該外廊下
3の前記外壁33に嵌め込まれた形で設けられている。
そして、各隔壁部12の内部には、設備スペースである
収納空間16が、内壁13を介して居室空間10と仕切
られ、且つ扉15を介して外廊下3と仕切られ形で、そ
れぞれ設けられており、収納空間16は、住戸1aのメ
ータボックスとして検針メータ類が収納されたり、或い
はパイプシャフトになったりしている。なお、各隔壁部
12には窓はなく、各隔壁部12の扉15は、前記門扉
6と外廊下3に沿って直状に並ぶように配置されてい
る。また、北居室10a、10bと対向する形で図1上
部に示す住戸1aの南側には、バルコニー17があり、
住戸1aのバルコニー17に面した位置には、南窓1
9、19が設けられている。
【0013】集合住宅1の住戸1aは、以上のような構
成を有しているので、各住戸1aの居室空間10は、玄
関部5と隔壁部12を介して、外廊下3との離隔が図ら
れている。よって、外廊下3から玄関部5を介して住戸
1aの居室空間10に入室するには、門扉6に加えて、
ドア9(或いは開閉窓11)を開けなければならない。
このため、居室空間10は、それぞれ開閉施錠自在な門
扉6とドア9を介して、外廊下3に対して二重に遮断さ
れた形になり、この結果、高いプライバシーが保持され
る。また、優れた防犯性を維持し得る。即ち、住戸1a
には、外壁33及び床框35或いは建具や壁等を介して
床31と天井32を接続するように設けられた施錠自在
なドア9と門扉6が、2ヶの扉として設けられており、
当該門扉6の格子部6bは人間の通過を阻止し得るよう
になっているので、該門扉6の施錠時には外廊下3から
玄関部5への侵入は出来ない。また、隔壁部12は窓が
ないので、該隔壁部12を介して外廊下3側から北居室
10a、10bへ入室することは出来ない。従って、外
廊下3から住戸1a内への第三者の侵入は確実に阻止さ
れる。また、住戸1aはこのような玄関部5や隔壁部1
2のような構造部分を介して、外廊下3と的確に隔絶さ
れた状態を呈するので、高い遮音性を保持し得る。
【0014】ところで、住戸1aにおいて、居室空間1
0のバルコニー17に面した側の居室では、窓19を介
して採光や換気を図る。一方、北居室10a、10bで
は、玄関部5に設けられたアルコーブ部7を介して採光
や換気を図る。即ち、外廊下3に接する位置に設けられ
た門扉6には格子部6bが、空気の通過を許容する形で
設けられているので、該格子部6bを介して玄関部5の
アルコーブ部7に光39が射し込む。すると、アルコー
ブ部7の左右において外廊下3側向きの末広がりになっ
ている連絡壁34、34に設けられた開閉窓11、11
は、図1に示すように、それぞれ外壁33の壁面に対し
て角度αをなすようになっているので、光39はこうし
た斜め向きの開閉窓11を介して、居室空間10の北居
室10a、10bの広範囲にそれぞれ射し込む。従っ
て、住戸1aにおいて外廊下3側に位置することによっ
て暗い雰囲気になりがちであった北居室10a、10b
を明るい開放的な雰囲気にすることが出来る。また、門
扉6の格子部6bは空気の通過を許容するので、アルコ
ーブ部7には外廊下3側の空気が出入り自在である。そ
こで、玄関部5において各開閉窓11を開放すれば、居
室空間10はアルコーブ部7を介して外廊下3側と連通
した形になって、十分に換気が図られる。
【0015】また、住戸1aは、外壁33及び床框35
を介して床31と天井32を接続する形の門扉6を施錠
すれば、玄関部5と居室空間10全体が外廊下3に対し
て隔絶された形になるので、この状態で、開閉窓11や
ドア9を開けても、該住戸1a内に第三者が侵入するこ
とは出来ない。従って、夏場等には、このように門扉6
を施錠したまま開閉窓11を開けておけば、該門扉6の
格子部6bを介して、十分なる換気を安全な状態下で行
うことが出来る。なお、開閉窓11は斜めを向いてアル
コーブ部7に面した形で各連絡壁34に設けられてお
り、直接外廊下3と面していないので、該開閉窓11を
開けた状態にしても、居室空間10にいる居住者が、外
廊下3を通行する第三者と直接鉢合わせすることはな
い。
【0016】さらに、アルコーブ部7には、階段7aが
設けられていることによって、図2に示すように、住戸
1a側の床31bのレベルは、外廊下3側の床31aの
レベルよりも高い位置に配置している。このため、外廊
下3を通行する第三者の視線が、各住戸1a内の居室空
間10を見下す形になって、該住戸1aの居住者が不快
な気分になることは回避される。即ち、住戸1aでは、
北居室10a、10bの外廊下3に面した部分に窓のな
い隔壁部12を配置させて、該隔壁部12と玄関部5を
利用して安全性と遮音性を高めておき乍ら、先に述べた
ように施錠可能な門扉6及びドア9と、斜め向きの開閉
窓11と、当該床31a、31bのレベル差を有効に利
用して、住戸1aの居住者が、存分に開閉窓11を開放
して、採光及び換気を取り入れることが出来る。
【0017】さらに、玄関部5のアルコーブ部7は、先
に述べたように門扉6の施錠によって、外廊下3に対し
て隔絶された空間になるところから、住戸1aの居住者
は、選択的にアルコーブ部7を用いることが出来る。例
えば、ここに草花の鉢等を置いて、開閉窓11からの鑑
賞を行うことも可能である。また、住戸1aの居室空間
10への出入りの際には、玄関部5において片開き式の
ドア9を開閉しなければならないが、ドア9は、各住戸
1aのアルコーブ部7に開かれる形で開閉されるので、
該ドア9の開閉によって、外廊下3の通行が阻害される
ことはない。なお、門扉6は引き戸式であるので、該門
扉6が開いてもこれがアルコーブ部7や外廊下3を占拠
することはない。また、各住戸1aの玄関部5では、該
住戸1aに所用のある来客をアルコーブ部7に招じ入れ
ることが出来るので、当該来客によって、外廊下3の通
行が阻害されることもない。さらに、来客の種類に応じ
ては、門扉6を施錠したまま居住者が格子部6bを介し
てアルコーブ部7から該来客と応対することも出来るの
で、安全である。
【0018】さらに、住戸1aにおいては、隔壁部12
の内部に形成された収納空間16を設備スペースとし
て、有効に利用することが出来る。即ち、該収納空間1
6には、住戸1a等の居住用住宅に必要なパイプシャフ
トやメータボックス等の設備を収納することが出来、こ
れによって、こうした設備類を居室空間10内に分散配
置させることを避けることが出来る。従って、居室空間
10において、実際に居住者が利用可能なスペースを極
力広くとることが出来る。また、こうした設備類を居室
空間10内に配置させることなく、収納空間16に集約
することによって、住戸1a内の構造的な出張り箇所を
なくして、意匠的にも簡潔な状態にすることが出来る。
即ち、使い勝手の良い居室空間が得られ、居住性に優れ
る。さらに、設備類のメンテナンスを1か所で行えるの
で、都合が良い。
【0019】一方、集合住宅1の外廊下3側から複数の
住戸1a側を見ると、その外観が、図3に示すように、
各住戸1a毎に設けられた玄関部5の門扉6と隔壁部1
2の扉15が、外廊下3に沿って直状に即ち、外壁33
と面一に並ぶ形になって、優れた美観を呈する。特に、
各門扉6には格子部6bが設けられていることによっ
て、スチールドアのような固い雰囲気がなく、また、隔
壁部12は窓がなく、ここから居室空間10への侵入は
不可能なので、該隔壁部12位置に防犯用の面格子を設
ける必要がない。この結果、外廊下3側から見たとき
に、簡潔な雰囲気の外観にすることが出来る。また、住
戸1aに必要な設備類は先に述べたように、扉15より
居室空間10側に位置する隔壁部12内部の収納空間1
6に収納されるので、こうした設備類が外廊下3に配置
することもない。従って、外廊下3に障害物がないの
で、通行が楽であり、また、意匠的にも優れる。
【0020】なお、住戸1aにおいて、一層のプライバ
シー確保を望む場合には、図4に示すように、門扉6に
視線遮蔽手段として目隠し60を設けても構わない。即
ち、図4に示す住戸1aにおいては、門扉6の各ボード
6aに不透明な樹脂板等からなる目隠し60が展設され
ており、各目隠し60は外廊下3を通行する成人40の
視線L1に対応する高さに設けられている。すると、住
戸1aは、先に述べたように居室空間10側の床31b
が外廊下3側の床31aより高くなっていることに加え
て、目隠し60があることによって、外廊下3側からの
視線L1が門扉6を通ることを確実に遮られる形にな
る。従って、開閉窓11やドア9を開けたままにしてお
いても、外廊下3側の視線L1に覗き見されることがな
い。すると、住戸1aは、先に述べたように採光及び換
気が自在に図られ得ることに加えて、より一層高いプラ
イバシーが確保されることが出来る。また、覗き見され
ないので、安全である。なお、上述した目隠し60は、
視線遮蔽手段の一例であり、該視線遮蔽手段は、その他
の形態のものが門扉6に設けられていても差し支えな
い。
【0021】なお、上述した実施例においては、玄関部
5に設けられる連絡壁34、34が、左右対照的に末広
がりになっている例を述べたが、こうした連絡壁34、
34は、必ずしもシンメトリーになっている必要はな
い。従って、左右の開閉窓11、11の各々が外壁33
の壁面に対してなす角度αは、異なる値を呈していても
構わない。また、開閉窓11は一方の連絡壁34のみに
あっても良い。また、実施例においては、ドア9が片開
き式のドアで、門扉6が引き戸式である例をのべたが、
該ドア9等の第1扉及び門扉6等の第2扉の構成は、こ
れに限定されるものではない。
【0022】さらに、実施例においては、居室空間10
の外廊下3に面した部分が北居室10a、10bになっ
ている例を述べたが、住戸1aには、図5に示すよう
に、居室空間10内の外廊下3に近接した部分に、水回
り設備設置空間である水回りスペース10cが、壁部で
ある隔壁部12に面した形で設けられていても良い。こ
うした水回りスペース10cには、洗面台26、洗濯機
設置用の防水パン27、キッチンユニット29等の水回
り設備が設置される。すると、このような水回りスペー
ス10cは、通常、居住者が第三者に見られることを嫌
う極めてプライベートなスペースであるが、図5に示す
水回りスペース10cは外廊下3との間を隔壁部12を
介して離隔されているために、該外廊下3を通行する第
三者によってここが覗き見されることがない。また、水
回りスペース10cの水回り設備には、先に述べたよう
に隔壁部12内に形成される収納空間16をパイプシャ
フトとしての給排水が可能なので、配管構造が簡潔にな
る。そして、図5に示す住戸1aの水回りスペース10
cは、先に述べたように連絡壁34に設けられた開閉窓
11を介して玄関部5のアルコーブ部7と連通すること
が出来るので、該開閉窓11を介して水回りスペース1
0cの採光及び換気を十分に図ることが出来る。従っ
て、水回りスペース10cは外廊下3に対して隔絶され
ていながら、開放感が高い。
【0023】さらに、上述した実施例においては、ドア
9と門扉6間に設けられた連絡壁34に採光用の開閉窓
11が設けられている例を述べたが、住戸1aには、図
6に示すように、該ドア9と門扉6間の連絡壁34に第
3扉として勝手ドア23が設けられている場合もある。
図6に示す住戸1aにおいては、居室空間10の玄関部
5に面した位置に第3扉として勝手ドア23が設けられ
ており、また、居室空間10内の勝手ドア23側の前記
隔壁部12に面した部分には、上述して図5に示したと
同様の水回りスペース10cが設けられている。する
と、図6に示す水回りスペース10cでは、隔壁部12
によって外廊下3に対して隔絶された状態でありなが
ら、勝手ドア23を介して、玄関部5のアルコーブ部7
と自在に連通出来る。即ち、勝手ドア23により水回り
スペース10cの採光及び換気を図ることが出来る。こ
れに加えて、勝手ドア23を開ければ、居住者が、水回
りスペース10cと玄関部5を自在に行き来することが
出来る。従って、居住者が水回りスペース10cにいる
ときに、いちいちドア9側に回らなくても勝手ドア23
によって、玄関部5に出ることが出来る。また、こうし
た水回り設備で必要な生活用品は、ドア9を介すること
なく勝手ドア23を介して該水回りスペース10cに搬
入できる。さらに、勝手ドア23は、ドア9と門扉6間
において末広がりになっている連絡壁34に設けられる
ことによって、図6に示すようにドア9と勝手ドア23
が互いに対して干渉せずに大きく開放されることが可能
である。そして、これを行っても、門扉6を閉めておけ
ば、外廊下3から居住者が覗き見されることがない。
【0024】なお、上述した例においては、水回りスペ
ース10cが、洗面台26や防水パン27、キッチンユ
ニット29等が設置されたユーティリティやキッチンで
ある例を述べたが、該水回りスペース10cは、浴室や
トイレであっても構わない。さらに、居室空間10にお
いて外廊下3に面した部分の使用用途は、実施例で述べ
た用途に限定されることはなく、任意である。また、実
施例においては、隔壁部12、12のそれぞれの内部に
設備スペースとして収納空間16を、内壁13、扉15
によって囲まれた空間として設けた例を述べたが、該収
納空間16等の設備スペースの形状及びその配設位置は
任意であり、また、必ず設けられなければならないもの
でもない。また、該設備スペースを設けた場合にも、必
ず全ての設備をここに収納しなければならないわけでは
ない。また、集合住宅1には、その各々が住宅である住
戸1aが、図1左右方向に並ぶ形で複数設けられてい
て、該複数の住戸1aを相互に接続するための外廊下3
が常に図1に示すように真っ直に形成されているとは限
らない。即ち、外廊下3は屈曲していても構わない。ま
た、集合住宅1における1階層には、1ヶの住戸1aし
かない場合もある。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の住戸1a等の住宅と該複数の住宅を相互に接続する
外廊下3を有し、前記複数の住宅の各内部には居室空間
10が、該住宅の前記外廊下3側に設けられた隔壁部1
2等の壁部及び玄関部5を介して該外廊下3と離隔する
形で形成された、集合住宅1の各住宅において、前記玄
関部5にドア9等の第1扉を、前記居室空間10を該玄
関部5に対して開閉施錠自在な形で設け、前記玄関部5
の前記第1扉より外廊下3側に門扉6等の第2扉を、該
玄関部5を該外廊下3に対して開閉施錠自在な形で設
け、また、前記第2扉は前記第1扉より幅広に設け、前
記玄関部5の前記第1扉と第2扉間に連絡壁34、34
を、該第1扉から前記第2扉に向けて末広がりになるよ
う設け、前記連絡壁34に開閉窓11等の採光窓を設け
て構成したので、居室空間10の玄関部5に接する位置
に、連絡壁34に沿って斜めに向いた採光窓を配置する
ことが出来る。すると、住宅の居室空間10は、扉が二
重になっている玄関部5と壁部を介して外廊下3と離隔
されているので、防犯性が高く、また遮音性能に優れ
る。そして、玄関部5の第1扉と第2扉間には、連絡壁
34に沿って斜めに向いた採光窓が配置しているので、
該採光窓を介して、玄関部5の光を居室空間10側に存
分に取り入れることが出来る。特に、採光窓は、第1扉
から第2扉に向かって末広がりになっている連絡壁3
4、34に設けられることによって、外廊下3に向いた
形で、大面積に形成され得る。従って、第2扉を介して
外廊下3側から玄関部5に射し込んだ光を、該採光窓に
より好適に捉えることが出来る。この結果、従来は、居
室空間10において、玄関部5側即ち外廊下3側に隣接
して暗くなりがちであった部分に十分な採光を確保し
て、明るく開放的な雰囲気にすることが出来る。また、
採光窓を開ければ、外廊下3と連通自在な玄関部5側の
新鮮な空気を、いつでも居室空間10に取り入れること
が出来る。従って、換気性にも優れる。なお、採光窓
は、第1扉と第2扉間において斜めになっているので、
直接外廊下3に面していない。また、採光窓がある玄関
部と外廊下3の間には第2扉がある。従って、当該採光
窓を介して外廊下3から覗き見されることはない。な
お、玄関部5では、第2扉を閉めておけば、該玄関部5
及び居室空間10が、外廊下3に対して閉鎖された状態
になるので、この状態で、第1扉を開けて、居室空間1
0を玄関部5に開放させれば、該居室空間10は、外廊
下3に対して閉鎖されて安全な状態のまま、第1扉より
外側にある玄関部5に対して自由に開放される。また、
第1扉を閉めておけば、居室空間10は玄関部5に対し
て閉鎖されるので、この状態で、第2扉を開けても、居
室空間10は外廊下3と連通しない。従って、外廊下3
から居室空間10が見えない。さらに、第1扉及び第2
扉を共に閉鎖施錠しておけば、居室空間10は、閉鎖さ
れた玄関部5を介して外廊下3に対して二重に遮断閉鎖
された形になる。従って、居室空間10は、極めて高い
安全性と閉鎖性を選択的に保持し得る。このように、本
発明によれば、住宅の玄関部5において、第1扉と第2
扉を選択的に開閉することによって、居住者の安全性及
びプライバシー確保に努めながら、先に述べたように、
外廊下3に面した部分の採光と換気を存分に図ることが
出来る。従って、従来の片廊下型のマンションで問題に
なっていたような、住宅の機密性を保持しながら該片廊
下即ち外廊下3に面した居室部分の採光及び換気を図る
という問題を、極めて的確に解決することが出来る。ま
た、本発明による居室玄関構造を適用した住宅では、先
に述べたように玄関部5に設けられた2ヶの扉によっ
て、安全性やプライバシーの確保が十分に図られるの
で、外廊下3に面した位置に堅牢な防火扉や窓の面格子
を設ける必要がなくなる。即ち、住宅の外廊下3側の外
観意匠の設計の自由度が増す。そして、こうした画一的
で冷たい印象の防火扉や面格子を廃止することによっ
て、外廊下3側から見た住宅の外観を、暖かく、美観に
優れたものにすることが出来る。特に玄関部5において
は、連絡壁34、34を第1扉から第2扉に向けて末広
がりになるように形成することによって、該玄関部5の
構造が、外廊下3に向けて開放された形になっているた
めに、該玄関部5付近の意匠もこれに応じて開放的なも
のに出来る。これによってさらに、住宅を開放的で明る
い雰囲気の外観にすることが出来る。
【0026】また、本発明は、複数の住戸1a等の住宅
と該複数の住宅を相互に接続する外廊下3を有し、前記
複数の住宅の各内部には居室空間10が、該住宅の前記
外廊下3側に設けられた隔壁部12等の壁部及び玄関部
5を介して該外廊下3と離隔する形で形成された、集合
住宅1の各住宅において、前記玄関部5にドア9等の第
1扉を、前記居室空間10を該玄関部5に対して開閉施
錠自在な形で設け、前記玄関部5の前記第1扉より外廊
下3側に門扉6等の第2扉を、該玄関部5を該外廊下3
に対して開閉施錠自在な形で設け、また、前記第2扉は
前記第1扉より幅広に設け、前記玄関部5の前記第1扉
と第2扉間に連絡壁34を、該第1扉から前記第2扉に
向けて末広がりになるよう設け、前記連絡壁34に勝手
ドア23等の第3扉を、開閉施錠自在な形で設けて構成
したので、居室空間10の玄関部5に接する位置に、第
3扉が、連絡壁34に沿って斜めに向いて配置すること
が出来る。すると、住宅の居室空間10は、上記した第
1扉に加えて、第3扉によっても選択的に玄関部5に開
放される。特に第3扉は、斜め向きの連絡壁34に設け
られることによって、第1扉と第3扉が干渉することが
ない。このため、両方の扉を同時に大きく開放すること
が可能である。これを行うことによって、居室空間10
の外廊下3に面した部分の採光及び換気を図ることが出
来る。そして、このように居室空間10を玄関部5に開
放しても、第1扉より外廊下3側に設けられた第2扉を
閉めておけば、居室空間10は外廊下3と離隔されてい
るので、防犯性が高い。また、住宅における外廊下3側
には、2ヶの扉(即ち第1扉と第3扉)が並ぶことなく
第2扉が配置する形になるため、美観が損なわれること
がない。さらに、玄関部5から居室空間10への出入り
に2ヶの扉が使用出来ることによって、住宅における居
室設計プランの自由度が高くなる。
【0027】また、本発明において、前記玄関部5には
階段7a等の階段部を、前記外廊下3側から前記居室空
間10側に向けて昇る形で設けて構成すると、階段部に
よって、居室空間10の床31bのレベルは外廊下3の
床31aのレベルより高く配置することが出来る。する
と、居室空間10にいる住宅の居住者は、外廊下3を通
行する第三者より高い位置で生活することが出来る。こ
のため、先に述べたように第1扉や第2扉を開放して
も、居室空間10にいる居住者が外廊下3の通行人によ
って見下ろされる形で覗かれることはない。また、採光
窓が設けられる連絡壁34のレベルも外廊下3の床31
aのレベルより高くなる。従って、採光窓に光が入りや
すくなり、これによって、一層の採光が得られる。よっ
て、住宅の居住性はさらに質の高いものへと向上する。
【0028】また、本発明において、前記門扉6等の第
2扉には目隠し60等の視線遮蔽手段を設けて構成する
と、視線遮蔽手段は視線L1が第2扉を通過するのを阻
止することが出来る。すると、外廊下3を通過する第三
者が第2扉を介して玄関部5を覗き見することは出来な
い。従って、先に述べたように採光や換気の目的をもっ
て玄関部5に設けておく採光窓を、大きく形成しておい
ても、外廊下3側から居室空間10が見えない。よっ
て、住宅における機密性を一層高めた形で、開放感に優
れた大きな採光窓を採用して、十分なる採光及び換気を
確保することが可能となる。
【0029】また、本発明において、前記隔壁部12等
の壁部の内部には収納空間16等の設備スペースを、内
壁13等の第1仕切り壁を介して前記居室空間10と仕
切った形で、且つ扉15等の第2仕切り壁を介して前記
外廊下3と仕切った形で設けて構成すると、住宅に必要
な設備類を設備スペースに収納することが出来る。する
と、住宅に必要とされるパイプシャフトやメータボック
ス等の設備類を、設備スペースに一括して収納すること
によって、居室空間10内や外廊下3にこうした設備収
納用の構造部分を配置させる必要がなくなる。従って、
居室空間10において実際に利用可能なスペースが増
え、また、外廊下3にその通行の障害となるような設備
スペースを設けてなくてすむ。よって、美観に優れ、ま
た、外廊下3の通行人が設備類にぶつかる危険性がな
く、安全性が高い。また、このような設備を上記壁部の
内部の設備スペースに一括収納することによって、該収
納された設備類のメンテナンスを1ヶ所で集約して行う
ことが出来、便利である。
【0030】さらに、本発明において、前記扉15等の
第2仕切り壁は、前記門扉6等の第2扉と前記外廊下3
に沿って直状に並ぶように配置して構成すると、前記隔
壁部12等の壁部の外廊下3側と第2扉が直状に並ん
で、該外廊下3側に飛び出さない。従って、上述したよ
うに住宅に必要な設備類を収納空間16等の設備スペー
スに一括収納出来るという利便性に加えて、外廊下3側
から見たときに、住戸1a等の住宅の玄関5側の外壁が
凹凸することなく一直線状に並ぶ形になり、非常に簡潔
な外観を呈する。また、外廊下3自体の意匠も美しくな
る。従って、さらに一層美的でありながら、先に述べた
ように暖かく開放的な雰囲気の外観を呈することが可能
となる。
【0031】また、先に述べたように連絡壁34に開閉
窓11等の採光窓が設けられた住宅における居室玄関構
造において、前記居室空間10に水回りスペース10c
等の水回り設備設置空間を、前記隔壁部12等の壁部に
面して設けると、水回り設備設置空間は、壁部を介して
外廊下3と離隔することが出来る。すると、住宅におい
ては、通常、ユーティリティ、キッチン、トイレ、浴室
等の水回り設備設置スペースを外廊下3側に面した位置
に配置させると、該外廊下3から見え易くなるので、居
室空間の真中部分に配置させることが多かった。ところ
がこうすると、該水回り設備設置空間のための照明及び
換気設備も居室空間の真中に設ける必要が生じる、とい
う問題があった。しかし、本発明によれば、水回り設備
設置空間が外廊下3から見えないようにした上で、水回
り設備設置空間の採光と換気を、採光窓を介して玄関部
に求めることが可能となる。よって、外廊下3に対して
は遮蔽されていて、且つ開放的な水回り設備設置空間が
得られるので、一層居住性が高くなる。
【0032】また、先に述べたように連絡壁34に勝手
ドア23等の第3扉を設けた住宅における居室玄関構造
において、前記居室空間10に水回りスペース10c等
の水回り設備設置空間を、前記第3扉側の前記隔壁部1
2等の壁部に面して設けると、第3扉を開けることによ
って、水回り設備設置空間を玄関部5に対して開放する
ことが出来る。すると、水回り設備設置空間は、壁部を
介して外廊下3に対して遮蔽されていながら、第3扉を
介して玄関部5に連通自在な形で、該玄関部5によって
十分な換気と採光を図ることが出来る。即ち、外廊下3
からは見えなくて、且つ開放的な雰囲気をもった空間が
得られる。また、このように第3扉側の壁部に面した部
分をユーティリティ、キッチン等の水回り設備設置空間
にしておけば、前記第1扉を利用することなく第3扉を
利用して、玄関部5から該水回り設備設置空間に出入り
することが出来るので、非常に便利である。よって、快
適で且つ便利な居住性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による住宅における居室玄関構造の一実
施例を用いた住宅の一例を示す平面図である。
【図2】図1に示す住宅における玄関部の断側面図であ
る。
【図3】図1のIII矢視図である。
【図4】図3に示す住宅における居室玄関構造の他の実
施例を示す図である。
【図5】本発明による住宅における居室玄関構造の別の
実施例を示す平面図である。
【図6】本発明による住宅における居室玄関構造のさら
に別の実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
1……集合住宅 1a……住宅(住戸) 3……外廊下 5……玄関部 7a……階段部(階段) 6……第2扉(門扉) 60……視線遮蔽手段(目隠し) 9……第1扉(ドア) 10……居室空間 10c……水回り設備設置空間(水回りスペース) 11……採光窓(開閉窓) 12……壁部(隔壁部) 23……第3扉(勝手ドア) 34……連絡壁 13……第1仕切り壁(内壁) 15……第2仕切り壁(扉) 16……設備スペース(収納空間)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の住宅と該複数の住宅を相互に接続す
    る外廊下を有し、 前記複数の住宅の各内部には居室空間が、該住宅の前記
    外廊下側に設けられた壁部及び玄関部を介して該外廊下
    と離隔する形で形成された、集合住宅の各住宅におい
    て、 前記玄関部に第1扉を、前記居室空間を該玄関部に対し
    て開閉施錠自在な形で設け、 前記玄関部の前記第1扉より外廊下側に第2扉を、該玄
    関部を該外廊下に対して開閉施錠自在な形で設け、 また、前記第2扉は前記第1扉より幅広に設け、 前記玄関部の前記第1扉と第2扉間に連絡壁を、該第1
    扉から前記第2扉に向けて末広がりになるよう設け、 前記連絡壁に採光窓を設けて構成した、住宅における居
    室玄関構造。
  2. 【請求項2】複数の住宅と該複数の住宅を相互に接続す
    る外廊下を有し、 前記複数の住宅の各内部には居室空間が、該住宅の前記
    外廊下側に設けられた壁部及び玄関部を介して該外廊下
    と離隔する形で形成された、集合住宅の各住宅におい
    て、 前記玄関部に第1扉を、前記居室空間を該玄関部に対し
    て開閉施錠自在な形で設け、 前記玄関部の前記第1扉より外廊下側に第2扉を、該玄
    関部を該外廊下に対して開閉施錠自在な形で設け、 また、前記第2扉は前記第1扉より幅広に設け、 前記玄関部の前記第1扉と第2扉間に連絡壁を、該第1
    扉から前記第2扉に向けて末広がりになるよう設け、 前記連絡壁に第3扉を、開閉施錠自在な形で設けて構成
    した、住宅における居室玄関構造。
  3. 【請求項3】前記玄関部に階段部を、前記外廊下側から
    前記居室空間側に向けて昇る形で設けて構成した、請求
    項1又は2記載の住宅における居室玄関構造。
  4. 【請求項4】前記第2扉に視線遮蔽手段を設けて構成し
    た、請求項1又は2記載の住宅における居室玄関構造。
  5. 【請求項5】前記壁部の内部に設備スペースを、第1仕
    切り壁を介して前記居室空間と仕切った形で、且つ第2
    仕切り壁を介して前記外廊下と仕切った形で設けて構成
    した、請求項1又は2記載の住宅における居室玄関構
    造。
  6. 【請求項6】前記第2仕切り壁は、前記第2扉と前記外
    廊下に沿って直状に並ぶように配置して構成した、請求
    項5記載の住宅における居室玄関構造。
  7. 【請求項7】前記居室空間に水回り設備設置空間を、前
    記壁部に面して設けて構成した、請求項1記載の住宅に
    おける居室玄関構造。
  8. 【請求項8】前記居室空間に水回り設備設置空間を、前
    記第3扉側の前記壁部に面して設けて構成した、請求項
    2記載の住宅における居室玄関構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002081218A (ja) * 2000-09-11 2002-03-22 Architects & Associates:Kk 集合住宅構造

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JPH10306601A (ja) * 1997-05-07 1998-11-17 Wako Juken Kk 内庭部付き集合住宅
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