JPH07238119A - 重合性組成物 - Google Patents

重合性組成物

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JPH07238119A
JPH07238119A JP3106094A JP3106094A JPH07238119A JP H07238119 A JPH07238119 A JP H07238119A JP 3106094 A JP3106094 A JP 3106094A JP 3106094 A JP3106094 A JP 3106094A JP H07238119 A JPH07238119 A JP H07238119A
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JP
Japan
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acrylate
meth
group
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phosphite
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Application number
JP3106094A
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English (en)
Inventor
Hideki Kazama
秀樹 風間
Kazuhiko Kuramoto
和彦 蔵本
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Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】吸水性が低く、耐衝撃性、染色性に優れ、また
着色せず、且つメガネ用レンズとして十分な物性、例え
ば、分散特性、硬度、耐光性、耐熱性等を有し、メガネ
レンズ、光学機器レンズ等の有機ガラスとして好適に使
用できる重合体の原料である重合性組成物を得る。 【構成】(A)ジ(メタ)アクリレート化合物、例えば
2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシフェニル)プ
ロパン 100重量部、および(B)アルキル(メタ)
アクリレート、例えば、n−ブチル(メタ)アクリレー
ト 5〜200重量部、および(C)ウレタン(メタ)
アクリレート化合物 1〜30重量部(D)亜リン酸エ
ステル 0.01〜5重量部を含んでなる重合性組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明樹脂、特にメガネ
用レンズの製造原料に適した重合性組成物に関する。さ
らに詳しくは、吸水性が低く、染色性に優れ、また、着
色もせず且つメガネ用レンズとして十分な物性、例え
ば、分散特性、硬度、耐光性、耐熱性等を有する透明樹
脂の製造に適した重合性組成物を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、無機ガラスに代わる有機ガラスに
ついては種々研究されているが、欠点も多く、まだ十分
に満足し得る性状のものは得られていない。例えば、メ
チルメタクリレートやジエチレングリコールビス(アリ
ルカーボネート)を主成分とする単量体を重合した重合
体は、光学材料やレンズとして使用されているが、その
屈折率は約1.50と低い。
【0003】この欠点を改良した高屈折率樹脂も種々提
案されている。たとえば、ポリカーボネート、ポリスル
ホン系の高屈折率樹脂が提案されている。これらの樹脂
は、屈折率が約1.60と高いものの、光透過率が低
く、光学的均質性にかけ、また着色するなどの問題があ
る。
【0004】このため、架橋性の高屈折率樹脂が種々提
案されている。例えば、特開平4−227617号公報
にビスフェノール化合物のジメタクリレートとポリオキ
シアルキレングリコールジメタクリレートを含んだ樹脂
が提案されている。しかし、この樹脂はポリオキシアル
キレングリコールジメタクリレートを含むため、吸水性
が高く、レンズの度ずれや、レンズ基材表面に無機化合
物の反射防止コートを施した場合コート膜のクラックが
起きやすい。また、特開昭55−13747号公報など
にビスフェノール化合物のジメタクリレートとフェニル
メタクリレート等からなる高屈折率樹脂用組成物が提案
されている。しかし、これらの樹脂は耐衝撃性に劣る。
【0005】また、WO92/05209号公報にはビ
スフェノール化合物のジメタクリレートを有する重合性
組成物にブチルアクリレートまたはメタクリレート等の
アルキルアクリレートまたはメタクリレートを添加する
ことによって耐衝撃性の改善がはかられているが、レン
ズが黄色に着色するという欠点がある。また、特開平1
−209401号公報にはウレタンポリ(メタ)アクリ
レートとビスフェノール化合物のジ(メタ)アクリレー
トおよび沸点が100℃以上のラジカル重合可能なビニ
ル単量体からなる重合性組成物から得られる重合体成形
物によって耐熱黄変性の改善がはかられている。しかし
ながら主成分であるウレタンポリ(メタ)アクリレート
の配合割合が全モノマー量の30〜90重量部と高いた
め高粘度になり注型作業性に劣ったり、更に配合割合が
多くなると屈折率が低下し、高価格につながるという欠
点をもっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、吸水
性が低く、染色性に優れ、耐衝撃性に優れ、また、着色
せず、しかも、メガネのレンズとして優れた物性を有す
る重合体を与える重合性組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく鋭意研究した結果、(A)特定の構造の
ジアクリレート化合物またはジメタクリレート化合物
に、(B)アルキルアクリレートまたはアルキルメタク
リレート、(C)特定のウレタンアクリレート化合物ま
たはウレタンメタクリレート化合物および(D)亜リン
酸エステルを配合してなる重合性組成物により、上記目
的を達成できることを見いだし、本発明を完成するに至
った。
【0008】すなわち、本発明は、(A)一般式(1)
【0009】
【化3】
【0010】(但し、R1およびR2は水素原子またはメ
チル基であり、mおよびnはそれぞれ0から2の整数で
あり、Xはフッ素を除くハロゲン原子であり、aは0〜
4の整数である。)で示されるジアクリレート化合物ま
たはジメタクリレート化合物 100重量部、(B)ア
ルキルアクリレートまたはアルキルメタクリレート 5
〜200重量部、(C)一般式(2)
【0011】
【化4】
【0012】〔但し、R3は、水素原子またはメチル基
であり、R4は、アクリロイルオキシメチル基またはメ
タクリロイルオキシメチル基で置換されていてもよいア
ルキレン基であり、sは2〜4の整数であり、Aはs価
の有機基である。〕で示されるウレタンアクリレート化
合物またはウレタンメタクリレート化合物1〜30重量
部、および(D)亜リン酸エステル 0.01〜5重量
部を含んでなる重合性組成物である。
【0013】なお、以下の説明において、アクリレート
およびメタクリレートを(メタ)アクリレートと総称す
る。
【0014】前記一般式(1)中、mおよびnはそれぞ
れ独立に0〜2の整数であり、aは0〜4の整数であ
る。mおよびnは、本発明の重合性組成物を重合して得
られる樹脂の屈折率等を勘案すると0または1であるこ
とが好ましく、aは0〜2が好ましい。Xはフッ素を除
くハロゲン原子である。ハロゲン原子としては、塩素、
臭素、ヨウ素の各原子が採用されるが、耐光性の点から
特に塩素原子または臭素原子が好適である。
【0015】本発明で用いられる一般式(1)で示され
るジ(メタ)アクリレート化合物を例示すると次のとお
りである。2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシフ
ェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイル
オキシ−3−クロロフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−メタクリロイルオキシ−3,5−ジクロロフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキ
シ−3−ブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4
−メタクリロイルオキシ−3,5−ジブロモフェニル)
プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシエ
トキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタク
リロイルオキシエトキシ−3−クロロフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシエトキシ
−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−メタクリロイルオキシエトキシ−3−ブロモフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオ
キシエトキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシエトキシエト
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリ
ロイルオキシエトキシエトキシ−3−クロロフェニル)
プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシエ
トキシエトキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシエトキシ
エトキシ−3−ブロモフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(4−メタクリロイルオキシエトキシエトキシ−3,
5−ジブロモフェニル)プロパン等を挙げることができ
る。これらのジ(メタ)アクリレート化合物は単独でま
たは二種以上を混合して用いることができる。
【0016】次に、本発明の重合性組成物の(B)成分
として用いられるアルキル(メタ)アクリレートとして
は、対応するアルコールとアクリル酸またはメタクリル
酸とのエステル化反応生成物であり、公知の化合物を何
等制限なく用いることができる。本発明において好適に
使用されるアルキル(メタ)アクリレートを一般式で示
すと次のとおりである。下記一般式(10)
【0017】
【化5】
【0018】(但し、R21は水素原子、またはメチル基
であり、R22はアルキル基である。)で示されるアルキ
ル(メタ)アクリレートを挙げることができる。
【0019】上記一般式(10)中のR22で示されるア
ルキル基としては直鎖状、分枝状、環状等何等制限され
ず、また、炭素数にも特に限定されないが、重合して得
られる樹脂の耐衝撃性および耐熱性を勘案すると、R22
は炭素数が3〜15の範囲のアルキル基であることが好
ましい。本発明において好適に使用されるアルキル(メ
タ)アクリレートを具体的に例示すると、n−プロピル
(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレー
ト、iso−ブチル(メタ)アクリレート、tert−
ブチル(メタ)アクリレート、iso−アミル(メタ)
アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、シ
クロヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)
アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等を
挙げることができる。これらのアルキル(メタ)アクリ
レートは単独でまたは二種以上を混合して用いることが
できる。
【0020】本発明の重合性組成物の(C)成分である
ウレタン(メタ)アクリレート化合物は、前記一般式
(2)で示したものであれば、公知の化合物を何ら制限
なく用い得る。本発明においては、特に一分子中にアク
リロイル基またはメタクリロイル基を2〜6個有する化
合物であることが好ましい。
【0021】また、前記一般式(2)中のAで示される
有機基を具体的に例示すると、s=2のときは下記式 −(R23NHCOOR24OCONH)v25− であり、s=3または4のときは、下記式 {−(R23NHCOOR24vw26 {但し、R23、R24およびR25は、それぞれ同種または
異種のアルキレン基、下記式
【0022】
【化6】
【0023】(但し、R27およびR28は、それぞれ同種
または異種のアルキレン基またはアリーレン基であり、
xおよびyは、それぞれ0または1であり、zは1〜1
0の整数であり、uは1〜8の整数である。)で示され
る基、または、下記式
【0024】
【化7】
【0025】または
【0026】
【化8】
【0027】(但し、R29は、水素原子、ハロゲン原子
またはアルキル基であり、R30は水素原子またはメチル
基であり、tは0〜8の整数であり、pおよびqはそれ
ぞれ独立に0〜2の整数である。)で示される基であ
り、R26は、3価または4価の炭化水素残基であり、v
は0〜10の整数であり、wはR26に結合した基の数で
あって3または4の整数である。}で示される有機基で
ある。上記式中、アルキル基およびアルキレン基の炭素
数は1〜6の範囲にあることが好ましく、特にアルキレ
ン基としてはエチレン基またはトリメチレン基が一般的
である。また、アリーレン基の炭素数は6〜10の範囲
にあることが好ましく、特にフェニレン基が一般的であ
る。さらに、炭化水素残基としては、炭素数2〜6のア
ルカンから誘導される3価または4価の基が好適であ
る。
【0028】本発明に使用されるウレタン(メタ)アク
リレート化合物は、公知の方法により多官能イソシアネ
ート化合物、水酸基と重合性二重結合とを有する化合
物、および/または、ポリオール化合物を反応させるこ
とによって製造される。具体的には多官能イソシアネー
ト化合物としては、エチレンジイソシアネート、トリメ
チレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジ
イソシアネート、トリレンジイソシアネート、ポリイソ
シアネートプレポリマー等が挙げられ、水酸基と重合性
二重結合とを有する化合物としては、例えば2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアク
リレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、グリセリンジアクリレート等が挙げられる。またポ
リオール化合物としては、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ビスフェノールA、ビスフェ
ノールAのエチレンオキサイド付加体、ポリエステル、
ポリウレタンポリオール、ペンタエリスリトール、2,
2−ビス(ヒドロキシメチル)ブタノール等が挙げられ
る。
【0029】本発明の重合性組成物の(D)成分である
亜リン酸エステルは、公知の化合物を何ら制限なく用い
得る。亜リン酸エステルを使用することによって重合体
の着色、耐熱黄変性、耐光性が改良されるのはもちろ
ん、重合体成形物のモールドからの離型性をも改良する
ことができ、透明性の優れた成形物が得られる。特に本
発明においては、下記式(3)〜(9)で示される亜リ
ン酸エステルを好適に使用することができる。
【0030】
【化9】
【0031】
【化10】
【0032】
【化11】
【0033】
【化12】
【0034】
【化13】
【0035】
【化14】
【0036】
【化15】
【0037】〔但し、上記式(3)(4)(5)(6)
(7)(8)及び(9)中、R5、R6、R7、R8
13、R14、R15及びR16は、夫々同種又は異種の水素
原子、アルキル基またはアリール基であり、それぞれは
置換されていてもよい。R9、R10、R11、R12及びR
17は、夫々同種又は異種のアルキレン基であり、R18
19はアルキレン基または
【0038】
【化16】
【0039】
【化17】
【0040】であり、R20はフェニル基またはアルキル
基であり、dは正の整数である。〕 前記一般式(3)〜(9)において、アルキル基として
は、炭素数に特に制限されないが、加水分解性及び臭気
の点から、炭素数2〜50の直鎖状、分岐状または、環
状のアルキル基、例えば、ノニル基、デシル基、ウンデ
シル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、
ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オ
クタデシル基等を好ましく採用できる。アリール基とし
ては、炭素数に特に制限されないが、加水分解性及び臭
気の点から炭素数6〜40のアリール基、例えば、フェ
ニル基、トリル基、キシリル基、t−ブチルフェニル
基、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル基等
を好ましく採用できる。また前記一般式(3)〜(9)
中のアルキレン基としてはメチレン基であることが好ま
しい。さらに、一般式(7)及び(9)中のdの数とし
ては特に制限されないが2〜30が好ましい。
【0041】これら亜リン酸エステルとして特に好適な
ものを例示すれば、例えば4,4´−イソプロピリデン
−ジフェニルアルキル(C12〜C15)ホスファイト、ト
リフェニルホスファイト、トリデシルホスファイト、ト
リラウリルトリチオホスファイト、トリス(ノニルフェ
ニル)ホスファイト、トリエチルホスファイト、トリス
(2−エチルヘキシル)ホスファイト、トリス(トリデ
シル)ホスファイト、ジフェニルモノ(2−エチルヘキ
シル)ホスファイト、ジフェニルモノデシルホスファイ
ト、ジフェニルモノ(トリデシル)ホスファイト、ジラ
ウリルハイドロゲンホスファイト、ジフェニルハイドロ
ゲンホスファイト、テトラフェニルジプロピレングリコ
ールジホスファイト、テトラフェニルテトラ(トリデシ
ル)ペンタエリスリトールテトラホスファイト、テトラ
(トリデシル)−4,4´−イソプロピリデンジフェニ
ルジホスファイト、ビス(トリデシル)ペンタエリスリ
トールジホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタ
エリスリトールジホスファイト、トリステアリルホスフ
ァイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファ
イト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホス
ファイト、水添ビスフェノールA・ペンタエリスリトー
ルホスファイト・ポリマー、水添ビスフェノールA・ホ
スファイト・ポリマーなどがあげられる。
【0042】本発明において、前記した(A)、
(B)、(C)および(D)成分の配合量は、(A)成
分100重量部に対して(B)成分が5〜200重量
部、および(C)成分が1〜30重量部、および(D)
成分が0.01〜5重量部の範囲でなければならず、よ
り好適には(A)成分100重量部に対して(B)成分
が10〜150重量部、および(C)成分が4〜25重
量部、および(D)成分が0.05から3重量部の範囲
であることが好ましい。(C)成分を除いた3成分、す
なわち(A)成分と(B)成分と(D)成分の3成分だ
けの組成物を重合した場合には、得られる重合体は黄色
く着色し、もはやレンズ用途には使用できない。また
(D)成分を除いた3成分、すなわち(A)成分と
(B)成分と(C)成分の3成分だけの組成物を重合し
た場合は、重合体をガラスモールドから離型するのが著
しく困難となり、また、重合体の着色、耐熱黄変性、耐
光性を改良することができない。(A)成分と(C)成
分と(D)成分だけでは組成物の粘度が著しく上昇し、
事実上注系重合が困難になる。さらに、(B)成分と
(C)成分と(D)成分だけでは、十分な屈折率が得ら
れない。
【0043】また、(A)成分100重量部に対して
(B)成分、(C)成分および(D)成分の配合量が前
記した範囲に入らない場合には得られる重合体の諸物
性、すなわち、耐熱性、染色性、耐光性等が低下するた
め好ましくない。具体的には、(A)成分100重量部
に対して(B)成分が5重量部未満の場合には組成物の
粘度が著しく上昇し、操作性に劣り、200重量部を越
える場合には屈折率が低下する。また、(A)成分10
0重量部に対して(C)成分が1重量部未満の場合に
は、レンズが着色したり、耐熱黄変性におとり、30重
量部を越える場合には屈折率が低下する。更に粘度が著
しく上昇し、注型重合が困難となる。また、(A)成分
100重量部に対して(D)成分が0.01重量部未満
の場合には、得られる重合体の離型性を十分に向上させ
ることができず、また、重合体の着色、耐熱黄変性、耐
光性を改良できないために好ましくなく、5重量部を越
える場合には得られる重合体の硬度が低下する。
【0044】本発明において、前記重合性組成物を重合
する際に、しばしば重合の容易さ、重合性組成物の粘度
の調節、屈折率の調節、あるいはその他の物性の調節の
ために、前記重合性組成物とラジカル共重合可能な他の
単量体を混合して共重合することも可能である。これら
の他の単量体を例示すると、メタクリル酸、無水マレイ
ン酸、フマル酸などの不飽和カルボン酸;2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)ア
クリレート等の適当な官能基を有する(メタ)アクリル
酸エステル化合物;メトキシポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコ
ール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート等のアルキレングリコール(メ
タ)アクリレート化合物;メチルチオ(メタ)アクリレ
ート、ベンジルチオ(メタ)アクリレート等のチオ(メ
タ)アクリレート化合物;フマル酸モノメチル、フマル
酸ジエチル、フマル酸ジフェニル等のフマル酸エステル
化合物;スチレン、ジビニルベンゼン、α−メチルスチ
レン、α−メチルスチレンダイマー、ビス(ビニルベン
ジル)エーテル等のスチレンあるいはα−メチルスチレ
ン誘導体;ジアリルフタレート、ジアリルテレフタレー
ト、ジアリルイソフタレート、酒石酸ジアリル、エポキ
シコハク酸ジアリル、ジアリルマレート、アリルシンナ
メート、ジアリルカーボネート、アリルジグリコールカ
ーボネート等のアリル化合物;エポキシ(メタ)アクリ
レート等を挙げることができる。これらの他の単量体は
単独でまたは2種以上を一緒に使用することができる。
【0045】これら他の単量体の配合量は目的に応じて
選択すればよいが、前記した(A)成分100重量部に
対して0〜200重量部の範囲で用いることが好まし
い。
【0046】特に本発明においては、得られる重合体の
屈折率、ハードコート性、耐熱黄変性、染色性等の物性
を勘案すると、(A)成分100重量部に対して、フェ
ニル基を有する(メタ)アクリレート、水酸基を有する
(メタ)アクリレート、グリシジルメタクリレート、エ
ポキシアクリレート、およびアルキレングリコール(メ
タ)アクリレート等を1〜50重量部の範囲で併用する
ことが好ましい。フェニル基を有する(メタ)アクリレ
ートとしては、フェニルメタクリレート、ベンジルメタ
クリレート、ジフェニルメタクリレート等を挙げること
ができる。水酸基を有する(メタ)アクリレートとして
は、例えば2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、1,2−ジヒドロキシ
エチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタク
リレート等を挙げることができる。また、アルキレング
リコール(メタ)アクリレートとしては、例えばメトキ
シ(テトラエチレングリコール)メタクリレート、メト
キシ(ノナエチレングリコール)メタクリレート、テト
ラエチレングリコールジメタクリレート、ノナエチレン
グリコールジメタクリレート等を挙げることができる。
【0047】本発明の重合性組成物は、公知の注型重合
方法によって重合することができる。重合開始手法は、
種々の過酸化物やアゾ化合物等のラジカル重合開始剤の
使用による熱重合によって行うことができる。代表的な
重合方法を例示すると、エラストマーガスケットまたは
スペーサーで保持されているモールド間に、本発明の重
合性組成物を注入し、空気炉で硬化させた後、取り出す
注型重合を例示することができる。
【0048】ラジカル重合開始剤としては、特に限定さ
れず公知のものが使用できるが、代表的なものを例示す
ると、ベンゾイルパーオキサイド、p−クロルベンゾイ
ルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロ
イルパーオキサイド、アセチルパーオキサイド等のジア
シルパーオキサイド;tert−ブチルパーオキシ−2
−エチルヘキサノエート、tert−ブチルパーオキシ
ジカーボネート、クミルパーオキシネオデカネート、t
ert−ブチルパーオキシネオデカネート、tert−
ブチルパーオキシベンゾエート等のパーオキシエステ
ル;ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2
−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジ−se
c−ブチルパーオキシジカーボネート等のパーカーボネ
ート類;アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物で
ある。
【0049】ラジカル重合開始剤の使用量は、重合条件
や開始剤の種類、前記の単量体の種類や組成によって異
なり一概に限定できないが、一般には、全単量体100
重量部に対して0.01〜10重量部の範囲で用いるの
が好適である。
【0050】重合条件のうち、特に温度は得られる樹脂
の性状に影響を与える。この温度条件は、ラジカル重合
開始剤の種類と量や単量体の種類によって影響を受ける
ので、一概には限定できないが、一般的に比較的低温下
で重合を開始し、ゆっくりと温度を上げていき、重合終
了時に高温下に硬化させるいわゆるテーパ型の二段重合
を行うのが好適である。
【0051】重合時間も温度と同様に各種の要因によっ
て異なるので、予めこれらの条件に応じた最適の時間を
決定するのが好適であるが、一般に2〜40時間で重合
が完結するように条件を選ぶのが好ましい。
【0052】また、本発明の重合性組成物は、上記した
熱重合による注型重合方法の他に紫外線あるいは可視光
線を用いた公知の光重合によっても同様に注型重合を実
施できる。この際には、光重合開始剤としてベンゾイ
ン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソブチル
エーテル、ベンゾフェノール、アセトフェノン、4,
4′−ジクロルベンゾフェノン、ジエトキシアセトフェ
ノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロ
パン−1−オン、ベンジルメチルケタール、1−(4−
イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル
プロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン、2−イソプロピルチオキサントン、2,
4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィン
オキサイド等が挙げられる。これらの光重合開始剤は、
得られる重合体の着色や劣化を防止するために全単量体
100重量部に対して0.001〜5重量部の範囲で用
いるのが一般的である。
【0053】さらに、光重合において使用する光源は、
紫外線を発するものが好ましく、例えば、水銀ランプ、
殺菌ランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプな
どを好適に使用することができる。その他太陽光のよう
な可視光線も使用することが可能である。照射時間は、
光源の波長、強度、重合体の形状や材質によって異なる
ため、予備的な実験等によって予め決定しておけばよ
い。
【0054】光重合を行う場合は、鋳型の少なくとも光
照射する面は透明であることが必要であり、一般的にこ
の部分はガラスなどが使用される。特に石英ガラス等の
紫外線を透過しやすい材質が好ましいが、透明であれば
材質は特に限定されない。また、成型時に外部から圧力
をかけながら重合してもなんら差し支えない。
【0055】前記重合に際し、重合促進剤、重合調節
剤、離型剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色防止剤、
帯電防止剤、ケイ光染料、染料、顔料、香料等の各種添
加剤は必要に応じて選択して使用することができる。
【0056】上記の方法で得られる重合体には、その用
途に応じて表面の耐擦傷性を向上させるために公知のコ
ーティング剤で被覆することにより、硬化被膜を形成さ
せることができる。この際、硬化被膜を形成するコーテ
ィング剤は熱、触媒、硬化剤、光、放射線等によって反
応し、特に三次元網目構造を形成して硬化被膜を成す、
いわゆる架橋性物質が制限なく使用できる。例えば、メ
ラミン類とホルムアルデヒド等の他の反応性物質等より
なるメラミン系コーティング剤、アクリル酸エステル類
やアクリル酸アミド類等よりなるアクリル系コーティン
グ剤、エポキシ類とビスフェノールA等の他の反応性物
質等よりなるエポキシ系コーティング剤、多官能イソシ
アネート類と多官能アルコール類等の他の反応性物質等
よりなるウレタン系コーティング剤、メチルトリメトキ
シシラン等の有機ケイ素化合物類等よりなるシリコン系
コーティング剤、あるいは、これらを複合した公知のコ
ーティング剤が使用される。
【0057】本発明において好適に使用されるコーティ
ング剤の一例を示せば次のとおりである。下記一般式
(11)
【0058】
【化18】
【0059】(但し、A´は、二価の官能基、R31およ
びR32は、それぞれ同種または異種のアルキル基または
アルコキシアルキル基であり、R33およびR34は、それ
ぞれ同種または異種のアルキル基またはアルコキシ基で
ある。)で示されるジシラン化合物を構成成分とするコ
ーティング剤をあげることができる。前記一般式(1
1)において、A´としては例えば,ブチレン基、イソ
ブチレン基、ヘキサメチレン基等のアルキレン基、−C
2CH2OCH2CH2−、−CH2CH2CH2OCH2
2CH2−等のエーテル結合を有するアルキレン基、−
CH2CH2CH2OCOOCH2CH2CH2−、−CH2
CH2CH2OCOOCH2CH2OCOOCH2CH2CH
2−等のカーボネート基を有するアルキレン基、−CH2
CH2COOCH2CH2OCOCH2CH2−、−CH2
H(CH3)COOCH2CH2OCOCH(CH3)CH
2−等のエステル基を有するアルキレン基等が好適な基
として例示される。R31、R32としては、炭素数1〜6
のアルキル基または、炭素数2〜6のアルコキシアルキ
ル基が例示される。またR33、R34としては、炭素数1
〜4のアルキル基または、炭素数1〜4のアルコキシ基
が好適である。
【0060】また、重合体と硬化被膜の密着性をより強
固にするために、被覆前に重合体の前処理を行うことは
しばしば好ましい態様である。例えば前処理の方法は公
知のアルカリ処理が使用でき、アルカリ性が強いほど密
着性は強固となる。しかしながら、アルカリ性が強すぎ
ると重合体自身が劣化する恐れがあるため、30重量%
のNaOH水溶液で80℃、1時間の処理条件より穏や
かなアルカリ処理条件であることが好ましい。
【0061】前記重合性組成物を硬化して得られる重合
体成形物には、必要に応じて反射防止剤である無機硬質
物の被膜を形成することもできる。無機硬質物の被覆方
法は公知の方法を特に制限なく使用できる。例えば、真
空蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法
等のドライプレーティング法を好適に使用することがで
きる。無機硬質物の被膜の厚みは、目的に応じて異なる
ため特に限定されないが、一般に0.1〜10μmが好
適である。
【0062】上記の無機硬質物としては、一般に上記し
た如きドライプレーティング法で重合体成形物の表面に
被膜を形成させることのできる無機化合物あるいは金属
を制限なく使用でき、その目的に応じて適宜選択すれば
よい。例えば、耐擦傷性を付与するためには酸化ケイ素
(SiOx,x=1〜2)、酸化アルミニウム等が一般
に使用される。また反射防止性を付与するためには、例
えば、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウ
ム、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化セリウム、酸
化インジウム、酸化タンタル、酸化ハフニウム等の金属
酸化物;フッ化マグネシウム、フッ化セリウム、フッ化
リチウム、フッ化ネオジム等の金属フッ化物;硫化亜鉛
等の金属硫化物;アルミニウム、金、銀、クロム等の金
属を挙げることができる。このような無機硬質物のうち
低屈折率物を単層で被覆させることができ、また、低屈
折率物と高屈折率物とを交互に光学的厚みに積層するこ
とができる。さらに、反射性と耐擦傷性を同時に付与さ
せるために、アモルファスカーボン中にダイヤモンド微
結晶が散在したダイヤモンド状カーボンを被覆すること
もできる。
【0063】
【発明の効果】本発明の重合性組成物を重合して得られ
る重合体成形物は、離型性に優れ、屈折率が高く、無着
色であり、吸水性が低く、染色性、耐衝撃性にも優れ、
且つメガネ用レンズとして十分な物性、例えば、分散特
性、硬度、透明性、耐光性、耐熱黄変性、切削加工時に
おける無臭性にも優れている。
【0064】したがって、本発明の重合性組成物を重合
して得られる重合体成形物は有機ガラスとして有用であ
り、例えば、メガネ用レンズ、光学機器レンズ等の光学
レンズとして最適であり、さらにプリズム、光ディスク
基盤、光ファイバー等の用途に好適に使用することがで
きる。
【0065】
【実施例】以下、本発明を具体的に説明するために実施
例を掲げて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。
【0066】なお、実施例において得られた樹脂は下記
の試験法によって諸物性を測定した。
【0067】(1)屈折率及びアッベ数 アタゴ(株)製、アッベ屈折計を用いて、20℃におけ
る屈折率を測定した。接触液にはブロモナフタリンを使
用した。
【0068】(2)硬度 ロックウェル硬度計を用い、厚さ2mmの試験片につい
てL−スケールでの値を測定した。
【0069】(3)黄色度(YI) スガ試験機(株)製色差計(SM−4型)で試料のYI
を測定した。
【0070】(4)比重 ミラージュ貿易(株)製電子比重計(ED−120T
型)を用いて測定した。
【0071】(5)染色性 分散染料(商品名:ビスタブラウン、服部セイコー
(株)製)を1リットルの水に2g分散させ加熱し、試
料片を90℃で10分間染色した。そのときの染色濃度
を日立製作所製のダブルビーム分光光度計220Aを用
いて550nmの光線透過率の減少割合(百分率)で表
した。
【0072】(6)耐光性 スガ試験機(株)製ロングライフキセノンフェードメー
ター(FAC-25AX-HC型)中に試料を設置し、100時間
キセノン光を露光した後、スガ試験機(株)製色差計
(SM−4型)で試料のYIを測定し、初期のYIに対
する増加分ΔYIで示した。
【0073】(7)耐衝撃性 厚さ2mm、直径65mmの試験板に127cmの高さ
から16g、32g、48g、64g、80g、96
g、112g、131gの鋼球を自然落下させ、試験板
が破損しない最も重い鋼球の重さで評価した。
【0074】(8)ハードコート性 シリコン系ハードコート剤(商品名:TS−56T、徳
山曹達(株)製)を用い、調製後、1週間および1ヶ月
のハードコート剤を塗布した。調製後1ヶ月のハードコ
ート剤で密着性の良いものを◎、調製後1週間のハード
コート剤でのみ密着性の良いものを○、悪いものを×で
評価した。
【0075】(9)耐熱黄変性 厚さ2mmの試料を130℃で2時間加熱した後、スガ
試験機(株)製色差計(SM−4型)で試料のYIを測
定し、初期のYIに対する増加分△YIで示した。
【0076】(10)吸水率 120℃で1時間乾燥させた試料片を、水中に25℃で
3日間放置させた後、その重量の増加割合(百分率)を
測定した。
【0077】(11)離型性 レンズを10枚重合し、モールドから離型する際、離型
割れのなかった枚数を表示した。
【0078】また、以下の実施例及び比較例で使用した
化合物は以下のとおりである。
【0079】(A)成分:ジ(メタ)アクリレート化合
物 BPM:2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシフェ
ニル)プロパン
【0080】
【化19】
【0081】BPEM:2,2−ビス(4−メタクリロ
イルオキシエトキシフェニル)プロパン
【0082】
【化20】
【0083】TBEM:2,2−ビス(4−メタクリロ
イルオキシエトキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロ
パン
【0084】
【化21】
【0085】(B)成分:アルキルメタクリレート BuMA:n−ブチルメタクリレート i−BuMA:iso−ブチルメタクリレート i−AmMA:iso−アミルメタクリレート CHMA:シクロヘキシルメタクリレート IBMA:イソボルニルメタクリレート (C)成分:ウレタン(メタ)アクリレート化合物 UA−HTP1:下記式のウレタンメタクリレート
【0086】
【化22】
【0087】UA−HTP2:下記式のウレタンアクリ
レート
【0088】
【化23】
【0089】UA−GXE:下記式のウレタンメタクリ
レート
【0090】
【化24】
【0091】UA−HTP3:下記式のウレタンメタク
リレート
【0092】
【化25】
【0093】UA−HTP4:下記式のウレタンアクリ
レート
【0094】
【化26】
【0095】(D)成分:亜リン酸エステル PRE−1:下記式の亜リン酸エステル
【0096】
【化27】
【0097】(但し、R35は炭素数9〜18のアルキル
基である。) PRE−2:下記式の亜リン酸エステル
【0098】
【化28】
【0099】PRE−3:下記式の亜リン酸エステル
【0100】
【化29】
【0101】PRE−4:下記式の亜リン酸エステル
【0102】
【化30】
【0103】PRE−5:下記式の亜リン酸エステル
【0104】
【化31】
【0105】PRE−6:下記式の亜リン酸エステル
【0106】
【化32】
【0107】PRE−7:下記式の亜リン酸エステル
【0108】
【化33】
【0109】PRE−8:下記式の亜リン酸エステル
【0110】
【化34】
【0111】PRE−9:下記式の亜リン酸エステル
【0112】
【化35】
【0113】PRE−10:下記式の亜リン酸エステル
【0114】
【化36】
【0115】(E)成分:その他の単量体 HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート GMA:グリシジルメタクリレート PhMA:フェニルメタクリレート BzMA:ベンジルメタクリレート 40G:メトキシポリエチレングリコール#230メタ
クリレート 90G:メトキシポリエチレングリコール#400メタ
クリレート 実施例1 表1に示した(A)、(B)、(C)、(D)および
(E)成分を配合した重合性組成物100重量部に対し
て、ラジカル重合開始剤として、t−ブチルパーオキシ
ネオデカネート1重量部を添加してよく混合した。この
混合液をガラス板とエチレン−酢酸ビニル共重合体とか
らなるガスケットで構成された鋳型の中に注入し、注型
重合を行った。重合は空気炉を用い、30℃から90℃
まで15時間をかけ徐々に昇温し、90℃で2時間保持
した。重合終了後、鋳型を空気炉から取り出し、放冷
後、重合体を鋳型のガラスから取り外した。得られた重
合体の物性を表1に示した。
【0116】比較例 表1に示した成分配合としたこと以外は実施例1と同様
に実施した。得られた重合体の物性を表1に示した。
【0117】
【表1】
【0118】
【表2】
【0119】
【表3】
【0120】実施例2 表2に示した(A)、(B)、(C)、(D)および
(E)成分を配合した重合性組成物100重量部に対し
て、光重合開始剤として、1−ヒドロキシシクロヘキシ
ルフェニルケトン0.1重量部と2,4,6−トリメチ
ルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシド0.1重
量部を添加してよく混合した。この混合液をガラス板と
エチレン−酢酸ビニル共重合体とからなるガスケットで
構成された鋳型の中に注入し、出力120W/cmのメ
タルハライドランプを用いて15秒間紫外線を照射し
た。重合終了後、重合体を鋳型のガラスから取り外し
た。得られた重合体の物性を表2に示した。
【0121】
【表4】
【0122】
【表5】
【0123】
【表6】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)一般式(1) 【化1】 (但し、R1およびR2は水素原子またはメチル基であ
    り、mおよびnはそれぞれ0から2の整数であり、Xは
    フッ素を除くハロゲン原子であり、aは0〜4の整数で
    ある。)で示されるジアクリレート化合物またはジメタ
    クリレート化合物 100重量部、(B)アルキルアク
    リレートまたはアルキルメタクリレート 5〜200重
    量部、(C)一般式(2) 【化2】 〔但し、R3は、水素原子またはメチル基であり、R
    4は、アクリロイルオキシメチル基またはメタクリロイ
    ルオキシメチル基で置換されていてもよいアルキレン基
    であり、sは2〜4の整数であり、Aはs価の有機基で
    ある。〕で示されるウレタンアクリレート化合物または
    ウレタンメタクリレート化合物1〜30重量部、および
    (D)亜リン酸エステル 0.01〜5重量部を含んで
    なる重合性組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の重合性組成物の重合体より
    なる有機ガラス。
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