JPH0722610A - 電荷転送装置およびその製造方法 - Google Patents
電荷転送装置およびその製造方法Info
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- JPH0722610A JPH0722610A JP16565593A JP16565593A JPH0722610A JP H0722610 A JPH0722610 A JP H0722610A JP 16565593 A JP16565593 A JP 16565593A JP 16565593 A JP16565593 A JP 16565593A JP H0722610 A JPH0722610 A JP H0722610A
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Abstract
を増大でき、またポテンシャルの制御および安定化が容
易であり、しかもプロセス上実現が容易で、低電圧化に
も十分対応できる電荷転送装置およびその製造方法を提
供する 【構成】電荷転送装置は、基板1と、この基板1に形成
された埋め込みチャンネル領域3と、基板1の表面に形
成されたゲート絶縁膜2とを備え、埋め込みチャンネル
3の不純物濃度分布のピーク値が基板1の内部にあるよ
うにしている。また電荷転送装置の製造方法は、基板1
にゲート絶縁膜2を形成した後、イオン注入することに
より基板1内に埋め込みチャンネルを形成するものであ
る。
Description
用される電荷転送装置に関するものである。
すように、埋め込みチャンネルCCD(以下BCCDと
呼ぶ)を構成するN形領域43を形成したP形基板41
に、ゲート絶縁膜42を形成後、電極となるポリシコン
電極44を選択的に形成していた。
を完全に排除することによりN形領域43を完全空乏化
させ、これにより生じた図3(c)に示すポテンシャル
のくぼみ45にポテンシャル46となるように信号電荷
の電子を蓄積する。そして、電荷の転送はポリシコン電
極44に電圧VG を印加し隣合った電極間のポテンシャ
ルに差を設けることにより行う。
形領域43はN形不純物のリンおよび砒素のうちどちら
か一方または両方をイオン注入によりP形基板41に選
択的に導入して形成する。そのイオン注入の条件は50
〜100KeV程度の加速電圧で1〜5E12cm-2の
ドーズ量であり、また不純物濃度分布を図3(b)に示
している。47はN形領域43の分布、48は信号電荷
分布である。
みチャンネルの不純物濃度分布のピークがP形基板41
内にないため、信号電荷の蓄積が少なく、転送効率が劣
化するので取扱い電荷量が小さくなる欠点があった。ま
た、この従来例は製造容易であるが、ポテンシャルの制
御および安定化が困難であるという欠点があった。すな
わち、ポテンシャルを決定する要因は、ゲート絶縁膜4
2の膜厚とN形領域43の不純物分布47であり、これ
らが変動するとポテンシャルが変動し、たとえばゲート
絶縁膜42が厚くなるとポテンシャルは深くなり、N形
領域43の不純物の濃度が高くなるか、または拡散長が
長くなってもポテンシャルは深くなる。
は中心に対し±5%程度であり、中心を100nmとす
るとばらつきは10%の10nmとなるので、ポテンシ
ャルの変動は約1V以上となる。また、ゲート絶縁膜4
2の膜厚の制御は処理時間の調整で行うため、ゲート絶
縁膜42を形成の際の熱履歴がN形領域43の不純物の
分布に直接影響し、これがポテンシャルのばらつきをさ
らに増大させる。
記欠点を解消し、転送効率を劣化するくことなく取扱い
電荷量を増大でき、またポテンシャルの制御および安定
化が容易であり、しかもプロセス上実現が容易で、低電
圧化にも十分対応できる電荷転送装置およびその製造方
法を提供することである。
は、基板と、この基板に形成された埋め込みチャンネル
領域と、基板の表面に形成されたゲート絶縁膜とを備
え、埋め込みチャンネルの不純物濃度分布のピーク値が
前記基板の内部にあることを特徴とするものである。
いて、ゲート絶縁膜を積層順に酸化膜,ナイトライド膜
および酸化膜からなる三層構造としたものである。請求
項3の電荷転送装置の製造方法は、基板にゲート絶縁膜
を形成した後、イオン注入することにより基板内に埋め
込みチャンネルを形成することを特徴とするものであ
る。
求項3において、ゲート絶縁膜が積層順に酸化膜,ナイ
トライド膜および酸化膜からなり、最初の酸化膜および
ナイトライド膜を順次基板に積層後イオン注入を行い、
その後にナイトライド膜上に酸化膜を形成するものであ
る。
ャンネルの不純物濃度分布のピーク値が基板の内部にあ
るため、信号電荷の分布の中心は電荷が増大しても不純
物濃度分布と一致するので、信号電荷の蓄積が基板の内
部に有効にとどめられ、転送効率が劣化することなく取
扱い電荷量を増大することができる。しかも信号電荷の
蓄積量の増大と転送効率の両立が可能となることから微
細化に対応でき、暗電流の抑制能力も増大できる。
1において、請求項1において、ゲート絶縁膜を積層順
に酸化膜,ナイトライド膜および酸化膜からなる三層構
造としたため、請求項1の作用のほか基板の酸化を防止
できる。請求項3の電荷転送装置の製造方法によれば、
基板にゲート絶縁膜を形成した後、イオン注入すること
により基板内に埋め込みチャンネルを形成したため、ゲ
ート絶縁膜の形成の際の熱履歴が不純物濃度分布に影響
しなくなるとともに、埋め込みチャンネル領域の不純物
濃度分布の深さがゲート絶縁膜の厚さに対して負の相関
を持ち、製造工程の変動によるポテンシャルの変動を自
己制御可能とすることができるので、ポテンシャルを一
定に保ちこれを安定化できるとともに、低電圧化が可能
となる。また埋め込みチャンネルの不純物濃度のピーク
位置は加速電圧により制御性よく決定可能であり、しか
も基板の内部に形成されるので、請求項1と同作用があ
る。
ば、請求項3において、ゲート絶縁膜が積層順に酸化
膜,ナイトライド膜および酸化膜からなり、最初の酸化
膜およびナイトライド膜を順次基板に積層後イオン注入
を行い、その後にナイトライド膜上に酸化膜を形成する
ため、請求項3の作用のほか、イオン注入後の酸化膜の
形成時の酸化による増速拡散が窒化膜により抑制される
ので、イオン注入時の不純物濃度分布がほぼ一定に保た
れる。
いて説明する。すなわち、この電荷転送装置は、基板1
と、この基板1の内部に形成された埋め込みチャンネル
領域3と、前記基板1の表面に形成されたゲート絶縁膜
2とを有する。ゲート絶縁膜2は積層順にシリコン酸化
膜を実施例とする酸化膜2a,シリコン窒化膜を実施例
とするナイトライド膜2bおよびシリコン酸化膜を実施
例とする酸化膜2cからなる三層構造としている。
度分布のピーク値を図1(b)のように基板1の内部に
位置している。この図において、5は不純物濃度分布、
6は埋め込みチャンネル領域3以外の基板1における分
布、7は信号電荷分布である。また図1(c)はポテン
シャル分布であり、8は信号電荷のないときのポテンシ
ャル分布、9は信号電荷があるときのポテンシャル分布
である。なお、VG は電荷の転送時に印加する電圧であ
る。
1にゲート絶縁膜2を形成した後、イオン注入すること
により基板1内に埋め込みチャンネル1を形成するもの
である。すなわち、まずP形の基板1にゲート絶縁膜2
を形成する酸化膜2aおよびナイトライド膜2bを形成
した後、選択的にリンを加速電圧160KeV、ドーズ
量2E12cm-2でイオン注入して、埋め込みチャンネ
ル領域3を構成するN形領域を形成し、さらにゲート絶
縁膜2の酸化膜2cを形成後、ポリシリコン電極4を選
択的に形成している。
膜2を形成した後、イオン注入することにより基板1内
に埋め込みチャンネルを形成したため、ゲート絶縁膜2
の形成の際の熱履歴が不純物濃度分布に影響しなくなる
とともに、埋め込みチャンネル領域3の不純物濃度分布
の深さがゲート絶縁膜2の厚さに対して負の相関を持つ
ようになる。すなわち、図2の(a1 ),(b1 )はゲ
ート絶縁膜2の膜厚が異なる電荷転送装置を比較したも
のである。そして図2の(a2 )は(a1 )の装置の不
純物濃度分布図、(a3 )は(a1 )の装置の信号電荷
のない状態のポテンシャル分布図、(b2 )は(b1 )
の装置の不純物濃度分布図、(b3 )は(b1 )の装置
の信号電荷のない状態のポテンシャル分布図である。図
2の(b 1 )に示すように絶縁膜2の膜厚が(a1 )に
比べて厚いと埋め込みチャンネル領域3は浅く形成さ
れ、図2(a1 )に示すように絶縁膜2の膜厚が薄いと
チャンネル領域3は深く形成される。そのため、イオン
注入の加速電圧が一定のとき、CCDの特性として重要
なポテンシャルはゲート絶縁膜2が(b1 )のように厚
くなれば深くなるが、埋め込みチャンネル領域3が浅く
なればポテンシャルは浅くなるため相殺されて図
(b3 )のようになる。反対にゲート絶縁膜2が
(a 1 )のように薄いときはポテンシャルが浅くなる
が、埋め込みチャンネル領域3が深くなるのでポテンシ
ャルは深くなるため相殺されて図(a3 )のようにな
り、図(a3 ),(b3 )の各ポテンシャル分布の電圧
αV,βVは、α≒βとなる。
絶縁膜2が変動しても、ポテンシャルの変動は自己制御
的に抑制されることとなるので、ポテンシャルを一定に
保ちこれを安定化でき、このためさらに低電圧化も可能
となる。また、図1の不純物濃度分布に示すようにゲー
ト絶縁膜2と基板1の界面よりも深いところ(たとえば
約0.1μm)に濃度のピークを持つ埋め込みチャンネ
ル領域3が得られる。このピーク位置は加速電圧により
制御性良く決定可能である。このように埋め込みチャン
ネルの不純物濃度のピーク位置は基板1の内部に形成さ
れるため、図1(b)に示すように、信号電荷の分布の
中心は電荷が増大しても不純物濃度分布と一致する。そ
のため、信号電荷の蓄積が基板の内部に有効にとどめら
れるので、従来例と比較すると転送効率が劣化し始める
信号量を増大することが可能となり、転送効率が劣化す
ることなく取扱い電荷量を増大することができ、しかも
信号電荷の蓄積量の増大と転送効率の両立が可能となる
ことからCCDの微細化に対応できる。
ゲート絶縁膜2と基板1の界面におけるN形不純物濃度
を低減できるためゲート電極に与える電圧を負方向にし
ていった時に生じるピンニング現象(界面での電位がチ
ャンネルストッパーのP形電位と同じになるとホールの
供給が始まりさらにゲート電圧を負方向にしても界面の
電位が固定されチャンネル電位のプロファイルも固定さ
れる)において界面でのホール供給量が増加し暗電流の
低減効果が増大する。
びナイトライド膜2bを順次基板1に積層後リンイオン
の注入を行い、その後にナイトライド膜2b上に酸化膜
2cを形成することにより、ゲート絶縁膜2を形成する
ため、イオン注入後の酸化膜の形成工程を行っても酸化
による増速拡散がナイトライド膜2bにより抑制される
ので、イオン注入時の不純物濃度分布がほぼ一定に保た
れ、基板1の酸化が防止される。
域をゲート絶縁膜2の形成後にイオン注入して形成する
場合も、従来に比べて熱処理が減少されてチャンネルス
トッパのP形領域の横方向拡散が抑制され、実効的なC
CDのチャンネル幅が拡大するため取扱い電荷量が増大
する。なお、この発明において、イオン注入時の加速電
圧は100〜300KeVでもよい。
込みチャンネルの不純物濃度分布のピーク値が基板の内
部にあるため、信号電荷の分布の中心は電荷が増大して
も不純物濃度分布と一致するので、信号電荷の蓄積が基
板の内部に有効にとどめられ、転送効率が劣化すること
なく取扱い電荷量を増大することができる。しかも信号
電荷の蓄積量の増大と転送効率の両立が可能となること
から微細化に対応でき、暗電流の抑制能力も増大できる
という効果がある。
1において、請求項1において、ゲート絶縁膜を積層順
に酸化膜,ナイトライド膜および酸化膜からなる三層構
造としたため、請求項1の効果のほか基板の酸化を防止
できる。請求項3の電荷転送装置の製造方法によれば、
基板にゲート絶縁膜を形成した後、イオン注入すること
により基板内に埋め込みチャンネルを形成したため、ゲ
ート絶縁膜の形成の際の熱履歴が不純物濃度分布に影響
しなくなるとともに、埋め込みチャンネル領域の不純物
濃度分布の深さがゲート絶縁膜の厚さに対して負の相関
を持ち、製造工程の変動によるポテンシャルの変動を自
己制御可能とすることができるので、ポテンシャルを一
定に保ちこれを安定化できるとともに、低電圧化が可能
となる。また埋め込みチャンネルの不純物濃度のピーク
位置は加速電圧により制御性よく決定可能であり、しか
も基板の内部に形成されるので、請求項1と同効果があ
る。
ば、請求項3において、ゲート絶縁膜が積層順に酸化
膜,ナイトライド膜および酸化膜からなり、最初の酸化
膜およびナイトライド膜を順次基板に積層後イオン注入
を行い、その後にナイトライド膜上に酸化膜を形成する
ため、請求項3の効果のほか、イオン注入後の酸化膜の
形成時の酸化による増速拡散が窒化膜により抑制される
ので、イオン注入時の不純物濃度分布がほぼ一定に保た
れる。
(b)はその不純物濃度分布図、(c)はポテンシャル
分布図である。
膜厚の異なる例の断面図、(a 2 ),(b2 )は不純物
濃度分布図、(a3 ),(b3 )はポテンシャル分布図
である。
物濃度分布図、(c)はポテンシャル分布図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 基板と、この基板に形成された埋め込み
チャンネル領域と、前記基板の表面に形成されたゲート
絶縁膜とを備え、前記埋め込みチャンネルの不純物濃度
分布のピーク値が前記基板の内部にあることを特徴とす
る電荷転送装置。 - 【請求項2】 ゲート絶縁膜が積層順に酸化膜,ナイト
ライド膜および酸化膜からなる三層構造である請求項1
の電荷転送装置。 - 【請求項3】 基板にゲート絶縁膜を形成した後、イオ
ン注入することにより基板内に埋め込みチャンネルを形
成することを特徴とする電荷転送装置の製造方法。 - 【請求項4】 ゲート絶縁膜は、積層順に酸化膜,ナイ
トライド膜および酸化膜からなり、最初の酸化膜および
ナイトライド膜を順次基板に積層後イオン注入を行い、
その後にナイトライド膜上に酸化膜を形成する請求項3
記載の電荷転送装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05165655A JP3100802B2 (ja) | 1993-07-05 | 1993-07-05 | 電荷転送装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05165655A JP3100802B2 (ja) | 1993-07-05 | 1993-07-05 | 電荷転送装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0722610A true JPH0722610A (ja) | 1995-01-24 |
JP3100802B2 JP3100802B2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=15816488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05165655A Expired - Fee Related JP3100802B2 (ja) | 1993-07-05 | 1993-07-05 | 電荷転送装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3100802B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006106699A1 (en) * | 2005-03-31 | 2006-10-12 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Manufacturing method of solid-state imaging device |
JP2010287743A (ja) * | 2009-06-11 | 2010-12-24 | Sony Corp | 半導体装置及びその製造方法、固体撮像素子 |
-
1993
- 1993-07-05 JP JP05165655A patent/JP3100802B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006106699A1 (en) * | 2005-03-31 | 2006-10-12 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Manufacturing method of solid-state imaging device |
JP2008535204A (ja) * | 2005-03-31 | 2008-08-28 | 松下電器産業株式会社 | 固体撮像装置の製造方法 |
US7585694B2 (en) | 2005-03-31 | 2009-09-08 | Panasonic Corporation | Manufacturing method of solid-state imaging device |
JP2010287743A (ja) * | 2009-06-11 | 2010-12-24 | Sony Corp | 半導体装置及びその製造方法、固体撮像素子 |
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---|---|
JP3100802B2 (ja) | 2000-10-23 |
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