JPH07225785A - 半導体装置の低消費電力レイアウト方法及びレイアウト装置並びにその半導体装置 - Google Patents

半導体装置の低消費電力レイアウト方法及びレイアウト装置並びにその半導体装置

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JPH07225785A
JPH07225785A JP6017997A JP1799794A JPH07225785A JP H07225785 A JPH07225785 A JP H07225785A JP 6017997 A JP6017997 A JP 6017997A JP 1799794 A JP1799794 A JP 1799794A JP H07225785 A JPH07225785 A JP H07225785A
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wiring
semiconductor device
power supply
power consumption
layout
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JP6017997A
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English (en)
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Masahiko Toyonaga
昌彦 豊永
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱伝導要素として基幹電源配線を熱伝導要素
として利用し、電力消費に伴う論理素子の温度上昇を抑
えて消費電力の増大を抑制する方法を提供する。 【構成】 処理1aで論理回路と素子物理情報と素子動
作情報を入力し、処理2aで基幹電源配線を行ない、処
理3aで基幹電源配線からの距離に応じて配置領域をレ
ベル分けし、処理4aで論理回路の各素子の消費電力を
求め、各素子の消費電力に応じて素子をレベル分けし、
処理5aで配置領域レベルに対応する素子をそのレベル
領域に配置する。従って、論理回路を構成する全素子の
うち、高消費電力の素子での発生熱がその近傍に位置す
る基幹電源配線を通じて放散されるので、熱放散性が向
上する。従って、トランジスタや信号配線の抵抗の電力
消費に伴う温度上昇を低く抑えて、その温度上昇に伴う
抵抗の増大変化を低く抑えて、消費電力を低く抑制でき
る半導体装置を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、短期間に半導体装置や
プリント基板のレイアウト設計を行うCAD手法及びC
AD装置に係る半導体装置のレイアウト方法、レイアウ
ト装置、及びその半導体装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、集積回路やプリント基板を利用し
た製品の小型化、個人利用化が進むに従って、固定電源
や、大容量の電池を利用することが難しくなり、より消
費電力消費の少ない回路設計が重要になってきている。
【0003】このようなLSIチップ又はプリント基板
上におけるシステムの低消費電力化設計として、論理設
計では、 1)システムの動作に着目したスケジューリングによ
り、素子の動作回数を最小化する方法や、 2)動作時以外では電流をカットする回路を導入する方
法や、 3)素子面積値と素子の消費電力値を合計して仮想的な
素子面積とし、この仮想的な素子面積に対して論理合成
の面積最適化処理を使った論理合成方法、 4)信号変化の激しい(トグル値の高い)配線を短くす
る配置、配線手法により配線電荷容量を低減することで
消費電力を削減する方法(Akio Miyoshi等著「A Method
of Power Driven Design 」電子情報通信学会研究会報
告CAS92-34,pp99-104(1992) ),等の,人手やデザイン
オートメーション(DA)技術による方法で対応してき
た。(例えば、参考文献:Vivek Tiwari等著「Technolo
gy Mapping for Low Power」30th Design Automation C
onference,pp74-49(1993) 等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来では、
論理合成について、トランジスタ容量や配線容量を考慮
し、トランジスタ抵抗や配線抵抗は無視されてきたが、
近年の微細加工技術の発展は0.5μm以下の幅の配線
を可能としており、このような微細加工技術によって微
小幅加工された配線を有するLSI等では、従来無視さ
れてきたトランジスタ抵抗や配線抵抗の影響が、従来考
慮されてきたトランジスタ容量や配線容量に比べて大き
く回路性能に影響する。
【0005】しかしながら、前記従来の各技術では、何
れも、トランジスタ抵抗や配線抵抗を考慮しないため、
前記微細加工技術により生成されたLSI等では、トラ
ンジスタ抵抗や配線抵抗の温度上昇に伴う抵抗値の増大
に起因して消費電力が増加することが予想される。
【0006】即ち、トランジスタ抵抗や配線抵抗が電力
消費により温度上昇すると、これに伴いトランジスター
特性の劣化や配線抵抗の増加が生じ、そのためCMOS
(相補型トランジスター)における信号変化に要する時
間が長くなり、MOSトランジスターのドレイン- ソー
ス間のスイッチがオープン状態となって、リーク電流に
よる消費電力が増加し、これが更にトランジスタ抵抗や
配線抵抗温度を上昇させる循環になり、最終的に消費電
力は極度に増加することが予想される。
【0007】しかも、前記抵抗の温度上昇による影響
は、トランジスター特性の劣化及び消費電力の増加の他
に、LSIチップの製造コストをも上昇させる。即ち、
抵抗の温度上昇によってLSIチップ上の温度分布に差
が生じると、温度膨脹の程度差がLSI表面で生じ、チ
ップが変形して破損することが予想され、そのため、L
SIを製品化するパッケージとして、安価だが変形し易
いプラスチックパッケージに代え、変形し難いが高価な
セラミックパッケージを採用する必要が生じ、製品コス
トが増加する。
【0008】そこで、トランジスタ抵抗や配線抵抗を十
分小さく抑制するには、その抵抗値が温度の上昇に伴い
増大する特性から、論理回路を構成する個々の素子が発
生する熱の放散を良くして温度上昇を有効に抑えると共
に、論理回路全体としても、過熱部分がなく均等な温度
状態にすることが必要である点から、従来の半導体装置
における熱放散の様子を眺めると、個々の素子の直下に
位置するシリコン酸化膜やシリコン基板等を熱伝導要素
として、これ等を経て熱が放散しており、従って、熱放
散性が良好には得られていない憾みがある。
【0009】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、論理回路を構成する各素子の温度の
上昇を抑えて、その各トランジスタ抵抗や配線抵抗の増
大を抑制し、その抵抗の増大に起因する消費電力の増大
を抑えることにより、又は配線を低抵抗で行うことによ
り、低消費電力な半導体装置を得るその半導体装置のレ
イアウト方法及びレイアウト装置、並びにその半導体装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明では、論理回路を構成する各素子に電源を供
給する電源配線に着目し、この電源配線は金属類で構成
され且つ配線規模として通常の信号配線より巨大な規模
を持つことから、この電源配線を各論理素子での発生熱
に対する熱伝導要素として利用して、その発生熱を効果
的に放散させることとする。
【0011】更に、本発明では、他の解決方法として、
消費電力の高い素子に接続される配線を、単に距離を短
くするのみでなく、低抵抗で行うこととする。
【0012】すなわち、請求項1記載の発明の半導体装
置の低消費電力レイアウト方法では、電子計算機を用い
て半導体装置のレイアウト設計を行うに際し、論理回路
並びにその素子物理情報及び素子動作情報を入力する入
力処理を行った後、素子配置領域に基幹電源を配線する
基幹電源配線処理を行い、その後、前記論理回路を構成
する全素子のうち消費電力の高い素子が前記基幹電源配
線処理にて配線された基幹電源の近傍に位置するように
各素子を素子配置領域に配置する素子配置処理を行う方
法としている。
【0013】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載の発明の素子配置処理を特定し、この素子配置
処理を、基幹電源配線処理にて配線された基幹電源から
の距離に応じて素子配置領域をレベル付けする素子配置
領域レベル付け処理と、論理回路を構成する各素子の消
費電力を素子物理情報及び素子動作情報から求めて、前
記各素子の消費電力に応じて各素子をレベル付けする素
子レベル付け処理と、前記素子配置領域レベル付け処理
にてレベル付けされた素子配置領域のレベルに対応する
レベルを持つ論理素子をそのレベルの素子配置領域内に
配置する配置処理とから構成する。
【0014】更に、請求項3記載の発明では、前記請求
項1又は請求項2記載の発明の構成に加えて、素子配置
処理を行った後、基幹電源配線処理にて配線された基幹
電源から各素子への枝線電源を配線する枝線電源配線処
理を行い、次いで、論理回路を実現するための論理素子
間の信号配線を行う信号配線処理を行い、その後、得ら
れたレイアウトを出力する出力処理を行う構成としてい
る。
【0015】加えて、請求項4記載の発明の半導体装置
の低消費電力レイアウト方法では、電子計算機を用いて
半導体装置のレイアウト設計を行うに際し、論理回路並
びにその素子物理情報及び素子動作情報を入力する入力
処理を行った後、前記論理回路を構成する素子の消費電
力に基いて信号配線の優先順位を定めた配線優先リスト
を作成する配線優先リスト作成処理を行い、その後、前
記配線優先リストの先頭の信号から順に1層配線により
配線可能な信号を順次配線する第1の配線処理を行い、
次いで、前記第1の配線処理にて未配線として残った信
号を多層配線法で配線する第2の配線処理を行う構成と
している。
【0016】また、請求項5記載の発明では、前記請求
項3記載の発明の信号配線処理を特定し、この信号配線
処理を、信号を出力する素子の消費電力に基いて信号配
線の優先順位を定めた配線優先リストを作成する配線優
先リスト作成処理と、前記配線優先リストの先頭の信号
から順に1層配線により配線可能な信号を順次配線する
第1の配線処理と、前記第1の配線処理にて未配線とし
て残った信号を多層配線法で配線する第2の配線処理と
から構成する。
【0017】更に、請求項6記載の発明では、前記請求
項1又は請求項2記載の半導体装置の低消費電力レイア
ウト設計方法の基幹電源配線処理を特定して、基幹電源
の一部を半導体装置の基板に近接させるコンタクトを形
成するように基幹電源を配線する構成とする。
【0018】加えて、請求項7記載の発明では、電子計
算機を用いて半導体装置のレイアウト設計を行うための
レイアウト装置であって、論理回路並びにその素子物理
情報及び素子動作情報を入力する入力手段と、素子配置
領域に基幹電源を配線する基幹電源配線手段と、前記論
理回路を構成する全素子のうち消費電力の高い素子が前
記基幹電源配線処理にて配線された基幹電源の近傍に位
置するように各素子を素子配置領域に配置する素子配置
手段とを備える構成としている。
【0019】また、請求項8記載の発明では、前記請求
項7記載の発明の素子配置手段を限定し、この素子配置
手段を、基幹電源配線手段にて配線された基幹電源から
の距離に応じて素子配置領域をレベル付けする素子配置
領域レベル付け手段と、論理回路を構成する各素子の消
費電力を素子物理情報及び素子動作情報から求めて、前
記各素子の消費電力に応じて各素子をレベル付けする素
子レベル付け手段と、前記素子配置領域レベル付け手段
によりレベル付けされた素子配置領域のレベルに対応す
るレベルを持つ論理素子をそのレベルの素子配置領域内
に配置する配置手段とにより構成している。
【0020】更に、請求項9記載の発明では、前記請求
項7又は請求項8記載の構成に加えて、基幹電源配線手
段により配線された基幹電源から各素子への枝線電源を
配線する枝線電源配線手段と、論理回路を実現するため
の論理素子間の信号配線を行う信号配線手段と、得られ
たレイアウトを出力する出力手段とを備える構成として
いる。
【0021】加えて、請求項10記載の発明では、電子
計算機を用いて半導体装置のレイアウト設計を行うため
のレイアウト装置であって、論理回路並びにその素子物
理情報及び素子動作情報を入力する入力手段と、前記論
理回路を構成する素子の消費電力に基いて信号配線の優
先順位を定めた配線優先リストを作成する配線優先リス
ト作成手段と、前記配線優先リストの先頭の信号から順
に1層配線により配線可能な信号を順次配線する第1の
配線手段と、前記第1の配線手段の配線により未配線と
して残った信号を多層配線法で配線する第2の配線手段
とを備える構成とする。
【0022】また、請求項11記載の発明では、前記請
求項9記載の低消費電力レイアウト装置の信号配線手段
を限定し、その信号配線手段を、信号を出力する素子の
消費電力に基いて信号配線の優先順位を定めた配線優先
リストを作成する配線優先リスト作成手段と、前記配線
優先リストの先頭の信号から順に1層配線により配線可
能な信号を順次配線する第1の配線手段と、前記第1の
配線手段の配線により未配線として残った信号を多層配
線法で配線する第2の配線手段とにより構成している。
【0023】更に、請求項12記載の発明では、前記レ
イアウト方法又はレイアウト装置により生産される半導
体装置を特定し、前記論理回路の各素子に電源供給を行
うために素子配置領域に配線された基幹電源とを備えた
半導体装置であって、前記論理回路を構成する全素子の
うち、消費電力の高い素子の多くは、他の素子に比し
て、前記基幹電源の近傍に位置して前記素子配置領域に
配置される構成としている。
【0024】加えて、請求項13記載の発明では、前記
請求項12記載の発明の半導体装置を限定し、基板電源
と各素子との間には、前記基板電源と各素子とを接続す
る枝線電源が配線され、前記論理回路の各素子間には、
前記論理回路を実現するための信号配線が施されている
構成とする。
【0025】また、請求項14記載の発明では、論理回
路を構成する各素子間に複数の信号配線が施された半導
体装置であって、前記信号配線は多層に配線され、所定
の1層の信号配線は前記論理回路を構成する全素子のう
ち、消費電力が高い素子からの信号配線である構成とす
る。
【0026】更に、請求項15記載の発明では、前記請
求項13記載の半導体装置を特定し、論理回路を実現す
るための信号配線は多層に配線され、所定の1層の信号
配線は前記論理回路を構成する全素子のうち、消費電力
が高い素子からの信号配線である構成とする。
【0027】加えて、請求項16記載の発明では、前記
請求項12、請求項13又は請求項15記載の半導体装
置を特定し、基幹電源には、前記基幹電源の一部を半導
体装置の基板に近接させるコンタクトが形成されている
構成とする。
【0028】また、請求項17記載の発明では、前記請
求項1、2、3、6、7、8、9、12、13、15又
は16記載の半導体装置における消費電力の高い素子を
限定して、フリップフロップ回路で構成している。
【0029】更に、請求項18記載の発明では、前記請
求項17記載の発明において、フリップフロップ回路に
クロック信号を供給するクロック信号線を1層配線する
構成とする。
【0030】加えて、請求項19記載の発明では、前記
請求項18記載の発明において、クロック信号線を、基
幹電源に沿って配置する構成としている。
【0031】
【作用】前記構成により、請求項1、2、3、7、8、
9、12、13又は17記載の発明では、消費電力が多
いために熱発生を多く伴う論理素子が、電源を供給する
レイアウト面積の大きな基幹電源近傍に配置される。こ
こに、前記基幹電源は、金属類を素材とし、従来技術の
熱伝導要素としてのシリコン酸化膜やシリコン基板より
も熱伝導率が優れるので、高消費電力の各素子からの熱
放散が効率良く行われ、その結果、高消費電力の論理素
子の抵抗の増大が有効に抑制されて、低消費電力な半導
体装置が得られる。
【0032】また、請求項4、5、10、11、14、
15、18又は19記載の発明では、配線優先リストに
基いて、消費電力の高い素子の信号配線が所定の1層内
に配線されるので、その信号配線を多層に亘って配線す
る場合に比して、配線抵抗が低減されて、低消費電力化
が図られる。
【0033】更に、請求項6又は16記載の発明では、
基幹電源がそのコンタクトを通じてその基幹電源の下方
に位置するシリコン基板やその基板全体に広がるシリコ
ン酸化膜により近接するので、論理素子からの熱放散が
より一層効率良く行われて、素子の温度の上昇が抑えれ
れ、そのトランジスター抵抗や配線抵抗が十分に低く保
持される。
【0034】
【実施例】以下、本発明の半導体装置の低消費電力レイ
アウト方法及びレイアウト装置並びにその半導体装置の
一実施例を説明する。
【0035】(第1の実施例)図4は本発明の半導体装
置のレイアウト装置の概略構成を示す。
【0036】同図において、1bは入出力装置、1cは
中央処理装置、1dは記憶装置、2bは基幹電源配線手
段、3bは領域レベル付け手段、4bは素子レベル付け
手段、5bはレベル領域内素子配置手段、6bは枝線電
源配線手段、7bは信号配線手段である。前記領域レベ
ル付け手段3b、素子レベル付け手段4b及びレベル領
域内素子配置手段5bはその全体で素子配置手段8bを
構成する。また,前記信号配線手段7bは、内部に優先
リスト作成手段9bと、1層配線手段10bと、多層配
線手段11bとを内蔵する。
【0037】本発明の半導体装置構成する論理回路は、
図7(a)に示すように、12個の論理素子A〜Kから
成る。
【0038】次に、前記図4に示すレイアウト装置を用
いて前記論理素子A〜Kの論理回路を含む半導体装置を
配置する方法を説明する。
【0039】図1にその半導体装置のレイアウト方法を
示す。
【0040】同図において、先ず前記論理回路並びにそ
の各素子A〜Lの幅等の各物理情報及びその素子A〜L
の各動作情報の入力処理1aを行う。この入力処理1a
は、前記入出力装置1bと記憶装置1dと中央処理装置
1cとから成る入力手段により実行される。
【0041】次に、図5に示すように、基幹電源20の
配線を素子配置領域20に設定する基幹電源配線処理2
aを行なう。本実施例では、図5(a)の斜線部で示す
ように、基幹電源20は、四角形状の素子配置領域19
の周辺に沿って四角形状に配線される最も単純な構造を
持つ。
【0042】ここで、基幹電源20とは、外部から電源
が供給される電源供給端子から、各論理素子A〜Lにそ
の電源をバランス良く供給するために、通常信号よりも
太い配線で素子配置領域20の全体に亘って施される電
源配線をいう。前記基幹電源配線処理2aは、基幹電源
配線手段2bと記憶装置1dと中央処理装置1cとによ
り実行される。
【0043】続いて、前記論理回路を構成する全素子A
〜Lのうち、消費電力の高い素子が前記配線された基幹
電源20の近傍に位置するように各素子A〜Lを素子配
置領域20に配置する素子配置処理9aを行う。この素
子配置処理9aは、具体的には、素子配置領域レベル付
け処理3aと、素子レベル付け処理4aと、レベル領域
内素子配置処理5aとから成る。
【0044】前記素子配置領域レベル付け処理3aは、
前記基幹電源20の配線位置からの距離に応じた素子配
置領域19のレベル付けを行う処理であり、図5(a)
〜(c)に示すように、レベル1からレベル3までのレ
ベル付けを行う。図5(a)に格子で示したレベル1の
素子配置領域21は、基幹電源20に最も近接する領域
であり、同図(b)に格子で示したレベル2の素子配置
領域22は、基幹電源20に次に近接する領域を包含
し、同図(c)に格子で示したレベル3の素子配置領域
23は、基幹電源20から最も離れた領域を包含する。
【0045】前記基幹電源20からの距離に応じて領域
のレベルとして割り付ける処理の意味は、次の素子レベ
ル付け処理4aと対応して、基幹電源20の近傍に配置
すべき高発熱素子又は高消費電力素子と、それ以外の低
発熱素子又は低消費電力素子との配置領域を区別するこ
とにある。
【0046】また、前記素子レベル付け処理4aは、前
記素子配置領域レベル付け処理3aに合せて、各素子A
〜Lに対してレベル1からレベル3までのレベル付けを
行う処理である。各素子A〜Lのレベルの決定は、先ず
前記入力処理1aで入力した素子動作情報から各素子A
〜Lの出力動作数を求めると共に、素子物理情報より1
動作数当りの消費電力値を求め、その両者の積から各論
理素子A〜Lの総消費電力を求める。本実施例では、下
記の[表1]に示す総消費電力値であったとし、各総消
費電力に応じて、その総消費電力値の大きい順にレベル
1からレベル3まで振り分け、レベル付けする。
【0047】
【表1】 尚、割付された素子A〜Lレベルと素子配置領域のレベ
ルとのレベル値は同値でなくてもよく、両者が対応付け
られさえすればよい。以上の論理素子A〜Lを配置した
例を図7(a)に示す。レベル1の素子A〜Cを格子
で、レベル2の素子D〜Gを斜線で、レベル3の素子H
〜Lを白抜きで示した。
【0048】更に、前記論理素子A〜Lの素子配置領域
19への配置処理5aは、配線長や面積を最小にする通
常の自動配置方法実施に際して、レベル1の論理素子A
〜Cは、レベル1の素子配置領域21へ配置し、レベル
2の論理素子D〜Gは、レベル2の素子配置領域22へ
配置し、レベル3の論理素子H〜Lは、レベル3の素子
配置領域23に配置するように制御することを加えて実
行される。その結果、図6(a)に示すような配置結果
が得られる。同図から判るように、基幹電源20に近接
して高消費電力の論理素子A〜Cが配置される。
【0049】次に、前記配置処理5aが終了した論理素
子A〜Lに対して、電源供給のための枝線電源配線処理
6aを行なう。この枝線電源配線処理6aは、各論理素
子A〜Lに対して最寄りの基幹電源20の近接部分から
枝線電源35を発生させて実行する。
【0050】ここで、前記電源配線20の具体的構造を
説明する。
【0051】上述の電源基幹配線処理2aに際して、図
3(a)に示したように、シリコン基板14の上にS
2 (酸化シリコン)より成る絶縁膜層16を配置し、
その絶縁膜層16の上に、1層の基幹電源20を配線す
ると共に、その基幹電源20に対して、適当な位置に複
数個の放熱用コンタクト13を設ける。その各放熱用コ
ンタクト13の製造方法は、断面20bとして同図
(b)に示したように、基幹電源20の一部がシリコン
基板14にできるだけ近接させるように基幹電源20か
らコンタクト穴を従来の信号配線の結線に使うプロセス
技術を用いて製造する方法である。尚、枝線電源配線処
理6aにおける枝線電源35に対しても、前記放熱用コ
ンタクト13と同様の放熱用コンタクトを設けてもよい
のは勿論である。
【0052】次に、レイアウトの最終段階である論理実
現のための信号配線処理7aを行なう。この信号配線処
理7aは、配線優先リスト作成処理9aと、一層配線処
理(第1の配線処理)10aと、この一層配線処理10
aで未配線となった信号線に対して行う多層配線処理
(第2の配線処理)11aとから成る。
【0053】前記配線優先リスト作成処理9aは、前記
[表1]に示した各素子A〜Lの総消費電力に基いて、
その総消費電力の高い素子から出力される信号、即ちそ
の高消費電力の発生原因となる出力信号に対する配線を
優先して、各素子A〜Lの出力信号の配線優先リストを
作成する。前記各素子A〜Lの出力信号及びその優先順
位を「素子名.O」として[表2]に示す。
【0054】
【表2】 前記一層配線処理10aは、低抵抗値の低容量配線層に
対して前記[表2]の優先順位に基づいて順次配線をす
る処理である。配線形状の生成は、迷路法等を用いるこ
とで実施される。
【0055】更に、前記多層配線処理11aは、近年の
複雑な論理回路の配線が1層配線で全て完了することが
不可能であるので、前記一層配線処理10aで一部配線
未結線を生じた信号線に対して多層の配線を実施する処
理である。
【0056】以上により、最終的に論理関係の信号配線
が完了する。
【0057】最後に、レイアウトの出力処理8aを行な
い、本実施例のレイアウトが完了する。前記出力処理8
aは、前記入出力装置1bと記憶装置1dと中央処理装
置1cとから成る出力手段により実行される。
【0058】したがって、本発明においては、消費電力
が多いために熱発生を多く伴う論理素子A,B,Cの全
てが、金属類を素材として熱伝導率の優れた大規模の基
幹電源20の近傍に配置されるので、その高消費電力の
各素子A〜Cからの熱放散が効率良く行われる。その結
果、高消費電力の論理素子A〜Cの抵抗の増大が有効に
抑制されて、低消費電力な半導体装置が得られると共
に、論理回路の全体に亘ってその温度がほぼ均一且つ十
分低く保持されるので、図10(a)に示す従来のレイ
アウト方法でのレイアウト結果では、熱分布が同図
(b)に示すように局所的に高温領域25aが集中して
いるために、トランジスター抵抗や配線抵抗が激増し、
消費電力が増加するのに対し、本実施例では、図7
(a)のレイアウト例での同図(b)に示す熱分布のよ
うに、中温領域25bが全体に広がっている。よって、
図8に示すように、従来例に比し、半導体装置全体の温
度が全体に亘って低く保持されて、抵抗値の増大の抑制
により消費電力の低減化が実現されていることが判る。
【0059】また、配線優先リストに基いて、消費電力
の高い素子A〜Cの信号配線が1層配線されるので、高
消費電力の信号線の電気抵抗、電荷容量、コンタクト等
の物理的消費電力要素の削減が可能となると共に、その
信号配線の多層配線に比して配線抵抗が低減されて、低
消費電力化が図られる。
【0060】更に、基幹電源20がその複数の放熱用コ
ンタクト13…を通じてその基幹電源20の下方に位置
するシリコン基板14に一層近接するので、高消費電力
の各論理素子A〜Cからの熱放散が一層効率良く行われ
て、各論理素子の温度の上昇が抑えられ、そのトランジ
スター抵抗や配線抵抗が十分に低く保持される。
【0061】(第2の実施例)図9は本発明の第2の実
施例を示し、ゲートアレイやスタンダードセルのレイア
ウトに適用したものである。
【0062】すなわち、図9において、基幹電源20
は、素子配置領域に沿って四角形状に配置される4辺の
電源配線20a〜20dと、四角形状の中央部を図中縦
方向に走る電源配線20eとから成る。枝線電源35
は、前記基幹電源20における中央部位置の電源配線2
0aとは直交する方向に複数本配置されて、各スタンダ
ードセルレーン36…に電源を供給している。論理素子
は、各セルレーン36…に限定して配置される。
【0063】各セルレーン36…において、基幹電源2
0の左右及び中央位置の電源配線20b,20d,20
eに近接する部分は、レベル1の素子配置領域21が設
定され、このレベル1の配置領域21に高消費電力の論
理素子としてフリップフロップ回路(図示せず)が配置
される。
【0064】また、前記基幹電源20の左右及び中央位
置の電源配線20b,20d,20eに近接する部分に
は、前記各フリップフロップ回路にクロック信号を供給
するクロック信号線37が前記基幹電源20の各電源配
線20b,20d,20eに沿って1本に連続するよう
に折れ曲りレイアウトされる。このクロック信号線37
は所定の1層内で配線(1層配線)される。前記枝線電
源35及びクロック信号線37は論理回路のレイアウト
完了後に配線される。
【0065】尚、本発明は、以上の実施例の基幹電源2
0の配線形状やその作成方法、素子配置領域19及び論
理素子A〜Lのレベル設定や設定方法、配線優先リスト
及びその作成方法、素子の形状等に限定されず、これ等
は適宜変更可能であって、他の値や方法をも含むのは勿
論である。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、2、
3、7、8、9、12、13又は17記載の発明によれ
ば、論理回路を構成する全論理素子のうち、消費電力が
高くて熱発生を多く伴う素子を、電源供給用のレイアウ
ト面積の大きな基幹電源の近傍に配置したので、熱放散
性が従来のシリコン酸化膜やシリコン基板等を熱伝導要
素とする場合に比して良くなり、トランジスタ抵抗や配
線抵抗の増大を有効に抑えることができ、低消費電力な
半導体装置を得ることができる。
【0067】しかも、基幹電源電源の近傍に消費電力の
高い素子を配置するので、電源供給が他の論理に影響せ
ず、論理回路の安定動作が得られる副次的効果を持つ。
【0068】更に、請求項4、5、10、11、14、
15、18又は19記載の発明によれば、消費電力の高
い論理素子の信号配線を所定の1層内に配線できるの
で、多層配線に比して、配線抵抗が低減されて、低消費
電力化が図られる。しかも、消費電力の高い論理素子の
信号配線,即ち動作の激しい信号配線が1層配線される
ので、多層配線でのコンタクト点での激しい信号変化に
伴う配線の劣化を防止でき、半導体装置の長寿命化が図
れる副次的効果を有する。
【0069】加えて、請求項6又は16記載の発明によ
れば、基幹電源とシリコン基板等とをコンタクトにより
近接させたので、論理素子からの熱放散を一層効率良く
行わせて、論理素子の温度上昇を有効に抑制でき、トラ
ンジスター抵抗や配線抵抗を低く保持して低消費電力化
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す半導体装置のレイアウト
方法の流れ図である。
【図2】信号配線の具体的方法を示す流れ図である。
【図3】基幹電源に形成するコンタクトの説明図であ
る。
【図4】本発明の実施例を示す半導体装置のレイアウト
装置の構成を示す図である。
【図5】配置領域レベルを説明する図である。
【図6】半導体装置における基幹電源、各素子の配置位
置及び枝線電源の配置位置を示す説明図である。
【図7】本発明の半導体装置のレイアウト方法を使用し
て配置された半導体装置の各素子の配置結果及びその各
素子の熱分布を示す図である。
【図8】本発明の半導体装置の動作周波数に対するチッ
プ温度特性を示す図である。
【図9】本発明の半導体装置をスタンダードセルに適用
した場合の構成図である。
【図10】従来の半導体装置の個々の論理素子の配置及
びその個々の素子の熱分布を示す図である。
【符号の説明】
12 基幹電源 13 放熱用コンタクト 14 シリコン基板 16 絶縁膜層 19 素子配線領域 20 基幹電源 21 レベル1の素子配線領域 22 レベル2の素子配線領域 23 レベル3の素子配線領域 25 1層配線 26 2層配線(多層配線) 35 枝線電源 36 クロック信号線 A〜L 論理素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/822 H01L 27/04 A

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子計算機を用いて半導体装置のレイア
    ウト設計を行うに際し、 論理回路並びにその素子物理
    情報及び素子動作情報を入力する入力処理を行った後、 素子配置領域に基幹電源を配線する基幹電源配線処理を
    行い、 その後、前記論理回路を構成する全素子のうち消費電力
    の高い素子が前記基幹電源配線処理にて配線された基幹
    電源の近傍に位置するように各素子を素子配置領域に配
    置する素子配置処理を行うことを特徴とする半導体装置
    の低消費電力レイアウト方法。
  2. 【請求項2】 素子配置処理は、 基幹電源配線処理にて配線された基幹電源からの距離に
    応じて素子配置領域をレベル付けする素子配置領域レベ
    ル付け処理と、 論理回路を構成する各素子の消費電力を素子物理情報及
    び素子動作情報から求めて、前記各素子の消費電力に応
    じて各素子をレベル付けする素子レベル付け処理と、 前記素子配置領域レベル付け処理にてレベル付けされた
    素子配置領域のレベルに対応するレベルを持つ論理素子
    をそのレベルの素子配置領域内に配置する配置処理とか
    ら成ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の低
    消費電力レイアウト方法。
  3. 【請求項3】 素子配置処理を行った後、 基幹電源配線処理にて配線された基幹電源から各素子へ
    の枝線電源を配線する枝線電源配線処理を行い、 次いで、論理回路を実現するための論理素子間の信号配
    線を行う信号配線処理を行い、 その後、得られたレイアウトを出力する出力処理を行う
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の半導体装
    置の低消費電力レイアウト方法。
  4. 【請求項4】 電子計算機を用いて半導体装置のレイア
    ウト設計を行うに際し、 論理回路並びにその素子物理
    情報及び素子動作情報を入力する入力処理を行った後、 前記論理回路を構成する素子の消費電力に基いて信号配
    線の優先順位を定めた配線優先リストを作成する配線優
    先リスト作成処理を行い、 その後、前記配線優先リストの先頭の信号から順に1層
    配線により配線可能な信号を順次配線する第1の配線処
    理を行い、 次いで、前記第1の配線処理にて未配線として残った信
    号を多層配線法で配線する第2の配線処理を行うことを
    特徴とする半導体装置の低消費電力レイアウト方法。
  5. 【請求項5】 信号配線処理は、 信号を出力する素子の消費電力に基いて信号配線の優先
    順位を定めた配線優先リストを作成する配線優先リスト
    作成処理と、 前記配線優先リストの先頭の信号から順に1層配線によ
    り配線可能な信号を順次配線する第1の配線処理と、 前記第1の配線処理にて未配線として残った信号を多層
    配線法で配線する第2の配線処理とから成ることを特徴
    とする請求項3記載の半導体装置の低消費電力レイアウ
    ト方法。
  6. 【請求項6】 基幹電源配線処理は、 基幹電源の一部を半導体装置の基板に近接させるコンタ
    クトを形成するように基幹電源を配線することを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の半導体装置の低消費電
    力レイアウト設計方法。
  7. 【請求項7】 電子計算機を用いて半導体装置のレイア
    ウト設計を行うためのレイアウト装置であって、 論理回路並びにその素子物理情報及び素子動作情報を入
    力する入力手段と、 素子配置領域に基幹電源を配線する基幹電源配線手段
    と、 前記論理回路を構成する全素子のうち消費電力の高い素
    子が前記基幹電源配線処理にて配線された基幹電源の近
    傍に位置するように各素子を素子配置領域に配置する素
    子配置手段とを備えたことを特徴とする半導体装置の低
    消費電力レイアウト装置。
  8. 【請求項8】 素子配置手段は、 基幹電源配線手段にて配線された基幹電源からの距離に
    応じて素子配置領域をレベル付けする素子配置領域レベ
    ル付け手段と、 論理回路を構成する各素子の消費電力を素子物理情報及
    び素子動作情報から求めて、前記各素子の消費電力に応
    じて各素子をレベル付けする素子レベル付け手段と、 前記素子配置領域レベル付け手段によりレベル付けされ
    た素子配置領域のレベルに対応するレベルを持つ論理素
    子をそのレベルの素子配置領域内に配置する配置手段と
    から成ることを特徴とする請求項7記載の半導体装置の
    低消費電力レイアウト装置。
  9. 【請求項9】 基幹電源配線手段により配線された基幹
    電源から各素子への枝線電源を配線する枝線電源配線手
    段と、 論理回路を実現するための論理素子間の信号配線を行う
    信号配線手段と、 得られたレイアウトを出力する出力手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項7又は請求項8記載の半導体装置の
    低消費電力レイアウト装置。
  10. 【請求項10】 電子計算機を用いて半導体装置のレイ
    アウト設計を行うためのレイアウト装置であって、 論理回路並びにその素子物理情報及び素子動作情報を入
    力する入力手段と、 前記論理回路を構成する素子の消費電力に基いて信号配
    線の優先順位を定めた配線優先リストを作成する配線優
    先リスト作成手段と、 前記配線優先リストの先頭の信号から順に1層配線によ
    り配線可能な信号を順次配線する第1の配線手段と、 前記第1の配線手段の配線により未配線として残った信
    号を多層配線法で配線する第2の配線手段とを備えたこ
    とを特徴とする半導体装置の低消費電力レイアウト装
    置。
  11. 【請求項11】 信号配線手段は、 信号を出力する素子の消費電力に基いて信号配線の優先
    順位を定めた配線優先リストを作成する配線優先リスト
    作成手段と、 前記配線優先リストの先頭の信号から順に1層配線によ
    り配線可能な信号を順次配線する第1の配線手段と、 前記第1の配線手段の配線により未配線として残った信
    号を多層配線法で配線する第2の配線手段とから成るこ
    とを特徴とする請求項9記載の半導体装置の低消費電力
    レイアウト装置。
  12. 【請求項12】 論理回路を構成する各素子と、 前記論理回路の各素子に電源供給を行うために素子配置
    領域に配線された基幹電源とを備えた半導体装置であっ
    て、 前記論理回路を構成する全素子のうち、消費電力の高い
    素子の多くは、他の素子に比して、前記基幹電源の近傍
    に位置して前記素子配置領域に配置されていることを特
    徴とする半導体装置。
  13. 【請求項13】 基板電源と各素子との間には、前記基
    板電源と各素子とを接続する枝線電源が配線され、 前記論理回路の各素子間には、前記論理回路を実現する
    ための信号配線が施されていることを特徴とする請求項
    12記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 論理回路を構成する各素子間に複数の
    信号配線が施された半導体装置であって、 前記信号配線は多層に配線され、 所定の1層の信号配線は前記論理回路を構成する全素子
    のうち、消費電力が高い素子からの信号配線であること
    を特徴とする半導体装置。
  15. 【請求項15】 論理回路を実現するための信号配線は
    多層に配線され、 所定の1層の信号配線は前記論理回路を構成する全素子
    のうち、消費電力が高い素子からの信号配線であること
    を特徴とする請求項13記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】 基幹電源には、前記基幹電源の一部を
    半導体装置の基板に近接させるコンタクトが形成されて
    いることを特徴とする請求項12、請求項13又は請求
    項15記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】 消費電力の高い素子はフリップフロッ
    プ回路であることを特徴とする請求項1、2、3、6、
    7、8、9、12、13、15又は16記載の半導体装
    置のレイアウト方法及びレイアウト装置並びに半導体装
    置。
  18. 【請求項18】 フリップフロップ回路にクロック信号
    を供給するクロック信号線は、1層配線されることを特
    徴とする請求項17記載の半導体装置のレイアウト方法
    及びレイアウト装置並びに半導体装置。
  19. 【請求項19】 クロック信号線は、基幹電源に沿って
    配置されることを特徴とする請求項18記載の半導体装
    置のレイアウト方法及びレイアウト装置並びに半導体装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005252002A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Toshiba Microelectronics Corp 半導体集積回路の自動設計方法
US7114132B2 (en) 2001-04-20 2006-09-26 Nec Corporation Device, system, server, client, and method for supporting component layout design on circuit board, and program for implementing the device

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