JPH07223224A - タイヤ加硫成型用金型のベントホール形成方法 - Google Patents

タイヤ加硫成型用金型のベントホール形成方法

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JPH07223224A
JPH07223224A JP1728294A JP1728294A JPH07223224A JP H07223224 A JPH07223224 A JP H07223224A JP 1728294 A JP1728294 A JP 1728294A JP 1728294 A JP1728294 A JP 1728294A JP H07223224 A JPH07223224 A JP H07223224A
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JP
Japan
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die
mold
vent hole
casting
tire
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JP1728294A
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Kazuo Aida
一夫 合田
Seiji Ishikawa
征司 石河
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイヤ加硫成型用の割金型に形成するベント
ホールを簡単確実に形成するタイヤ加硫成型用金型のベ
ントホール形成方法を提供する。 【構成】 割金型1を鋳込む鋳造型3の金型鋳込み空間
4に、所要本数の細線材5を金型トレッド部1cから金
型外面1dに突き抜けるように配装して金型に鋳ぐるみ
にし、鋳造後に細線材を金型から抜出してベントホール
2を形成するタイヤ加硫成型用金型のベントホール形成
方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用の各種タイヤ
の加硫成型に用いるタイヤ加硫成型用金型のベントホー
ル形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4(a),(b),(c)は従来よ
り、車両用タイヤの製造時において一般的に適用されて
いる内面加硫法を説明する概略図である。
【0003】この内面加硫法においては、タイヤケーシ
ング外周部にトレッド層を被着してなるグリーンタイヤ
Aを一対の割金型1a,1b内に挿入し、タイヤ内に縮
小内蔵されたプラダーBに対し加熱気体または加熱液体
を圧送し、プラダーBの膨張圧をもってタイヤを内面か
ら加圧するとともに加熱を行うものである。
【0004】このタイヤ加硫成型に用いる一対の割金型
1a,1bは、一般にアルミニューム製のもので、その
基本構成としてはごくありふれた割金型ではあるが、上
記するようにタイヤの加硫成型には、金型内にグリーン
タイヤAを挿入してプラダーBの膨張圧をもってタイヤ
Aの内側からトレッド層を全面的に一斉に金型トレッド
部に押当して加圧と加熱をする内面加硫法が採られる。
このため、タイヤ側のトレッド層が金型トレッド部に押
当されて金型トレッド部のトレッドパターン凹部のとこ
ろなどに籠もる空気を抜くために、金型には、そのトレ
ッド部から金型の外面に通じる多数のベントホール(細
孔)2を形成している。
【0005】ところで、車両用タイヤのトレッド面のパ
ターンは、タイヤの種類により異なり、また、一つのタ
イヤにあっても周方向に複数ブロック毎に微妙に寸法差
を付けた凹凸模様になっているなど、複雑なパターンを
形成している。
【0006】そこで、タイヤ加硫成型に使用される割金
型におけるベントホールの形成法としては、従来より、
ベントホールの一つ一つについて金型トレッド部側でそ
の位置と方向を作業者が決めてドリルを使用して手作業
による穿孔が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記するように、ドリ
ルを使用して割金型に対してベントホールを手作業で穿
孔する場合、穿孔作業は、グリーンタイヤが挿入される
狭隘な空間で金型トレッド部側からの作業となり、作業
がしにくいものである。また、一つ一つのベントホール
を穿孔するのに、穿孔中は金型をしっかり保持しておか
ないと、金型の保持状態が少しでも狂うとドリルが折損
するようなことも起こるため、特殊な金型保持機構を必
要とする。さらに、金型トレッド部から金型の外面に突
き抜けるかなり深孔となるベントホール(細孔)をドリ
ルを用いて穿孔するため、孔が深くなるにつれて切屑が
ドリルに巻き付いて孔の中に詰まり気味になり、切屑の
排出が円滑に行われなくなり、ドリルの折損や焼き付き
を起こすことにもなる。そこで、作業者は穿孔作業中に
これを察知して穿孔途中で何回となく孔からドリルを適
当な長さ(高さ)を引き上げて切屑を排出させてから作
業を継続するといった煩雑な作業となる。
【0008】上記するように、割金型に対してドリルを
用いて人手に頼ってベントホールを穿孔する従来の手法
においては、作業者は高度の熟練と経験が求められ、作
業性が悪く煩雑なものであり、また、装置も大掛かりな
ものとなり、さらに、割金型全体に対して数百本にも及
ぶような必要本数のベントホールを穿孔するには時間的
にも長時間を必要とし、ベントホールの形成が製品コス
トを高くする原因になっている。
【0009】この発明は、上述の点に鑑みなされたもの
であって、タイヤ加硫成型用の割金型に形成するベント
ホールをドリルを使用することなく金型鋳造時に簡単確
実に形成することができるタイヤ加硫成型用金型のベン
トホール形成方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めのこの発明の第1の発明の要旨とするところは、タイ
ヤの加硫成型に用いる割金型を鋳込む鋳造型の金型鋳込
み空間に、所要本数の細線材を金型のトレッド部から金
型の外面に突き抜けるように配装して金型に鋳ぐるみに
し、鋳造後に細線材を金型から抜出してベントホールを
形成することを特徴とするタイヤ加硫成型用金型のベン
トホール形成方法にあり、第2の発明の要旨とするとこ
ろは、タイヤの加硫成型に用いる割金型を鋳込む鋳造型
の金型鋳込み空間に、表面に外層材を被装して二重構成
にした所要本数の細線材を金型のトレッド部面から金型
の外面に突き抜けるように配装して金型に鋳ぐるみに
し、鋳造後に細線材を金型から抜出してベントホールを
形成することを特徴とするタイヤ加硫成型用金型のベン
トホール形成方法にある。
【0011】
【作用】タイヤの加硫成型に用いる割金型を鋳込む鋳造
型の金型鋳込み空間に配装した細線材を金型に鋳ぐるみ
にし、鋳造後に細線材を金型から抜出すると、これら細
線材の抜け孔がベントホールとなる。細線材の表面に外
層材を被装して二重構成にしたものでは、外層材の存在
で鋳造後に金型から細線材を抜け易くする。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0013】図1は、この発明の工程を示し、割金型が
鋳造型に鋳込まれた状態における一部断面図、図2は割
金型のトレッド部の一部正面図である。
【0014】図において、1はタイヤ加硫成型に用いる
割金型、2は割金型1に形成したベントホールを示す。
【0015】割金型1は一対をなし、それぞれに周方向
に複数個に分割された分割金型片を組み合わせてなるも
のであり、また、ベントホール2は割金型1のトレッド
部1cから金型の外面1dに突き抜けて形成されるもの
で、割金型1の基本構成ならびにベントホール2の金型
トレッド部1cにおける穿孔位置関係については従来よ
り周知のものと同じである。
【0016】この発明においては、割金型1を鋳込む鋳
造型3の金型鋳込み空間4に、金型トレッド部1cから
金型の外面1dに突き抜ける所要本数の細線材5を配装
する。
【0017】そして、鋳造型3に溶融アルミニュウムを
注入して細線材5を金型1に鋳ぐるみにし、鋳込まれた
割金型1を鋳造型3から取り出してから、割金型1から
細線材5を抜出する。こうして、割金型1にはそのトレ
ッド部1cから金型の外面1dに突き抜けるベントホー
ル2が形成される。
【0018】図3(a),(b),(c),(d)はこ
の発明に使用される細線材の一例を示す斜視図である。
【0019】図3(a)のものは、細線材5がピアノ線
などからなる断面円形状のもので、線径としては、0.3
mm〜1mm程度のものである。図3(b)のものは、割金
型1からの細線材5の抜出を容易にするために、断面円
形状の細線材5の表面に外層材6を被装して二重構成に
している。また、図3(c)のものは、細線材5が断面
角形状のものであり、図3(d)のものは、割金型1か
らの細線材5の抜出を容易にするために、断面角形状の
細線材5の表面に外層材6を被装して二重構成にしてい
る。
【0020】なお、外層材6としては、例えば、セラミ
ック資材などの離型材を細線材5表面に塗布したもの
や、中孔に細線材5を挿通して細線材5に外嵌したスリ
ーブなどがある。このスリーブは、アルミニューム合
金、ステンレス、カーボン資材などからなる。また、細
線材5としては、直状のものに限らず、単一曲率のもの
であれば、円弧状のものであってもよい。また、外層材
6は細線材5が抜けたあとも割金型1内に残るものであ
ってもよく、この場合は、細線材5が抜けた外層材6の
中孔がベントホール2となる。
【0021】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、タイヤ
の加硫成型に用いる割金型を鋳込む鋳造型の金型鋳込み
空間に、所要本数の細線材を配装して金型に鋳ぐるみに
し、鋳造後に金型から細線材を抜出するだけで、金型ト
レッド部から金型の外面に突き抜ける所要本数のベント
ホールを形成するから、従来のように、ドリルを使用し
て割金型に対してベントホールを一つ一つ手作業で穿孔
する手法に比べ、簡単確実にベントホールが形成できて
タイヤ加硫成型用金型の大量生産を可能にし、安価に提
供できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の工程を示し、割金型が鋳造型に鋳
込まれた状態における一部断面図である。
【図2】 割金型のトレッド部の一部正面図である。
【図3】 (a),(b),(c),(d)はこの発明
に使用される細線材の一例を示す斜視図である。
【図4】 (a),(b),(c)はタイヤ加硫成型工
程を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1…割金型 1c…金型トレッド部 1d…金型外面 2…ベントホール 3…鋳造型 4…金型鋳込み空間 5…細線材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤの加硫成型に用いる割金型を鋳込
    む鋳造型の金型鋳込み空間に、所要本数の細線材を金型
    のトレッド部から金型の外面に突き抜けるように配装し
    て金型に鋳ぐるみにし、鋳造後に細線材を金型から抜出
    してベントホールを形成することを特徴とするタイヤ加
    硫成型用金型のベントホール形成方法。
  2. 【請求項2】 タイヤの加硫成型に用いる割金型を鋳込
    む鋳造型の金型鋳込み空間に、表面に外層材を被装して
    二重構成にした所要本数の細線材を金型のトレッド部面
    から金型の外面に突き抜けるように配装して金型に鋳ぐ
    るみにし、鋳造後に細線材を金型から抜出してベントホ
    ールを形成することを特徴とするタイヤ加硫成型用金型
    のベントホール形成方法。
JP1728294A 1994-02-14 1994-02-14 タイヤ加硫成型用金型のベントホール形成方法 Pending JPH07223224A (ja)

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